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2010年8月29日 (日)

IRL:ホンダモータースポーツリリース”ダリオ・フランキッティが今季3勝目を飾り、ポイントリーダーのウィル・パワーは給油ミスで16位に沈む”

Honda_logo

ダリオ・フランキッティが今季3勝目を飾り
ポイントリーダーのウィル・パワーは給油ミスで16位に沈む
武藤英紀は13位、佐藤琢磨はチームメートとのクラッシュにより26位

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シカゴランド・スピードウェイでナイトレースとして開催された2010年IZODインディカー・シリーズ第14戦は、息をもつかせぬスリリングな高速バトルの末にダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)が優勝を飾った。200周のレースが170周目を迎えたときに9位を走行と苦戦を強いられていたフランキッティだったが、172周目に行われた最後のピットストップでタイヤ交換を行わない作戦に出て、一気にトップへと躍り出た。先頭に立ったフランキッティは、再スタートからゴールまでの23周、乱気流を浴びない優位をフルに生かし、一度もポジションを譲らずにチェッカーフラッグを受けた。

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フランキッティは今シーズン3勝目、IRLでのキャリア16勝目を、何としても優勝の欲しいタイミングで見事に飾った。それに対してポイントリーダーのウィル・パワー(Team Penske)は、辛抱強くトップグループにつけてレース終盤を待ち、最後の40周からスピードアップしてトップに立った。ところが、オーバル初優勝を目前にしてフルコースコーションが発生。ピット作業を終えるとポジションは2位に下がり、ダン・ウェルドン(Panther Racing)、マルコ・アンドレッティ(Andretti Autosport)を相手にバトルしている間にフランキッティが悠々とトップを走行。さらに、残り5周を迎えて彼のマシンは燃料切れに陥り、16位でのゴールとなった。パワーのポイントリードは、レース前の59点から一気に23点にまで激減した。

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武藤英紀(Newman/Haas Racing)は予選8番手からスタート。2回目のピットストップを終えてマシンが動き出したときにタイヤが外れ、再び装着するタイムロスを負ったために18位まで後退した。それでもマシンのハンドリングがよく、周回を重ねる中でポジションをばん回し、トップと同一周回の13位でフィニッシュした。

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佐藤琢磨(KV Racing Technology)は、予選10番手からスタートし、ほぼその順位を保って序盤を戦っていたが、タイヤの空気漏れが発生して36周目に早めのピットインを行い、周回遅れに陥った。しかし、トップグループもその約20周後にグリーンストップ。佐藤はトップと同一周回の13位へとポジションを戻し、さらに78周目にフルコースコーションが出されたことで、タイヤトラブルで早めに行ったピットストップの不利は帳消しとなった。2回目のピットストップを終えて佐藤は勢いよくダッシュ。そこに飛び出してきたチームメートのE.J.ヴィソ(KV Racing Technology)に激突され、リアサスペンションが壊れたためにリタイアとなった。佐藤のマシンの仕上がりがよかったことは、ラップタイムなどからも明らかだっただけに、ピットでのアクシデントによるリタイアは残念なものだった。

コメント
ダリオ・フランキッティ(優勝)
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「今日の我々のマシンには5位でゴールするぐらいの力しかなかったと思う。しかし、最後のピットストップでチームのエンジニアがタイヤを交換しない作戦を決断した。燃料補給担当も短い時間で終えることに成功してトップに立った。これでポイントトップのパワーとの差は23点に縮まった。状況は1レースで簡単に変わる。まだまだ戦いは終わっておらず、我々も気を抜くことはできない。チャンピオン争いは今年も最終戦までもつれ込むだろう」

ダン・ウェルドン(2位)In100828003h

「トップのフランキッティを助ける走りをしていたのは、クリーンかつプロフェッショナルに戦う彼との一騎打ちに持ち込む作戦だったからだ。最終ラップでは、プッシュ・トゥ・パスを押すタイミングがほんの一瞬遅かった。その私のミスによって優勝を逃した気がする。しかし、今日はチームがすばらしい仕事をしてくれ、ファンをエキサイトさせるレースを見せることができ、とてもハッピーだ」

マルコ・アンドレッティ(3位)
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「シカゴランドでのレースは毎年すごいものになる。今年もそうだった。3台どころか4台が並ぶバトルもあった。ファンは見ていて本当に楽しいだろう。今日の私のマシンは外側のレーンを走ると速かった。ピットストップでポジションを落としても順位をばん回できたのは、アウトから多くのマシンをパスできたからだった。我々のチームも最後のピットでタイヤを交換しない作戦を検討していた。結局その作戦を我々は採用しなかった。その点は少し残念だ」

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武藤英紀(13位)
「結果は13位で大喜びはできませんが、マシンのハンドリングはとてもよく、残る3レースに向けて自信をつかむことができました。ピットストップでタイヤのナットが確実に締められていなかったために順位を落としましたが、今シーズン、Newman/Haas Racingのクルーたちはすばらしいピットストップを行い、何度も私の順位を上げてくれました。次回のレースからまた力を合わせていこうと、マシンを降りた後にチームと話をしました。来週のケンタッキー・スピードウェイで今日以上の走りを実現し、いい雰囲気とともに帰国し、インディジャパンを迎えたいです」

佐藤琢磨(26位)
「スタート後、少し経ってタイヤから空気が抜け始めてしまいました。しばらくの間はコックピットの中でスウェイバーなどを調整して何とかペースを保っていましたが、早めにピットインしました。そこからのマシンは調子もよく、フルコースコーションが出たことで再びトップグループでの戦いに戻れるところでした。ところが、完ぺきなピットストップの直後にチームメートがぶつかってきました。信じられない、起こるべきではないアクシデントによってレースを終えなくてはならないのは本当に悔しい。それでも、今日のマシンの仕上がりのよさから、残る3レースのオーバルに向けて大きな自信をつかむことができました」

ロジャー・グリフィス|HPD テクニカル・ディレクター
「すさまじいバトルが続き、ポイント2位のフランキッティは最後のピットストップでタイヤ交換をしないギャンブル的な作戦によってトップに躍り出た。彼はタイヤがグリップを失ってスピードダウンする可能性があったが、ゴールまでトップを守り抜いた。2位争い、3位争いもレース終盤は激しく、攻撃的な走りの応酬によって順位が目まぐるしく入れ替わっていた。インディ500に続いてウェルドンがすばらしい走りを見せ、アンドレッティも表彰台に上る3位フィニッシュを達成した。一方でポイントリーダーのパワーは優勝争いをしていながら、残り数周で燃料補給のためのピットイン。16位でのゴールとなり、残りレース数が3つとなってチャンピオン争いはさらにエキサイティングになった」

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写真(C)Honda Motor Co Ltd.

決勝
順位 No. ドライバー チーム C/E/T タイム/差
1 10 ダリオ・フランキッティ Chip Ganassi Racing D/H/F 01:47:49.5783
2 4 ダン・ウェルドン Panther Racing D/H/F +0.0423
3 26 マルコ・アンドレッティ Andretti Autosport D/H/F +0.1051
4 37 ライアン・ハンターレイ Andretti Autosport D/H/F +0.1631
5 11 トニー・カナーン Andretti Autosport D/H/F +0.3408
6 3 エリオ・カストロネベス Team Penske D/H/F +0.4868
7 22 ジャスティン・ウィルソン Dreyer & Reinbold Racing D/H/F +0.5953
8 9 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing D/H/F +0.9137
9 14 ヴィットール・メイラ A.J. Foyt Enterprises D/H/F +0.9588
10 02 グラハム・レイホール Newman/Haas Racing D/H/F +0.9841
11 6 ライアン・ブリスコー Team Penske D/H/F +1.0185
12 34 ベルトラン・バゲット Conquest Racing D/H/F +1.0833
13 06 武藤英紀 Newman/Haas Racing D/H/F +1.3042
14 7 ダニカ・パトリック Andretti Autosport D/H/F +1.5658
15 67 サラ・フィッシャー Sarah Fisher Racing D/H/F +1Lap
16 12 ウィル・パワー Team Penske D/H/F +8.6172
17 32 マリオ・モラレス KV Racing Technology D/H/F +11.6280
18 21 デイビー・ハミルトン de Ferran Dragon Racing D/H/F +11.7963
19 18 ミルカ・デュノー Dale Coyne Racing D/H/F +3Laps
20 20 エド・カーペンター Panther Racing D/H/F +21Laps
21 19 アレックス・ロイド Dale Coyne Racing D/H/F +38Laps
22 66 ジェイ・ハワード Sarah Fisher Racing D/H/F +39Laps
23 78 シモーナ・デ・シルベストロ HVM Racing D/H/F +50Laps
24 24 アナ・ベアトリス Dreyer & Reinbold Racing D/H/F +112Laps
25 77 アレックス・タグリアーニ FAZZT Race Team D/H/F +115Laps
26 5 佐藤琢磨 KV Racing Technology D/H/F +120Laps
27 8 E.J.ヴィソ KV Racing Technology D/H/F +120Laps
28 36 トーマス・シェクター Dreyer & Reinbold Racing D/H/F +196Laps
29 2 ラファエル・マトス de Ferran Dragon Racing D/H/F +196Laps

ポイントスタンディング
順位 ドライバー マシン 総合ポイント
1 ウィル・パワー Team Penske 528
2 ダリオ・フランキッティ Chip Ganassi Racing 505
3 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing 443
4 ライアン・ブリスコー Team Penske 406
5 エリオ・カストロネベス Team Penske 398
6 ライアン・ハンターレイ Andretti Autosport 392
7 トニー・カナーン Andretti Autosport 360
8 マルコ・アンドレッティ Andretti Autosport 319
9 ジャスティン・ウィルソン Dreyer & Reinbold Racing 316
10 ダン・ウェルドン Panther Racing 309
11 ダニカ・パトリック Andretti Autosport 275
12 ヴィットール・メイラ A.J. Foyt Enterprises 257
13 アレックス・タグリアーニ FAZZT Race Team 254
14 マリオ・モラレス KV Racing Technology 253
15 ラファエル・マトス de Ferran Dragon Racing 251
16 E.J.ヴィソ KV Racing Technology 225
17 アレックス・ロイド Dale Coyne Racing 219
18 武藤英紀 Newman/Haas Racing 209
19 シモーナ・デ・シルベストロ HVM Racing 208
20 グラハム・レイホール Newman/Haas Racing 179
21 佐藤琢磨 KV Racing Technology 174
22 ベルトラン・バゲット Conquest Racing 168
23 マリオ・ロマンチーニ Conquest Racing 149
24 ミルカ・デュノー Dale Coyne Racing 148
25 マイク・コンウェイ Dreyer & Reinbold Racing 110
26 トーマス・シェクター Dreyer & Reinbold Racing 73
27 サラ・フィッシャー Sarah Fisher Racing 68
28 ポール・トレイシー KV Racing Technology 61
29 アナ・ベアトリス Dreyer & Reinbold Racing 45
30 ジェイ・ハワード Sarah Fisher Racing 44
31 ジョン・アンドレッティ Andretti Autosport 35
32 エド・カーペンター Panther Racing 32
33 デイビー・ハミルトン de Ferran Dragon Racing 26
34 J.R.ヒルデブランド Dreyer & Reinbold Racing 26
35 アダム・キャロル Andretti Autosport 26
36 フランシスコ・ドラコン Conquest Racing 24
37 タウンゼント・ベル Sam Schmidt Mtrspts 18
38 セバスチャン・サーベドラ Bryan Herta Autosport 15
39 ブルーノ・ジュンケイラ FAZZT Race Team 13
40 A.J.フォイト4世 A.J. Foyt Racing 0

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