F1,GP2:TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)レポート【7月13日号】
2009年7月13日
トヨタ自動車(株)
モータースポーツ推進室
TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)レポート 【7月13日号】
GP2シリーズドイツ大会第2レースで小林可夢偉が3位表彰台!
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F1世界選手権
F1第9戦ドイツGPが7月10日(金)から12日(日)にかけてドイツのニュルブルクリンク・サーキットで開催された。今季のF1にはTDPドライバーの中嶋一貴(AT&Tウィリアムズ)が参戦している。
F1でのドイツGPは、近年ホッケンハイムリンクとニュルブルクリンクが交互開催しており、昨年はホッケンハイムリンクで行われていたため、昨年からF1にフル参戦した中嶋にとっては、ニュルブルクリンクをF1で戦うのは初めてのこととなる。
しかし、中嶋は一昨年のGP2シリーズにおいて同コースでレースを戦っており、第1レース、第2レース共に3位表彰台を獲得するという活躍を見せた。F1の前戦イギリス大会でも、惜しくもポイント獲得は成らなかったものの、速さは見せており、念願の今季初入賞へ向け、期待が高まった。
10日(金)に2度にわたって行われたフリー走行は、1回目、2回目共に中嶋は9番手タイム。11日(土)午前中のフリー走行3回目も、チームメイトのニコ・ロズベルグと僅か100分の4秒差の9番手につけた。
午後2時より、ノックアウト方式の予選が行われた。ドライコンディションで推移したQ1は13番手で通過。しかし、Q2はセッション開始と同時に雨が降り始め、ほぼ全車がすぐにウェットタイヤに交換。そのままウェットでのタイムアタックが続いたが、終盤路面が乾き始め、ドライタイヤへの交換タイミングが最終的なタイムを左右する非常に難しいセッションとなり、中嶋は13番手でQ3進出は果たせなかった。
12日(日)晴天の下、午後2時に決勝レース(60周)がスタート。中嶋は1周目に他車と接触し、ほぼ最後尾となる19位まで後退。
しかし、燃料を多く積み、最初の給油までを長く取った中嶋は、11位まで順位を上げ、31周目にピットイン。その後も粘り強く走行を続け、50周目に2度目のピットインを終えた時点で、11位でコースに復帰。8位のヘイキ・コバライネン(マクラーレン)を先頭とするグループで前走車を攻め、ポジションアップを狙ったが惜しくも果たせず、12位でレースを終えた。
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GP2シリーズ
GP2シリーズの第5大会が、7月10日(金)から12日(日)にかけてドイツのニュルブルクリンクで、F1第9戦ドイツGPの併催レースとして行われた。
同シリーズにはTDPドライバーの小林可夢偉(DAMS)が参戦している。
10日(金)午前11時55分から30分にわたって行われたフリー走行では、小林はデータ収集に専念し、 18番手。午後3時55分からの予選(30分)は、コースインと同時に霧雨となり、コンディションが変化して行く中、1セット目のアタックでは8番手。しかし、2セット目のアタックは終始イエローフラッグに阻まれ、最終的には15番手グリッドとなった。
11日(土)午後4時から35周で競われる第1レースがスタート。15番手グリッドの小林は、スタートで3台パスし、12位に浮上。12周目、他車のピットインにより5位まで順位を上げたところで小林もピットインし、 11位でコースに復帰した。アウトラップで既にタイヤの暖まっていた他車にパスされたものの、終盤前走車が4台トラブルでストップしたため、9位でレースを終えることとなった。
12日(日)午前10時30分スタートの第2レース(24周)は、雨は止んでいたもののウェットコンディションでスタート。徐々に路面が乾いていく難しいコンディションでのレースとなった。9番手グリッドの小林は、抜群のスタートで一気に2位にジャンプアップ。2周目にニコ・ヒュルケンベルグ(ART)にかわされ、3位に落ちるも、首位を行くヴィタリー・ペトロフ(バルワ・アダックス)がドライブスルーペナルティを受けたために再び2位に浮上。しかし、乾いていく路面で苦戦を強いられ、後続からの激しい追い上げを受けることとなった。
巧みなライン取りとブレーキングでポジションを守った小林だったが、20周目の最終コーナーで接触され、バランスを崩した隙を突かれて3位に後退。その後は、ペナルティから追い上げてきたペトロフの猛追を凌ぎ、フィニッシュラインではほぼ並びかけられながらも3位でチェッカー。見事今季初の表彰台を獲得した。
第1レース 結果
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第2レース 結果
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第5大会終了時の小林可夢偉のランキング:15位(7ポイント)
※海外レース関係のみを抜粋
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