アンディ・プリオール (C)WTCC 拡大します

アウガストロ・ファーフス (C)WTCC 拡大します
【レース1】プリオールが雨のレースを制す
雨の為にウェットレースとなったレース1は、BMW チーム・ブリテンのアンディ・プリオールが同じくBMWのヨルグ・ミューラーとシボレーのロバート・ハフを抑えてトップでチェッカーを受けた。
スタート直前に雨足が激しくなった為、レースはセーフティーカー先導によるスタートとなり、
3周目にグリーンフラッグが出された。ポールスタートのガブリエル・タルキーニがうまくダッシュを決めて、集団をリードするものの2コーナーでコースアウトし、プリオールに首位を譲ってしまった。
プリオールはその後、背後からJ.ミューラーの激しい追撃を受け、ラスト2周にわたっては接触寸前のつばぜり合いを見せるものの、そのままポジションを守りきった。
ポールスタートながら、コースアウトで大きく順位を下げたタルキーニだったが、その後は順位を挽回し、最後はタイトルをともに争うチームメイトのイバン・ミューラーに続く5位でフィニッシュ。同じくセアトのティアゴ・モンテイロは7位フィニッシュした。
タルキーニがコースアウトしたのと同じ場所でBMWのアウグスト・ファーフスもコースアウトし、順位を大きく下げる結果となってしまう。しかし、その後はシボレーのアラン・メニュと激しいバトルを展開して8位に滑り込み、何とかチャンピオン争いに生き残った。
インディペンデントクラスではトム・コロネルが堅実な走りを見せてクラス最上位フィニッシュ。それに、フェリックス・ポルテイロ、荒聖治が続く結果となった。
レースのポイント
アンディ・プリオールにとっては例年はシーズン序盤での優勝が多かったものの、しかし、今回の優勝で前々回のイベントとなるドイツでのレース1以来の2勝目となった。
今回のレース終盤では、明らかに2番手のJ.ミューラーの方がペースでは勝っていたが、プリオールは元チャンピオンの貫禄を感じさせる、安定した走りでレースに勝利した。
決定的瞬間
メニュとファーフスの8位争いは、ファーフスがチャンピオン争いに生き残れるかどうかの瀬戸際の戦いだった。
レース終盤の争いでは、両者はサイドバイサイドのままコーナーに侵入するという超接近戦を演じてついにはしぶといメニュを抜き差って8位に滑り込み、レース2のポールポジションを獲得した。しかし、この接触に関してはレースオフィシャルによって審議中となっている。
レースリタイヤ
セルジオ・ヘルナンデス(レースインシデント)
フランツ・エングストラー(リアホイールボルトの破損)
【レース2】ファーフスが制してチャンピオン争いは混戦模様に
アウグスト・ファーフスがアンディ・プリオールを押さえきって、レース2もBMW勢による1-2フィニッシュとなった。一方でセアトのイバン・ミューラーは3位。
ガブリエル・タルキーニはチームメイトのジェネとリデルが最終ラップで順位を下げたことにより、7位でフィニッシュしている。これで、チャンピオン争いはタルキーニが2点差でY.ミューラーをリード、13点差でファーフスをリードすることになった。
スタート直後の1コーナーでは多くのレースカーがコースアウトをしてゆく中で、ファーフス、プリオール、J.ミューラー、メニュの4名はうまく抜け出し、そのままの順位をキープしてチェッカーフラッグを受けている。シボレー勢ではメニュの他にラリーニが5位、ハフが6位でフィニッシュし、8位にはセアトのリデルが入ってそれそれポイントを獲得している。
ラーダのトンプソンとファン・ラーゲンは9周を消化するまでは共にトップ10につけたものの途中でトラブルが発生してピットインし、そのままレースを終えている。
インディペンデントクラスを制したのはステファノ・ダステで、2位にはポルテイロ、3位にはコロネルが入った。
レース2での主役
12番グリッドからのスタートだったシボレーのニコラ・ラリーニは5位でフィニッシュ。スタート直後に多くのドライバーがコースアウトしたことにも助けられたが、
非常に悪いコンディションにもかかわらず、攻めの走りを続けて確実に順位をアップしていった。
今回のキーポイント
問題のスタート直後の1コーナーでは有力ドライバーの多くが飛び出したが、中でも注目すべきはモンテイロに追突してバランスを崩したJ.ミューラーを避ける為にタルキーニがコースアウトしたこと。このアクシデントによってファーフスはレース2での勝利はより確実なものとなり、Y.ミューラーがドライバーズポイントでタルキーニに大きく詰め寄り、マニュファクチュアラーポイントでもBMWがセアトに対して差を詰める結果となった。
今回のリタイヤ
キリル・ラディジン(エンジントラブルでスタートせず)
ティアゴ・モンテイロ((レースインシデント)
谷口信輝(レースインシデント)
クリスチャン・ポールセン(レースインシデント)
ヘンリー・ホー(レースインシデント)
ジェイムス・トンプソン(曇り止めの故障)
ヤープ・ファン・ラーゲン(エンジントラブル)
(WTCC日本語版公式ホームページより転載)