デイビッド・リチャーズ、アストンマーチンを買収
Aston Martin DBR9 team AM Racing BMS
(C)DPPI/FIA-GT
3月12日、プロドライブの代表であるデイビッド・リチャーズがアストンマーチン社を買収したことがフォードから発表された。
かねてから噂になっていたリチャーズのアストンマーチンの買収は、アメリカの銀行家でアストンマーチンのコレクターでもある John Sindersとクウエートの2つの投資会社 Investment Darと Adeem Investmentによるコンソーシアムを率いるという形で実現した。アストンマーチンは戦前の誕生以来何度かの経営者の変更を重ね、ここ約20年はフォードの傘下に入っていたが、その歴史ある名前は新しい時代へと引き継がれることになる。
今後の経営については、ここ何年かのアストンマーチンの成功を導いてきたCEO Dr. Ulrich Bezが投資家達の支持を受けてその席に残り、リチャーズは非常勤役員として経営に参画することになる。今回の買収には4億7900万ポンド(9億2500万ドル)の金額が支払われたとされ、経営不振のフォードにとっても重要な取引となった。フォードは売却後もアストンマーチンに対して7700万ドル分の投資を保有する。
リチャーズは「これは、驚くべき機会です。アストンマーティンは、世界で最もアイコンブランドのうちの1つです。我々は現在、より高いところに到達するための正しい要素をアストンマーチンが持っていることを確信しています」と語った。
アストンマーチンは、昨年後半だけで6.500台の市販車の売り上げがあった。今回のリチャーズの経営参画により、FIA-GTやALMS、GT3そして新設されるより市販車に近いGT4などへのアストンマーチンのモータースポーツへの参加がより深まるものと見られている。
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