WTCC:マカオ、トンプソンとディアステは欠場
タルキーニ、ミューラー レース参戦可能
チャンピオンシップを決定する明日のレースに、イヴァン・ミューラーとガブリエル・タルキーニが双方参戦可能とのことが発表された。SEATの両ドライバーは金曜日に行われた予選で大事故に巻き込まれていた。地元病院で検査を受け一晩十分休養をとった二人は今日の午後、FIA医療チームのジーン・ジャック・イッサーマン、ジャック・トロペナット両氏に診察を受けた。その結果二人ともにレース参戦の許可が下りた。
ガブリエル・タルキーニはこう述べている。「フィジカル面では多少まだ体が硬い感じがありますが、休息の一日があったのでよかったです。明日はもう少し良くなっているといいのですが。ポール獲得の自信がありましたが、病院に行かざるを得なかったので…。なにがあるか分かりませんね。そのアクシデントを避けることは不可能だったと思います。サーキットのコンディションが原因でしたし、イヴァンもセメントの埃で急にストップしたので彼を回避することは不可能でした。全速で走っていた僕はイヴァンに時速130キロで衝突していきましたから当然マシンはボコボコになりました。これではレース参戦はまず不可能だろうと思いましたが、整備士のみんなは『大丈夫だよ』と言い、実際修理してくれました。」
イヴァン・ミューラーはこう述べている。「明日のレースに参加できます。僕は元気ですが、筋肉痛が多少あります。多少のことでは僕は壊れませんよ。マシンのことが気がかりでしたが、チームは素晴らしい働きをしてくれました。何時間もかけて走れる状態まで修理してくれたのですからね。アクシデント前のラップタイムが速かったのはいいのですが、速すぎましたね。マカオは予想不可能なサーキットですから明日のことも何も予想したくありません。僕はギャンブルが嫌いなんですよ!」
トンプソンとディアステは欠場
金曜日に行われたフリープラクティスではキリル・ラディギンのマシンが粉砕したが、BMWのステファノ・ディアステとLADAのジェイムス・トンプソンの二名も欠場を余儀なくされる模様だ。これは、予選でイギリスのトンプソンがディアステのステーショナリーカーに突っ込み、双方修理不可能なほどにダメージを受けたため。
もっとも、足の怪我のためにクラッチで運転せざるを得なかったトンプソンは、この事故が無くともレース参戦が不可能だったかもしれない。「迅速でプロフェッショナルな対応をしていただいた医療チームに感謝します。ずっと僕の傍らにいてくれたステファノ・ディアステにも感謝します。クラッシュの後一時視力を失ったのですが、その時は特にありがたいという気持ちで一杯でした。病院に搬送されるとき一緒にいてくれたことで安心できました。」トンプソンはこう語った。
(WTCC日本語公式ホームページより転載)
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