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2010年1月

2010年1月31日 (日)

Grand-Am:Rd.1デイトナ24時間 12時間目途中経過

 (C)Grand-Am  拡大します

デイトナ24時間レースは、折り返しの12時間目を過ぎた。スタート前の雨も上がり、ドライコンディションのレースとなった。スタート1時間半ほどでトップに立ったスコット・ディクソン/ダリオ・フランキッティ/ジェイミー・マクマリー/ファン・モントーヤ組のチップガナッシのNo.02は、8時間以上レースをリード。しかし、日付が変わった直後にエンジントラブルでリタイヤとなった。

代わってトップに立ったのは、ジャスティン・ウィルソンのドライブするチップガナッシのNo.01マシンだが、マイク・ロッケンフェラーの乗るアクション・エクスプレス・レーシング、No.9ライリー・ポルシェも僅差で追撃しており、激しいトップ争いとなっている。GTクラスではNo.67のTRGフライングリザードのポルシェGT3がトップに立っている。

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IRL:ビジョンレーシングが活動停止

エド・カーペンター (C)IRL Media

1月28日、先日インディアナポリス・モータースピードウェイの取締役を辞任したトニー・ジョージは、共同経営するするインディカーシリ-ズ(IRL)のビジョンレーシングの今シーズンのレース活動を停止することを発表した。

活動停止の理由は以前から噂されていたようにスポンサー不足で、これによりジョージはIRLとの全ての関係が消滅することになる。

チームのスポークスマン、パット・カポラリは「今朝、彼はスタッフ全員とのミーティングを行った。彼はかなり感傷的だった」と語る。
何人かのスタッフはインディアナポリスに再び本拠地を開き、ドライバーのエド・カーペンターがトラックに戻るためのスポンサーを探しているとされる。ビジョン・レーシングは、2005年にケリー・レーシングの設備を譲り受けて活動を開始、昨年8月のIRL第12戦ケンタッキーでのカーペンターの2位が最高成績となった。

IRLの競技部門代表のブライアン・バーンハートは、ビジョンレーシングのスタッフが、設備を確保してチームを再結成し、フルタイムもしくはインディ500マイルへの参戦ができるよう、スポンサーが見つかることを望んでいるとしている。

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Grand-Am:Rd.1デイトナ24時間がスタート

 (C)Grand-Am  拡大します

ロレックス・グランダムシリーズ開幕戦、デイトナ24時間レースがスタート。コースはスタート前に豪雨となり、ペースカー先導でのスタートとなった。

トップが78ラップを経過した時点でのトップは、スコット・ディクソンがドライブするチップガナッシのNo.02ライリー・BMWで、2番手のアレックス・ガーニーのNo.99ガインスコ・ボブスターリングのライリー・シボレーに約30秒差をつけている。

 (C)Grand-Am  拡大します

■Rolex 24 Highlights - First 6 Hours (C)Grand-Am

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2010年1月30日 (土)

Grand-Am:予選2回目結果

GAINSCO/ Bob Stallings Racing (C)Grand-Am  拡大します

デイトナ24時間レースの2回目の予選が1月29日に行われた。デイトナプロトクラスは前日の予選1回目でグリッドが決定しているため、この日の予選では前日20位以内に入れなかったGTクラスのマシンのみが出走した。トップタイムはNo.23のアレックス・ジョブ・レーシングのポルシェGT3が出した。

予選後の最終プラクティスでは、29日のプラクティスでNASCARチャンピオンのジミー・ジョンソンが、GTクラスのマシンを避けきれずにクラッシュしたNo.99ガインスコ・ボブスターリングのライリー・シボレーもマシンを修復して出走して3番手のタイムを出している。

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Grand-Am:MZ Racingプレスリリース デイトナ24時間レース公式予選

GTクラスは、RX-8が1-3位独占

Daytona_q69_2

(C) MZ Racing

1月28日(木)に、ROLEXデイトナ24時間レースの公式予選が行われ、強豪ひしめくGTクラスはマツダRX-8が1位〜3位までを独占した。

公式予選が行われた木曜日は天候に恵まれ、1月にも関わらず気温は25度にもなった。プラクティスに続いて15分間の公式予選が行われ、GTクラスはトップ20位までのスターティンググリッドが決まった。また、その後に夜間プラクティスも行われた。

昨年の同レースでポールポジションを獲得したシルベイン・トレンブレイ(#70 RX-8)は、3位。計測最終周まではトップにつけていたが、ファイナルラップでチームメイトのジェフ・セガール(#69 RX-8)とジョーダン・テイラー(#30 RX-8)に抜かれた。セガールの記録した1分49秒282のタイムは、昨年トレンブレイが記録したコースレコードを更新するもの。SpeedSourceチームが仕立てたRX-8ニューカーは、以前にも増して速さに磨きをかけていた。

ポールポジションを獲得したセガールは、「SpeedSourceチームのマシンは、どれも同じように完成度が高いことを証明した」と語る。「チームはシーズンオフにゼロからマシンを作り始め、完成したばかりのマシンがほぼ同等のパフォーマンスが発揮できるのは凄いこと」と付け足した。

アトランティックシリーズなどからステップアップしたヤングドライバーふたりを擁するRacers Edge Motorsportsの#30 RX-8は、テイラーの渾身の走りでファクトリーカー2台に割って入ってみせた。

他のRX-8勢もそれぞれ予選を通過し、決勝レースに駒を進めた。RX-8の活躍が期待される24時間レースは、30日(土)15:30(EST)にスタートする。

RX-8デイトナ24時間出場マシンのプロフィールはこちら

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RX-8とMAZDASPEED 3が、デイトナ24時間レースのペースカーに採用
デイトナ ビーチ、フロリダ

201002_1b

(C) MZ Racing

マツダが、2010年Grand-Amシリーズの開幕戦「デイトナ24時間レース」のフロントグリッドを約束された。

RX-8が1月30日、31日に開催されるメインレースの第48回ROLEXデイトナ24時間レースのペースカーに、MAZDASPEED 3が1月29日開催のコンチネンタルタイヤ スポーツカーチャレンジ・フロリダ200レースのペースカーに、それぞれ正式に指定された。

Grand-Amシリーズの宣伝・広報を担当するケルビン・ハインドソン副社長は、今回の発表に際して、「マツダはGrand-Am Rolexシリーズとコンチネンタルタイヤ スポーツカーチャレンジの強力なサポーターであり、参戦している多くのチームをサポートしている。 さらに、過去数年に渡って数々のレーシングプログラムを実施してきている。そのマツダをペースカーに選ぶことは自然なことだ。私達はマツダの "zoom-zoom" をROLEXデイトナ24時間レースとスポーツカーチャレンジ・フロリダ200で走らせるのを楽しみにしている。」と語った.。

2010.1.29

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2010年1月29日 (金)

EF3:2010年ユーロF3暫定カレンダー

 (C)DTM/EF3 Media 拡大します

■The 2010 Formula 3 Euro Series calendar at a glance*:

Rd. Date Country Circuit
1 04月23日-25日 ホッケンハイム ドイツ
2 05月21日-23日 バレンシア スペイン
3 07月02日-04日 ノリスリング ドイツ
4 08月06日-08日 ニュルブルクリンク ドイツ
5 08月20日-22日 ザンドフールト オランダ
6 09月03日-05日 ブランズハッチ イギリス
7 09月17日-19日 オッシャースレーベン ドイツ
8 10月15日-17日 マニクール フランス
*One additional race within the season under discussion

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NASCAR:ダニカのネーションワイド出場レースが決定

ダニカ・パトリック (C)nascarmedia

1月28日、NASCARネーションワイド・シリーズ(NNS)のジュニア・モータースポーツは、ダニカ・パトリックの同シリーズへの出場レースを発表した。

確定しているのは2月20日のカリフォルニア、オートクラブ・スピードウェイから、11月20日のホームステッド・マイアミまでの12戦。インディカーシリーズへの出場を優先させるために、2月27日のラスベガスの後は4ヶ月のブランクがある。2月13日NNS開幕戦のデイトナへはエントリーはするものの、出場の可否は2月6日に行われるARCA RE/MAXレースの後に決定されることになっている。

ダニカはチームのNo.7 Go Daddy.comシボレーで参戦する。いまのところ、Go Daddy.comは10レースでのメインスポンサーが決まっている。ジュニア・モータースポーツは、デイトナでのNNSに2台のマシンを出場させることになっており、No.88をデール・アンハートJr.がドライブし、ダニカが出場しない場合のNo.7マシンはチームのケリー・ビアースがドライブする。

Danica Patrick’s 2010 NASCAR Nationwide Series Schedule
Date Venue

2/13 Daytona International Speedway (TBD)
2/20 Auto Club Speedway
2/27 Las Vegas Motor Speedway
6/26 New Hampshire Motor Speedway
7/9 Chicagoland Speedway
8/14 Michigan International Speedway
9/25  Dover International Speedway
10/9 Auto Club Speedway 
10/15 Charlotte Motor Speedway
10/23 Gateway International Raceway
11/6 Texas Motor Speedway
11/13 Phoenix International Speedway
11/20 Homestead-Miami Speedway

2010年ネーションワイド・シリーズ全スケジュールはこちら

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Grand-Am:デイトナ24時間 予選1回目結果

■サントラスト/ダララ・フォード、ポールポジションを獲得
  ジミー・ジョンソンはクラッシュのためノータイム

SunTrust Racing (C)Grand-Am  拡大します

 (C)Grand-Am  拡大します

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2010年1月28日 (木)

DTM:2010年DTM暫定カレンダーが発表に

2004年DTM上海 (C)DTM/EF3 Media 拡大します

例年と比べて発表の遅れていたドイツツーリングカー選手権(DTM)シリーズの2010年カレンダーが発表された。

全10ラウンドのカレンダーは今年と変わらないものの、注目されるのは暫定ながら最終戦に上海ラウンドが予定されていることで、上海では2004年に特設コースでノンタイトルレースが行われたものの、公式戦としては初めてアジアでのレース開催となる。2004年の上海では、メルセデスのゲーリー・パフェットが優勝している。また、スペインのバレンシアもDTM初開催となる。
今回発表されたカレンダーは、ドイツ・モータースポーツ連盟(DMSB)とFIAの承認を受ける必要がある。

■The 2010 DTM calendar at a glance

Rd. Date Country Circuit
1 04月25日 ホッケンハイム ドイツ
2 05月23日 バレンシア スペイン
3 06月06日 ユーロスピードウェイ ドイツ
4 07月04日 ノリスリング ドイツ
5 08月08日 ニュルブルクリンク ドイツ
6 08月22日 ザンドフォールト オランダ
7 09月05日 ブランズハッチ イギリス
8 09月19日 オッシャースレーベン ドイツ
9 10月17日 ホッケンハイム ドイツ
10 10月31日 上海 * 中国
* Contract negotiations still running

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LM24:フェスラー、トレルイエ、ロッテラー、ワークス・アウディからルマンに出場

2010年アウディ・ニュードライバーズ (C)AUDI AG.  拡大します

1月28日、アウディ・モータースポーツは、今年のルマン24時間レースのドライバーに、マルセル・フェスラー(スイス:33歳)、アンドレ・ロッテラー(ドイツ:28歳)、ブノワ・トレルイエ(フランス:33歳)と契約したことを発表した。アウディは今年のルマンへは3台のR15 TDIをエントリーしており、昨年プジョーが獲得した総合優勝の奪還に向けてスタートした。

フェスラーは2008年にはアメリカン・ルマンシリーズの2戦にアウディR10で出場した経験があり、ロッテラーは昨年のルマンにカスタマーチームのコレス・アウディR10で出場している。トレルイエも昨年のルマンではペスカルロ・プジョーで出場と、3人ともディーゼル・プロトタイプスポーツカーの経験を持っている。

ブノワ・トレルイエ (C)AUDI AG.  拡大します

3人のドライバーは、シートのフィッティングのため、すでにアウディ・モータースポーツを訪れて、近いうちにR15のテストを行うことになっている。ルマンの準備として、5月9日に開催されるルマンシリーズ、スパ・フランコルシャン戦へ出場する。
アウディ・モータースポーツ代表のウォルフガング・ウィルリッヒ博士は、この3名のドライバー達は比較的若く、アウディのスポーツカー・プロジェクトとの長期間に渡る一員となる可能性があるとしている。

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WTCC:ハートマンレーシング、ホンダ・アコードでスポット参戦

20100128wtcc

(C)WTCC

デンマークに本拠地のあるハートマンレーシングは、2010年度FIA WTCCで2大会に出場することを明らかにした。ホンダアコードのユーロRで参戦。ブリティッシュツーリングカーのエース、ジェイムス・トンプソンもそのハンドルを握る。

チーム代表のハンズ・ハートマン氏は、「ブラガでジェイムスが得たタイトルを今年も防衛したいので、我々のプライオリティーはFIAヨーロッパツーリングカップです。」と明かしつつも、「WTCCにも折をみて参戦していきたいと思っています。将来を見据えてホンダをウォームアップさせたいですからね」とコメントした。
このデンマークのチームはモンザ大会とブランズハッチ大会に参戦予定。ホンダアコードを駆るもう一人を誰にするかについては経験のあるドライバーらと目下交渉中だ。
「参戦するレースでは、一つ二つ皆さんをわっと言わせてみせますよ。」トンプソンはこう述べた。

(WTCC日本語公式ページより転載)

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FIA-GT:ダレン・ターナー、アストンマーチンと契約

ダレン・ターナー (C)FIA-GT/DPPI 拡大します

1月27日、2010年のFIA-GT1選手権でアストンマーチンを走らせるヤングドライバーAMRチームは、昨シーズン、ニッサンGT-Rをドライブしたダレン・ターナーと契約したことを発表した。

ターナーは2007年と2008年にアストンマーチン・レーシングのDBR9により、ルマン24時間レースに2年連続のGT1クラス優勝をもたらした。アストンマーチンへは2年ぶりの復帰となるターナーは、2004年にDBR9が完成してすぐにそれをドライブした経験を持つ。

Hexis20young20driver20dbr9s_bb22025

(C) Astonmartin Racing

「FIA-GT1シリーズにフル参戦することが決まってとても興奮している」とターナーはいう。「われわれがいくつかの素晴らしいサーキットを訪れるというだけでなく、競争のレベルが激しく、それを楽しいシーズンにしてくれるからでもある。ヤングドライバーAMRチームとともに働き前進したいと思っている。先週ドイツのパーダーボルンにあるチームのファクトリーを訪問したときに、彼らには大きな成功を収めるベースと資源があることがわかった。最初に出来たてのDBR9に接して以来2度のルマン制覇から今シーズンまでの時間は特別なものだ。
マシンを短時間ドライブしてみたが、家に帰ってもまだざわざわしていたよ。V12エンジンの悲しげなサウンドを聞いたことはすべてを昔に戻してくれた。これから素晴らしいことが始まるだろう」

なお、英autosport.comによれば、ヤングドライバーAMRには、トーマス・エンゲとステファン・ミュークも加入するとされている。

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FIA-GT:2010年公式エントリーリストを発表

ニッサンGT-R (C)Sumopower GT 拡大します

1月27日、FIAは2010年のFIA-GT、GT1シリーズの公式エントリーリストを発表した。先日FIA-GTが発表した6メイクスからなる12チーム、24台のエントリーがそのまま承認された。

2010年FIA-GT GT1シリーズは、4月17日アブダビで開幕する。

2010 FIA GT1 WORLD CHAMPIONSHIP ENTRY LIST
FEDERATION INTERNATIONALE DE L'AUTOMOBILE Paris January 27 2010
Team Nat. Car
Hexis AMR FRA Aston Martin DB9
Hexis AMR FRA Aston Martin DB9
Young Driver AMR DEU Aston Martin DB9
Young Driver AMR DEU Aston Martin DB9
Mad-Croc Racing BEL Corvette Z06
Mad-Croc Racing BEL Corvette Z06
Phoenix Racing / Carsport DEU Corvette Z06
Phoenix Racing / Carsport DEU Corvette Z06
Marc VDS Racing Team BEL Ford GT*
Marc VDS Racing Team BEL Ford GT*
Matech Competition CHE Ford GT*
Matech Competition CHE Ford GT*
All-Inkl.com Munnich Motorsport DEU Lamborghini Murcielago R-SV*
All-Inkl.com Munnich Motorsport DEU Lamborghini Murcielago R-SV*
Reiter DEU Lamborghini Murcielago R-SV*
Reiter DEU Lamborghini Murcielago R-SV*
Triple H Team Hegersport DEU Maserati MC12
Triple H Team Hegersport DEU Maserati MC12
Vitaphone Racing Team DEU Maserati MC12
Vitaphone Racing Team DEU Maserati MC12
Sumo Power GT GBR Nissan GT-R*
Sumo Power GT GBR Nissan GT-R*
Swiss Racing Team CHE Nissan GT-R*
Swiss Racing Team CHE Nissan GT-R*
* FIA homologation in progress

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2010年1月27日 (水)

LMS:OAKレーシング、2010年はLMP2のペスカルロ・ジャッドで参戦

2009年ペスカルロ・マツダ (C)OAK Racing  拡大します

1月27日、OAKレーシングチーム・マツダは、2010年のルマンシリーズ(LMS)のLMP2クラスに2台のペスカルロ・ジャッドで参戦することを発表した。

昨シーズン、ペスカルロ・マツダでLMSへ参戦。日本で行われたアジアン・ルマンシリーズのLMP2クラスで優勝したチームは、すでに今年のルマン24時間レースへNo.24マシンの出場が認められている。
エンジンはマツダからジャッドに変わったが、2009年に設立されたマツダ・フランス・オートモビルの支援は継続され、ダンロップとの提携はさらに進展される。

ジャック・ニコレ(OAKレーシング代表):
「われわれは今シーズンの準備と組織化に非常に満足し、楽観主義で新しいキャンペーンを楽しみにしている。今年はジャッドエンジンを使用することになったが、それは素晴らしい評価を得ている。2008年にはLMP1とLMP2でそのパフォーマンスと信頼性を楽しんだ。同時にわれわれはマツダ・フランスとの協力関係を維持し、チーム・マツダ・フランスを名乗ることを誇りに思っている。OAKレーシングとマツダ・フランスにとって、これは素晴らしい継続的な冒険になる」

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FIA-GT:ベンドリンガー、スイス・レーシングのニッサンGT-Rでエントリー

カールベンドリンガー (C)Swiss Racin Team 拡大します

FIA-GTのスイス・レーシングは、今シーズンのドライバーとしてカール・ベンドリンガーとマックス・ニルソンと契約したことを発表した。1月27日に、2台のニッサンGT-Rとともに、上記2名のドライバーをチーム本拠地のあるインウィルで正式に発表する。
ベンドリンガーのチームメイトも契約間近とされている。

エリック・コルブとともにチームを運営するオスマー・ウェルチは、ベンドリンガーとは以前FIA-GTでともに働いて成功を収めている。ウェルチは「ニスモ(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)とは強力なパートナーとして信頼できる関係を持つことが出来た。われわれのゴールは、2010年におけるFIA-GTチャンピオンにある。最新のGTレーシングカーであるニッサンGT-Rと、FIA-GTで最も成功したドライバーを得たことによって、その可能性は非常に高い」とコメントしている。

マックス・ニルソン (C)Swiss Racin Team 拡大します

2台目のニッサンGT-Rをドライブするマックス・ニルソンは、ドイツF3シリーズにおいてスイス・レーシングとは長年の経験を積んできたスウェーデンのドライバーで、2009年にはブダペストでのFIA-GTにスポット参戦している。このときはベンドリンガーと同じKプラスK・サリーンS7で出場して、シリーズで成功する可能性を示した。
ニルソンとコンビを組む4人目のドライバーは決定していないが、チームには数多くのオファーが来ているという。コルブは最適なドライバーの選考を急ぐことはないとしてる。

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2010年1月26日 (火)

NASCAR:2010年スプリントカップ・カレンダー

Rd.
Date Race/Circuit
02月06日 バドワイザー・シュートアウト*
1 02月14日 デイトナ
2 02月21日 オートクラブ
3 02月28日 ラスべガス
4 03月07日 アトランタ
5 03月21日 ブリストル
6 03月28日 マーティンズヴィル
7 04月10日 フェニックス
8 04月18日 テキサス
9 04月25日 タラデガ
10 05月01日 リッチモンド
11 05月08日 ダーリントン
12 05月16日 ドーバー
05月22日 NASCARスプリント・オールスターチャレンジ・シャーロット*
13 05月30日 シャーロット
14 06月06日 ポコノ
15 06月13日 ミシガン
16 06月20日 ソノマ(インフィニオン)
17 06月27日 ニューハンプシャー
18 07月03日 デイトナ
19 07月10日 シカゴ
20 07月25日 インディアナポリス
21 08月01日 ポコノ
22 08月08日 ワトキンズグレン
23 08月15日 ミシガン
24 08月21日 ブリストル
25 09月05日 アトランタ
26 09月11日 リッチモンド
27 09月19日 ニューハンプシャー
28 09月26日 ドーバー
29 10月03日 カンザスシティ
30 10月10日 オートクラブ
31 10月16日 シャーロット
32 10月24日 マーティンズヴィル
33 10月31日 タラデガ
34 11月07日 テキサス
35 11月14日 フェニックス
36 11月21日 ホームステッドマイアミ
* ノンタイトルレース
Note: All dates subject to change.

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IRL:開幕戦サンパウロのコースを公開

Sp_4

(C)IRL

インディカーシリーズ(IRL)は南米での初レースとなる、今シーズンの開幕戦サンパウロのコースレイアウトを公開した。コースはサンパウロ市街地の中心で、全長2.6マイル(4,180m)、11のターンを持つ。

コースは市のAnhembi地区にあり、スタートラインはカーニバル・パレードで使用される30,000人を収容する常設観客席のSambodromoに設けられる。2本のストレートの後にスローコーナーがあり、市街地コース特有の90度ターンもいくつかある。バックストレートは0.9マイルとなっている。
コース設計はNZRコンサルティング社によるもので、設計と建設を監督したトニー・コットマンによれば、Sambodromのストレートエンドではマシンは185mphから50mphまで減速し、ドライバーにとってはチャレンジングなコースに仕上がったとしている。

サンパウロでのIRL開幕戦は3月14日に決勝レースが開催される。

Track Detail
Race Distance: 313.5 km
Circuit Length: 4,180m
Back Straight: 1,500m
Turn: 11 (Right 7 , Left 4)
Max Speed: 310km/h *
Lap Time:1m40sec *
* 予測データ

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2010年1月25日 (月)

Grand-Am:1968年のデイトナ24時間レースの優勝マシン、ポルシェ907がエギジビションに出走

1968年デイトナ24時間ゴールシーン (C)Porsche AG. 拡大します

今週末に開催される第48回デイトナ24時間レースのサポートイベントに、1968年に1-2-3フィニッシュで優勝を飾ったポルシェ907が出走することになった。
ポルシェ907が参加するのは、30日土曜日に行われる『ロレックス24ヘリテイジ・エギジビション』で、午前11時にスタートする。

1968年に行われたデイトナ24時間には、5台のポルシェ907ロングテール・バーションが出走。ポルシェはレース初期にアクシデントで2台のマシンを失ったものの、残りの3台のうちビック・エルフォード、ロルフ・シュトルメン、ジョー・シファートなどがドライブする907が673ラップ(2,565マイル)を走破し、国際的な大レースとしてはポルシェに初の総合優勝をもたした。他の2台も2位と3位となり、ゴールでは3台が横一列に並ぶデイトナ・フィニッシュを決めた。

今回エギジビションに参加するのは907-005で、現在のオーナーであるヘンリー・ペインがドライブする。このイベントには他にもアメリカのスポーツカーレースで活躍した歴史的マシンが多数参加する。

ポルシェは本戦のデイトナ24時間レースにも、昨年に続く総合優勝を目指してデイトナプロトにはブルモスなど3台にエンジンを供給し、そのうちのアクション・エクスプレス・レーシングのNo.9ライリー・ポルシェにはアウディのDTMドライバー、マイク・ロッケンフェラーがドライバーに加わっている。その他にもGTクラスに2009年のアメリカンルマンシリーズのGT2クラスチャンピオン、ヨルグ・ベルグマイスターや、ファクトリードライバーのティモ・ベルンハルト、ロメイン・ダマスなど強力な助っ人を送り込んでいる。

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2010年1月23日 (土)

WTCC:BMWとシボレー、アルガルブテストを行う

イワン・ミューラー (C)WTCC 拡大します

アウガストロ・ファーフス (C)WTCC 拡大します

変わりやすい天候のなか、今週水曜と木曜2日間にわたりBMWのRBMチームとシボレーがテストを行った。テストはポルトガル南部ポルティマオの、新しくなったオートドロモ・ド・アルガーブで催された。このサーキットでは今年度FIA WTCCの第11・12ラウンドが7月4日に行われることになっている。

初日の水曜日は雨が降ったりやんだりというコンディションだったが、木曜日午前中の後半、ようやく完全にドライになった。今年が4シーズンめとなるBMWモータースポーツの若きブラジル人スター、アウグスト・ファルフスは、バート・マンペイのRBMスーツに身を包みBMW 320siの初テストを終えた。このチームにはWTCCで3度優勝経験のあるアンディ・プリオールも在籍している。
シボレーは2台のクルーズLT車をテスト走行させた。テストに臨んだのは2008年度のワールドチャンピオン、イヴァン・ミューラーとロバート・ハフ。両選手とも2週間前にヴァレンシアにて一度テストは行っている。アラン・メニュもテストとブリーフィングに参加したが実際の走行はしなかった。しかし、ヴァレンシアでシーズン前に行われる最後のテストセッション(2月17・18日)には、ミューラーとハフの両選手と共に臨むことになっている。

(WTCC公式日本語ホームページより転載)

 (C)WTCC  拡大します

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DAKAR:サインツ、マドリッドへ凱旋

 (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

1月22日、先日行われたダカールラリー2010で初の総合優勝を飾ったカルロス・サインツ(47歳)が、母国スペインの首都マドリッドへ優勝マシン、フォルクスワーゲン・レーストゥアレグ2とともに凱旋帰国した。

これはスポンサーのレッドブルによって計画されたもので、サインツには知らされていなかったという。この日、サインツは自分の家の前にウイニングマシンが置かれているのを見て、コ・ドライバーのルーカス・クルースと共にマドリッドの大通りを警察の護衛付きでパレードを行った。沿道には数千人の観衆が集まり『エル・マタドール』の勝利を祝福した。

 (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

パレードのゴール地点のマヨル広場では、マドリッド市長アルベルト・ルイス・ガラードン氏がサインツのためにダカールラリーの表彰台を模した特設ステージを用意して待ち受けていた。サインツは市長をトゥアレグの助手席に乗せて再びマドリッド市街をドライブした。

カルロス・サインツ:
「ダカールの勝者、それはただただ素晴らしい響きを持っている。この功績はわたしにとって信じられないほど多くの意味がある、長い間隠されてきたわたしの夢を実現してくれた。このような感傷的な凱旋を経験することは、まるで特別な報酬のようだ。ダカールへの準備、ラリー期間中、そしてその後の大きな支援に感謝している」

サインツは、ダカールラリーを制した初めてのスペイン人であり、フォルクスワーゲンは昨年に続いて今年は1-2-3という圧勝でタイトルを防衛、ディーゼル・エンジンでのオート部門の総合優勝を飾った唯一のメーカーである。

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NASCAR:ARCA:Rd.1デイトナにピケJr.、ミルカ・デュノも出場

2009 ARCA RE/MAX 第1戦デイトナ (C)ARCA 拡大します

2010年ARCARE/MAXシリーズ開幕戦デイトナに、すでに出場の決まっているダニカ・パトリック(ジュニア・モータースポーツ)に加え、元ルノーF1ドライバーのネルソン・アンジェロ・ピケと、インディカーシリーズの女性ドライバー、ミルカ・デュノの出場が決まった。

ピケはエディ・シャープレーシングからNo.6 トヨタ・カムリで、デュノはストリンガー・モータースポーツのNo.90 トヨタ・カムリでの参戦となる。ピケは、今シーズンのネーションワイドシリーズへの出場も計画しているといわれる。

ARCA RE/MAX第1戦デイトナは、デイトナ500マイルレースの前哨戦として2月5日午前11時から予選、決勝レースは6日午後4時30分にスタートする。

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Grand-Am:Rd.1 デイトナ24時間レース・スケジュール/エントリーリスト

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2009 Daytona 24houres (C)Grand-Am

Rolex 24 At Daytona 2010  Official Schedule (1/20/10  subject to change)
Wednesday January 27
08:00 - 10:00 Rolex garage open for rig parking (no unloading until notified by an official)
09:00 Rolex garage open to all competitors
11:00 Continental Tire Challenge rig parking (no unloading until notified by an official)
18:00 Garages closed
Thursday January 28
07:00 Rolex & Continental Tire Challenge garages open
10:00 Opening of Speedweeks Ceremony at Start/Finish line in Pit lane
10:00 - 11:30 Practice Rolex Series
11:45 - 12:30 Practice Continental Tire Challenge
13:30 - 1430 Practice Rolex Series
14:45 - 15:30 Practice Continental Tire Challenge
15:45 - 16:00 Qualifying* Rolex Series Daytona Prototype
16:15 - 16:30 Qualifying* Rolex Series GT *sets top 20 cars in class grid positions
17:00 - 17:15 Qualifying Continental Tire Challenge ST
17:30 - 17:45 Qualifying Continental Tire Challenge GS
18:30 - 20:30 Practice Rolex Series
09:30 Garages closed
Friday January 29
07:00 Garages open
09:00 - 09:45 Practice Rolex Series
10:00 - 10:45 Practice Continental Tire Challenge
11:00 - 11:20 Final Qualifying Rolex Series**
12:00 - 12:45 Final practice Rolex Series
13:00 - 13:30 Continental Tire Challenge Pre-Race/Fan Walk/Autograph Session
13:45 START Continental Tire Challenge Fresh From Florida 200 (2.5 Hour time limit)
19:30 Garages closed All Continental Tire Challenge rigs must leave the garage area.
Saturday January 30
07:30 Garages open
09:00 Pit Road and Blue Garages Open
11:00 Rolex 24 Heritage Exhibition
11:30 Rolex 24 Driver’s Meeting
12:00 Milestones Laps
12:15 Rolex Driver autograph session (Drivers to tables SPRINT FANZONE)
14:15 Rolex Driver introductions (Drivers report to gate by Tech Garage)
14:15 Grid opens for the Rolex 24 At Daytona ALL ENGINES OFF
15:00 Pre-race ceremonies/ All cars on the grid
15:00 Grid closes
15:30 START 48th Rolex 24 At Daytona
Sunday January 31
15:30 FINISH 48th Rolex 24 At Daytona
19:00 Garages closed
TIME CERTAIN SCHEDULE  All sessions to start and finish as shown
**ONLY FOR CARS NOT QUALIFIED IN TOP 20 OF EACH CLASS ON JAN. 28

Tracklogodaytona11

Track_daytona_2 Track Detail
3.56-mile, 12-turn speedway road course

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2010年1月22日 (金)

NASCAR:プレートレースでのバンプドラフトを解禁

(C)nascarmedia

1月21日、NASCARは年初のメディアツアーで今シーズンに実施されるルール改正を発表した。その中で、デイトナやタラデガのリストラクタープレート使用のレースにおいて、昨年禁止されたコーナーでのバンプドラフト(前のマシンをプッシュすること)を認めることを明らかにした。これはレースにおけるドライバーの責任のもとで自由を拡大し、より刺激的なシリーズとする目的で実施される。
さらにリストラクタープレートについても63/64インチに拡大し、いわゆるプレートレースでのエンジンパワーは増大することになる。

昨年4月にタラデガで行われたスプリントカップで、ゴール直前で他のマシンとぶつかったカール・エドワーズのマシンが宙を舞い、観客席のキャッチネット激突してコースにはね返されたアクシデントの後、NASCARはプレートレースのコーナーでのバンプドラフトを禁止するルール改正を行っていた。しかし、11月のタラデガではこの改正が不評を呼び、さらにはライアン・ニューマンが大クラッシュを起こしていた。

ブライアン・フランス(NASCAR会長兼CEO):
「過去10年の間にわれわれはレースでの安全性を劇的に高めた。そして、その作業はこれからも継続される。しかし今、ドライバー達にレースさせるときがきた。ルールやレギュレーションが、素晴らしいレースと劇的なフィニッシュの邪魔になって欲しくはない。NASCARはコンタクトスポーツであり、われわれの歴史はマシンのフェンダー同士をぶつけあうことが基本となっている」

この他に、スプリントカップのディレクター、ジョン・ダービーがコンペティション部門のマネージング・ディレクターに昇格し、3つのナショナルシリーズ全体を統括することになった。ダービーの後任が見つかるまでは、現在の役職を兼任する。

また、すでに発表されているネーションワイド・シリーズでのピット人員の制限や、エンジンの2レース使用への変更も確認された。さらに昨シーズン途中からスプリントカップで採用されたダブルファイル方式のリスタートを、ネーションワイドとキャンピングワールド・トラックの両シリーズでも使用することが発表された。

 (C)nascarmedia 拡大します

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2010年1月21日 (木)

GP3:最初のGP3マシンがチームに配送

 
(C)GP2 Series Media Service

今シーズンから始まるGP3シリーズ用の最初のマシンが、エントリーした10チームに送られた。

ダララ製のシャーシと、ルノーの2リッター、4気筒ターボエンジンは、今週末には各チームに届けられる。来月初めには2台目が、来月末には3台目のマシンの配送がされる予定となっている。3月4日にはシリーズの合同テストが行われる。

ブルーノ・ミッシェル(GP3シリーズオーガナイザー):
「第1世代のGP3マシンの製造は予定通りに完了した。わたしはそれが質の高い同一レベルの競争を提供すると確信している。それはGP2が達成している信頼性と同じものだ。
われわれは、ファンに素晴らしいレースを提供するマシンをチームに供給することを常に考えてデザインを進めてきた。2010年のグリッドが早く埋まっていくのを見るのは素晴らしいことだ。いくつかのチームはすでに若くて有望なドライバーと契約している。そして人々は彼らの高いレベルに感動することだろう」

2010年GP3カレンダーとエントリーチームはこちら

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NASCAR:スポイラー仕様のスプリントカップマシンを初テスト

Stewarttiretest2010web_jpg550x195  トニー・スチュワート (C) Texas Motor Speedway

NASCARスプリントカップ・シリーズは、1月19日と20日に1.5マイルオーバルのテキサス・モータースピードウェイでグッドイヤーのタイヤテストを行った。このテストでは、スポイラー仕様のスプリントカップマシンが初めてテストされた。

今回のテストには、4メイクからトニー・スチュワート、カート・ブッシュ、グレッグ・ビィッフィル、ブライアン・ビッカーズの4名が参加した。この日使用されたスポイラーはアルミ製で、幅64.5インチ、高さ4インチのデザインされていない単純な形状のものだった。同時にリアクォーターパネルは、地面方向に4インチ伸ばされている。

最初にスポイラー付マシンをテストしたスチュワートは、ウイング付のマシンと比べてマシンバランスに大きな変化はないとして、空力によるものよりメカニカルグリップをより重視するとしている。

その他のドライバーは、いずれもスポイラーに好意的なコメントをしている。ブライアン・ビッカーズは、スポイラーはウイングに比べて乱れた気流の状態の中で効果が高いだろうとしている。ビッフィルは、伝統的なスポイラーがその外観から観客に受けが良く、スポイラーへの変更を進めるべきだとしている。ブッシュは、スポイラー付マシンの操縦性がCoTマシン以前のものに近く、オーバーステア気味のより曲がりやすい性格を持っているとしている。

NASCARでは、3月23日と24日に同じ1.5マイルオーバルのシャーロット・モータースピードウェイで、全チームが参加してのスポイラーマシンのテストを行う。その結果が良ければ4月15日からテキサスで行われるスプリントカップ第8戦『サムスン・モバイル500』で、スポイラーマシンがレースデビューすることになる。

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2010年1月20日 (水)

24houres:ウォルター・ロール、ニュルブルクリンク24時間レースに出場

ウォルター・ロール (C)Porsche AG. 拡大します

2度のワールドラリー・チャンピオン、ウォルター・ロールが、今年5月に行われるニュルブルクリンク24時間レースに市販車のポルシェ911 GT3 RSで出場することが発表された。ポルシェの親善大使とテストドライバーを務めるロールは現在62歳、ニュルブルクリンク24時間への出場は1993年以来のこととなる。

1993年以来ニュルブルクリンクのオールドコースで、ポルシェのあらゆる市販車をテストしてきたロールは「新しい911 GT3 RSは、初めから正統的なマシンでレーシングカーを思い出させるものだった。他のいかなる市販車の911もこのGT3 RSほどレーシグカーに近くはなかった。そのため、このスポーツカーが24時間レースに挑戦することを楽しみにしている」と語る。

新しい911 GT3 RSは、水平対向6気筒の3.8リッターエンジンから450馬力を発生する。高回転によりリッター当たり118馬力以上の出力を生み出している。ポルシェのモータースポーツ部門によりレースで使用されることを考慮して、ショートレシオのトランスミッションを標準装備している。向上したエンジン出力に対して、エンジンマウントもレースでの使用を前提にボディの空力特性と共に改良されている。

今年38回目となるニュルブルクリンク24時間レースでは、過去4年間ポルシェ911 GT3 RSRが総合優勝を飾っている。同レースは毎年20万人以上の観客が集まり、今年は5月15日から16日にかけて開催される。

2010年モデルのポルシェ911 GT3 Rについてはこちら

 (C)Porsche AG. 拡大します

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NASCAR:ピケ、南アフリカでのストックカーレースに出場

ネルソン・アンジェロ・ピケ (C)Renault F1 UK 拡大します

元ルノーF1ドライバー、ネルソン・アンジェロ・ピケは、自身のウェブサイトで今週末24日に地元ブラジルのインテルラゴスで行われる1000km耐久レースに出場することを明らかにした。インテルラゴス1000kmレースは、2007年にはルマンシリーズ(LMS)の最終戦として行われ、プジョー908が1-2勝利を飾っている。

ピケはその翌週には、南アフリカのストックカーレース『フリーステート500』でオーバルコースでの初レースに出場する。ピケはこれがアメリカでのオーバルコースのNASCAR参戦へのいい経験になると語っている。昨年末にレッドホース・レーシングのトラック・シリーズのテストを行ったが、今シーズンのNASCARシリーズへの参戦についてはまだ明らかにしなかった。

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IRL:トニー・ジョージ、インディアナポリスMSの役員を辞任

トニー・ジョージ (C)IRL Media 拡大します

1月19日、インディ・レーシングリーグ(IRL)議長マリ・ハルマン・ジョージは、トニー・ジョージがインディアナポリス・モータースピードウェイ(IMS)ならびにその関連会社の役員を辞任したことを明らかにした。

昨年6月末に家族との意見の相違からIRLとIMSのCEOの座を追われ、同族会社の役員として残っていたが、今回自らすべての会社の役員の辞任を申し出たとされる。これにより、トニー・ジョージは、ハルマン社、IMS、IRL、IMSプロダクションとその他すべての関連会社との関係が無くなり、唯一ヴィジョン・レーシング代表としてのみIRLと関わることになる。

トニーの母親のマリ・ハルマン・ジョージ議長:
「家族の一員として、われわれはトニーが去っていくのを見ることは悲しい。われわれは取締役としてとしての彼の会社への貢献に感謝して、関連会社のCEOとして務め続けてくれることを望んでいた。家族全員を代表して彼の健康を願っている。われわれ全員はトニーが役員会に勤め続けることを望んでそのことを彼に伝えていたが、その願いに反して辞任するという彼の決定に失望している。
わが社は健全で、景気後退をよく乗り越えてきた。インディアナポリス・モータースピードウェイの社長兼CEOのジェフ・ベルスカス、ハルマン社の代表兼CEOの2人は、この大変な時期にわれわれの会社を導くために優れた仕事をしてくれている。多くの難しい決断は下されて、現在われわれの会社の将来にとっていいポジションにある」

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2010年1月19日 (火)

DAKAR:フォルクスワーゲン、1-2-3フィニッシュで「ダカール」タイトルを防衛

2010年1月19日(火)

フォルクスワーゲン、1-2-3フィニッシュで「ダカール」タイトルを防衛

  (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

南米でタイトルを防衛:フォルクスワーゲンは、2年連続でダカールラリーの総合優勝を勝ち取りました。1980年の初優勝から数えると、これが通算3度目の勝利となります。鮮やかなブルーを纏い、TDIエンジンを搭載したレース トゥアレグ プロトタイプ。このマシンを駆るフォルクスワーゲン クルーは、世界でもっとも過酷なモータースポーツイベントと呼ばれるダカールラリーにおいて、1-2-3フィニッシュを達成し、表彰台を独占しました。スリリングなフィナーレの舞台となったのは、スペシャルステージ(計時区間)距離202kmの第14ステージでした。カルロス サインツ(スペイン)/ルーカス クルス(スペイン)が総合優勝を達成し、2分12秒の僅差でナッサー アル-アティーヤ(カタール)/ティモ ゴッシャルク(ドイツ)が2位につけ、マーク ミラー(米国)/ラルフ ピッチフォード(南ア)が表彰台の最後の一角を獲得しました。なお、昨年の勝者のジニエル ドゥ ヴィリエール(南ア)/ディルク フォン ツィツェヴィッツ(ドイツ)は、総合7位に入っています。

「このチームには、非常に大きな誇りを感じています。ドライバー、コドライバー、そしてスタッフが一丸となって、各ステージにおいてやり遂げた仕事は驚異的だった、と言うべきでしょう。今回の1-2-3フィニッシュは、フォルクスワーゲン モータースポーツが設定した目標さえも上回っています」と、最終ステージのフィニッシュを見届けたフォルクスワーゲンAG取締役のDr. フランシスコ ハビエル ガルシア サンツは述べています。一方、フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクターのクリス ニッセンは、2010年ダカールラリーを次のように総括しています。「3週間前、フォルクスワーゲン チームは、昨年勝ち取った「ダカール」勝者の称号を防衛すべく、高いモチベーションとともにこの地にやってきました。そして我々は、1-2-3フィニッシュとともにタイトルを防衛する、という歴史的偉業をやってのけたのです。フォルクスワーゲンは、南米ではただの一度も負けていません。また、世界でもっとも過酷なラリーをディーゼルテクノロジーで制覇したのも、現状ではフォルクスワーゲンだけです。また、フォルクスワーゲン クルーは、スタートからチェッカーフラッグまで、一貫してチームメイト同士で激しく、フェアに戦い抜きました。これぞモータースポーツのあるべき姿だと考えています。すべてのクルーが勝者にふさわしく、したがって、全員に祝福の言葉を贈りたいと思います。」

 
過去、ダカールラリーのオート部門をディーゼルパワーで制したメーカーは、フォルクスワーゲンしか存在しません。TDIテクノロジーは、昨年のダカールでも圧倒的な強さを見せつけていました。フォルクスワーゲングループならではの直噴テクノロジーの高効率性と、レース トゥアレグが持つ高い信頼性が、2010年「ダカール」優勝に大いに貢献しました。過酷な条件下にもかかわらず、2.5lの直列5気筒エンジンから300PSの最高出力を誇るレース トゥアレグは、もっとも堅牢なマシンであるだけでなく、最速のマシンであることも証明しました。フォルクスワーゲン レース トゥアレグは、全14ステージ中7ステージを制し、11日間にわたって首位を維持しました。
 
勝敗の行方は、最終ステージ土壇場までもつれ、関係者やファンの期待と興奮を駆り立てました。カルロス サインツ/ルーカス クルス、ナッサー アル-アティーヤ/ティモ ゴッシャルク、マーク ミラー/ラルフ ピッチフォードがドライブする3台のレース トゥアレグは、第5ステージでトップから3位を占めて以来、一度もライバルにその座を譲ることなく、ブエノスアイレスのフィニッシュラインに到達しています。一方、3台のレース トゥアレグは、常に接戦を展開、どのクルーも絶対的優位に立つことはありませんでした。アル-アティーヤ/ゴッシャルクは、最終ステージで強烈な追い上げを見せ、サインツ/クルスのマージンを削り取りました。両クルーによる首位争いは、非常にスリリングであると同時にフェアなものでした。アル-アティーヤ/ゴッシャルクは、「ダカール」の中核的価値とも言える砂丘セクションで気を吐く一方、サインツ/クルスは、ツイスティな高速グラベルセクションで巧みにその差をコントロールしました。
 
フォルクスワーゲン クルーのステージ優勝は、サインツ/クルスが2回、アル-アティーヤ/ゴッシャルクが4回、ミラー/ピッチフォードが1回となり、バラエティに富んだこの結果は、32回目の開催を迎えるダカールラリーの過酷さを証明しています。各ステージの結果と同様、路面もバラエティに富んでいました。たとえば、チリ北部に横たわるアタカマ砂漠は、軟らかな砂地だけでなく、微粒子を思わせる砂に包まれたセクションや、巨大な砂丘が存在しました。また、グラベルはもちろん、ルート上に巨礫が散乱するセクションもありました。2度にわたるアンデス越え、地球上でもっとも乾いた砂漠を通過するルートを走破するには、1日の競技中に複数の路面に立ち向かう必要がありました。そのすべてに完璧に対応したマシンが、レース トゥアレグです。第1~14ステージまでの全ステージにおいて、少なくとも1台のレース トゥアレグが表彰台に登壇、合計で42のトップ3ポジションのうち、27を獲得しています。
 
アルゼンチンでもチリでも、ルート周辺には大勢のファンが大挙して、新チャンピオンとなったサインツ/クルスをはじめとするフォルクスワーゲン クルーに熱い声援を送りました。ふたりは、コンビを組んでからまだ3戦しか経験していませんが、そのすべてを制し、さらにダカールの歴史にも名を残しました。また、サインツ/クルスは、2009年6月のラリー ドス セルテスでコンビとしてのデビューウィンを飾った後、同年9月のシルクウェイ ラリーでも優勝しています。

サインツ/クルスと同様、フォルクスワーゲンも、クロスカントリーラリーで素晴らしい戦績を継続しています。09年1月から負けなしで、新年早々にダカール連覇を達成しました。フォルクスワーゲングループ全体に目を移すと、TDIテクノロジーはモータースポーツにおける一大勢力になっていることがわかります。アウディは、TDIパワーのプロトタイプマシンで06~08年ルマン24時間レースを3連覇、セアトは08、09年世界ツーリングカー選手権(WTCC)チャンピオンに輝いています。さらにフォルクスワーゲンは、TDIパワーのレース トゥアレグとともに、09、10年ダカールウィナーに輝きました。

#303 -- カルロス サインツ(スペイン)総合優勝
「ついに『ダカールで勝つ』という夢が実現しました。優勝争いは非常に過酷で、肉体的にも精神的にも極限まで追い詰められていたので、今は肩の荷が下りるという言葉の意味を実感しています。僅差の戦いを制して優勝を勝ち取ったことも、満足感を高めてくれます。今回は何もかもが完璧に機能しました。ルーカス クルスも素晴らしい仕事をしてくれました。レース トゥアレグは精密時計のようでしたし、フォルクスワーゲンのスタッフは疲れた顔ひとつ見せずにハードワークを続けてくれました。ありがとう!」

#303 -- ルーカス クルス(スペイン)コドライバー
「最後の数日間は、とにかく尋常ではないプレッシャーがかかっていたので、ダカール初勝利が嬉しくて仕方ありません。我々はタフなライバルに勝ち、史上もっとも過酷な部類に入る2010年ダカールを制しました。ステージには若干のレベル差はあったものの、路面はバラエティに富んでいて、毎日が新たな挑戦の連続でした。カルロスは忍耐強く、自分の仕事と取り組み、最後まで集中力を切らさず、堅忍不抜の精神で戦い抜きました。彼は偉大なチャンピオンです。ふたりでこの勝利を勝ち取れたことに大きな喜びを感じています。」

最終結果
順位 / クルー / 車両 /合計タイム(2位以下は首位とのタイム差)
1. カルロス サインツ(スペイン)/ルーカス クルス(スペイン) レース トゥアレグ2 47時間10分00秒
2. ナッサー アル-アティーヤ(カタール)/ティモ ゴッシャルク(ドイツ) レース トゥアレグ2 +2分12秒
3. マーク ミラー(米国)/ラルフ ピッチフォード(南ア) レース トゥアレグ2 +32分51秒
4. ステファン ペテランセル(フランス)/ジャン-ピエール コトレ(フランス) BMW X3 CC +2時間17分21秒
5. ゲラン シシェリ(フランス)/ティナ ターナー(スウェーデン) BMW X3 CC +4時間2分49秒
6. カルロス ソーサ(ポルトガル)/マティユ バウメル(フランス) 三菱レーシングランサー +4時間31分45秒
7. ジニエル ドゥ ヴィリエール(南ア)/ディルク フォン ツィツェヴィッツ(ドイツ) レース トゥアレグ2 +5時間10分19秒

(フォルクスワーゲン グループジャパン・プレスリリース)

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2010年1月18日 (月)

DAKAR:トヨタ車体プレスリリース ゴールセレモニー

TLCが市販車部門5連覇を達成 1号車三橋淳/B・カタルリ組が累計順位の総合17位で市販車部門優勝を獲得

1001181 ポディアムに上がった1号車 (TLC)

1月17日、ダカールラリー2010のゴールセレモニーがアルゼンチンのブエノスアイレス市内で行われ、4輪部門累計順位の総合17位でフィニッシュしたTLCのトヨタ・ランドクルーザー200(市販車部門仕様)1号車三橋淳/B・カタルリ組がディーゼルエンジン搭載車ながらガソリン車を含めた市販車部門の優勝を獲得。TLCは偉業とも言える前人未到の同部門5連覇を達成した。今大会にランクル200の2台体制で臨んだTLCは初日から1号車が部門首位に立つなど順調な滑り出しを見せたが、負荷の高い砂地の路面に暑さが加わった4日の第3ステージで1号車がエンジンの水温上昇からタイムロス。代わって2号車が第5ステージで部門首位に浮上した。その後同部門のワン・ツー体制を築いたTLCは2台が競技中にフォローしあうなど持ち前のチームワークを発揮して健闘したが、2号車は第10ステージで不運な転倒からリタイアに。翌日のステージで再び首位に立った1号車が最終的に2位以下に6時間43分27秒の大差をつけてブエノスアイレスにゴールした。

1001186 社員からの寄せ書きを掲げる水嶋社長、酒井チーム代表とTLCメンバー (C)TLC

ワン・ツーフィニッシュこそならなかったものの、チームが大きな目標として掲げていた5連覇の達成はその総合力の高さを証明するもの。同時に総合17位という改造車部門勢に分け入る高順位で、ランドクルーザー200の卓越した走行性能をアピールする結果となった。この日はスタート前の車検時と同じ市内の展示会施設ラ・ルーラル内の特設会場にポディアムが設営され、好天のもと数千人の観客が詰め掛けて賑やかな雰囲気となった。セレモニーは現地時間午前10時頃から始まり、午後1時半過ぎに1号車が登壇。市販車部門優勝のTLCと紹介されると大きな声援が上がった。壇上でトロフィーを受け取った三橋淳、B・カタルリの両クルーは日本から祝福に駆けつけた水嶋敏夫トヨタ車体株式会社取締役社長、チーム代表の酒井伸二執行役員とがっちり握手。その後、惜しくもリタイアに終わった2号車のN・ジボン、三浦昂を含むチーム全員がポディアムに上がって健闘を讃えあい、長かった17日間の厳しい戦いは幕を閉じた。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース 【Topics / DAKAR】ダカールラリー2010 レースレポート「ゴールセレモニー」

日野レンジャーが市販車部門・10リットル以下の2冠達成
ブエノスアイレスでゴールセレモニーを開催し、2010年大会が閉幕

20000226_2 トロフィーを受け取った菅原・鈴木組 / ポディアムでシャンパンを振りまく菅原照仁 (C) Hino Motors Ltd.

1月17日 ブエノスアイレス(アルゼンチン)
ゴールセレモニー

1月17日、ダカールラリー2010はゴール地ブエノスアイレス市内でゴールセレモニーを行い、日野チームスガワラの日野レンジャー2号車(菅原照仁/鈴木誠一組)がトラック部門総合7位で市販車部門の優勝、ならびに排気量10リットル以下車両の優勝を獲得した。

日野自動車は今大会に向けて同チームの活動を支援し、中型トラック日野レンジャーの2台体制でトラック部門の市販車部門に参戦。日野自動車ならびに全国販社から公募選抜したメカニック5名を派遣してサービス活動を行った。52台が出場した今大会のトラック部門で日野チームは改造車部門の大型勢を相手に善戦。2日から本格的な競技がスタートすると2号車が先陣を切るかたちで排気量10リットル以下車両の首位を争うと同時に排気量を問わない市販車部門の上位につけた。後半戦初日の10日には2号車が市販車部門と同時に排気量10リットル以下のトップに躍進。翌11日のSSでは1号車(菅原義正/羽村勝美組)が排気系のトラブルにより惜しくも戦列を去ったが、2号車はその後も後続との差をじわじわと拡大。最終的にはトラック部門総合7位という高順位とともに市販車部門では2位に6時間9分29秒、排気量10リットル以下の2位には17時間23分29秒という大差をつけて16日ブエノスアイレスにゴールし、見事2冠を達成した。なお、市販車部門は改造車部門が創設された08年大会時より設定されているもの。日野が同部門から出走するのは同年以来2回目だが、08年大会はスタート前に中止されたため、今大会が初出走での初優勝となる。改造範囲の限られた同部門での勝利は91年よりダカールラリーに連続参戦を続けている日野レンジャーにとって持ち前の機動性や走行性能の高さ、そして信頼耐久性を実証し、同時にチームの総合力をアピールするものである。今回52台が出走したトラック部門のうち、完走したのは28台。完走率53.8%の厳しい戦いだった。

ゴールセレモニーの会場となったのは車検会場と同じ市内の見本市会場「ラ・ルーラル」。好天に恵まれ、気温は35度以上の暑さとなったが、数千人の観客が熱狂的な声援を送り、ダカールラリーのゴールに相応しい賑やかな雰囲気となった。日野レンジャー2号車がポディアム前に到着したのは現地時間の午後3時半頃で、市販車部門、排気量10リットル以下優勝のトロフィーを受け取った菅原照仁、鈴木誠一は日本から祝福に駆けつけたダカール車両開発責任者の折笠公徳とがっちり握手。1号車クルーの菅原義正、羽村勝美、5名の日野メカニックたちとともに声援に手を振って応えていた。厳しかった2回目の南米大会もこれで全日程を終了。主催者ASOは次回大会について再びアルゼンチン・チリを舞台とする可能性のほか、アフリカのチュニジア~リビア~エジプトルートが候補に挙がっていることを明らかにした。

20000226_3 市販車部門優勝を果たした日野チームスガワラ / 健闘した日野メカニックたち (C) Hino Motors Ltd.

日野自動車 技術管理部 折笠公徳部長(ダカール車両開発責任者)/ゴールを見て感動しました。関係各社のみなさんにお世話になりながら1年間総力を挙げてやってきましたが、この結果を見て、正直頑張れたかなと思います。トラブルもありましたが、必ず来年に繋げたいです。

日野自動車 総合企画部 広報渉外室 坂木敏久室長/チームの総力を挙げて完走出来たので、大変感激しています。今後とも継続して行きたいと思いますので、引き続き皆様の応援をお願いいたします。

2号車 ドライバー:菅原 照仁/今回は結果を残さなければいけないという気持ちが強かったので、満足しています。チーム全員が力をあわせて毎日壊れないよう、壊さないように走る積み重ねでした。次回はアフリカの可能性もあるようですが、南米の厳しい路面の方が日野レンジャーに有利なように思います。

2号車 ナビゲーター:鈴木 誠一/やっと着きました。ゴール出来たのは嬉しいですが、1号車がここにいないのはやはり寂しく、辛い気持ちになります。2号車は今回最後まで順調そのものでした。

1号車 ドライバー:菅原 義正/2号車が初の市販車部門優勝を果たしたことを非常に嬉しく思います。これもみんな毎日クルマをきっちり仕上げてくれたメカニックさんたちのおかげと感謝しています。自分のリタイアは残念ですが、次回に向けてこれまで以上に闘志を燃やしているところです。ありがとうございました。

1号車 ナビゲーター:羽村 勝美/今大会はいくつか落とし穴があって難しかったと思いますが、2号車が頑張って結果を残してくれて嬉しいです。でもリタイアしてポディアムにいるのは寂しいものですね。自分としてはやりきれない気持ちです。

メカニック 門馬 孝之(日野自動車)/2号車が上位でゴール出来てすごく嬉しいですが、その半面1号車が完走できなかったのは残念な気持ちです。この悔しさをバネに次回に向けて良いクルマを作り、必ずリベンジしたいと思います。

メカニック 北村 忍(北海道日野自動車)/ゴールの雰囲気に感動しました。すべてここを目指しているんですね。ラリー中は慣れるまで大変でしたが、楽しかった。みんなに感謝したいです。

メカニック 山崎 貴士(東京日野自動車)/途中1号車が戦列を去ったのはショックでしたが、こうして2号車が結果を残してくれて本当に良かった。ちょっと疲れましたが、最高の気持ちですね。

メカニック 水野 潤(愛知日野自動車)/やっとゴールにたどり着きました。みんなで2週間やってきましたが、あっという間でしたね。ゴールの雰囲気に感動しました。

メカニック 中野 直也(広島日野自動車)/このゴール会場の明るい雰囲気は疲れも何もが吹っ飛ぶような気がします。辛かったことは覚えていなくて、全てが楽しかった。短く感じる2週間でした。

トラック部門 総合順位 ドライバー(車両メーカー)
1位 チャギュイン(カマズ)
2位 カビロフ(カマズ)
3位 ヴァン・ヴィレット(ジナフ)
4位 マシック(リアズ)
5位 マルデーヴ(カマズ)
7位(※優勝/優勝) 菅原照仁(日野)
規定により失格 菅原義正(日野)
(※括弧内は市販車クラス/同クラス排気量10リッター未満の順位)

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DAKAR:ダカールラリー2010 最終結果

Lucas Cruz, Kris Nissen, Dr. rer. pol. h. c. Francisco Javier Garcia Sanz, Carlos Sainz  (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

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FIA-GT:12チーム、24台のエントリーを確認 (19日付訂正)

 (C)FIA-GT/DPPI 拡大します

1月17日、FIA-GTは15日に締め切られた今シーズンのエントリーが予定の12チーム、24台に達したことを発表した。

マセラーティ、アストンマーチン、コルベット、フォード、ランボルギーニ、ニッサンの6つのブランドのエントリーは下記の通り。FIAの審査を経て、今月末に正式なエントリーが発表される。

Make Team
Aston Martin Hexis AMR
Young Drivers AMR
Corvette Madcroc Racing
Phoenix Racing/Carsport
Ford Matech Competition
Marc VDS Racing
Lamborghini Munnich Motorsport
Reiter Eng
Maserati Vitaphone Racing Team
Triple H Team Hegersport
Nissan Swiss Racing
Team Sumo Power GT

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2010年1月17日 (日)

DAKAR:パリダカ日本事務局 レース概況(2010/01/16)第14ステージ 2010.1.16

デプレ軍団はグランドスラム、サインツに叙階

Carte (C)ASO.

Santa Losa–Buenos Aires Liaison 160km/SS206km/Liaison 335km Total 707㎞

シリル・デプレ、ブエノス・アイレスで3度目の総合優勝。今大会最後のSSは、デプレのサポート・ライダー、ルーベン・ファリアが、今大会初のSS優勝。オート部門では、SS優勝は、わずか36秒差でアル・アティヤが制した。そして総合では、カルロス・サインツが、チーム・メイト、ナセル・アル・アティヤからの最終追撃をかわし、初めての総合優勝に輝く。サインツと準優勝のアル・アティヤとの差はわずか2分12秒と歴史に残るタイム差。

今大会最後のSS、今日の最終成績にシリル・デプレ(仏、KTM)はまったく不安はなかった。そして、2005,2007年に続く3度目の優勝を手にした。総合順位の2番手にいるパルアンデルス・ウルヴァルスター(ノルウェー KTM)とはタイムが1時間4分20秒もあったので、今日はともかく最終ゴールにマシーンを運ぶことだけが目標だった。よって、平均速度は133km/h。

SS優勝は昔からプレステージュをかけて、多くのライダー達が手にしようとしてきた。今日そのSSを手にしたのは、朝10番目にスタートしたルーベン・ファリア(ポルトガル KTM)。彼がアシストしている"先生“のデプレに追いつこうと必死で追いかけ、CP1でトップタイムをたたき出した。そして、彼の最後のゴールも、最速のタイムで通過。ゴールでは先に着いていたデプレが待っていた。ファリアを温かく抱きかかえ、おめでとうと言葉を交わす。それからしばらくして、総合の結果が発表され、デプレ軍団は再び歓声に沸いた。その瞬間、今日の最後の走者、クリスチャン・カリファーノがゴール。今回2度目のチャレンジ、クリスチャン・カリファーノは、総合順位最後、ランテルヌ・ルージュ(最後の提灯)賞を手にした。

早くから2位以下を大きくタイムを離して安泰の優勝者とは裏腹に、その下では順位をめぐって熾烈なバトルが繰り広げられた。準優勝のイスは今朝パルアンデルス・ウルヴァルスター(ノルウェー KTM)に、しかし3位のフランシスコ・ロペス(チリ、Aprillia)は3分38秒差で順位交代を狙う。しかし、死力を尽くしても、ロペスはついにウルヴァルスターを破れなかった。準優勝は結局ウルヴァルスターの手に渡ったが、ロペスはそれでも初めてのダカール・ラリー参戦でポディウムに登れたこと、450ccで大型マシーンと互角に戦ってきたこと、アプリリアの初の大きな大会デビューということで、嬉しさを隠せない。

一方、450ccのダヴィッド・フレティニェ(仏、Yamaha)も総合5位、6位のアラン・デュクロ(仏 KTM)が3分の差で順位のはく奪を目指す。結果、今日のSSでデュクロはフレティニェにわずか20秒足らずしか差をつけることができず、フレティニェはトップ5のポジションを守り切った。

オート部門の二人のバトルはモト部門以上に深刻だった。VWのチーム・メイトでありながら、総合優勝をめぐっての激しい攻防は、今日の最後のSSまで持ち越され、わずかなタイムの為に二人のドライバーは火花を散らす。総合トップのカルロス・サインツ(西 VW)に、ナセル・アル・アティヤ(カタール VW)は2分48秒の差。今日のSSはほとんど全部がスピード区間の206km、追い越しは非常に微妙だ。そして、アル・アティヤが2番目のスタートなのに対し、サインツは4番目のスタート。スタートの1番がステファン・ペテランセル(仏、BMW)、3番がゲラン・シッシェリ(仏、BMW)と二人のライバルが間に入っている。

レース・トゥアレグに全力を注ぎ込み、CP1(km121)では、アル・アティヤがサインツと18秒差で走り抜けた。サインツはゴールまであと81km、タイム差は2分30秒だ。第5ステージ以来、総合トップに立っているサインツは、この追い上げに動揺することなく、冷静にゴールに向かって走る。2007年大会では、優勝がほとんど手中にあったかに見えていたのに、スルリと彼の手を離れた。2009年大会では、最も優勝に近くにいながら、あと2日というところで思わぬミス、優勝の夢ははかなく消えた。が、ついにサインツは総合優勝を手にした。ダカール・ラリーにVWから参戦して4度目でようやく手にした勝利だ。しかも、ダカール・ラリー大会史上、始まって以来のタイム差、アル・アティヤと2分12秒。総計4,806kmのSS,平均101,8km/hで走ったとして、2台のレース・トゥアレグを隔てた距離は、わずか3,73kmということだ。

オープン・クラスでは今日もいつも通り、ロビー・ゴードン(米、Hummer)がトップで大会13度目のクラス優勝。ゴードンは総合7位。プロダクション・クラスでは、大会参加24回目になるジャンピエール・ストルーゴ(仏 日産)がSS優勝を手にした。2位はフレデリック・シャヴィニィ(仏 日産)、30秒後、3位は三橋淳(Toyota)。

しかしプロダクション・クラスの総合順位では三橋淳(Toyota)は安泰。2位のザヴィエル・フォッジ(スペイン Toyota)に6時間43分27秒差、3位のフレデリック・シャヴィニィ(仏 日産)に14時間24分18秒もの差をつけている。

カミヨン部門では、Kamazチームが100% 完全優勝、今大会、全部のステージでSS優勝した。そして、今日はKamazチームの3番目のドライバー、ルギザール・マルデーヴにSS優勝が渡された。2位はワルフェルト・ヴァン・ジンケル(蘭 Ginaf)、2分4秒差。3位はマルチン・マチック(チェコ Liaz)、2時間20分。

1チームが全部のステージで勝ったことは、これまでどのチームも成し得たことが無かった。それに加えて、今大会で9回のSS優勝したウラディミール・チャギンは、通算56回で、これまで大会記録を持っていたステファン・ペテランセルを追い抜いて、大会レコードとなった。さらにもう一つ、チャギンは総合優勝6度目となって、これまで大会レコードを持っていたアレス・ロプライス(チェコ Tatra)と並んだ。

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24hours:ドバイ24時間レース ポルシェ3年連続優勝、日本の谷口組BMWも総合2位に入賞

 

IMSA Performance Matmut /Porsche 911 GT3 RSR (C)Porsche AG. 拡大します

1月15日から16日にかけてドバイ24時間レースが行われ、M. Holzer、P. Pilet、R. Narac組のIMSAパフォーマンス・ムトマトのポルシェ911 GT3 RSRが608ラップして優勝した。これでポルシェはこのレースで3年連続の総合優勝となった。

このレースには日本から2009年のスーパー耐久ST1クラスチャンピオン、谷口 信輝、柳田 真孝、ファリーク・ハイルマンとヨハネ・スタック、吉田 広樹のペトロナスBMW Z4M クーペも出場、見事総合2位、A5クラス(3,499cc-3,000cc)優勝を飾った。もう1台のペトロナスBMW、片岡 龍也、織戸 学、Johan Adzmi Malaysia、松浦 孝亮もクラス3位に入賞した。

 (C)Porsche AG. 拡大します

Race result
1. M. Holzer/P. Pilet/R. Narac (D/F/F), Porsche 911 GT3 RSR, 608 laps
2. N. Taniguchi/M. Yanagida/F. Hairuman/J. Stuck/H.Yoshida (J/J/MAL/A/J),
BMW Z4 M, 605
3. A. Al Faisal/C. Hürtgen/M. Hartung/K. Al Faisal (KSA/D/D/KSA),
BMW Z4 M, 603
4. J. Häring/T. Konstantinou/R. Münnich/M. Basseng (D/GR/D/D),
Porsche 911 GT3 Cup, 588
5. R. Lukas/M. M. Miekos/S. Bilinski/T. Myszkowski/A. Kornacki (PL/PL/PL/PL/PL),
Porsche 911 GT3 Cup, 573
6. H. Schmersal/M. Stursberg/S. Rösler/C. Koslowski (D/D/D/D),
Porsche 911 GT3 Cup, 568

フルリザルトはこちら

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DAKAR:トヨタ車体(TLC)プレスリリース ステージ14

TLCは市販車部門首位の座を大差で守りきり全競技を終了

1001171 ラ・ルーラルのリエゾンゴールに到着した1号車 (TLC)

ダカールラリー2010は16日、最終行程となるサンタ・ロサ~ブエノスアイレス間で206kmの競技を行った。舞台となったのはブエノスアイレス地方西方の農道で標高差も殆どないストレート中心のハードグラベル。かなりのハイスピードコースで埃の酷い中、直角コーナーが続くことでコースオフや転倒のリスクも高まった。 TLCのトヨタ・ランドクルーザー200 1号車三橋淳/B・カタルリ組はこの区間を路面の感触を確かめながら落ち着いたペースでクリア。総合29位/市販車部門3位/ディーゼルクラス1位の成績でゴールし、累計順位に於ける4輪部門総合17位/市販車部門1位/ディーゼルクラス1位のポジションを守りきった。その後ラリーカーは335kmのリエゾンでブエノスアイレス市へ。

1001174 優勝を分かち合う三橋ドライバーとカタルリナビゲーター (TLC)

スタート前と同じ総合展示場ラ・ルーラルに隣接するパルクフェルメ(車両保管場)に規定時間内に車両を納めて全ての競技終了した。今後全競技者の到着を待って現地時間の16日夜には正式結果が発表され、全ての順位が確定する。リエゾンゴールで三橋/カタルリ組は1日にブエノスアイレスをスタートして以来16日間の競技を実質ノートラブルで走り切ったランドクルーザー200をねぎらい、互いの健闘を讃えあった。明日17日には同所でゴールセレモニーが行われ、2010年大会の公式日程が終了する。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース 【Topics / DAKAR】ダカールラリー2010 レースレポート「第14ステージ」

最終SSをクリアしてブエノスアイレスへゴール
日野チームスガワラ2号車は市販車部門優勝を獲得へ

20000225_1 パルクフェルメに向かう2号車 (C) Hino Motors Ltd.

20000225_2 無事にゴールしてがっちり握手する菅原照仁と鈴木誠一 (C) Hino Motors Ltd.

1月16日 サンタ・ロサ(アルゼンチン) → ブエノスアイレス(アルゼンチン)
リエゾン166km → SS206km → リエゾン335km トータル707km

1月16日、ダカールラリー2010はサンタ・ロサ~ブエノスアイレス間の最終行程を行った。この日のSSはサンタ・ロサからブエノスアイレスへ向かう途中にある農道が舞台で、路面はハードグラベルの未舗装路で標高差もなくフラット。直線路中心でハイスピードながらところどころに直角コーナーがあり、コースオフや転倒のリスクがあるものだった。トラック部門でこのSSをスタートしたのは僅か29台。ブエノスアイレスを出発した51台中半数近くが戦列を去った格好で、今大会の厳しさを物語る。日野チームスガワラも日野レンジャー1号車菅原義正/羽村勝美組が排気系のトラブルから惜しくも戦列を去る結果となったが、2号車の菅原照仁/鈴木誠一組は累計順位でトラック部門総合7位に浮上。大型車を含む市販車部門と改造車を含めた排気量10リットル以下車両の1位という高順位を保っている。2号車はこの最終SSを余裕を持ってクリアし、トラック部門11位/市販車部門5位/排気量10リットル以下2位の成績でゴール。累計順位に於けるポジションを守りきることとなった。その後2号車は335kmのリエゾンでブエノスアイレスへ。午後8時ころスタート前と同じ市内の展示場ラ・ルーラルに隣接したパルクフェルメに車両を納めて16日間の競技が全て終了した。今晩中には全ての順位が確定し、明日17日にはラ・ルーラルの特設会場でゴールセレモニーが行われる。

2号車 ドライバー:菅原 照仁/今日のSSは埃が酷い上、ハイスピードでとても滑りやすかった。ワダチに引っかかると横にスライドしたりして危いこともあり、無理せずペースを抑えてゴールしました。ブエノスアイレスに無事到着出来てほっとしています。

2号車 ナビゲーター:鈴木 誠一/昨年の最初のステージと同じく直線と直角コーナーを組み合わせたハイスピードコースでした。観客の人数もすごくて、無事にゴール出来て良かったと思います。クルマはもちろんノートラブル。ゴール出来てとりあえず安心しました。

トラック部門 SS順位
順位 No. ドライバー メーカー タイム
1 505 MARDEEV (RUS) KAMAZ 1:41:36
2 503 VAN GINKEL (NLD) GINAF 1:43:40
3 506 MACIK (CZE) LIAZ 1:43:56
4 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 1:44:18
5 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 1:45:33
6 508 VAN VLIET (NLD) GINAF 1:50:19
7 517 BORRERO GOMEZ (ESP) MAN 1:57:18
8 (1) 544 VAN PELT (NLD) MERCEDES 1:58:06
9 523 OLIVERAS (AND) MERCEDES 1:58:33
10 511 JUVANTENY (ESP) MAN 1:58:46
11 (2) 514 SUGAWARA (JPN) HINO 1:59:08
トラック部門 総合順位
順位 No. ドライバー メーカー タイム
1 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 55:04:47
2 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 56:17:55
3 508 VAN VLIET (NLD) GINAF 65:48:07
4 506 MACIK (CZE) LIAZ 67:26:08
5 505 MARDEEV (RUS) KAMAZ 70:04:16
6 503 VAN GINKEL (NLD) GINAF 70:34:03
7 (1) 514 SUGAWARA (JPN) HINO 72:34:24
8 523 OLIVERAS (AND) MERCEDES 78:43:53
9 511 JUVANTENY (ESP) MAN 79:20:14
10 518 CLAUDIO (ITA) GINAF 81:51:59
 (括弧内は排気量10リットル以下クラスの順位)
※順位はレポート執筆後に更新(修正)されることがありますので、ご了承ください。

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IRL:MZ Racingニュースリリース ”スターマツダ、Road to Indy(インディへの道)のひとつに認定”

スターマツダ、Road to Indy(インディへの道)のひとつに認定

Caghdgf8 (C) MZ Racing

2009年12月10日 に、スターマツダ選手権が、北米におけるオープンホイールのトップドライバーの登竜門とされているRoad to Indy(インディへの道)のひとつに加わったと、インディ・レー  シング・リーグ(IRL)から発表された。

2010年に開催20周年を迎えるスターマツダは、これまでも多くのインディドライバーを輩出しているが、今後は、このスターマツダと、2010年よりリニューアル開催のUSF2000 選手権powered by Mazda、そしてファイアーストーン・インディ・ライツの3シリーズによりRoad to Indyが構成され、名実共にインディへの道となり、IZOD インディカーシリーズとインディ500を目指す若手ドライバーへのキャリアパスとして明確になった。それぞれのシリーズのドライバーには、短期的、長期的な利点がある。2010年は、セント・ピーターズバーグとアイオア・スピードウェイで開催されるIZODインディカーシリーズの合同PRイベントなどが予定されている。

今回の発表により、才能のある若手ドライバーのステップアップ経路が明確になり、彼らをサポートし、実力を向上させるネットワークも活用しやすくなった。また、モータースポーツファンは、明日のトップドライバーを発見するという楽しみができたと言える。

スターマツダはマツダRENESISロータリーエンジンを搭載したワンメイクフォーミュラによるドライバー選手権で、インディやF1を狙う将来有望な若手ドライバーが全米やヨーロッパからも集まる。北米各地のサーキットやオーバルトラック、市街地コースなどを転戦し、レベルの高いコンペティションを繰り広げている。

MZ racingに「星を目指して羽ばたいた39歳」(出来利弘のスターマツダ選手権挑戦記)を公開

Toshideki

(C) Mz racing

かつて全日本F3のJクラスチャンピオンにも輝いたことがある39歳の出来利弘は、40歳になる本年、一大決心をして渡米。北米各地やヨーロッパから将来F1やインディドライバーを目指して有望なヤングドライバーたちが集まるスターマツダ選手権に出場した。言葉の不自由を覚悟しながらも、待ち受ける困難を出来は次々と克服。多くの人々に助けられながら北米各地を回るスターマツダ選手権をフルシーズン戦った。シリーズ順位は14位だが、トップクラスのヤングドライバー13名に続く14位は誇るべき成績だ。エキスパートクラスではシリーズ2位。そして、毎レースを最も頑張ったドライバーに贈られるハードチャージャー賞も受賞した。

出来利弘が決心してから単身渡米し、苦労しながらレース参戦を続けるストーリーをまとめた読み物と出来自身の言葉によるシーズンレビュー「トシ・デキのスターマツダ挑戦記」フォトレポートの二部構成でお送りします。

裸一貫世界に挑戦した39歳日本男児のチャレンジストーリーを是非お楽しみください。

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DAKAR:サインツ念願の総合優勝を飾る、フォルクスワーゲン1-2-3で2年連続優勝

カルロス・サインツ (C)Volkswagen Motorspot  拡大します

ダカーリラリー・最終14ステージは、サンタローザからブエノスアイレスまで全長707km、スペシャルステージ(SS)206kmのルート。SSトップでスタートしたナセル・アルアティア/フォルクスワーゲン・トゥアレグ2が、4回目のステージウィン。しかし、カルロス・サインツ/VWも36秒差で2位となり、総合ではサインツがアルアティアに2分12秒差をつけて念願の総合優勝を獲得した。3位にはマーク・ミラーが入り、フォルクスワーゲンは南米でのダカールラリー2年連続優勝を1-2-3で飾った。

 (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

今回の総合1位と2位との差は、全14ステージ、合計4,806kmのSSで大会史上最も僅差の記録となった。2007年にフォルクスワーゲンのチームからダカールラリーへの参戦を開始した元WRC王者『エル・マタドール』カルロス・サインツは、昨年も終盤までリードしながら自らのドライビィングミスで勝利を失っており、ゴール後はライバルのアルアティアとも握手して健闘をたたえ合っていた。

No.303 カルロス・サインツ(総合1位):
「わたしはダカールで勝つことによって夢を実現することが出来た。特に勝利のための戦いは精神的にも肉体的にもとても厳しく、心身共に非常に疲れた。ようやく大きな重さがわたしの肩から降りた。これまで何度も勝利に近づいたが、ようやくゴールにたどりつくことができて満足している。すべての走行はパーフェクトだった。コ・ドライバーのルーカス・クルーズは素晴らしい仕事をしてくれた。技術的な面では、レース・トゥアレグの走りは時計のように正確で、フォルクスワーゲンチームはわたしの勝利のために疲れを知らないかのように働いてくれた。みんなにありがとうといいたい」

トラック部門では、Vladini Rchaginのカマスが9ステージを制し、チームメイトのFirdaus Fabirovに1時間13分以上の差を付けて優勝。カマスは3人のドライバーで全14ステージで優勝という大会史上初の記録を打ち立てた。

日本勢は、オート部門の三橋 淳組が総合17位で市販車クラス優勝、トラック部門でも菅原 照仁が総合7位、市販車部門ならびに排気量10リットル以下でもクラス優勝を遂げた。

■ステージ14(最終)の模様 (C)www.dakar.com

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2010年1月16日 (土)

DAKAR:パリダカ日本事務局 Stage13 レース概況 (2010/01/15)第13ステージ 2101.1.15

ウルヴァルスター、ついにSS初優勝、アル・アティヤあきらめない

Live_us_filma1300 (C) パリダカ日本事務局

San Rafael–Santa LosaVLiaison 76km/SS368km/Liaison281km Total725km

本日のサンタ・ローサのSSをノルウェー人、パルアンデルス・ウルヴァルスターが初めて優勝した。それによって総合順位も2位に上がった。オート部門では、SSを制したのはステファン・ペテランセルだが、何より、ナセル・アル・アティヤがカルロス・サインツにより近づくことになったSSだった。総合でサインツはアル・アティヤにわずか2分48秒の差。

レースのゴールに2番目で到着、それがウルヴァルスターの人生だった。ウルヴァルスターは何年も前からラリー・レイドの中心人物のひとりとなっている。名誉ある2位または3位のコレクター、時にはデプレとコーマのバトルの審判役、時には引き立て役。彼は、ダカール・ラリーで8回もSS2位をとった。自分が世界一速い男と確認するまで、8回もダカール・ラリーに参加することになった。ダカール・ラリー2010の最終ゴールまであと1日と言う時に。

今日のSSでは、最初の50kmの砂丘区間を他のライダーの巻き起こす埃を吸いながら走った。その後、今日のメインであるウルトラ・スピード区間で、死力を尽くして彼のKTMを全開で飛ばした。ゴールで、彼は生れて初めてシリル・デプレ(仏、KTM)をおさえた。43秒差で。人生であるきっかけが引き金になるということが証明された。

日蔭の生活から抜け出すために、ウルヴァルスターは即チャレンジする状況になるまで待たなければならなかった。昨日、フランシスコ・ロペス(チリ、Aprillia)がSSを制したのが、彼のきっかけとなった。 総合2位を1分13秒の差でロペスに2位をとられてしまったのだ。総合2位を取り戻す、この抜き差しならない状況が、今日、ウルヴァルスターを崖っ淵へと追いやった。後からスタートした彼は、途中ロペスを追い抜いた。そして、最後5分35秒の差でゴールを越えた。ロペスを越すのには充分だった。明日のブエノス・アイレスまで、落ち着いてこの2位のポジションをキープする積りだ。不動のリーダー、デプレは彼の3度目の総合優勝まであと666kmしかない。そのうちSSは202km。この距離で、二人の差1時間4分12秒を覆すには短すぎる。

その一方、オート部門では、二人のVWのチームメイトの熾烈な戦いは明日もまだ続く、サインツが逃げ切るか、アル・アティヤがひっくり返すのか?ダカール・ラリーでは時に速すぎるくらいのチームオーダーによって、チーム内でのバトルは抑えられているのが普通なのだが、今回、VWの監督クリス・ニッセンがこの二人にチームオーダーを出し、二人の抗争に影響を与えたと考える人は誰もいない。明らかに、今日のSSで、総合順位トップにいるサインツに、アル・アティヤが思いのままに超発していた。SS初めの砂丘区間でサインツを追い越し、砂丘出口のCP1で1分22秒のアドバンテージをとった。そしてサインツは埃の中を走らなければならず、アル・アティヤはさらにタイムを少しずつ稼いだ。最後、SSのゴールを通過した時には2分48秒の差まで詰めた。結果、二人の総合のタイム差は2分48秒、サインツが今大会第5 SSで総合トップにたってから、これほど、1位、2位の差が接近したことはなかった。

BMW X-Raidチームにとっても、次大会で、充分VWを脅かす存在になることを証明する日となった。本日最速の男となったステファン・ペテランセル(仏、BMW)、チームメイトのゲラン・シッシェリ(仏、BMW)もSS3位になった。2位にアル・アティヤ、4位にサインツ。ペテランセルは、今大会で4度目のSS優勝。

オープン・クラスでは今日もいつも通り、ロビー・ゴードン(米、Hummer)がトップで大会12度目のクラス優勝。ゴードンは総合8位。プロダクション・クラスでは三橋淳(Toyota)が、今大会9度目のSS優勝。三橋は総合17位。2位はザヴィエル・フォッジ(スペイン Toyota)、3位はフレデリック・シャヴィニィ(仏 日産)。総合では、三橋淳は2位のフォッジに6時間35分47秒差、3位のシャヴィニィに14時間26分7秒もの差をつけている。

カミヨン部門では、Kamazチームが100% 完全優勝するまで、まだ1日残っている。今日はこれまでの12日と同様、Kamazが最強チームであることを再認識させた。カビロフは今大会4度目のSS優勝、チームメイトで総合トップのチャギンにわずか1分50秒差で勝った。KamazチームにとってはパーフェクトなSSだった。なぜなら、3位にマルデーヴも入って、1,2,3とブルーカラーで今日のSSのポディウムを独占したから。総合でチャギンは、カビロフに1時間11分の差をつけている。

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FIA-GT:アブダビの開幕戦の日程が変更に

(C)NISMO 拡大します

FIA-GTは、先に発表された2010年カレンダーのうち、アブダビ、ヤス・マリーナでの開幕戦を、2週間後に変更することを発表した。決勝レースは4月17日の土曜日開催となる。
これはUAEでのFIAワールドカップ・クロスカントリーレイド開幕戦と日程が重なったための措置で、その他のカレンダーには変更はない。

また、FIA-GTは1月15日に今シーズンのエントリーを締め切り、書類審査を行って今月末には正式なエントリーリストを発表することになっている。FIA-GTのエントリーは24台、12チームまでとされている。昨シーズン、ニッサンGT-Rを走らせたギガウェーブ・モータースポーツは活動を停止したため、ニッサンはスイス・レーシングと、イギリスのスモー・パワーGTの2チームと契約した。
この他、2010年仕様のフォードGTとランボルギーニに、マセラティ、コルベット、アストンマーチンは2009年マシンをモディファイしてシリーズに参戦するものと見られている。

2010 FIA GT1 World Championship
Rd Date Country Circuit
1 04月17日 アラブ首長国連邦 ヤス・マリーナ
2 05月02日 イギリス シルバーストーン
3 05月23日 チェコ ブルノ
4 07月04日 フランス ポールリカール
5 08月01日 ベルギー スパ・フランコルシャン
6 08月29日 ドイツ ニュルブルクリンク
7 09月19日 ポルトガル ポルティマオ(アルガルブ)
8 11月07日 南アフリカ* ダーバン
9 11月28日 ブラジル インテルラゴス
10 12月05日 アルゼンチン サンルイス
* ASNの承認が必要

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DAKAR:トヨタ車体(TLC)プレスリリース ステージ13

明日はブエノスアイレスへ向けて正念場の最終行程

1001166 大観衆に迎えられながら駆け上がる1号車 (TLC)

15日の行程はサン・ラファエルから最後のビバーク地となるサンタ・ロサへ。サン・ラファエル近郊の山間地から368kmのSSが行われた。再び標高2000mまで上がるツイスティな山岳コースは序盤に距離は短くても相応に難易度の高い砂丘があり、登れずにスタックする車両が多く発生するなど実質的な最後の難関となった。このSSをTLCのトヨタ・ランドクルーザー200(市販車部門ディーゼルクラス仕様)1号車三橋淳/B・カタルリ組は引き続き的確なナビゲーションに基づく落ち着いた走りを見せ、総合20位で再び市販車部門のトップタイムを獲得してゴール。累計順位に於いて改造部門勢に分け入る総合17位という高順位とともに市販車部門首位のポジションをさらに堅実なものとした。

その後281kmのリエゾンでサンタ・ロサのビバークに到着した1号車は明日のブエノスアイレスへの最終行程に向けていつも以上に入念な点検整備が施された。ここまで磐石とも言える内容で市販車部門トップの座を守ってきたTLCだが、もしも明日何らかの理由で遅れれば全てを失う。ブエノスアイレスへの行程は難易度としては高くないが、それだけに最後まで高い集中力を保てるかが勝負だ。最後の正念場を迎えてTLCは森監督のもとで全員が気持ちを引き締めていた。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース 【Topics / DAKAR】ダカールラリー2010 レースレポート「第13ステージ」

最後の難関を市販車部門SSトップでクリア
明日はいよいよブエノスアイレスへ到着

20000224_1 40度近い酷暑となったサンタ・ロサのビバーク (C) Hino Motors Ltd.

1月15日 サン・ラファエル(アルゼンチン) → サンタ・ロサ(アルゼンチン)
リエゾン76km → SS368km → リエゾン281km トータル725km

15日はサン・ラファエル~サンタ・ロサの間で368kmのSSが行われた。サン・ラファエルの南側にある山間地からスタートしたSSは序盤に距離は短いが相応に難易度の高い砂丘区間が登場。その後は比較的やさしいピストが中心となったが、この砂丘が実質的な最後の難関となった。この地域の砂丘は昨年大会時にも参加者を苦しめたが、今回は風向きと逆の切り立った方向から登らなければいけないため多くの車両がスタック。難しい区間は約10km程度と短いにもかかわらずタイム差の広がるSSとなった。

日野チームスガワラの2号車菅原照仁/鈴木誠一組は同区間を日野レンジャー持ち前の優れた機動性を活かし、的確なルートを見つけながら順調にクリア。7番手スタートから砂丘のあとのCP(チェックポイント)1を6番手タイムで通過し、その後も無理をしないペースでまとめてトラック部門総合6位/市販車部門1位/排気量10リットル以下1位でゴールした。SS終了後281kmのリエゾンでサンタ・ロサ・デ・ラ・パンパのビバークに到着した2号車は累計順位でトラック部門総合7位/市販車部門位/排気量10リットル以下1位のポジションを堅持。磐石の体勢でブエノスアイレスへ向かう明日16日の最終行程を迎えることとなった。昨年の最初のビバーク地だったサンタ・ロサは今大会の最終ビバーク。これまで的確なサービス活動でレンジャーの走りを支えてきた5人の日野メカニックたちは万全を喫するべく最後の点検整備を行った。

1号車 ドライバー:菅原 義正/今日の砂丘を2号車が無事にクリアしたことで正直なところ少しほっとしましたが、ダカールラリーでは以前ゴールの数百m手前でストップした競技車もあり、最後まで安心は出来ません。明日も2号車をフォローしてブエノスアイレスへ向かいます。

1号車 ナビゲーター:羽村 勝美/今日はCP1で2号車の走りをチェック。その後別ルートでビバークに向かいました。すごく暑い一日でしたね。

2号車 ドライバー:菅原 照仁/切り立った砂丘はありましたが、まっすぐ登らず、周囲の状況を見て楽なコースを選びながら越えてきました。比較的アフリカの砂丘に似ていたように思います。明日はしっかりブエノスアイレスへゴールすることだけを意識して走ります。

2号車 ナビゲーター:鈴木 誠一/GPSのウェイポイントはコース上に繋がって設置されていたので、あまり意識せず、オンコースを心がけて走ってきました。難しい砂丘の区間以外は予想外にフラットでイージー。クルマのダメージは全くないと思います。

メカニック 門馬孝之(日野自動車)/今日は難しいステージと聞いていましたが、問題なく走りきってくれたので安心しました。ビバークでの最後の整備作業となりますが、きっちりやってゴールを目指したいと思います。

トラック部門 SS順位
順位 No. ドライバー メーカー タイム
1 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 3:38:47
2 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 3:40:37
3 505 MARDEEV (RUS) KAMAZ 3:57:05
4 506 MACIK (CZE) LIAZ 4:01:53
5 508 VAN VLIET (NLD) GINAF 4:01:56
6 (1) 514 SUGAWARA (JPN) HINO 4:34:23
7 503 VAN GINKEL (NLD) GINAF 4:52:01
8 511 JUVANTENY (ESP) MAN 4:57:15
9 (2) 544 VAN PELT (NLD) MERCEDES 5:05:22
10 523 OLIVERAS (AND) MERCEDES 5:08:48
トラック部門 総合順位
順位 No. ドライバー メーカー タイム
1 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 53:20:29
2 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 54:32:22
3 508 VAN VLIET (NLD) GINAF 63:57:48
4 506 MACIK (CZE) LIAZ 65:42:12
5 505 MARDEEV (RUS) KAMAZ 68:22:40
6 503 VAN GINKEL (NLD) GINAF 68:50:23
7 (1) 514 SUGAWARA (JPN) HINO 70:35:16
8 518 CLAUDIO (ITA) GINAF 75:42:31
9 523 OLIVERAS (AND) MERCEDES 76:45:20
10 511 JUVANTENY (ESP) MAN 77:21:28
 (括弧内は排気量10リットル以下クラスの順位)
※順位はレポート執筆後に更新(修正)されることがありますので、ご了承ください。

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NASCAR:スプリントカップマシンのスポイラー復活が決定

2010 Nationwide Ford Mustang (C)Ford Racing 拡大します

1月14日、NASCARシリーズは今シーズンのスプリントカップマシンについて、現在のリアウイングをスポイラーへと変更することを発表した。この決定は14日にシリーズ・ディレクターのケン・ダービーから各チームへと伝えられた。

シリーズではスポイラー付のスプリントカップマシンのテストを3月23日と24日にシャーロット・モーター・スピードウェイで実施するとしている。スポイラー付マシンのレースデビューはそれ以降となり、少なくとも3月28日のスプリントカップ第6戦マーチンズビルまでは、現在のリアウイングが使用される。

NASCARはアルミ製のリアスポイラー付のマシンの風洞実験が終わるまでは、その形状とサイズが決定されることはないとしている。それらが決定され次第、スポイラーの供給元が決められ、各チームはその供給元からリアスポイラーを購入しなければならない。

2007年シーズン途中からスプリントカップに導入されたCoTマシンは、安全性は向上したものの、観客には見た目の悪さとレースが退屈になった要因とされ、ドライバー達もその操縦性に違和感を持っていた。ダービーは、デイトナやタラデガのスーパースピードウェイでの空力面での安定性を高めるため、スポイラーへの変更はフロントとリアのダウンフォースを調整するためのものであるとしている。

今シーズンからネーションワイドの一部のレースで使用されるCoTベースのニューマシンは、従来通りのリアスポイラーを採用している。

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DAKAR:ダカールラリー・ステージ13 ペテランセルがステージウィン、アルアティア、サインツに肉薄

ステファン・ペテランセル (C)X-raid  拡大します

カルロス・サインツ (C)Volkswagen Motorspot  拡大します

ダカールラリー・ステージ13は、サンラファエルからサンタローザまでの全長725km、スペシャルステージ(SS)368kmのルート。この日は、ステファン・ペテランセル/BMW X3 CCが今大会4回目、通算55回目のステージウィンを飾った。2位にはナセル・アルアティア/フォルクスワーゲン・トゥアレグ2、3位にゲラン・グランシェシェリ/BMW、4位にカルロス・サインツ/VW、5位にマーク・ミラー/VWとなった。

SSでは前日ステージトップのサインツが先にスタートし、アルアティアがこれを追う展開となった。アルアティアはリスキーな追い越しを仕掛けてサインツをパスした。これにより、アルアティアはサインツとの差を前日の5分20秒から2分48秒差まで縮めてラストステージを迎えることとなった。フォルクスワーゲン・モータースポーツディレクターのクリスニッセンは、チームオーダーを出さずに最終日も2人のドライバーを自由に競争させるとしている。

日本勢はオート部門の三橋 淳組/トヨタ・ランドクルーザーが総合17位をキープ、トラック部門の菅原 照仁組/日野レンジャーは順位を一つあげて総合6位と、ともに市販車部門トップのまま最終日を迎えることとなった。

明日のラスト14ステージは、サンタローザからブエノスアイレスまで全長707km、スペシャルステージ206kmのルート。ダカールラリー最終日としては異例の熾烈な戦いが待っている。

■ステージ13の模様 (C)www.dajar.com

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2010年1月15日 (金)

GT3:ポルシェ、911 GT3 Rの2010年モデルを発表

 ポルシェ911 GT3 R (C)Porsche AG. 拡大します

1月14日、ポルシェAG.はイギリスのバーミンガム・モーターショーで、911 GT3 Rの2010年モデルを発表した。

FIA GT3規格に基づく911 GT3 Rは、911 GT3カップSの発展型として開発された。開発のテーマは運転のしやすさとハンドリングの向上に置かれた。新しい911 GT3 Rは、489馬力(353kw)を発生する4リッターの6気筒水平対向エンジンを搭載している。そのパワーは6速のシーケンシャルギアボックスにより、リアアクスルに伝達される。ベースとなった2009年型の911 GT3カップより排気量は200cc拡大され、30馬力アップとなっている。両車はロードモデルの911 GT3 RSより、ワイドボディを持っている。

また、ABSと『スロットル・ブリップ』と呼ばれるトラクションコントロールを装備し、アマチュアを含むドライバーは前モデルより早くマシンに慣れることができる。フレアされた前後のホイールアーチにより、より広いトレッドを持っている。マシンの底面は完全にカバーされ、リアディフューザーへと繋がっている。前モデルと比較してリアウイングの調節範囲も広げられている。

高いレベルで開発されたサスペンションは広い範囲で調整することが出来る。フロントのサスペンションにはサックス社製のアジャスタブル2ウェイ・ショックアブソーバーと、二重のコイルバネを備えたマクファーソンストラットで支えられている。リアサスペンションは、高さ調整が可能なマルチリンクと、サックス社製の2ウェイショックアブソーバーと二重のコイルスプリングが、サブフレームにしっかりと取り付けられている。

911 GT3 Rの価格は279,000ユーロ+付加価値税だが、ポルシェによれば2010年の生産予定台数はほとんど売り切れているという。

 (C)Porsche AG. 拡大します

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DAKAR:トヨタ車体(TLC)プレスリリース ステージ12

8回目の市販車部門SSトップを獲得

1001156 8回目の市販車部門SSトップを獲得した1号車 (TLC)

今日はアルゼンチンのサン・ユアン~サン・ラファエル間に今大会最長796kmの行程が設定された。SSは23kmのリエゾンのあと、昨日の続きのような山間地のワジ(枯れ川)の底を行く区間からスタート。途中130kmに亘って舗装路を行くニュートラルゾーンをはさんでメンドーサ近郊にゴールするもので、SSの長さとしては476kmだが実質的は346kmとなる。さらにあまりにも多くの観客がコースサイドに詰め掛けたため、主催者はメンドーサ近郊のSS終盤6km分を短縮した。その後297kmのリエゾンでサン・ラファエルまで移動するため競技車の到着時間は遅く、TLCのトヨタ・ランドクルーザー200の1号車、三橋淳/B・カタルリ組が空港に隣接したビバークに着いたのは午後8時ころだった。

1号車は抑えたペースでこのSSを走りきったが、途中でスタックしてストップするクルマも多く、結果的にSS総合18位/市販車部門1位の好成績で終了。三橋組のSS部門トップはこれが8回目で、この結果により累計順位で4輪車の総合17位に浮上して市販車部門首位の座をさらに堅実なものとした。TLCが目指すのはあくまで市販車部門の5連覇であり、総合順位の上位につけることは直接の目標ではないが、クルーの頑張りとともにランクル200の卓越した走行性能が証明される結果となった。明日15日はサンタ・ロサへのSS序盤に砂丘が設定されている模様。サン・ラファエルの飛行場に隣接したビバーク地で、TLCのクルーとスタッフは文字通り最後の難関と予想される明日のSSに向けて改めて意欲を漲らせていた。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース 【Topics / DAKAR】ダカールラリー2010 レースレポート「第12ステージ」

今大会最長の行程でSS7位を記録
明日は最終ビバーク地のサンタ・ロサへ


20000223_1 空港に隣接したサン・ラファエルのビバークで日野レンジャーの到着を待つアシスタンス部隊 (C) Hino Motors Ltd.

1月14日 サン・ユアン(チリ) → サン・ラファエル(アルゼンチン)
リエゾン23km → SS476km → リエゾン297km トータル796km

この日の行程はアルゼンチンのサン・ユアンからサン・ラファエルまで。476kmのSSを含んで796kmと、今大会最長の行程が設定された。SSは昨日のゴールの延長のような形で岩山のワジを行く区間からスタート。途中130kmに亘って舗装路のニュートラルゾーンを挟むため、実質的な競技区間の長さは346kmである。後半は砂地のピストを走ってメンドーサの東側にゴール。297kmのリエゾンでサン・ラファエルに到着する。ただし、今日になって多数の観客がコースサイドに詰め掛けたことから安全性確保のため、主催者はSS終盤部分6kmを短縮し、その分リエゾンが延長された。同行程は長距離であると同時に全ての4輪車のあとからトラックをスタートさせるためトラック勢のゴール時間は遅く、日野チームスガワラがサン・ラファエルの飛行場に隣接したビバーク地に着いたのは夜10時すぎとなる模様だ。現在トラック部門の累計順位で排気量10リットル以下車両の1位とともに大型車を含めた市販車部門の1位につける日野レンジャーの2号車菅原照仁/鈴木誠一組は、このSSでも引き続き冷静かつ集中力を高めたミスのない走りを披露。SSトラック部門総合7位/市販車部門1位/排気量10リットル以下車両の1位の好成績でゴールし、累計順位に於ける市販車部門・排気量10リットル以下クラスポジションを堅持した。明日15日はサンタ・ロサへのSS序盤にエルグ(砂丘の畝)越えを含む難易度の高い場所が用意されている模様。文字通り最後の難所となる行程に向けて万全を期するべく、日野メカニック5名は入念な点検を行うべく準備を進めていた。

メカニック 門馬孝之(日野自動車)/今日は通常メンテナンスの予定です。2号車はとにかく部門トップにつけているのでキッチリゴールさせたいです。以前のアフリカに比べて南米は車両への負荷が高く、ダメージも多いように感じます。

メカニック 北村忍 (北海道日野自動車)/昼間の暑さにも体が慣れてきました。実際の作業は日が落ちてからなので、問題ありません。少しづつ我々も段取りがよくなってきたのを感じます。本当に良い経験をさせて頂いていると思います。

メカニック 山崎貴士(東京日野自動車)/ラリー中の動きにも慣れてきて、今は2時間でも寝られれば楽になります。ペースがつかめてきた感じでしょうか。砂の上でトランスミッションを交換したりするのは大変ですが、いつも以上に安全には気を遣っています。

メカニック 水野潤 (愛知日野自動車)/最初の頃に比べると移動して到着を待って作業して、というパターンに慣れてきて、効率的に動けるようになりました。埃っぽい中での作業はグリスなどにも気を遣います。残り日数が少なくなってきましたが、トラブルによる修理などは、なければないに越したことはないと思っています。

メカニック 中野直也(広島日野自動車)/来る前に予想していたより厳しい現場ですが、体は日に日になれてきました。また、作業中はパウダーのように細かい砂が配線のカプラーの中など、細かいところまで入り込んでいるのに驚きました。日本ではないですね。それにしても1号車の失格はショックでした。2台揃ってゴール出来れば良かったのですが仕方ないですね。

トラック部門 SS順位
順位 No. ドライバー メーカー タイム
1 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 4:27:14
2 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 4:28:34
3 505 MARDEEV (RUS) KAMAZ 4:46:54
4 506 MACIK (CZE) LIAZ 5:19:18
5 508 VAN VLIET (NLD) GINAF 5:22:12
6 523 OLIVERAS (AND) MERCEDES 5:46:04
7 (1) 514 SUGAWARA (JPN) HINO 5:46:06
8 503 VAN GINKEL (NLD) GINAF 5:48:18
9 (2) 544 VAN PELT (NLD) MERCEDES 5:58:43
10 525 VAN GINKEL (NLD) GINAF 6:12:23
トラック部門 総合順位
順位 No. ドライバー メーカー タイム
1 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 49:39:52
2 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 50:53:35
3 508 VAN VLIET (NLD) GINAF 59:55:52
4 506 MACIK (CZE) LIAZ 61:40:19
5 503 VAN GINKEL (NLD) GINAF 63:58:22
6 505 MARDEEV (RUS) KAMAZ 64:25:35
7 (1) 514 SUGAWARA (JPN) HINO 66:00:53
8 518 CLAUDIO (ITA) GINAF 70:18:27
9 523 OLIVERAS (AND) MERCEDES 71:36:32
10 511 JUVANTENY (ESP) MAN 72:24:13
 (括弧内は排気量10リットル以下クラスの順位)
※順位はレポート執筆後に更新(修正)されることがありますので、ご了承ください。

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GP2:シューマッハ、ヘレステストを完了

ミハエル・シューマッハ (C)GP2 Series Media Service   拡大します

ミハエル・シューマッハのGP2ヘレステスト。最終日の14日は、風は強いものの快晴に恵まれ、この日はほとんどスリックタイヤで130ラップを重ねた。この日だけで576km、3日間の合計では1151kmのテストを終えた。

ウエットタイヤで23ラップした後スリックタイヤに履き替えたシューマッハは、20ラップのロングランも3回完了し、最後に1:24.621のこのテストでのベストタイムを記録した。

ミハエル・シューマッハ:
「テストの最終日に十分なラップを重ねることができた。今日は完全だったし、今回のテストを行ったことに満足している。われわれはよく働き、タイムとコンスタントなペースは良く、予定していたすべてのことを行うことも出来た。わたしはマシンに戻ってきてすぐに快適に感じることが出来た。今シーズンお互いに頑張ろう!」

GP2シリーズは、来月アブダビでのアジアシリーズ第2戦へと動き出している。

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DAKAR:ダカールラリー・ステージ12 サインツ/VWステージウィン、VW3台の接近戦続く

カルロス・サインツ (C)Volkswagen Motorspot  拡大します

ダカールラリー・ステージ12は、San JuanからSan Rafaelまでの全長796km、スペシャルステージ(SS)476kmと今大会では最長のルート。この日のSSでは、カルロス・サインツ/フォルクスワーゲン・トゥアレグ2が今大会2回目のステージウィン。2位にはサインツから52秒差でナセル・アルアティア、3位にマーク・ミラーと、総合トップ3がラストスパートに入っている。昨年の大会では、トップのサインツがアクシデントにより脱落したステージだった。

この結果サインツは総合でアルアティアとの差を広げたが、その差は5分20秒、3位のミラーも28分12秒差と、残りの2ステージでまだ逆転可能な位置にいる。

日本勢は、オート部門の三橋 淳組/トヨタ・ランドクルーザーが総合17位とひとつ順位を上げ、トラック部門の菅原 照仁組/日野レンジャーは総合7位をキープし、両車とも依然市販車部門のトップの座を守っている。

(C)Volkswagen Motorspot  拡大します

■ステージ12の模様 (C)www.dakar.com

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2010年1月14日 (木)

DAKAR:パリダカ日本事務局 Stage11 レース概況 (2010/01/13)

BMWがダカール・ラリーを制する

Carte_2 ASO.

第11ステージ  2010/01/13  Santiago – San Juan
Liaison 211km / SS 220km / Liaison 3km Total434㎞

ダカール・ラリーはチリの7日間のステージに別れを告げ、今日はアルゼンチンのステージに戻ってきた。そして、大会で最後の高難度ステージ。モト部門ではマルク・コーマの連続優勝にミス・コースがストップをかけた。本日のSS優勝はオランダ人フランス・ヴェルホーヴェン、BMWに優勝旗をささげた。総合順位はシリル・デプレ(仏、KTM)が依然としてトップをキープ。オート部門でもBMWのフランス人ゲラン・シッシェリがSSを制した。4年ぶりのSS優勝だ。サインツとアル・アティヤの熾烈な戦いも続き、総合順位で後輩アル・アティヤが4分28秒で後を追う。

朝早くリエゾンを出発し、アンデス山脈のコルディーエル峠をパソ・リベルタドレスを経由、山頂は標高3,500mに達する。今日のSSは220km、昨日と同じようにスピード・コースながら、カーブが極めて多く、スリッピィで時々ワジ(乾河)の亀裂など罠も多いコース。このような中、マルク・コーマが第1走者でコースをオープン、今日もSS優勝を目指して飛び出した。しかし、km13でミス・コースし、右に曲がるところをまっすぐ行ってしまった。その結果、正しいコースに戻るまで大きくタイムをロスしてしまい、CP1を通過した時には既にトップとの差が10分以上離れてしまった。彼に付いて走っていたライダーも同じようにタイムを失う。

今朝、9番目にスタートしたジョナ・ストリート(アメリカ KTM)、スタート直後は控えめに走っていた(今までトップ5に入ったことがない)が、コーマと同じナビ・ミスは冒さなかった。そのお陰で、CP1をトップタイムで通過、いっしょに走っていたフランス・ヴェルホーヴェン(蘭 BMW)は7秒差で通過。そして、そのまま、追いつ追われつのバトルを二人で繰り返し、最後にわずか3秒差でフランス・ヴェルホーヴェン(蘭 BMW)がSSをとった。ヴェルホーヴェンは通算3度目のSS優勝で、この前は、昨年のプエルト・マドリンからコピアポのステージだった。なんと、BMWのマシーンが前回SS優勝をしたのは、シリル・デプレの2001年大会、タンバクンダのステージだった。

一方、パルアンデルス・ウルヴァルスター(ノルウェー KTM)が今日は効果的な成果を出した。アラン・デュクロ(仏 KTM)に次いで4位でゴールしたが、総合順位で2位に上がり、フランシスコ・ロペス(チリ、Aprillia)のと同タイムの1時間20分差になった。km13で10分以上離されたマルク・コーマ(西、KTM)は最終的に、SSでトップと5分差までつめた。総合では、シリル・デプレ(仏、KTM)が依然としてトップをキープしている。

オート部門では、今日もカルロス・サインツ(西 VW)とナセル・アル・アティヤ(カタール VW)の激しいバトルが続いた。昨日サインツが勝ったので、今日は第1走者、アル・アティヤは3台後ろからスタート。CP1をサインツが13秒差でアル・アティヤを離す。途中、サインツを追い越したアル・アティヤはkm148を5秒差で先に通過する。その後、サインツは2度のパンクに見舞われ、わずかにタイムを失い、いよいよアル・アティヤはどんどん先を走る。km190で5分30秒と引き離し、最後ゴールでサインツと5分38秒差で通過した。

この身内の争いを無視して、BMWのチームメイト2台はコルディエール峠ふもとの山岳ステージを存分に楽しむ。弟分のゲラン・シッシェリ(仏、BMW)はkm51で、先輩ステファン・ペテランセル(仏、BMW)を25秒差で先に通過。

しかしkm102はペテランセルが先。km148では今度はシッシェリ、12秒差だ。何度も、二人で抜きつ抜かれつを繰り返したが、途中ペテランセルがパンクで遅れた。

コースをオープンしながら最後はシッシェリがSSを制した。サインツとアル・アティヤのバトルの陰に目立たない優勝となってしまったが、シッシェリにとっては先のタンバクンダのステージ以来4年ぶりのSS優勝。SS2位のアルゼンチン人、オーランド・テラノヴァはチームJMB Stradaleに今大会最高のパフォーマンスを贈ることとなった。終日トップ争いをしていたペテランセルは、シッシェリと2分差でSS6位に終わった。

総合順位はナセル・アル・アティヤ(カタール VW)がカルロス・サインツとの差を4分28秒と半分に縮めた。3位はマーク・ミラー(米 VW)。チーム監督のクリス・ニッセンはかつてないほど接戦している二人のドライバーに頭を痛める。

カミヨン部門はすっかりルーチンになってしまったKamaz勢のSS優勝。タタルスタンのワークスチーク、Kamazは今日で10回目のSS優勝を収めた。今日の名誉はタイトル保持者、フィルダウス・カビロフに。チームメイトの

ウラディミール・チャギンとたった32秒の差だった。カビロフは、これで今大会3度目、通算32度目のSS優勝。

ジョセフ・アデュア(仏 Iveco)は連続2日のSS3位。

総合では、チャギンが2位のカビロフとの差は1時間12分、3位のマルセル・ヴァン・ヴィリエ(蘭 Ginaf)9時間21分の差をつける。

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DAKAR:トヨタ車体(TLC)プレスリリース ステージ11

ラリーはアンデスを越えて再びアルゼンチンへ

1001145 アンデスを越えて再びアルゼンチンに入国した1号車 (C)TLC

13日、ラリーは再びアンデスを越えてアルゼンチンに入国。サン・ユアンまでの行程後半に220kmのSSが行われた。路面は大半が堅いグラベルだが標高3000m近くまで登ったり山間の枯れ川の底を行くワインディング路、ハイスピード区間、急な下り坂などを組み合わせたもの。昨日のステージで2号車が無念のリタイアとなったTLCの1号車三橋淳/B・カタルリ組はなんとしてもブエノスアイレスに無事ゴールするべく慎重な走りでこのSSに臨み、4輪車総合23位/市販車部門1位で無事ゴール。この日までの累計順位に於ける総合18位/市販車部門1位のポジションをより堅固なものとした。チリのサンティアゴからアンデス山脈をはさんで東側に位置するサン・ユアンのビバークは山間地にあるサーキット場を利用したもの。日中は日差しが厳しく、40℃を超す暑さとなった。全くのノートラブルでビバークに到着した1号車はメカニックたちの入念な整備点検を受け、今大会最長となる明日サン・ラファエルへの行程に備えていた。

■トヨタチーム・ステージ11の模様 (C)www.dakar.com

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DAKAR:日野自動車プレスリリース 【Topics / DAKAR】ダカールラリー2010 レースレポート「第11ステージ」

ラリーは再びアンデスを越えてアルゼンチンへ
チームは2号車の1台体制で市販車部門優勝を目指す。

20000222_3 岩場に囲まれたサン・ユアンのビバークに着いた2号車  (C) Hino Motors Ltd.

1月13日 サンチャゴ(チリ) → サン・ユアン(チリ)
リエゾン211km → SS220km → リエゾン3km トータル434km

13日はチリのサンティアゴからアルゼンチンのサン・ユアンまでの行程。リエゾンで再びアンデスを越えてアルゼンチンに入ったあと、サン・ユアンのビバーク近くまで220kmのSSが設定された。路面は大半が堅いグラベルだがフェシュフェシュのほか岩場もある。さらに標高3000m近くまで登る山間のワインディング路やワジの底を行く区間、川渡りなど様々なものを組み合わせており、間違うと車両に大きなダメージを与える場所もあった。昨日のステージで1号車が戦列を去り、1台体制となった日野チームスガワラの2号車菅原照仁/鈴木誠一組はなんとしてもブエノスアイレスにゴールするべく慎重な走りでこのSSをクリア。トラック部門総合18位/市販車部門8位/排気量10リットル以下の2位でゴールし、この日までの累計順位で総合7位/市販車部門1位/排気量10リットル以下1位のポジションを堅持した。

チリのサンティアゴからアンデス山脈をはさんで東側に位置するサン・ユアンのビバークは山間地にあるサーキット場を利用したもの。日中は日差しが厳しく、40度を超す猛暑となった。全くのノートラブルでビバークに到着した2号車は1号車の担当メカニックも加わって入念な整備点検を受け、796kmと今大会中最長となる明日サン・ラファエルへの行程に備えていた。不具合箇所は報告されておらず、作業内容は主にタイヤやシャシーのクラック点検や各部増し締めといった点検が中心。不調だったエアコン・コンプレッサも1号車から移植して修復されるなど、チームは2号車に全精力を集中させており、なんとしても部門優勝を勝ち取る覚悟だ。

1号車 ドライバー:菅原 義正/今日はSSスタートやチェックポイントで2号車の走りを確認しながら移動してきました。サポート出来ることは全てやっていきたい。

1号車 ナビゲーター:羽村 勝美/こうして競技を離れてみると、アシスタンスや主催者の裏方がどんな仕事をしているかがよく分かります。結果は悔しいですが、これはこれで良い体験ですね。

2号車 ドライバー:菅原 照仁/余裕のあるペースで走っていますが、堅いガタガタ道もサスペンションのマッチングが良くてすいすい走れました。もちろんダメージはなし。明日は長いですが、それより明後日の最後の砂丘が気にかかります。

2号車 ナビゲーター:鈴木 誠一/今日はチェックポイントのあとで残念ながらミスコース。結局30分近くロスしたと思います。クルマはなんともありません。また、標高の高いところを走りましたが、低酸素による頭痛や耳鳴りは大丈夫でした。

メカニック 門馬孝之(日野自動車)/1号車は軽い点検と清掃だけで、あとは4人のメカニックで2号車を整備する予定です。メニューは点検が中心ですが、確実にやっていきたいと思います。

トラック部門 SS順位
順位 No. ドライバー メーカー タイム
1 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 3:02:53
2 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 3:03:25
3 507 ADUA (FRA) IVECO 3:07:38
4 503 VAN GINKEL (NLD) GINAF 3:17:59
5 505 MARDEEV (RUS) KAMAZ 3:20:51
6 517 BORRERO GOMEZ (ESP) MAN 3:35:37
7 523 OLIVERAS (AND) MERCEDES 3:38:57
8 511 JUVANTENY (ESP) MAN 3:41:49
9 547 ASURMENDI (ESP) MAN 3:42:35
10 543 VERHEYDEN (BEL) DAF 3:47:37
16 (1) 544 VAN PELT (NLD) MERCEDES 3:51:25
18 (2) 514 SUGAWARA (JPN) HINO 4:05:00
トラック部門 総合順位
順位 No. ドライバー メーカー タイム
1 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 45:12:38
2 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 46:25:01
3 508 VAN VLIET (NLD) GINAF 54:33:40
4 506 MACIK (CZE) LIAZ 56:21:01
5 503 VAN GINKEL (NLD) GINAF 58:10:04
6 505 MARDEEV (RUS) KAMAZ 59:38:41
7 (1) 514 SUGAWARA (JPN) HINO 60:14:47
8 518 CLAUDIO (ITA) GINAF 63:22:14
9 523 OLIVERAS (AND) MERCEDES 65:50:28
10 511 JUVANTENY (ESP) MAN 66:02:36
 (括弧内は排気量10リットル以下クラスの順位)
※順位はレポート執筆後に更新(修正)されることがありますので、ご了承ください

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Special:MZ racingマカオグランプリ2009特集

「マカオから大陸へと馳せる夢」公開

Caej6ho1 (C) MZ racing

マツダのモータースポーツを応援するMZ racingでは、このたび、昨年11月に行われたマカオグランプリのロードスポーツチャレンジレースで総合2位・クラス優勝を遂げたナイトスポーツRX-8の特集記事を掲載しました。

【コンテンツ概略】
16年ぶりにマカオに戻ってきたナイトスポーツは、13Bターボ仕様のRX-8を準備した。ドライバーは、SUPERGTやS耐で活躍する谷川達也だ。初めてマカオ市街地コースを走る谷川
は、プラクティス走行で好タイムを記録したものの、予選ではまさかの大クラッシュ。メカニック達の努力で一夜でマシンを修復したチームは、決勝レースのグリッドに間に合わせることが出来た。

レースでは、谷川がクラッシュの悪夢を払拭する鬼神の走りを見せ、20台抜きの総合2位となった。

マカオグランプリに対するナイトスポーツの想いを同社代表の中村氏が語り、ドライバーの谷川がレースを振り返る「マカオから大陸へと馳せる夢」は、読み物として読み応えがあるほか、迫力のある走行写真やオンボード動画をちりばめています。

www.mzracing.jp

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GP2:ヘレステスト2日目の模様

ミハエル・シューマッハ (C)GP2 Series Media Service   拡大します

ミハエル・シューマッハのGP2・ヘレステスト2日目は、この日も朝から路面はウエットコンディションで、午前10時30分にようやくスリックタイヤでのテストに入った。

この日は2011年から2013年まで使用される、第3世代のGP2マシン用のリアサスペンションのテストがテーマだった。完全に新設計されたリアサスペンションのマシンで、この日シューマッハは78ラップし、そのうち53ラップがスリックタイヤでのものだった。しかし、午後からはまた強い雨となり、テストは短縮された。

それでもシューマッハはロングランテストも2回行い、テストの目標の90%を達成してコンスタントなデータとフィードバックをGP2シリーズに提供した。

明日の最終日はさらに天候の回復が期待されており、シリーズではさらなるデータの収集を望んでいる。

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WTCC:セアト、WTCCからのワークス撤退を発表

 (C)WTCC 拡大します

1月13日、2008年と2009年のワールド・ツーリングカー選手権(WTCC)メイクスチャンピオンのセアトは、今シーズンのWTCCシリーズへのワークス参戦を行わないことを発表した。カスタマーチームへのディーゼル、ガソリン・エンジンのレオンへのテクニカルサポートは継続する。
スペインのメーカーは、すでに昨シーズン終わりから2010年のワークス撤退を決定していたが、今週までその発表を行わなかった。

ジェーム・ピュイグ(セアト・スポーツ・ディレクター):
「WTCCにおいて最大限の成功を収めた後、われわれはインディペンデントクラスでのカスタマーサポートに努力を集中させることにした。セアトがトラックの上にある限り、われわれは常に勝利を求めている。そのために、セアト・スポーツはカスタマーのすべてに必要なテクニカルサポートを提供する」

WTCCシリーズでは、今シーズンBMWもアンディ・プリオールとアウガストロ・ファーフスの2台にワークス参戦を縮小することを発表している。

2008年にセアト・レオンTDIでドライバーチャンピオンを獲得したイワン・ミューラーは、昨シーズン終了後シボレーへの移籍を発表。今週11日、バレンシアでシボレー・クルーズの初テストを行っている。

イワン・ミューラー (C)WTCC 拡大します

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DAKAR:ダカールラリー・ステージ11 ゲラン・シッシェリ/BMW初のステージウィン、総合1、2位は4分差の激戦に

ゲラン・シェッシェリ (C)X-raid  拡大します

Orlando Terranova (C)DPPI.  拡大します

ダカールラリー・ステージ11は、チリのSantiagoからアルゼンチンのSan Juanまでの全長434km、スペシャルステージ220km、前日同様の山岳コースで行われた。このステージでは、ゲラン・グランシェシェリが今大会初のステージウィンを飾った。2位にはOrlando Terranova/三菱レーシング・ランサー、3位にジニエル・ドゥ・ヴィリエール、4位にナセル・アルアティアとフォルクスワーゲン・トゥアレグ2が続いた。総合トップのカルロス・サインツ/VWは、2度のパンクでタイムロスしてトップから約7分遅れの9位となった。

この結果、総合ではトップのサインツにアルアティアが約4分差まで詰め寄り、3位のマーク・ミラーもトップと約23分差と、VWチーム3台の争いが最後まで続く様相となってきた。

前日2台がリタイヤとなった日本勢は、オート部門の三橋 淳組/トヨタ・ランドクルーザーが総合18位をキープ、トラック部門の菅原 照仁組/日野レンジャーは総合7位と1つ順位を落としたものの、ともに市販車部門のトップの座を守っている。

明日のステージ12は、San JuanからSan Rafaelまでの全長796km、スペシャルステージ476kmと山岳地帯から平原へと下るルート。


ナセル・アルアティア (C)Volkswagen Motorspot  拡大します

■ステージ11の模様 (C)www.dakar.com

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2010年1月13日 (水)

GP2:ヘレステスト、シューマッハのGP2テストがスタート

ミハエル・シューマッハ (C)GP2 Series Media Service   拡大します

1月12日スペイン、ヘレスサーキットでミハエル・シューマッハのGP2マシンの開発テストが開始された。この日は、あいにくの雨でシューマッハは52ラップしただけで初日のテストを終えた。

今回のテストは、2010年用GP2マシンに使用される新しいクラッチなどいくつかのコンポーネンツの評価をシューマッハが行うことが目的とされているが、4年ぶりにF1へ復帰するシューマッハのトレーニングも兼ねている。テストは14日までの3日間続けられる。

(C)GP2 Series Media Service   拡大します

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DAKAR:トヨタ車体(TLC)プレスリリース ラリーレポート・ステージ10

2号車が不慮の転倒でリタイア

1001131 2号車に代わって市販車部門首位に立った1号車 (TLC)

12日はチリでの最終ステージ。ラ・セレナ~サンティアゴ間で238kmのSSが行われた。路面は昨日までの砂とは一転して堅いグラベルとなり、山間地のツイスティな部分とハイスピード区間が交互に現れるステージである。

TLCのランドクルーザー200は慎重に同区間に臨み、1号車三橋淳/B・カタルリ組がSS総合19位、市販車部門1位でゴールした。一方、2号車N・ジボン/三浦昂組はスタートから約186km地点の土手に上がるところで路肩が崩れていて不慮の転倒。

修復作業を試みたが、予想以上に駆動系へのダメージが大きく復帰不可能の為、残念ながら2号車はここで戦列を去ることとなった。これに伴い12日までの累計順位では1号車が市販車部門首位に浮上した。
1001135

ビバークで懸命に2号車の修復を試みるメカニックたち (TLC)

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DAKAR:日野自動車プレスリリース 【Topics / DAKAR】ダカールラリー2010 レースレポート「第10ステージ」

1号車が排気系トラブルで戦列を去る
2号車はトラック総合6位に浮上し、市販車部門首位の座を堅持

20000221_1 戦列を去ることとなり、無念の菅原義正 (C) Hino Motors Ltd.

1月12日 ラ・セレナ(チリ) → サンチャゴ(チリ)
リエゾン112km → SS238km → リエゾン236km トータル586km

11日、ラ・セレナへのSS中に排気系のトラブルに見舞われた日野チームスガワラの1号車菅原義正/羽村勝美組は昨夜11時過ぎにラ・セレナのビバークに到着。メカニックの点検を受けたところ、排気ブレーキのシャッター機構が壊れて排気管を遮蔽しており、これによりエンジン回転が上がらない状態となっていたことが判明した。1号車はメカニックによって問題なく修復されたが、トラブル発生後にSSコースを外れてゴールに向かったため、コース上で通過を義務つけられていたGPSのウェイポイントを通過しておらず、これに対して失格と判定された。このため12日のタイムカードは発行されず、惜しくもこの時点で戦列を去ることに。チーム員は残る2号車をなんとしても高順位で完走させるべく、引き続き全力を尽くすことを誓い合った。

12日はチリでの最終ステージとなるラ・セレナ~サンティアゴ間で238kmのSSが行われた。路面は砂から一転して堅いグラベルとなり、酷い埃と滑りやすい路面の中、山間部のツイスティな区間とハイスピードが交互に現れる、砂丘とは別の意味でリスキーなステージとなった。このSSを2号車菅原照仁/鈴木誠一組は慎重にクリア。トラック総合12位/市販車部門4位/排気量10リットル以下クラス1位でゴールし、この日までの累計順位を一つ上げてトラック総合6位に浮上。市販車部門では2位のD・オリベラス組(メルセデス・ベンツ1844AK)に6時間01分44秒、排気量10リットル以下車両でも2位のR・ヴァンペルト組(メルセデス・ベンツ・アクサー)に16時間54分30秒の大差をつけて1位のポジションを堅持した。2号車は午後6時頃に舗装路をバイパスしてきた1号車とともに遠くに冠雪したアコンカグアの頂を望むサンティアゴのビバークに到着。5人の日野メカニックたソがさっそく点検整備に取り掛かった。明日は再びアンデスを越えてアルゼンチンへ入り、サン・ジュアンまでの間で220kmのSSが予定されている。

1号車 ドライバー:菅原 義正/昨日のSS中にエンジンが吹けなくなるトラブルが発生し、砂の山を越えることが出来ず、やむなく規定のコースを迂回してゴールに向かったのですが、その際にウェイポイントを通過しなかったことが失格の理由との説明を受けました。あまりにもあっけなく終わってしまい、ものすごく残念だし悔しい。また、応援して下さっている皆様にも大変申し訳ない気持ちです。今後は2号車が今の順位を保ってゴール出来るようサポートしたいと思います。

1号車 ナビゲーター:羽村 勝美/途中で戦列を去るのは初めての経験ですが、喪失感と悔しさで涙が出ます。昨日帰ってきて修理も出来て、ペナルティを課されても走れると思っていただけにショックでした。

2号車 ドライバー:菅原 照仁/今日のSSをゴールするまで1号車の失格は知りませんでした。残念というより悔しいです。ともあれ、自分のやるべきことは変わらないと思うので、あと4日間、なんとしても頑張ります。

2号車 ナビゲーター:鈴木 誠一/1号車は残念としか言いようがないですが、その分も頑張ります。2号車はキャブアーチのクラックを溶接するなど、細かい点を除けば快調。デフオイルも毎日点検していますが、大丈夫ですね。

メカニック 門馬 孝之(日野自動車)/1号車がこのような結果となってとても悔しいです。昨晩到着後にすぐ修理も出来ていただけに残念としか言いようがありません。今後は2号車になんとしても良い順位で完走してもらえるよう、我々メカニックは引き続き全力で頑張ります。

20000221_3 主催者よりプレスカー用のカーナンバーを与えられた1号車 (C) Hino Motors Ltd.

トラック部門 SS順位
順位 No. ドライバー メーカー タイム
1 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 3:44:23
2 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 3:45:47
3 507 ADUA (FRA) IVECO 3:46:01
4 503 VAN GINKEL (NLD) GINAF 3:58:37
5 508 VAN VLIET (NLD) GINAF 3:58:58
6 506 MACIK (CZE) LIAZ 3:59:47
7 545 KOLOMY (CZE) TATRA 4:00:22
8 517 BORRERO GOMEZ (ESP) MAN 4:04:10
9 511 JUVANTENY (ESP) MAN 4:04:40
10 518 CLAUDIO (ITA) GINAF 4:10:26
12 (1) 514 SUGAWARA (JPN) HINO 4:12:57
トラック部門 総合順位
順位 No. ドライバー メーカー タイム
1 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 42:09:13
2 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 43:22:08
3 508 VAN VLIET (NLD) GINAF 50:45:01
4 506 MACIK (CZE) LIAZ 52:32:02
5 503 VAN GINKEL (NLD) GINAF 54:52:05
6 (1) 514 SUGAWARA (JPN) HINO 56:09:47
7 505 MARDEEV (RUS) KAMAZ 56:17:50
8 518 CLAUDIO (ITA) GINAF 59:31:20
9 523 OLIVERAS (AND) MERCEDES 62:11:31
10 511 JUVANTENY (ESP) MAN 62:20:47
 (括弧内は排気量10リットル以下クラスの順位)
※順位はレポート執筆後に更新(修正)されることがありますので、ご了承ください。

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DAKAR:ダカールラリー・ステージ10 サインツ/VW、今大会初のステージウィンでリードを広げる

カルロス・サインツ (C)Volkswagen Motorspot  拡大します

ダカールラリー・ステージ9は、La SerenaからSantiagoへの全長586km、スペシャルステージ(SS)238kmのルート。曲がりくねった山岳路のSSは、ダカールラリーよりWRCを思わせるものだった。このステージで、カルロス・サインツ/フォルクスワーゲン・トゥアレグ2は、通算16回目、今大会では初めてのステージウィンとなった。2位には28秒差でステファン・ペテランセル/BMW X3 CC、3位にはマーク・ミラー/VW、逆転優勝を狙うナセル・アルアティア/VWは、サインツから1分4秒遅れの4位となり、総合でサインツのリードは約10分へと広がった。

SSではサインツの前でスタートしたアルアティアのマシンからの埃と狭い道のため、サインツは80kmにわたってアルアティアを抜くことが出来ず、トップから約28分差で総合3位のマーク・ミラーも含めてチーム内での争いが激しさを増している。

日本勢は、オート部門の三橋 淳組/トヨタ・ランドクルーザーはこのステージ19位、総合18位をキープしたが、もう1台の三浦 昴/トヨタはステージ60位、総合でも21位と順位を落としている。トラック部門でも菅原 照仁組/日野レンジャーはステージ12位、総合で6位と順位を上げたものの、菅原 照仁組/日野は日本時間13日午前8時現在の結果ではゴールが確認できていない。

明日のステージ11は、Santiagoからアルゼンチンへ入りSan Juanまでの全長434km、SS 220kmの山岳コース。

■ステージ10の模様 (C)www.dakar.com

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2010年1月12日 (火)

DAKAR:パリダカ日本事務局 Stage9 レース概況 (2010/01/11)

スプリントのコーマ、アル・アティヤさらにタイムを縮める

Carte ASO.

第9ステージ 2010/01/11 COPIAPO-Serena
SS 338km / Liaison290  Total 626㎞

ダカール・ラリー第9ステージの今日、モトのトップ集団は10台の一斉スタート、後続隊は11位から30位、31位~50位というように20台ずつの一斉スタートとなった。そして、濃霧の為スタートが遅れ、170kmと縮小されたSSで、本日のSSをトップタイムでとったのはマルク・コーマ。スペインのカタルニヤ出身のライダー、コーマはこれで通算10度目のSS優勝だ。SSを2位でゴールしたシリル・デプレとは4秒差だった。オート部門ではナセル・アル・アティヤがSSを制し、総合タイムでチームメイト、カルロス・サインツとのタイムを6分縮めた。

短いとはいえ、かなり難度の高い砂丘ステージの今日、最初に飛び出したのはトップライダー10台。昨日のSS優勝者、マルク・コーマ(西、KTM)もこのトップ集団と共にスタートしたが、真っ先に飛び出し、ゴールまでの砂丘をそのままダントツで走るかと思われた。しかしCP1(km117)ではシリル・デプレ(仏、KTM)がトップで通過、その後もパルアンデルス・ウルヴァルスター(ノルウェー KTM)などにタイムを取られたりしていたが、最後にアクセルを底まで踏んでSSのゴールラインをトップで走り抜けた。デプレとの差はわずか4秒。

昨日のSS優勝者、フランシスコ・ロペス(チリ、Aprillia)は大型のKTMにはさすがパワーがかなわず、SS3位、トップとの差1分14秒差でゴールした。

マルク・コーマは本日のSS優勝で通算10度目のSS優勝、モトの14人の “レコードマン ”の一人に加わった。しかし、シリル・デプレは通算22回、ステファン・ペテランセルは33回と先輩たちのレコードまではかなり遠い。

モト部門のレースがスプリントタイプの競技となった一方、オート部門はより大きな順位の入れ替わりがあった。昨日のSS優勝者ステファン・ペテランセル(仏、BMW)は本日のコース・オープン役として最初にスタートした。そしてその後に続くのはカルロス・サインツをリーダーとするVWの4台。予定通り、ジニエル・ド・ヴィリエ(南ア VW)は“華麗なるアシスト役”となり、チームメイトのナセル・アル・アティヤ(カタール VW)を先に行かせる。Km31でトップタイムで通過したステファン・ペテランセルは、その後“アタカマ砂漠の並び方の悪い砂丘”の中で苦しむ。イレギュラーな砂丘の中の抜け道を探すのに苦労し、スタックしてCP1で10分もタイム・ロスしてしまう。最後まで全力で走り切るアタックが功を奏したアル・アティヤは、今大会2度目のSSをとり、パンクとミス・コースで遅れたサインツに6分30秒の差をつけてゴールした。

カミヨン部門は今日もKAMAZチームの凱旋ステージ。フィルダウス・カビロフ(露、Kamaz)がウラディミール・チャギン(露、Kamaz)の連続優勝を止めるべく、本日のSSを制した。今大会2度目のSS優勝、通算31回目のSS優勝。チャギンは2位で4分41秒差、3位はジョセフ・アデュア(仏 Iveco)でトップから14分40秒遅れでゴールした。

総合順位では、チャギンが余裕のトップ、2位のチームメイト、カビロフと1時間11分31秒の差、そしてライバル、3位のマルセル・ヴァン・ヴィリエ(蘭 Ginaf)とは8時間21分13秒もの差がある。

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Superleague:2010年スーパーリーグフォーミュラ・カレンダー

Sflogosquare_central_banners (C) Superleague Formula

今年3シーズン目となるスーパーリーグ・フォーミュラのカレンダーが正式に発表された。

2010年は昨シーズンの6ラウンドから一気に2倍の全12ラウンドへと拡大、4月から11月までとF1と真っ向から重なるカレンダーとなった。イギリス、スペイン、ドイツでは各2ラウンドを開催。それにアッセン(オランダ)、マニクール(フランス)、モンツァ(イタリア)でのラウンドが加わる。イギリスでの第8ラウンドは、予定されていたドニントンパークの将来が未確定のため、ブランズハッチへと変更された。

スーパーリーグ・フォーミュラの今シーズンのカレンダーについては、昨年10月にいったんは発表されてすぐに取り消された経緯がある。未定となっている最終戦について主催者は、ヨーロッパ以外の中東または南米での開催を目指しているという。サッカーの本場ブラジルは有力候補ではあるが、開催サーキットの問題が残っている。

■2010 Superleague Formula Calendar

Rd. Date Country Circuit
1 04月03日-04日 シルバーストーン イギリス
2 05月15日-16日 アッセン オランダ
3 05月22日-23日 マニクール フランス
4 06月19日-20日 ハラマ スペイン
5 06月26日-27日 ニュルブルクリンク ドイツ
6 07月03日-04日 オッシャースレーベン ドイツ
7 07月17日-18日 ゾルダー ベルギー
8 07月31日-08月01日 ブランズハッチ イギリス
9 09月18日-19日 エストリル ポルトガル
10 10月02日-03日 モンツァ イタリア
11 11月13日-14日 ヘレス スペイン
12 TBC TBC TBC

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DAKAR:トヨタ車体(TLC)プレスリリース ラリーレポート・ステージ9

最後のアタカマステージを無事にクリア

1001126 フォローし合いながら安定したペースをキープする1号車・2号車 (TLC)

シャロワ・チーフメカニックに車両の状況を説明する三橋ドライバー11日の行程はチリのコピアポ~ラ・セレナ。当初予定されていた338kmのSSは朝方の霧と、前日多くの競技者の到着が遅れたことを理由にスタート時間を遅らせた上でCP2までの178kmに短縮された。ただし、この区間は難易度の高い砂丘越えで、昨日のSS終盤と共通の部分もあるためワダチが多くついていてナビゲーションも難しいなど、短いながらも厳しい内容となっていた。TLCの2台のトヨタ・ランドクルーザー200は昨日と同じく2台がフォローしあいながらの走行でこの難関を無事にパス。1号車三橋淳/B・カタルリ組がSS総合20位/市販車部門2位、2号車N・ジボン/三浦昂組も同じくSS総合22位/部門3位でフィニッシュした。

ー市販車部門のトップはF・ザビエ組(トヨタ・ランドクルーザープラド)が獲得したが、累計順位で市販車部門1・2位のポジションにつけているTLCは同部門3位のザビエ組に6時間04分35秒ものタイム差を保っており、焦らずにこのまま堅実なペースを保って最後まで走りきる考えだ。SSを終えた競技車は350kmのリエゾンでラ・セレナの海岸近くに設けられたビバークへ移動。SSスタート時間が12時30分と遅く、SS後のリエゾンも長かったため、到着は8時前となった。明日はチリでの最終ステージとなる首都サンティアゴに向かう586kmの行程に238kmのSSが設定されている。最大の難関であるアタカマ砂漠は脱したが、競技はあと5日間続く。チームは森監督のもとで改めて市販車部門5連覇という今回の参戦目標を再確認し、意欲を漲らせていた。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース 【Topics / DAKAR】ダカールラリー2010 レースレポート「第9ステージ」

2号車が市販車部門、排気量10リットル以下クラス首位を堅持
1号車はトラブル発生も自力でラ・セレナへ移動中


20000220_2 ラ・セレナのビバークでトランスファー交換を行う2号車  (C) Hino Motors Ltd.

1月11日 コピアポ(チリ) → ラ・セレナ(チリ)
リエゾン0km → SS338km※ → リエゾン209km トータル547km
(※178kmに短縮されました:本文参照)

11日はアタカマ砂漠を舞台にしたステージの最終日。チリのコピアポ~ラ・セレナ間で178kmのSSが行われた。SSは当初338kmの予定だったが、朝方霧の発生が予想されたことと、前日多くの競技者の到着が遅れたことを理由に主催者はスタート時間を遅らせ、距離もスタートからCP2までの178kmに短縮した。とはいえ、この区間は昨日のSS終盤と共通の部分も多く、難易度の高い砂丘越えなど、短いながらも厳しい一日となった。

10日のSSでJ・エルフリンク組(メルセデス・ベンツ・アクサー)を逆転し、トラックの市販車部門/排気量10リットル以下クラス首位に立った日野チームスガワラの2号車菅原照仁/鈴木誠一組はこの日も落ち着いたペースで走行。転倒の危険があるキャンバー走行や厳しい登り坂など、トラックにはリスクの高い区間も慎重にクリアし、SSトラック総合8位/市販車部門1位/排気量10リットル以下1位の好成績でゴールした。エルフリンク組はスタート直後にスタックを喫した模様で、到着が遅れており、2号車はこの日までの累計順位でトラック部門7位につけるとともに排気量を問わない市販車部門の1位と排気量10リットル以下車両の1位の座を堅持した。一方、絶妙なペースで走行を続けてきた1号車菅原義正/羽村勝美組はCP(チェックポイント)通過後にターボトラブルが発生。なんとかSSをゴールし、(本稿執筆の)現地時間10時40分時点では未着ながら、ラ・セレナのビバークへ自力で移動中との連絡が入っている。1号車はSSをトラック部門13位/市販車部門5位/排気量10リットル以下2位でゴールしたもののトラブル発生後に一部コースを迂回したためペナルティ(タイム)が加算される可能性があり、現時点では正式な順位は確定していない。

SSを終えた競技車は400kmのリエゾンでラ・セレナの海岸近くに設けられたビバークへ移動。SSスタートが12時30分と遅かったため、到着は8時過ぎとなった。明日はチリ最後の行程となる首都サンティアゴへのルート上に238kmのSSが設定されている。ビバークではメカニックたちが2号車の整備を行いながら1号車の到着を待っている。

2号車 ドライバー:菅原 照仁/南米の砂丘は砂が重くてアフリカの5倍くらい車両に負荷が掛かるように感じます。今日も厳しいステージでした。現在の順位を守るため、最後まで全力で頑張ります。

2号車 ナビゲーター:鈴木 誠一/1号車はターボの具合が悪いながらも自力で走行出来ている様子です。今日のSSは砂が重く、なかなか勢いに乗るのが難しかった。昨日の異音はミッションを交換したら直りました。砂の負荷が大きかったので、今日は念のためにトランスファーを交換してもらうことにしました。

トラック部門 SS順位
順位 No. ドライバー メーカー タイム
1 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 2:32:20
2 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 2:37:01
3 507 ADUA (FRA) IVECO 2:47:00
4 505 MARDEEV (RUS) KAMAZ 2:50:25
5 508 VAN VLIET (NLD) GINAF 3:42:30
6 503 VAN GINKEL (NLD) GINAF 3:55:57
7 506 MACIK (CZE) LIAZ 4:13:24
8 (1) 514 T.SUGAWARA (JPN) HINO 4:35:18
9 525 VAN GINKEL (NLD) GINAF 4:36:50
10 517 BORRERO GOMEZ (ESP) MAN 4:52:12
13 (2) 516 Y.SUGAWARA (JPN) HINO 5:20:04
トラック部門 総合順位
順位 No. ドライバー メーカー タイム
1 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 38:24:50
2 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 39:36:21
3 508 VAN VLIET (NLD) GINAF 46:46:03
4 506 MACIK (CZE) LIAZ 48:32:15
5 503 VAN GINKEL (NLD) GINAF 50:53:28
6 505 MARDEEV (RUS) KAMAZ 51:54:50
7 (1) 514 T.SUGAWARA (JPN) HINO 51:56:50
8 518 CLAUDIO (ITA) GINAF 55:20:54
9 (2) 516 Y.SUGAWARA (JPN) HINO 57:17:28
10 523 OLIVERAS (AND) MERCEDES 57:56:46
 (括弧内は排気量10リットル以下クラスの順位)
※順位はレポート執筆後に更新(修正)されることがありますので、ご了承ください。

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DAKAR:ダカールラリー・ステージ9 アルアティア、今年3回目のステージウィン、サインツとの争いが熾烈に

ナセル・アルアティア (C)Volkswagen Motorspot  拡大します

ダカールラリー・ステージ9は、ナセル・アルアティア/フォルクスワーゲン・トウァレグ2が、今大会3度目のステージウィン、総合でトップを行くカルロス・サインツ/VWとの差を前日の14分から8分差にまで縮めた。

アルアティアはスタートで前を行くVWのマーク・ミラーとジニエル・ドゥ・ヴィリエールを猛追してトップに立った。サインツもステージ2位となり、総合3位のミラーはトップから27分遅れとなった。残りのステージは5つ、アルアティアにすればチームオーダーが出される前にサインツとの差をさらに縮めておきたいところ。
ステファン・ペテランセル/BMW X3CCは、アタカマ砂漠でスタックしてタイムロスしたものの総合4位の座はキープした。

日本勢は、オート部門の三浦 昴組と三橋 淳組が総合18位と19位、トラック部門の菅原 照仁組と菅原 義正組が総合7位と9位。

明日のステージ10は、La SerenaからSantiagoまでの全長586km、スペシャルステージ238kmのルート。チリでのステージも残り僅かとなった。

(C)DPPI.  拡大します

■ステージ9の模様 (C)www.dakar.com

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Grand-Am:デイトナテストデイで、RX-8がGTクラストップタイム

201001_1b (C) MZ Racing

1月8日(金)~10日(日)の3日間、米フロリダ州のデイトナスピードウェイでデイトナ24時間レースに向けた合同テストが行われ、注目のGTクラスはデンプシーレーシングのマツダRX-8が最速タイムを記録した。

本年のデイトナ24時間レースは、1月30日・31日に行われる。同レースには、トップカテゴリーのデイトナプロトタイプ(DP)クラスが14台、GTクラスが26台の合計40台がエントリーしている。8日から行われたこの合同テストでは、各チームがそれぞれサスペンションや空力デバイスの調整を行いながら、テスト走行を繰り返した。今年は異例の寒波が避寒地で有名なデイトナビーチを襲い、土曜日午前のセッションにはみぞれが降るほど。最終日の日曜日はクリアに晴れ上がったものの、気温は華氏40度(摂氏4.4度)と極寒コンディションであった。

レースには、合計7台のマツダRX-8がエントリーしている。2008年クラスウィナーのスピードソースが2台をエントリーし、TV俳優のパトリック・デンプシーが率いるデンプシーレーシングも初めて2台体制を敷く。昨年までコルベットGTカーを使用していたチームサーレンが今年からRX-8にスイッチして2台エントリーするほか、もう一台のプライベートRX-8が出場する。

GTクラスの最速タイムセッターは、デンプシーレーシングの#41 RX-8。土曜日のナイトセッションで記録した1'49"214がトップタイムで、前年のPPタイムよりも0.4秒上回るものだった。チームオーナーのひとりで自らも#40 RX-8を駆るパトリック・デンプシーは、「とても有意義な週末だった。まだ取扱注意の部分は残っているが、レースまでには解決するだろう。我々が2台体制で臨むのは初めてのことだが、チームの結束は日ごとに良くなっている」、と語った。

(MZ Racing プレスリリース)

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2010年1月11日 (月)

DAKAR:トヨタ車体(TLC)プレスリリース ラリーレポート・ステージ8

後半戦初日を磐石のSSワン・ツーフィニッシュ

1001117 (C)TLC

アタカマ砂漠が間近に迫るコピアポのビバークダカールラリー2010は10日、チリのアントファガスタでの休息日を終え、アタカマ砂漠の中心地コピアポへの行程で後半戦に突入した。
568kmのルートに472kmのロングSSが設定された同行程は、再び2000m以上の高地に上がり、先行車の通過によって大量の埃が舞い上がるフェシュフェシュ(パウダー状の柔らかい砂地)や堅い溝越えが連続する走りにくいコース。終盤、コピアポに近づくと路面は砂地となり、最後は大きな砂丘を越えてビバーク近くにゴールする、難易度の高いコースだった。

トヨタ・ランドクルーザー200で市販車部門ディーゼルクラスに参戦しているTLCは8日までの前半戦を2号車N・ジボン/三浦昂組が累計順位の部門首位、 1号車三橋淳/B・カタルリ組が57分46秒差の2位で折り返した。

ビバークで今日の走りを振り返るジボン、三橋両ドライバー3位の車両には1時間48分00秒差をつける万全のワン・ツー体制である。 2台はこの日のSSでも互いにフォローし合いながら安定したペースをキープ。途中1号車、2号車ともに1本のパンクを喫し、さらに1号車は小さなミスコースとそれに起因するスタック一回があったが、 2号車がすかさずフォローしてタイムロスを最小限にとどめた結果、2号車がSS総合19位/市販車部門1位、 1号車も同じく総合20位/部門2位という高順位で無事コピアポのビバークに到着した。これにより、TLCは累計順位の市販車部門ワン・ツー体制を堅持。後続との差をさらに広げることとなった。

明日のSSについて話し合うジボンドライバーと三浦ナビゲーター明日はコピアポかラ・セレナまで338kmのSSが予定されていたが、コピアポ周辺に朝方霧が発生し、コース管理/緊急時の医療用ヘリコプターが飛べないことが予想されるため、主催者は出発時間を遅らせた上でSSを178km地点のCP(チェックポイント)2までに短縮することを発表した。
それでもコピアポ周辺は走行・ナビゲーションともに難易度の高い砂丘が多いため全く気は抜けない。いずれにせよここ2日間が後半戦の山場と予想され、チームはコピアポのビバークで入念な準備作業を行っていた。

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アタカマ砂漠が間近に迫るコピアポのビバーク (C)TLC

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DAKAR:日野自動車プレスリリース 【Topics / DAKAR】ダカールラリー2010 レースレポート「第8ステージ」

2号車が市販車部門首位に躍進
1号車も堅実に走ってポジションをキープ

20000219_3
砂丘を疾走する2号車 (C) Hino Motors Ltd.

1月10日 アントファガスタ(チリ) → コピアポ(チリ)
リエゾン96km → SS472km → リエゾン0km トータル568km

ダカールラリー2010は1月10日、後半戦初日の行程、チリのアントファガスタ~コピアポ間で472kmの競技を行った。内容はまず再び2000m以上の高地に上がり、先行車の通過などで大量の埃が舞い上がるフェシュフェシュ(パウダー状の柔らかい砂地)や堅い溝越えが連続する走りにくく、車両にダメージを与えるリスクもあるコース。終盤、コピアポに近づと路面は砂地となり、最後は大きな砂山を越えてビバーク近くにゴールするというものだ。

このSSで日野チームスガワラは日野レンジャー持ち前の機動性を発揮させて快走し、2号車菅原照仁/鈴木誠一組がトラック総合7位/市販車部門1位/排気量10リットル以下車両の1位でゴール。8日時点まで市販車部門/排気量10リットル以下車両の1位につけていたJ・エルフリンク組(メルセデス・ベンツ・アクサー)がスタックで大きく遅れたため、この日までの累積順位で2号車がトラック総合6位/市販車部門1位/排気量10リットル以下車両の1位に浮上した。また、1号車菅原義正/羽村勝美組は序盤にパンクを喫し、修理に28分間を要したが、その後も粘り強い走りで総合13位/部門4位/クラス2位の成績でフィニッシュ。累計順位の総合10位/部門3位/クラス3位のポジションを堅持した。

明日11日はコピアポからラ・セレナまで338kmのSSが予定されていたが、コピアポ周辺に朝方霧が発生することから、コース管理/緊急時の医療用ヘリコプターが飛べないことが予想されるとして、主催者は出発時間を遅らせた上でSSを178km地点のCP(チェックポイント)2までに短縮することを発表した。厳しい条件下で高いポテンシャルを発揮する日野レンジャーにとっては残念な決定だが、短くなったとはいえ、コピアポ周辺には難易度の高い砂丘が多く、後半戦の山場の一つとなることに変わりはなさそうだ。

1号車 ドライバー:菅原 義正/今日はパンク修理に時間を要し、その後はあせらずマイペースでじっくり走ってきました。2号車が部門・クラス1位に上がって良かった。まだ先は長いですが、絶対にブエノスアイレスにゴールするべく全力で頑張ります。

1号車 ナビゲーター:羽村 勝美/長かったですが、明るいうちに最後の砂丘も越えられて良かった。ナビゲーションも結構難しくて、難所に来た実感があります。でも素晴らしい景色がどんどん変わっていくので感動しました。

2号車 ドライバー:菅原 照仁/逆キャンバーなど、トラックには危ないところが多いステージでした。市販車部門と排気量10リットル以下クラスの首位を争うメルセデスと抜いたり抜かれたりになりましたが、自分のペースを崩さず走っていたら彼らが大きく遅れたようです。10リットル以下のクラス優勝は大事な目標なので、ひとまずほっとしました。

2号車 ナビゲーター:鈴木 誠一/2号車は3速で走行中にベアリングらしい異音が出るようになったので、オイルはきれいな状態ですが、大事をとって交換することにしました。それ以外は問題なしです。スタート時間が遅くなったので余裕を持って作業できますね。

トラック部門 SS順位
順位 No. ドライバー メーカー タイム
1 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 5:41:35
2 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 5:54:01
3 505 MARDEEV (RUS) KAMAZ 6:52:07
4 507 ADUA (FRA) IVECO 6:55:33
5 506 MACIK (CZE) LIAZ 7:08:18
6 508 VAN VLIET (NLD) GINAF 7:10:19
7 (1) 514 T.SUGAWARA (JPN) HINO 7:19:50
8 517 BORRERO GOMEZ (ESP) MAN 7:43:56
9 518 CLAUDIO (ITA) GINAF 8:20:19
10 545 KOLOMY (CZE) TATRA 8:34:14
13 (2) 516 Y.SUGAWARA (JPN) HINO 8:54:42
トラック部門 総合順位
順位 No. ドライバー メーカー タイム
1 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 35:47:49
2 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 37:04:01
3 508 VAN VLIET (NLD) GINAF 43:03:33
4 506 MACIK (CZE) LIAZ 44:18:51
5 503 VAN GINKEL (NLD) GINAF 46:57:31
6 (1) 514 T.SUGAWARA (JPN) HINO 47:21:32
7 (2) 513 ELFRINK (NLD) MERCEDES 47:50:29
8 505 MARDEEV (RUS) KAMAZ 49:04:25
9 518 CLAUDIO (ITA) GINAF 50:14:34
10 (3) 516 Y.SUGAWARA (JPN) HINO 51:57:24
 (括弧内は排気量10リットル以下クラスの順位)
※順位はレポート執筆後に更新(修正)されることがありますので、ご了承ください。
20000219_1 コピアポのビバークで点検整備を受ける日野レンジャー (C) Hino Motors Ltd.

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Gran-Am:チップガナッシ、デイトナ24時間レースのドライバーを発表

Chip Ganassi Racing with Felix Sabates (C)Grand-Am 拡大します

チップガナッシ・フェリックス・サバテスは、今年第48回目となるロレックス・グランダムシリーズ開幕戦デイトナ24時間レースのドライバー・ラインナップを発表した。

01号車には、すでに発表されていたスコット・プルーエットとメモ・ロハスに加えてマリノ・フランキッティとインディカードライバーのジャスティン・ウィルソンの4名。02号車には、昨年のインディカーシリーズ・チャンピオンのダリオ・フランキッティと同2位のスコット・ディクソン、NASCARドライバーのファン・モントーヤに同じくNASCARからジェイミー・マクマリーという強力なラインナップとなった。

今年からチップガナッシは、昨年までのレクサスからBMWへとエンジンが変わっている。このBMWのV8エンジンは、カリフォルニアのエンジン・チューナーで、過去グランダムシリーズでの優勝経験のあるダイナンが製造している。マシンは昨年までと同様にライリーで、2006年から3年連続優勝を飾っているチップガナッシは、昨年ブルモス・ポルシェに奪われた総合優勝を目指している。

グランダムシリーズは1月8日から10日まで、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイでテストを行った。このテストでは3日間で合計8回のプラクティスが行われ、通算トップタイムは初日にサントラスト・レーシングのNo.10 ダララ・フォードが出した1:40.466だった。チップガナッシは9日の4回目のセッションで02号車が1:43.325トップタイムをマークしている。

SunTrust Racing (C)Grand-Am 拡大します

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DAKAR:ダカールラリー・ステージ8 ペテランセル、ステージウィンで総合4位にアップ

ステファン・ペテランセル (C)X-raid  拡大します

休息日明けのダカールラリー・ステージ8は、AntofagastaからCopiapoへのスペシャルステージ472km、全長568kmのルート。このステージを制したのはステファン・ペテランセル/BMW X3 CCで、54回目のステージウィンとなった。2位にカルロス・サインツ、3位にナセル・アルアティア、4位マーク・ミラー、5位に昨年の優勝者ジニエル・ドゥ・ヴィリエールとフォルクスワーゲン勢が続いた。

この結果、総合ではペテランセルがチームメイトのゲラン・シッシェリを抜いて4位に上がったが、トップ、サインツとの差は僅かに45秒縮まっただけだった。ペテランセルは、今日のステージはナビゲーションも難しいところもあり、タイムロスを抑えるためタイヤの空気圧を落とさなかったので、砂丘を乗り越えるのに気を使ったという。まだトップとの差は2時間以上あるが、ステージウィンを重ねて最後まであきらめないとしている。

日本勢はオート部門の三浦 昴組/トヨタ・ランドクルーザーが総合19位、三橋 淳組/トヨタ・ランドクルーザーが総合20位、トラック部門では菅原 照仁組/日野レンジャーが総合6位、菅原 義正組/日野レンジャーが総合10位と、全チーム後半戦に入ってからもさらに順位を上げている。

明日のステージ9は、CopiapoからLa Serenaまで、スペシャルステージ338km、全長547km、アタカマ砂漠ではこれが最後のステージとなる。

■ステージ8の模様 (C)www.dagar.com

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2010年1月10日 (日)

DAKAR:ダカールラリー2010 前半戦までの正式結果

カルロス・サインツ (C)Volkswagen Motorspot  拡大します

■ダカールラリー2010前半戦の模様 (C)www.dakar.com

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DAKAR:パリダカ日本事務局プレスリリース:ステージ7 (1月8日)

Stage7 レース概況 日本語訳 (2010/01/08)

デプレがモトの総合トップ、アル・アティヤ実力発揮

Carte ASO.

第7ステージ 2010/01/08 IQUIQUE-ANTOFAGASTA
Liaison 37km / SS 600km / Liaison 4km  Total 641㎞

休息日前、最後のステージ。明日は大西洋海岸の町アントファガスタで人、クルマともに休みをとる。モト部門ではマルク・コーマの執拗なバトルをかわしてシリル・デプレが本日のSSを制した。オート部門ではナセル・アル・アティヤがSS優勝、しかし、BMW X-3ゲラン・シッシェリとステファン・ペテランセルが総合4位、5位に浮上してきた。カミヨン部門のウラディミール・チャギンは今大会6度目のSS優勝、総合では後続と大きく離れ余裕のトップ。

大会中、今日ほどエピソードが盛りだくさんの日はそうは無いというくらい、今日はいろいろな出来事があった。総計600kmあまりの今日のアントファガスタのステージでは、バラエティ豊かな路面で、中にはかなりジャンプが効いて転倒した者が相次いだ。

朝、マルク・コーマとシリル・デプレはほとんど同時にスタートし、最初のデューンのコーナーで手間惑っていた。後からスタートした集団がこの二人を追い抜き、CP1、CP2をウルヴァルスター、CP4をダヴィッド・フレティニェ、CP5をフランシスコ・ロペスがトップで通過した。

しかし、ゴール手前150kmで、マルク・コーマとシリル・デプレが猛然とアタック、一騎対決にかかる。最後20kmでコーマがわずかに10秒優位。ショックアブソーバー破損でケガをしているデプレも負けてはいない。コーマがわずかにナビ・ミスしている間に間に、デプレはトップでSSのゴールラインを通過した。これでデプレは通算22回目のSS優勝、総合トップでコーマに1時間6分のタイム差をつけた。

昨日総合2位フランシスコ・ロペスはエンジン・トラブルで大きく後退、変わって今日のリザルトではコーマが2位。3位はヘルダー・ロドリゲス。

今大会最長のSSの今日、オート部門でもさまざまな出来事があった。まずはVWチーム、トップ1,2,3を抑えていた3台が総合優勝を争うかのような身内どおしの熾烈な戦いを繰り広げた。今朝4番目にスタートしたアル・アティヤは強烈にアタック、通称「才能あるスピード狂」は、砂丘の中でなんとか阻止しようとするマーク・ミラーを追い抜き、カルロスに迫った。結局アル・アティヤが再びトップに立ち、負けず嫌いと才能を再確認させることとなった。通算6度目のSS優勝、総合でもサインツに11分3秒差とタイムを縮めた。

VWが圧倒的優位にいる一方、BMWチームも激しく追い上げる。今朝、SSをオープンしたステファン・ペテランセルは、今日また、彼の有り余る資力を披露した。システマチックにCP数か所をトップで通過、余裕をもってゴールし、アル・アティヤとの総合タイムを稼いだ。さらにBMWの2番手、ゲラン・シッシェリはレース初めの失敗を忘れるかのようにパワフルな走りで、VW勢に迫ってきた。スキーで様々なチャンピョンカップを手にしたシッシェリは、総合順位4位、トップとの差は1時間40分。

カミヨン部門では相変わらずウラディミール・チャギンがSSをとった。今大会でSS6度目の優勝、そして通算53回目のSS優勝。ペテランセルとレコードが並んだ。チームメイトのカビロフは今日もSS2位、しかし、総合で1時間3分ものタイム差がついた。.

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2010年1月 9日 (土)

DAKAR:トヨタ車体(TLC)プレスリリース ラリーレポート・ステージ7

今大会最長のSSを無事にフィニッシュ

1001097 砂丘を越える2号車 (C)TLC

昨日のステージで累計順位に於ける市販車部門ワン・ツー体制を築いたTLCは8日、イキケ~アントファガスタ間に設けられた今大会最長614kmの競技に臨んだ。このSS は177kmの前半部分と372kmの後半部分の間に65kmの舗装路のニュートラルゾーンをはさんで行われるもので、SSはまず40kmに及ぶ砂丘越えで始まり、その後フェシュフェシュと呼ばれるパウダー状の砂やフラットな塩湖、V字型の溝のある荒れた道が続く。後半パートにも岩場、堅いグラベルなど、あらゆる種類の路面が待ちうけ、長いと同時に変化に富んだステージとなった。TLCの2号車は途中溝を越える際にマフラーを接触させてコース上で修復したほか、2本のパンクなどもあり、このSSを 総合20位/市販車1位 でゴール。一方、スタート直後から2号車をフォローし、スタック脱出を助けるなどサポートした1号車は後半部分でミスコースを喫するタイムロスもあったが 総合21位/市販車2位 で無事走り終えた。
この結果によりこの日までの累計順位でTLCは市販車部門1・2位の座を堅持し、後 続との差を拡大。万全の体制で前半戦を締めくくることとなった。アントフォガスタ のビバークは6日と同じ海岸に位置するもので、日中は日差しが暑い。明日9日は大会 中唯一の休息日だが、後半戦に向けて車両を徹底的にリフレッシュするべくメカニッ クたちには忙しい一日に。午後7時頃ラリーカーが到着するとさっそく洗車から作業 に取り掛かった。

1001091 順調にステージを終えた三橋ドライバー (C)TLC

1001092 ロングSSを終えてほっと一息つくカタルリナビゲーター (C)TLC

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DAKAR:日野自動車プレスリリース 【Topics / DAKAR】ダカールラリー2010 レースレポート「第7ステージ」

2台揃って総合シングルで前半戦を終了
明日はチリのアントファガスタで中間休息日


20000217_2
アントファガスタのビバークに到着した日野レンジャー  (C) Hino Motors Ltd.

1月8日 イキケ(チリ) → アントファガスタ(チリ)
リエゾン37km → SS612km → リエゾン4km トータル653km

8日は今大会最長612kmのSSがチリのイキケ~アントファガスタ間で行われた。前日のアントファガスタ~イキケと同区間で、一部には同じ場所の逆走のほか、昨日のコースと交差するなど、複雑な設定。177kmの前半部分のあと、舗装路による65kmのニュートラルゾーンがあり、372kmの後半部分を行うという実質2つのSSを合体させた内容である。SSはまず40kmに及ぶ砂丘越えで始まり、その後フェシュフェシュと呼ばれるパウダー状の柔らかい砂地や低速走行を強いられる荒れた道が続く。途中の舗装路を介して再び始まる後半パートにも岩場、堅いグラベルなど、あらゆる種類の路面が待ちうけ、長いと同時に変化に富んだステージとなっていた。この区間を日野チームスガワラの2台の日野レンジャーは持ち前の堅実な走りを見せ、序盤の砂丘で好走した1号車菅原義正/羽村勝美組がトラック部門総合8位/市販車部門2位/排気量10リットル以下2位でゴール。また、2号車菅原照仁/鈴木誠一組は途中2本のパンクを喫したが、間もなく追いついてきた1号車のサポートを受けて短時間でタイヤ交換を済ませるなど2台はチームワークを活かして健闘し、2号車もトラック部門総合9位/市販車部門3位/排気量10リットル以下3位でSSを終えた。この結果によりこの日までの累計順位で2号車はトラック部門総合7位/市販車部門2位/排気量10リットル以下2位、1号車もトラック部門総合9位/市販車部門3位/排気量10リットル以下3位と上々のポジションで前半戦を終えることに。排気量10リットル以下車両の優勝とトラック部門総合の上位入賞という目標に向けて着実な歩みを進めている。アントファガスタのビバークは5日と同じ同市郊外の海岸に設けられた。地面は柔らかい砂地で日差しは熱く、ラリーカーが到着すると大量の埃が舞い上がる。明日9日は同地で競技の行われない中間休息日を迎えるが、後半戦に向けて競技車をリフレッシュするべく、メカニックたちは夜遅くまで点検整備に精を出していた。

1号車 ドライバー:菅原 義正/今日は序盤の砂丘から調子が良かった。こちらの砂に慣れてきたように感じます。2台揃って良いポジションを保って前半戦を終えられたことを嬉しく思います。後半戦も引き続き全力で頑張ります。

1号車 ナビゲーター:羽村 勝美/昨日の行程のワダチがいっぱいあってナビゲーションを引っ張られそうになりました。2号車がパンクしているところに追いついて4人がかりで迅速に交換できたのも良かったと思います。

2号車 ドライバー:菅原 照仁/序盤の砂丘はキャンバー(斜めになって進むところ)でトラックが2台転倒しているなど、トラックにとっては厳しかった。砂地の中に岩があるところで2本パンクをしてしまいましたが、1号車に手伝ってもらい、事なきを得ました。前半戦はまずまずのポジションで終わりましたが、後半戦の初日も難しそうで、全く気が抜けません。

2号車 ナビゲーター:鈴木 誠一/途中水温が上昇したところもありましたが、問題なし。ナビゲーションも不安になるところもありましたが大丈夫でした。タイヤ交換を手伝ってくれた1号車には感謝です。

トラック部門総合 SS順位
順位 番号 ドライバー メーカー タイム
1 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 06:50:20
2 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 07:15:55
3 506 MACIK (CZE) LIAZ 08:29:42
4 508 VAN VLIET (NLD) GINAF 08:30:40
5 503 VAN GINKEL (NLD) GINAF 08:34:49
8 516 菅原義正 日野 09:49:38
9 514 菅原照仁 日野 09:51:11
トラック部門総合 総合順位
順位 番号 ドライバー メーカー タイム
1 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 30:06:14
2 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 31:10:00
3 508 VAN VLIET (NLD) GINAF 35:53:14
4 506 MACIK (CZE) LIAZ 37:10:33
5 513 ELFRINK (NLD) MERCEDES 38:10:28
7 514 菅原照仁 日野 40:01:42
9 516 菅原義正 日野 43:02:42
※順位はレポート執筆後に更新(修正)されることがありますので、ご了承ください。

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DAKAR:ダカールラリー・ステージ7 アルアティア/VWがステージウィン、VWのトップ3で前半戦を終える

ナセル・アルアティア (C)Volkswagen Motorspot  拡大します

ダカールラリー・ステージ7は、IquiqueからAntofagastaへと前日のルートを戻るスペシャルステージ600km、全長641kmと今大会最長のステージ。明日の休息日を前に前半戦最後のステージを制したのはナセル・アルアティア/フォルクスワーゲン・トゥアレグ2。2位にはステファン・ペテランセル/BMW X3 CC、3位にカルロス・サインツ/フォルクスワーゲン・トゥアレグ2となった。

この結果、総合順位ではサインツがトップ、アルアティアがマーク・ミラーを抜いて2位となり、フォルクスワーゲンの3台がトップのまま折り返すこととなった。総合4位にはChicherit Guerlain、5位にはペテランセルとBMWの2台が続いている。ロビー・ゴードン/ハマーは、ステージ7では24位に終わり、総合10位へと後退した。

日本人ではオート部門の三浦  昂組/トヨタが総合19位、三橋  淳組/トヨタが総合20位、トラック部門でも菅原 照仁組/日野レンジャーが総合7位、菅原 照仁組/日野レンジャーが9位と、すべてのチームが順位を上げて前半戦を終えた。

ORLANDO TERRANOVA (C)DPPI.  拡大します

 (C)DPPI.  拡大します

GUERLAIN CHICHERIT (C)X-raid  拡大します

■ステージ7の模様 (C)www.dakar.com

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2010年1月 8日 (金)

DAKAR:パリダカ日本事務局プレスリリース:ステージ6 (1月7日)

コーマ、ミッションを成し遂げ、ペテが再び勝利に向かう

Carte 第6ステージ 2010/01/07 ANTOFAGASTA-IQUIQUE
Liaison 180km / SS 418km  Total 598㎞

スーパー高難度のナビゲーションに多くの競技者がミス・コース、マルク・コーマ、本日のSS優勝、総合順位で4位に上がる。また、イタリア人、ルカ・マンカが今朝9番目にスタートしたが、転倒して大きなケガをし、リタイア。オート部門では、ステファン・ペテランセルがVWの3台を追い越し、本日のSS優勝、通算53回目。カミヨン部門では、チャギンが再びSS優勝、通算52回と記録を伸ばした。

モータースポーツは普通ドライビングテクニックとクルマのパフォーマンスが重要だが、ラリー・レイドでは、ナビゲーションも大きく勝負を左右する。今日のアントファガスタからイキケまでのコース、またまた、コーマがすごい走りを見せてくれた。SSの前半は、特に超デリケートなナビゲーションステージだった。SSのオープン役で地元を知り尽くしているチャレコでさえ迷ったほど。彼はKm23でミス・コースし、貴重なタイムをロスした。トップ集団で彼について走っていたダヴィッド・フレティニェ, アラン・デュクロ, パウロ・ゴンカルヴェス、パルアンデルス・ウルヴァルスターらもしかり、タイムをロスする。一方、総合トップにいるシリル・デプレはロペスについていかず、ロード・ブックに忠実に辿り、ミス・コース無し。無理な走りもせずに、地味な戦略でSSゴールに着いた。

今朝9番目にスタートしたタイトル保持者、マルク・コーマも「本日のナビの罠」に陥らずに走り切り、SS優勝、総合順位をアップした。総合タイムでもトップのデプレに1時間6分と縮めた。今日のSSでコーマはジョナ・ストリート、パウロ・ゴンカルヴェス(リタイア)、パルアンデルス・ウルヴァルスター、アラン・デュクロを追い越し、一気に4位も上昇した。しかし、優勝までの道はまだ遠い。

今日の困難なナビ・コースは、オート部門のコ・ドライバーにとってもライダー達と同じこと、SS冒頭の50kmで勝敗が振り分けられた。マーク・ミラー、カルロス・サインツ、ナセル・アル・アティヤは他のチームほどナビで苦しむことなく、大きなトラブルもなくゴールした。しかしVWレース・トゥアレグが堂々の集団ゴールできたにも関わらず、ペテランセルはクレジットを稼いだ。No.301のX3は今朝14番目にスタートしたにもかかわらず、カルロスから47秒も早くゴールしたのだ。こうしてペテランセルは堂々の通算53回目のSS優勝、着々と総合順位を上げる。しかしカルロスは依然として総合トップ。 アル・アティヤはSSでカルロスから数分遅れてしまったが、総合では依然として2位。オープン・クラスのロビー・ゴードンもミス・コース組ながらカテゴリー・トップは維持、そして、プロダクション・クラスでは、三菱ランサーのカルロス・スーザ(総合4位、サインツとの差1時間34分)、クリストフ・ホロチェック(5位、1時間43分)が1,2位。

ウラディミール・チャギンはにわかにブルーのカミヨンを空っぽにした。なんと、彼はステファンをアタックしようとしたらしい。それもできない相談ではない。今大会で彼はSS5度目の優勝、そして通算52回目のSS優勝なのだから。ペテランセルまであと1回で追いつくことになる。昨日のSSをとったチームメイトのカビロフは今日はSS2位、そして、3位日チームメイトのルギザール・マルデーヴが入り、喜びのKAMAZ1,2,3フィニッシュだ。

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NASCAR:スプリントカップマシンのリアスポイラー復活を調査

(C)nascarmedia 拡大します

NASCARスプリントカップは、2007年春のブリストルをスタートに、翌年からはシリーズ全戦でCar of Tomorrow(CoT)によるレースに移行した。NASCARはCoTマシン最大の特徴であるリアウイングを以前のリアスポイラーに戻かどうかの調査を始めた。

1969年ダッジ・チャージャー・デイトナ (C)Chrysler  拡大します

独立したリアウイングは、NASCARのカップマシンでは70年代のダッジ・チャージャー・デイトナやプリムス・スーパーバードで見られたが、以降はマシンが空力に頼りすぎることがないよう規制され、リアスポイラーが使用されてきた。

CoTが導入されてから、多くのドライバー達は以前のマシンと比べてその操縦が難しいという意見を述べていた。また観客も空力に影響されやすいマシンによるレースと、その見た目の違和感にとまどっている。

NASCAR常務のラムジー・ボストンは、リアスポイラーを復活させることについて、ドライバーやチームオーナーとの会談を持っていることを明らかにした。その結論はここ数週間のうちに下されるだろうと述べている。
NASCARはまずスポイラー付のマシンテストを行い、それがレースを改善するかどうか調査することを計画している。

昨年のタラデガ・スーパースピードウェイでは、春と秋の2つのレースでカール・エドワーズとライアン・ニューマンのマシンが宙に舞い上がる大クラッシュを起こしているが、NASCARは今回の調査はこの事故とは無関係なものだとしている

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DAKAR:トヨタ車体(TLC)プレスリリース ラリーレポート・ステージ6

今大会初の市販車部門ワン・ツー体制を築く

1001087_2  市販車部門首位の座を堅持する2号車 (C)TLC

7日の行程はチリのアントファガスタ~イキケ。アタカマ砂漠を通過する418kmのSSが設定された。路面は危険な溝の走る堅い岩場のほかフェシュフ ェシュと呼ばれるパウダー状の柔らかい砂地、さらに終盤には砂丘も登場。最後は大きな砂地の山を越えて海岸に面したビバークにゴールする。様々な道をつなげて構成したルートで、途中には道もワダチもない区間を走る場面もあった。この日もTLCの2台のトヨタ・ランドクルーザー200は持ち前の走破性の高さとクルーの冷静な判断によって順調に走行。終盤の砂丘でスタックした2号車を1号車が牽引して助けるなどチームワークも発揮しながらノートラブルでフィニッシュした。

1001081 ワン・ツー体制を築いたクルーを労う森監督 (C)TLC

結果は1号車三橋淳/B・カタルリ組が総合23位/市販車部門1位、2号車N・ジボン/三浦昂組も総合24位/市販車部門2位で続き、2号車はこの日までの累計順位で市販車部門首位の座を堅持。同部門2位だったF・ザビエ組(トヨタ・ランドクルーザー・プラド)が1号車から48分遅れの総合31位/部門3位にとどまったことから1号車はザビエ組を逆転して同部門2位に浮上した。4日のステージで水温上昇に見舞われて順位を後退させていたTLCだが、僅か3日間で挽回に成功。さらに今大会で初めて累計順位での市販車部門ワン・ツー体制を築くこととなった。イキケは硝石の産出で知られるチリ北部の町で、今大会中最も北に位置する。明日8日は今大会最長600kmのSSでアントファガスタへ戻り、9日は同地で中間休息日を迎える。改めて市販車部門ワン・ツー体制を築いたTLCは前半戦の最終ステージに万全の体制で臨むべく、粛々と入念な点検作業を行った。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース 【Topics / DAKAR】ダカールラリー2010 レースレポート「第6ステージ」

順調に大会最北端のイキケに到着
2号車がSSで今大会初の排気量10リットル以下クラス1位を記録

20000216_1 砂丘を降りてビバークに向かう日野レンジャー (C) Hino Motors Ltd.

1月7日 アントファガスタ(チリ) → イキケ(チリ)
リエゾン180km → SS418km → リエゾン0km トータル598km

ダカールラリー2010もアルゼンチンのブエノスアイレスをスタートして今日で一週間。7日は今大会のルート北端部に位置するチリのイキケに到着した。硝石の産出で知られる同地はアタカマ砂漠の北部にあり、418kmのSSは平均標高800mほどの高地が舞台となった。路面は序盤が埃の酷いフェシュフェシュ中心で、道を外れてカップ(方位)を見ながら走るカップ走行も登場。終盤には砂丘もあり、最後は数百mの砂山を一挙に下って海岸沿いのビバークに到着するという変化に富んだステージだった。このSSは多数の転倒車両が出るなどリスクも大きかったが日野チームスガワラの2台の日野レンジャーは慎重かつ粘り強い走りを見せ、2号車菅原照仁/鈴木誠一組がトラック部門総合10位/市販車部門2位、そして今大会初となる排気量10リットル以下の1位でゴール。1号車菅原義正/羽村勝美組も総合18位/部門10位/クラス3位と健闘した。この結果により、この日までの総合順位では2号車がトラック総合8位/市販車部門2位/排気量10リットル以下の2位と好ポジションを堅持。1号車も総合12位/部門5位/クラス3位と前半戦として良い位置につけている。明日はいよいよ前半戦の最終ステージ。アントファガスタへ戻る行程で今大会最長の600kmのSSが予定されている。競技者の到着が遅くなっても影響の少ない休息日前のSSは厳しい内容とされることも多く、チームは改めて気持ちを引き締めていた。

1号車 ドライバー:菅原 義正/やっとラリーに体が慣れてきました。ジャンプせずに路面に追従する走りを心がけ、ギャップにも細心の注意を払っています。おかげでクルマは全くノートラブル。そのペースに対して現状の順位は出来すぎのような気もします。

1号車 ナビゲーター:羽村 勝美/SSスタート前に追いついたら避けてくれと言いにきたトラックがいて、その通り先行させたら、そのあとトラブルで?止まっていたり、終盤の砂丘で向きが分からなくなっていたらヘリコプターが誘導してくれたりと色々なことがありました。

2号車 ドライバー:菅原 照仁/道の悪い一日でした。あまりにもバンピーで危ないのでペースを抑え目で走行。最後は高低差1000mの砂山を一気に下る場面で恐ろしかった。景色は素晴らしいけど見てる余裕はないです。

2号車 ナビゲーター:鈴木 誠一/途中30km/h制限の場所があって、そこで10km/hのスピードオーバーをしてしまいました。路面は砂地でも比較的トラクションが掛かり、レンジャーには良かったと思います。ナビゲーションとしては途中ピストとオフピストが交互にくる中でピストが分かりにくいところがありました。

トラック部門総合 SS順位
順位 番号 ドライバー メーカー タイム
1 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 4:55:22
2 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 5:07:25
3 505 MARDEEV (RUS) KAMAZ 5:26:29
4 508 VAN VLIET (NLD) GINAF 5:54:36
5 506 MACIK (CZE) LIAZ 6:04:28
10 514 菅原照仁 日野 6:43:26
18 516 菅原義正 日野 7:39:02
トラック部門総合 総合順位
順位 番号 ドライバー メーカー タイム
1 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 23:15:54
2 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 23:54:05
3 508 VAN VLIET (NLD) GINAF 27:22:34
4 505 MARDEEV (RUS) KAMAZ 27:28:13
5 506 MACIK (CZE) LIAZ 28:40:51
8 514 菅原照仁 日野 30:08:31
12 516 菅原義正 日野 33:13:04
※順位はレポート執筆後に更新(修正)されることがありますので、ご了承ください。

20000216_4

背後に砂丘の迫るイキケのビバー  (C) Hino Motors Ltd.

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BF3:2010年イギリスF3カレンダー

  (C)Britiish F3 拡大します 

2010年のイギリスF3シリーズ・カレンダーが発表された。シリーズ全10ラウンドは昨シーズンと同じだが、今シーズンから1ラウンドで3レースを開催となることが決まっているため、全30戦の戦いになる。

コースでは、フランスのマニクールでのシリーズ初開催が決まった。マニクールではスーパーリーグ・フォーミュラとの併催となる。昨年行われたアルガルブ・ラウンドは、人気は高かったものの遠征コストの面から今年のカレンダーから外された。
5月のシルバーストーンと、スパ・フランコルシャンではFIA-GTとの併催、昨年のニュルブルクリンクに替わってのホッケンハイムではADAC GTシリーズとの併催となる。

Rd. Date Country Circuit
01,02,03 04月03日-05日 オウルトンパーク イギリス
04,05,06 05月01日-02日 シルバーストーンGP (supporting FIA GT) イギリス
07,08,09 05月22日-23日 マニクール (supporting Superleague Formula) フランス
10,11,12 05月29日-30日 ホッケンハイム (supporting ADAC GT) ドイツ
13,14,15 07月17日-18日 ロッキンガム イギリス
16,17,18 07月30日-31日 スパ・フランコルシャン (supporting FIA-GT 24hers) ベルギー
19,20,21 08月07日-08日 スラクストン イギリス
22,23,24 08月14日-15日 シルバーストーンGP イギリス
25,26,27 08月29日-30日 スネッタートン イギリス
28,29,30 09月25日-26日 ブランズハッチGP イギリス

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DAKAR:ダカールラリー・ステージ6 ペテランセル再びステージウィン、VWの総合トップ3はゆるがず

ステファン・ペテランセル (C)X-raid  拡大します

カルロス・サインツ (C)Volkswagen Motorspot  拡大します

ダカールラリー・ステージ6は、AntofagastaからIquiqueまでの598km、そのうち418kmがスペシャルステージ。砂漠から山岳地帯、ゴールは海岸へと下るルート。このステージでは前日マシントラブルで2時間タイムロスしたステファン・ペテランセルが通算53回目、オート部門では20回目のステージウインを果たし、総合結果でも10位から8位へと順位を上げた。

カルロス・サインツ/フォルクスワーゲン トゥアレグ2が、前を行くチームメイトのマーク・ミラーの巻き上げる埃に悩まされながらもパスしてステージ2位となり、総合結果でもトップを守った。フォルクスワーゲン勢の総合トップ3は揺るがず、総合4位にはカルロス・スーザ/三菱ランサー、5位にはKrzysztof Holowczyc/ニッサン、6位にロビー・ゴードン/ハマーとなっている。

日本勢では三浦 昴/トヨタが20位、三橋 淳/トヨタが21位と順調に順位を上げている。トラック部門では、菅原 照仁/日野レンジャーが総合8位、菅原 義正/日野レンジャーが総合12位と前日の順位をキープしている。

(C)X-raid  拡大します 

■ステージ6の模様 (C)www.dakar.com

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2010年1月 7日 (木)

DAKAR:パリダカ日本事務局プレスリリース:ステージ5 (1月6日)

ゴードンに不運の雨

Carte (C)ASO.

第5ステージ 2010/01/06 COPIAPO - ANTOFAGASTA
Liaison 90km / SS 483km / Liaison 97km  Total 670㎞

フランシスコ・ロペス、ダカール・ラリーで2度目のSS優勝、今回もチリのステージ。ロペスは総合順位で2位になり、総合トップのデプレに37分37秒とせりあがってきた。まるでシリル・デプレの後継者のようだ。そしてなんとキャストゥがリタイア、コーマも劇的に順位を落とす。オート部門では、ステファン・ペテランセルの総合順位が転落。ミラーが初のSS優勝、サインツが総合トップに躍り出てVW勢、にわかに優勝圏内に近づいた。カミヨン部門では、カビロフがチャギンの連続SS優勝にストップをかけた。カビロフはこれで通算30回目のSS優勝。

スポーツ界では、勝利は自分から勝ち取るものだと言う。アントファガスタのステージでは、フランシスコ・ロペスに、これまでライダー人生をかけて傾けてきた努力の報いが訪れた。前大会では、チリの最初のステージ、ヴァルパライソでSS優勝した。KTM690に乗っていた。今回は、アプリリアチームのトップライダーとして450ccに乗っている。ラリー・レイドを始めた時にHONDAの小さいシリンダーだったから、この新しいマシーンにロペスは特に違和感はない。2006年ワールド・チャンピョンシップでカテゴリー優勝した。過去、大きなレースの体験はというとファラオ・ラリーだけだが、毎日のコースはこれまで練習してきた馴染みの場所、今回余裕で大会に臨んでいる。これまでの経験を生かして、彼はダカール・ラリーのプレステージな順位を手中にできると確認したにちがいない。

ともあれ、アントファガスタのコースはトップライダー達にとって波乱のコースとなったので、ロペスだけでなく他のライダーにとっても、ポディウムへの可能性がでてきたことは確かだ。最初はマルク・コーマがリア・タイヤを破損し、アシストのルカ・マンカを待ってパーツをもらうのに30分以上のタイム・ロスした。チーム内の助け合いでやりすぎともいえなくもないが、これによってタイトル保持者コーマは救済され、デプレから1時間16分55秒の差で収まった。デプレはこの日終日”チャレコ”ことロペスにぴったりくっついて走っていた。そして、総合2位にいたダヴィッド・キャストゥ、395kmまでは順調に走っていた。が、大きな転倒事故で、腿がパックリ開くケガをしてメディカル・ヘリでビバークの特設医療センターに運ばれた。キャストゥ、ダカール・ラリーに7度参戦して初めてのリタイアとなった。

オート部門では、今日の一番良いところをわしづかみにしたのはVWチームで、マーク・ミラーが初めてのSS優勝、加えて1,2,3フィニッシュ。総合でもライバル達に大きくタイムを広げて余裕の1,2,3を独占した。ミラーはこれまで何度もSS優勝になりかけてきたが手中にできず、とりわけ2009年大会では総合で準優勝している。
そしてアントファガスタでは、本来得意とするはずのデューンの中ではなく、スピードコースでサインツ、アル・アティヤがリードした。総合順位で、VWレース・トゥアレグはサインツをトップに、2位アル・アティヤ、4分37秒差、3位がミラーで9分39秒差。そして4位のロビー・ゴードンには59分55秒の差をつけている。

VW勢の反旗翻しが首尾よく講じた一方、ペテランセルは不運の一突きで優勝候補からはじき出されたかのようだ。BMW X-3はフィアンバラのSS優勝以来、余裕の走りで最も優勝に近いクルマと思われた。ところが今日のステージでkm135、トランスミッションの軸を折って、50分以上もタイムをロスすることとなった。さらにその先でストップし、25分の追加。合計、SSトップのミラーから2時間14分の大差をつけられることとなった。ここからポディウムに上るのはそうとう難しい。

カミヨン部門では、ウラディミール・チャギンがチームメイトのカビロフと身内通しのバトルを繰り広げた末、わずか19秒差でカビロフにSSを譲ることになってしまった。これで4回続いたSS優勝がストップした。カビロフは昨年のタイトル保持者。今夜ビバーク地では、カビロフの30回目のSS優勝という新しい乾杯が待っている。チャギンは総合順位でトップをキープ。そして総合2位はカビロフ、総合3位のマルセル・ヴァン・ヴィリエはチャギンと3時間の差がある。

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DAKAR:トヨタ車体(TLC)プレスリリース ラリーレポート・ステージ5

2号車が市販車部門首位に浮上

1001077 市販車部門首位に立った2号車 (C)TLC 

ダカールラリー2010は6日、チリに入って2日目の行程、コピアポ~アントファガスタ間で483kmのSSを行った。TLCのトヨタ・ランドクルーザー200は2号車N・ジボン/三浦昂組がSS総合23位/市販車部門1位と健闘。これにより総合順位でF・ザビエ組(トヨタ・ランドクルーザープラド)を逆転して市販車部門首位に立った。1号車三橋淳/B・カタルリ組も3本のパンクを喫しながらも総合28位/市販車部門2位で続き、総合順位で市販車部門2位との差を約33分に縮めている。この日のSSはコピアポからアントファガスタまでアタカマ砂漠の中心部をほぼ真っ直ぐ北上するもので、途中砂丘もあるが山間地の堅い路面が中心。

1001072 息のあった走りで部門首位に立ったジボン・三浦組 (C)TLC

後半部分には標高3000m近くの地点も通過した。距離的にも483kmと今大会初の本格的なロングステージとなり、本来のダカールラリーらしい難しい行程である。風が弱いために先行車の巻き上げた埃が晴れず、視界の悪い中でリスクを犯してトラブルを抱える車両が続出した。2号車はフェシュフェシュ(パウダー状の柔らかい砂地)の中に石のある難しい場所で止まってタイヤ空気圧を調整するなど、落ち着いた走りで同SSをクリア。1号車は序盤に埃の中で2本のパンクを喫したあと、終盤にも1本バーストする不運な展開となり、最後の150kmはスペアタイヤなしで走り切った。アントファガスタの海岸に設営されたビバーク地に夕方到着した2台は明日、難易度の高い砂丘が待ち受けるイキケへの行程に向けて入念な点検整備を行っていた。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース 【Topics / DAKAR】ダカールラリー2010 レースレポート「第5ステージ」

初のロングステージを順調に消化
2号車が10リットル以下2位・1号車3位をキープ

20000215_1 アントフォガスタのビーチに設けられたビバークで整備を行う日野チームスガワラ  (C) Hino Motors Ltd.

1月6日 コピアポ(チリ) → アントファガスタ(チリ)
リエゾン90km → SS483km → リエゾン97km トータル670km

日野レンジャーの2台体制で2010ダカールラリーに参戦している日野チームスガワラは、砂丘越えなどコースの難易度が高まった3日目から小型軽量で走破性の高い日野レンジャー本来のポテンシャルを発揮して、2台とも序々に順位を浮上。コピアポからアントフォガスタまで483kmのロングSSが設定された6日も順調に走りきって、2号車がトラック部門総合11位/市販車部門3位/排気量10リットル以下の2位、1号車も同じく総合16位/部門6位/クラス3位でゴール。この結果により総合順位では2号車がトラック総合8位/市販車部門2位/排気量10リットル以下の2位。1号車も総合12位/部門4位/クラス3位と依然高順位を堅持している。この日のSSはコピアポからアントファガスタまでアタカマ砂漠地域を北上するもの。堅い路面の山岳ピストが基本だが、ワジ(枯れ川)のような深い溝を越えたり、V字型のギャップなど、危険なところも。砂丘も登場したほか、標高3000m超の地点を通過するなど、引き続きスタックやクラッシュ、オーバーヒートのリスクなど南米らしい厳しいコースとなった。2台の日野レンジャーはこのステージをノーパンク、ノートラブルで乗り切り、アントフォガスタの海岸に設けられたビバーク地に到着した。リエゾンを含めて670kmの長丁場となったが、4人のクルーは元気で、早速明日イキケへのステージに備えてメカニックたちと整備の打ち合わせを行っていた。

1号車 ドライバー:菅原 義正/とりわけ序盤は1本のピストで埃が酷く、追い越しが大変。4輪部門の上位勢を脇に避けて先行させるなど、堅い路面で車両を壊さないよう、とりわけ慎重なマイペースで行きました。

1号車 ナビゲーター:羽村 勝美/先行車の巻き上げる埃が風がなくてなかなか晴れない。視界の悪い中にV字型のギャップなど、危ないところのあるステージでした。

2号車 ドライバー:菅原 照仁/順位は意識しなくてもしっかり走っていればじわじわ上がってくると思います。明日はイキケ周辺に難易度の高い砂丘がありそう。前半戦の山場と覚悟しています。

2号車 ナビゲーター:鈴木 誠一/段差から降りるところでフロントバンパーをぶつけて左のヘッドライトを破損。それ以外は問題なしですが、今日も水温が高めで冷却水を換えてみることにしました。20000215_2

夜遅くまで作業を続けるメカニックたち (C) Hino Motors Ltd.

トラック部門総合 SS順位
順位 番号 ドライバー メーカー タイム
1 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 5:48:50
2 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 5:49:09
3 507 ADUA (FRA) IVECO 6:26:38
4 505 MARDEEV (RUS) KAMAZ 6:31:18
5 508 VAN VLIET (NLD) GINAF 6:32:02
11 514 菅原照仁 日野 7:12:29
16 516 菅原義正 日野 7:56:41
トラック部門総合 総合順位
順位 番号 ドライバー メーカー タイム
1 501 CHAGIN (RUS) KAMAZ 18:20:32
2 500 KABIROV (RUS) KAMAZ 18:46:40
3 508 VAN VLIET (NLD) GINAF 21:27:58
4 505 MARDEEV (RUS) KAMAZ 22:01:44
5 513 ELFRINK (NLD) MERCEDES 22:26:46
8 514 菅原照仁 日野 23:25:05
12 516 菅原義正 日野 25:34:02

※順位はレポート執筆後に更新(修正)されることがありますので、ご了承ください。

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DAKAR:ダカールラリー・ステージ5 ミラー/VWがステージウィン、サインツ/VWが総合トップに

マーク・ミラー (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

ダカールラリー・ステージ5は、チリのCopiapoからAntofagastaへの670km、このうち今年これまで最長の493kmのスペシャルステージを制したのはマーク・ミラー(アメリカ)/フォルクスワーゲン・トゥアレグ2だった。カルロス・サインツ/VWはステージ2位となり、総合トップに浮上した。3位にはナセル・アルアティアが入り、フォルクスワーゲン勢はステージトップ3を独占した。

ステファン・ペテランセル (C)X-raid 拡大します

ステージ4までトップだった、ステファン・ペテランセル/BMW /X3 CCは、ドライブシャフトを壊して二輪駆動での走行を強いられ、トップから2時間以上遅れてステージ33位、総合結果10位に後退した。壊れたシャフトは前日のサービスで交換したばかりのパーツだったという。

ロビー・ゴードン (C)DPPI. 拡大します

この結果、サインツ、アルアティア、ミラーのフォルクスワーゲン勢が総合でもトップ3を独占、総合4位にはこのステージでも4位となったロビー・ゴードン/ハマーが前日の8位から大きく順位を上げた。

日本勢はオート部門では、三浦 昴/トヨタが総合23位、三橋 淳/トヨタが25位とさらに順位を上げ、トラック部門では菅原 照仁が8位、菅原 義正が12位とやや順位を落としている。

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2010年1月 6日 (水)

NASCAR:ネーションワイド・シリーズでのクルーを15人に制限

 (C)nascarmedia 拡大します

1月5日、NASCARは今年のネーションワイド・シリーズのレースにおいて、各チームのクルーを合計15人までに制限することを発表した。この中にはクルーチーフ、スポッター、7人のピットレーン内のクルーなどすべてが含まれる。
このルールは昨シーズンのキャンピングワールド・トラックシリーズで実施され、コスト削減に効果があったとされる。

その一方、ネーションワイド・シリーズでのエンジン使用制限については、昨シーズンの3レース連続使用義務から2レース連続使用義務へと緩和された。これはデイトナとタラデガでのレースには適用されない。

また、ネーションワイド・シリーズでは、7月2日のデイトナを皮切りにニューマシンを使用して4レースを行うが、それに先だって5月18日から19日までグッドイヤーのニューマシン用のタイヤテストをデイトナで実施する。残る3レースは8月14日のミシガン、9月10日のリッチモンド、10月23日のシャーロットが予定されている。2011年からはネーションワイド・シリーズ全戦がニューマシンによるレースを行う計画になっている。

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DAKAR:パリダカ日本事務局プレスリリース:ステージ4 (1月5日)

コーマが再びグラウンドを制し、ゴードンが立ち上がる

St4 (C)ASO.

第4ステージ 2010/01/05 FIAMBALA-COPIAPO
Liaison 394km / SS 203km / Liaison 32km  Total 629㎞

マルク・コーマ、ダカール・ラリーで9回目のSS優勝、総合順位がアップしトップのシリル・デプレに迫る。オート部門では、砂丘の中をロビー・ゴードンが飛ぶような走りで駆け抜け、ステファン・ペテランセルに1秒差で今日のSSを制した。カミヨン部門でバースディを迎えたウラジミール・チャギン、SS51回目の優勝で飾る。今日で4日連続のSS優勝だ。

ラリーレイドでは誰が総合優勝するか、最後までわからないというのが通念、今日のステージでも下剋上の激しいレースが繰り広げられた。一昨日のスピード違反のペナルティと、昨日不調のエンジンを交換したことによるペナルティを科され、2日間で40分ものタイム差をつけられていたタイトル保持者コーマ。アルゼンチンからチリにステージが移り、アタカマ砂漠で、コーマは華麗なるラリー・レイドショーを見せてくれた。今朝スタートしたのは9番目、ストリート、マンカ、デュクロらを追い越し、ゴールをベストタイムで通過したのだ。適切で効果的な作戦が功を奏し、満足の結果となったSSの成果は、2位のキャストゥに2分4秒差、3位のデプレに3分14秒差をつけ、明日のコースのオープン役となった。
総合順位では、3位順位を上げ、トップのデプレと38,50秒差で6位になった。

このトリオの熾烈なバトルの後方では、華やかな国際色のアウトサイダー達の活躍が目を引いた。通称チャレコことフランシスコ・ロペスは昨年大会で最初のチリのSSで優勝の花を飾ったが、今回アプリリア450ccのマシーンで、地元の強みを生かし、コーマから5分6秒差でSS4位についた。総合順位のトップ5には、1位、2位のデプレ、キャストゥに続き、ヘルダー・ロドリゲス(プルトニア)、ルカ・マンカ(伊)、アラン・デュクロ(仏)が、それぞれトップと23分45秒、29分51秒、38分20秒の差でついている。

新しい場所で、これまでとまったく違う環境の中でのレースは、常連以外の新しい競技者たちにもチャンスがあるということを見せつけるかのような今日のリザルト。ロビー・ゴードンのハマーに対して、今日のアルゼンチンのピストは狭すぎると思えたが、数日前から抑えていたエネルギーを存分に使いきったようだ。ゴードンの才能、スピードを遺憾なく生かし、163kmをジャンプ、スラロームしてベストタイムでゴール、ペテランセルにわずか1秒差でSS優勝をとった。壮大な自然はまるでモーリタニアのステージのようで、この前にSS優勝した2007年ズエラットのステージを思い起こさせる。

しかしながらゴードンのクーデタは状況をひっくり返らせるほどの効果はなく、総合順位では相変わらずステファン・ペテランセルがトップ。今日のSSのオープナー、ペテランセルは先鋭のBMW X-Raidを余裕で繰り、CP1をベストタイムで通過し、しつこく食い迫るライバルのカルロス・サインツやナセル・アル・アティヤを振り切った。チームメイト、ローマのリタイアで孤立するペテランセルは淡々と仕事をこなし、優勝へのチャンスを窺う。総合トップのペテランセルに、7分36秒差でカルロス・サインツが続く。

Kamazチームは皆が守らなければならない規律がある。例えば、誕生日を迎えたチャギンに、SSの優勝をプレゼントしなければならないとか。去年も、2006年大会でもそうだった。彼にとっては特別な日なのだ。ロシアの関係者一同、今日のSS4度連続優勝はウォッカでの乾杯に十分値したことだろう。ロシアのツァーリ、チャギンに続くのはチームメイト、フィルダウス・カビロフ、26分27秒差だ。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース 【Topics / DAKAR】ダカールラリー2010 レースレポート「第4ステージ」

ラリーはチリへ入国
アンデス越えのステージでさらに順位を上げる


20000214_1
足回りの点検に取り掛かる山崎メカニック (C) Hino Motors Ltd.

1月5日 フィアンバラ(アルゼンチン) → コピアポ(チリ)
リエゾン394km → SS203km → リエゾン32km トータル629km  ※当初予定より変更あり(本文参照)

1月5日、ダカールラリー2010はアルゼンチンからアンデス山脈を越えてチリへ入国した。4日フィアンバラへのSSは砂丘越えや高温・高標高などで難易度が高く、トラック部門ではスタート(正確にはスタートを切るためのタイムカードを発行された/現時点では実際にスタートしたかどうかは不明)した50台中9台が午後23時26分時点でビバークに到着しなかった。4輪部門でも同様に38台が未着など、多くの参加者の到着が遅れたため、主催者は5日の出発時間を1時間30分遅らせた上でSSを途中のCP(チェックポイント)3までとして約40km短縮。その後ショートカットして舗装路のリエゾンでビバークに到着する行程に変更された。参加者たちはリエゾンでアンデス山中、標高4700m地点にある国境を通過。その後SSは標高約2300m地点からスタートし、3000m超の最高標高を経て標高200mのコピアポまで一気に山を下ってくる。路面は前半は硬いが、途中砂丘越えも登場。アタカマ砂漠の中心にあるコピアポに近づく終盤は大きな砂地の丘陵を越えるコースとなった。

昨日4日、今大会初の砂丘ステージで日野レンジャー本来の機動力の高さを発揮し、2号車菅原照仁/鈴木誠一組がトラック部門総合9位、1号車菅原義正/羽村勝美組も同じく13位へと躍進した日野チームスガワラの日野レンジャーはこの日も健闘。2号車が水温上昇をチェックしながらの慎重な走りでトラック部門総合10位/市販車部門3位/排気量10リットル以下車両の2位でゴール。1号車も序盤に若干のミスコースを喫しながら同じくSS総合16位/部門6位/クラス3位で無事SSを終えた。この結果、2号車は総合順位でトラック部門総合7位/市販車部門2位/排気量10リットル以下車両の2位へとポジションアップ。1号車も同様に総合10位/部門4位/クラス3位と、順位を上げてきた。

この日、アシスタンス勢のフィアンバラ出発は競技車の後からとなったため、コピアポ到着は6時頃と(競技車よりも)遅くなった。だが、5名の日野メカニックたちは高地の長距離移動による疲れも見せず、着くと同時に粛々と点検整備作業に取り掛かった。

1号車 ドライバー:菅原 義正/南米大会ではSS中に観客の人たちがたくさんいらっしゃいますが、人が多いところには必ずリスクや落とし穴があるんです。今日もウェイポイントを抑えながらリスクのありそうなところは脇に避けて安全に来ました。クルマはどこも全く壊れていません。

1号車 ナビゲーター:羽村 勝美/SS序盤に1.5kmほどミスコースしてしまいました。それ以外は順調だったんですが、低酸素の影響らしく頭痛が酷くて参りました。トリップの距離も合いにくくて、明日からはきっちり走りたいです。

2号車 ドライバー:菅原 照仁/前回大会のコピアポは車両にトラブルが出て苦しんだところ。今日は無事に着けて本当に良かったです。水温が高めなところもありましたが、それ以外は問題なし。ここまでノーパンク、ノートラブルです。

2号車 ナビゲーター:鈴木 誠一/リエゾンで4700mを越えるところは携帯用の酸素を吸いましたが、SSに入ったら頭痛とともに声が出にくくなってきて…。高度の高いところはエンジンにも余計な負荷が掛かるようで嫌ですね。クルマは本当に問題ありません。

トラック部門総合 SS順位
順位 ドライバー メーカー タイム
1 CHAGIN VLADIMIR KAMAZ 1:53:36
2 KABIROV FIRDAUS KAMAZ 2:01:20
3 DE AZEVEDO ANDRE TATRA 4:04:01
4 MACIK MARTIN LIAZ 2:14:59
5 VAN VLIET MARCEL GINAF 2:15:47
10 菅原照仁 日野 2:33:33
16 菅原義正 日野 3:00:56
トラック部門総合 総合順位
順位 ドライバー メーカー タイム
1 CHAGIN VLADIMIR KAMAZ 12:31:23
2 KABIROV FIRDAUS KAMAZ 12:57:50
3 VAN VLIET MARCEL GINAF 14:55:56
4 MARDEEV ILGIZAR KAMAZ 15:30:26
5 ELFRINK JOHAN MERCEDES 15:34:05
7 菅原照仁 日野 16:12:36
10 菅原義正 日野 17:37:21

※順位はレポート執筆後に随時更新されますので、ご了承ください。
 表の順位は1月6日10:00時点(日本時間)のものです。

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DAKAR:ダカールラリー・ステージ4:ゴードン/ハマー、今年初のステージトップ

ロビー・ゴードン (C)DPPI. 拡大します

ダカールラリー・ステージ4は、アルゼンチンのFiambolaからアンデス山脈を越えてチリのCopiapoまでのコース。この国境越えの難コースを制したのはロビー・ゴードン/ハマーで、今年初のステージウィンとなり総合結果でも9位から8位へと順位を上げた。ステージ2位はステファン・ペテランセル/BMW X3 CCで、総合結果でトップをキープし、2位のカルロス・サインツ/フォルクスワーゲン・トゥアレグ2との差を7分半ほどに広げた。

この日のステージは、前日の夜になってもキャンプ地に到着しない競技車両が多数あったためスタート時刻は1時間半遅くされ、スペシャルステージも予定されていた203kmから40km短縮され、リエゾン区間もショートカットされた。

日本人ドライバーは、オート部門の三浦 昴が総合26位、三橋 淳が総合29位。トラック部門では菅原 照仁が総合7位、菅原 義正が総合10位と、どのチームも着実に順位を上げてきている。

 (C)DPPI 拡大します

 (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

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2010年1月 5日 (火)

DAKAR:パリダカ日本事務局プレスリリース:ステージ3 (1月4日)

Sg2 (C)DPPI

オート部門では、優勝候補数人にとっても今日の砂丘ステージは苦渋をなめさせられる一日になった。ステファン・ペテランセルは今朝6番目でスタート、前を走るライバルたちをごぼう抜きに抜き、スルスルと砂丘をクリア。カルロス・サインツがトップから遅れること5分44秒、SS2位になった。総合順位では、新しくリーダーになったステファン・ペテランセルに続いて、4分33秒差でサインツが上がってきた。今回メンバーを刷新して、2006年以来の悲願BMW X-Raidの優勝を目指している中で、今日のSS優勝にチームは大喜びこの上ない。

今日のリオハ→フィアンバラのコースで野望が水泡と帰してしまった競技者も少なくない。タイトル保持者ジニエル・ド・ヴィリエはSS50kmでエンジントラブル、2度目の優勝への夢が消えうせた。またロビー・ゴードンも10分台のタイムロスで大きく後退。一方第1SSの優勝者ナニ・ローマはSS92kmで大きなギャップに足を取られてピストから落ちた。そこでアシスタンスを待つこと数時間、優勝への夢は遠のいた。

カミヨン部門では、またまたウラジミール・チャギンがSSを制し、通算50回目のSS優勝となった。ロシアのツァーリ、チャギンのレコードはアリ・ヴァタネンと並ぶことになり、新たなチャレンジはカミヨン部門の優勝回数を塗り替えることに向けられる。カレル・ロプライスが持つレコードは未だに破られていないからだ。昨日、SSでピストから落ちた大破損したアレス・ロプライスは、今日のステージにスタートできなかった。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース 【Topics / DAKAR】ダカールラリー2010 レースレポート「第3ステージ」

 
初の砂丘登場で本領発揮
2号車が13位から9位、1号車も24位から13位へと躍進

20000213_1
フィアンバラのビバークで2台揃って整備を受ける日野レンジャー (C) Hino Motors Ltd.

1月4日 ラリオハ(アルゼンチン) → フィアンバラ(アルゼンチン)
リエゾン259km → SS182km → リエゾン0km トータル441km


 4日の行程はラリオハからフィアンバラ。競技3日目となるこの日は砂丘も登場し、やっと本格的なダカールラリーが始まったようだ。昨夜10時前にラリオハのビバークに到着した日野チーム・スガワラの2台の日野レンジャーはメカニックによる点検を受けて翌朝元気に出発。フィアンバラへのSSに臨んだ。

 ステージ序盤はフェシュフェシュ(極めて柔らかいパウダー状の砂)もある道幅の狭い枯れ川の底を行ったあと大きな砂丘を上る。標高も高く、気温も上昇したため、低速高負荷の連続でオーバーヒートに見舞われる車両が続出。日野レンジャー2号車も水温上昇傾向となったが、途中で止まったり水を補給するなど、慎重に様子を見ながら走行し、同様に後から続いてきた1号車とともに、この難関を無事パスした。その後も山肌のキャンバー走行や砂丘越えなど、比較的難易度の高い区間を走破して2号車菅原照仁/鈴木誠一組がトラック部門総合9位/市販車部門3位/排気量10リットル以下の2位でゴール。1号車菅原義正/羽村勝美組も同じく総合10位/部門4位/クラス3位と厳しい状況になるほど高いポテンシャルを発揮する日野レンジャーの特性を生かして健闘した。この結果により総合順位では2号車がトラック部門総合9位/市販車部門2位/排気量10リットル以下の2位、1号車も同じく13位/4位/3位と躍進。まだまだ先は長いが今後の展開が楽しみになってきた。

 明日はいよいよアンデスを越えてチリに至り、アタカマ砂漠のコピアポまで203kmのSSが行われるが、多くの競技車が今日の行程未着となっているため、主催者は予定を変更。ここフィアンバラも標高は1600mほどあるが、明日の国境越えでは4000m超の区間を通過。SS序盤も3000m超と、南米らしい高地での過酷な戦いが待っている。


20000213_2今日のステージについて話し合う菅原親子  (C) Hino Motors Ltd.

1号車 ドライバー:菅原 義正/今日は多くのクルマがスタックしていましたね。砂が出てきて調子が良くなってきました。久しぶりに「面白い」ステージでした。

ナビゲーター:羽村 勝美/昨日標高2000mまで上がったら低酸素の影響か酷い頭痛に見舞われました。でも今日はなんともなくて、慣れたのでしょうか。コース上、危ないところにウェイポイントが置いてあるのは嫌ですが、ナビゲーション自体は問題なかったです。

2号車 ドライバー:菅原 照仁/CP1手前の砂丘上りは最高標高3200mまで行きました。この状態では水温上昇も仕方ないですね。オーバーヒートはさせていないので大丈夫です。

ナビゲーター:鈴木 誠一/今日は砂が思ったより深くてリアバンパーがつぶれるほど。タイヤの空気圧を1.2キロまで落としました。それ以外は問題なしです。

トラック部門総合 SS順位
順位 ドライバー メーカー タイム
1 CHAGIN VLADIMIR KAMAZ 3:26:53
2 KABIROV FIRDAUS KAMAZ 3:38:49
3 DE AZEVEDO ANDRE TATRA 4:04:01
4 VAN VLIET MARCEL GINAF 4:53:57
5 ELFRINK JOHAN MERCEDES 4:54:02
8 菅原照仁 日野 5:11:04
9 菅原義正 日野 5:21:23
トラック部門総合 総合順位
順位 ドライバー メーカー タイム
1 CHAGIN VLADIMIR KAMAZ 10:37:47
2 KABIROV FIRDAUS KAMAZ 10:56:30
3 DE AZEVEDO ANDRE TATRA 11:41:29
4 VAN VLIET MARCEL GINAF 12:40:09
5 ELFRINK JOHAN MERCEDES 13:03:08
8 菅原照仁 日野 13:39:03
12 菅原義正 日野 14:36:25
※順位などは随時更新されますので、ご了承ください。

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IRL:ハンターレイ、アンドレッティASと契約

ライアン・ハンターレイ (C)IRL Media 拡大します

1月4日、インデイカーシリーズ(IRL)のアンドレッティ・オートスポーツは、2010年のIRLのチーム4台目のドライバーとしてライアン・ハンターレイ(29歳:アメリカ)と契約したことを発表した。
ハンターレイは、IZODのスポンサーを受けて昨年までの武藤 英紀に替わってNo.37マシンをドライブする。ただし、ハンターレイのスポンサーについては現時点では調整中で、インディ500マイルレースへの出場のみが確定している状況とされている。

2007年にシーズン途中からの参戦にもかかわらずIRLのルーキー・オブザイヤーを獲得したハンターレイは、2003年にはサーファーズパラダイスでのCARTレースで優勝しており、これはアメリカ人ルーキーとして20年ぶりのものだった。
昨シーズンは開幕戦からヴィジョン・レーシングで出場、セントピータースバーグでは2位に入っている。しかし、シーズン途中でヴィジョン・レーシングの資金難もあって、負傷したヴィットール・メイラに替わってA.J.フォイトのチームへと移籍していた。

ライアン・ハンターレイ:
「アンドレッティ・オートスポーツのチームに加わることは、わたしの16年のレース経歴のゴールだった。この契約によってIZODとの関係を強化することは凄いことだ。これはわたしの生涯最高の機会であり、このプログラムに120%の努力をするつもりだ」

これでアンドレッティASは、トニー・カナーン、ダニカ・パトリック、マルコ・アンドレッティに加えてドライバーラインナップが揃った。武藤については、ニューマン・ハース・ラニガン・レーシングの3台目のシートが有力と見られている。

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LM24:マンセル、ジネッタ・ザイテックでルマン出場を目指す

ナイジェル・マンセル (C)LMS 拡大します

Beechdean

1月4日、1992年のF1チャンピオン、ナイジェル・マンセルは、イギリスのBeechdean Motorsportと協力して今年のルマン24時間レース出場を目指すことになった。

両者はBeechdean・マンセル・モータースポーツを設立、ナイジェル・マンセルはファクトリー支援を受けたジネッタ・ザイテックZ09Rで、ルマンシリーズのシルバーストーン戦などいくつかのレースにLMP1クラスから出場。エントリーが認められれば、初のルマン24時間レースへ挑戦することになった。マンセルのレオとグレッグの2人の息子も、同チームからルマンシリーズのレギュラードライバーとしてフル参戦する。

(C)Beechdean Motorsports  拡大します

Beechdean Motorsportは、バッキンガムシャーに本拠地を置き、2009年はイギリスGT選手権にアストンマーチン・ヴァンテージで参戦している。マンセルは昨年のルマンシリーズ最終戦シルバーストーンに、グレッグとジネッタの会長ローレンス・トムリソンと出場している。レオは昨年ルマンシリーズのGT2クラスに出場しシリーズ3位、ルマン24時間レースにも初参戦して完走を果たしている。

ナイジェル・マンセル:
「Beechdean Motorsportとの協力関係を発表できて満足している。チームの血統は申し分なく、ザイテック・エンジニアリングからのフルサポートを受けて新たにルマンシリーズに出場することになった。わたしはアンドリューとチームとともに密接に働きたいと思っている。2010年に初めて両方の息子と共にレースができることにとても興奮している。エントリーが受理されればルマン24時間レースに親子3人で出場することになる」

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DAKAR:ダカールラリー ステージ3: ”ダカールマイスター”ペテランセル/BMW トップに立つ

ステファン・ペテランセル (C)DPPI. 拡大します

ダカールラリー・ステージ3は、 La RiojaからFiambalaまで競技区間(SS)182km、移動区間259kmの合計441kmで行われ、パリ・ダカール以来バイクとオートで合計9回の優勝経験を持つステファン・ペテランセル/BMW X3が、SSで2位のカルロス・サインツ/フォルクスワーゲン・トゥアレグ2に6分近くの差を付け、総合結果でもトップに立った。ペテランセルのステージ優勝はこれで通算52回目と、自身の記録をさらに更新した。

前日首位のナセル・アルアティア/VWは、ペテランセルに10分以上遅れ総合でも3位に落ちた。ナニ・ロマはまたしてもコース上の穴に落ちてマシンを損傷、前年の優勝者ジニエル・ドゥ・ヴィリエール/VWもエンジントラブルで大きく順位を落とし、ともに優勝争いから脱落した。

ロビー・ゴードン/ハマーはこのステージ11位、総合では9位をキープしている。日本人ドライバーは三浦 昴/トヨタが総合27位、三橋 淳/トヨタが総合34位と健闘している。

SOUSA CARLOS/MITSUBISHI LANCER (C)DPPI. 拡大します

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2010年1月 4日 (月)

DAKAR:日野自動車プレスリリース 【Topics / DAKAR】 ダカールラリー2010レースレポート「第2ステージ」

2台揃って順調に山岳コースを消化
明日フィアンバラの行程は序盤戦の山場に


20000212_2 レンジャーの到着をラ・リオハのビバークで待つメカニックたち (C) Hino Motors Ltd.

1月3日 コルドバ(アルゼンチン) → ラリオハ(アルゼンチン)
リエゾン56km → SS294km → リエゾン276km トータル626km


 3日はコルドバから北西の山岳地帯を近くに臨むラ・リオハへの行程。コルドバ市近郊から294kmのSS(競技区間)が行われた。昨日と同じく丘陵~山間部を行くハードグラベルのピストが基本だが、アップダウンはさらに大きく、最高標高は1800mに達している。また、これも昨日と同様に2輪と4輪・トラックは別ルートが設定され、さらにトラックは4輪のあとからスタートする安全策が採られている。なお、主催者は昨日トラック部門でアクシデントが多発したことに対し、公正を図るべく(昨日のSS成績順ではなく)カーナンバー順をSSのスタートオーダーとした。
 序盤の路面が降雨の影響で濡れていたこともあり、日野チームスガワラの2号車菅原照仁/鈴木誠一組はこのステージを丁寧な攻めの走りで走りきりSSトラック部門総合15位・市販車部門4位・排気量10リットル未満クラスの2位でゴール。また、1号車菅原義正/羽村勝美組も慎重なペースでSS総合29位・部門16位・クラス5位を獲得した。この結果、今日までの総合順位で2号車はトラック部門総合13位・部門4位・クラス2位に浮上。1号車も同じく総合24位・部門13位・クラス5位と2台とも順調な滑り出しを見せている。
 ラ・リオハのビバーク地は前回大会時と同じ、小さなサーキット「アウトドローモ・ラ・リオハ」のコース上。周囲を山に囲まれた景観は美しいが、日中は非常に暑い日差しが降り注ぎ、40度超の気温が昼過ぎから作業場所を確保して到着を待つメカニックたちを苦しめた。だが、日が沈むとやや過ごしやすくなり、SS後のリエゾンが276kmと長いため本稿締め切り時点(午後9時)では2台ともビバークには未着ながら、メカニックたちは、砂丘が登場するなど序盤戦の山場の一つと目される、明日フィアンバラへの行程に向けて余念のない点検作業を行うべく準備を進めていた。

メカニック:門馬孝之(日野自動車)/以前担当したアフリカでの大会に比べてビバーク間の移動は道が良いので楽な面もあります。でもこの暑さはアフリカの比ではないですね。まだまだ序盤戦なので点検のほかは清掃が中心ですが、気を抜かずに毎日を進めて行きたいです。

メカニック:北村忍 (北海道日野自動車)/昨日は1号車が転倒車両を避けて進行する際に左リアフェンダーと右リアのマッドフラップ周辺を若干ひっかけたのはありましたが、それ以外は殆ど点検のみ。全く順調だと思います。

メカニック:山崎貴士(東京日野自動車)/初日は徹夜、2日もビバークでの睡眠は1時間でしたが、移動中に休憩出来るので体は大丈夫です。車両は快調ですが、下回りの泥など、清掃に思いのほか時間がかかっています。

メカニック:水野潤 (愛知日野自動車)/沿道にびっくりするほど多くの人がいて、我々にも手を振って応援してくれる。こちらも応えていますが、励みになりますね。暑さは厳しいですが、作業は基本的に夕方以降なのでそれほど問題はありません。

メカニック:中野直也(広島日野自動車)/ブレーキシューの消耗は2号車の方が大きくて、毎日ギャップを調整しています。大きな修理はないんですが、早く終わると思っていても朝になってしまうんです。野外での作業も不安はありませんよ。

トラック部門総合 SS順位
順位 ドライバー メーカー タイム
1 CHAGIN VLADIMIR KAMAZ 4:35:07
2 KABIROV FIRDAUS KAMAZ 4:37:54
3 DE AZEVEDO ANDRE TATRA 4:50:05
4 MARDEEV ILGIZAR TATRA 4:52:23
5 VAN GINKEL WUF GINAF 4:53:29
15 菅原照仁 日野 5:24:25
29 菅原義正 日野 5:47:10
トラック部門総合 総合順位
順位 ドライバー メーカー タイム
1 CHAGIN VLADIMIR KAMAZ 7:10:54
2 KABIROV FIRDAUS KAMAZ 7:17:41
3 DE AZEVEDO ANDRE TATRA 7:37:28
4 MARDEEV ILGIZAR TATRA 7:38:00
5 VAN VLIET MARCEL GINAF 7:46:12
13 菅原照仁 日野 8:27:59
24 菅原義正 日野 9:15:02

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DAKAR:ダカールラリー ステージ2、アルアティア/VWトップを奪還

ナセル・アルアティア (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

Alattiyah(C)ASO.

ダカールラリー・ステージ2は、フォルクスワーゲン・トゥアレグ2のナセル・アルアティアがステージトップ、総合結果でも首位に立った。

ナニ・ロマ (C)DPPI. 拡大します

雨のためスタートが遅れたステージ2では、前日トップのナニ・ロマ/BMW X3が横転事故を起こし、ステージはなんとか完走したものの通算8位へと落ちた。このため総合結果では3位のステファン・ペテランセル/BMW X3以外は、ワークス・フォルクスワーゲン勢が上位を独占した。ロビー・ゴードンのハマーも総合9位へと順位を落としている。

Stage 2 - Sunday 3 January 2010 | Cordoba > La Rioja
Connection  56 km - Special 355 km - Connection 276 km

■オート部門ステージ2結果
Pos  Driver                Car         Time/Gap
1.  Nasser Al-Attiyah     VW          4h01m55s
2.  Guerlain Chicherit    BMW          + 1m08s
3.  Mauricio Neves        VW           + 2m01s
4.  Carlos Sainz          VW           + 2m41s
5.  Mark Miller           VW           + 2m44s
6.  Stephane Peterhansel  BMW          + 3m09s
7.  Christian Lavieille   Nissan       + 6m14s
8.  Giniel de Villiers    VW           + 6m15s
9.  Carlos Sousa          Mitsubishi   + 6m20s
10.  Orlando Terranova     Mitsubishi  + 10m26s

■オート部門総合結果
Pos  Driver                Car         Time/Gap
1.  Nasser Al-Attiyah     VW          6h16m39s
2.  Carlos Sainz          VW           + 1m19s
3.  Stephane Peterhansel  BMW          + 2m30s
4.  Mark Miller           VW           + 5m28s
5.  Mauricio Neves        VW           + 5m40s
6.  Giniel de Villiers    VW           + 7m17s
7.  Carlos Sousa          Mitsubishi  + 10m13s
8.  Nani Roma             BMW         + 11m44s
9.  Robby Gordon          Hummer      + 12m28s
10.  Christian Lavieille   Nissan      + 12m50s

Stage2 日本人選手の暫定順位 (2010/01/03)

Stage2  ステージ順位 (1/3のみのタイム)

オート部門
順位  ゼッケン パイロット            タイム(トップとの差)
30     341    三橋 淳/B カタルリ 0h35'53"
32     338    N ジボン/三浦 昂   0h39'22"
---     346    池町佳生/細野孝雄 N.A-データなし

カミオン部門
順位 ゼッケン パイロット             タイム(トップとの差)
15   516     菅原義正/羽村勝美 0h49'18"
29   514     菅原照仁/鈴木誠一 1h12'03"

総合順位(Stage2までの合計タイム)

オート部門
順位  ゼッケン パイロット            タイム(トップとの差)
30     341    三橋 淳/B カタルリ 0h58'39"
32     338    N ジボン/三浦 昂   1h07'33"
---     346    池町佳生/細野孝雄 N.A-データなし

カミオン部門
順位 ゼッケン パイロット             タイム(トップとの差)
15   516     菅原義正/羽村勝美 1h17'05"
21   514     菅原照仁/鈴木誠一 2h04'08"

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2010年1月 3日 (日)

DAKAR:ステージ1、競技車両のコースアウトで観客の一人が亡くなる

2010年ダカールラリー・ステージ1 (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

アメリカCNNテレビのウェブサイトが伝えるところによれば、1日のダカールラリーのステージ1で観客の女性が競技車両の事故に巻き込まれて亡くなった。

亡くなったのは、ナターリア・ソーニャ・ガヤルドさん(28歳)で、アルゼンチンの北西部でMirco Schultis/Ulrich Leardi組のオート部門のマシンがコースアウトした際に観戦していた人に突っ込んでしまったため。
この事故でガヤルドさんの他に4名の観客が怪我をして病院に運ばれたが、その容態は不明。目撃者によれば、事故にあった観客のいた場所は安全地帯以外のエリアで、コース警備の警察官もその場所での観戦を制止しなかったとされている。

ステージ1は雨による川の氾濫のため、競技区間は短縮されている。この事故の影響か、現在公式ホームページのリザルトはアクセス出来ない状態となっている。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース 【Topics / DAKAR】 ダカールラリー2010 レースレポート「第1ステージ」

いよいよ本格的な競技に突入
新しい足回りに予想以上の手ごたえ

20000211_1 ビバークに到着した2号車 (C) Hino Motors Ltd.

1月2日 コロン(アルゼンチン) → コルドバ(アルゼンチン)
リエゾン349km → SS251km → リエゾン84km トータル684km

 昨日のセレモニースタートに続いていよいよ今日からが競技の本番。コロン~コルドバ間で251kmの第1SS(競技区間)が行われた。パンパ地帯の未舗装路が主な舞台となる序盤戦2日間のSSは埃が酷く追い越しにリスクが伴うことから2輪と4輪・カミオン(トラック)は別のルートが設定される上、カミオンは4輪部門のあとからスタートする措置が採られている。このためカミオン勢のビバーク到着は遅く、日野チームスガワラの2台の日野レンジャーは2台とも8時過ぎとなった。SSはカミオンには狭い箇所も多く、転倒車やトラブルでストップする車両が続出。とくにチェックポイントの先3km地点ではカミオン2台が揃って転倒して道路を塞いでいたため、後続の日野レンジャーはその場で待たされることに。2号車が約25分、1号車も10分程度足止めとなった結果、順位は2号車がカミオン部門総合15位/市販車部門5位/排気量10リットル未満クラスの3位、とりわけ慎重な走りを心がけた1号車は総合21位/部門11位/クラス5位であった。途中で待たされた時間が競技結果に勘案されるかどうかは現時点では不明だが、それを差し引くと上位に遜色ないタイムだけに、残念と同時に今後の展開が期待されることとなった。
 アルゼンチン第二の都市であるコルドバ市郊外の見本市会場の駐車場に設けられたビバークは好天のもと日中は30℃を軽く超える酷暑となったが、夕方には過ごしやすい気温に。競技車が到着すると待ちわびていた5名のメカニックたちが早速作業にとりかかった。

1号車 ドライバー:菅原 義正/とりあえずの肩慣らし。新しいショックアブソーバーはびっくりするくらい調子が良くて、アシスト機構を付けたシフトも快調。気持ちよく走れています。それにしても2台のカミオンが揃って腹を上にして転倒していたり、初日から波乱が多かったですね。

ナビゲーター:羽村 勝美/今日のコースはナビゲーション的にはなんでもないところ。一年ぶりの競技となったので緊張しましたが、気持ちよく出来ました。

2号車 ドライバー:菅原 照仁/路面は岩交じりのところが多く、モンゴルを走っているかのようでした。25分くらい待たされた分がどうなるかも気になりますが、思った以上に調子はよさそう。これからが楽しみです。

ナビゲーター:鈴木 誠一/ショックアブソーバーは縮み側を若干強めに調整するつもりです。新しいデフはオイルでチェックしていますが、問題なさそう。概ね順調ですよ。

トラック部門総合 SS順位
順位 ドライバー メーカー タイム
1 CHAGIN VLADIMIR KAMAZ 2:35:47
2 LOPRAIS ALES TATRA 2:36:14
3 KABIROV FIRDAUS KAMAZ 2:39:47
4 MARDEEV ILGIZAR KAMAZ 2:45:37
5 MACIK MARTIN LIAZ 2:46:46
15 菅原照仁 日野 3:28:34
20 菅原義正 日野 3:31:52

20000211_2 20000211_3

(C) Hino Motors Ltd.

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DAKAR:ステージ1 オート部門はロマ/BMW X3が初日トップ、サインツ/VWが2位

■ダカールラリー2010、ステージ1速報

Roma1 (C)DPPI

Roma ナニ・ロマ (C)ASO.

Standings after leg 01, Colón (RA)–Córdoba (RA); 199/684 km SS 01/total

Pos.; Team; Vehicle; Leg 01; Total time
1 Nani Roma/Michel Périn (E/F) BMW X3 CC 2h 11m 15s (1) 2h 11m15s
2 Carlos Sainz/Lucas Cruz (E/E) Volkswagen Race Touareg 2 2h 13m 22s (2) + 2m 07s
3 Stéphane Peterhansel/Jean-P. Cottret (F/F) BMW X3 CC 2h 14m 05s (3) + 2m 50s
4 Nasser Al-Attiyah/Timo Gottschalk (Q/D) Volkswagen Race Touareg 2 2h 14m 44s (4) + 3m 29s
5 Giniel de Villiers/Dirk von Zitzewitz (ZA/D) Volkswagen Race Touareg 2 2h 15m 46s (5) + 4m 31s
6 Robby Gordon/Andy Grider (USA/USA) Hummer 2h 16m 03s (6) + 4m 48s
7 Krzysztof Holowczyc/Jean-Marc Fortin (PL/B) Nissan Pick-up 2h 17m 22s (7) + 6m 07s
8 Mark Miller/Ralph Pitchford (USA/ZA) Volkswagen Race Touareg 2 2h 17m 28s (8) + 6m 13s
9 Leonid Novitsky/Andreas Schulz (RUS/D) BMW X3 CC 2h 18m 17s (9) + 7m 02s
10 Maurício Neves/Clécio Maestrelli (BR/BR) Volkswagen Race Touareg 2 2h 18m 23s (10) + 7m 08s

  カルロス・サインツ (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

Gordon ロビー・ゴードン (C)ASO.

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2010年1月 2日 (土)

DAKAR:パリダカ日本事務局プレスリリース (1月1日)

プレス・リリース 1.1  -  ブエノス・アイレス 2010.1.1

ブエノス・アイレスでまた会おう!

80万人以上の観衆が集まったスタート・セレモニー会場で、競技者たちは怒涛のような歓迎と応援を受け、本日の第1ステージのビバークを目指して出発した。本格的なレースとなる第1SSは明朝から。
ダカール・ラリーを完走しようとするには、それ相当のモチベーションを維持しなければならない。スタート・セレモニー会場で溢れる人波から熱い応援を受けながらの6kmの花道、ここで「絶対ここに戻ってきたい」という決意を新たにし、競技者たちはモチベーションを一段とアップした。

車検&人検(書類審査)をパスした公式競技者はモト、オート、カミヨンの総勢362台。なんと、アルゼンチンから初めて参加したアマチュア・ライダー、
ジャヴィエル・ピッゾリト(Javier Pizzolito)のマシーンが、パルク・フェルメを出るなり火を噴き、ダカール・ラリーの戦列を離れなければなららくなった。これによって、スタート台を後にしたのは361台、中にはこの怒涛のような応援に酔いしれた体験を昨年に既にしている競技者もいるはず。

昨年より2倍もの参加者のいるアルゼンチン人競技者らは、一段と高まる応援の声に、感激をかくせないままオベリスクに向かって走る。そして他の国の競技者らも、その名前を叫んで応援する人、人、人の波の中をとまどいながらぬって走る。

La Ruralのポディウムからコース上に配置されたアルゼンチン警備関係者は30万人。そして、このポディウムからアルゼンチンの首都ブエノス・アイレスの出口まで一杯になった観衆は80万人と推定される。

スタート台を出た競技車は、ラ・パンパを通り抜け、ビバーク地のコロン(Colon)へ。主催者は、早朝、周りの住人たちに迷惑をかけないよう、最初のSSのスタート近くを選んだ。このビバーク地まで317kmのリエゾンとなる。この先9,000kmもの砂丘やアタカマ砂漠などを考えると、今日のコースはまだ初歩にもみたない、しかし、コロンでのビバーク地では早くもテントで寝る。ダカール・ラリーがいよいよ始まった。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース 【Topics / DAKAR】ダカールラリー2010 レースレポート「第1ステージ(セレモニー)」

2010大会がいよいよスタート
2台の日野レンジャーも元気にブエノスアイレスを出発

20000210_1 ポディアムに到着した1号車 (C) Hino Motors Ltd.

1月1日 ブエノスアイレス(アルゼンチン) → コロン(アルゼンチン)
スタートセレモニー リエゾン317km

 ブエノスアイレス市内でダカールラリー2010のスタートセレモニーが行われ、17日間9026kmの競技がいよいよ始まった。会場となったのは7月9日通りの中央に位置する独立記念広場。前回時と同様に尖塔オベリスクの前に大きなポディアムが据え付けられ、好天のもと会場周辺や沿道には数十万人とも言われる大観衆が詰め掛けた。スタートを切ったのは2輪150台、クアド(4輪バイク)25台、4輪134台、カミオン(トラック)52台の合計361台。前回大会より2輪車の数が減ったものの依然としてスタートするだけで実に5時間以上を要する大イベントである。
 好天のもと午後3時に2輪部門から始まったセレモニーだが、4輪部門を経てカミオンがポディアムに到着するころにはとっぷりと日も沈んであたりは真っ暗に。それでも熱心な観衆が見守る中、日野チームスガワラの2台の日野レンジャーも会場に登場した。カミオンはポディアムには上らず、脇を通過する格好だが、連続26回の最多出場記録を持つ1号車の菅原義正、すでに排気量10リットル未満クラスのトップドライバーの一人に成長した2号車の菅原照仁が紹介されるとひときわ大きな歓声が響く。日野の旗を振って激励するメカニックたちに高らかにホーンを鳴らして応えた2台は元気にブエノスアイレスを出発していった。この日は最初のビバーク地、同市西部の町コロンまで317kmのリエゾン(移動区間)のみ。SS(競技区間)は明日2日コルドバへの行程から始まる。懸念された降雨の影響も殆ど見られない模様で、251kmの第1SSは最初から激しい戦いとなりそうだ。

20000210_2菅原義正 (C) Hino Motors Ltd.

1号車ドライバー菅原義正/いよいよ始まりました。ここからが本番。気持ちが引き締まりますね。最初は成績をあまり意識せずに調子を見ながら慎重に行くつもりです。

ナビゲーター羽村勝美/ここまで怖いくらい順調に準備は進んできました。この先、天候(雨)が心配なところはありますが、これは他の選手にとっても同じこと。一つ一つを確実に頑張って行きたいと思います。

20000210_4 菅原照仁 (C) Hino Motors Ltd.

2号車ドライバー菅原照仁/夜になっても観客の人たちが多くて改めてびっくり。声援はすごく励みになります。日本からの応援も力に換えて全力を尽くします。まずは明日(2日)の第1SSですね。

ナビゲーター鈴木誠一/パルクフェルメを出てポディアムへ向かう周辺はもちろん、スタートを切ってコロンへ向かう道筋にも大勢の観客の人たちがいて南米でのラリーが始まったことを改めて感じました。コロンでは明日からの競技に備えて最終チェックを行います。

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DAKAR:ダカールラリー2010がスタート

2010年ダカールラリー・スタート /ジニエル・ドゥ・ヴィリエール (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

1月1日、アルゼンチン、ブエノスアイレスで、今年第32回目をむかえるダカールラリーがスタートした。2010年はアルゼンチンがスペインからの独立宣言をして200年目の記念すべき年でもある。1日は、スタート・セレモニーとコローンまで317kmの移動のみで、実質的なラリーのスタートは明日2日からになる。

スタート・セレモニー地点には最終的に公式エントリーした362台のライダー、ドライバー、クルーが登場。しかし、モトクラスの1台がスタート地点を出る前に火災を起こしてリタイヤ、361台がブエノスアイレスを後にした。この日は沿道も含めて300,000人の観衆が集まり、各マシンに声援を送った。

明日の第1ステージは、コローンからコルドバまで251kmのスペシャルステージを含む684kmと、決して楽なウォームアップというわけではない。

 (C)ASO. 拡大します

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