LMS:プジョー908ハイブリッドを発表
プジョー908ハイブリッド (C)Peugeot Media 拡大します
9月13日、LMSシリーズ最終戦シルバーストーンにおいてプジョーは908HDi FAPをベースとしたハイブリッドマシン 908HYを公表。同サーキットでデモンストレーションランを行った。
908HYは以下の特徴を持っている。
・従来のスターターモーターに代わって60Kwのギア駆動による電気モーター発電機を持つ。
・回収されたエネルギーは600個のセルを持つリチウムイオン電池に蓄えられ、それは10個のバッテリーパックとして6個はコクピットに、4個は左側のフロアに置かれる。
・バッテリーとモーター間のエネルギーの流れをコントロールするジェネレーターは、左フロントウイングの後ろに置かれる。
908HYは、ピットロードなどでは電気モーターのみ、エンジンのみ、両方を組み合わせたものと、3つの走行モードを持っている。ルマンのコースでは、システムは20~30秒間でエネルギーを回収して使用可能となる。
1ラップにつきおよそ20秒の間60Kw(80馬力)をエクストラパワーとして利用することができ、ドライバーがオーバーテイクボタンを押せば自動的に作動する。また、回収エネルギーのおかげで燃料消費は約3~5%向上する。
プジョー・スポールディレクター、ミッシェル・バージ:
「このハイブリッドの908HDi FAPはもちろんレースに挑戦するだけでなく、自動車メーカーとしてのプジョーブランドの研究開発のツールにモータースポーツを使うことが出来るということの証明でもある。レースでHDi FAP技術による革新を成し遂げた後に耐久レースおいてハイブリッドカーを走らせることは、プジョーにとって市販車の開発のために大変価値のある経験を積む機会を与えることができる。われわれがこのテクノロジーを使用するかどうかはACOの新しいレギュレーションとは関係なく決定される」
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