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2009年11月 1日 (日)

WTCC:Rd.11岡山 レース結果

アンディ・プリオール (C)WTCC 拡大します

アウガストロ・ファーフス (C)WTCC 拡大します

【レース1】プリオールが雨のレースを制す
雨の為にウェットレースとなったレース1は、BMW チーム・ブリテンのアンディ・プリオールが同じくBMWのヨルグ・ミューラーとシボレーのロバート・ハフを抑えてトップでチェッカーを受けた。

スタート直前に雨足が激しくなった為、レースはセーフティーカー先導によるスタートとなり、
3周目にグリーンフラッグが出された。ポールスタートのガブリエル・タルキーニがうまくダッシュを決めて、集団をリードするものの2コーナーでコースアウトし、プリオールに首位を譲ってしまった。
プリオールはその後、背後からJ.ミューラーの激しい追撃を受け、ラスト2周にわたっては接触寸前のつばぜり合いを見せるものの、そのままポジションを守りきった。

ポールスタートながら、コースアウトで大きく順位を下げたタルキーニだったが、その後は順位を挽回し、最後はタイトルをともに争うチームメイトのイバン・ミューラーに続く5位でフィニッシュ。同じくセアトのティアゴ・モンテイロは7位フィニッシュした。

タルキーニがコースアウトしたのと同じ場所でBMWのアウグスト・ファーフスもコースアウトし、順位を大きく下げる結果となってしまう。しかし、その後はシボレーのアラン・メニュと激しいバトルを展開して8位に滑り込み、何とかチャンピオン争いに生き残った。

インディペンデントクラスではトム・コロネルが堅実な走りを見せてクラス最上位フィニッシュ。それに、フェリックス・ポルテイロ、荒聖治が続く結果となった。

レースのポイント
アンディ・プリオールにとっては例年はシーズン序盤での優勝が多かったものの、しかし、今回の優勝で前々回のイベントとなるドイツでのレース1以来の2勝目となった。
今回のレース終盤では、明らかに2番手のJ.ミューラーの方がペースでは勝っていたが、プリオールは元チャンピオンの貫禄を感じさせる、安定した走りでレースに勝利した。

決定的瞬間
メニュとファーフスの8位争いは、ファーフスがチャンピオン争いに生き残れるかどうかの瀬戸際の戦いだった。
レース終盤の争いでは、両者はサイドバイサイドのままコーナーに侵入するという超接近戦を演じてついにはしぶといメニュを抜き差って8位に滑り込み、レース2のポールポジションを獲得した。しかし、この接触に関してはレースオフィシャルによって審議中となっている。

レースリタイヤ
セルジオ・ヘルナンデス(レースインシデント)
フランツ・エングストラー(リアホイールボルトの破損)

【レース2】ファーフスが制してチャンピオン争いは混戦模様に
アウグスト・ファーフスがアンディ・プリオールを押さえきって、レース2もBMW勢による1-2フィニッシュとなった。一方でセアトのイバン・ミューラーは3位。

ガブリエル・タルキーニはチームメイトのジェネとリデルが最終ラップで順位を下げたことにより、7位でフィニッシュしている。これで、チャンピオン争いはタルキーニが2点差でY.ミューラーをリード、13点差でファーフスをリードすることになった。

スタート直後の1コーナーでは多くのレースカーがコースアウトをしてゆく中で、ファーフス、プリオール、J.ミューラー、メニュの4名はうまく抜け出し、そのままの順位をキープしてチェッカーフラッグを受けている。シボレー勢ではメニュの他にラリーニが5位、ハフが6位でフィニッシュし、8位にはセアトのリデルが入ってそれそれポイントを獲得している。

ラーダのトンプソンとファン・ラーゲンは9周を消化するまでは共にトップ10につけたものの途中でトラブルが発生してピットインし、そのままレースを終えている。
インディペンデントクラスを制したのはステファノ・ダステで、2位にはポルテイロ、3位にはコロネルが入った。

レース2での主役
12番グリッドからのスタートだったシボレーのニコラ・ラリーニは5位でフィニッシュ。スタート直後に多くのドライバーがコースアウトしたことにも助けられたが、
非常に悪いコンディションにもかかわらず、攻めの走りを続けて確実に順位をアップしていった。

今回のキーポイント
問題のスタート直後の1コーナーでは有力ドライバーの多くが飛び出したが、中でも注目すべきはモンテイロに追突してバランスを崩したJ.ミューラーを避ける為にタルキーニがコースアウトしたこと。このアクシデントによってファーフスはレース2での勝利はより確実なものとなり、Y.ミューラーがドライバーズポイントでタルキーニに大きく詰め寄り、マニュファクチュアラーポイントでもBMWがセアトに対して差を詰める結果となった。

今回のリタイヤ
キリル・ラディジン(エンジントラブルでスタートせず)
ティアゴ・モンテイロ((レースインシデント)
谷口信輝(レースインシデント)
クリスチャン・ポールセン(レースインシデント)
ヘンリー・ホー(レースインシデント)
ジェイムス・トンプソン(曇り止めの故障)
ヤープ・ファン・ラーゲン(エンジントラブル)

(WTCC日本語版公式ホームページより転載)

2009 FIA World Touring Car Championship RACE 1 - PROVISIONAL CLASSIFICATION
Okayama International Circuit: Length = 3.7030 km.
Pos No Cls Driver Nat Car Time Laps Gap KPH Best-T
1 6 Andy PRIAULX GBR BMW 320si 32:18.887 16 110.06 1:52.429
2 7 Jorg MULLER GER BMW 320si 32:19.371 16 0.484 110.04 1:52.329
3 11 Robert HUFF GBR Chevrolet Cruze 32:21.439 16 2.552 109.92 1:52.123
4 1 Yvan MULLER FRA SEAT Leon TDI 32:30.953 16 12.066 109.38 1:52.817
5 2 Gabriele TARQUINI ITA SEAT Leon TDI 32:34.644 16 15.757 109.18 1:52.860
6 4 Jordi GENE ESP SEAT Leon TDI 32:36.018 16 17.131 109.10 1:52.593
7 5 Tiago MONTEIRO POR SEAT Leon TDI 32:37.580 16 18.693 109.01 1:52.882
8 8 Augusto FARFUS BRA BMW 320si 32:44.290 16 25.403 108.64 1:52.503
9 12 Alain MENU SUI Chevrolet Cruze 32:47.050 16 28.163 108.49 1:52.975
10 21 I Tom CORONEL NED SEAT Leon 32:49.020 16 30.133 108.38 1:53.465
11 36 James THOMPSON GBR Lada Priora 32:49.580 16 30.693 108.35 1:53.810
12 14 Nicola LARINI ITA Chevrolet Cruze 32:51.104 16 32.217 108.26 1:52.815
13 18 Jaap van LAGEN NED LADA Priora 32:59.165 16 40.278 107.82 1:53.753
14 23 I Felix PORTEIRO ESP BMW 320si 33:09.474 16 50.587 107.26 1:53.938
15 9 Alessandro ZANARDI ITA BMW 320si 33:14.778 16 55.891 106.98 1:53.524
16 19 Kirill LADYGIN RUS LADA Priora 33:16.067 16 57.180 106.91 1:54.278
17 50 I 荒 聖治 JPN BMW 320si 33:17.367 16 58.480 106.84 1:53.936
18 22 I Tom BOARDMAN GBR SEAT Leon 33:24.683 16 1:05.796 106.45 1:55.160
19 26 I Kristian POULSEN DEN BMW 320si 33:28.792 16 1:09.905 106.23 1:54.329
20 49 I Nobuteru TANIGUCHI JPN BMW 320si 33:34.716 16 1:15.829 105.92 1:55.183
21 48 I 加納 政樹 JPN BMW 320si 33:47.302 16 1:28.415 105.26 1:56.667
22 47 I J P DE OLIVEIRA BRA SEAT Leon 33:48.292 16 1:29.405 105.21 1:53.215
23 51 I Henry HO MAC BMW 320si 34:12.502 16 1:53.615 103.97 1:56.657
24 27 I Stefano D'ASTE ITA BMW 320si 31:20.331 15 1 LAP 106.40 1:53.880
25 3 Rickard RYDELL SWE SEAT Leon TDI 33:51.646 14 2 LAPS 91.91 1:51.428
NOT CLASSIFIED
25 I Franz ENGSTLER GER BMW 320si 8:08.525 3 D.N.F. 82.09 2:04.247
10 Sergio HERNANDEZ ESP BMW 320si 5:56.321 2 D.N.F. 75.14 2:35.048
FASTEST LAP
3 Rickard RYDELL SEAT Leon TDI 1:51.428 12 74.33mph 119.63kph
47 I J P DE OLIVEIRA SEAT Leon 1:53.215 10 73.16mph 117.74kph
Weather/Track: Rain 15°/Wet 19°
Subject to Technical Scrutineering. For Media Information Purposes - No Regulatory Value.
2009 FIA World Touring Car Championship RACE 2 - PROVISIONAL CLASSIFICATION
Okayama International Circuit: Length = 3.7030 km.
Pos No Cls Driver Nat Car Time Laps Gap KPH Best-T
1 8 Augusto FARFUS BRA BMW 320si 26:55.015 14 115.63 1:54.013
2 6 Andy PRIAULX GBR BMW 320si 26:55.776 14 0.761 115.57 1:53.919
3 1 Yvan MULLER FRA SEAT Leon TDI 26:58.313 14 3.298 115.39 1:53.885
4 12 Alain MENU SUI Chevrolet Cruze 27:00.893 14 5.878 115.21 1:54.200
5 14 Nicola LARINI ITA Chevrolet Cruze 27:08.740 14 13.725 114.65 1:53.361
6 11 Robert HUFF GBR Chevrolet Cruze 27:12.553 14 17.538 114.38 1:52.538
7 2 Gabriele TARQUINI ITA SEAT Leon TDI 27:19.119 14 24.104 113.93 1:52.784
8 3 Rickard RYDELL SWE SEAT Leon TDI 27:21.227 14 26.212 113.78 1:53.305
9 4 Jordi GENE ESP SEAT Leon TDI 27:22.287 14 27.272 113.71 1:53.868
10 27 I Stefano D'ASTE ITA BMW 320si 27:30.634 14 35.619 113.13 1:55.276
11 23 I Felix PORTEIRO ESP BMW 320si 27:31.915 14 36.900 113.04 1:54.420
12 10 Sergio HERNANDEZ ESP BMW 320si 27:32.881 14 37.866 112.98 1:54.534
13 21 I Tom CORONEL NED SEAT Leon 27:36.125 14 41.110 112.76 1:55.271
*14 47 I J P DE OLIVEIRA BRA SEAT Leon 27:44.332 14 49.317 112.20 1:54.321
15 22 I Tom BOARDMAN GBR SEAT Leon 27:53.409 14 58.394 111.59 1:56.848
16 25 I Franz ENGSTLER GER BMW 320si 27:58.221 14 1:03.206 111.27 1:56.733
17 7 Jorg MULLER GER BMW 320si 28:02.321 14 1:07.306 111.00 1:53.540
18 9 Alessandro ZANARDI ITA BMW 320si 28:05.594 14 1:10.579 110.79 1:54.083
19 50 I 荒 聖治 JPN BMW 320si 28:13.831 14 1:18.816 110.25 1:56.385
20 48 I 加納 政樹 JPN BMW 320si 28:35.705 14 1:40.690 108.84 1:57.340
NOT CLASSIFIED
18 Jaap van LAGEN NED LADA Priora 17:37.136 9 D.N.F. 113.60 1:54.207
36 James THOMPSON GBR LADA Priora 15:48.145 8 D.N.F. 112.60 1:54.797
51 I Henry HO MAC BMW 320si 0.009197 6 D.N.F. 100.80 1:59.837
26 I Kristian POULSEN DEN BMW 320si 13:37.3 6 D.N.F. 98.00 2:00.085
49 I Nobuteru TANIGUCHI JPN BMW 320si 6:23.518 3 D.N.F. 104.57 1:58.696
5 Tiago MONTEIRO POR SEAT Leon TDI 0 D.N.F. N/A
FASTEST LAP
11 Robert HUFF Chevrolet Cruze 1:52.538 11 73.60mph 118.45kph
47 I J P DE OLIVEIRA SEAT Leon 1:54.321 14 72.45mph 116.60kph
Weather/Track: Rain 15°/Wet 17°
Subject to Technical Scrutineering. For Media Information Purposes - No Regulatory Value.

* Car 47, +30 second 'Drive-Though" penalty applied, Stewards decision 15 refers.
* No.47 J.P.オリベイラ、上記ペナルティにより19位へ降格

 (C)WTCC 拡大します

 (C)Yoshinori Ohnishi 拡大します

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受信: 2009年11月 1日 (日) 22時28分

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