« LMS:Rd.5(最終戦)シルバーストーン 予選結果 | トップページ | LMS:プジョー908ハイブリッドを発表 »

2008年9月14日 (日)

LM24,LMS,ALMS:2009年からのレギュレーション改定の要旨

 (C)LMS/DPPI

9月13日にACOから発表された2009年からの耐久シーリーズについてのレギュレーション改定については、2010年と2011年へと続く改訂の始まりであり、同様の趣旨のもと作成されている。
改定案の作成についてはACOのスポーツ委員会によって行われ、外部の専門家の意見も取り入れている。その中にはゴードン・マレー、ベルナール・デゥドといった、かつてF1などでも活躍した人も含まれる。

ACOはこれまで2010年から実施するとしていたレギュレーション改定を2011年からに延期することとなった。これについてはオープンボディとクローズドボディの両方を選択できることや、生産型のLMP1エンジンの排気量をLMP2エンジンをベースとしたものにすることなどであり、またLMP2は生産型エンジンのみの使用とし、2010年のFIA-GTと共通の規則とすることなども含まれる。

●2009年の改訂の要点

・LMPについて

LMP1は今年サルテ・サーキットのラップタイムで3分30秒を切るようになっており、速度を減少させるため以下の措置をとる。

01.ディーゼルエンジンとガソリン・エンジン間の戦力の均衡を図るため、ディーゼル・エンジンはエアリストラクタの10%の減少と、過給器圧の6.5%の減少を受ける。具体的には、5.5リッターのディーゼル・エンジンは37.9mmmのエアリストラクタと、2.750mbarまでの過給器圧となる。

02.LMP1の生産型エンジンについてはエアリストラクタを3%減少させる。

03.LMP1とLMP2の間のパフォーマンスのギャップを明確にするため、LMP2のエアリストラクタは10%減少される。

04.エアコン付のLMPマシンはエアリストラクタを0.3mm拡大することが出来る。

05.リアウイングについては長さ1600mm、幅250mm、高さ150mmまでに制限される。ガーニーフラップは20mmまでとする。

・LMGTについて

GTについても速度が上がっており、プロトタイプマシンのパフォーマンス低下を考慮して、サルテサーキットにおいて少なくとも4秒のラップタイム低下を実現する。FIAが2010年から新しいGT規則を実施するにあたって、2009年のマシンへの変更が考慮される。

以下のの提案は、フェラーリ、ポルシェ、アストンマーチン、コルベット(GM)といったメーカによって共同で考慮される。

01.LMGT1は25Kg、LMGT2は20Kgの最低重量の増加を行う。

02.LMGT1は25mmまで、LMGT2は15mmまでのガーニーフラップ幅が義務づけられる。

03.LMGT1は2%、LMGT2は5%のエアリストラクターの減少を受ける。

04.エアコン付のGTマシンについては、エアリストラクタのアドバンテージをキャンセルする。コクピット内の温度はいかなる状況でも32度を上回ってはいけない。

05.LMGT2の最低地上高を5mmアップする。

・すべてのカテゴリーについて以下の措置がとられる

01.よりハードなタイヤの使用を推奨するため、タイヤ交換に必要な時間を増やす。ドライバーチェンジ以外のタイヤ交換については、同時に作業エリアに入れるメカニックの人数を2名までとし、エアガンは1つのみの使用とする。

02.タイヤ交換に必要な機材はピット内に収納し、必要な場合以外はピットロードに出しておいてはならない。

03.タイヤウォーマーの使用は禁止する。

04.ひとつのエンジンは2レース使用する。(LMS,ALMS,Asiaとも共通)

05.ノイズレベルは113デシベルから110デシベルへと減少させる。

06.第2世代のバイオフューエルをガソリンとディーゼルエンジンで使用する。(最大10%混合)

・ハイブリッドカーについて

エネルギー回収システムについて、メーカーやエントランスからのリクエストを受け取っている。われわれはそれらに賛成するが、それはLMP1のみで使用する。以下の仕様に従わなければならない。

01.電気システムは、すでに使用されているものか、もしくは生産車に使用されているものでなければならない。

02.電気とエンジンによる合計のパワーは、サーキットで使用されるものについて定められてコントロールされる。

03.ハイブリッドマシンを使用する場合は、FIAの安全基準とともにACOの定義する安全基準を尊重しなければならない。

04.新技術を使用するマシンとコンベンショナルなマシンについても公平な競争を維持するための規則についても強化される。

05.ハイブリッドマシンの2009年シーズンの参戦を認めるが賞点外となる。2010年には他のマシンと同様な競争の機会が与えられる。

2011年からはハイブリッドシステムのためのエンジン排気量の減少、LMP1に現在のLMP2エンジンを使用することなどが予定されている。これらはCO2排出量の減少につながるものであり、ラップタイムを落としてマシンの安全性を高めるためでもある。
現在のところでは2011年からの改訂はまだこれから検討される事項も多い。

|

« LMS:Rd.5(最終戦)シルバーストーン 予選結果 | トップページ | LMS:プジョー908ハイブリッドを発表 »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: LM24,LMS,ALMS:2009年からのレギュレーション改定の要旨:

« LMS:Rd.5(最終戦)シルバーストーン 予選結果 | トップページ | LMS:プジョー908ハイブリッドを発表 »