ALMS&ILMC:プジョー・プレスリリース”プジョー、再びワンツーフィニッシュ”
2010年10月2日 アメリカ・アトランタ
プジョー・スポール発
インターコンチネンタル・ルマン・カップ第2戦
シルバーストーンでの初戦からわずかに3週間、次のズーハイ/上海戦までは1カ月。
複雑なレース展開に悩まされながら、レースの中でも特に過酷な「プチ・ルマン」で、プジョーは再びのワンツーフィニッシュを成し遂げました。コース上に44台のマシンがひしめき、セーフティーカーが9回も入るという状況のなか、スタート直後から先頭での激しい競り合いを勝ち抜いたのです。
「今のところ、僕らは慎重に行っている。」と、アレクサンダー・ウルツは中盤の少し手前で報告しています。「1
00メートルごとに車を抜かなきゃならないんだから! 全く気が抜けないよ」。こうした状況の中、完璧なチーム戦略とノーミスのドライビングによって、プジョー・スポールは最後まで無傷で走りきり、栄光のワンツーフィニッシュを手中におさめました。
最初から激しい争い
前日、チームメイトのアンソニー・デイビッドソンがポールポジションを獲得したのを受け、マルク・ヘネの乗るプジョー07号車はまぶしい朝日の中、大集団を後ろに従えて鋭いスタートを切りました。その後ろでは、フランク・モンタニー(08号車・プジョー)、アラン・マクニッシュ(アウディ)が激しい競り合いを繰り広げ、2台が接触する場面もありました。
11ラップ目、モンタニーは2位に上がったアウディをものともせず、素晴らしい追い抜きテクニックで1位に浮上。その後は08号車プジョーとアウディが、互いの戦略としばしば登場したセーフティーカーの影響で数回トップを入れ替わりながら走る状況が続きました。今年は44台でのスタートでリタイヤやクラッシュが多く、トップを走るマシンにとっては、こうした混乱をうまく走り抜けるのが非常に難しいレースとなりました。
レースがプジョー有利に傾いたのは、レース開始後 7時間が経過してからでした。
アウディが予定外のピットストップを余儀なくされ、2台のチーム・プジョー・トタル908HDi FAPに勝利がはっきりと見えてきました。そして08号車優勝、07号車2位となったのです。
プジョー08号車サラザン/モンタニー/ラミー優勝
394ラップ(1000マイル)を9時間プラスアルファで走りきり(これはプチ・ルマンの歴史のなかでも極めて速いタイム)、ステファン・サラザン(08号車プジョー)がチェッカー・フラッグ、チームメイトのアンソニー・デイビッドソン(07号車プジョー)が約1分遅れて続きました。サラザンとモンタニーにとっては、プチ・ルマン2連勝となります。
9月初めに行われたシルバーストーン1000km耐久レースに続き、プジョーはILMCで連続のワンツーフィ
ニッシュとなり、3月のセブリング12時間での勝利に続いてアメリカで今年2勝目となりました。中国でのシリー
ズ最終戦(上海1000km、11月6~7日)を控え、現在プジョーはILMCで2位を大きく引き離しています。
ブルーノ・ファミン(テクニカル・ディレクター):
「レース戦略がとても良かったね。2台のプジョーで、アウディの攻めをかわす事が出来た。強引に追い抜いていった時にボディにかすり傷がついたくらいで、テクニカル面でもノーミスだった。チームのパフォーマンスは非の打ち所がなかったし、ドライバー全員がレースの混戦をうまくかわしていた。ILMCは残り1戦、目標に手が届きかけている。上海で908が1台フィニッシュすれば、シリーズ総合優勝だ。」
ペドロ・ラミー:
「僕にとってプジョー908HDi FAPでの最後のレースで、これ以上ない花道になったよ。今日のワンツー・フィニッシュはチームにとって素晴らしい結果だし、僕にとってもスパに続いて今年プジョーでの2勝目になる。ど
のマシンも全開だったから、ミスなく走ることが大事だった。セーフティーカーが何度も入ってきたし、レースを混戦を極めたけど、僕の担当分もうまくいったし、チームの戦略も素晴らしかったね。」
フランク・モンタニー:
「ラミーとサザランと僕は、このレースに備えて完璧な準備をしてきた。でもストレスはなかったね。もはやマシンへの信頼は絶対だから、その点については何の心配もなかったよ。とにかくいつも通りのパフォーマンスをした。簡単じゃなかったけどね。今日の勝利は、万全な準備の賜物だ。チームの戦略は100%信頼できた。アメリカでのレースの戦い方を完全にマスターした、絶妙の戦略だった。」
ステファン・サラザン:
「完璧な1日だった。プチ・ルマンでは、2009年にウェットの状態の中での勝利に続き2勝目だ。チームメイト
のモンタニー、ラミー、そしてメカニック、プジョー・スポールのチーム全員が素晴らしい仕事をした。日が沈んでからゴールまでは、遅い車がコース上にいたから神経を使った。フィニッシュまで集中を切らさないことが重要だったよ。」
アンソニー・デイビッドソン:
「プジョーが勝った、それが何よりうれしい。チームにとって素晴らしい結果だ。僕たちはフィニッシュできるよう、慎重に行こうと決めたんだ。とにかく難しいレースだった。2位に入ることができて、とても満足している。もし、誰かが事前に『2位を確約するよ』と言ってくれたら、大喜びでサインしたと思うよ……それくらい厳しいレースだった。」
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