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2007年7月23日 (月)

IRL:ホンダリリース 第12戦ミッドハイオ

スコット・ディクソン3連勝で、トップとのポイント差も24ポイントに縮まる

01_b_4 2007年7月22日(日)・決勝
会場:ミッドオハイオ・スポーツカー・コース
天候:快晴
気温:24℃



今シーズンからIRL IndyCarシリーズのレースを開催することになったミッドオハイオ・スポーツカー・コースは、その名の示す通りオハイオ州のほぼ真ん中にあるサーキットだ。適度なアップダウンと高速から低速までバラエティーに富むコーナーを持つ非常にテクニカルなロードコースは、ファンの間でも、ドライバーたちの間でもとても評判が高い。

02_b_4 第12戦、Honda 200 アット・ミッドオハイオの週末はずっと好天に恵まれ、押し寄せた大勢のファンが入場ゲートに長い列を作り、主催者が決勝のスタートを遅らせる事態になるほどだった。彼らはコースサイドの地形を見事に利用した観戦エリアの思い思いの場所に陣取り、全長2.258マイルの名門コースで行われたアメリカ最高峰のオープンホイール・レースを楽しんだ。

予選ではエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が今シーズン6回目のポールポジションを獲得。IndyCarシリーズにおける1シーズン中の獲得ポールポジション回数で最多タイ記録に並んだ。予選2番手は女性ドライバーのダニカ・パトリック(アンドレッティ・グリーン・レーシング)。彼女にとってキャリアベストとなるロードコースでの予選パフォーマンスであった。

しかし、スタート直後のコーナーでパトリックはコースオフ。初優勝は果たせなかったが、5位でゴールした。パトリックのコースアウトしたすぐ後方では、トニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング)とマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)が接触。アンドレッティは裏返しになってその場でリタイアし、パトリックは9位、カナーンは16位までそれぞれ大きく後退した。このチャンスを生かし、ディクソンは6位から一挙に2位までポジションアップ。ダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)を交えたトップ3は85周のゴールまで激しく競り合った。

46周目、4位走行中だったサム・ホーニッシュJr.(チーム・ペンスキー)がクラッシュし、フルコースコーションが出された。ほぼ全車がピットストップを行ったあとにレースが再開されると、トップの座を巡るバトルはさらにヒートアップした。まだ、あと1回は給油を行わなければならない距離が残されていたが、1周目のアクシデントで後退していたカナーンが、ここでピットストップを控える作戦により一時トップに躍り出た。

トップグループから最初に給油のためのピットストップへと向かったのは、エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)だった。ディクソンはその1周後に続いた。これでフランキッティはトップに立ったが、彼は驚くべき燃費のよさを実現しており、ディクソンより5周多く走行。残りの走行距離を短かくすることで燃料補給にかかる時間を短くしたが、ピットアウトしてみるとトップはディクソンのものとなっていた。フランキッティの追い上げは2秒6917届かず、ディクソンはワトキンス・グレンでの第10戦から3連勝を飾った。カストロネベスは最後のピットストップのあとにカナーンから激しいチャージを受けたが、それをはね除けて3位フィニッシュを果たした。

スーパーアグリ・パンサー・レーシングから出場している松浦孝亮は、プラクティスからマシンセッティングに苦しみ、予選は13番手。グリッド中団からのスタートとなったが、1周目に11位までポジションを上げ、レース終盤にはトップ10入りを目指して戦っていた。しかし、2回目のピットストップで燃料が十分に給油されておらず、ゴールを目前にライバルたちより多い3回目のピットインをしなければならず、12位でのゴールとなった。

IndyProシリーズにスーパーアグリ・パンサー・レーシングのマシンでフル参戦中の武藤英紀は、ミッドオハイオで行われた第12戦を予選9番手からスタートし、4つポジションを上げて5位でフィニッシュした。今シーズン8度目のトップ5入りを果たした武藤は、ポイントリーダーのアレックス・ロイドがリタイアに終わったため、シリーズポイントの差を132点から112点へと縮めてランキング2位を保っている。

07_b なお、土曜日にスーパーアグリ・パンサー・レーシングはサーキット内で記者会見を開き、シカゴで開催される今シーズンの最終戦で武藤をIndyCarシリーズにデビューさせると発表した。松浦孝亮、ヴィットール・メイラを走らせる彼らは、カーナンバー60をまとうダラーラ・Hondaを3台目のエントリーとして出場させる。
   
 

コメント
   
Scott Dixon  スコット・ディクソン(優勝)
  「予選まではフロントのグリップ不足という問題を抱えていたが、レースでの僕らのマシンは最高のハンドリングになっていた。フランキッティが最後のピットストップ前にトップを走り続けた時間は、あのまま逃げられてしまうのではないかと心配になったが、彼がピットストップをしたところでトップを取り戻すことができた。スケジュール的に厳しい5連戦だったが、3連勝を飾ることができた。フランキッティも高い安定感を保っているが、ポイント差を今回も縮めることができてうれしい」
   
Dario Franchitti  ダリオ・フランキッティ(2位)
03_b_2    「ミッドオハイオで2位フィニッシュができたのはうれしいが、ディクソンが優勝し、またしても自分たちより多くのポイントを獲得してしまった。今日の彼、そしてカストロネベスは本当にすばらしいレースを戦っていた。3人はスタートからゴールまでお互いをプッシュし合っており、すさまじいバトルになっていた。今回の自分たちはどの部分が不足していたのか、まだ明確な答えは分かっていないが、チャンピオン争いが最終戦までもつれ込むことになるのは、どうやら間違いなさそうだ。今後も僕らは全力を出して戦い続ける」
   
Helio Castroneves  エリオ・カストロネベス(3位)
04_b_1    「レース終盤、トラフィックにひっかかってタイムをロスしたため、予定より早めにピットインした。早めにピットに入れば必要となる燃料が多くなって不利になる。そのこともあって3位へとポジションを落としてしまった。しかし、今日のトップ3の戦いは本当に激しく、自分自身にとっても、ファンにとっても、とてもエキサイティングなレースになっていたと思う。今週はプラクティスからずっとラップタイムを安定させるマシンを作ることで苦労してきた。それを考えれば、今回は3位でもハッピーだ」
   
Kosuke Matsuura  松浦孝亮(12位)
05_b_1  「2回目のピットストップでゴールまで走れるだけの燃料が入っていなかったため、最後にもう1度燃料補給だけのピットインを行い、そのために12位でのゴールとなってしまいました。レースでのマシンはバランスこそ悪くはなかったのですが、今週はプラクティス開始からマシンの仕上げに苦労し、レースをトップレベルで戦えるマシンにすることができませんでした。タイヤの温まりが悪い問題はレースでも残っており、3周走らないとグリップを発揮してくれず、リスタートの直後の走りが苦しいものになってもいました」
   
Robert Clarke  ロバート・クラーク
  HPD社長

  「今週のミッドオハイオには、本当に多くのファンが来てくれました。彼ら一人ひとりにありがとうと言いたい気持ちです。Hondaの工場で働く人々、サプライヤー関係の人々も数多く集まってくれていたと思います。満員の観客の目の前で行われたレースもすばらしいものでした。スコット・ディクソンが3連勝を飾り、ダリオ・フランキッティも2位でゴールしましたが、2人のシリーズポイント差はまた縮まりました。チャンピオンシップは、残るシーズンもさらにエキサイティングなものとなっていくでしょう。今週もHonda Indy V-8にトラブルは一切なく、し烈なレース、そしてチャンピオン争いの実現に寄与することができました。
Hondaはレースが好きで、今日のようなすばらしい体験をファンの人々と共有したいと考えているからこそ、レース活動を行っています。Hondaの名前を冠したイベントがこのように大成功を収めたことをうれしく思います。アメリカン・ルマン・シリーズとの併催は、2つのシリーズの力を倍以上のものとし、土曜日も日曜日も、これだけ多くのファンが集まってくれたのだと思います」

※決勝リザルトならびにポイントランキングは省略させて頂きました。

06_b_1       写真(C)Honda Motor Co Ltd.

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