NASCAR:スチュワート、スチュワート・ハース・レーシングを設立を発表

7月10日、トニー・スチュワートは、シカゴランドで来シーズン、ジョー・ギブス・レーシング(JGR)から離れ、スチュワート・ハース・レーシングを設立することを発表した。スチュワートは、ハースCNCレーシングの50%の株式を取得して、オーナー兼ドライバーとしてNASCARシリーズを戦うことになる。またJGRとの契約を1年残しての移籍となった。
トニー・スチュワート「これは一晩でなされた決定ではない。これは長いプロセスであり、どうあってもそれほど簡単なものではなかった。われわれは起こることについて重く受け止めてオプションを考慮した。わたしの考えでは、レースチームを所有するという機会は一生に一度のものだ。わたしはこのような大きな申し出が、これまでドライバーにされたかどうか知らない」
ハースチームからは昨シーズンの終わりに初めてスチュワートと話したという。スチュワートは、その申し出をジョーとJ.D.ギブスに相談したが、ギブスサイドはスチュワートが移籍するかもしれないということに誰もがショックを受けた。スチュワートは「われわれはレースを始めてからJGRでわたしの経歴を終えることを常に考えていた」と語る。しかし、ドライバーとしての引退後を考えたときチームオーナーとしての道をつけておきたかったとも。JGRは来年スチュワートがチームに残った場合、チームの『お荷物』となることを避けるため、契約を1年残してリリースする決断をした。今のところジョー・ギブスが土曜日にシカゴランドに来るまでJGRからのコメントはない模様だ。
ハースCNCのオーナー、ジーン・ハースは現在脱税容疑で連邦の禁固刑に服役している。今シーズンチームの2台のマシンはいずれもオーナーズポイント35位以下にあるが、2年連続のチャンピオンチーム、ヘンドリック・モーター・スポーツからシャーシ、エンジン、テクニカルサポートを受けている。スチュワートは1年のブランクの後シボレー陣営に戻ることになる。
スチュワートは発表前日の水曜日にJGRのファクトリーを訪れ、今年いっぱいでチームを去ることになった理由を従業員たちに話した。スチュワートが唯一加わったNASCARチームにさよならをいうことは簡単ではなかったというが、スピーチが終わった後で拍手が起こり、従業員達はスチュワートと握手するためにやってきた。スチュワートはその晩数週間ぶりによく眠れたという。
「明らかにこれはわたしにとって巨大な日だった。これはわたしの経歴の分岐点だ」スチュワートはすでに前を見ている。
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