LM24:2011年ルマン・テストデーが復活、GT1クラスは消滅
6月10日フランス西部自動車クラブ(ACO)は、2011年のレギュレーション変更について発表した。これは2年前に発表された変更を補足するものである。
注目されるのは、2011年からルマン24時間ならびにルマンシリーズ(LMS)からGT1クラスが廃止されGT2クラスに統一されることで、ACOはその理由について、2010年にスタートしたFIA-GT1とLMSのカレンダーの重複と、ルマン24時間レース以外のレースでのGT1クラスのエントリーの少なさをあげている。
そしてGTクラスは2011年から2013年までGTマニュファクチャラーとの間で、GTエンデュランスシリーズとして再スタートすることで合意した。2011年からのGTエンデュランスシリーズについては、プロフェッショナルドライバーと、先に発表されたLMSシリーズのLMP2クラスでのアマチュアドライバーと、2つのシリーズに分けて行われる。
この他、環境に配慮して、二酸化炭素排出量と燃焼消費の削減を目標として、ハブリッドシステムやエネルギー回収システムについてより具体的に規定された。LMP1クラスのエンジンについては2年前の発表では排気量の縮小を規定していたが、経済情勢から現行のエンジンのパフォーマンスを調整して2011年も継続使用を認めた。現行のシャーシについては2010年12月31日をもってその開発は凍結される。
LMP2クラスについては、エンジン、シャーシとも新たにバジェットキャップが設けられ、GT2クラスをベースとしたエンジンは75,000ユーロ、シャーシは325,000ユーロ、合計400,000ユーロ(約4千4百万円)と規定された。
また、経済危機によって昨年から取りやめられたルマン・テストデーが2011年から復活することになった。テストデーは4月または5月に行われ、出場チームは6月11日と12日に開催される第79回ルマン24時間レースに備えることになる。
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