(C)FIA-GT/DPPI
10月2日、FIA世界モータースポーツ評議会は2010年より現在のF1A-GT選手権のうちGT1クラスに世界選手権のタイトルを与えることを発表した。GT2クラスについてはヨーロッパチャンピオンシップとして行われる。
新しいGT1とGT2マシンのテクニカルレギュレーションについては今年12月の同評議会で決定されることになっている。
2009年には新しい規定によるGT1とGT2マシンが、現行のFIA-GTマシンと混送してチャンピオンシップを争うことになっている。
新しいGT1マシンは年間生産台数300台以上のマシンとされ、ルマン24時間レースの主催者であるACO(フランス西部自動車クラブ)と協力して承認されることになっている。ただし、あまりにGTマシンからかけ離れた過激なマシンが現れた場合に備えて、FIAはその種のマシンに選手権出場を拒否することができる権利を持つことになっている。選手権への参加を許可されるマシンについては今年の12月から毎年、翌年度の参加リストが発表される予定となっている。
新規定でのGT1マシンは現行のGT1より大排気量の生産型エンジンを持ち、標準型のECUとともにパワーとトルクをコントロールする燃料センサーやその他の方法でパフォーマンスの調整がなされる。また、年間5,000台以上の生産台数があるモデルについては、同じメーカーのより大型のエンジンに換装することが認められる。
現在予想される新しいGT1クラスのマシンは、5,500cc以上の排気量を持ち、メーカーまたはチューナーは650bhp/1300kg、または600bhp/1250kgのどちらかを選ぶことができる。
GT2クラスについては、現在GT1マシンで許されている空力デバイスを導入する他は大きな変更なく継続される。
GT2カテゴリーは5.000cc未満のでエンジンで、メーカーまたはチューナーは500bhp/1250kg、または450bhp/1200kgのどちらかを選ぶことができる。また、エンジンが5,000ccLと5,500ccの間にある車のために、メーカーまたはチューナーは、GT1かGT2で承認を選ぶことができるが、各々のカテゴリーをユニークにするために、全く同一のモデルは、GT1とGT2の両方でホモロゲートすることができなくなる。
GT3ヨーロッパチャンピオンシップについては、2010年以降も現在のフォーマットのまま継続されることになっている。