LM24,LMS,ALMS:プジョー、2009年レース計画を発表
2009 Peugeot 908HDi FAP (C)Peugeot Media 拡大します
2月9日、プジョー・スポーツは908HDi FAP による2009年のレース計画と、ドライバーラインナップを発表した。
プジョーは厳しい経済情勢の中、過去2年間フル参戦してきたルマン・シリーズ(LMS)へはスポット参戦に、ルマン24時間レースへの出場も3台から2台へと減らされているものの、スポーツカーによる耐久レースへの参戦継続を表明した。
今年は、まず3月のセブリング12時間レースに2台908HDi FAPを出場させ、5月のLMSスパ・フランコルシャン1000Kmにはルマンへの準備も兼ねて3台のマシンを走らせる。そして6月のルマン24時間レースには2台の908 HDi FAPが1993年以来の勝利を目指すことになる。それ以降のLMSへの参戦は未定とされている。
セバスチャン・ボーデ (C)Peugeot Media 拡大します
また、ドライバーについては、先日トロ・ロッソF1チームとの契約を継続したセバスチャン・ボーデが2年ぶりにチームに復帰、新たにデビッド・ブラバム(43歳:オーストラリア)が加わった。ジャック・ビルニューブとリカルド・ゾンタは今年のラインナップには含まれなかった。セブリング12時間でのドライバーの組み合わせは下記のようになる。
●7号車 908 HDi FAP
ニコラ・ミナシアン(30歳:フランス)/ペドロ・ラミー(37歳:ポルトガル)/クリスチャン・クリエン(26歳:オーストリア)
●8号車 908 HDi FAP
フランク・モンタニー(31歳:フランス)/ステファン・サラゼン(33歳:フランス)/セバスチャン・ボーデ(30歳:フランス)
ルマンでは、ブラバムとアレキサンダー・ブルツ(35歳:オーストリア)が加わる。
ACOのレギュレーションにより、今年の908HDi FAPはエアリストラクターの縮小により約10%パワーダウンしており、リアウイングも2メートルから1.6メートルへと短縮されている。これに伴いプジョーでは、トラクションコントロールの最適化や、整備性の向上のためラジエター配置やサスペンションの見直しを行っている。
また、コクピット内の温度規定をクリアするためエアコンディショナーの開発も続けられ、マシンのルーフ部分はアルミニュウムフィルムでカバーされている。
昨年LMSのシルバーストーンに登場したハイブリッドマシンについては、今回は何の発表もなかった。
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