ポール・トレーシー (C)IRL Media 拡大します
7月15日、ヴィジョン・レーシングは来週末にIRLシリーズとしては初めてカナダで開催される第13戦エドモントンに、ポール・トレーシーが出場することを発表した。トレーシーはNo.22 サブウェイ・ヴィジョン・レーシング・ダララ・ホンダでの参戦となる。
トレーシーのレース出場は、今のところエドモントンだけのスポット参戦とされているが、チームオーナーのトニー・ジョージはトレーシーのエドモントン以降のレース出場の可能性を示唆している。また、エドモントンでは元CCWSチームのウォーカー・レーシングのスタッフがマシンのサポートをすることになっており、ヴィジョンとの共同作業という形となる。ウオーカーはシーズン初めのIRLとCCWSの合弁時にIRLへの参戦を断念していたが、これをきっかけに今後のIRLシリーズへの出場を続けたい意向である。
ポール・トレーシー:「わたしはヴィジョン・レーシングとウォーカーレーシングとのレース出場に興奮している。少しの間待たされたが、わたしはレースに戻りたかった。これは復帰への第一歩になる。明らかに良いスポンサーと適切な努力をすることは重要だ。トニー・ジョージは大きな仕事をした。わたしはサブウェイと、2つのチームとともにこれらのものを持っている」
トレーシーは今年契約していたフォーサイス・チャンピオンシップ・レーシングがIRLシリーズへの参戦を断念したことから、4月のロングビーチでのCCWSファイナルレース以来レースをできないでいた。昨年のCCWSエドモントン戦では14番手グリッドから5位に入っている。エドモントンでのレースはエドモントン中央空港に作られる臨時のコースで、CCWS時代から人気の高いレースである。カナダ人のトレーシー(39歳)にとっては地元でのレース復帰となる。
トレーシーのインディカーへの復帰は、2002年のインディ500マイル以来となる。このレースでは、ゴール間際に出されたイエローコーション前にトレーシーは優勝したエリオ・カストロネペスを抜いていたとして抗議したが、認められず2位となったレースでもあった。記者会見でトレーシーは、もうそれは過去のことだとして今回のジョージの仕事を評価している。
ウォーカー・レーシングのオーナー、デレック・ウォーカー:「2週間前、ポールと話しをしたんだ。インディカーの列車が駅を出た。しかし、われわれはそれに乗れなかった。エドモントンではぜひその仕返しをしようじゃないかとね。今はひとつのシリーズとなったことで多くの利点を得ている。われわれはみな前を見ている、これまでもそうだったが後ろをふり返ることはしない。今できることを見ているが、ぜひシリーズの一員になりたいと思っている」
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