2021年11月18日 (木)

DAKAR: TOYOTA GAZOO Racing ダカール2022へ向け、新型GRダカールハイラックスT1+の準備を完了

GRダカールハイラックスT1+ (C)Toyota Motorsports 拡大します

2021.11.17(水)- 22:00配信

TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)は来年1月に開催されるダカールラリー2022に、新たに開発されたGRダカールハイラックスT1+で挑戦します。GRダカールハイラックスT1+の基本的な開発は完了しましたが、来年の年明け早々にスタートが切られるダカールラリー2022へ向けての改良は続けられます。ダカールラリーへの挑戦を通じたもっといいクルマ作りを進めてきた一つの成果として、この新型車両は、2011年から続けられているトヨタのダカールプログラムの中でも最も大きな技術的飛躍を遂げました。

GRダカールハイラックスT1+に新たに搭載される3.5リッターV6ガソリンツインターボエンジンは、発表されて間もない、トヨタのフラッグシップSUVである新型ランドクルーザー300 GR SPORTに搭載されるものをベースとしています。GRダカールハイラックスT1+では、これまで使用されていたものよりも低い回転域でのトルクを強化。車両総重量こそレギュレーションで規定されている2000kgへと増加しましたが、エンジン自体の軽量化により車両バランスなどの改善が図られています。FIAのレギュレーションにより、最大出力は298KW(約400馬力)、最大トルクは660Nmと制限されており、チームはエンジンに関してはほぼ市販状態のものをそのまま使うことができます。ターボユニットとインタークーラーもトヨタの市販標準部品です。レース車両ではインタークーラーの向きが変更されましたが、元々非常に高効率な部品なので、インタークーラー自体は市販のものを使用しています。

車体の大きな変更点のひとつはサスペンションで、ストロークはこれまでの280mmから350mmに延ばされ、32インチから37インチへと外形の大きくなったタイヤを最大限に活用できるようになります。また、タイヤ幅も245mmから320mmへと拡大されます。

タイヤの大径化に対応するため新たに採用されたアルミホイールも、T1+クラス開発における重要なポイントです。チームは排熱効果を考慮し、クリア塗装のみの、アルミ地肌を活かしたフィニッシュとしています。

ボディにおいては、2016年以来一貫してコア・コクピット・レイアウトと、フロントミッドにエンジンを搭載するレイアウトを採用してきています。今季からのレギュレーション変更により、T1+クラスの車両はスペアタイヤをこれまでの3本から1本減った2本しか搭載できないことになります。

ダカールラリー2022に参戦する新型GRダカールハイラックスT1+には、TGRがWRCやWECで採用してきたものと共通の新カラーリングを採用しました。また、2022年から新たに世界選手権となるFIA世界ラリーレイド選手権に参戦する新型ハイラックスもこのカラーリングとなり、TGRファミリーの一員として世界選手権に挑みます。長年にわたってTGRファミリーとしてダカールラリーに参戦してきたハイラックスがこのカラーリングとなることで、3つの世界選手権を戦うチーム全てが象徴的なGRマークを纏うことになります。このGRマークは、世界で戦うTGRのレーシングカーと、エキサイティングな市販車との強いつながりを示すものです。

ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組:レッドブル&TOYOTA GAZOO RacingカラーリングのGRダカールハイラックスT1+で参戦
ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組:
レッドブル&TOYOTA GAZOO RacingカラーリングのGRダカールハイラックスT1+で参戦

ダカールラリー2022では、チームは4台の新型GRダカールハイラックスT1+を投入します。ドライブするのは、2019年のダカールラリーでトヨタに初の勝利をもたらしたカタール人ドライバーのナッサー・アル-アティヤとフランス人ナビゲーター、マシュー・ボーメル。そして、2009年ダカールウィナーである南アフリカ人ドライバーのジニエル・ド・ヴィリエールは、ダカールラリー2022では、同じ南アフリカ出身のナビゲーター、デニス・マーフィとコンビを組みます。

ダカールラリー2021で初出場ながらステージ5まで上位争いを繰り広げた南アフリカ人コンビのヘンク・ラテガンとブレット・カミングス組も、完走を目指しリベンジ参戦。そして、4台目は同じく南アフリカ出身のシャミア・ヴァリアワとダニー・スタッセンがドライブします。

新型車両の調整は続けられており、その一環としてこの週末アル-アティヤとド・ヴィリエールは2021年南アフリカクロスカントリーシリーズ(SACCS)の最終戦に出場します。このラリーは、フリーステート州の都市パリス郊外を舞台都市として、400kmに及ぶバラエティ豊かな路面での戦いが繰り広げられます。T1+カテゴリーは今のところSACCSでは認められていないため、アル-アティヤとド・ヴィリエールは選手権ポイント外での参戦となりますが、SACCSのディフェンディングチャンピオンであるラテガン/カミングス組はこれまで戦ってきた仕様のハイラックスで参戦し、選手権ポイント獲得を目指します。

チームは南アフリカ国内での最終テストを終えた後、12月初旬にサウジアラビアへと車両を送るための準備に入ります。ダカールラリー2022の詳細なコースはまだ発表されていませんが、その路面状況は2020年、及び2021年大会と似たものになると予想されています。
ダカールラリー2022への挑戦を通して、TGRはもっといいクルマづくりを続けていきます。

チーム代表 グリン・ホール:
我々の新型GRダカールハイラックスT1+はここ数ヶ月にわたる開発で目覚ましい進化を遂げており、ダカールラリー2022へ向けての準備は完璧に整いました。開発段階から脱し、1月のレースへ向けた調整を続けて行くことになります。ランドクルーザーの新しいエンジンは信頼性が高く、市販状態のまま、エンジンにストレスをかけることなく最大のパフォーマンスを引き出すことができます。

ナッサー・アル-アティヤ:
新しいハイラックスには感銘を受けっぱなしです。特に新たに採用された大径タイヤで厳しい路面に対応できたことが素晴らしいです。エンジンのパワーとトルクも文句なく、この週末、レースコンディションでテストするのが待ち遠しいです。

ジニエル・ド・ヴィリエール:
この数ヶ月間にわたって新型車両の開発に力を入れてきたことで、かなり理想的なセットアップに近づけたと思います。今週末のレースで、最終的な改良の検証ができるはずです。全体的に、ランドクルーザーのエンジンこそが私にとってのハイライトで、とてもパワフルで、テストの中での信頼性もとても高いです。

ヘンク・ラテガン:
ダカールラリー2022を新型GRダカールハイラックスT1+で戦うのが楽しみです。SACCSでは新型車両で走れないのが残念ですが、テストで十分に走り込むことができましたし、特に新しい大径タイヤと延長されたサスペンションは本当に素晴らしいです。

シャミア・ヴァリアワ:
新たなV6エンジンは、最初から非常に印象的でした。V8バージョンの車両でSACCSを戦ってきましたが、新しい車両に乗れるのが待ちきれません。国内レースは残り1戦なので、その後は意識の全てをダカールへと切り替えます。

トヨタモータースポーツニュース

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2021年11月14日 (日)

WSC:Rd.12 ロードアトランタ10時間 (プチルマン) レース結果

No.55 Mazda Motorsports Mazda DPi (C)IMSAmedia 拡大します

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2021年11月 8日 (月)

スロットルトラブルで最後尾に落ちるも、 最後まで諦めず挽回し10位フィニッシュ。 15回目のトップ10フィニッシュを飾り、 チームランキング7位でシーズンを締めくくる。 (HRE)

(HRE) 拡大します

CAMPING WORLD TRUCK SERIES 第22戦
HATTORI RACING ENTERPRISES (HRE)は、Car # 16「United Rentals TOYOTA TUNDRA」でCAMPING WORLD TRUCK SERIES第22戦に参戦した。ステージブレイクでのスロットルトラブルにより最後尾に落ちるも、最後まで諦めず攻め続け10位フィニッシュ。2勝を含む今季15回目のトップ10フィニッシュを飾り、チームランキング7位でシーズンを締めくくる。

Lucas Oil 150
150周 (150miles)241.4km
決勝の舞台となる PHOENIX RACEWAYは、ターン1&2に9度、ターン3&4に11度と異なるバンク角がつき、非常にバンクの浅いトラックである。その特徴としては前戦マーティンズビルに似たトラックで、コース幅を使い切れるインラインが有利であり、アウトラインからの追い抜きは難しい。しかしながら長いストレート後のコーナー曲率が左右で異なるため、どちらのターンにセッティングを合わせるかがチームの戦略となる。1周1マイル(約1.6km)のトライ・オーバルコースはブレーキを酷使するためタイヤの消耗が激しく、タイヤ交換の回数とタイミングなどピットイン戦略も勝敗を分けるポイントとなる。

今回のレースのスポンサーであるUnited Rentalsは、1997年に設立された世界最大規模の機器レンタル会社。コネチカット州に本社を置き、約1,200ヶ所(北米49州カナダ全州およびヨーロッパ10ヶ所)に拠点があり、18,000人超の従業員を擁する。『より良い未来を築く』をミッションとし、建設、製造、政府関連、公益事業、各自治体等、幅広い業界に対しサービスを提供している。

予  選  11月5日 (金) 14 : 05~
今回のレースはシーズン最終戦という事もあり練習走行、予選がスケジュールに追加された。10月5日(金)に練習走行から予選、決勝を終えるワンデー開催のため、早朝8時から練習走行が行われた。オースティンはピットインを繰り返し、左右でカーブ角度が異なる特殊な1マイルショートオーバルのセッティングを行い、26秒96を記録して13番手で終える。14時から行われた予選は各ドライバーが2周のタイムアタックを行い、朝の練習走行からのコースコンディションの変化でタイムを落とすドライバーが多い中、オースティンは練習から殆ど変わらぬタイムとなる27秒00をたたき出し、11番手から決勝をスタートする事となった。

決  勝  11月5日 (金) 17 : 00~
予選から3時間後、17:00にグリーンフラッグが振られ1マイルのショートオーバルコースを45周の第1ステージ、45周の第2ステージ、そして60周の第3ステージからなる150周(150マイル:約241.4Km)で争う決勝レースがスタートした。6列目イン側からポジションをキープしてスタートを切ると翌周にはPlay-off ファイナル4でチャンピオンを争っている#4ニューマンチェックが接触によるタイヤバーストで後退する波乱のスタートの中、一進一退の攻防が続き12番手で第1ステージのチェッカーを受ける。このステージブレイクで給油とタイヤ交換、後輪の空気圧調整を行いピットアウトさせるが、直後にオースティンからスロットルに異常があるとの無線が入り緊急ピットイン。HREのチームクルーは素早い作業でトラブルを修復してコースに復帰させるも、同一周回最後尾の26番手から第2ステージのスタートを迎えることとなる。

54周目、残り36周の第2ステージがスタート。ペースに勝るオースティンは、スタートと共にポジションを上げて行き、抜きにくいショートオーバルで果敢に他のマシンを攻略、13番手で90周目の第2ステージのチェッカーを受ける。このステージブレイクでは、給油と4本のタイヤ交換をチームクルーが素早い作業で行い、3グリッドのポジションアップに成功。10番手から最終ステージを迎える事となった。

100周目に最終ステージのグリーンフラッグが振られると、直ぐに後続のクラッシュによりイエローコーションとなり、仕切り直しのリスタートが106周目に切られる。シリーズチャンピオン争いの渦中にいる4人のドライバーを挟んだ戦いは、僅かなミスも許されない緊張感のあるサイドバイサイドの展開が繰り広げられる。レース終盤にはトップの10台は、ほぼ同じラップタイムを刻んでおり、その中で多様なライン取りを駆使して追い抜きを仕掛け、前後のマシンと順位を入れ替えながらギリギリの攻防が繰り返される。その中でオースティン自身、TRUCK SERIES最後の戦いとなる今回のレースで、何とか優勝争いに絡もうと最後まで果敢に攻め続けるが、残念ながら一歩及ばず、150周目に10位でチェッカーを受ける事となった。

今シーズン15回目となるトップ10でチェッカーを受けたチームとオースティン。不運なリタイアなどでポイントを落とし、チャンピオンシップのファイナルまで残る事はできなかったが、2勝を含む8回のトップ5フィニッシュ、15回のトップ10フィニッシュを記録し、チームランキング7位で在籍したHREでの3年間を締めくくる事となった。HREは来シーズン、新たなドライバーを起用しチーム体制を一新して18年以来のシリーズチャンピオン獲得に向けて挑む。

チーム代表  :  服部茂章
オースティンがチームに合流した2019年は前年シリーズチャンピオンを獲得していましたので彼にもかなりのプレッシャーがあったと思いますが、初戦のデイトナで優勝した事により全ての流れが変わりました。その後からも結果が出ないレースが続いた事もありましたが、お互いの信頼関係が深まるにつれ自然と成績も上がって行き、3年間で通算8勝を挙げる事ができました。彼は来季シボレー(GM)に移籍しXfinityシリーズを戦いますが、3年間でオースティンをトップドライバーに育てた事はチームにとっても非常に大きなステップとなりました。しかしこの3年間はPlay-Offファイナルを逃していますので、来季は2018年以降のシリーズチャンピオン獲得を目指して全力を尽くしたいと思います。来季トヨタは新型タンドラをTRUCK SERIESに投入します。我々もこれまで蓄積したデータを基に新型タンドラの開発に専念して、新しい体制でシリーズチャンピオン獲得に全力を尽くしたいと思いますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。今シーズンも皆さまからの温かい応援、本当にありがとうございました。
Hattori Racing Enterprises 代表
服部茂章

CAMPING WORLD TRUCK SERIES 第22戦 結果
CAR# 16
ドライバー Austin Hill
予 選 11位
決 勝 10位
チームランキング 7位

レースの模様は「FOX Sports1」にて全米、カナダ、ラテンアメリカで11月5日(金)17:00 (現地時間)より生中継された。

Vertex Sportsプレスリリース

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NASCAR:Rd.39(最終戦) フェニックス (PLAYOFFS CHAMPIONSHIP 4)

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WEC:TOYOTA GAZOO Racing セバスチャン・オジエとシャルル・ミレッシがGR010 HYBRIDを初ドライブ

セバスチャン・オジエ (C)Toyota Motorsports 拡大します

2021年11月8日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WECバーレーン・ルーキーテスト
11月6日(土)に行われたバーレーン8時間レースで、TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)がハイパーカー初年度ダブルタイトル獲得と全戦制覇という輝かしい記録を成し遂げ、2021年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)は幕を閉じました。しかし、チームは休む間もなく、今季最後の舞台となったバーレーン・インターナショナル・サーキットで、7日(日)に行われたルーキーテストに参加。このテストで、2人の将来有望なルーキーが初めてGR010 HYBRIDをドライブしました。

世界ラリー選手権(WRC)7度の世界チャンピオンで、現在TGRのラリーチームからWRCに参戦しているセバスチャン・オジエが、このルーキーテストに参加し、初めてGR010 HYBRIDのステアリングを握りました。オジエはすぐにチームに溶け込み、計84周を走破。走行を重ねるごとにGR010 HYBRIDへの理解を深めていきました。

ラリーフィールドでオジエの駆るヤリスWRCとGR010 HYBRIDは、4輪駆動車という点では共通ですが、この2つのチャンピオンカーには多くの違いがあります。WECのハイパーカーは世界中のサーキットを走ることに特化して開発されており、非常に高いダウンフォースを生むシャシーに、700馬力のハイブリッド・パワートレーンが組み合わされています。

オジエは午前中の2時間のセッションで32周に渡ってドライブし、GR010 HYBRIDのハンドリング特性をつかむと、午後のセッションではさらに52周を走破。この午後の走行では20周にわたる連続走行もこなすなど、成長ぶりを見せました。今回のルーキーテストでは、前日のバーレーン8時間レースで、ラストレースとなった中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーとGR010 HYBRID 8号車で勝利を挙げたばかりのセバスチャン・ブエミが共に8号車を駆り、オジエへのサポートとアドバイスを送りました。

また、今季のWEC LMP2クラスでチャンピオンとなった若き新星、シャルル・ミレッシがGR010 HYBRID 7号車をドライブし、午前中のセッションで31周を走破しました。午後のセッションでは、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスと共にWEC世界チャンピオンとなったばかりのマイク・コンウェイが7号車のテストを引き継ぎました。

セバスチャン・オジエ:
GR010 HYBRIDをドライブするのはとてもエキサイティングな体験で、本当に楽しむことができました。初めてのことがあまりにも多かったので、結果面でプレッシャーを感じることはありませんでした。コーナーリングスピードやブレーキング、コーナーでのクルマの挙動や特別なハイブリッド・システム等、多くのことを身体にたたき込む必要がありました。1周毎に、次の周回ではもっと良いタイムを、とトライするのは、常に違うコーナーに挑戦し続けるラリーとは、心構えが全く別物でした。耐久レースの世界を体験するという、特別な機会を与えてくれたTOYOTA GAZOO Racingに感謝しています。

シャルル・ミレッシ:
GR010 HYBRIDを初めてドライブできるというのは、私にとってとても特別なことです。耐久レースを戦うドライバーなら誰もが、このような車両をドライブすることを夢見るものです。最初のうちは、私が今季乗ってきたLMP2カーとは異なるブレーキングなどに慣れる必要がありましたが、チームが助けてくれたおかげで適応できるようになりました。高速コーナーでのグリップと、車両のパワーは初めて体験するレベルで、本当に驚きました。車両にはすぐに慣れましたし、今日の結果には満足しています。私にとってとても良い一日でしたし、GR010 HYBRIDのようなクルマに乗ると、もっと乗ってみたいと思うようになります。

トヨタモータースポーツニュース

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2021年11月 7日 (日)

NASCAR:Rd.39フェニックス (PLAYOFFS CHAMPIONSHIP 4) スターティングラインナップ

2021 March Phoenix (C)nascarmedia 拡大します

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WEC:TOYOTA GAZOO Racing 中嶋一貴“ラストレース”を勝利で飾り有終の美 小林/コンウェイ/ロペスがドライバーズチャンピオン獲得!

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2021年11月7日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WEC2021年シーズン第6戦バーレーン8時間 決勝
11月6日(土)バーレーン・インターナショナル・サーキットで2021年FIA世界耐久選手権(WEC)最終戦バーレーン8時間の決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)のハイパーカー GR010 HYBRIDが1-2フィニッシュを飾り、歴史に残るハイパーカー初年度のシーズンを終えました。

中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーのGR010 HYBRID 8号車が今季3勝目を挙げ、TGRのWECレギュラードライバーとして最後のレースとなる中嶋はラストレースを勝利で飾りました。

今季のル・マン24時間レース覇者である小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るGR010 HYBRID 7号車は2位でこのレースをフィニッシュし、ハイパーカー時代の初代ドライバーズチャンピオンを獲得しました。

小林はこれで、4輪レースで初めて2度の世界チャンピオンを獲得した日本人ドライバーとなり、ロペスはアルゼンチン人として、偉大なる先達のファン・マヌエル・ファンジオに並ぶ、5度目のFIA世界チャンピオンを獲得することとなりました。

今大会に出場した2台のGR010 HYBRIDには、3度のル・マン24時間制覇を成し遂げた中嶋の耐久レースでのキャリアに敬意を表した特別なマーキングが施されました。中嶋はWECのレースに通算59戦出場し、17勝。2018-2019年シーズンには、ブエミとフェルナンド・アロンソとのトリオで、日本人として初となる、4輪サーキットレースでのFIA世界チャンピオンに輝きました。

そしてこの日TGRは、WEC史上初の、シーズン全戦での勝利と言う新たな記録を打ち立てました。2012年の参戦以来通算70戦目となったこのレースで、前シーズンからの連続勝利記録も9へと伸ばすこととなりました。TGRは前週行われた第5戦バーレーン6時間で、4度目となるチームチャンピオンも決めています。

バーレーンの2連戦で、全てのセッションを1-2で占める完璧な戦いを見せてきたTGRの2台は、この日も最前列グリッドを占めてスタートを切りましたが、その直後、3番手グリッドからスタートしたアルピーヌ36号車の先行を許すこととなりました。しかし、2台のGR010 HYBRIDは離されることなくトップに食らいつき、10周目には揃ってライバルをかわして1-2体制を確立。その後はライバルの追撃を許すことはありませんでした。

レースは折り返しの前に日没を迎え、夜間の戦いに突入しました。この頃には8号車が首位に立ち、7号車との差を広げていきました。6時間が経過した頃、8号車はギアシフトのトラブルに見舞われ、ピットイン時にステアリングの交換作業を余儀なくされました。しかし、この作業は予定のピット時間に対し、数秒のタイムロスで済み、2台のGR010 HYBRIDの差は僅かに縮んだものの、8号車は首位を守りました。

最終スティントでは、中嶋が8号車をドライブ。彼にとってWEC最後の走りを披露しました。2012年1月にTS030 HYBRIDでの初走行から10年に渡るWECでの中嶋の戦いは、現地時間午後10時に、彼がドライブする8号車がトップでチェッカーを受け、幕を閉じました。そして、7.351秒後にロペスの駆る7号車が2位でフィニッシュし、この瞬間7号車の3名が2021年ドライバーズチャンピオンに輝きました。

今シーズンのWECレーススケジュールはこれで幕を閉じましたが、バーレーンでの走行は7日(日)も続きます。シーズンが幕を閉じたばかりのこの日、バーレーン・インターナショナル・サーキットではWECのルーキーテストが行われ、世界ラリー選手権(WRC)で7度のチャンピオンを獲得しているセバスチャン・オジエが初めてGR010 HYBRIDのステアリングを握ります。また、このルーキーテストでは、今季LMP2クラスのチャンピオンに輝いたシャルル・ミレッシが同じくGR010 HYBRIDをドライブする予定です。

豊田章男(TOYOTA GAZOO Racingチームオーナー):
可夢偉、マイク、ホセ、一貴、セブ、ブレンドン、そしてチームのみんな
先週言わなかったけど、まずはチームチャンピオンおめでとう!

ハイパーカー最初の年に6戦全戦で優勝してくれました。しかし、それらが決して楽な勝利でなかったことはわかっています。

新たな挑戦として我々がつくったGR010 HYBRIDはドライバーにとって“安心して運転できるクルマ”“運転しやすいと思えるクルマ”では決してなかったと思います。

優勝していない方のクルマがなにかしらのトラブルを抱えて走り続けていたこともありました。ル・マンでは前戦で起こしたトラブルに対策しきれずドライバーの絶大な努力のもとで走り切ることができた勝利でした。

そんな2台のクルマをチャンピオンカーにしてくれたこと本当に感謝しています。
みんな、ありがとう。

可夢偉とマイクとホセはドライバーズタイトルもおめでとう!
「ル・マン優勝おめでとう!」
「ドライバーズチャンピオン“も”おめでとう!」
この両方を言えていなかったのでようやく言えてホッとしました。本当によかった!!

2021年の世界耐久選手権、あと2つ感謝の言葉を伝えさせてください。

ひとつは新たなクラスでの戦いを支えてくださったパートナーの皆さまと応援し続けてくれたファンの皆さまに向けての感謝です。
今シーズンも一緒に戦っていただきありがとうございました。

もうひとつは…
今回のバーレーンでの勝利を最後にこのシリーズのドライバーズシートから降りることを決めた一貴への感謝です

一貴は2012年からこの挑戦に力を貸してくれていました。10年間、戦ってくれたレースの距離はおよそ3万キロ。シーズン前の30時間走行テストなども考えればもっと長い距離かもしれません。耐久レースという本当に過酷な道の上でトヨタのハイブリッドを鍛え続けてくれたこと感謝しています。このハイブリッドの進化は今の世の中、そしてこれらからの世の中にも大きく関わっていくものになっていると思います。

3万キロの戦いをありがとう。

そして、2016年にあと13.629km長く走らせてあげることができていたら…
そんなこともやはり思い出します。しかし、あの時のことも含めて我々トヨタを強くしてくれたのも一貴だと思います。

10年間、本当にありがとう。

これからも
“トヨタのもっといいクルマづくりのため”
“モータースポーツのため”
そして
“自動車産業のため”に
一緒に戦っていってほしいと思っています。
引き続き、力を貸してください。

チームオーナー 豊田章男

追伸
2016年に同じくあと13.629km長く走らせてあげることができなかったアンソニーも今シーズンで引退と聞きました。

ル・マンで初めて勝てた時はドライバーという立場ではなかったけれど影でチームを支え、勝利に貢献してくれていました。
改めてアンソニーにも感謝の言葉をおくります。

ありがとう。おつかれさまでした。

佐藤恒治(TOYOTA GAZOO Racingカンパニー プレジデント):
可夢偉、マイク、そしてホセ、世界チャンピオンタイトル獲得、本当におめでとう!
2021年を素晴らしいシーズンにしてくれたこと、大変感謝しています。
初のル・マン優勝、そしてダブルタイトル獲得という成果は彼らの素晴らしいパフォーマンスに相応しいものだと思います。
そして、一貴が、彼のWEC最後のレースでポディウムの一番高いところに立っている姿は、胸に迫るものがありました。
彼の、この10年に渡るWECプロジェクトへの多大な貢献に対し、TOYOTA GAZOO Racingの全員から改めて感謝の気持ちを送ります。
シーズン通して一貴と共に力の限り戦ってくれたセバスチャンとブレンドンが、暑く、消耗の激しいコンディションとなったバーレーン2連戦を見事に走り切り、最後に3人で勝利を讃え合えたことをとても嬉しく思います。
ハイパーカーの記念すべき初シーズンの全戦を勝利で飾れたことは、シーズン中に起きた多くの困難をチームスピリットで克服してきた我々チームにとって、とても大きな勲章となりました。
この素晴らしい結果とともに今シーズンは終わりを迎えますが、さらに激しい戦いが予想される来年に向けて我々は早速準備を始めます。
そしてこの戦いの場で得たものをもっといいクルマづくりにつなげ、ファンの皆様には来年さらに強くなったチームをお見せできるよう、努力を続けていきます。

小林可夢偉(GR010 HYBRID 7号車):
今日の結果には満足しています。1回目と2回目を比べるのは難しいですが、再びマイクとホセとともに勝ち取った世界チャンピオンは最高です。このタイトル獲得を支えてくれたチーム関係者に感謝しています。特に日本からはとても大きなサポートを貰いました。8号車は今年毎回とても強く、彼らは最高のライバルでした。ずっとぎりぎりの戦いをしてきましたが、常にフェアに、お互いに敬意を払いながら戦ってきました。その素晴らしいチームワークが、最高のパフォーマンスを引き出したのだと思います。一貴はここバーレーンでも最後まで集中を切らさず、素晴らしい走りでした。彼とは若い頃から一緒にレースをして育ってきたので、彼がWECキャリアを勝利で締めくくることができたのは嬉しく思っています。

マイク・コンウェイ(GR010 HYBRID 7号車):
2度の世界チャンピオン獲得ドライバーの仲間入りができ、最高の気分です。2年連続でのタイトルですし、特に今年はついにル・マンも勝てたので格別です。この1年、共に戦ってきた最高の仲間である可夢偉とホセ、そして、チームクルーを誇りに思います。今日のレースでは、我々も全力で8号車に挑みましたが、彼らが勝りました。彼らとのレースは常に最上の喜びであり、そこから一貴がいなくなってしまうのは不思議な気分です。彼とのレースは最高でした。

ホセ・マリア・ロペス(GR010 HYBRID 7号車):
チームと8号車のクルー、そして遠くからサポートしてくれた、日本の東富士とドイツ・ケルンの関係者全員に祝福を送ります。彼らやマイクと可夢偉の存在無くしては、タイトル獲得を成し遂げることはできなかったでしょう。正直なところ、このチームの一員としてレースに勝ち、チャンピオンを獲得できたことは本当に幸運だったと思っています。関わってきた全ての人に感謝します。一貴は本当に素晴らしいドライバーであり仲間で、彼がいなくなるのはとても寂しいです。一貴、セブとブレンドンは今シーズン本当に強敵でした。今日の勝利は彼らにふさわしいです。

中嶋一貴(GR010 HYBRID 8号車):
このような最高の結果でWECのキャリアを終えることができ、本当に嬉しいですし、最高のチームメイトに恵まれた私は幸運でした。チームとして最後まで全力で、諦めることなく戦い続けました。ファイナルラップでは、感情を抑えきれず、ドライビングに集中するのが大変でした。しかし、なんとかトップでチェッカーフラッグを受けることができ、私自身はレースで勝利、7号車がドライバーズタイトル獲得、TOYOTA GAZOO Racingがチームタイトルを獲得するという最高の結果となりました。本当にみんなの反応が嬉しく、感動しています。チームメイトや、TGRの関係者、ずっと支えてくれた全ての人に本当に感謝しています。

セバスチャン・ブエミ(GR010 HYBRID 8号車):
シーズン最終戦の結果に満足しています。一貴の最後のWEC戦という特別なレースを一緒に勝利で祝うことができて良かったですし、彼のキャリアにふさわしい結果だったと思います。我々は今日できる全てを尽くしました。今日は、前週の6時間レースよりもタイヤにやさしいセットアップで、エネルギーを節約して戦略的な幅を拡げることができましたし、我々はレースペースも良く、ライバルよりもやや速かったです。チャンピオンを獲得した7号車を祝福します。彼らの今年の戦いぶりは素晴らしく、チャンピオンにふさわしいです。

ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID 8号車):
前週のレースがタフだっただけに、今日のレースを勝利で終えられて良かったです。今日は強さを見せることができました。ドライバーズチャンピオンを獲得した可夢偉、マイクとホセ、本当におめでとう。シーズンを通して、2台の戦いは本当にハードで、その結果勝ち取ったタイトルです。そして、WECキャリア最後のレースを勝利で飾った一貴にも、彼のこれまで成し遂げた全てのことに対して、祝福を送ります。彼のラストレースとなってしまうのは悲しいですが、最後の2週間、本当に速かった彼が最高の結果で終えられたことをとても嬉しく思います。

トヨタモータースポーツニュース

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WEC:Rd.6バーレーン8時間レース結果

No.8 Toyota GR010 - Hybrid (C)Toyota Motorsports 拡大します

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2021年11月 6日 (土)

WEC:TOYOTA GAZOO Racing 小林可夢偉の7号車、今季最終戦のポールポジションを獲得 8号車が2番手で2台のGR010 HYBRIDが最前列からタイトル争いへ

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2021年11月6日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WEC2021年シーズン第6戦バーレーン8時間 予選
11月5日(金)バーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)今季最終戦バーレーン8時間レースの予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)のハイパーカー、GR010 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉がポールポジションを獲得しました。

小林にとっては今季4度目のポールポジション。ともに7号車を駆るマイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスにとっても、ドライバーズタイトル争いにおいて貴重な1ポイントを獲得するポールポジションとなりました。

小林は1分46秒250のタイムをマークし、このポールポジション獲得により、2位との差は16ポイントとなりました。この結果、7号車は明日の決勝レースで完走を果たせば2021年ハイパーカーカテゴリーでのドライバーズチャンピオンを決めることとなります。

中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーのGR010 HYBRID 8号車は2番手で続き、TGRはハイパーカー初年度最終戦の予選も1-2で最前列を占めることとなりました。ハートレーがアタックを担当した8号車は、小林のタイムから0.290秒遅れとなりましたが、ナイトセッション故に下がった路面温度にも助けられ、2台共に前週の予選タイムよりも今回の予選タイムは向上しました。

TGRは前戦バーレーン6時間の勝利でチームタイトルを既に決めており、新たな目標は、WEC史上初となるシーズン全戦勝利です。

明日6日(土)に行われる決勝レースはシーズンの最終戦というだけでなく、8号車のドライバーであり、TGRと共に10年にわたってWECを戦ってきた中嶋にとっての、WECレースドライバーとして最後のレースとなります。彼は通算59戦目となるこのレースで、自身のWEC17勝目と、2018-2019年シーズン以来となるタイトル獲得を目指しますが、これには7号車がリタイアすることが条件となります。

ドライバーズチャンピオン争いの運命は、今季最終戦として6日(土)現地時間午後2時(日本時間午後8時)にスタートし、その半分以上が夜間走行となる8時間の長いレースで決されます。

小林可夢偉(GR010 HYBRID 7号車):
ドライバーズチャンピオン争いにとって非常に重要な予選だということは、TGR2台のドライバー双方が分かっていましたので、大変な戦いとなり、今年のレースの中で最も厳しい予選セッションでした。実際、我々7号車は練習走行でやや苦戦を強いられており、私自身ポールポジションが取れるかどうか分かりませんでしたが、マイク、ホセとチームが大きな支えとなってくれました。今回大きく車両セットアップを変更し、それが効を奏しました。自分のアタックラップには満足していますし、チームの努力によるポールポジションだと思います。最終戦を勝利で終えることができれば最高です。明日は一貴の最後のレースという、私個人としても大切なレースとなります。彼は最高のドライバーであり、チームメイトでした。彼にとっても最高のレースになることを願っています。

ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID 8号車):
我々8号車は今週ここまで速さを見せてきましたが、予選では可夢偉が非常にクリーンで素晴らしいアタックラップを見せてくれました。7号車を祝福します。私自身のアタックラップも比較的クリーンで、2台の間にはほとんど違いはなかったのですが、僅かですが、幾つか改善すべき点がありました。このポールポジションで得られる1ポイントの重要性を両チーム共によく分かっていましたので、絶対にポールポジションを獲得したいと思って、全力を尽くしてアタックしました。今日の予選結果から、ライバルの7号車に問題が起こらない限り、我々がタイトルを獲得するのは困難になりましたが、その結果は望んでいません。今は、一貴と共に、彼のラストレースで勝利を挙げ、彼の輝かしいレースキャリアを優勝で終えられるように頑張ります。

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WEC:Rd.6バーレーン8時間予選結果

No.7 Toyota GR010 - Hybrid (C)Toyota Motorsports 拡大します

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2021年11月 5日 (金)

WEC:TOYOTA GAZOO Racing ハイパーカー初年度ドライバーズタイトル争いへ向け、練習走行開始

No.8 Toyota GR10 Hybrid (C)Toyota Motorsports 拡大します

2021年11月5日
トヨタ自動車株式会社
GAZOO Racing Company

WEC2021年シーズン第6戦バーレーン8時間 公式練習
11月4日(木)バーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)の今季最終戦となる第6戦バーレーン8時間レースの公式練習走行1回目が行われ、TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)のハイパーカー GR010 HYBRIDがトップタイムをマークしました。

TGRは先週土曜日に同じサーキットで行われた6時間レースを1-2フィニッシュという結果で終え、最終戦を待たずにハイパーカー初年度のチームタイトルを決めましたが、この週末のシーズン最終戦は、ドライバーズチャンピオンを決する一戦となります。

今季のル・マン24時間レースを制した小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスのGR010 HYBRID 7号車は前戦も含め3連勝を続けており、ランキング首位に立っています。この7号車を15点差で追う中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーの8号車が、最終戦初日の公式練習1回目でトップタイムをマークしました。

8号車はセッション序盤にハートレーが1分48秒490をマークし、小林の7号車が0.408秒遅れの2番手で続きました。WEC史上初となるバーレーン2週連戦でGR010 HYBRIDは、これまでのところ全てのセッションでトップ2を占めています。

TGRはまた、耐久レースの歴史に新たな記録を刻もうとしています。このレースで勝利を挙げれば、WECにおけるシーズン全戦制覇を果たす初めてのチームとなり、現在記録更新中の連続勝利数も9勝へと伸ばすことになります。また、6日(土)に行われる決勝レースは、中嶋にとってWECで通算59戦目、そして、TGRのWECドライバーとして最後のレースとなります。

先週の3日間で既にこのバーレーンのコースを3000km以上走破していることもあり、チームはメカニカル、空力、及び、ハイブリッド制御のセッティングなどをよく理解しています。しかし、車両セットアップはコースコンディションにより常に変化するため、唯一の夜間練習走行となる、この日の90分間のセッションは重要でした。

前週の6時間レースと同じ、1周5.412kmのサーキットでのレースではありますが、今週末の8時間レースは、決勝レースが夜間に及ぶため、路面温度などコンディションが異なり、2台のGR010 HYBRIDは共にタイヤの評価やコンディションに合わせた車両セットアップ作業に追われました。1週間前と比べ、この練習走行1回目のセッションでは気温で5度、路面温度は7度低くなっています。

この日の練習走行セッションは中断もなくスムーズに進行し、2台共に予定されたプログラムを完了。5日(金)の昼間に2回行われる練習走行でさらに準備を進めます。同日夕方に行われる予選セッションでは、ポールポジション車両が1ポイント獲得できるため、ドライバーズタイトル争いにおいても重要です。

小林可夢偉(GR010 HYBRID 7号車):
今日の練習走行1回目では、私は数周しか走りませんでした。先週のレースと幾つか異なることを試しましたが、あまり上手く行きませんでした。とは言え、明日金曜日にやるべきことは分かっています。先週のレースではとても上手くいったので、そのセットアップに戻す方向となるでしょう。今日は最初の練習走行ではありましたが、新しいことを試す良い機会となりました。得られた全ての情報を吟味し、残りのレースウィークへ向けた準備を進めます。

マイク・コンウェイ(GR010 HYBRID 7号車):
今日のセッションを評価するのは難しいです。幾つかのオプションを試し、方向性はわかったと思います。タイヤについて多くの時間を費やし、有意義なデータを得られましたし、これから、それらと8号車からのフィードバックを分析し、どう進めていくか決めることになります。レースウィーク初日はやるべきことが多いです。

ホセ・マリア・ロペス(GR010 HYBRID 7号車):
先週のバーレーン1戦目を終えた後、休息を取って、再びGR010 HYBRIDに戻ることが出来て嬉しいです。夜のバーレーンを走るのは最高です。2台は全く異なるプログラムをこなしたので、予選と決勝レースへ向けて、改善のためにデータを精査しなくてはなりません。我々の改善は進んでいるので、明日金曜日はもっとラップタイム差は縮まると思います。

中嶋一貴(GR010 HYBRID 8号車):
我々8号車にとっては順調なセッションで、特にタイヤマネジメントの点でも夜の路面コンディションは良かったです。自分のスティントの間も、路面にラバーが乗っていき、温度も下がったことでタイヤのグリップを保つのは容易でした。タイヤマネジメントの面では今度のレースは楽になると思いますが、正しいセットアップを見出すのはまだ難しそうです。

セバスチャン・ブエミ(GR010 HYBRID 8号車):
夜のバーレーンはちょっと涼しくなりますし、タイヤの摩耗も少なくなるので気持ちよく走れました。2台共に多くの周回を重ね、有意義で良いセッションとなりましたし、運転を楽しむことができました。これまでのところ順調に進んでいますが、さらに週末に向けてセットアップを詰められればと思っています。

ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID 8号車):
我々8号車にとってはとても良いセッションとなりました。先週のレースでのセットアップはタイヤに厳しすぎたので変更してみたところ、今日の練習走行ではとても良い感触になりました。さらに幾つかの調整やブレーキのセットアップなども行いましたが、とても順調で、今日のところは全てに満足しています。

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2021年11月 4日 (木)

中嶋一貴、WECのレギュラードライバーから勇退 (トヨタ)

TOYOTA GAZOO Racing 2021年プレスリリース
2021.11.03(水)- 18:00配信

 今季TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR) WECチームのドライバーとしてFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦している中嶋一貴が、今週末開催されるWEC2021シーズン最終戦である第6戦バーレーン8時間レースをもって、WECレギュラードライバーとしての役割を終えることになりました。

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 36歳の中嶋は、ル・マン24時間レースでの3度の優勝を飾り、2018-2019年シーズンにはセバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソと共にWECシリーズチャンピオンを獲得してFIAの殿堂入りを果たした、日本を代表するレーシングドライバーの一人です。

 2021年のWEC最終戦となるバーレーン8時間が中嶋にとってTGR WECチームでの最後のレースとなりますが、このレースはまた、彼にとって2度目のWECチャンピオンを獲得できるかどうかという重要な舞台でもあります。セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーとのトリオでGR010 HYBRID 8号車を駆る中嶋は、最終戦を残した現時点で、首位に15ポイント差のランキング2位につけています。

 トップドライバーとしてだけでなく、信頼できるチームメイト、そして大事な友人として、この10年間、チームに多大な貢献をもたらしてくれた中嶋に、TGR WECチームとして感謝の意を表します。

 WECレーシングドライバーとしてのキャリアは終えることになりますが、中嶋は今後もTGRの一員として、チームの成功に向けた協力とトヨタのモータースポーツを基点としたもっといいクルマづくりへの貢献を続けていきます。

 中嶋がWECチームに参加したのは、全く新しいハイブリッド・プロトタイプレーシングカーとして開発されたTS030 HYBRIDの最初のテストが行われた2012年1月で、彼はトヨタの耐久レースの歴史において特別な存在です。以降、彼は出場したWECの58戦中16勝を挙げており、これはトヨタでWECに参戦してきたドライバーの中で、ブエミに次ぐ勝利数です。

 中嶋は2012年に初出場を果たして以来、特にル・マン24時間レースで目覚ましい活躍を見せてきました。2014年、トヨタのハイブリッド車両で初、そして、日本人としても初となるル・マンでのポールポジションを彼のアタックで獲得しましたが、決勝レースでは、首位を独走しながらも、中嶋がドライブしていた深夜にトラブルでリタイア。また、2016年には首位快走中、24時間チェッカーまであと1周というところでストップという衝撃的な結末迎えたTS050 HYBRID 5号車のステアリングを握っていたのも中嶋でした。

 こうしたル・マンでの困難なレースを経て2018年、中嶋はついに悲願のル・マン24時間レーストップチェッカーを自身のドライブで迎え、そして、2019年、2020年と3年連続ル・マン制覇を果たしました。

 尚、2022年シーズンのドライバーラインナップについては、数週間以内に追って発表予定です。

中嶋一貴:
 TGR WECチームのドライバーとして9シーズンを戦って来られたことは本当に光栄ですし、才能と情熱に溢れる、献身的な多くの仲間とともに数々のレースに勝ち、タイトルを獲得、ル・マンを制することができたのは幸運だったと思います。TGR WECチームと10年間にわたってレースを戦ってこられたことに、本当に感謝しています。辛い時も、楽しかった時も家族のように過ごして来たチームとは多くの忘れ難い想い出があり、これからもずっと、TGR WECチームの一員だと思っています。耐久レースも新たな時代に突入することになり、来年以降、多くのハイパーカーメーカーが参入してきます。と同時に私自身も新たな道を歩み始めることになります。これからもできる限りチームへのサポートは続けるつもりですし、さらにエキサイティングになる、耐久レース新時代が楽しみです。

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2021年11月 2日 (火)

NASCAR:Rd.35マーチンズビル 2 (PLAYOFFS ROUND OF 8) レース結果

Alex Bowman (C)nascarmedia 拡大します

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2021年11月 1日 (月)

NASCAR:クラッシュの頻発する終盤でトップ争いを展開し、 2位フィニッシュ。 トヨタの TRUCK SERIES でのマニュファクチャータイトル獲得に貢献 (HRE)

(HRE) 拡大します

HATTORI RACING ENTERPRISES (HRE)は、Car # 16「United Rentals TOYOTA TUNDRA」でCAMPING WORLD TRUCK SERIES第21戦に参戦した。予選10番手からクラッシュの頻発する最終ステージの激しい争いの中で2位フィニッシュ。NASCAR TRUCK SERIESで12回目となるトヨタのマニュファクチャータイトル獲得に貢献。

United Rentals 200
200周 (105.2miles)169.3km

MARTINSVILLE SPEEDWAYは、バージニア州南部、リッジウェイに位置する1周0.526マイル(846m)のショート・オーバル・コース。路面のアウト側はアスファルト、ターンのイン側だけコンクリートという複合路面のためセッティングが難しい。ターンのバンク角は12度とフラットに近く、ロードコースのストレートとヘアピンを組み合わせたようなコースはシリーズ屈指のハードブレーキトラック。更にターンでは右フロントタイヤに大きな荷重がかかる。そのタイトなコース形状からPaper Clipの愛称で呼ばれ、観客席からコースを間近に見渡せることでも人気が高い

今回のレースのスポンサーであるUnited Rentalsは、1997年に設立された世界最大規模の機器レンタル会社。コネチカット州に本社を置き、約1,200ヶ所(北米49州カナダ全州およびヨーロッパ10ヶ所)に拠点があり、18,000人超の従業員を擁する。『より良い未来を築く』をミッションとし、建設、製造、政府関連、公益事業、各自治体等、幅広い業界に対しサービスを提供している。

決  勝  10月30日 (土) 13 : 00~
10月30日(土)、バージニア州のMARTINSVILLE SPEEDWAYでNASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES第21戦「United Rentals 200」が開催された。今回のレースも、引き続き練習走行と予選を行わないコロナ禍でのレースフォーマットとなり、オースティンはシリーズランキングからの抽選により10番手からスタートを切る事となった。
午後1時にグリーンフラッグが振られ200周(105.2Miles/169.3km)で争う決勝レースがスタート。レースは、第1ステージが50周、第2ステージが50周の各チェッカー後、最終ステージ100周で争うレースとなる。5列目アウト側から隊列を整えスタートすると、ポジションをキープ。バンク角が浅く、イン側のコンクリート路面が走行ラインとなる滑りやすいコースでは、無理な追い越しは接触に繋がり、オースティンはポジションをキープしての走行が続く。46周目に後続のクラッシュでのイエローコーションが出されると、イエローコーションのまま10番手で50周目に第1テージのチェッカーが振られステージブレイクとなる。このステージブレイクのピットインで給油とタイヤ交換、セッティング変更を行い11番手から第2ステージへと向かう。
57周目、リスタートのグリーンフラッグが振られ残り43周の第2ステージのチェッカーを目指す。直ぐに10番手にポジションを上げたオースティンだが、コーナー出口でのアンダーステアに苦しむ展開となる。サイドバイサイドのバトルを続ける中で迎えた81周目、イエローコーションが出されると、ハンドリングの向上を狙いチームはピットインを指示。給油と4本のタイヤ交換とともに大きなセッティング変更を施して19番手からリスタートを切る。オースティンはハンドリングの向上したマシンで次々と前車を攻略し、15番手まで順位を上げて100周目の第2ステージのチェッカーを受ける。ステージブレイクで上位陣がピットインする中、オースティンはコースに留まり、8番手にポジションを上げて最終ステージへと向かう。

111周目、最終ステージのグリーンフラッグが振られると、トップを目指した争いは激しさを増し、リスタート直後にクラッシュが相次ぐ展開が続く。130周目にドライバーチャンピオン争いトップの#4ニューマンチェックが他車に弾かれ壁に激しくクラッシュ、その場でリタイアとなる。このコーションでチームはこの日最後となるピットインを指示し、給油、タイヤ交換に加え、更なるセッティング変更を施し22番手から追い上げる展開となる。ここからレースは終盤を迎え、接触が度重なり更に激しい展開となったが、その中でオースティンはポジションを次々と上げていき、6番手までポジションを挽回した。トップ争いに加わり迎えたゴール直前の197周目、クラッシュによるイエローコーションが出され、レースは残り2周で争われるオーバータイムへ突入する。3列目イン側5番手の絶好のポジションからリスタートを切ったオースティンは、スリーワイドでトップ争いを展開する3台の直後に付け、パッシングの隙をうかがう。残り1周のホワイトフラッグが振られる中、最前列アウト側の2台が接触しクラッシュ。オースティンは間一髪でその接触を切り抜けて2番手に浮上。マシンにダメージを負ったトップの直後につけて最終ターンでインに飛び込むもわずかに届かず、僅差での2位でチェッカーを受けた。
クラッシュが多発する荒れた展開の中、冷静な判断と卓越したドライビングで2位でフィニッシュしたオースティンだったが、チームタイトルを争う他のチームが第1、2ステージで多くのポイントを獲得した為、今週末のシリーズ最終戦で上位4チームにより争われる、チームタイトルのチャンピオンを賭けたPlay-Off ファイナル4からは外れる事となった。しかし2位フィニッシュによる貴重なポイント獲得で、トヨタがNASCAR TRUCKシリーズ参戦以来12回目となるマニュファクチャータイトルの獲得を決めたチームとオースティン。次戦は今シーズン最後の戦いの場となるアリゾナ州、PHOENIX RACEWAY。最終戦で有終の美を飾るべく優勝を目指して臨む。

チーム代表  :  服部茂章
ドライバータイトルのPlay-offファイナル4進出を賭けた最後の戦いは、終盤にクラッシュが続く激しいレースとなりました。その中を冷静に切り抜けレースは2位でフィニッシュしましたが、第1、2ステージでのポイント獲得が少なかった為にチームタイトルのチャンピオンシップを賭けたPlay-Offファイナル4には残る事ができませんでした。ドライバータイトルのPlay-offから外れた後は、チームタイトル獲得がチーム全員の目標でしたので非常に残念ですが、今週末の最終戦は優勝で本年度のシーズンが締め括れるように全力を尽くします。今週末のレースは2019年から3年間在籍したAustin Hillとの最後のレースとなりますが、チームとオースティンが一緒に戦った集大成となるような、素晴らしいレースで今年のシーズンを締め括りたいと思います

CAMPING WORLD TRUCK SERIES 第21戦 結果
CAR# 16
ドライバー Austin Hill
スタートポジション 10位
決 勝 2位
チームランキング 7位

レースの模様は「FOX Sports1」にて全米、カナダ、ラテンアメリカで10月30日(土)13:00(現地時間)より生中継された。HREは11月5日(金)アリゾナ州・PHOENIX RACEWAY にて開催されるNASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES第22戦(最終戦)に参戦する。

Vertex Sportsプレスリリース

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