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2010年6月21日 (月)

IRL:ホンダモータースポーツリリース”トニー・カナーンが2年ぶりの勝利で通算14勝目を達成”

Honda_logo トニー・カナーンが2年ぶりの勝利で通算14勝目を達成
佐藤琢磨は3位走行中にクラッシュ
武藤英紀はハンドリング不調によりリタイア

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父の日の6月20日、IZODインディカー・シリーズ第8戦がアメリカ中央部のアイオワ州デモイン郊外で開催された。全長が1マイルに満たないショート・オーバル、アイオワ・スピードウェイを250周して争われるレースは、今年が4回目の開催である。今年の決勝日は雷雨の予報が出されていたが、アイオワでのインディカー人気は高く、レース観戦を楽しもうと多くのファンがサーキットに集まった。

雨が心配される状態でスタートした250周のレースでは、Chip Ganassi Racingのダリオ・フランキッティとスコット・ディクソンがトップ争いを展開。そこにトニー・カナーン(Andretti Autosport)が予選15位から序盤にして加わって、トップ3による激しいバトルが始まった。

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レースの折り返し点を目前にカナーンはトップに立ち、その後、ディクソンはハンドリングの悪化で後退、フランキッティはギアボックスのトラブルでピットへと向かった。

これでカナーンのトップは安泰かに思われたが、終盤に入ってエリオ・カストロネベス(Team Penske)がスピードアップし、最後のピットストップでカナーンのクルーが他車に接触されたこともあり、トップの座を手に入れた。

雨でレースが短縮される心配がなくなった終盤、カナーンは順位を落としても冷静さを保ち、カストロネベスの背後へと着々と接近していった。そして、訪れたチャンスを逃すことなく、残り10周でトップを奪い返し、2008年6月のリッチモンド以来となるキャリア14勝目を飾った。

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カストロネベスは今年2回目の表彰台となる2位でゴール。予選19位だったE.J.ヴィソ(KV Racing Technology)がキャリアベストとなる3位でフィニッシュし、参戦3シーズン目にして初めての表彰台登壇を果たした。4位はライアン・ブリスコー(Team Penske)で、ポールポジションからのスタートだったウィル・パワー(Team Penske)は5位、ディクソンが6位でゴール。フランキッティはリタイアで18位となった。

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予選7位で4列目のイン側グリッドからスタートした佐藤琢磨(KV Racing Technology)は132周目に5位へと浮上し、167周目には4位、168周目にはディクソンをパスして3位までポジションを上げた。ところが、177周目、バックマーカーに接近してマシンのコントロールを乱し、ターン4の壁に吸い寄せられるようにぶつかり、リタイアとなった。アグレッシブな走りで表彰台圏内まで順位を上げていただけに、非常に悔しいアクシデントであった。

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予選24位だった武藤英紀(Newman/Haas Racing)は、完走を目指してスタートした。ペースが上がらずに周回遅れに陥った後も武藤は粘り強く走り続けた。マシンセッティングを改善しようと、チームとともに全力で戦っていたが、131周を走ったところでピットへと向かい、今年2回目のハンドリング不調によるリタイアを喫した。

これで2010年シーズンは17戦のうち、8戦が終了した。ポイントトップでアイオワ入りしたフランキッティのリタイアにより、5位でゴールしたパワーが再びポイントリーダーの座に返り咲いた。11点差のポイント2番手はディクソン、トップと14点差、2番手と3点差のポイント3番手はフランキッティだ。

コメント
トニー・カナーン(優勝)

「久しぶりの優勝ができ、最高の気分だ。これまでずっと頑張ってきてくれているチームに感謝したい。今週の我々のマシンは本当に速かった。それはチームワークによって作り上げられたものだった。予選では私がミスを犯して落ち込んでいたのだが、チームメートたちが励ましてくれた。そして、彼らはセッティング面でも私を助けてくれた。マルコ・アンドレッティとライアン・ハンターレイ、2人のセッティング・アイデアを借り、私のマシンをセッティングした。それが今日のレースでの安定した速さにつながった」

エリオ・カストロネベス(2位)
「Team Penskeは今週もすばらしいレースを戦った。我々は2位、4位、5位と全員が上位でフィニッシュした。今日は左フロントタイヤの摩耗が激しく、苦しいレースとなっていた。それでもトップに立ったが、最後の10周で優勝は私の手からすり抜けていった。今日はカナーンのレースだった。彼はレースを通して速く、自在にラインを変えて走ることもできていた。勝てなかったことは残念だが、シリーズポイントはかなり稼ぐことができた」

E.J.ヴィソ(3位)
「今年のKV Racing Technologyはたびたび不運に見舞われてきた。しかし、我々には自信があった。我々は優秀な人材をそろえ、トップグループで戦えると確信していた。今日のレースは本当に長い戦いとなった。序盤はアンダーステアと、終盤はオーバーステアと格闘していた。それだけに表彰台に上れたことは本当にうれしい。今回の上位フィニッシュをスタートとして、これからのレースでは好成績を残していきたい」

佐藤琢磨(19位)In100621007h

「トップグループで戦い、オーバーテイクを重ねて3位まで順位を上げていけました。とても楽しいレースになっていました。ところが、2台いた周回遅れの1台をインからパスしようとした時、彼もラインを下げて来たために乱気流を浴び、私のフロントが流れてしまいました。ピットストップでセッティングを調整して、スピードを上げていく戦いができていました。最後のピットストップでまた小さな調整をし、前の2台を追いかけようというところでのアクシデントだっただけに非常に残念です。チームに申し訳ない気持ちです。それでも、特徴の異なる4つのオーバルを経験し、シーズン終盤のオーバルでのレースで戦う準備はできたと思います」

武藤英紀(20位)In100621009h

「新しいセッティングでレースに臨みましたが、その効果を明確に感じることはできませんでした。グリップ不足は改善されないままで、みんなと同じペースで走り続けるのが難しかったです。レースが中盤に入ったころ、ラップタイムがトップグループと比べて明らかに遅かったため、リタイアを決めました。今日のレースで新たに試したセッティングでも、小さな効果は何かしらあったはずです。シーズン終盤のオーバル連戦に向け、今回のデータも深く分析し、オーバルコース用のマシンセッティングをよくしなくてはなりません」

ロジャー・グリフィス|HPD レース・チーム・マネジャー
「スタートから激しいバトルが繰り広げられ、多くの順位変動が見られた。トップの交代劇もとても多く、予選順位とは大きく異なるレース結果となった。カナーンの優勝は本当に久しぶりだ。最後のピットストップでトラブルがあってポジションを落としたが、今日の彼はレースを通して速さを保ち続けた。カナーンはチャンスを見逃すことなくトップを奪い返し、ゴールへ突っ走った。カストロネベスはレース中盤まで苦しい走りとなっていたが、終盤のピットストップでマシンを向上させて2位フィニッシュを飾った。そして、3位にはヴィソが入賞した。KV Racing Technologyは苦しいシーズンを送っていたが、今回ヴィソが表彰台に上った。今日のレースには雨の予報が出ていたが、本当にたくさんのファンが足を運んでくれた。雨雲はサーキットの南側を通過したらしく、集まったファンはインディカーならではのエキサイティングなレースを楽しんでくれたことと思う」

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写真(C)Honda Motor Co Ltd.

決勝
順位 No. ドライバー チーム C/E/T タイム/差
1 11 トニー・カナーン Andretti Autosport D/H/F 01:42:12.4036
2 3 エリオ・カストロネベス Team Penske D/H/F +4.2030
3 8 E.J.ヴィソ KV Racing Technology D/H/F +5.2538
4 6 ライアン・ブリスコー Team Penske D/H/F +9.0536
5 12 ウィル・パワー Team Penske D/H/F +9.5902
6 9 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing D/H/F +15.2683
7 14 ヴィットール・メイラ A.J. Foyt Enterprises D/H/F +16.8703
8 37 ライアン・ハンターレイ Andretti Autosport D/H/F +1Lap
9 24 グラハム・レイホール Rahal Letterman Racing D/H/F +10.9568
10 7 ダニカ・パトリック Andretti Autosport D/H/F +16.1981
11 4 ダン・ウェルドン Panther Racing D/H/F +16.7341
12 77 アレックス・タグリアーニ FAZZT Race Team D/H/F +2Laps
13 19 アレックス・ロイド Dale Coyne Racing D/H/F +17.6318
14 2 ラファエル・マトス de Ferran Dragon Racing D/H/F +3Laps
15 26 マルコ・アンドレッティ Andretti Autosport D/H/F +6Laps
16 34 マリオ・ロマンチーニ Conquest Racing D/H/F +8.1902
17 36 ベルトラン・バゲット Conquest Racing D/H/F +13Laps
18 10 ダリオ・フランキッティ Chip Ganassi Racing D/H/F +38Laps
19 5 佐藤琢磨 KV Racing Technology D/H/F +73Laps
20 06 武藤英紀 Newman/Haas Racing D/H/F +119Laps
21 78 シモーナ・デ・シルベストロ HVM Racing D/H/F +122Laps
22 67 サラ・フィッシャー Sarah Fisher Racing D/H/F +158Laps
23 18 ミルカ・デュノー Dale Coyne Racing D/H/F +219Laps
24 22 ジャスティン・ウィルソン Dreyer & Reinbold Racing D/H/F +250Laps
25 32 マリオ・モラレス KV Racing Technology D/H/F +250Laps

ポイントスタンディング
順位 ドライバー マシン 総合ポイント
1 ウィル・パワー Team Penske 274
2 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing 263
3 ダリオ・フランキッティ Chip Ganassi Racing 260
4 エリオ・カストロネベス Team Penske 251
5 ライアン・ブリスコー Team Penske 240
6 トニー・カナーン Andretti Autosport 229
7 ライアン・ハンターレイ Andretti Autosport 225
8 ジャスティン・ウィルソン Dreyer & Reinbold Racing 191
9 マルコ・アンドレッティ Andretti Autosport 184
10 ダン・ウェルドン Panther Racing 183
11 ダニカ・パトリック Andretti Autosport 178
12 ヴィットール・メイラ A.J. Foyt Enterprises 160
13 アレックス・タグリアーニ FAZZT Race Team 156
14 ラファエル・マトス de Ferran Dragon Racing 142
15 E.J.ヴィソ KV Racing Technology 138
16 アレックス・ロイド Dale Coyne Racing 136
17 マリオ・モラレス KV Racing Technology 131
18 武藤英紀 Newman/Haas Racing 118
19 マリオ・ロマンチーニ Conquest Racing 113
20 マイク・コンウェイ Dreyer & Reinbold Racing 110
21 シモーナ・デ・シルベストロ HVM Racing 109
22 佐藤琢磨 KV Racing Technology 95
23 グラハム・レイホール Rahal Letterman Racing 95
24 ミルカ・デュノー Dale Coyne Racing 80
25 ベルトラン・バゲット Conquest Racing 77
26 サラ・フィッシャー Sarah Fisher Racing 53
27 トーマス・シェクター Dreyer & Reinbold Racing 36
28 ジョン・アンドレッティ Andretti Autosport 35
29 アナ・ベアトリス Dreyer & Reinbold Racing 33
30 ジェイ・ハワード Sarah Fisher Racing 20
31 エド・カーペンター Panther Racing 20
32 タウンゼント・ベル Sam Schmidt Mtrspts 18
33 セバスチャン・サーベドラ Bryan Herta Autosport 15
34 デイビー・ハミルトン de Ferran Dragon Racing 14
35 ブルーノ・ジュンケイラ FAZZT Race Team 13

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