« Speedcar:デュランゴ、ビルニューブでスピードカー参戦 | トップページ | NASCAR:恒例のニューヨーク・パレード、今年は中止 »

2008年12月 2日 (火)

LM24,DTM,GT3:アウディジャパン・プレスリリース”アウディ、モータースポーツ活動における3本柱を公表”

Audilogo アウディ、モータースポーツ活動における3本柱を公表 Dec 2, 2008

 

●ルマン24時間耐久レースに新型LMP1スポーツカーを投入
●アウディA4でDTM(ドイツツーリングカーマスターズ)に参戦を継続
●R8 LMSによるカスタマースポーツプログラム

アウディAGは、今後この3本の柱からなるモータースポーツプログラムを展開します。4リングエンブレムをシンボルマークとするプレミアムブランド アウディは、2009年もルマン24時間とDTM(ドイツツーリングカーマスターズ)への参戦を継続。加えて、新型アウディR8 LMSにより、アウディスポーツ史上初のカスタマースポーツカープログラムを開始します。

「ブランドとして成功するには、モータースポーツの重要性を十分に認識する必要があります。我々には確かな認識を持っています。したがって、経済的に厳しい時期においても、アウディは常にサーキットにその姿を見せていなければならないのです。そのためにも、これまで以上に費用対効果が得られるカテゴリーに参戦することがとても大切です。」と、技術開発担当役員兼アウディAGモータースポーツプログラム統括責任者のミハエル・ディックは述べています。

アウディは、来るべきシーズンもスポーツプロトタイプとDTMに参戦します。また、新型アウディR8 LMSを開発することにより、カスタマーチームに向けて、クオリティやテクノロジーをはじめとするアウディならではの資質と高いコスト効率を両立させるレーシングマシンを提供します。

ルマン用新型ディーゼルスポーツカー 「アウディ R15 TDI」

ルマン24時間耐久レースでは、企業スローガンである「Vorsprung durch Technik(技術による先進)」を具現する目標を掲げています。今年6月には通算8度目の総合優勝を達成し、フェラーリの優勝回数まであとひとつに迫っています。なお、同レースの最多優勝記録はポルシェが保持しています。

アウディは、世界でもっとも過酷と言われるルマンにおいて、9度目の栄冠を目標としています。同時にルマンは、代替および燃料節約パワーコンセプトの開発熟成の場であり、2009年6月のレースに向けて新型LMP1スポーツカーを開発します。アウディR15 TDIと名付けられたニューマシンは、外観上もR10 TDIと大きく異なるだけでなく、今後もアウディが技術的優位性を維持するため、多数の革新技術が採用されます。

新型ルマンプロトタイプには、軽量コンパクト、高効率をさらに進めたTDIエンジンが搭載されます。アウディスポーツのエンジニアは、シャシー/空力開発において、現行A4 DTMと同様の開発ルートを辿っています。

「今後もルマンで成功するためには、ニューマシンを開発しなければならいことは明白です」と、アウディモータースポーツ部門を率いるDr. ウォルフガング・ウルリッヒは述べています。「その結果がR15 TDIです。R10とR15との間には、R8とR10以上の違いがあります。」

R15 TDIが旧型から受け継いだのは、基本コンセプトだけと言ってしまっても過言ではありません。R15 TDIは、R10 TDIと同様、TDIユニットを搭載するオープントップのロードスターです。ただし、現時点ではこれ以上の詳細は公表されません。

ニューマシンの初回プライベートテストは、本年末に予定されていますが、一般公開は2009年3月21日のセブリング12時間の直前に予定されています。
また、アウディスポーツ チームヨーストは、2009年ルマン24時間に3台のR15 TDIを投入します。

2008年DTMチャンピオンマシンの開発熟成 「R14 プラス」プロジェクト

2008年、2年連続でDTMタイトルに輝いたアウディは、非常に野心的な目標を掲げてA4 DTMの熟成開発を行います。2009年シーズンのターゲットは、「新生」DTM初の3連覇です。

新型A4のDTMバージョンは、2008年シーズン中に8度のポールポジションと6勝をマークし、新たなスタンダードを打ち立てています。社内では「R14プラス」の名称で知られるプロジェクトでは、各部のいっそうの進化が目標とされています。

来季は、4台のニューマシンと最大で5台の2008年型を、アプトスポーツライン、フェニックス、ロズベルグの既存チームに委ねます。また、来季ドライバーラインナップは、2008年DTMやR10 TDIによるルマンプロジェクトから選抜されます。

R8 のGT3バージョン 「アウディ R8 LMS」

アウディは、史上初めて、カスタマー向けにR8のGT3バージョンを開発します。「アウディR8 LMS」は、500psのV10 TDIを搭載、2009年秋から262,000ユーロ(付加価値税含まず)で販売される予定です。

R8 LMSは、2009年シーズンからサーキットに参戦します。欧州のさまざまなレースシリーズに最大で8台のカスタマーカーが登場するでしょう。また、アウディスポーツは、ニュルブルクリンクで開催される24時間レースに向けて、耐久仕様のR8 LMSを開発します。ただし、ニューGT3マシンによるワークス参戦は予定されていません。

R8 LMSの開発には、クリスチャン・アプト、フランク・ビエラ、フランク・シュティプラーらアウディワークスドライバーも関与しています。

アウディは、既存モータースポーツプログラムに加えて、3本目の柱としてカスタマーカープログラムを掲げています。中期的に見た場合、同プログラムは財政的に独立採算となることが理想であり、したがって、インゴルシュタットに新設されるカスタマースポーツセンターは、利益を生み出す場所と捉えられています。

モータースポーツが秘める大きな価値

Dr. ウルリッヒは次のように語っています。「2008年は、アウディAGにとって最大の成功を収めたモータースポーツシーズンになりました。2009年もこの成功を継続させたいと願っています。ただし、現在の世界金融・経済危機を考えると、モータースポーツもコスト削減に貢献しなければならないことは明らかです。新型ルマンスポーツカーとDTMという既存のプロジェクトを継続させる方法を見出すとともに、GT3カスタマースポーツプログラムが新たな柱となることを期待しています。アウディにとって、モータースポーツとは大きな意義を持つ非常に重要なプロジェクトなのです。」

|

« Speedcar:デュランゴ、ビルニューブでスピードカー参戦 | トップページ | NASCAR:恒例のニューヨーク・パレード、今年は中止 »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: LM24,DTM,GT3:アウディジャパン・プレスリリース”アウディ、モータースポーツ活動における3本柱を公表”:

« Speedcar:デュランゴ、ビルニューブでスピードカー参戦 | トップページ | NASCAR:恒例のニューヨーク・パレード、今年は中止 »