A1GP:次戦からバイオ燃料を使用
12月18日、A1GPは来年1月20日に決勝レースが行われる第5戦タウポ戦から、バイオフューエルのレースでの使用を開始することを発表した。
ニュージーランドのタウポでは、バイオエタノールを30%混合したE30燃料が使用される。A1GPでは今シーズン初めからバイオフューエルへの転換を目指していたが、エンジンに与える影響の保証ができないとして導入が延期となっていた。
A1GPで使用されるバイオフューエルは、ヨーロッパの砂糖大根から製造されるもので、レース用燃料の専門メーカーであるPetrochem Carlessによって生産される。 エンジンメーカーのザイテックとの共同開発によるバイオフューエルにより、従来の燃料より有害性の低い粒子状物質の排出と、窒素酸化物の低減が実現される。さらに二酸化炭素の排出量もマシン1台あたり21%低減されるとしている。
ニュージーランドの女性首相であるヘレン・クラークさんは、バイオフューエルの使用が同国でスタートすることが光栄であると語っている。人口密度が低く豊かな自然に恵まれた島国のニュージーランドはクリーンな環境にあるが、これを将来にわたって保ち続けるために努力が必要であり、A1GPはその刺激的なレースによって先進的な役割を果たすことが期待されている。
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