F3:トヨタモータースポーツニュース”マカオGP 山内英輝が13位、TDPドライバーの国本雄資は16位フィニッシュ”
2010年11月22日
トヨタ自動車(株)
スポーツ車両統括部
モータースポーツ推進室
第57回 F3マカオGP
山内英輝が13位、TDPドライバーの国本雄資は16位フィニッシュ
オーバーテイクを見せるなど速さも示したが16位に終わった
TDPドライバーの国本雄資(#9)
11月18日(木)から21日(日)の4日間に渡り、中国特別区マカオの市街地コース、ギア・サーキットにて伝統の第57回マカオGPが開催された。
市街地に特設された難コースで行われるこの大会では、様々なカテゴリーのレースが行われるが、中でもメインとなるF3レースは、世界中の各国・各地域で行われているF3選手権などを戦うドライバーが集結し、F3での世界最速の座を争うレースとして知られている。
コースは長いストレートが組み合わされた海側セクションとテクニカルな山側セクションで構成され、セッティングが難しい。また、市街地ならではの、フェンスとガードレールに囲まれたタイトなコースでは、クラッシュなどのアクシデントが多発する。
今年のF3マカオGPには、序盤から10戦連勝という圧倒的な強さで全日本F3選手権Cクラスを制した、TDPドライバーの国本雄資(TOM'S)と、同ランキング3位のラファエル・スズキ(TOM'S)、後半戦から全日本F3選手権Cクラスに参戦し、1勝を挙げた山内英輝(ハナシマレーシング)の3台がトヨタエンジン搭載車両で参戦。国本は昨年に続き2度目のマカオ挑戦となる。
また、今年のマカオGPには、サポートレースとして行われたフォーミュラBMWパシフィックのレースに、今季のFCJ(フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン)でチャンピオンを獲得したTDPドライバーの中山雄一(アジアレーシング)が出場した。
初日の18日(木)はフリープラクティス1回目と予選1回目が行われた。アクシデントによる赤旗中断や、ペースの大きく異なる車両でアタックが阻まれるなど、各車苦戦を強いられるセッションとなり、山内が 16番手、国本が17番手、スズキは27番手となった。
予選2回目は19日(金)に予定されていたが、他のカテゴリーの走行でアクシデントが多発し、スケジュールが大幅に遅れた影響により、20日(土)の朝8時15分に延期されて行われた。
セッション開始早々にクラッシュが発生し赤旗中断となり、セッション再開と同時に国本、スズキは新品タイヤでアタック。しかし、国本は山側セクションでスピンを喫しガードレールにヒット。自走でピットへは戻ってきたが、サスペンションにダメージを負っており、その後は走行できず。28番手となってしまった。山内も接触で車両にダメージを負い、27番手。スズキがトヨタ勢では最上位の21番手につけた。尚、その後数台がグリッド降格となり、翌日の予選レースはスズキが17番手、国本が24番手、山内が29番手からスタートすることとなった。
20日(土)決勝レースのグリッドを決定する予選レースは、予定よりも45分ほど遅れて午後2時14分から10周で行われた。
スタート直後に中団で多重クラッシュが発生。国本はそのすぐ後方にいたが上手く避け、その後はオーバーテイクを連発しポジションアップ。17位でフィニッシュした。スズキが18位、山内は21位に入った。
21日(日)の決勝レース(15周)は定刻通り午後3時半にスタート。スタート直後と、再スタートしてすぐにクラッシュが発生し6周目までセーフティカーが導入される波乱の序盤戦となった。
トヨタ勢はこの混乱には巻き込まれることなく順位を上げたが、その後は大きな順位の変動はなく、ジャンプアップを果たした山内が13位、国本が16位、スズキが17位でフィニッシュ。今年のマカオGPはトヨタ勢には厳しい結果に終わった。
サポートレースのフォーミュラBMWパシフィックでは、20日(土)の日没直前に行われた予選で中山はクラッシュを喫し22番手となった。
21日(日)午前7時24分という早い時間から決勝レースが行われ、前日のクラッシュにより車体にダメージを負った中山は、安全を期して1周目の混乱を避けるべく、全車がスタートを切った後、ピットからスタート。その後はクラッシュにより8周に短縮されたレースを着実に走りきり、20位で完走を果たした。
13位でフィニッシュした山内英輝(#22)
フォーミュラBMWパシフィックに出場した
TDPドライバーの中山雄一(#22)
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