GP2:ブリヂストンモータースポーツ・リリース 第7戦バレンシア
2009 GP2 Series 第7戦 Race2
GP2シリーズ第7戦レースレポート
開催場所 : バレンシア 開催日 : 8月23日
ブリヂストンがサポートするGP2シリーズ第7戦の2レースがバレンシア(スペイン)の公道サーキットで開催され、ヴィタリー・ペトロフ(Barwaアダックス・チーム)とニコ・ヒュルケンベルグ(ARTグランプリ)がそれぞれブリヂストンのソフトスペックGP2レース用スリックタイヤを装着して優勝した。
この週末の路面温度はGP2今シーズンの最高に達したが、リアタイヤのソフトコンパウンドは、グリップダウンが予想より低く収まり、良好なパフォーマンスを発揮した。
全31周で争われた土曜日のフィーチャーレースでは、ポールポジションからスタートしたドイツ人ドライバー、ヒュルケンベルグがレース1周目の第2コーナーで大きく膨らみ、そこを衝いたロシア人ドライバー、ペトロフに先行を許した。トップに立ったペトロフは、最後までポジションを守り、優勝した。ヒュルケンベルグは果敢に攻めたものの及ばず、2位でゴールした。3位にはセルジオ・ペレス(Telmexアーデン・インターナショナル)が入り、GP2メインシリーズで自身初の表彰台に登った。ヒュルケンベルグは最速ラップタイムを記録し、追加の1ポイントを獲得した。
日曜日に行われた全23周のスプリントレースでは、アクシデントが多発して3回セーフティカーが投入され、10台のマシンがリタイヤした。表彰台に登ったのは第1レースと同じ顔ぶれだったが、順位は異なり、優勝したのはヒュルケンベルグ、2位がペレス、そして3位がペトロフだった。このレースでもヒュルケンベルグが最速ラップタイムの1ポイントを獲得、2レースで合計18ポイントを積み重ねた。
バレンシア戦終了時点で、合計獲得ポイントを75ポイントに伸ばしたヒュルケンベルグがドライバーズ・ランキングの首位を守った。ヴィタリー・ペトロフが合計55ポイントで2位に上がった。この週末ロメイン・グロージャン(Barwaアダックス・チーム)はルノー・チームからF1に参戦したが、GP2では45ポイントでランキング3位に着けている。チームランキングでは合計106ポイントを獲得したARTグランプリが、合計100ポイントのBarwaアダックス・ チームを抑え首位を守った。スーバーノバ・レーシングが44ポイントで3位に着けている。
GP2シリーズ第8戦は8月28日~30日までスパフランコルシャン(ベルギー)で開催され、ブリヂストンのソフトコンパウンドGP2タイヤを使用する予定である。ソフトコンパウンドは今シーズン4度目の登場となる。
浜島裕英 ㈱ブリヂストンMS・MCタイヤ開発本部長のコメント:
「ブリヂストンのソフトコンパウンドはバレンシアで良好な機能を発揮しました。タイヤの外観もきれいで、気温と路面温度が高かったことを思えばリアタイヤのグリップダウンはまずまずでした。GP2各チームは、昨年のこのコースでの経験を活かし、グリップダウンに上手に対応し、このサーキットでタイヤに何が求められるかをきちんと理解していました。ヴィタリー・ペトロフ選手はフィーチャーレースでトップを守るために懸命に戦い、タイヤの上手な管理とタイミングの良いピットストップが功を奏しました。日曜日のレースは波乱の展開となりましたが、このレースでもニコ・ヒュルケンベルグ選手が安定した走りを見せポイントを獲得しました」
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