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2007年5月30日 (水)

IRL:スーパーアグリ・パンサーレーシング・リリース:第5戦インディアナポリス 決勝レース

■松浦孝亮、まさかのミスが響いて1周遅れの16位(07/05/28)

2007 IRLインディカー・シリーズ第5戦インディアナポリス

1_7  (C)IRL Media

「第91回インディアナポリス500マイルレース」
【日程】5月27日
【開催地】インディアナ州インディアナポリス
【コース】インディアナポリス・モーター・スピードウェイ
【距離】2.5マイル(4.023km)×166周
【天候】曇り時々雨
【気温】22.2~22.8℃

心配された雨も上がって迎えた決勝日

 第91回インディアナポリス500の決勝日を迎えたインディアナポリスは、朝から灰色の雲に覆われていた。天気予報では雨の確率が高く、今日中にレースが行われるかどうかが心配される状況だった。朝に強い雨は降ったが11時頃には止んで晴れ間ものぞき、華々しいセレモニーの後、予定より10分ほど遅れただけの午後1時10分にスタートということになった。ただ、この朝の雨と高い湿度がレースを難しいものとしていた。
 スーパーアグリ・パンサー・レーシングの松浦孝亮は、17番手スタートのため序盤は中団での戦いとなることから、ダウンフォースを多目に設定してマシンをグリッドへと並べた。トラフィック内でのハンドリングを安定させ、順位が落ち着くのを待つ作戦である。プラクティス最終日に試したセッティングには自信があり、レースが進むに連れてスピードを上げていくことは可能と考えていたからだ。

思うようにスピードが伸びない

2_5  今年のインディ500はアクシデントの多いレースとなった。レース当日の雨によってタイヤラバーが流された上、プラクティスの行われていたどの日よりも湿度が高く、そのコンディションでのデータは誰も持っていなかったからだと推測される。松浦も序盤のハンドリングはアンダーステアが強く、1回目のピットストップの後に19番手にポジションを落とした。                  (C)IRL Media
 松浦とレースエンジニアはセッティングの変更に関して同じ意見を持っており、ピットストップでリヤウイングの角度を調整すれば、スピードアップできると考えていた。ところが、コースへと戻るとスピードは逆にダウンしてしまった。

113周で降雨によりレース中断

Img05327486    (C)IRL Media

マシンのハンドリングとスピードを思うように向上させられなかったが、松浦はトップと同一周回に留まり続け、チャンスを待つ戦いを続けていた。しかし、ポジションを上げられずにいる間に周回は進み、コースの西側の雲行きが怪しくなってきていた。
 そして113周目、雨によってレースは赤旗中断に。このまま雨が止まなければ、この時点での順位でレースは成立する。とはいえ、サマータイムが採用されているので、午後8時過ぎまでレースは十分に可能。レース主催者は天候の回復を待つことにした。

3時間の中断後、再開

 2時間57分の中断の後、レース再開。しかし、残る87周を消化できるかどうかの保証はない。依然として、これでレース成立という可能性は強く残っていた。フルコースコーションのタイミングによっては、ギャンブル的な作戦も勝つためには必要となる展開。問題は、どのタイミングで雨が降り始めるか。しかし、松浦は120周過ぎに周回遅れになり、ここからはフルコースコーションを利用してリードラップへと返り咲くことがまず求められた。だが、狙ったタイミングでコースがイエローとなるチャンスはついに巡って来なかった。

まさかのコミュニケーションミスが原因

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                                     (C)IRL Media

 松浦がスピードアップを実現できなかったのは、リヤウイングの角度調整でクルーがミスを犯していたからだった。ウイングの角度を寝かせ、ダウンフォースを減らしているはずだったマシンは、反対にダウンフォースを増やしていた。レース中断時点では、ウイングのセッティング変更は小さなものしか行われなかったため、その時点でミスを発見することはできず、レース再開後もダウンフォースを増やし続けていた。マシンのハンドリングは決して悪いものではなかっただけに、悔んでも悔やみ切れないミスとなった。思うようにスピードの上がらないマシンで松浦は戦い続け、再び雨が降り出して166周で終了となったレースを最後まで走り抜いた。
 今シーズンは開幕から4戦連続でリタイアしているだけに、今回のレースでは何としてもフィニッシュをしたかった。その目標は達成された。ウイングでのミスがなければ、マシンのハンドリングはまずまずのレベルに仕上げられてもいた。
 開幕戦からのオーバル3戦と比べ、スーパーアグリ・パンサー・レーシングのダラーラ/Hondaは高い戦闘力を発揮するようになってきている。休む間もなく来週末に行われるシリーズ第6戦ミルウォーキーからは、上位での戦いを行えるはずだ。

コメント

松浦孝亮
完走はできたが、満足できる結果ではなく悔しい

 (C)IRL Media        5 不運続きの今シーズンで、アクシデントが多いレースとなったインディ500でしたが、何とか完走できたことは嬉しいと思います。チームのクルーたちも1ヶ月を通して頑張ってくれました。しかし、16位という結果は自分たちが満足できるものではありません。プラクティス最終日から新しいセッティングをトライし、それがレースでもよいものとなっていただけに、悔しいレースになりました。
 レース中のウイング調整で、ダウンフォースを減らしていると思っていたのに、逆にダウンフォースを増やしていて、スピードを上げることができませんでした。プラクティスの間から行っていたピットストップ練習などで、自分がリーダーシップを発揮し、そういう部分の練習もやろうと提案をするべきだったと思います」

ロン・キャット:チームマネージャー
マシンに戦闘力があることは証明できている。次戦以降は力強く戦う

「プラクティス最終日に得た感触は良く、レースに向けて期待は大きかった。17位という予選結果同様に、16位というレース結果も自分たちの望んでいたものではない。今日のレースには中断があったが、その時点では周回遅れではなく、何とかピットタイミングなどの作戦によって上位へと一気にポジションアップを果たすチャンスをつかめないかと考えていた。
 しかし、逆に1ラップダウンとなってしまい、そこからはいかにしてトップと同一周回に戻ろうかということに集中した。再び雨が降るとの予報が出ており、それがいつになるのか、ピットストップのタイミングが非常に重要なレース展開となった。我々とすれば、周回遅れになってはいたが、何とか作戦を的中させてポジションを挽回したいと、チャンスを狙っていた。しかし、最後まで自分たちに味方をしてくれるイエローは出なかった。
 決勝でのマシンに戦闘力はあった。コウスケのフィードバックは非常にいい。今日はウイングセッティングの変更がうまくいかなかったが、シーズン中盤を迎えるにあたり、チームとして明るい展望が見えて来ている」

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