GT3:リチャード・ロイド、デイビッド・レスリーなど飛行機事故で亡くなる
2008年3月31日ノガロサーキット (C)FIA-GT/GT3
3月30日、アペックス・モータースポーツ代表のリチャード・ロイドと元BTCCチャンピオン、デイビット・レスリーなどが乗った小型ビジネスジェット機(セスナ・サイテーション)がイギリス、ファーンボロ近郊の住宅街に墜落、ロイドなど5名の死亡が確認された。
ロイド達は、フランス、ノガロサーキットでGT3選手権用のジャガーXKRのテストのため、イギリス、ビリングヒルから離陸した直後に消息を絶った。近くにいた飛行機のパイロットは、ロイド機のパイロットがエンジンから異常な振動が出ていることを無線で連絡していたという。
Apex Motorsports Jaguar XKR - Monza Test - (C)GT3/DPPI
この事故でレスリーのチームメイト、クリストファー・アラートンやチームのエンジニアらも犠牲になった。55歳のレスリーは最近ではコメンテーターとしても活躍。2週間前に行われたモンツァテストでは、多数のジャーナリストをジャガーの助手席に乗せてサーキットを走っていたという。ロイドは1980年代、リチャード・ロイド・レーシング(RLR)を率いてポルシェ962Cなどで活躍、1985年にはルマン24時間レースでキャノン・ポルシェ962Cにより総合2位となっている。独自のモディファイを加えたRLRポルシェは、日本のJSPCでも日石ポルシェとしてレースに出場していた。
31日GT3テストが行われたノガロサーキットでは、ロイド達の冥福を祈ってテスト前に関係者による黙祷が行われた。
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