FIA-GT:スパ・フランコルシャン24時間レース・プレビュー
今週末FIA-GTは、シリーズのハイライトともいえるスパ・フランコルシャン24時間レースを開催する。今シーズンの第4戦目となるこのレースには、全39台のエントリーが集まり、ベルギー、アルデンヌ山中の美しい難コースと変わりやすい気象のもとで熱い戦いが繰り広げられる。
FIA-GT選手権がスパ・フランコルシャンで初めて行われたのが1997年。2001年からは9年連続今年で通算10回目の開催となる。
昨年スパで1-2勝利を飾ったバイタフォーンチームは、今年3台のマセラティMC12をエントリー、この5年間での4勝目を狙っている。しかし、コルベットやサリーンも実力的は拮抗しており、激戦が予想される。2010年規定のフォードGTやニッサンGT-Rもさらなるレベルアップを目指して、初めてこの難しいレースに臨む。
GT2クラスでもポルシェとフェラーリの対決は見物である。BMSスクーデリア・イタリアのフェラーリF430GTは過去2年クラス優勝を飾っているが、対するポルシェも惨敗に終わったルマン24時間レースでの雪辱を期している。
G2とG3クラスでもいつくか印象的なマシンがエントリーしている。G2にはチーム・フェニックスからアウディR8 LMSが出場する。すでにドイツやイタリアの耐久シリーズで実績を上げているこのマシンは、今回VLN仕様での出場となる。さらにG3クラスには1997年F1ワールドチャンピオン、ジャック・ビルニューブがグラビィティ・レーシングのモスラーMT900で出場する。
サポートレースとしても、イギリスF3選手権やヨーロッパGT4選手権など盛りだくさんのスケジュールが組まれている。
今週金曜日には、第3の2010年規定マシン、ランブルギーニ・ムルシエラゴがスパの会場で発表されることになっている。
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