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2010年7月20日 (火)

IRL:ホンダモータースポーツリリース”ウィル・パワーが大逆転で今季4勝目"

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ウィル・パワーが大逆転で今季4勝目
武藤英紀は12位、佐藤琢磨はアクシデントでリタイア

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2010年のIZODインディカー・シリーズはカナダでのレースを2戦スケジュールしている。その1戦目であるトロントでのストリートレースが開催された。今週末、オンタリオ湖北岸の町はとても過ごしやすい快適な天候に恵まれ、モータースポーツに熱心なカナダのファンの前で熱戦が繰り広げられた。

非常にバンピーで滑りやすい路面が特徴のトロントでは、キャリア初のポールポジションを獲得したジャスティン・ウィルソン(Dreyer & Reinbold Racing)、予選2位につけたポイントリーダーのウィル・パワー(Team Penske)、ポイント2位のダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)の3人による激しい戦いとなった。

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スタートでトップを守ったウィルソンは、1回目のピットストップで3位まで2つ順位を落とした。フランキッティは予選までは苦戦気味で、5番手スタートだったが、レース序盤の混乱をくぐり抜け、ピットストップの速さを味方につけてトップに躍り出た。

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しかし、2回目のピットストップではフランキッティが2つポジションダウンして3位へと後退。トップに立ったのはウィルソンだった。彼は優勝へ向けてリードを広げていったが、85周目のレースの66周目にフルコースコーションが出され、ウィルソンのリードは消滅した。さらに、71周目のリスタートで加速に失敗したウィルソンは、2位に浮上していたパワーにターン1でトップを奪われた。これで慌てたのか、ウィルソンは同じ周のターン8でスピンを犯して7位でのゴールとなった。2位はフランキッティのものとなり、ライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)が3位でゴールし、今年3回目の表彰台に上った。

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第9戦、第10戦と連勝したパワーは、ポイントリードを42点へと広げた。ポイント2位のフランキッティは粘り強く2位でフィニッシュしたが、ポイント3位のスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)、ポイント4位のライアン・ブリスコー(Team Penske)、ポイント5位のエリオ・カストロネベス(Team Penske)がアクシデントを起こしたため、パワーとの差はさらに大きくなった。そして、ポイント5位の座はカストロネベスに代わってハンターレイが手に入れた。In100718004h

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武藤英紀(Newman/Haas Racing)は予選22位からスタート。決勝レースでもマシンのハンドリングは万全ではなく、特にソフトタイヤ装着時に思うようにペースが上げられなかった。フルコースコーションを利用して順位を大きく向上させるチャンスにも恵まれることのなかった武藤はアクシデントを起こさずに粘り強く走り続けることに徹し、12位完走を果たした。

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佐藤琢磨(KV Racing Technology)は、オーバーテイクの難しいストリートコースで18番グリッドからスタート。1周目に15位まで順位を上げてみせた。その後にいったん20位まで後退した佐藤は、ペースアップした16周目、チームメートのマリオ・モラレスとターン3への進入で接触し、外側の壁に押し付けられてクラッシュ。10戦で6回目のリタイアを喫した。

コメント
ウィル・パワー(優勝)

「スタートでは2人のドライバーが大胆な動きを見せたので、巻き添えでクラッシュするのを避けようとポジションを落とした。今日のレースはとてもワイルドで、多くの場面で、多くのドライバーたちが色々な影響を受けていた。最後のリスタートでは、みんなタイヤが滑りやすくなっていたと思う。トップを走っていたウィルソンがメインストレートへ出るコーナーでミスを犯したのが見えたので、私は一気に勝負を仕掛け、彼をパスすることができた。今回も優勝ができ、本当にうれしい」

ダリオ・フランキッティ(2位)
「我々のマシンはとても調子がよかったけれど、2回目のピットストップで順位を落としてしまった。我々はウィルソンより1周早くピットに入ったのだが、全員がピット作業を終わってみると順位は彼とパワーの後ろの3位になっていた。結局、今週の我々はスピードに欠けていたということだ。レースでもパワーを打ち負かすだけの速さを我々は備えていなかった。2位は望み得る最高の結果だったのだと思う」

ライアン・ハンターレイ(3位)
「路面はグリップが低く、その上にタイヤかすが多く出ていた。そうしたトラブルに見舞われたドライバーは多かったと思う。アクシデントが多発し、自分も4回か5回もクラッシュしかけたほどだった。さらに、僕らはピットストップが悪かった。アクシデントのひん発する荒れたレースだったが、Andretti Autosportは4台が上位でフィニッシュするすばらしい結果を残した。これからのレースがとても楽しみだ」

武藤英紀(12位)In100718006h 「レース序盤、マシンの状態がいい時もありましたが、ピットストップでソフトコンパウンドのオプショナルタイヤを装着したらタイヤの温度が上がらず、順位を落としてしまいました。休む間もなく来週にはエドモントンのレースがあるため、今日は絶対にアクシデントは起こしたくなかった。そういう意味ではマシンを壊さずに完走できたのはいいことなのですが、12位での完走を喜ぶことはできません。チームメートのグレアム・レイホールが5位でフィニッシュしたのは、チームにとってはいいニュースでした。自分としても、彼のリスタート時やレース中のコクピットでの調整など、さまざまなデータを参考にして今後のレースを戦っていきたいと思います」

佐藤琢磨(25位)In100718008h

「スタートでいくつかポジションを上げることができ、チームメートのモラレスの後ろにつけました。彼のペースが上がらなかったので、ターン3でサイド・バイ・サイドになりました。ところが、彼はこちらが見えていなかったらしく、アウト側へと寄って来た。私としてはまったく行き場がなく、彼のマシンと壁の間に挟まれるアクシデントとなってしまいました。まだパスされても大きな痛手ではない序盤だったのに、チームメート同志で接触してリタイアするなんて、本当に残念な結果です。次のエドモントンは空港でのレース、初めての経験になりますが、全力で戦いたいと思います」

エリック・バークマン(HPD社長)
「パワーがまたしても勝利を飾った。今年は彼の年なのかもしれないが、まだレースはいくつも残されているので、ポイント争いがどのような展開になるかはわからない。今日のパワーは、トップからのスタートではなかったが、ポジションを落としても慌てず、トップでゴールした。不運な結果となったのはウィルソンとDreyer & Reinbold Racingだった。それでも彼らは、スピードと勝てる力があることを我々に見せてくれた。フランキッティは優勝こそ逃したが、上位でのフィニッシュを達成し、今日のレースではAndretti Autosportの奮闘も目立っていた。4台が3、4、6、7位でフィニッシュしたのだ。トロントのレースの前にIRLは2012年のシャシーをどうするかの発表を行った。HondaはIRLが予定通りのスケジュールでシャシー案を発表したことを喜んでいる。これでシャシーの方向性は明らかになった。これからHondaはIRLとともにエンジンのルールを作り上げていく。Hondaは競争を求めており、2012年にその実現がなされるよう活動を続けていく」

決勝
順位 No. ドライバー チーム C/E/T タイム/差

1 12 ウィル・パワー Team Penske D/H/F 01:47:15.2554
2 10 ダリオ・フランキッティ Chip Ganassi Racing D/H/F +1.2757
3 37 ライアン・ハンターレイ Andretti Autosport D/H/F +1.7605
4 11 トニー・カナーン Andretti Autosport D/H/F +3.5382
5 02 グラハム・レイホール Newman/Haas Racing D/H/F +9.7349
6 7 ダニカ・パトリック Andretti Autosport D/H/F +11.9439
7 22 ジャスティン・ウィルソン Dreyer & Reinbold Racing D/H/F +12.3783
8 26 マルコ・アンドレッティ Andretti Autosport D/H/F +16.3360
9 78 シモーナ・デ・シルベストロ HVM Racing D/H/F +21.5321
10 4 ダン・ウェルドン Panther Racing D/H/F +23.1537
11 14 ヴィットール・メイラ A.J. Foyt Enterprises D/H/F +25.8960
12 06 武藤英紀 Newman/Haas Racing D/H/F +26.2878
13 15 ポール・トレイシー KV Racing Technology D/H/F +1Lap
14 32 マリオ・モラレス KV Racing Technology D/H/F +20.7448
15 24 トーマス・シェクター Dreyer & Reinbold Racing D/H/F +24.7492
16 36 ベルトラン・バゲット Conquest Racing D/H/F +33.2611
17 77 アレックス・タグリアーニ FAZZT Race Team D/H/F +43.9121
18 6 ライアン・ブリスコー Team Penske D/H/F +2Laps
19 8 E.J.ヴィソ KV Racing Technology D/H/F +3Laps
20 9 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing D/H/F +14Laps
21 2 ラファエル・マトス de Ferran Dragon Racing D/H/F +21Laps
22 34 マリオ・ロマンチーニ Conquest Racing D/H/F +54Laps
23 19 アレックス・ロイド Dale Coyne Racing D/H/F +59Laps
24 3 エリオ・カストロネベス Team Penske D/H/F +64Laps
25 5 佐藤琢磨 KV Racing Technology D/H/F +70Laps
26 18 ミルカ・デュノー Dale Coyne Racing D/H/F +77Laps

ポイントスタンディング
順位 ドライバー マシン 総合ポイント
1 ウィル・パワー Team Penske 377
2 ダリオ・フランキッティ Chip Ganassi Racing 335
3 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing 299
4 ライアン・ブリスコー Team Penske 292
5 ライアン・ハンターレイ Andretti Autosport 286
6 エリオ・カストロネベス Team Penske 285
7 トニー・カナーン Andretti Autosport 273
8 ジャスティン・ウィルソン Dreyer & Reinbold Racing 240
9 ダン・ウェルドン Panther Racing 231
10 マルコ・アンドレッティ Andretti Autosport 225
11 ダニカ・パトリック Andretti Autosport 218
12 ヴィットール・メイラ A.J. Foyt Enterprises 191
13 ラファエル・マトス de Ferran Dragon Racing 186
14 アレックス・タグリアーニ FAZZT Race Team 182
15 マリオ・モラレス KV Racing Technology 177
16 E.J.ヴィソ KV Racing Technology 169
17 アレックス・ロイド Dale Coyne Racing 158
18 武藤英紀 Newman/Haas Racing 154
19 シモーナ・デ・シルベストロ HVM Racing 143
20 マリオ・ロマンチーニ Conquest Racing 137
21 グラハム・レイホール Newman/Haas Racing 125
22 佐藤琢磨 KV Racing Technology 120
23 マイク・コンウェイ Dreyer & Reinbold Racing 110
24 ベルトラン・バゲット Conquest Racing 103
25 ミルカ・デュノー Dale Coyne Racing 102
26 サラ・フィッシャー Sarah Fisher Racing 53
27 トーマス・シェクター Dreyer & Reinbold Racing 51
28 ジョン・アンドレッティ Andretti Autosport 35
29 アナ・ベアトリス Dreyer & Reinbold Racing 33
30 ポール・トレイシー KV Racing Technology 33
31 ジェイ・ハワード Sarah Fisher Racing 20
32 エド・カーペンター Panther Racing 20
33 タウンゼント・ベル Sam Schmidt Motorsports 18
34 セバスチャン・サーベドラ Bryan Herta Autosport 15
35 デイビー・ハミルトン de Ferran Dragon Racing 14
36 アダム・キャロル Andretti Autosport 14
37 ブルーノ・ジュンケイラ FAZZT Race Team 13
38 A.J.フォイト4世 A.J. Foyt Racing 0

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写真(C)Honda Motor Co Ltd.

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