NASCAR:トヨタモータースポーツニュース 2007年アメリカにおけるモータースポーツ活動
アメリカにおけるモータースポーツ活動
Motorsports in U.S.A.
TMSモータースポーツ担当副社長でTRDUSA社長兼CEOのジム・オースト。
NASCAR最上位クラスのネクステルカップに日本車メーカーとして初参戦。
2007年はトヨタ自動車がアメリカに進出して50年目。モータースポーツ活動を始めて25年だ。この記念すべき年に、トヨタはアメリカで最も大きな人気を誇るNASCARシリーズの最高峰ネクステルカップとブッシュシリーズに、アメリカにおけるベストセラー車であるカムリを投入、その歴史に新たなる一章を加えた。その他にも、アメリカ全土で行われたGrand-Am、USAC、NHRA、オフロードレースなど6つのカテゴリーに参戦し、いくつもの貴重な勝利を収めている。
トヨタのアメリカにおけるモータースポーツ活動を支えるのは、カルフォルニア州コスタメサとノースキャロライナ州ムアーズビルを拠点とする、米国トヨタ自動車販売(株)(TMS)の子会社であるTRD U.S.A. INC., (以下TRD-USA)。TRD-USAは、北米のレース部門としての役割を担い、レーシング・エンジンの設計・開発・組立てなどを行うと同時に、トヨタ車を使ってモータースポーツ活動を行うチームに技術的な支援を行っている。また、TRD-USAは市販車の性能を向上させるための部品の販売に加えて、底辺レースを行うトヨタ車のために高性能なアフターマーケット製品の販売も行っている。
トヨタのNASCARネクステルカップとブッシュシリーズへの出場は、07年のモータースポーツ界で最も注目を集めたニュースだった。アメリカで急成長を遂げているNASCARは7500万人を上回るファンを集め、アメリカン・フットボールに次ぐアメリカ第2位のスポーツ人気を誇っている。トヨタのNASCAR参戦拡大と同時に、テキサス州サンアントニオの新しい工場で生産されたタンドラの新型フルサイズ・ピックアップトラックの販売が始まった。ピックアップトラックは、NASCARファンが好むタイプの車両でもある。「NASCARはアメリカにおけるレースのトップシリーズであり、ネクステルカップとブッシュシリーズにカムリを投入して、成長を続けるトヨタがその活動の幅を広げることは自然な成り行きだった」とTMSモータースポーツ担当副社長でありTRD-USA社長兼CEOを務めるジム・オーストは言う。
07年はカムリがNASCARに出場した初シーズンであったが、トヨタは00年にV6エンジン搭載のセリカでグッディーズ・ダッシュ・シリーズに出場以来、NASCAR参戦を続けている。03年にはドライバーのロバート・ハフマンが10勝を果たし、トヨタは初のNASCARのチャンピオンに輝いている。タンドラは04年からNASCARのクラフツマン・トラック・シリーズ(NCTS)に出場しており、06年にはトッド・ボーダインがドライバーズ・チャンピオンシップを勝ち取り、同時にトヨタはマニュファクチャラーズ・チャンピオンになった。
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