« BF3:Rd.6ドニントンパーク レース結果 | トップページ | ALMS:ホンダリリース 第5戦ライムロック ”アキュラ勢が3戦連続となる1-2フィニッシュを達成” »

2009年7月21日 (火)

F2:ジョナサン・パーマーの声明

ヘンリー・サーティーズ (C)Formula2 Series 拡大します

フォーミュラ2シリーズの主催者であるモータースポーツ・ビジョン最高責任者、ジョナソン・パーマーは20日、ヘンリー・サーティーズの死亡事故について公式声明を発表した。

-----------------------------------------------------------

18歳のヘンリー・サーティーズが、昨日ブランズハッチのフォーミュラ2レースの事故で命を絶たれたことに、わたしはひどく打ちのめされました。これは、わたしのモータースポーツ35年の歴史で最も嘆かわしいものです。彼の家族と友人とともに、父ジョン、母ジェーンと彼らの娘エドウィーナとレオノーラに心から哀悼の意を表します。

彼がウエストフィールドコーナーで、数秒前のアクシデントによって外れた頑丈なホイールとタイヤで頭を打ったとき、ヘンリーはラップ9のウエストフィールドとシーンコーナーの間をおよそ120mphで走っていました。ヘンリーがすぐに気絶したことは明らかです。そして、彼のマシンはその後シーンコーナーをまっすぐに突き進みました。そしてタイヤバリアにぶつかりました。わたしは、すぐに致命的な事故が起き、シーンでの衝突は事故の結果に影響を及ぼしていなかったと思います。

レースはすぐに赤旗が出されて、医療チームは非常に迅速に現場に到着しました。ヘンリーはマシンから出されて、固定され医療センターへ運ばれました。そこでは王立ロンドン病院(地域の精神的外傷センター)に空輸される用意が出来ていました。集中治療室での診断と調査の結果、ヘンリーが生存できない大きな頭部外傷を負ったことが分かりました。

ヘンリーは今年始まった新しいチャンピオンシップのフォーミュラ2シリーズに加わって、彼の18歳という若さに似合わないペースと成熟ぶりで、すぐに印象深く見えました。彼は第2戦チェコ・ブルノで素晴らしいポールポジションを獲得して、亡くなる前日にはブランズハッチで素晴らしい3位となって表彰台に立つ初めてのイギリス人ドライバーとなりました。ヘンリーはこれまでの4つのイベントで大きな成績を残し、将来は必ずF2で優勝し、F1に行っても優勝するだろうと思われました。

とても優秀であるだけでなく、どこでも非常に尊敬を受け、他のドライバーやチームメンバーにも多くの友人があり、すべてのフォーミュラ2チームでとても人気のあるメンバーでした。

ジョン・サーティーズは、彼の息子の成功において主要な役割を果たしました。そして慎重にして細心に彼の偉大な経験による指導をヘンリーにして、重要なセットアップや戦略についてすべてをモニターしていました。父と息子がとても効果的に一緒に働いているのを見ることはとても喜びでした。そして、フォーミュラ2での成功を追求することが、ヘンリーとジョンの人生にとってとても楽しみであることは明らかでした。

ヘンリーの命とわれわれが何ができたのかについて正確に理解するために、可能なことはすべて行うとする事故の詳細な調査は当然行われます。そして、何がモータースポーツをより安全にするのかという継続的な探求が、この異常な事故から学ぶことについて見ていて下さい。安全性がほとんど考慮されなかった時代に、ジョン・サーティーズが4輪と2輪の最高レベルで長年レースをしていたことはたぶん皮肉です。しかし、ドライバーの安全性が高まっている時代に彼の息子ヘンリーは彼の命を失わなければなりませんでした。

ウイリアムズF1は、事故で取れるホイールの危険性を減らすためのホイールテザーを含む2005年のF1安全規定に対応したフォーミュラ2マシンを設計しました。F2マシンも高いコクピット側壁と変形可能な構造でドライバー頭部を保護する最新のF1基準を満たしています。しかし、F1と同様にホイールテザーは、ホイールが事故で取れないという絶対の保証を提供することは出来ません。別のマシンまたはパーツによってぶつけられることは、それが小さなものでもシングル・シーターのマシンにおいて頭の正面は必然的に危険にさらされています。

この事故は特に父としてわたしの心に訴え、モータースポーツの回避不能な危険に鋭く不快な焦点をあてます。日曜の朝に冗談を言ってファンのためにサインするために、すべてのF2ドライバーの中にわたしの18歳の息子ジョリオンとヘンリーは一緒に座っていました。その日の午後のF2レースで、ヘンリーはジョリオンのちょうど0.5秒後でした。そしてレース初期のスピンの後で順位を上げようとしていました。2人がシーンの方へ向かったときホイールはジョリオンにはぶつからなかったがヘンリーに衝突しました。ヘンリーはまずい時に間違った場所にいてしまった。夕方にはわたしとジョリオンは、2年前のジョリオンの深刻なバイク事故で入った同じロンドンの病院の集中治療室に、ジョンとジェーン・サーティーズとともにいました。

ひどい悲劇にいまは触れることはことはできませんが、多くの人に非常に影響を及ぼしました。われわれフォーミュラ2チームとウイリアムズF1に関係する人々は、起こったことをとても悲しんで、ショックを受け驚いています。そして、ヘンリーの熱心なF2メカニック、ドン・オルドにとっては特に難しい時です。そのような事件が起きるとき、人は関係する全てのプロ意識に頼ります。そしてわたしはブランズハッチの医療チームが、乏しいヘンリーの命を救うために可能なことすべてをしたことを誇りに思います。

みなは生命が残酷なものでありえるということを知っています。そしてそれが事故、戦争または病気であるにせよ、われわれは毎日若い犠牲者の悲劇について知ります。しかし、誰も彼らに自分の子供を失うことへの準備をさせることはできません。そして、明らかにジョンとジェーンは全く取り乱しています。われわれも非常に残念でなりません。サーティーズがこの困難な時期に、われわれはジョンとジェーンがヘンリーを失ったことに対して、助けられることは何でもするつもりです。特別ですでに成果を残した人はとても短い人生でした。

 (C)Formula2 Series 拡大します

|

« BF3:Rd.6ドニントンパーク レース結果 | トップページ | ALMS:ホンダリリース 第5戦ライムロック ”アキュラ勢が3戦連続となる1-2フィニッシュを達成” »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: F2:ジョナサン・パーマーの声明:

« BF3:Rd.6ドニントンパーク レース結果 | トップページ | ALMS:ホンダリリース 第5戦ライムロック ”アキュラ勢が3戦連続となる1-2フィニッシュを達成” »