GT3:ポルシェ911 GT3 Rハイブリッドを発表
ポルシェ911 GT3 R ハイブリッド (C)Porsche AG. 拡大します
2月10日、ポルシェはジュネーブ・モーターショーにポルシェ911 GT3 R ハイブリッドを出展することを発表した。
レース用に開発されたこのマシンは、これまでのハイブリッド・システムとはかなり異なった構成要素からなっている。フロントアクスルには2つの電気モーターが組み込まれ、ブレーキングで発生するエネルギーを回収し、それぞれ60kwの出力を発生する。そこから発生した電気エネルギーは、バッテリーの代わりにコクピットの助手席に設置された電気モーター付のフライホイールへと送られる。
フライホイールは最高毎分40,000回転し、そのエネルギーを蓄える。ドライバーはパッシングなどの際に、このフライホイールに蓄えられたエネルギーをその電気モーターからフロントアクスルの2つのモーターに送ることにより、4リッター水平対向エンジンから発生する480馬力のパワーを補強することができる。フライホイール・エネルギーの使用時間は、フル充電された状態で6~8秒とされている。
このエクストラパワーは燃料消費の点でもメリットを持ち、燃料の重さを減らし、ピットストップの回数を少なくすることが出来る。
911 GT3 R ハイブリッドは、ジュネーブモーターショーで発表された後、ニュルブルクリンクでの耐久レースでテストされる。そのハイライトは5月15日にスタートする第16回ニュルブルクリンク24時間レースとなる。
(C)Porsche AG. 拡大します
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