EF3:トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラムレポート 【10月12日号】
2009年10月12日
トヨタ自動車(株)
モータースポーツ推進室
TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)レポート 【10月12日号】
F3ユーロシリーズ第9大会第1レースでアンドレア・カルダレッリが4位入賞
13位/リタイアに終わったヘンキ・ワルドシュミット(#11)
第1レースで4位入賞を果たしたアンドレア・カルダレッリ(#30)
F3ユーロシリーズ
10月9日(金)から11日(日)にかけて、フランスのディジョン・サーキットでF3ユーロシリーズの第9大会が開催された。
今シーズン、同シリーズにはTDPドライバーとして、ヘンキ・ワルドシュミット(オランダ)とアンドレア・カルダレッリ(イタリア)の2名がSGフォーミュラチームから参戦している。
9日(金)午前10時半より、15分のインターバルを挟んで、75分の練習走行が2回行われた。雨は降っていないものの、ウェットコンディションでセッションがスタート。路面の乾きの遅いコースゆえに、練習走行2回目の終盤になってやっとドライタイヤでの走行となった。ディジョンは初走行となるワルドシュミットは、コース習熟から開始し、13番手。昨年フォーミュラ・ルノー・西ヨーロッパ選手権で同コースの走行経験を持つカルダレッリもセッティングに苦しみ、17番手となった。
午後6時からの予選(30分)は、レーシングラインこそ乾いたが、ラインを外すとところどころ水煙が上がるコンディション。ワルドシュミットとカルダレッリは、バランスの調整を行い臨んだ。カルダレッリは最後のアタックで5番手の好タイムをマークし、成長ぶりをアピール。ワルドシュミットはセッティングをコンディションに合わせ切れず、14番手となったが、トップからは1秒以内、カルダレッリとも僅か0.27秒ほどの差となっており、決勝での巻き返しに期待がかかった。
10日(土)午前11時40分より第1レースが行われた。スタート時にトラブルに見舞われた車両が発生したため、2度にわたってフォーメーションラップがやり直しとなり、予定よりも1周少ない21周でのレースとなった。
5番手グリッドのカルダレッリは若干スタートで遅れ、6番手で1コーナーに侵入。一方のワルドシュミットは、直前グリッドの車両の遅れに引きずられる形で17位までポジションを落としたが、その後、タイヤが温まるまでの難しい状況で抜群のコントロールを見せ、2周目には14番手まで順位を回復してみせた。
2周目に他車のクラッシュによりセーフティカーが導入。5周目に再スタートが切られると、カルダレッリは1コーナーで前走車をパス。8周目には、2位走行中の車両がドライブスルーペナルティを受けたために、4位へとポジションを上げた。
その後、カルダレッリはコース上の破片を踏み、一旦はペースダウン。しかし、徐々にペースを取り戻し、終盤は3位の車両を猛追したが、更なるポジションアップは叶わず、4位でフィニッシュ。それでも、2戦連続となるポイント獲得を果たし、ランキングでもワルドシュミットに次ぐ13位に浮上した。
ワルドシュミットはストレートスピードが伸びない厳しい状況でのレースとなり、13位でチェッカーを受けた。
11日(日)午前10時半より40分間の第2レースがスタート。第1レースの結果より、上位8台が逆順でグリッドが決定され、カルダレッリは5番手、ワルドシュミットは13番手からのスタートとなった。
路面コンディションは、夜半の霧により、レーシングラインのみが乾いている状況。この難コンディションで、スタートから多重クラッシュが発生。カルダレッリはコース外に押し出され、9番手にポジションダウン。ワルドシュミットはスピンした車両に接触。サスペンションにダメージを負ってしまった。
レースは赤旗中断となり、ワルドシュミットもこの間にサスペンションを修復。ピットスタートで最後尾から追い上げることとなった。
カルダレッリは再スタート直後から激しい8位争いを繰り広げたが、5周目に前走車がスピンを喫した際に巻き込まれ、無念のリタイア。ワルドシュミットも、セクターでのベストタイムをマークする走りで追い上げを図ったが、12周目にサスペンショントラブルでコースオフ。戦線離脱を余儀なくされた。
シーズン最終大会となる第10大会は、10月23日(金)から25日(日)の日程で、ドイツのホッケンハイムリンクで開催される。
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