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2009年7月 6日 (月)

IRL:ホンダリリース 第9戦ワトキンスグレン ”ジャスティン・ウィルソンが今季初優勝"

ジャスティン・ウィルソンが今季初優勝
武藤英紀はリタイア

In090706001h_22009年7月5日(日)
決勝
会場:ワトキンス・グレン・インターナショナル(全長3.37マイル)
天候:快晴
気温:22~23℃

IRLインディカー・シリーズは、2009年シーズンの折り返し点となる第9戦を伝統あるロードコース、ワトキンス・グレン・インターナショナルで開催した。予選の行われた土曜日はアメリカの建国記念日で、ワトキンス・グレンの街でも湖畔で花火大会が盛大に催されていた。

In090706002h_2 ジャスティン・ウィルソン

快晴に恵まれた決勝日、予定通りの午後1時半に21台のインディカーはローリングスタートを切り、予選2番手だったジャスティン・ウィルソン(Dale Coyne Racing)が今季初優勝、キャリア2勝目を飾った。この勝利は1986年創設のDale Coyne Racingにとって、アメリカのトップオープンホイールにおける初勝利となった。彼らは通算558レース目にして、ついに優勝をつかんだ。

ポールポジションからスタートしたライアン・ブリスコー(Team Penske)をウィルソンは4周目にパスしてトップに立つと、まったく危なげない走りを続け、ゴールまで走りきってみせた。今年からロードレースでは全チームに9セットのタイヤが供給され、そのうちの3セットがソフトコンパウンドのオプショナルタイヤとなっているが、ウィルソン陣営だけが予選でオプショナルタイヤを1セットしか使わなかった。

In090706004h スコット・ディクソン

決勝日の気温は低く、オプショナルタイヤは耐久性の低さを露呈させなかったばかりか、タイヤ温度の上昇が速いというアドバンテージをもたらしていた。ウィルソンは新品のオプショナルタイヤを最後のピットストップで装着。これに対して2位につけていたブリスコーはプライマリータイヤを、3位を走行していたスコット・ディクソン(Target Chip Ganassi Racing)は予選で10周を走ったオプショナルタイヤを装着していた。ゴールまで6周でリスタートが切られると、ウィルソンは2位以下をすぐさま突き放し、4秒9906もの大差をつけてゴールした。

In090706003h ライアン・ブリスコ

2位争いではブリスコーがポジションを守り通した。ディクソンは3位でゴールし、ポイントリーダーの座を手に入れた。これまでポイントトップだったダリオ・フランキッティ(Target Chip Ganassi Racing)は、他車のアクシデントを避けようとしてコースオフし、15位でのゴールとなった。

In090706005h 武藤 英紀

予選12位だった武藤英紀(Andretti Green Racing)は、レース序盤にオーバーテイクを重ねて8位までポジションを上げた。さらに、1回目のピットストップを行ったタイミングがよく3位まで浮上した。しかし、2回目のピットストップの後にクラッチのトラブルが発生して12位まで後退。そして、ゴールまで8周というところでコースオフし、リタイアを喫した。

コメント
ジャスティン・ウィルソン(優勝)

「ロードコースで我々が強いことは、開幕戦などで証明してきた通りだ。そして今日、ついにTeam PenskeやTarget Chip Ganassi Racingという強敵を相手に優勝した。しかも、序盤からレースを制圧して勝利を飾れたのだから、大いに満足している。私にチャンスをくれたDale Coyne Racingに感謝する。そして、チームにインディカーでの初勝利をもたらせたことをうれしく、そして誇らしく思う」

ライアン・ブリスコー(2位)
「非常に激しいバトルだった。特に最後のスティントではディクソンとの2位争いがヒートアップしていたが、2位を保ったままゴールできた。今日はウィルソン、そしてDale Coyne Racingの勝利をたたえたい。彼らはずっとハードワークを続けてきており、今日のレースでは勝利や称賛に十分に値するパフォーマンスを発揮していた」

スコット・ディクソン(3位)
「スタートから1回目のピットストップまでのマシンはハンドリングがよくなかったが、セッティングの調整がうまくできたことでレース終盤のマシンは速さを取り戻していた。しかし、ブリスコーはウイングをかなり寝かせたセッティングらしく、ストレートが速くてオーバーテイクできなかった。優勝したウィルソンをたたえたい。彼はすばらしいドライバーで、今週の彼はとても速かった」

武藤英紀(18位)
In090706006h 「レースでもマシンのハンドリングはとてもよく、何人もオーバーテイクすることができました。3位のポジションでも安定したペースで走り続けることができていました。しかし、最後のピットストップが少し時間がかかったのと、クラッチのトラブルが出たことで大きく順位を落としてしまいました。最後のスピンは自分のミスです。プライマリータイヤの方が今日は耐久性が劣っていたようで、グリップを失ってしまいました。結果はリタイアですが、レースでのマシンがよかったのでトロント、エドモントンなど、今後のロードレースが楽しみです」

ロジャー・グリフィス|HPD レース・チームマネジャー
「ウィルソンが今季初優勝し、Dale Coyne Racingがついにインディカー・レースでの初優勝を飾った。すばらしいレースだった。天候にも恵まれ、多くのファンがサーキットでの一日を存分に楽しんでくれたことと思う。今日のレースではマイク・コンウェイ(Dreyer & Reinbold Racing)、武藤、マリオ・モラレス(KV Racing Technology)ら、新しい顔触れの活躍もあった。第8戦まではTeam PenskeとTarget Chip Ganassi Racingだけが勝利を重ねてきたが、今日、Dale Coyne Racingが勝利した。トロント、エドモントンのカナダ2連戦も、誰が勝つかわからないエキサイティングな戦いになるだろう。新しいウイナーが誕生する可能性も十分にあり、とても楽しみだ」

決勝リザルト
順位 No. ドライバー チーム C/E/T タイム/差
1 18 ジャスティン・ウィルソン Dale Coyne Racing D/H/F 01:48:24.1947
2 6 ライアン・ブリスコー Team Penske D/H/F +4.9906
3 9 スコット・ディクソン Target Chip Ganassi Racing D/H/F +5.1632
4 3 エリオ・カストロネベス Team Penske D/H/F +7.0755
5 26 マルコ・アンドレッティ Andretti Green Racing D/H/F +8.5595
6 24 マイク・コンウェイ Dreyer & Reinbold Racing D/H/F +9.3646
7 13 E.J.ヴィソ HVM Racing D/H/F +11.3804
8 11 トニー・カナーン Andretti Green Racing D/H/F +13.0020
9 06 ロバート・ドーンボス Newman/Haas/Lanigan Racing D/H/F +13.2633
10 4 ダン・ウェルドン Panther Racing D/H/F +18.0412
11 7 ダニカ・パトリック Andretti Green Racing D/H/F +18.5656
12 2 ラファエル・マトス Luczo Dragon Racing D/H/F +18.9342
13 02 グラハム・レイホール Newman/Haas/Lanigan Racing D/H/F +23.0413
14 5 マリオ・モラレス KV Racing Technology D/H/F +23.3821
15 10 ダリオ・フランキッティ Target Chip Ganassi Racing D/H/F +1Lap
16 20 エド・カーペンター Vision Racing D/H/F +31.1807
17 23 ミルカ・デュノー Dreyer & Reinbold Racing D/H/F +2Laps
18 27 武藤英紀 Andretti Green Racing D/H/F +9Laps
19 98 リチャード・アンティヌッチ Curb/Agajanian/Team 3G D/H/F +13Laps
20 15 ポール・トレイシー KV Racing Technology D/H/F +31Laps
21 14 ライアン・ハンターレイ A.J.Foyt Enterprises D/H/F +60Laps

ポイントスタンディング
順位 ドライバー チーム 総合ポイント
   
1 スコット・ディクソン Target Chip Ganassi Racing 313
2 ダリオ・フランキッティ Target Chip Ganassi Racing 294
3 ライアン・ブリスコー Team Penske 294
4 エリオ・カストロネベス Team Penske 257
5 ダニカ・パトリック Andretti Green Racing 238
6 ダン・ウェルドン Panther Racing 224
7 マルコ・アンドレッティ Andretti Green Racing 215
8 トニー・カナーン Andretti Green Racing 214
9 グラハム・レイホール Newman/Haas/Lanigan Racing 197
10 ジャスティン・ウィルソン Dale Coyne Racing 187
11 武藤英紀 Andretti Green Racing 186
12 ロバート・ドーンボス Newman/Haas/Lanigan Racing 163
13 ラファエル・マトス Luczo Dragon Racing 162
14 エド・カーペンター Vision Racing 157
15 ライアン・ハンターレイ A.J.Foyt Enterprises 155
16 マリオ・モラレス KV Racing Technology 138
17 マイク・コンウェイ Dreyer & Reinbold Racing 136
18 E.J.ヴィソ HVM Racing 129
19 ウィル・パワー Team Penske 99
20 トーマス・シェクター Dreyer & Reinbold Racing 99
21 アレックス・タグリアーニ Conquest Racing 75
22 ヴィットール・メイラ A.J. Foyt Enterprises 62
23 ミルカ・デュノー Dreyer & Reinbold Racing 51
24 スタントン・バレット Curb/Agajanian/Team 3G 50
25 ポール・トレイシー KV Racing Technology 47
26 サラ・フィッシャ- Sarah Fisher Racing 43
27 ジャック・ラジアー Curb/Agajanian/Team 3G 41
28 ダレン・マニング Dreyer & Reinbold Racing 38
29 タウンゼント・ベル Rahal Letterman Racing 32
30 A.J.フォイト4世 A.J.Foyt Enterprises 26
31 アレックス・ロイド Chip Ganassi Racing Sam Schmidt Motorsports 17
32 スコット・シャープ Panther Racing 16
33 ジョン・アンドレッティ Richard Petty Motorsports/Dreyer & Reinbold Racing 12
34 リチャード・アンティヌッチ Curb/Agajanian/Team 3G 12
35 ネルソン・フィリップ HVM Racing 10
36 オリオール・セルビア Roth Racing 10
37 デイビー・ハミルトン Dreyer & Reinbold Racing 10

写真(C)Honda Motor Co Ltd.

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