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2010年12月10日 (金)

FIA-GT1:スイスレーシングチーム・プレスリリース 最終戦サン・ルイス

Swiss

FIA GT1世界選手権 最終戦
アルゼンチン サン・ルイス
12月4~5日開催

 

Img_8712

(C)Swiss Racing Team

 いよいよ迎えたFIA GT1世界選手権の最終戦は、アルゼンチンのサン・ルイスの全長6.27kmの湖を囲むコースで開催されました。このサン・ルイスのコースは、レコードラインが取り難く、非常にグリップも少ないことから非常に難易度の高いサーキットの1つと言えるでしょう。スイスレーシングチームは、#3カール・ヴェンドリンガー(オーストリア)/ヘンリー・モザー(スイス)と#4荒聖治(日本)/マックス・ニルソン(スウェーデン)の4名のドライバーラインアップで、最終戦を迎えました。

 土曜日の朝に行われたフリープラクティスから、スイスレーシングの日産GT-Rは良いパフォーマンスを見せる事が出来ました。#3は順調に走りこみ11位、そして、#4は18位でフリープラクティスを終了しました。スイスレーシングは、このフリープラクティスの状態から、今回の予選では初めてのQ3への進出が望めるのではないか、と期待をしました。
 プレ予選の前にはそれまでの晴天が嘘のように雹を伴う大雨が吹き荒れて、プレ予選の開始が遅れ、走行時間も短縮になりました。プレ予選が開始された時には、殆どトラックは乾いていましたが、所々に残る大きな水溜りをスリックタイヤで走ることを不可能と判断し、レインタイヤでプレ予選を走行する事を決断しました。その結果、#3が13位、#4が18位と不満の残るプレ予選となりました。
 予選では、#3はヴェンドリンガー、そして#4は荒がQ1のドライバーを務めました。アタックを開始したヴェンドリンガーは、序盤から上位に食い込んでいましたが、フレッシュタイヤを装着していたにも関わらず、左後輪が十分に機能せず、パフォーマンスを発揮する事なくQ1でセッション終了。そして、#4の荒もタイヤの空気圧の低さからグリップが効かず、Q2への進出は叶いませんでした。スモウパワーチームの#22のGT-Rもスイスレーシングと同じような問題で、タイムを伸ばす事は出来なかったようです。
 
 日曜日に開催された予選レースにおいては、その日の午前中に行われたウォームアップ中に、ニルソンがドライブする#4のエンジンがトラブルをきたしてしまいました。スイスレーシングチームは、安全面を考えて急遽エンジンを交換することを決断しましたが、それによって#4の荒/ニルソンは、予選レースを欠場する事になりました。#3のヴェンドリンガー/モザーは、予定通りに予選レースに出場。ピット内では、エンジン交換の作業と#3の予選レースのピットイン作業で、慌しさと緊張感のピークに達しました。予選レースのスタートを担った#3のモザーは、最後尾からのスタートでしたが、オーバーテイクを繰り返し、1ラップ目で17位、そして2ラップ目には13位までポジションをアップしました。その後、コース上で起こったクラッシュによりセイフティーカーが導入されましたが、その時点で12位までポジションを上げ、ヴェンドリンガーへと交代しました。ヴェンドリンガーは、その後もペースを落とす事なく追い上げ、7位でチェッカーフラッグを受ける事が出来ました。#3ヴェンドリンガー/モザーにとっても、スイスレーシングにとっても今シーズン最高位の入賞となりました。Img_3444
(C)Swiss Racing Team

 そして迎えた決勝レース。#40のフォードGTがエンジン交換をしたため、5ポジション降格し、#3のヴェンドリンガー/ニルソンは6位スタートとなりました。念願のポイント獲得に向けての期待が高まりました。しかし、スタートから僅か3ラップ目でヴェンドリンガーから無線が入り、両フロントタイヤに全くグリップがないことがチームに伝えられました。11ラップ目でのドライバーチェンジの際には、14位までポジションを落としてしまいました。モザーは、交代後の1ラップ目から#7のアストン・マーティンを追い上げ、それをドライブするトーマス・エンゲを追い越す際に接触してスピン。そして、その後数ラップ目でタイヤバリアへと突入してしまい、リタイアとなりました。一方で#4の荒は、予選レースに不参加だったために最後尾からのスタートとなった。しかし、荒はスタートから追い上げポジションを10位までアップし、ニルソンと交代。その後のニルソンは、13位でゴールし、スイスレーシングチームの今シーズンの全レースを終了しました。

オットマー・ヴェルティ監督のコメント:
今回の最終戦の前半の素晴らしいパフォーマンスについて、非常に喜ばしく思います。しかし、これらが一度きりの物ではなく、継続していかなければなりません。しかし、この日産GT-Rでその可能性を示す事はとても難しいと思います。Q1でのヴェンドリンガーのセッションではタイヤに問題が起こりましたが、タイヤを交換するまでの彼のセッションはとても良かったと思います。これらのタイヤのクオリティの格差についての問題は、今回が初めてではなく、このシーズン中にも既に起こっていました。予選レースでのモザーのスティントでは、センセーショナルな走りを見せてくれました。結果こそ中間的なポジションでしたが、彼はヴェンドリンガーと交代後、すぐにヴェンドリンガーと同様の素晴らしいタイムを出しました。決勝レースでは、またタイヤのグリップに関するトラブルが生じた上、モザーはスピンした後にクラシュしてしまい残念ながらリタイアとなってしまいました。#4の荒とニルソンは、予選レースに出場出来なかったこともあり、この難しいコースでの走行時間が短かったので攻略は難しかったと思います。

エーリッヒ・コルプ チームマネージャのコメント:
#3のGT-Rは、今回非常に素晴らしいパフォーマンスをお見せすることが出来たと思います。残念ながらそれらはレース終了まで続くものではありませんでしたが…。スイスレーシングの2台は、ブラジルからの輸送中のトラブルか、全般的に調子が良くありませんでした。しかし、予選レースと平行して、短時間の間で#4のエンジン交換作業を行ってくれたメカニック達を心から褒め称えたいと思います。トラブル発生から僅か3.5時間の間に、荒とニルソンを決勝レースのスタートラインに立たせる事が出来て非常に嬉しく思います。ピットインの際のメカニック達の作業も完璧でした。本来ならば、もっと上のポジションを獲得出来る可能性があったのですが…。

スイスレーシングチーム プレスリリース

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