NASCAR:Car of Tomorrowの空力特性
NASCARネクステルカップは3月25日ブリストルで、初の Car of Tomorrow (CoT)マシンによるレースが行われる。2年間に及ぶ CoTの開発作業について、3月14日 GM Racingは従来マシンとの空力特性を比較したCFD(流体解析)画像を公開した。
現行のNASCARマシンであるモンテカルロSS(上)、 CoTのインパラSS(下)の側面から見た空気の流れ。濃い青い部分がもっとも気流の乱れているところ。これまでのスポイラーに替わって採用されたリアウイング付の CoTは、現行マシンに比べてボディ後部の気流の乱れている部分がより短く、少ない範囲であることが分かる。このリアウイングの仰角は、コースによって0度から16度まで変えることがレギュレーションで許される。
CoT のインパラSS(手前)とモンテカルロSS(奥)のボディ表面にかかる圧力分布を表している。赤いところがもっとも圧力が高く、青いところは低い。フロント部分では、現行車ではノーズからヘッドライト部分でダウンフォースを稼いでいるのに対し、CoTはノーズ下のスプリッターを中心にダウンフォースがあることが分かる。CoTではヘッドライト付近での圧力は低く、この部分で各メイクのボディの特色を出すことが空力特性に影響を及ぼすことが少ないと思われる。この画像でも CoTのボディ後方の気流の乱れの少ないことが分かる。ノーズのスプリッターについても、その張り出し量は4インチから6インチまで変えることが許される。
さて、実戦でのドライバー達の感想はどうだろうか。
image (C)GM Racing/Wieck Media
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