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2010年8月 8日 (日)

IRL:ホンダモータースポーツリリース”ウィル・パワーが今シーズン7回目のポールポジション”

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ウィル・パワーが今シーズン7回目のポールポジション
佐藤琢磨は自己ベストとなる予選3番手、武藤英紀は予選12番手

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アメリカ屈指のロードコース、ミッドオハイオ・スポーツカー・コースでHondaインディ200が開幕した。東部オハイオ州のほぼ中央に位置するサーキットは、緩やかなカーブを描く丘陵地帯の地形を巧みに利用し、全長2.258マイルの中に適度のアップダウンとバラエティに富むコーナーが与えられている。ドライバーたちに高度なテクニックと強靭な体力を要求する名コースだ。走行の始まった金曜日からサーキットは爽やかな天候に恵まれ、27台のインディカーが緑豊かなコースで積極的に周回を重ねた。

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金曜日の夕方に1時間、土曜日の午前中に1時間のプラクティスが行われた後、予選は土曜日の午後12時30分に始まった。インディカーのロードコースでの予選は2グループに分けられての第1ステージで始まり、12人で争われる第2ステージ、トップ6がポールポジション争奪戦を繰り広げるファイナルステージの3段階で構成されるが、ミッドオハイオでの予選は3ステージすべてがし烈な争いとなっていた。

激戦を戦い抜いてファイナルステージへと進み、1分7秒1997のベストを叩き出してポールポジションを手に入れたのは、ポイントリーダーのウィル・パワー(Team Penske)だった。午前中のプラクティスでアクシデントを起こしたパワーは、予選には今週一度も走らせていないスペアカーでの出走となったが、彼らはそんな不利をまったく感じさせない走りを見せた。第1ステージ、第2ステージともにパワーはトップでクリアし、トップ6によるファイナルステージでも最終ラップにベストをマーク。見事に今シーズン7回目のポールポジション獲得を果たした。今シーズンの12戦目でありながら、Team Penskeは早くも10回目のポールポジション獲得を達成した。なお、1シーズン7回のポールポジション獲得は、07年にエリオ・カストロネベス(Team Penske)が記録したインディカー・シリーズのレコードに並ぶ。17戦が組まれたシリーズの12戦目にしてレコードに肩を並べたパワーが新記録を樹立する可能性は高い。また、今回のポールポジション獲得によって与えられるシリーズポイント1点によって、パワーは今年から設立されたロードコースでのタイトル、マリオ・アンドレッティ・ロードコース・チャンピオンシップに王手をかけることにもなった。

予選2位はダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)だった。走行初日のプラクティスで15番手と苦戦を強いられていたフランキッティだが、走行2日目に大きくばん回することに成功、パワーとの差は僅かに0.0849秒だった。彼のチームメートのスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は予選5位だった。

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予選3位は佐藤琢磨(KV Racing Technology)のものとなった。佐藤のこれまでの予選ベストリザルトは5位で、自らの記録を更新してみせた。トップ6に駒を進めた全員が第1、第2ステージにソフトコンパウンドのオプショナルタイヤを投入していた。新品セットを持ってファイナルステージを迎えたドライバーはいなかった。今回の予選は実力の拮抗ぶりがこれまでより高く、第1ステージからタイム争いは極めて熾烈となっていた。佐藤が予選でファイナルへと進出するのは3度目だが、今回の彼はこれまで以上にファイナルへ余力を残して臨むことができており、それが初のトップ3入りという結果で証明された。

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武藤英紀(Newman/Haas Racing)は予選第1ステージの第2グループで走り、グループ内での6番手のラップタイムをマークして第2ステージへと進出。第2ステージでも自己ベストを更新したがファイナルへと進むことはできず、予選結果は12位となった。走行初日にトップタイムをマークしたチームメイトのグレアム・レイホール(Newman/Haas Racing)は、予選で27台出場中の25位という結果に終わった。ごく小さなタイム差でグリッドは大きく変わり、インディカー・シリーズの実力伯仲ぶりが見事に現れた予選だった。

コメント
ウィル・パワー(ポールポジション)

「朝のプラクティスでのアクシデントは私のミスが原因だった。私は自らのチームを難しい状況に追い込んでしまった。それだけに、こうしてポールポジションを獲得できたことは、チームのハードワークに報いたという点で大きな意味を持っている。次なる目標は明日の決勝レースでの優勝だ。前戦エドモントンでの結果は望んでいたものではなかった。我々は陥っている苦境から脱出しなくてはならない。もう一度勢いを取り戻す必要がある。これだけすばらしいドライバーが集まっている中でロードコース・チャンピオンシップの獲得できたら、それはとても名誉なことだ。チームがハードワークをこなしてくれているからこそのパフォーマンスだ。そして、我々は年間チャンピオンももちろん狙っている。それこそが究極の目標なのだ」

ダリオ・フランキッティ(2番手)
「我々のマシンはセッティングが決まっていた。昨日はハンドリングが定まらずに苦労を強いられていたが、夜遅くまでサーキットに残ってデータを検討し、マシンを向上させることのできるセッティングを見つけることができた。10分の1秒の差でポールポジションを逃したのは残念だが、予選でのラップタイムは非常に安定していたので、決勝レースに向けてもマシンの仕上がり具合はいいと考えている」

佐藤琢磨(3番手)
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「今日の予選3番手という結果にとても喜んでいます。プラクティス1回目、2回目、そして予選と、マシンのセットアップを向上させていき、ラップタイムを縮めていくことができました。先週テストを行えたことが、私にとってもエンジニアにとっても大きな助けとなりました。予選はタイムが拮抗していたために本当に難しかった。厳しい戦いになっていました。そうした中でトップ6に残ってファイナルへと進出でき、自己ベストとなるトップ3入りを達成できました。明日のレースは2列目グリッドからいい戦いが見せられることを楽しみにしています」

武藤英紀(12番手)
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「マシンの仕上り具合はまだ完ぺきではないと感じています。もっと上位で戦えなくてはなりません。しかし、現在我々の置かれている状況では、今日は100パーセントの力を発揮できたと思います。ソフトコンパウンドのレッドタイヤを第1ステージに2セット投入したので、第2ステージにはもう新品のレッドタイヤがなく、マシンは滑っていました。しかし、そうした状況でも自己ベストを更新できました。2回のプラクティスと予選を走って得られた感触としては、我々は明日のレースで今までのロードレース以上の戦いを実現する力があると感じています」

ロジャー・グリフィス|HPDテクニカル・ディレクター
「今週はHondaインディ200で、我々はIRLの2012年からの新しいエンジンルールを支持し、2015年シーズンまで参戦を続けることを発表した。新しい技術を投入するエンジンは、小型になりながら現行エンジンよりもパワフルになる。新エンジンの開発、及び、そのエンジンを使ってレースを戦える日が今から楽しみだ。ミッドオハイオでの予選ではまたしてもパワーがポールポジションを獲得した。朝のプラクティスで激しいアクシデントを起こしたパワーだったが、チームはスペアカーを素早く用意し、見事なカムバックを果たした。今日の予選でのヒーローは佐藤だったと思う。KV Racing Technologyとともにプラクティスからコンスタントに速さを見せ続け、ファンタスティックな仕事を成し遂げた。予選のファイナルステージのある時点で佐藤はトップに立っていた。最終的な予選結果は3位となったが、素晴らしい成績であることに変わりはない。明日のレースも非常にエキサイティングなものになるだろう。どんな戦いが見られるか、楽しみにしたい」

予選リザルト
順位 No. ドライバー チーム C/E/T タイム

1 12 ウィル・パワー Team Penske D/H/F 01:07.1997
2 10 ダリオ・フランキッティ Chip Ganassi Racing D/H/F 01:07.2846
3 5 佐藤琢磨 KV Racing Technology D/H/F 01:07.4337
4 37 ライアン・ハンターレイ Andretti Autosport D/H/F 01:07.4411
5 9 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing D/H/F 01:07.4711
6 3 エリオ・カストロネベス Team Penske D/H/F 01:07.5370
7 6 ライアン・ブリスコー Team Penske D/H/F 01:07.4687
8 8 E.J.ヴィソ KV Racing Technology D/H/F 01:07.4713
9 26 マルコ・アンドレッティ Andretti Autosport D/H/F 01:07.5436
10 78 シモーナ・デ・シルベストロ HVM Racing D/H/F 01:07.6190
11 22 ジャスティン・ウィルソン Dreyer & Reinbold Racing D/H/F 01:07.6230
12 06 武藤英紀 Newman/Haas Racing D/H/F 01:07.7491
13 4 ダン・ウェルドン Panther Racing D/H/F 01:08.2415
14 77 アレックス・タグリアーニ FAZZT Race Team D/H/F 01:07.7789
15 36 ベルトラン・バゲット Conquest Racing D/H/F 01:08.3069
16 32 マリオ・モラレス KV Racing Technology D/H/F 01:07.7821
17 27 キャロル・アダム Andretti Autosport D/H/F 01:08.4825
18 24 ハイデブランド・JR Dreyer & Reinbold Racing D/H/F 01:07.7943
19 2 ラファエル・マトス de Ferran Dragon Racing D/H/F 01:08.5386
20 11 トニー・カナーン Andretti Autosport D/H/F 01:07.9321
21 19 アレックス・ロイド Dale Coyne Racing D/H/F 01:08.7818
22 7 ダニカ・パトリック Andretti Autosport D/H/F 01:07.9780
23 34 ドラコン・フランシスコ Conquest Racing D/H/F 01:11.3968
24 14 ヴィットール・メイラ A.J. Foyt Enterprises D/H/F 01:08.0414
25 02 グラハム・レイホール Newman/Haas Racing D/H/F 01:08.0459
26 66 ジェイ・ハワード Sarah Fisher Racing D/H/F 01:09.5028
27 18 ミルカ・デュノー Dale Coyne Racing D/H/F -

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写真(C)Honda Motor Co Ltd.

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