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2009年6月22日 (月)

IRL:ホンダリリース 第7戦アイオワ ”武藤英紀が今季初の3位表彰台獲得、ダリオ・フランキッティが混戦を制し今季2勝目”

武藤英紀が今季初の3位表彰台獲得
ダリオ・フランキッティが混戦を制し今季2勝目

In090622001h 2009年6月21日(日)
決勝
会場:アイオワ・スピードウェイ(全長0.894マイル)
天候:曇りのち晴れ
気温:26~29℃

2009年IRLインディカー・シリーズ第7戦は、アメリカ大陸のほぼ中央に位置するアイオワ州へとやって来た。州都デ・モインの郊外にあるアイオワ・スピードウェイには、今年もグランドスタンドを埋め尽くすファンが集まった。朝方まで降っていた雨もレース前にはやみ、レースは12時半過ぎに予定通りにスタート。予選4番手からダリオ・フランキッティ(Target Chip Ganassi Racing)が今季2勝目を飾った。そして、インディカー参戦2年目の武藤英紀(Andretti Green Racing)が、今季の自己ベストとなる3位フィニッシュで表彰台に上った。

前日に行われる予定だった予選は、コースに水が染み出すトラブルによって中止され、決勝レースのスターティング・グリッドは第6戦終了時点でのエントラントポイントによって決定、エリオ・カストロネベス(Team Penske)がポールポジションから、フロントロー外側の2番グリッドからはチームメートのライアン・ブリスコーがスタートした。昨年、日本人インディカードライバー史上最高位となる2位フィニッシュをアイオワで記録した武藤は、6列目イン側グリッドの11番手スタートだった。

In090622002h 武藤 英紀

レース序盤にアクシデントが重なり、イエローコーションが多発。どのタイミングでピットストップを行うかによって順位を稼ぐ者、落とす者が現れた。

In090622003h ダリオ・フランキッティ

しかし、最終的にはスピードを持ったドライバーが上位で戦う展開へとレースは収束していった。ポールポジションからスタートしたカストロネベスと、3番手スタートだったスコット・ディクソン(Target Chip Ganassi Racing)はトップを争っていた18周目に接触。ディクソンはタイヤがパンクし、カストロネベスはフロントウイングを破損して後退。彼らは中団グループにとどまったまま苦戦を強いられ、二度とトップ争いに復活してこなかった。

In090622004h ライアン・ブリスコ

トップ争いはフランキッティとブリスコーの間で行われることとなり、197周目のピットストップ前まではブリスコーがトップを走った。しかし、この最後のピットストップで小さなセッティング調整を行ったフランキッティがスピードアップし、5.0132秒という大差をつけて優勝した。

In090622005h 武藤 英紀

武藤はスタート直後こそポジションをいくつか落としたが、すぐにトップ10へと食い込み、55周目からのフルコースコーション中にピットインしなかったことで9位から5位へと大きくポジションアップ。この後、トニー・カナーン(Andretti Green Racing)がピットに向かったことで4位に浮上。113周目にフルコースコーション下で行ったピットストップで武藤陣営は4位の座を守り、ブリスコー、フランキッティ、ダン・ウェルドン(Panther Racing)の後方へとピットアウト。124周目のリスタートで武藤はウェルドンをオーバーテイクし、前を行く2人を追った。250周のレースでトップと同一周回は4台だけだったが、武藤は安定した速さを保ち続けて今シーズンのベストとなる3位フィニッシュ。昨年のアイオワ以来、キャリア2回目となる表彰台獲得を果たした。武藤のポイントランキングは、レース前の12位から10位へと上がった。

コメント
ダリオ・フランキッティ(優勝)

「プラクティスを1回走った後に小さなセッティング変更を行うと、我々のマシンは一気に速くなった。そのマシンをレースに向け、どんなコンディションでも速いものへと仕上げた。タイヤが冷えていても、摩耗してからでも、燃料を多く搭載していても速いマシンになっていた。ブリスコーにパスされた時点でのマシンはハンドリングがあと一歩だったので、最後のピットストップでセッティングを少し変更したことによってマシンは速さを取り戻した。クルーたちのピットストップも最高だったことで、我々は優勝を飾ることができた」

ライアン・ブリスコー(2位)
「1回目のピットストップで大きなセッティング変更を行った。そこからのマシンはとてもいいハンドリングになっていた。ただ、リスタートやピットアウト直後、タイヤ温度が上がるまでのハンドリングでは、フランキッティが我々よりも有利だった。スティントが長くなれば、その中盤から我々も速さを発揮できていたので、トラフィックの中で彼に追いつき、オーバーテイクするチャンスがくることを願っていた。しかし、バックマーカーたちに追いつくタイミングでも彼に幸運は味方しており、逆にリードを広げられてしまった」

武藤英紀(3位)
In090622006h 「マシンの調子がよく、リスタートで何台かパスすることができ、ようやくトラブルも無い走りがゴールまでできました。この勢いを保って、マシンをもう少し煮詰め、自分もまた成長をすることで必ず勝てる日がくるという自信を持てるレースになっていました。私のマシンはリスタートがとてもよく、恐らくブリスコーはタイヤが温まるまで時間がかかっていたので、終盤にフルコースコーションが出ればパスするチャンスがあったかもしれません。昨年は作戦に助けられて順位を上げたレースでしたが、今年はすべてオーバーテイクをして順位を上げることができ、ようやく戦える状態まできたのかな、という思いがあります」

ロジャー・グリフィス|HPD レース・チームマネジャー
「スタート前に雨雲は消えてくれると信じていたが、前日のようにコースから染み出す水によって走行が行えないのではという心配は拭えなかった。しかし、昨晩からの雨量が少なかったからなのか、水の問題は幸いにも発生せず、レースを無事に行うことができた。アイオワのレースは今年も満員のお客さんで、ハイスピードかつレベルの高いレースをエンジョイできたと思う。序盤から多くのトップ後退劇があり、最後はフランキッティとブリスコーの優勝争いとなった。今回のレースでは武藤がすばらしい走りを続け、3位に入賞した。難しいコンディション下で、リードラップに残ってフィニッシュできたのは、彼がトップグループで戦う力を身につけたことの証明だと思う」

決勝リザルト
順位 No. ドライバー チーム C/E/T 差
1 10 ダリオ・フランキッティ Target Chip Ganassi Racing D/H/F -
2 6 ライアン・ブリスコー Team Penske D/H/F +5.0132
3 27 武藤英紀 Andretti Green Racing D/H/F +1Lap
4 4 ダン・ウェルドン Panther Racing D/H/F +6.9962
5 9 スコット・ディクソン Target Chip Ganassi Racing D/H/F +8.1765
6 23 トーマス・シェクター Dreyer & Reinbold Racing D/H/F +15.5472
7 3 エリオ・カストロネベス Team Penske D/H/F +16.6008
8 24 マイク・コンウェイ Dreyer & Reinbold Racing D/H/F +2Laps
9 7 ダニカ・パトリック Andretti Green Racing D/H/F +2.6981
10 20 エド・カーペンター Vision Racing D/H/F +14.7429
11 02 グラハム・レイホール Newman/Haas/Lanigan Racing D/H/F +6Laps
12 26 マルコ・アンドレッティ Andretti Green Racing D/H/F +10.4396
13 98 ジャック・ラジアー Curb/Agajanian/Team 3G D/H/F +14Laps
14 11 トニー・カナーン Andretti Green Racing D/H/F +142Laps
15 06 ロバート・ドーンボス Newman/Haas/Lanigan Racing D/H/F +192Laps
16 2 ラファエル・マトス Luczo Dragon Racing D/H/F +197Laps
17 5 マリオ・モラレス KV Racing Technology D/H/F +198Laps
18 18 ジャスティン・ウィルソン Dale Coyne Racing D/H/F +217Laps
19 21 ライアン・ハンターレイ A.J.Foyt Enterprises D/H/F +248Laps
20 13 E.J.ヴィソ HVM Racing D/H/F +250Laps

ポイントスタンディング
順位 ドライバー チーム 総合ポイント
   
1 ライアン・ブリスコー Team Penske 241
2 ダリオ・フランキッティ Target Chip Ganassi Racing 238
3 スコット・ディクソン Target Chip Ganassi Racing 226
4 エリオ・カストロネベス Team Penske 212
5 ダニカ・パトリック Andretti Green Racing 189
6 ダン・ウェルドン Panther Racing 184
7 トニー・カナーン Andretti Green Racing 162
8 マルコ・アンドレッティ Andretti Green Racing 159
9 グラハム・レイホール Newman/Haas/Lanigan Racing 145
10 武藤英紀 Andretti Green Racing 142
11 ライアン・ハンターレイ A.J.Foyt Enterprises 128
12 エド・カーペンター Vision Racing 126
13 ラファエル・マトス Luczo Dragon Racing 120
14 ジャスティン・ウィルソン Dale Coyne Racing 119
15 ロバート・ドーンボス Newman/Haas/Lanigan Racing 119
16 マリオ・モラレス KV Racing Technology 108
17 ウィル・パワー Team Penske 99
18 マイク・コンウェイ Dreyer & Reinbold Racing 96
19 E.J.ヴィソ A.J.Foyt Enterprises 85
20 トーマス・シェクター Dreyer & Reinbold Racing 80
21 アレックス・タグリアーニ Conquest Racing 75
22 ヴィットール・メイラ A.J.Foyt Enterprises 62
23 スタントン・バレット Curb/Agajanian/Team 3G 50
24 サラ・フィッシャ- Sarah Fisher Racing 43
25 ダレン・マニング Dreyer & Reinbold Racing 38
26 ミルカ・デュノー Dreyer & Reinbold Racing 38
27 ポール・トレイシー KV Racing Technology 35
28 タウンゼント・ベル Rahal Letterman Racing 32
29 ジャック・ラジアー Curb/Agajanian/Team 3G 29
30 A.J.フォイト4世 A.J.Foyt Enterprises 26
31 アレックス・ロイド Chip Ganassi Racing Sam Schmidt Motorsports 17
32 スコット・シャープ Panther Racing 16
33 ジョン・アンドレッティ Richard Petty Motorsports/Dreyer & Reinbold Racing 12
34 ネルソン・フィリップ HVM Racing 10
35 オリオール・セルビア Roth Racing 10
36 デイビー・ハミルトン Dreyer & Reinbold Racing 10

写真(C)Honda Motor Co Ltd.

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