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2011年1月

2011年1月31日 (月)

Grand-AM:デンプシーレーシングの「Visit Florida RX-8」、GTクラス3位ポディウムフィニッシュ。

(C)Grand-Am

デイトナ24時間速報

29日3時30分にスタートした「デイトナ24時間レース」は、30日(日)の同時刻にフィニッシュを迎えた。

GTクラスにエントリーしたデンプシーレーシングの#40「Visit Florida RX-8」(フォスター/デンプシー/エスペンローブ/ロング)組は、予選15位からスタートし、途中約9時間の間首位を走行。朝方のコースオフとエンジン始動不良によって首位から脱落するが、その後も24時間をあきらめずに走り抜き、GTクラス3位でレースを終えた。

周回数は681周。チームオーナーでドライバーのパトリック・デンプシー(TV俳優)は、「良い週末だったし、僕らのチームとしてはベストな走りだった。土曜の朝はよく眠れたので清々しい朝だった。しかし、レースが進むにつれ、自分のタイムがチームの脚を引っ張らないか、ミスをしないかと気が気ではなかった。インストラクターとなってくれたジョーとチャールズに感謝しています。
このリザルトは、僕に取って本当に格別なものです」と語り、涙ぐんだ。

昨年のROLEX GTシリーズのチャンピオンカーである#69 FXDD RX-8(アッセンテイト/シーガル/ハム/ラザーロ)は、クラッシュによってリタイヤ。チームメイトで、昨年のデイトナ24時間レース優勝マシンである#70Castrol RX-8(エドワーズ/トレンブレイ/クリストドーロー/ボマリート)は、序盤にタイヤバーストによってボディに大きなダメージを負いながらも6位に入賞した。

MZ Racingプレスリリース
■デイトナ24時間レース特集

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Grand-Am:Rd.1デイトナ24時間レース結果

■チップガナッシ、3年ぶりの優勝をワンツー・フィニッシュで飾る

Chip Ganassi Racing with Felix Sabates / BMW Riley (C)Grand-Am  拡大します

デイトナ24時間レースは最後にセーフティーカーランとなり、ラスト1ラップのスプリント勝負を制したのはスコット・プルーイット、メモ・ロハス、ジョーイ・ハンド、グレアム・レイホール組のNo.01チップガナッシのライリーMK X1/XX BMWだった。2位に僚友のダリオ・フランキッティ、スコット・ディクソン、ファン・モントーヤ、ジェイミー・マクマリーのNo.02が入り、チップガナッシはこのレースで3年ぶりの優勝をワンツーフィニッシュで飾った。

Flog (C)Grand-Am

レースは早朝濃い霧に包まれ、3時間近くペースカーランとなった。最後のピットストップでトップに立ったチップガナッシの02号車が01号車を逆転しゴールした。チームにとってはこの6年間で4度目のデイトナ24時間レースでの優勝。また、昨年のNASCARスプリントカップ、デイトナ500とインディアナポリスでのブリックヤード400、インディカーのインディ500に続いてアメリカのメジャーレースで連続4度目の勝利でもあった。また、レイホールにとっては、1981年に父ボビーがデイトナで優勝してからちょうど30年目の記念すべき勝利となった。

3位に昨年の優勝チーム、アクションエクスプレスのNo.9ジョアン・バルボサ、クリスチャン・フィッティパルディ、マックス・パピス、テリー・ブッシャー、JC.フランスのライリー・ポルシェが入った。ルマン24時間レース優勝経験者のマーチン・ブランドル、マーク・ブランデルとザック・ブラウン、マーク・パターソン組のNo.23ユナイテッド・オートスポーツのライリー・フォードは見事に4位でフィニッシュ。

TRG / Porsche GT3 (C)Porsche AG. 拡大します

GTクラスではトップを走っていたNo.40デンプシー・レーシングのマツダRX-8が朝9時30分ごろスピンを喫してコース復帰に手間取り、アンディ・ラリー、ウルフ・ヘンツラー、スペンサー・パンペリー、ブレンダン・ゴーガン、Steven Bertheau組のNo.67のTRGポルシェ911GT3カップがクラス優勝。2位にはNo.48のポール・ミューラーのポルシェ、デンプシーのRX-8はクラス3位となった。

(C)Grand-Am  拡大します

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2011年1月30日 (日)

Grand-Am:Rd.1デイトナ24時間レース 15時間目途中経過

5_2 (C)Grand-Am

デイトナ24時間レース、15時間目のトップはインディカーなどの大ベテラン、バディ・ライスのドライブするアクションエクスプレスの5号車がトップ。2番手にはこれもインディカードライバー、ジャスティン・ウィルソンのマイケルシャープの6号車。5番手までが453ラップと同一ラップとなっている。マーチン・ブランドル組のユナイテッドオートスポーツの23号車も7番手と順位を上げている。

こちらも激戦のGTクラスは、デンプシーの40号車マツダRX-8がトップに立っている。2番手には40号車とトップ争いをしていたTRGの67号車に替わって、ポールミューラーの48号車ポルシェ911が上がっている。その差は1ラップ。

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LM24,LMS,ILMC:オレカ、プジョー908でILMCに出場

 (C)Oreca  拡大します

1月30日、チーム・オレカ・ムトマトは、今年のインターコンチネンタル・ルマンカップ(ILMC)全7戦に、プジョー908HDi FAPで出場することを発表した。ドライバーは先に発表となっていたニコラ・ラピエールとロイック・デュバルの2名。

昨年ルマンシリーズ(LMS)で、プジョー908によりドライバー、チームとコンストラクタータイトルを獲得したオレカは、その成功を継続させるべくILMCに臨む。
チームは6月のルマン24時間レースの前に、3月にアメリカンルマンシリーズ(ALMS)開幕戦セブリング12時間レースに出場する。オレカにとっては2000年にダッジ・バイパーGTSで1-2勝利を飾った思い出の地であり、また2009年のプチルマンではワークスのアウディとプジョーに続いて総合5位に入っている。

プジョーは今シーズン用に908Xを開発しているが、オレカはそのデリバリーが遅くなることと、これまでのレースでの実績から908HDi FAPの使用を決めた。チームでは今年のACO規則に基づいてより小さいエアリストラクターとより低いターボブースト圧によるテストを行っている。ルマンでのパフォーマンスと、なによりも信頼性を確認することを重視している。

第59回セブリング12時間レースは3月16日に開幕する。

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Grand-Am:Rd.1デイトナ24時間レース 12時間目途中経過

501 (C)Grand-Am

デイトナ24時間レースは折り返し点の12時間が経過。トップはメモ・ロハスのドライブするチップガナッシの01号車、それをクリスチャン・フィッティバルディのアクションエクスプレスの9号車が17.760秒差で追う。3番手にも1ラップ遅れでデビッド・ドナヒューのアクションエクスプレス5号車がつけている。
序盤のアクシデントで順位を落としたフライングリザードの45号車が12番手まで追い上げている。

67(C)Grand-Am

GTクラスではTRGポルシェ911の67号車とデンプシーのマツダRX-8の40号車とのトップ争いが続いている。その差は僅かに2.443秒。

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Grand-Am:Rd.1デイトナ24時間レース 9時間目途中経過

5 (C)Grand-Am

デイトナ24時間レースは9時間を過ぎ、ナイトセッションでの走行で総合8番手までが同一ラップでの激しい戦いが続いている。トップはチップガナッシの01号車、それから約2秒差でマイケルシャークの60号車が続き、8番手のマーチン・ブランドル組のユナイテッド・オートスポーツ23号車までが5秒以内の戦いとなっている。
ポールシッターのフライングリザードは、レース序盤セス・ニーマンがドライブ中GTマシンのスピンに巻き込まれてクラッシュ、23番手を走行している。

40 (C)Grand-Am

GTクラスではブルモス・ポルシェの59号車が総合12位でトップ、俳優のパトリック・デンプシーの乗るデンプシー・レーシングの40号車マツダRX-8が20.789秒差でそれを追う展開になっている。

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Grand-Am:Rd.1デイトナ24時間レース 5時間目途中経過

■チップガナッシの1-2体制に

02(C)Grand-Am

1月29日、第49回デイトナ24時間レースがスタート。5時間目を過ぎたところでトップはファン・モントーヤがドライブするチップガナッシの02号車、2番手にメモ・ロハスの乗る同じくチップガナッシの01号車となっている。

ポールシッターのヨルグ・ベルグマイスターのフライングリザード45号車は、トップから18ラップ遅れの30位と低迷している。マーチン・ブランドル組のユナイテッドオートスポーツの23号車は6番手を走行。GTクラスでは予選クラストップのTRGポルシェの67号車がアンディ・ラリーのドライブでクラストップを守っている。GTクラス4番手には、スーパーソースの70号車マツダRX7が同一ラップでポルシェ勢を追っている。

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2011年1月29日 (土)

ALMS,LMS,Grand-Am:新型GT2マシン、フェラーリ『458GT』がデビュー

Ferrari 458GT (C)Ferrari S.p.A.  拡大します

昨日公開された2011年のフェラーリF1マシン『F150』の発表会では、F150とともにカリフォルニアと458イタリアGTの2台のロードモデルも披露されたが、フェラーリは458イタリアのGT2コンペティションモデルの写真を公開した。

458GTは各国のGTカーレースで大成功を収めているF430GTの後継モデルで、ミッドシップに4.5リッターV8エンジンを搭載することから名付けられた。458GTのチャレンジ版は、ボローニア・モーターショーで発表されている。GT2モデルはすでにいくつかのトラックでテストをされており、近いうちにGT3とグランダムGTシリーズ用のモデルも開発されることになっている。

F430GTは、2006年にはアメリカンルマンシリーズのGT2クラスでドライバーとチームチャンピオンを獲得、イタリアを初めヨーロッパのGTレースで数多くの勝利を挙げている。また、日本のスーパーGT選手権でも活躍し、2011年にはジェイアイエムゲイナーがスーパーGTのGT300クラスにF430GTに加えて458GTを投入することになっている。フェラーリにとっては、GTマシンによるレースはF1と同様にレーシングスピリットの源でもある。

 (C)Ferrari S.p.A.  拡大します

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ALMS:MazdaエンジンでALM参戦中のダイソンレーシングが、バイオエンジンオイルで環境性能を強化

Cauxiskc (c) Dyson Racing / MZ Racing

グリーンアーステクノロジー社がダイソンレーシングの2011年シリーズのメインスポンサーに決定した。同社が供給する環境にやさしいエンジンオイル「G-OIL」を実戦で使用する。G-OILは従来の石油ベースのエンジンオイルとは全く異なる世界で最もエコフレンドリーなバイオオイルであり、廃油は微生物によって分解される。アメリカ石油協会(API)よりバイオベースのオイルとして初めて正式認定されたオイルである。

ダイソンレーシングのクリス・ダイソンは、「グリーンアーステクノロジー社のバイオテクノロジー商品やバイオエンジンオイルは賞賛に値する。ダイソンレーシングは2009年よりALMSにバイオ燃料イソブタノールで参戦し、昨年のミッド・オハイオでバイオ燃料として初となる優勝を獲得した。ALMSで最もエコロジーなチームとして、イソブタノールに続いてこのバイオエンジンオイルG-OILを使うことに誇りを持っている」と語った。

「私達はダイソンレーシングと耐久レースの最高クラスであるALMSのLMP1クラスに参戦することでG-OILの真価を証明する」とグリーンアーステクノロジー社の社長兼CMOであるジェフリー・ローチは語った。

「この2年間、マツダ・ローラクーペを育成し続け、昨年はとても強いマシンに仕上がった。ガイ・スミスとチームを組むのは今年で7シーズン目となり、チームワークは抜群だ。継続することが力となり、今年もダンロップと協力する。マツダとのパートナーシップも3年目となった。今年の目標はLMP1クラスで優勝すること」とダイソン。

ダイソンレーシングのALMS2011シーズンは、2月9-10日開催のセブリングでのテストデーからスタートする。

MZ Racingプレスリリース

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2011年1月28日 (金)

Grand-Am:MZRacing、2011年Grand Am Rolex GT開幕戦「デイトナ24時間レース」を中継

Cagm93b4 (C)MZ Racing

世界のモータースポーツフィールドで活躍するマツダ車の情報サイト「MZRacing」では、1月29日から30日に米国フロリダ州にて開催される「デイトナ24時間レース」を現地取材し、中継レポートを配信いたします。

新たに立ち上げる専用サイトでは、4時間ごとのライブレポートをはじめ、ビデオクリップやフォトレポート等の特集コンテンツを順次掲載していく予定です。またTwitter(@MZracing)ではよりリアルタイムに、1時間ごとの速報をお届けする予定です。

アメリカ独自のGTカーレース、Grand Am Rolex GTシリーズは、デイトナを皮切りに全米のサーキットを巡るシリーズとなっており、複数のMazda RX-8が活躍しています。中でもデイトナ24時間レースは、伝統的にマツダ・ロータリーエンジン搭載車が好成績を残しており、RX-8は2008年と2010年にクラス優勝を果たしています。

MZ Racingプレスリリース

*2010年のデイトナ24時間レースレポート
 第48回デイトナ24時間レース「RX-8」に宿ったマツダ伝統のスピリット

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Grand-Am:Rd.1デイトナ 予選結果

■フライングリザード/ライリー・ポルシェ、初のポールポジション獲得

  Flying Lizard Motorsports / Porsche Riley (C)Porsche AG. 拡大します
TRG / Porsche GT3 (C)Porsche AG. 拡大します

1月27日、グランダムシリーズ開幕戦第49回デイトナ24時間レースの予選が行われ、ヨルグ・ベルグマイスター組のフライングリザード・モータースポーツのポルシェ・ライリーが1:40.099秒のコースレコードでポールポジションを獲得した。アメリカンルマンシリーズ(ALMS)GTクラスチャンピオンのフライングリザードにとっては、これがデイトナプロト(DP)でのデビューレース。2006年のグランダム・デイトナプロトのチャンピオンを獲得しているベルグマイスターは、2007年以来のDPクラスでの出場となる。

2番手にはトップから100分3秒の僅差でマックス・アンジュレリやライアン・ブリスコーがドライブするサントラスト・レーシングのシボレー・ダララがつけた。昨年のグランダムDPチャンピオン、スコット・プルーイット組のチップガナッシ・レーシング・ウィズ・フェリックスサバティスの01号車BMWライリーが3番手。今月初めのデイトナテストでトップタイムをマークしたライアン・ダルジール組のスターワークス・モータースポーツのフォード・ライリーが4番手。ダリオ・フランキッティ、スコット・ディクソン、ジェイミー・マクマレー、ファン・モントーヤと豪華なラインナップのチップガナッシ02号車が5番手となった。

(C)Grand-Am  拡大します

また、デイトナには10年ぶりの出場となるマーティン・ブランドルとマーク・ブランデルなどの乗るユナイテッド・オートスポーツ・ウィズ・マイケルシャーク・レーシングのフォード・ライリーは、トップから10分の7秒差の9番手とブランクを感じさせないタイムを記録している。

GTクラスでもポルシェ勢が速く、TRGポルシェ GT3の67号車と66号車がクラス1、2番手となった。クラス3番手にはオートハース・モータースポーツの18号車シボレー・カマロが入った。

デイトナ24時間レースは明日28日にプラクティスが行われ、29日午後3時30分に決勝の火蓋が切られる。

(C)Ford Racing  拡大します

(C)Grand-Am  拡大します

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FIA-GT1:2011年FIA-GT1カレンダー

(C)FIA-GT1/DPPI 拡大します

■2011 FIA GT1 World Championship

Rd. Date Country Circuit
1 03月26日 UAE ヤスマリーナ
2 04月10日 ベルギー ゾルダー
3 05月08日 ポリトガル アルガルブ
4 05月15日 ドイツ ザクセンリンク
5 06月05日 イギリス シルバーストーン
6 07月03日 スペイン ナバラ
7 07月17日 フランス ポールリカール
8 09月04日 中国(内モンゴル) オルドス
9 10月23日 ブラジル クリティバ
10 11月06日 アルゼンチン サンルイス

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2011年1月27日 (木)

NASCAR:チェイスシステムにワイルドカードを導入、ポイントシステムも変更

(C)nascarmedia.com 拡大します

1月26日、NASCARシリーズは今シーズンの3つのナショナルシリーズ(スプリントカップ:NSCS、ネーションワイド:NNS、キャンピングワールド・トラックシリーズ:NWCTS)で実施する規則改正を発表した。

NASCAR会長兼CEOのブライアン・フランスが発表した内容では、ポイントシステムの変更が最大の改正点としてあげられた。現行のチェイスシステムは継続されるが、ランキング11位と12位についてはこれまでのオーナーズポイントではなく、ランキング11位から20位までのドライバーの勝利数によって決定されることとなった。26レース目終了時点でチェイスに選ばれるドライバーは、ランキング1位から10位までは獲得ポイント数、11位と12位はワイルドカードとしてポイントとは無関係に、トップ20圏内ドライバーの勝利数で決定されることになる。第26レースまでにトップ10ドライバーが全ての優勝を占めた場合は、11位と12位はポイントで決定される。

また、1975年以来採用されてきたポイントシステムも大変更を受け、優勝者には43ポイントのベースポイントに、ボーナスポイントが3ポイント与えられる。リードラップと最多リードラップには各1ポイントが与えられる。これにより各レースの優勝者は最大48ポイントを獲得可能となる。2位以下には順位通り42、41、40・・となり、最後の43位のドライバーには1ポイントが与えられる。これはNSCSとNNSに適用され、出場台数の少ないNWCTSでは36位のドライバーには8ポイントが与えられることになる。
この変更理由について、ファンにとってより分かりやすいポイントシステムを目指したものであり、1975年以前に採用されたシステムの概念を受け継いだものとされている。

また、ドライバーは3つのナショナルシリーズのうちチャンピオンシップを争うシリーズを一つに絞ることも規定された。それ以外のシリーズに出場する場合は、ドライバーズポイントは与えられないがオーナーズポイントは加算される。NNSやNWCTSへ出場する若いドライバーにスポットライトを当てるのが目的とされる。

予選グリッドについては、雨などで予選が中止となった場合にこれまでのオーナーズポイントによって決定されていたものをプラクティスでのスピードによるものに変更された。プラクティスも中止となった場合は、ルールブックに従ってオーナーズポイント順でのグリッドとなる。

その他、プラクティスと予選で使用するタイヤが6セットから5セットへ変更され、レース用タイヤの割り当てを受けるためにそのうちの4セットをグッドイヤーに返却する必要がある。レースタイヤの割り当て数については、過去のそのトラックでのパフォーマンデータによって変動する。

 (C)nascarmedia  拡大します

さらにレース中の燃料補給でクルーが使用する燃料補給タンクは、あふれた出た燃料を受け止める機能を持つものとなり、それを受け止めるキャッチ缶を持つピットクルーが不要となったため、ピットウォールの内側に入るクルーの人数は7人から6人へ減らされる。この新しい燃料補給タンクは、昨シーズンからNCWTSで使用されたものである。

先日のデイトナテストで各チームが持ち込んだマシンに見られるように、今年のマシンのフロントエンドは変更を受け、各メイクの外見的な特徴がよりはっきり分かるように進化している。

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ALMS:ダイソン、バイオオイルの『G-OIL』とスポンサー契約を結ぶ

Dyson_012611_1 (C)ALMS

1月26日、アメリカンルマンシリーズ(ALMS)のダイソン・レーシングは、バイオオイルメーカーのグリーンアース・テクノロジー社(GETG)と2011年のメインスポンサー契約を結んだことを発表した。ダイソンのNo.16マツダ・ローラクーペは、GETGのバイオオイルブランドの『G-Oil』カラーのグリーンとホワイトにカラーリングされる。

G-Oilは、従来の石油化学製品ベースのモーターオイルとは異なり、アメリカで生産される植物原料をベースとしたオイルで、リサイクル可能な地球環境に優しいものとなっており、アメリカ石油協会から承認を受けた初のバイオオイルである。

ダイソン・レーシングは2009年にイソブタノール燃料を初めてALMSで使用し、2010年にはミッドオハイオで初勝利を挙げている。G-Oilのスポンサーにより、チームのグリーンレーシングのプラットホームが強化されることになる。

ダイソン・マツダ・ローラクーペは、2月初めのセブリングウインターテストに参加して、2011年ALMSシリーズへの準備を進めることになっている。

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BTCC:次世代NGTCマシン、風洞テストを受ける

(C)BTCC Media  拡大します

今シーズン、イギリスツーリングカー選手権(BTCC)にレースデビューするNGTC(Next Generation Touring Car)が、このほどイギリスの空気力学研究では中心的な施設であるMIRAで風洞テストに供された。

(C)BTCC Media  拡大します

NGTCはトヨタ・アベンシスをベースとしてGPRモータースポーツによって製造された次世代のBTCCマシン。昨年のブランズハッチのBTCC最終戦では、そのプロトタイプがジェームス・トンプソンのドライブによって一般に公開さた。4月3日のブランズハッチでの開幕戦には、プライベートチームのダイノジェットとスピードワークスの2チームからレースデビューすることになっている。

今回の風洞実験にあたってBTCC主催者のTOCAテクニカルスタッフは、NGTCアベンシスのリアウイングの設置位置を調整してマシンの空力特性を調べた結果、必要とされるダウンフォースレベルを得ることに成功した。
主催者側によるこれらの研究により、NGTCマシンを採用するチームの開発コストと時間を抑えて、他のチームがNGTCマシンを使用することが期待されている。

BTCCでのトヨタ車は、80年代にウィン・パーシーとクリス・ホゲッツがカローラでチャンピオンを獲得した他、90年代にはカリーナが数多くの勝利を記録している。

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2011年1月26日 (水)

WTCC:SUNREDからは6台が参戦

(C)WTCC 拡大します

2011年1月24日
スペインのSUNREDエンジニアリングのチーム代表Joan Orús氏は、2011年度FIA世界ツーリングカー選手権に向けてのチーム方針を明らかにした。

「昨年同様、今年も6台で戦います。3レベルのドライバーを擁しているのでそこが見ものになってくるのではないでしょうか。まずは、SEATユーロカップから出てきた若き新星ペペ・オリオラとアレクセイ・デュデュカロの両選手。そして、WTCCでトップを狙える実力があることを昨年見せ付けたフレディー・バースとミケル・ニキェールの二人。どちらもいま急成長しています。そして経験豊富なガブリエル・タルキーニとティアゴ・モンテイロです。」

チームはバルセロナでテストを終えたばかり。タルキーニとモンテイロに加え、オリオラ選手もSEATレオンTDIの感触を掴むためこれに参加した。
Orús代表は「シーズン早々はターボディーゼルの使用になりますが、1.6Lターボエンジンの開発にも取り組んでいますので、なるべく早い段階でこちらに切り替えていきたいと思っています。6台全部とはいわなくても、そのうち何台かで実践していきたいです。2010年度同様、今年も世界選手権のタイトルを目指し全力を尽くします。」と付け加えた。

WTCC公式日本語ホームページより転載

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GP2:ジョリオン・パーマー、アーデンからGP2へ参戦

Jolyon Palmer (C)Formula2 Series 拡大します

1月25日、GP2シリーズのアーデン・インターナショナルは、2011年GP2とGP2アジアシリーズのドライバーとして、ジョリオン・パーマーとヨセフ・クラールを起用することを発表した。

パーマーは、2010年フォーミュラ2シリーズ(F2)で5勝を挙げてランキング2位となり、昨年末のGP2アブダビテストではいくつかのチームのマシンをテストしてシリーズへの参戦を目指していた。クラールは、昨年GP2にスポット参戦し、シーズンオフにはヒスパニアF1チームのテストも受けている。

ジョリオン・パーマー:「2011年にアーデンGP2のチームに加わることが出来て興奮している。シーズンのスタートが待ちきれない気持ちだ。今年はタフなシーズンになりそうだし、そうなることはよくわかっている。アーデンがGP2で毎年優勝しているとても良いチームであり、わたしはそこでよい働きが出来ることを確信している」

ジョリオンはF2シリーズ主催者のジョナソン・パーマー氏の息子で、2009年のシリーズスタートから参戦。また、昨年のF2チャンピオン、ディーン・ストーンマンはウイリアムズF1チームのテストドライバーとなり、今シーズンはワールドシリーズ・ルノーへの出場が決まっていたが、自身の病気(睾丸癌)のため今年のレース活動を断念している。

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2011年1月25日 (火)

LM24,LMS:アウディ、ルマン連覇に向けて不変のドライバーラインナップを発表

(C)AUDI AG. 拡大します

1月24日、アウディ・モータースポーツは、2011年のルマン24時間レースやインターコンチネンタル・ルマンカップ(ILMC)などのドライバーラインナップを発表した。全9名のドライバーは昨年の布陣と変更はなく、クローズドボディの新型LMP1『R18』でのルマン連覇を最大の目標に継続性を重視したものとなった。

6月11日にスタートする第79回ルマン24時間レースには3台のR18が出場。No.1マシンには、昨年のウィナーであるティモ・ベルンハルト(ドイツ)、ロメイン・ダマス(フランス)、マイク・ロッケンフェラー(ドイツ)のトリオ、No.2にトム・クリステンセン(デンマーク)、ディンド・カペロ(イタリア)、アラン・マクニッシュ(スコットランド)、No.3にフィッシャー・マルセル・フェスラー(スイス)、アンドレ・ロッテラー(ドイツ)、ブノワ・トレルイエ(フランス)といずれも昨年と同じ組み合わせとなる。

また同じくアウディ・スポーツ・ヨーストチームは、ルマンへの準備として4月24日のルマンテストデーと、5月8日ルマンシリーズ(LMS)スパ・フランコルシャン戦に参加する。スパでのレースはR18の実戦デビューとなる。

3月19日のアメリカン・ルマンシリーズ(ALMS)とILMCの開幕戦セブリング12時間レースには、今シーズンの新規定に従って修正を受けた2台のR15で出場。昨年のウィナー、カペロ、クリステンセン、マクニッシュ組と、ベルンハルト、ダマス、ロッケンフェラー組がこれもセブリング連覇を目指す。

クリステンセンとマクニッシュ、ベルンハルトとフェスラーはルマン後のILMC4戦にも出場。ロードアトランタでのプチルマンには、ポルシェのファクトリードライバーでもあるダマスが必要とあればそのラインナップを補強する。

アウディ・モータースポーツ代表のウルフガング・ウルリッヒ博士は、ドイツツーリングカー選手権(DTM)とILMCカレンダーの重複のためドライバーの選択が困難だったと語る。ロッケンフェラーをILMCにフル参戦させることは出来なかったが、それでもレギュラーの4名で強力なチームができたとしている。

以上のレースに加えて、9名のドライバーはアメリカとヨーロッパで行われるアウディR18による包括的なテストプログラムを行う予定になっている。

■The 2011 Audi driver line-ups

Sebring
Dindo Capello/Tom Kristensen/Allan McNish
Timo Bernhard/Romain Dumas/Mike Rockenfeller

Spa, Le Mans
Dindo Capello/Tom Kristensen/Allan McNish
Timo Bernhard/Romain Dumas/Mike Rockenfeller
Marcel Fässler/André Lotterer/Benoît Treluyer

ILMC after Le Mans
Tom Kristensen/Allan McNish
Timo Bernhard/Marcel Fässler

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2011年1月24日 (月)

WTCC:シボレー 無事にテストを終了

(C)Chevrolet Media Europe 拡大します

2011 年1月23日
シボレーはブラジルへの車両輸送に先立ち、この度最後のテストを行った。テストに臨んだのはミューラーとハフで、新しい1.6ターボエンジンを搭載したクルーズ車の感触を確かめた。

「手ごたえを感じています。とはいえ、テストを行えたのは4日間だけでしたので、新しい車と新規定ということを考えると十分ではありません。ターボエンジンを搭載したクルーズ車は、運転のしやすさとセットアップの面で、SEATのターボディーゼルと非常に似ています。」ミューラーはこのように述べた。
「テストの成果にはとても満足しています。新規定のもとでは車の信頼性が非常に重要になってきます。エンジンは最低9イベントに持ちこたえなくてはいけませんからね。ここバルセロナでは、かなりの距離を走りましたが大きな問題はありませんでした。今のところいい調子です。」開発エンジニアのダレン・レブンズ氏はこのように意気込んだ。

WTCC公式日本語ホームページより転載

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Special:マルク・デュエズ、RX-8 Gr.Bでスパ・レジェンドラリーに出場

Ca0b5xgw (C)MZ Racing

2月18日・19日の二日間、ベルギーのスパを中心とした地域で開催されるクラシックラリー「ブクレ・ド・スパ」のレジェンド部門に、Mazda RX-7(SA22C) グルーブBラリーカーが出場する。1985年モデルの元ワークスWRCマシンを駆るのは、1988年と1989年にマツダスピードのルマンプロジェクトに参加したこともあるマルク・デュエズ(ベルギー)。アウディクワトロ、フォードエスコート、アルピーヌルノー、ランチャストラトスなど150台を超すレジェンドラリーカーの中、唯一のロータリーエンジン搭載車として、RX-7グループBラリーカーは異彩を放つことになるだろう。

ベルギーに本拠地があったMRTE(マツダラリーチームヨーロッパ)で20台が生産された13B型2ローターロータリー搭載のRX-7グループB(FR駆動)は、トヨタ・日産やプジョーなど4WDモンスターマシンの台頭によって短命に終わったものの、1985年のWRCアクロポリスラリー(ギリシャ)では総合3位に入賞している。今回ブクレ・ド・スパに出場するRX-7は、そのワークスカーの一台で、ベルギーの愛好家によってレストアされたものだ。同ラリーは、ビヨン・ワルデガルド、スティグ・プロンクビスト、アリ・バタネンや、マルク・アレン、ハリ・ロバンペラ、ティエリー・ブーツェン、フロンソワ・デルクールなど著名なラリードライバーが出場する。

マルク・デュエズは、当年とって53歳。レーシングドライバーとしてもラリードライバーとしても成功を収めたマルチドライバー、デュエズとRX-7グループBの活躍に期待したい。

MZ Racingプレスリリース

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Gand-Am:Rd.1デイトナ24時間・スケジュール/エントリーリスト

Daytona2010 2010 Daytona 24h (C)Grand-Am

■タイムスケジュール

Rolex 24 At Daytona 2011  Official Schedule (1/20/11  subject to change)
Wednesday, January 26
09:00 Rolex garage open to all competitors
13:00 MANDATORY DP Field Group Photograph at Pit In (cars only)
16:00 MANDATORY GT Field Group Photograph at Pit In (cars only)
18:00 Garages closed
Thursday, January 27
07:00 Rolex & Continental Tire Challenge garages open
10:00 Opening of Speedweeks Ceremony at Start/Finish line in Pit lane
10:00 - 11:30 Practice  Rolex Series
11:45 - 12:30 Practice  Continental Tire Challenge
13:30 - 14:30 Practice  Rolex Series
14:45 - 15:30 Practice  Continental Tire Challenge
15:45 - 16:00 Qualifying Rolex Series Daytona Prototype
16:15 - 16:30 Qualifying Rolex Series GT
17:00 - 17:15 Qualifying  Continental Tire Challenge ST
17:30 - 17:45 Qualifying  Continental Tire Challenge GS
18:30 - 29:30 Practice  Rolex Series
21:30 Garages closed
Friday, January 28
07:00 Garages open
09:00 - 9:45 Practice  Rolex Series
10:00 - 10:45 Practice  Continental Tire Challenge
11:00 - 12:00 Final Practice  Rolex Series
13:30 START  Continental Tire Challenge GRAND-AM 200 (2.5 Hour time limit)
19:30 Garages closed  All Continental Tire Challenge rigs must leave the garage area.
Saturday, January 29
07:30 Garages open
09:00 Pit Road and Blue Garages Open
14:15 Rolex Driver introductions (Drivers report to gate by Tech Garage)
14:15 Grid opens for the Rolex 24 At Daytona  ALL ENGINES OFF
15:00 Pre-race ceremonies/ All cars on the grid
15:00 Grid closes
15:30 START  49th Rolex 24 At Daytona
Sunday, January 30
15:30 FINISH  49th Rolex 24 At Daytona
7:00 Garages closed

Daytona_international_speedway_thum Track_daytona

 Daytona International Speedway
  3.56-mile, 12-turn speedway road course 

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2011年1月23日 (日)

Special:Mazdaオーストラリア・モータースポーツ、タルガ・レストポイントラリーに向けた準備は万端

Ca449rt5(c) Mazda Australia / MZ Racing

Mazdaオーストラリア・モータースポーツは、1月29日・30日に豪ホバートで行われるオーストラリアターマックラリー選手権第2戦に出場するMazda RX-8 SPとMazda 3 SPの事前テストを行うなど、準備を着々と進めている。

残念な結果に終わったタルガ・ハイカントリー戦の雪辱を晴らそうと意気込んでいるMazdaモータースポーツチームの2台は、タルガ・レストポイントラリーに向けたこれまでのテストでは、良いペースで走行できることが確認されている。

スティーブ・グレンが駆るRX-8(13B+ターボ)は、平均速度があがり、マシンのバランスもさらに良くなったと言う。「マシンは一見タルガ・ハンカントリーとの時とかわらないように見えるが、チームはリファインと改良を施してくれました。早くこのマシンのパフォーマンスを皆さんにお見せしたいと思います。ラリーが待ち遠しいですね」。

Mazda 3 MPS(2.3リットル・ターボ)は、タルガハイポイントでダメージを受けたリヤエンドパネルの修理を完了。さらに、走行中の視認性を高めるため、ホディカラーを一新した。

Mazdaモータースポーツ責任者のアラン・ホースリーは、競技に関してはいつも積極的だが、今回のカラースキームの変更がそれを如実に表現していると言えよう。

前戦ではクラッシュして競技続行をあきらめることとなったブレンダン・リーブスがMazda 3 MPSをドライブする予定だが、今回は実の妹でレギュラー・コ・ドライバーのリアノン・スミスは出場しない。2009年のラリーイベントで痛めた脚の治療に専念するためだ。代わってパートナーとなるのは、タスマニア出身のサイモン・バンデンバーグだ。「リアノンが出場できないのは残念だが、サイモンがノートを読んでくれるので心配はしていない。彼の実績を見れば申し分ない。ふたりともホバートで思いっきり走ることを楽しみにしている」とリーブスは語った。

MZ Racingプレスリリース

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NASCAR:デイトナテストタイム (1月22日)

 (C)nascarmedia  拡大します

NASCARスプリントカップ、デイトナテスト最終日。この日は朝から天候に恵まれ、各チームは、2~3台のマシンが組んでのドラフティングテストを重点的に行った。デイトナ500マイルレースでは、ドラフティングでのスピードが勝負の鍵となる。

午前中はジョー・ギブスのデニー・ハムリンとペアを組んだジョーイ・ロガーノ(トヨタ)が、45.566秒、197.516kphのトップタームをマーク。これまで2日間のテストで新舗装路面にラバーがのり、タイムは日ごとに短縮されている。午後には、ペンスキーの2台、カート・ブッシュとブラッド・ケセロウスキー(ダッジ)がペアを組み、ケセロウスキーが3日間のベストタイム45.316秒を記録、スピードでは198.605kphと200kphに近づいている。

2011年NASCARスプリントカップ開幕戦、第53回デイトナ500マイルレースは2月20日に開催される。

 (C)nascarmedia  拡大します


 

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WTCC:ダルグレン・トンプソン ボルボで始動

Volvo C30 (C)WTCC 拡大します

2011年1月22日
スイスのポールスターレーシングは、今シーズンのWTCCに向けボルボのテストに乗り出した。今回テストに使われたのは、ダルグレン選手がシーズン初戦となるブラジルで乗るC30と、トンプソンがスカンジナビアで駆る姉妹車。

「我々にとって初めての世界選手権となる今シーズン、車を少しでもいい状態にもっていけるよう一同意気込んでいます。新しいターボエンジンなど、取り組むべき課題はたくさんありますが、できるだけ早い段階で実用化したいと思っています。とはいえ、具体的にいつから使用できるかは未定です。」ダルグレンはこのように語った。
「我々が普段なじみのあるスウェーデンのサーキットに比べ、WTCCのサーキットはスピードが出ますから、これに慣れていくことが先決です。このため、トンプソン選手にテストに来てもらい車のセットアップに協力してもらいました。」サーキットエンジニアのパー・ブルムバーグ氏はこのように述べた。

WTCC公式日本語ホームページより転載

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2011年1月22日 (土)

NASCAR:デイトナテストタイム(2月21日)

(C)nascarmedia  拡大します

NASCARスプリントカップ、デイトナテスト2日目。この日のデイトナは昨晩から降り続いた雨のため、午前中のテストは中止となった。スピードウェイはジェットドライヤーでトラックを乾かせ、午後からドラフティングを含むテストが行われた。

この日も前日の午後と同様トヨタ勢が速く、デニー・ハムリンが45.716秒、196.868mphのトップタームをマーク、トニー・スチュワートのシボレーが続いた。上位18番手までのうち4番手のブラッド・ケセロウスキーのダッジ以外はトヨタとシボレーのマシンが占めている。

この日の記者会見でNASCARプレジデントのマイク・ヘルトンは、今シーズンから実施するポイントシステムの改正を近いうちに発表することを明らかにした。優勝者にボーナスポイントを与え、ポイントシステムをよりシンプルなものに変更する一方で、現行のチェイスシステムは続行される模様。
また、各メーカーが開発中の燃料噴射については、2011年の導入は見送り、2012年からレースでの使用を開始するとしている。燃料噴射の開発は進んでおり、4つのメーカーすべてがインジェクターとインテークマニホールドのサンプルをNASCARへ提出しているとされている。

さらに、ネクステルカップに出場しているドライバーが、ネーションワイドやキャンピングワールド・トラックシリーズに出場することを規制することも検討されている。若いドライバー達に、2番目と3番目のナショナルシリーズでより経験をを積ませることをその目的としている。

 (C)nascarmedia  拡大します

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LM24:ルマン24時間レースのエントリーリストは2月9日に発表

(C)Peugeot Media 拡大します

フランス西部自動車クラブ(ACO)は、今年のルマン24時間レースとインターコンチネンタル・ルマンカップのエントリーリストを2月9日に発表することを明らかにした。

記者会見は午前11時からパリの『メイスン・デ・ラ・ラジオ』で行われる。会見の模様はラジオ・フランスによって放送され、公式サイトでもライブストリーミングで見ることが出来る。

エントリーは1月19日で締め切られ、チームのエントリーを検討する委員会が1月25日に開かれることになっている。

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2011年1月21日 (金)

NASCAR:デイトナテストの模様

 (C)nascarmedia  拡大します

NASCARスプリントカップは、1月20日から3日間の予定でデイトナ・インターナショナルスピードウェイで公式テストを開始した。2008年秋の経済危機によりレーストラックでのテストが禁止されて以来、グッドイヤーのタイヤテスト以外では3年ぶりの公式テスト復活となった。

デイトナでは昨年12月にトラック路面の全面舗装が終了。12月のタイヤテストの結果から、リストラクタープレートは30/32インチから29/32インチへと縮小されている。さらに今シーズンからフロントのスプリッタープレートも変更されステーが無くなっている。燃料もエタノール15%配合のE15スノコ・グリーン燃料を使用している。

この日のテストでは、クリント・ボウヤ(シボレー)が午前中に48.855秒、184.219kphのベストタイムを出した。午後のドラフティングテストではデイビット・リュイテマン(トヨタ)が45.970秒、195.780kphのスピードをマークしている。(昨年のデイトナ500マイルレースのポールタイムは、マーク・マーチンの47.074秒、191.188kph)

 (C)nascarmedia  拡大します

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LM24:クロノス・レーシング、アストンマーチンLMP1でルマン挑戦へ

(C)LMS  拡大します

1月19日、世界ラリー選手権(WRC)のチャンピオンチームのクロノス・レーシングは、2011年のルマン24時間レースに昨年モデルのアストンマーチンLMP1での出場を目指していることを発表した。

2006WRC Sebastien Loeb/Daniel Elena (C)Citroen Media 拡大します

クロノス・レーシングは、2006年にシトロエンがWRC活動を休止した際にはセミワークスとして参戦。セバスチャン・ロウブのチャンピオン獲得に貢献した。その後もインターナショナル・ラリー・チャレンジ(IRC)では、プジョーのトップチームとして2008年と2009年にもタイトルを獲得している。
ベルギーのチームであるクロノス・レーシングは、1999年と2000年にはプジョー306GTIによりスパ・フランコルシャン24時間レースに優勝しており、サーキットでのレースにはそれ以来の復帰となる。チーム一人目のドライバーにはベルギーのバニナ・イクスが決まっている。

2011IRC Kronos Racing - Peugeot207 (C)Peugeot Media 拡大します

クロノス・レーシングが使用する2010年型アストンマーチンLMP1は、昨年のルマンシリーズ(LMS)とルマンにシグネチャーから出場したマシンで、オーナーのオルベロ・レーシングから譲り受けたもの。ワークス・アストンマーチンは2011年はオープンボディの新規定LMP1を開発中で、昨年型のワークスマシンはアメリカン・ルマンシリーズでもサイト・スポーツが使用することになっている。

チームはLMSやインターコンチネンタル・ルマンカップ(ILMC)への出場も考えているが、確保できる予算により決定される。ルマン24時間レースについては、昨年のレースでの実績がないため、エントリーが認められるかどうかは主催者の選考を待つとしている。

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2011年1月20日 (木)

トンプソン ボルボ・ツーリングカーのプログラムに参加

Jt_2James Thompson (C)VOLVO 拡大します

2011年1月18日

ボルボとそのオフィシャルパートナー、ポールスターレーシングは、イギリスツーリングカー選手権で2度優勝経験のあるジェイムス・トンプソン選手と2011年度の契約を結んだ。

トンプソンは、ボルボ・ポールスター・グリーンレーシングチームから2011年度のスカンジナビア・ツーリングカー選手権(STCC)に出場が決まっているが、契約内容はこれに止まらない。
「ジェイムス選手にはSTCCタイトルを狙ってもらうだけでなく、ポールスターが世界ツーリングカー選手権のために作ったプログラム評価にも関わってもらいたいと思っています。また、WTCCドライバーのロバート・ダルグレン選手と共に、ボルボロードカーの車体開発チームにも入ってもらいます。」ボルボ社のモータースポーツ部門ディレクター、デュレック・クラブ氏はこのように語った。

「本当に嬉しいです。ボルボとポールスターは今後のプランを細かく説明してくれましたし、この契約が長期的なものになる可能性もあります。何より、このチームには大きな自信とエネルギーが満ち溢れています。先週は初めて公式にポースターとボルボを訪れたのですが、この日にロードカーの試作車テストもありました。これからはテストのためにスペインへ向います。ボルボとポールスターの仲間入りをすることができて本当に嬉しく思っています。」トンプソンはこのように意気込んだ。

WTCC公式日本語ホームページより転載

2011 Scandinavian Touring Car Championship Calendar

1) April 24

Jyllandsringen, Denmark

2) May 7

Ring Knutstorp, Sweden

3) May 21

Mantorp Park, Sweden

4) June 18

Gothenburg, Sweden

5) July 2

Falkenberg, Sweden

6) August 13

Karlskoga, Sweden

7) August 28

Jyllandsringen, Denmark

8) September 10

Ring Knutstorp, Sweden

9) September 24

Mantorp Park, Sweden

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ALMS:ドミニク・シュワガー、ALMSにランボルギーニで参戦

West_first2 (C)ALMS

1月17日、アメリカンルマンシリーズ(ALMS)のウェスト・レーシングは、日本のレースでも活躍したドミニク・シュワガーとニッキー・パストレリを、2011年シーズン最初の2人のドライバーとして起用することを発表した。

チームはランボルギーニ・ガヤルドでALMSのGTクラスに、シリーズパートナーである横浜タイヤの後援を受けて出場、マシンはADVAN RA500タイヤを装着する。
シュワガーとパストレリは、2010年のFIA-GT1選手権にAll-Inkl Munnich ランボルギーニ・ムルシエラゴでフル出場、ブルノの予選レースでは4位に入っている。

シュワガーは2004年には日本のスーパーGT選手権に、横浜タイヤを履いたトヨタ・スープラで参戦した経験を持っている。シュワガーは「ALMSのレースには常に興味を持っていた。われわれのチームはまだ新しいので、以前にも増してやるべき仕事が多いということを覚悟している。しかし、ヨコハマなどの後援者の技術によって、チームが競争力を持つと確信している」と語る。

ウエスト・レーシングでは、今月末にセブリングでプライベートテストを行い、2月9日~10日にセブリングで行われるALMSのウインターテストに備えたいとしている。ALMS開幕戦の第59回セブリング12時間レースは3月19日にスタートする。

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2011年1月19日 (水)

GP3:2011年GP3カレンダー

(C)GP3 Series Media Service 拡大します

■2011 GP3 Series calendar of events

Rd. Date Country Circuit
1 05月07日-08日 イスタンブール トルコ
2 05月21日-22日 バルセロナ スペイン
3 05月27日-28日 *モンテカルロ市街地 モナコ
4 06月25日-26日 バレンシア スペイン
5 07月09日-10日 シルバーストーン イギリス
6 07月23日-24日 ニュルブルクリンク ドイツ
7 07月30日-31日 ハンガロリンク ハンガリー
8 08月27日-28日 スパ・フランコルシャン ベルギー
9 09月10日-11日 モンツァ イタリア
Test 03月03日-04日 ポールリカール フランス
Test 03月29日-31日 シルバーストーン イギリス
Test 04月12日-14日 バルセロナ スペイン
*TBC

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24hours:ドバイ24時間レース結果

■ニード・フォー・スピード・シューベルトBMW Z4、ドバイ24時間レースを制す
  メルセデスSLS AMG GT3がデビューレースで3位

E20teeken0542 E20teeken0609 E20teeken0137 E20teeken0396_2 (C)Dubai 24h

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WTCC:エングストラーとポウルセン 同チームから出場

Wtcc (C)WTCC

2011年1月17日
2009年同様、フランツ・エングストラーとクリスチャン・ポウルセンは、2011年度FIA世界ツーリング選手権で再びチームメイトになる。両選手は、リキモリ・チームエングストラー(ポウルセン・モータースポーツも提携)から出場。新しい1.6Lターボエンジンを搭載したBMW320TCを駆ることになる。

「クリスチャンとそのチームと再び手を結ぶことができて本当に嬉しいです。今年もこれで、インディペンデントタイトルを狙うことができると確信しています。」チームマネージャーのカート・トレム氏はこのように語った。

エングストラーとポウルセンのシーズンは既に始まっている。両選手は先週土曜、リキモリの新しいBMW・Z4を駆ってドバイの24時間に共に出場。しかし、テクニカルの問題で結果は振るわなかった。2010年度のWTCCインディペンデント部門では、エングストラー2位、ポウルセンが3位の成績を残している。

WTCC公式日本語ホームページより転載

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2011年1月18日 (火)

A10:新フォーミュラシリーズ『A10』誕生

A10_reasonably_small

昨年A1GPが終了となったフォーミュラシリーズに、今度は『A10』シリーズが誕生したことが発表された。シリーズの詳細は不明だが、600馬力のV10エンジン(ジャッド?)を使用することは明らかとなっている。

今シーズン、10の地域で20レースを開催する予定となっており、そのカレンダーは以下の通り。ヨーロッパからアジア、アフリカ、中東、中南米アメリカと世界中で行われる計画となっているが、果たして実現するか。

20 Races spanning the globe:
10 Host Countries Within:
•Africa
•Asia
•Central America
•Europe
•Oceania
•South America
•The Middle East

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DTM:DTM、ハンコックとの独占タイヤ契約を結ぶ

(C)DTM/EF3 Media 拡大します

1月17日、ドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)は、韓国のタイヤメーカーのハンコックとシリーズ主催者のITR.が3年間の独占タイヤ供給契約を結んだことを発表した。

これによりハンコック・タイヤは、現行規定のラストとなる今シーズンと2012年からの新規定のシリーズの足下を支えていくことになった。また、現在シリーズに参戦しているメルセデスとアウディに加えて、2012年からの参戦を予定しているBMWなど新規メーカーに対してもタイヤを供給する。

DTMでは、これまでシリーズに独占的にタイヤを供給していたダンロップが昨シーズン限りで契約を終了、ハンコックは早い段階から次期タイヤ供給メーカーとして名前が上がっていた。すでにメルセデスのジェイミー・グリーンとアウディのマティアス・エクストロウムはハンコック・タイヤのテストを行っており、どちらもその性能に良い感触を得ているとしている。

DTMのボス、ハンス・ワーナーアウフレヒト:「ハンコック社との間で長期にわたるパートナーシップを結ぶことが出来てとても満足している。この契約が結ばれる以前からハンコックは、DTMプロジェクトにおいてそのモチュベーションの高さは明らかだった」

ハンコック・ヨーロッパ副社長のJin-Wook Choi:「DTMは最もプロフェッショナルなシリーズのひとつである。アウディとメルセデスという世界でも最も成功した高級自動車メーカーのうちの2つとともに、DTMはトップレベルの国際的なモータースポーツを意味する。イベント主催者、メーカーとチームが我が社とそのブランドを信頼してくれたことを喜び、独占的なタイヤパートナーとして選ばれたことを誇りに思う。われわれはすべての努力をモットーである『ドライビィングエモーション』をDTMのファンに示すことに集中する」

DTMのパートナーシリーズであるユーロF3選手権は、同じ韓国のクムホ・タイヤが独占供給している。

(C)DTM/EF3 Media 拡大します

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DAKAR:フォルクスワーゲン グループジャパン”フォルクスワーゲン、レーストゥアレグでダカール3連覇達成”

フォルクスワーゲン、レーストゥアレグでダカール3連覇達成
1-2-3 フィニッシュで表彰台を独占


(C)Volkswagen Motorspot 拡大します

フォルクスワーゲン グループ ジャパン 株式会社
Press Information
2011年1 月17 日(月)

2011 年1 月15 日ウォルフスブルグ発

フォルクスワーゲンは、1 月2 日(日)から15 日(土)まで、アルゼンチンとチリを舞台に開催された2011 年ダカールラリー4 輪部門に4 台のレーストゥアレグ3 で参戦。3 年連続となる総合優勝を勝ち取りました。
走行距離延べ9,600km、13 の困難なステージにて行われたダカールのフィニッシュラインを超えてアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで熱狂的な祝福を受けたのは、ナッサー アル-アティーヤ(カタール)/ティモ ゴッシャルク(ドイツ)です。

Nasser Al-Attiyah/Timo Gottschalk (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

このカタール/ドイツのデュオにとって、世界で最もタフなラリーにおける初の栄冠となります。
フォルクスワーゲンとしては2009 年のジニエル ドゥ ヴィリエール(南ア)/ディルク フォン ツィツェヴィッツ(ドイツ)、2010 年のカルロス サインツ(スペイン)/ルーカス クルス(スペイン)に続き3 年連続での総合優勝となりました。

フォルクスワーゲンは今年の13 のステージのうち、12 のステージでトップタイムを獲得し、カルロス サインツは個人でのステージ優勝数が累計で24 となりました。
今回優勝した二人にとって、ダカールでの優勝は、彼らの競技歴において最高の勝利結果となります。
カタールにおいては、今回の優勝が数多くのクルマのホーンのコーラスによって祝福されました。
またこの結果を真っ先に祝福したのは、アル-アティーヤがフィニッシュラインを通過する手前で電話をかけた、カタールのシェイク・ハマド・ビン・ハリーファ・アール・サーニ首長です。

今回参戦した3 世代目となるレーストゥアレグ3 には、最高出力310PS を誇る高性能/高効率な直列5気筒の2.5 リッター バイターボTDI エンジンと、フルタイム4WD を採用しています。

最終結果
順位 クルー 車両 合計タイム
1.ナッサー アル-アティーヤ(カタール)ルーカス クルス(スペイン)レーストゥアレグ345 時間16 分16秒
2.ジニエル ドゥ ヴィリエール(南ア)ティモ ゴッシャルク(ドイツ)レーストゥアレグ3+49 分41 秒
3. カルロス サインツ(スペイン) ラルフ ピッチフォード(南ア)レーストゥアレグ3+1 時間20 分38秒
6. マーク ミラー(米国) ディルク フォン ツィツェヴィッツ(ドイツ)レーストゥアレグ3+4 時間54 分42秒
(2 位以下は首位とのタイム差

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2011年1月17日 (月)

DAKAR:TLCプレスリリース”ゴールセレモニー市販車部門6連覇を達成2台揃って完走を果たし、ランドクルーザーの高性能を証明 "

ゴールセレモニー市販車部門6連覇を達成2台揃って完走を果たし、ランドクルーザーの高性能を証明

1101174 ポディアムに到着した1号車三橋/ゲネック組

2011年ダカールラリーは16日、アルゼンチンのブエノスアイレス市内でゴールセレモニーを行い、TLCの1号車三橋淳/A・ゲネック組(トヨタ・ランドクルーザー200ディーゼルエンジン搭載車)が総合12位で市販車部門優勝を獲得。TLCは2005年のチーム発足以来負けなしの同部門6連覇の偉業を達成することとなった。また、トヨタ車体社員の新人、田中幸佑がナビゲーターを務めた2号車も無事総合33位/市販車部門6位/ディーゼルクラス5位の成績でラリーを終え、チームは2台揃って完走を果たした。朝方は好天で気温も30℃以上に上がったブエノスアイレス市内だが、昼過ぎから雲が多くなり、1号車がポディアムを降りた直後から大雨に。2号車の登壇は強い風雨の中となってしまった。ゴールセレモニーでの雨はダカールラリーの歴史の中でも珍しいが、夏場に行われる南米大会らしいハプニングとなった。 

1号車が午後1時半過ぎにポディアムに到着し、市販車部門の優勝車と紹介されると大きな拍手が起こる。三橋とゲネックは日本から激励に駆けつけたトヨタ車体水嶋敏夫会長、チーム代表の太田力執行役員とがっちり握手。トロフィーを掲げながら満面の笑みで喜びに浸っていた。続いて2時半ごろ2号車の寺田昌弘/田中幸佑組もポディアムへ。2人は降りしきる雨の中、応援の寄せ書きの書かれた社旗を誇らしげに掲げ、笑顔で歓声に応えていた。

1101171 2台揃ってゴールセレモニーを終え、水嶋会長、太田チーム代表とともに喜びを爆発させるTLCのスタッフたち (C)TLC

3年目となった南米大会にトヨタ・ランドクルーザー200の2台体制で市販車部門に参戦したTLCは1号車が初日(2日)に同部門首位に立つとその後も安定してポジションをキープ。4日には2台が揃って燃料系トラブルに見舞われたほか10日には砂丘ステージで2号車の到着が遅れるなどの波乱もあったが、そのたびに全員が力を合わせて乗り切ってきた。改造を厳しく制限される市販車部門に於ける6連覇という今回の結果は前人未踏でトヨタ・ランドクルーザー200の優れた走破性と耐久性の証左であるとともにチームの総合力の高さを裏付けるものだ。4輪部門のスタート台数140台に対してゴールしたのは54台。同部門の完走率は僅か39%という例年にない過酷な大会であった。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース”日野レンジャー2台が歓喜のポディアムへ、日野自動車参戦20周年を市販車部門優勝と10リットル以下クラスの連覇で飾る”

日野レンジャー2台が歓喜のポディアムへ
日野自動車参戦20周年を市販車部門優勝と10リットル以下クラスの連覇で飾る

20110116_1 ポディアムでシャンパンを振りまく菅原照仁 (C)Hino Motors, Ltd

2011年01月17日
ダカールラリー2011、「ゴールセレモニー」
1月16日、ブエノスアイレス


1月16日、2011年ダカールラリーはアルゼンチンの首都ブエノスアイレス市内の特設会場でゴールセレモニーを行った。15日ブエノスアイレスにゴールする最終ステージを終えて同夜に正式結果が確定。これを受けて表彰を行う段取りである。この日のブエノスアイレス市内は昼過ぎまで晴天で気温も30℃以上の暑さとなったが、その後天候が崩れ、嵐のような激しい風雨に見舞われた。それでも総合展示場「ラ・ルーラル」に設けられた会場には多数の観客が詰めかけ、競技車がポディアムに上がるたびに盛んな歓声が上がっていた。日野チームスガワラの日野レンジャーが登壇したのは午後3時半すぎで、まずトラック部門総合9位で市販車部門優勝および排気量10リットル以下クラス優勝を果たした2号車がメカニックたちとともに登壇。大きな拍手とともに菅原照仁、鈴木誠一は日本から駆けつけた日野自動車の近藤詔治代表取締役会長、藤井恒彦専務取締役とがっちり握手をかわした。続いて総合13位で市販車部門3 位、10リットル以下クラス2位を獲得した1号車もポディアムへ。菅原義正はラリー責任者のエティエンヌ・ラビーニュと抱擁を交わし、杉浦博之ナビ、メカニックたちとともに笑顔で歓声に応えていた。

南米での開催3年目となった今大会はときには3000mを超える高標高や急な登りが延々と続く砂山越え、最高気温50度にも達する灼熱の砂漠など、以前のアフリカとはまた違った過酷なステージが15日間約9500kmにわたって設定された。また、トラック部門には大型改造部門の常勝チーム、ロシアのカマズをはじめパワーアップしたタトラ、マン、イヴェコ、ジナフなど900馬力級の大型勢が多数出場し、中型トラック日野レンジャーで上位を狙う日野チームスガワラにとっては厳しい状況となっていた。しかしラリーがスタートすると2台の日野レンジャーは粘り強く健闘。パワー勝負の序盤戦では冷静にペースを保ち、チリに入って難易度の高い砂丘ステージが始まると一挙に順位を浮上させた。そして2号車が市販車部門の首位に立ち、1号車とともに排気量10リットル以下クラスのワン・ツー体制をかためると転倒車が続出するなどトラックには危険度の高い終盤のステージを落ち着いて走破。日野自動車が初参戦した 1991年大会以来20年目の節目となる今大会で見事市販車部門優勝と10リットル以下クラスの1・2位を獲得した。改造部門の大型車勢に対し、市販車部門仕様の排気量10 リットル以下の車両で総合9位に食い込んだ今回の結果は日野レンジャーの優れた走破性と耐久性の証左であるとともにチームの総合力の高さを裏付けるものと言えるだろう。トラック部門のスタート台数67台に対してゴールしたのは41台と同部門としては少なく、部門の完走率は61%。2輪、4輪を含めた全体の完走率は50・1%という例年にない過酷な大会であった。

20110116_4 激励に駆けつけた人々とともに喜びを爆発させる日野チームスガワラ (C)Hino Motors, Ltd

【コメント】
日野自動車 代表取締役会長 近藤詔治/
今大会の結果は予想よりも良い成績で喜んでいます。また、成績もさることながら南米の現場の雰囲気に触れてラリーの盛り上がりを体感し、改めて活動の意義を再確認しました。今大会は日野にとって20年の節目ですが継続の力というものがあると思います。菅原さんたちの熱い想いもあって我々が続けてこられたことを良かったと思っています。

日野自動車 専務取締役 藤井恒彦/本当に全員がよく頑張ってくれました。メカニックはこれまで以上に整備作業が大変だったでしょうが、おかげで良いポジションをキープ出来ました。車両は改良点が結果に繋がった部分もありトラック部門ベスト10の上位も見えてきたように思います。それにしても69歳で総合13位に入るのはすごい。感服しました。また、日野の海外代理店の人たちが現場に駆けつけて盛り上げてくれるなど、(活動が)世界に評価されていることを実感しました。今後も是非続けてゆきたいと考えています。

チーム代表兼1号車ドライバー 菅原義正/照仁が頑張って1位を獲ってくれ、自分も完走出来ました。この成績にはびっくりすると同時に満足です。みなさんのご支援・応援に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。それにしてもゴールで雨が降るとは思っていませんでした。南米らしいハプニングですね。

1号車ナビゲーター 杉浦博之/ゴールのポディアムに立つことが出来て嬉しかった。人がたくさんいてテンションが上がりましたね。激励に駆けつけてくださった近藤会長、藤井専務に感謝しています。ナビとして今後も成長するため、ここからがスタートだと考えています。

2号車ドライバー 菅原照仁/かなり厳しい状況の中で結果を残せたのは、応援してくださるみなさんのおかげだと思っています。ポディアムでは大雨が降りましたが、20回連続完走ということに満足することなく(この雨のように)全てを洗い流し、また新たな取り組みに挑戦してゆきたいと思います。

2号車ナビゲーター 鈴木誠一/無事に2台が完走し、結果が残せてひと安心です。クルマは大きく壊れることはありませんでしたが、改良してきたつもりでも水温が上昇する場面もあり、難しさを実感しました。

メカニック 門馬孝之 (日野自動車 海外部品・サービス部)/本当に2台がきっちり走ってくれ、トラブルもなく良い成績を残せて大満足です。(1台がリタイアした)前回のリベンジが達成されました。ともあれみなさんに感謝の気持ちです。

同上 山本昌良 (同上)/無事にゴール出来て嬉しいです。メカニック全員怪我もなく、2台揃っての完走には達成感があります。ラリーの現場は初めてだったのでがむしゃらにやってきたつもりですが、スペイン語の話せる自分が役に立った部分もあったかなと思っています。

同上 山王隆史 (横浜日野自動車)/昼夜が逆転するラリー現場の生活は分かってはいましたが、疲れが取れなくて大変でした。ただ、作業的にはブレーキ周りの分解を繰り返しやったほかは大掛かりな作業はなく、車両が完成度高く仕上がっていたと思います。

同上 橋場 弘 (石川日野自動車)/パルクフェルメに納められたトラックの台数が少なくて、ラリーの過酷さを実感しました。今回2回目(派遣)の自分としては、他のメカニックに対しビバークでの準備作業の段取りなどアドバイス出来た部分もあったかと思います。疲れましたが、ポディアムに来るとそれが吹っ飛ぶ感覚は以前と変わらないですね。

同上 末次健一 (広島日野自動車)/9月に車両製作から関わって今日まで長かったです。ポディアムではゴールを実感しました。雨はすごかったですが、それも良い思い出です。今回現場を担当してみて後半の1週間から慣れて調子が出始めた印象でした。日野レンジャーの改良点も分かったので(チャンスがあって)もう一度派遣されたらより効率的に動けると思います。

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INDY:武藤 英紀、2011年のインディカーへのフル参戦を断念

In101002010h 武藤 英紀 (C)Honda Motor Co Ltd.

1月17日、武藤 英紀は自身のブログで2011年のインディカーシリーズへのフル出場の予定がないことを明らかにした。ただ、スポット参戦は考えているとしている。

武藤 英紀は2007年インディライツにデビュー、いきなりシリーズ2位となり、2008年と2009年には現アンドレッティ・オートスポーツからインディカーシリーズへフル参戦。昨年はニューマン・ハースへ移籍していた。

ブログでは2年間住んだシカゴの自宅を引き払い、すでにニューマン・ハース・レーシングにも別れの挨拶を済ませていることが書かれている。

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DAKAR:ダカールラリー 正式最終結果

■アルアティア/ティモ・ゴッドシェーク&フォルクスワーゲン、ラ・ルーアルへ凱旋

Nasser Al-Attiyah/Timo Gottschalk (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

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2011年1月16日 (日)

DAKAR:日野自動車プレスリリース”日野レンジャー2台がブエノスアイレスにゴール”

日野レンジャー2台がブエノスアイレスにゴール
見事排気量10リットル以下クラスのワン・ツーフィニッシュを達成

20110115_1 ブエノスアイレス市内にゴールした菅原照仁 (C)Hino Motors, Ltd

20110115_3 パルクフェルメ会場の前で握手する菅原義正と杉浦博之ナビ (C)Hino Motors, Ltd

ダカールラリー2011、「第13ステージ」
1月15日、コルドバ~ブエノスアイレス
競技区間(SS):182km 移動区間(リエゾン):150km

2011年ダカールラリーは15日、アルゼンチンのコルドバからブエノスアイレス間で 182kmの最終SSを行い、その後150kmの移動区間でブエノスアイレス市内に到着。15日間約9500kmにわたる全競技を終了した。この日のSSはブエノスアイレス北西部の都市ロザリオからザラテ周辺に至る農道が中心のハイスピードコース。川沿いのSSゴールにはギャラリーステージも設けられて多数の観客が詰め掛けるなど、大いに盛り上がりを見せた。

日野レンジャー2台体制で参戦している日野チームスガワラはこのSSを順調に走行し、2号車菅原照仁/鈴木誠一組がトラック部門の総合16位/市販車部門4位でゴール。1号車菅原義正/杉浦博之組も手堅いペースを保って同じく総合28位/市販車部門8位で走り終えた。その後2台は若干の交通渋滞に見舞われながらも無事6時半頃、車検会場と同じ市内の展示施設「ラ・ルーラル」のリエゾンゴールに到着。車両をパルクフェルメ(車両保管場)に納めて15日間約9500kmの全競技を終了した。累計順位の成績は2号車がトラック部門総合9位/市販車部門1位/排気量10リットル以下クラス1位、1号車が同じく総合13位/市販車部門3位/10リットル以下クラス2位。これによりチームは2年連続の市販車部門優勝と10リットル以下クラスのワン・ツーフィニッシュを達成することになった。15日夜に正式順位が確定したあと、明日16日には「ラ・ルーラル」の屋外施設で表彰式が行われる。

菅原義正/今日は総合順位を落とさないよう、少々ペースを意識して走りました。前回のリタイアからまずは完走という目標を達せたことを嬉しく思います。それにしても埃の酷い中直線でスピードの出るあぶないコースでした。

杉浦博之/正直に言って、やっと終わったという感じでほっとしました。一番苦しかったのはモンゴルなどとは比べ物にならないスケールの砂丘ステージで、ナビに掛かるプレッシャーは想像以上でした。自分の夢だったダカールに連れてきてくれたチームに感謝しています。

菅原照仁/今回は最初からクルマを労わる走りを心がけ、実質ノートラブルでゴール出来ました。市販車部門と10リットル以下クラスの優勝という獲らなければいけない目標を無事達成できて良かった。内容はいつも以上に厳しかったです。

鈴木誠一/やっと終わりましたね。今日は埃の酷い直線を数キロ行って直角カーブといった繰り返し。クルマは最後まで2台とも問題なくゴール出来、よかったです。

※順位表は主催者の発表待ちのため、次号でお知らせ予定です。

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DAKAR:TLCプレスリリース”栄光へ向かって"

栄光へ向かって

1101163ブエノスアイレス市内に無事ゴールして森達人監督と握手する三橋ドライバー (C)TLC

1101165_2きっちり完走を果たした2号車寺田昌弘/田中幸佑組 (TLC)

DAY15  第13ステージ コルドバ > ブエノス・アイレス( 走行距離: 826 km)
15日、2011年ダカールラリーはアルゼンチンのコルドバからブエノスアイレス間で182kmの最終SSを行い、その後150kmの移動区間でブエノスアイレス市内にゴール。15日間約9500kmにわたる全競技を終了した。この日のSSはブエノスアイレス北西部の都市ロザリオを基点とする農道などが中心のハイスピードコース。SSゴールの川原にはギャラリーステージも設けられて多数の観客が詰め掛けた。

昨日14日のSS中に駆動系のトラブルに見舞われ、コルドバのビバークで徹底的な整備点検を受けたTLCの1号車三橋淳/A・ゲネック組は同行程を快調に走行、SS総合23位/市販車部門4位でフィニッシュした。その後の移動区間では若干の交通渋滞に見舞われたものの無事に午後6時頃ブエノスアイレス市内の車両保管会場に到着。累計順位総合12位で市販車部門優勝を確定し、2005年にチームが創設されて以来の市販車部門6連覇という大きな目標を達成することとなった。

また、同じく14日の行程では1号車のサポートも行った2号車寺田昌弘/田中幸佑(トヨタ車体社員)組も順調にSSを走り終え、総合37位/市販車部門6位でゴール。午後6時すぎにはブエノスアイレス市内の車両保管場に車両を納め、2台揃っての完走が確定した。
明日16日には車検会場と同じ市内の展示施設「ラ・ルーラル」で表彰式が行われ、2011年大会は全日程を終える。

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DAKAR:ダカールラリー ステージ13(最終)結果速報

■アルアティア悲願の初優勝、フォルクスワーゲン総合1-2-3で3年連続優勝を飾る
  三橋 淳(TLCトヨタ・ランドクルーザー)総合12位、市販車部門優勝

Nasser Al-Attiyah/Timo Gottschalk (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

(C)ASO. 拡大します

ステージ13:1月15日、コルドバ~ブエノスアイレス
競技区間(SS):181km 移動区間(リエゾン):645km

ダカールラリー最終13ステージは、カルロスサインツ(フォルクスワーゲン・トゥアレグ)が、今大会7回目のステージ優勝、通算24回目とオート部門での単独トップの勝利数となった。総合ではステージ2位のナッサー・アルアティアが悲願の初優勝を遂げた。総合2位にはジニエル・ド・ビリエ、3位にサインツとフォルクスワーゲンは1-2-3で3年連続の南米大陸での優勝となった。

フォルクスワーゲン最大のライバルと目されたX-Raid勢は、ステファン・ペテランセルが総合4位、クリストフ・ホローチェクが5位に終わった。三橋 淳(TLCトヨタ・ランドクルーザー)は、総合12位で市販車部門では独走状態のまま優勝を飾った。TLCのもう1台、寺田 昌弘は総合33位となった。

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2011年1月15日 (土)

DAKAR:TLCプレスリリース”最後のロングSSでコルドバへ、1号車にトラブル発生も無事解消する”

最後のロングSSでコルドバへ
1号車にトラブル発生も無事解消する

1101153トラブルを克服し、走り切った1号車 (C)TLC

DAY14  第12ステージ サン・ホアン > コルドバ( 走行距離: 678 km)

2011年ダカールラリーは14日、アルゼンチンのサン・ユアンからコルドバの間で555kmの競技を行った。SSは序盤に50kmほど砂地や砂丘があるもののその後は砂地のピストやハードグラベルでの山越えなど。いずれも以前の大会で使用したことのある地域だった。ところが294km地点のCP(チェックポイント)2と341km地点のCP3の間にある畑を横切る区間約10kmほどが前夜の降雨により泥の海に。しかもこの日はトラック部門が先に通過したため深いわだちが掘れてしまい、主催者は急遽この区間の競技を中止に、迂回路を取る措置を講じた。

これが最後となる500km超のSSをTLCの2台のトヨタ・ランドクルーザー200は慎重にアタック。1号車三橋淳/A・ゲネック組は序盤の砂地を走行中、副変速機がローレンジからハイレンジに戻せなくなるトラブルに見舞われてペースダウンを余儀なくされたが 何度か復帰を試みているうちに解消。その後は順調に走りきって総合24位/市販車部門3位でゴールした。2号車寺田昌弘/田中幸佑組はトラブル中の1号車に追いついたあと、問題が解決するまで一緒に走行したが、その後は自らのペースで順調に走行し、総合31位/市販車部門6位で無事ステージを終了した。

この結果により累計順位で1号車は総合12位/市販車部門1位のポジションをキープ。2号車も総合31位/市販車部門6位/ディーゼルクラス5位へとポジションを上げることとなった。明日15日の行程はコルドバ~ブエノスアイレス。2週間9500kmにわたって行われてきた大会もいよいよゴールを迎える。市販車部門6連覇というこれまで誰も果たしていない目標の達成に向けてTLCはビバークでの最後の点検整備をことさら入念に行っていた。

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LMS,LM24:ザイテック、ハイブリッドマシンをヨーロッパへ初投入

Zytek 09HS Hybrid (C)ALMS 拡大します

1月14日、ザイテックは純粋にレース用に開発された最新のZPHハイブリッド技術を使用したザイテック09SHが、イタリアのボローニァに本拠地のあるRangoni Motorsportから今年のルマンシリーズ(LMS)ならびにルマン24時間レースに出場することを発表した。

ザイテック09SHは自然吸気3.4リッターV8エンジン『ZG348』を搭載。2009年にアメリカンルマンシリーズ(ALMS)に出場したザイテック09HSが市販車用部品によるハイブリッドシステムを使用していたのに対して、09SHはレギュレーションの改正によりレース専用のシステムの使用が可能となった。

Rangoni Motorsportは、ミルコとマイケルとルカのランゴーニ兄弟によって2004年に設立されたチームで、イタリアのスーパースターズ・シリーズに参戦している。今シーズンはルカ・ランゴーニに2007年のF1A-GTチャンピオン、トーマス・ビアジとフェルディナンド・ジェリがドライバーとして加わる。

ザイテック・エンジニアリングのオペレーション・ディレクター、ジョン・マンチェスターは「ザイテック・エンジニアリングはこのパートナーシップにフェルディナンド・ジェリと協力できて嬉しく思う。われわれはRangoni Motorsportと草分け的なZPHハイブリッド技術との協力が、来るべきシーズンに大成功を収めることを確信している」と語っている。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース”予想外のマッドステージを無事に消化、2台揃ってブエノスアイレスへの最終ステージへ”

予想外のマッドステージを無事に消化
2台揃ってブエノスアイレスへの最終ステージへ

20110114_4 予想外のマッドステージを走りきった日野レンジャー (C)Hino Motors, Ltd

ダカールラリー2011、「第12ステージ」
1月14日、サン・ユアン~コルドバ
競技区間(SS):266km 移動区間(リエゾン):不明

14日はアルゼンチンのサン・ユアンからコルドバへ。これまでにも何度か使われているコースを使って266kmの競技が行われた。同SSは本来555kmの長さだがトラック部門は237km地点からスタートするもの。その関係もあってトラック部門が2輪/4輪部門の前にスタートする異例の設定となっていた。路面は堅いグラベルだが、前夜の降雨により畑の農道を行く部分の一部が泥沼化。トラックにもスタック車両が出る予想外の難所となってしまった。なお、その後主催者はCP(チェックポイント)2と3の間で4 輪部門の競技をキャンセルし、同区間を迂回することを決定した。

日野チームスガワラの2台の日野レンジャーはこのSSを慎重にアタック。マッドの区間ではしばしば前方視界を奪われるほどの泥沼に気を遣いながらもノートラブルで走りきり、2号車菅原照仁/鈴木誠一組がトラック部門総合16位/市販車部門3位/排気量10リットル以下クラス2位、1号車菅原義正/杉浦博之組も総合27位/市販車部門8位 /10リットル以下4位という成績でゴールした。この結果により累計順位では2号車が総合9位で市販車部門1位/10リットル以下クラス1位、1号車も総合13位/市販車部門3 位で10リットル以下クラス2位につけ、依然同クラスの1・2位を独占している。明日15日はコルドバからブエノスアイレス。2週間9500kmにわたって行われてきた今大会もいよいよゴールを迎える。2日と同じ郊外の運動場に設営されたビバークで5 名の日野メカニックたちは未明までじっくりと最後の点検整備を行った。

菅原義正/今日は3時に起きてまだ真っ暗な4時40分にビバークを出発。おかげで昼過ぎにコルドバに到着しましたが、SSではいきなりマッドが出てきてびっくり。明日はきっちり走ってブエノスアイレスにゴールしたいと思います。

杉浦博之/油断大敵。こんな道とは思いませんでした。ナビゲーションは全く問題ないのですが、精神的に疲れました。あと一日ですね。

菅原照仁/畑を横切る10kmほどがマッドでその後はだんだん乾いて終盤の山越えはドライでした。我々が履いているタイヤはサンド用なので泥では非常に滑りやすく、空気圧を落として慎重に走ってきました。

鈴木誠一/埋まらなくて良かった。ホイールの中に泥が詰まって固まると振動の原因になるので洗車をしてから点検整備をしてもらいます。2号車が試したリアのスタビライザーは印象が良かったようです。

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LMS,LM24:HPD、ルマン制覇に向けて大攻勢

(C)RLM 拡大します

(C)ALMS 拡大します 

1月14日、昨年のルマンシリーズ(LMS)LMP2クラスチャンピオンのRML AD Groupは、今シーズンのLMSとルマン24時間レースに、HPD(ホンダ・パフォーマンス・ディベロプメント)のシャーシとエンジンで参戦することを発表した。

HPDは昨年のLMP2マシンARX-01cの発展モデルであるARX-01dを開発、エンジンも自然吸気の3.4リッターV8エンジンから新設計のターボ付2.8リッターV6エンジンへ変更する。このエンジンは市販車のホンダ・アコードやアキュラZDXのものをベースとしている。シャーシデザインはこれまで同様ニック・ワース・リサーチが得意のCFD技術を駆使して行う。

過去8シーズンに渡ってローラシャーシでLMSとルマンを戦ってきたRMLは、昨年ローラシャーシにHPDエンジンという組み合わせで参戦。LMSではクラスチャンピオンを獲得したものの、HPDシャーシを使用するストラッカ・レーシングがしばしばRMLを上回る速さを見せつけた。RMLではエンジンとシャーシのマッチングがシャーシ変更の理由のひとつであるとしている。

また、英autosport.comによれば、昨年のアメリカンルマンシリーズ(ALMS)チャンピオンのハイクロフトは、HPDの開発するLMP1マシンARX-01eによって今年のルマン24時間レースに参戦すると報じている。ARX-01eは、LMP2のARX-01dより大径のフロントタイヤを持ち、エアロ面でもACOのLMP1規則に沿って変更されているという。

今年のルマンにはレベリオン・レーシングがTMGからエンジン供給を受けてLMP1クラスに出場する計画を持っており、HPD(ホンダ)、TMG(トヨタ)、そしてLMP2エンジンを市販するニッサン、さらにOAKレーシング・マツダと日本の4メーカーの名前が揃う可能性も出てきた。

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DAKAR:ダカールラリー ステージ12結果

■サインツ今大会6回目、通算23回目のステージウィン
  アルアティア総合初優勝に向けて余裕のリード

Carlos Sainz/Lucas Cruz (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

ステージ12:1月14日、サン・フォアン~コルドバ
競技区間(SS):555km 移動区間(リエゾン):123km

ダカールラリー・ステージ12は、サン・フォアンからコルドバへのルート。競技区間(SS)555kmは、前日のSSが短縮されたため今大会最長のステージとなった。ここではカルロス・サインツ(フォルクスワーゲン・トゥアレグ)が今大会6回目のステージウィン、通算ではステファン・ペテランセルの持つ23回の優勝記録に並んだ。

2位にはジニエル・ド・ビリエ(フォルクスワーゲン・トゥアレグ)が入り、総合で2位のド・ビリエを大きくリードしているナッサー・アルアティア(フォルクスワーゲン・トゥアレグ)はこのステージを無難にこなしてトップから6分11秒遅れの3位でゴール。この結果、アルアティアは明日の最終ステージを残して総合で2位に48分21秒のリードを保っている。

ステージは大雨の影響で難しいコンディションのもと、まずペテランセル(X-Raid BMW X3)がリードするが、SS途中でラジエターに穴を開け、またもパンクでタイムロスしてステージ4位に終わった。

日本勢はTLCトヨタ・ランドクルーザーの三橋 淳組がステージ24位、総合12位、市販車部門では依然2位に15時間以上の差を付けてトップ。寺田 昌弘組はステージ31位、総合で31位と2ポジションアップ。日野レンジャーの菅原 照仁組がステージ16位、総合9位をキープ、菅原 義正組はステージ27位、総合13位となった。

明日の最終ステージはコルドバからブエノスアイレスへ戻るSS181kmと短いステージ。アルアティアがよほどのミスや不運に見舞われない限り、大会初優勝が濃厚となってきた。

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2011年1月14日 (金)

DAKAR:日野自動車プレスリリース”アンデス山麓の山越えステージを無難に終了、2台の日野レンジャーは排気量10リットル以下のワン・ツーを堅持”

アンデス山麓の山越えステージを無難に終了
2台の日野レンジャーは排気量10リットル以下のワン・ツーを堅持

20110113_2_4 2号車菅原照仁/鈴木誠一組 (C)(C)Hino Motors, Ltd

ダカールラリー2011、「第11ステージ」
1月13日、チレシト~サン・ユアン
競技区間(SS):532km 移動区間(リエゾン):164km

2011年ダカールラリー、13日の行程はアルゼンチンのチレシトから南下してサン・ユアンへ。アンデス山麓を舞台に622kmに及ぶロングSSが行われた。同SSは再び前後2 パートに分けられ、ワジ(枯れ川)の谷を行くピストで標高3200m超の山を越える224kmの前半部分を終えると舗装路のニュートラルゾーンを160km移動。その後やや高速区間となる後半部分238kmの競技に臨むというものだった。しかし、主催者はS字形の後半部分の一部をショートカットして行程を90km短縮。このためSS距離は532kmとなり、競技者の到着は若干早まった。

いよいよ終盤戦を迎えた今大会、チレシトから先には難易度の高い砂丘越えなどは存在しないが、それ以外にもコース上には様々なリスクが存在する。ここまで築き上げたポジションをふいにしないよう確実にミスなく走りきることが求められる場面だ。日野チームスガワラの2台の日野レンジャーはこの日も着実な走りを披露し、2号車菅原照仁/鈴木誠一組は7番手スタートからトラック部門総合9位/市販車部門1位/排気量10リットル以下クラス1位の好ポジションでゴール。1号車菅原義正/杉浦博之組も同じく総合26位/市販車部門7位/10リットル以下4位で無事にSSを終了した。

この結果により(暫定ながら)累計順位で2号車はトラック部門総合9位/市販車部門1位/排気量10リットル以下1位の座を堅持。一方1号車は総合11位/市販車部門3位 /10リットル以下2位と市販車部門では3位に後退したものの、10リットル以下クラスのワン・ツー体制を守っている。

明日14日はサン・ユアンからコルドバへ戻る行程。序盤に砂丘を含むSSは二輪・四輪部門の555kmに対し、トラック部門はSSの途中から走り始めるため266kmと短く、序盤の砂丘も通らない。とはいえゴールまであと2ステージという気の抜けない状況だけにメカニックたちは細心の注意を払って車両の点検にあたっていた。

菅原義正/今日のSSの最後はワジの河原に観客席まで作ってあるギャラリーステージに引き回されました。例年最終日にアクシデントでリタイアするチームもあるので、最後まで気を引き締めて慎重に行きたいと思っています。

杉浦博之/終盤戦なのでクルマを壊さないように路面に気をつけたナビゲーションを心がけているつもりです。ここまでびっくりするような砂丘を越えてきて、あと2日と思うと感慨深いものがありますね。

菅原照仁/今日のステージは暑かった。路面が堅いので走行負荷はそれほど高くなかったはずですが45℃くらいはあったようで水温が108℃まで上がりました。埃も酷く、気を遣うSSでしたね。あと2日間は余裕を持って走り、ちゃんと結果をまとめたいと思います。

鈴木誠一/クルマは大きな問題はありません。テストの一環としてリアのスタビライザーを仕様の違うものに交換するのと、ショックアブソーバーの高速側を少々調整するくらいです。

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DAKAR:TLCプレスリリース”アンデス山麓を下ってサン・ユアンへ 終盤戦も気の抜けないステージが続く”

アンデス山麓を下ってサン・ユアンへ 終盤戦も気の抜けないステージが続く

1101141_3 ラ・リオハのビバークに到着した1号車 (C)TLC

DAY13  第11ステージ チレシト > サン・ホアン( 走行距離: 786 km)

13日の行程はチレシトから南下してサン・ユアンへ。アンデス山麓を舞台にロングSSが行われた。同SSは再び前後2パートに分けられ、ワジやピストで標高3200m超の山を越える224kmの前半部分を終えると160kmのニュートラルゾーンを移動。その後比較的高速区間の後半部分238kmの競技に臨むというものだった。しかし、主催者はS字形の後半部分の一部をショートカットし、走行距離を90km短縮。このため、参加者のサン・ユアンへの到着は当初の予定よりも若干早まる結果となった。

2011年ダカールラリーもいよいよ終盤戦。チレシトから先には難易度の高い砂丘越えなどは存在しないが、コース上には様々なリスクが存在する。せっかく築いたポジションをふいにしないよう、ことさらに注意を払って競技を進めることが求められる場面だ。現在1号車三橋淳/A・ゲネック組が市販車部門首位につけるTLCは前人未到の市販車部門6連覇という大きな目標に向けて着実な歩みを続けており、この日も落ち着いたペースでSSをクリア。1号車が総合15位/市販車部門1位、2号車も総合23位/市販車部門3位でゴールした。この結果により累計順位では1号車が総合12位/市販車部門1位、2号車は総合33位/市販車部門6位/ディーゼルクラス5位へとポジションを上げることとなった。

サン・ユアンには前回大会でも通過したが、今回のビバークは町の中心部に設けられた。ここも日中の気温は43℃にも達する酷暑の地域である。この日の行程では枯れ川(ワジ)の底を行く区間での砂利の跳ね上げで下回りに若干のダメージが認められたため、1号車はリアサスペンションのトルクロッドを交換。もちろん2台とも残り2日間に向けて万全を期すべく、入念な点検作業を行った。

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DAKAR:ダカールラリー ステージ11結果

■アルアティア、4回目のステージウィンで初の総合優勝に近づく
  サインツはマシントラブルで総合3位に後退

Nasser Al-Attiyah/Timo Gottschalk (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

ステージ11:1月13日、チレシト~サン・フォアン
競技区間(SS):532km 移動区間(リエゾン):164km

ダカールラリー、ステージ11はチレシトからサン・フォアンへのルート。ここではナッサー・アルアティアが今大会4回目のステージウィンを飾った。2位にジニエル・ド・ビリエとフォルクスワーゲン・トゥアレグの1-2。ライバルのカルロス・サインツがトラブルで大きく遅れたため、アルアティアが大会初優勝に近づいた日となった。

総合でアルアティアを追うカルロス・サインツ(フォルクスワーゲン・トゥアレグ)は、ステージ400kmを過ぎたところでトップを走行中にサスペンショントラブルでストップ。後続のマーク・ミラー(フォルクスワーゲン・トゥアレグ)がサポート役となって修復を手伝うが、1時間以上のタイムロスを喫してステージ14位、総合でもド・ビリエに抜かれて3位に後退した。ミラーもステージ11位、総合でもクリストフ・ホローチェク(X-Raid BMW X3)に抜かれて6位に落ちた。

三橋 淳組(TLCトヨタ・ランドクルーザー)は、このステージ15位でゴール。総合では12位と2つポジションを落としたものの、市販車部門では2位に15時間30分以上と前日からさらにリードを広げてトップを走っている。菅原 照仁組(日野レンジャー)はこの日もステージ9位、菅原 義正組(日野レンジャー)はステージ26位、総合では9位と11位と前日と同じポジションをキープしている。

なお前日のステージ10ではNo.410のアルゼンチンドライバー、Amor Eduardo Osvaldoがビバーク地のチレシトに向かう移動区間で一般車両と事故を起こし、主催者は一般車側のドライバーをヘリでチノガスタの病院へ搬送したが、残念ながら死亡が確認された。

(C)ASO. 拡大します

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2011年1月13日 (木)

DAKAR:TLCプレスリリース”灼熱と重い砂のフィアンバラ砂漠を順調に攻略 水温上昇に苦しみながらも2台揃ってポジションを上げる”

灼熱と重い砂のフィアンバラ砂漠を順調に攻略 水温上昇に苦しみながらも2台揃ってポジションを上げる

1101131 チレシトのビバークでシャロワ・チーフメカニックに状況を説明する三橋ドライバー (C)TLC

DAY12  第10ステージ コピアポ > チレシト( 走行距離: 862 km)

12日、2011年ダカールラリーは再びアンデスを越えてチリからアルゼンチンへ。いよいよ終盤戦を迎えた。コピアポ~チレシトの行程は686kmの移動区間で国境を越えたあと、フィアンバラ砂漠で176kmのSSを実施。その後再び183kmの移動区間でフィアンバラ南部のチレシトのビバークに到達するもので合計862kmの移動距離は今大会最長である。フィアンバラ砂漠は標高1400m~2400mの高地にありながら日中気温が45度に及び、砂丘やワジ、フェシュフェシュなど走行抵抗の高い路面が続く。このため例年水温や油温の上昇からオーバーヒートに見舞われる競技車が続出するなど人にも車両にも過酷なことで知られるステージだ。

この難所をTLCの2台のトヨタ・ランドクルーザー200は慎重に走行。1号車三橋淳/A・ゲネック組は水温が上昇するたびに止まってクールダウンするなど車両をケアした走りでSS総合21位/市販車部門2位でゴール。2号車寺田昌弘/田中幸佑(トヨタ車体社員)組も同じく総合33位/市販車部門6位で無事に終了した。

この結果により1号車は累計順位で総合11位にポジションアップし、市販車部門首位の座を堅持。2号車も総合32位/市販車5位/ディーゼル4位と順位を上げることとなった。
明日13日はチレシト~サン・ユアン。砂丘はないが再び前後2パートに分かれる622kmのロングSSには3200m超の山越えなどリスクの多い区間が含まれる。日中気温40℃を軽く超えたビバークにラリー車が到着したのは1号車が午後8時すぎ、2号車は午後10時頃。待ちわびていたメカニックたちが早速作業に取り掛かった。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース”灼熱と重い砂のフィアンバラを見事に攻略、市販車部門および排気量10リットルクラスのワン・ツー体制を確立”

灼熱と重い砂のフィアンバラを見事に攻略
市販車部門および排気量10リットルクラスのワン・ツー体制を確立

20110112_1 1号車菅原義正/杉浦博之組 (C)Hino Motors, Ltd

ダカールラリー2011、「第10ステージ」
1月12日、コピアポ~チレシト
競技区間(SS):176km 移動区間(リエゾン):869km

2011年ダカールラリーもいよいよ終盤戦へ。12日には再びアンデスを越えてチリからアルゼンチンへ入国した。コピアポ~チレシトの行程は686kmの移動区間で国境を越えたあと、フィアンバラ砂漠で176kmのSSを実施。その後再び183kmの移動区間でフィアンバラ南部のチレシトのビバークに到達するもので、合計862kmの移動距離は今大会最長である。フィアンバラ砂漠は標高1400m~2400mの高地にありながら日中気温が45度に及び、砂丘やワジ(枯れ川)、フェシュフェシュ(パウダー状の砂)など走行抵抗の高い路面が続く。このため例年は水温や油温の上昇からオーバーヒートに見舞われる競技車が続出するなど、人にも車両にも過酷なことで知られるステージだ。

日野チームスガワラの2台の日野レンジャーはこの難所に果敢にアタック。2号車菅原照仁/鈴木誠一組は11番手でスタートすると砂丘を巧みに回りこんでクリアするなど、クレバーな走りでCP(チェックポイント)2までに7位へ躍進。そのまま走りきって見事改造部門の大型勢に分け入るトラック部門総合7位/市販車部門1位/排気量10 リットル以下クラス1位でゴールした。また、1号車菅原義正/杉浦博之組も15位スタートからCP2で14位にポジションアップ。総合16位市販車部門3位/10リットル以下クラス2位で順調に走り終えた。この結果により(暫定ながら)累計順位で2号車はトラック部門総合9位/市販車部門1位/排気量10リットル以下1位、1号車が同じく総合11 位/市販車2位/10リットル以下2位にポジションをアップ。2号車が見事シングルランキングに食い込むとともに市販車部門でのワン・ツー体制を初めて確立した。

明日13日はチレシト~サン・ユアン。砂丘はないが再び前後2パートに分かれる 622kmのロングSSには3200m超の山越えなど、リスクの多い区間が含まれる。日中の気温が40℃を軽く超えたビバークにラリー車が到着すると、待ちわびていた5名の日野メカニックたちが早速作業に取り掛かった。

菅原義正/すごいデコボコ道で砂丘も難しいステージでした。殆ど09年大会と同じだったような気がします。ここまできたらあくまで確実性を重視してきっちり走りきりたいと思っています。

杉浦博之/移動区間の国境越えで4300mの高地を通ったのですが、自分は低酸素に弱いので高山病の薬を飲んだり、酸素を吸ったりして対応。おかげでSSでは大丈夫でした。今日で本格的な砂丘が終わったということでほっとしました。

菅原照仁/最初の砂丘をまっすぐ登らず回り込んでクリア。そのあとの砂丘でも下り坂のキャンバー走行があり、上手く迂回しながら通ってきました。コピアポのループ(第9ステージ)とここ(第10ステージ)は狙っていたSSなので、上手く行きました。水温上昇はありましたが110℃止まりでペースダウンなどはなし。今日も良い一日でした。

鈴木誠一/オフロードのカップ(方位)走行が多く、ナビゲーションは少々難しかったです。水温のほか油温も上昇しましたが問題ない範囲。砂丘で前後バンパー、マッドフラップなどの損傷はありましたが、大丈夫です。

門馬孝之/今日はデコボコ道を走ってきたのでダメージがないか、全体をよく点検します。昨年までこのステージで苦しんだオーバーヒートはなかったようなのでほっとしました。

山本昌良/現場のリズムにもだんだんと慣れてきました。残りも僅かになってきたので2台揃って完走できるよう全力で頑張ります。

橋場弘/前回現場に来たときよりも周りが確実に速くなっているのを感じます。

末次健一/最初はきつかったですが、だんだん本調子になってきました。ラリー車は市販車よりもシビアな面があって難しいのですが、順位が上がってくるとこちらもミスしてはいられない気持ちになってきます。

山王隆史/砂と埃の生活にも慣れてきました。ラストスパートが掛けられるようにしっかりクルマを良くしていかなければと思っています。

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INDY:今シーズンから『ダブルワイド・リスタート』を採用

(C)INDY Media 拡大します

1月11日、インディアナポリスで行われたインディカーシリーズのカンファレンスでは2011年シーズンから採用されるいくつかのルール改正が発表された。

まず、オーバルコースでのリスタートの際にはダブルワイド・リスタートが採用される。コーションが終わりグリーンフラッグが出される前のラップで、トップが1列目のイン側に以下のマシンが2列に並ぶよう各ドライバーにレースディレクターから支持が出される。ロード/ストリートコースの場合は、レコードライン以外にあるタイヤかすなどを拾う可能性があるためこれは採用されない。

また、オーバルコースでのリスタート地点はこれまでターン3とターン4の間にあったが、これをよりスタート/フィニッシュラインに近づける。実際の位置はトラックの特徴によって各レースごとに決定される。

チームのピットボックスの位置はオーバルとロード/ストリートと同じ種類のトラックでの前のレースでの予選順位によって決定される。ただしインディ500マイルレースだけは従来のものを採用する。開幕戦のセントピータースバーグでは2010年のエントラントポイントによって決められる。

レースの最初のセッションは75分間とされ、初めの45分間はルーキーとポイントランキングのトップ10以外のドライバーが走行し、残り30分間は全車による走行となる。この際、トップ10のマシンは1セットのみタイヤを使用できるが、トップ10以外はもう1セットのタイヤを使うことが出来る。この2セット目のタイヤは返却しなければならない。

ロード/ストリートコースでの3つのセグメントの予選では、それぞれ1種類のタイヤのみ使用できる。チームが選んだレッドとブラックタイヤはセッション中に変更することができなくなった。

また、2012年からの新規定について、エンジン排気量を当初予定していた2.4リッターから2.2リッターに縮小することも決定された。メーカーにより効率が良く、そして耐久性とのバランスを求めたためとされている。使用される燃料はエタノール85と、これまでの98%エタノールから変更される。燃料に関しては後日詳細なプラットホームが発表される。

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DAKAR:ダカールラリー ステージ10結果

■ステージ10はド・ビリエが今大会初のステージウィン
  アルアティア、総合でのリードを広げる
  日本勢も好調に順位を上げる

Giniel de Villiers/Dirk von Zitzewitz (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

ステージ10:1月12日、コピアポ~チレシト
競技区間(SS):176km 移動区間(リエゾン):869km

ダカールラリー・ステージ10は、コピアポから再び舞台はアルゼンチンへ戻りチレントまでの競技区間(SS)176kmで行われ、ジニエル・ド・ビリエが今大会初のステージウィンを飾った。2位にはクリストフ・.ホローチェク、3位にステファン・ペテランセルのX-Raid BMW X3が続き、4位ナッサー・アルアティア、5位カルロス・サインツのフォルクスワーゲン・トゥアレグとなった。

ステージは序盤アルアティアがリードするが、5番目と6番目のコントロールポイント間でアルアティアがルートを見失いタイムロス。この間に最短ルートをとったド・ビリエがトップに立ってゴール。カルロス・サインツはマシントラブルで遅れた。この結果総合ではフォルクスワーゲンの1-2-3は変わらないものの、トップのアルアティアは2位サインツに12分以上とリードを広げた。

日本勢は三橋 淳組(TLCランドクルーザー)が総合10位までポジションアップ、すでに市販車部門では2位に14時間48分近くの差をつけて快調にトップを走る。チームスガワラの日野レンジャーも菅原 照仁組が総合9位、菅原 義正組が総合11位にまで順位を上げている。

(C)ASO. 拡大します

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DAKAR:パリダカ日本事務局”ストリートびっくりのSS優勝、カルロス・サインツ”

ストリートびっくりのSS優勝、カルロス・サインツ

Cartevignette (C)ASO.

サマリー   2011年1月11日 (火)
第9ステージ : コピアポ→コピアポ
全車 :リエソン  35 km  SS 235 km

今日はモト部門、ライダーが一斉スタートだった。コピアポを周回する今日のSS、コーマとデプレのデュエルは動かず、ジョナ・ストリートの驚きのステージ優勝。オート部門はサインツがアルアティヤにタイムを縮め、カミヨン部門はカビロフがSSを制し、再び総合トップに戻った。

ダカール・ラリーでおなじみ、一列に並んで一斉にスタートしたライダーたちは、広大に広がる谷の中の連続デューンの中に飲み込まれた。エリート・ライダーでさえも、いつもの目印を失い、落胆を隠せなかった。最初の10人ほどのトップ・グループは余裕で飛び出した。20kmほどの所で、10人のうち9人がカップを間違え、方角を失った。一人エルダー・ロドリゲスだけは、ロード・ブックの正しいコースを見つけ出す。一旦、彼は今日のステージ優勝かと思われた。が運命の神はそうはさせない。Km225でガス欠でストップ、今日の戦線から離脱した。彼の後ろを走っていた数人の第3グループのライダーのうち、ジョナ・ストリートが飛び出し、本日のSSを制した。ゴールでフランス・ヴェルホーヴェンより3分36秒速く、彼のダカール・ラリー史で2度目のSS優勝だった。前回は2009年サン・ラファエルのステージ優勝だった。

今日の砂漠の中の右往左往で、総合順位トップ争いは目立たなかった。Km21ではマルク・コーマもシリル・デプレもまだ彼らの位置は安泰だった。デプレやフランシスコ・ロペスがひょっとしたら覆せるかもしれないという予想をよそに、コーマは今日も巧みにコントロールしていた。コーマはしっかり総合トップの位置をキープし、デプレとの差8分14秒、ロペスとの差23分33秒。

順位が逆転しそうなのはオート部門、ナセル・アルアティヤの総合トップの椅子が危うくなってきた。カルロス・サインツがきっちりと総合優勝に目を据え、今回最も信頼できる腕を持った二人が、最もパフォーマンスの高いクルマで互角の勝負を繰り広げた。勝負を配するのはどちらかがミスをするかどうか、双方にプレッシャーがかかる。昨日の状況にもかかわらず、サインツはコンスタントにアタックし続け、ゴールでチーム・メイトのアルアティヤに1分56秒の差で本日のSSを制した。今大会5度目のステージ優勝。総合ではアルアティヤがトップをキープしているが、わずか3分18秒の差、明日は順位がひっくり返るかもしれない。

一方、ステファン・ペテランセルの優勝悲願の情熱は少し下向き気味、トップからかなり遅いスタートでは優勝へのミッションも難しい。SS4位でマーク・ミラーを追い越したが、トップのナセル・アルアティヤとのタイム差は1時間42分。

カミヨン部門はフィルダウス・カビロフがSSを制し、再び総合でトップに返り咲いた。チーム・メイトのウラジミール・チャギンに4分11秒の差。一方Kamazを脅かしていたアレス・ロプライスは数時間タイム・ロスして、優勝戦線から遠ざかった。

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2011年1月12日 (水)

DAKAR:TLCプレスリリース”難所コピアポを2台揃って無難にクリア 車両・人員とも好調の波に乗って終盤戦へ"

難所コピアポを2台揃って無難にクリア 車両・人員とも好調の波に乗って終盤戦へ
DAY11  第9ステージ コピアポ > コピアポ( 走行距離: 270 km)

10日の行程で到着の遅れていたTLCの2号車寺田昌弘/田中幸佑組は11日午前4時すぎに総合48位/市販車部門7位/ディーゼルクラス6位の成績で無事コピアポのビバークに到着。乗員・車両ともに問題はなく、乗員は仮眠を取り、車両はメカニックによる整備点検を受けて午前10時10分すぎに11日の競技に出発していった。

1101125 急斜面の砂丘を堅実に走破する1号車 (C)TLC

11日の行程はチリのコピアポ~コピアポ。アタカマ砂漠の中心部を舞台にした235kmのループコースで砂丘がふんだんに用意された今大会のハイライト的なルートである。しかし10日の行程をゴール出来ていない参加者が多いことから主催者はSSを207km地点のCP(チェックポイント)2までに短縮。その後移動区間でビバークに戻る措置を講じた。

この難関ステージをTLCの2台のトヨタ・ランドクルーザー200は堅実に走破。1号車三橋淳/A・ゲネック組は序盤の急斜面の砂丘が登れず、迂回ルートの検討などで30分ほどタイムロス。しかしその後は問題なくクリアしSS総合21位/市販車部門1位で気を吐いた。
一方、2号車は同じ砂丘を当初から回りこんで越えるなど順調に歩みを進め、結局パンクを1本したほかはトラブルなく総合50位/市販車部門9位/ディーゼルクラス8位でゴールした。

この結果により1号車は累計順位で総合13位という市販車部門車両として異例の高順位で部門首位の座を堅持。今や部門2位とのタイム差は13時間32分6秒に及んでいる。また、2号車も総合37位/市販車7位/ディーゼル6位と順調にポジションをキープしている。
明日12日は再びアンデスを越えてアルゼンチンへ。コピアポ~チレシト間で176kmのSSが予定されている。コピアポのビバークでは2台が揃って終盤戦に向けた入念な点検整備を受けていた。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース”難関のアタカマ砂丘を無事に終了、排気量10リットル以下のワン・ツー体制を堅持”

難関のアタカマ砂丘を無事に終了
排気量10リットル以下のワン・ツー体制を堅持


20110111_6 コピアポのビバークを出発する2号車 (C)Hino Motors, Ltd

2011年01月12日
ダカールラリー2011、「第9ステージ」
1月11日、コピアポ~コピアポ
競技区間(SS):207km 移動区間(リエゾン):不明


11日の行程はチリのコピアポ~コピアポ。アタカマ砂漠の中心部を舞台にした 235kmのループコースで砂丘がふんだんに用意された今大会のハイライト的なルートである。しかし10日の行程をゴール出来ていない参加者が少なくないことから主催者はSSを207km地点のCP(チェックポイント)2までに短縮。その後移動区間でビバークに戻る措置を講じた。 日野チームスガワラは小型軽量な日野レンジャーの特性を活かしてこのSSを順調に走行。2号車菅原照仁/鈴木誠一組は序盤の急な砂丘を上手く回り込んでクリアするなどこの日も快調でトラック部門総合11位/市販車部門1位/排気量10リットル以下クラス1位の高順位でゴールした。また、10日の行程で排気量10 リットル以下クラス2位に復帰した1号車菅原義正/杉浦博之組も車両に過大な負荷を掛けない走りで同じく総合15位/市販車部門3位/10リットル以下クラス2位でフィニッシュした。

この結果によりトラック部門の累計順位では2号車が総合11位/市販車部門2位/10 リットル以下クラス1位、1号車は総合13位/市販車3位/10リットル以下2位のポジションを保ち、10リットル以下クラスのワン・ツー体制を堅持した。

12日は再びアンデスを越えてアルゼンチンへ。コピアポ~チレシト間の行程でフィアンバラ砂漠を舞台に176kmのSSが予定されている。高温で走行抵抗の大きい砂、さらに高標高までの急な登りという悪条件の重なる同地でのSSは今大会最後の難所と目される。コピアポのビバークでは5人の日野メカニックたちが山場に備えて気合の入った整備点検を行っていた。

菅原義正/最初の砂丘は左に回り込んで問題なし。危ないところが多くて少々疲れましたね。でも無事に終わってほっとしました。水温が上昇する場面もありましたがすぐにペースを抑えることで問題なかったです。

杉浦博之/今日もすごい砂丘があり、途中トラックが2台倒れているなど怖いところの多いステージでしたが、なるべく安全な方法を探しながら無事抜けてきました。ナビゲーションとしては上手く出来た一日ですね。

菅原照仁/順調です。まあトラックには登れない急な砂丘、というか大きな砂の山が続きました。その後はキャメルグラス(らくだ草)や砂地のピスト、また一昨年と同じ砂丘も通りました。砂が柔らかくて危なかったです。

鈴木誠一/今日も水温が108℃まで、ミッションやエンジン油温も上がりました。ペースを落としてもらうほどではなく、早めにファンを回して対応しています。ナビゲーションとしてはカップ(方位)走行が多かったですが、思ったよりは難しくなかったです。

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Grand-Am:MZ Racingプレスリリース”8台のRX-8が2011年デイトナ24時間「テストデー」に出場”

Dytonatestday (C)Mazda North American Operations / MZ Racing

米国のメジャーモータースポーツイベントの新年は、Grand Amロードレーシングの「デイトナ24時間テストデー」で幕を開けた。路面を全面的に舗装し直したばかりのデイトナインターナショナルスピードウェイで、3日間にわたる公開テストが1月7日金曜日から行われた。

このテストには、8台のMazda RX-8(20B型3ローターエンジン搭載)が参加した。昨年の同レースで優勝を果たしたSpeedSourceチームの#70と2010年のシリーズチャンピオンを獲得した同#69を筆頭に、TV俳優として広く全米にその名が知れ渡っているパトリック・デンプシー率いるデンプシーレーシングも2台をエントリー。そのうちデンプシー自身がドライブする「Visit Florida」のデカールが貼られた#40は、明るいイエローとオレンジ、そして鮮やかなレッドに彩られたRX-8で、この場で報道陣にお披露目プレゼンテーションを行った。

E.アッセンテートと共に2010年のチャンピオンドライバーとなった#69 FXDD Mazda RX-8のJ.セガールは、「テストのタイムはまだ満足いくものではないが、ゆっくりだが徐々に良くなっている」と語った。昨年共にルーキーとしてGrand Am Rolex GTシリーズを戦ったJ.エドワードとA.クリストドゥローのふたりは、今年はS.トレンブレイとJ.ボマリートが駆るSpeedSourceの#70 RX-8をドライブし、チームの3度目のデイトナ24時間制覇狙いをサポートする。

デイトナ24時間レースは、1月27日に予選を行い、29日と30日の二日間にわたって決勝レースが行われる。

※MZRacingでは、1月28日から30日までの3日間、フロリダ州デイトナスピードウェイからレポートを実況する予定です。YouTube動画レポートやドライバー・関係者インタビューにもチャレンジします。乞うご期待。

MZ Racingプレスリリース

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INDY:シリーズ統括団体名をインディカーに統一

 (C)INDYCAR Media 拡大します

1月11日、インディカーシリーズは、IZODインディカーシリーズ、ファイアストン・インディライツ、マツダ・ロード・トゥ・インディの統括団体の名称ををこれまでのインディ・レーシングリーグからインディカーへと変更することを発表した。

インディアナポリスのウェスティンホテルには、インディカーシリーズのドライバーやシリーズCEOのランディ・バーナードらが出席してプレゼンテーションが行われ、新シリーズネームやロゴがお披露目された。

ランディ・バーナード(インディカーCEO):「各シリーズがわれわれのスポーツのために、本当に統一組織を意味するネームの下に前進するための時が来た。インディカーは世界的に認められ、世界でも最も速く、最も多才なレースとドライバーによるシリーズとしてそのポジションを占める」

IZODインディカーシリーズ、ファイアストン・インディライツ、マツダ・ロード・トゥ・インディのクーパータイヤ・US F200とグッドイヤー・スターマツダチャンピオンシップのシリーズ名称は、これからも変わらずにインディカーによって認可されることになった。

 (C)INDYCAR Media 拡大します

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DAKAR:ダカールラリー ステージ9結果

Carlos Sainz/Lucas Cruz (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

ステージ9:1月11日 コピアポ~コピアポ 競技区間(SS):208km

ダカールラリー・ステージ9は、コピアポをスタートしてコピアポに戻る周回ルート。競技区間(SS)は、予定の235kmから208kmへ短縮されて行われた。この日はカルロス・サインツ(フォルクスワーゲン・トゥアレグ)が今大会5回目のステージウィン、2位にナッサー・アルアティア、3位にジニエル・ド・ビリエとフォルクスワーゲンの1-2-3位となった。

トップでスタートしたアルアティアとサインツは激しいトップ争いを展開、SS63km地点での第2コントロールポイントでは、この2人が同タイムで通過。その後アルアティアはタイヤトラブルでタイムロス、サインツは1分56秒の差をつけてゴールした。

総合ではアルアティアがトップの座を守ったが、2位のサインツはアルアティアとの差を3分18秒差にまで縮めている。3位にド・ビリエ、4位にステファン・ペテランセル(BMW X3)、5位にマーク・ミラー(フォルクスワーゲン・トゥアレグ)と続いている。

日本勢ではオート部門で三橋 淳組(TLCランドクルーザー)が総合13位、市販車部門で2位に13時間30分以上の差を付けての独走状態が続いている。寺田 昌弘組(TLCランドクルーザー)は総合37位、市販車部門7位。トラック部門では、菅原 照仁組(日野レンジャー)が総合11位、菅原 義正(日野レンジャー)が総合15位とそれぞれ順調にステージを終えている。

各チームのサポート部隊にとってはこの日は移動の必要がないステージであり、マシンの修理に追われた休息日以上にリフレッシュできる1日となった。

(C)ASO. 拡大します

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2011年1月11日 (火)

ALMS,LMS,LM24:ハイブリッドマシン、ポルシェ918 RSRがデビュー

Porsche 918RSR (C)Porsche AG.  拡大します

ポルシェはデトロイトオートショーで『918 RSR』を公開した。
918 RSRは昨年ニュルブルクリンク24時間レースやアメリカンルマンシリーズのロードアトランタ(プチルマン)、さらにILMC珠海でレース出場した911 GT3 Rハイブリッドの後継マシンとなる。

918RSRは911 GT3 Rハイブリッドのリアエンジンとは異なり、2シーターでミッドシップにエンジンを搭載しているが、助手席に置かれたウイリアムズ製のフライホイール・アキュムレーターなど、ハイブリッドシステムは911 GT3 Rのものを踏襲している。

エンジンは直噴のV8で最高出力563馬力を発生、最高回転数は10,300rpm。これにブレーキング時にフライホイールに蓄えられたエネルギーが、前輪に付いている2つの発電機兼モーターに各75kw(合計150kw)のエクストラパワーを与える。その際の最高出力は767馬力にアップし、エネルギーがフルに蓄えられた状態で8秒間使用することが出来る。

918 RSRのボディは1960年代のポルシェのレーシングマシンである908ロングテールや917ショートテールの伝統を受け継いでいる。

 (C)Porsche AG.  拡大します

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DAKAR:日野自動車プレスリリース”波乱の大砂丘を越えてコピアポへ、排気量10リットル以下クラス・ワン・ツーを奪還”

波乱の大砂丘を越えてコピアポへ
排気量10リットル以下クラス・ワン・ツーを奪還

ダカールラリー2011、「第8ステージ」
1月9日、アントファガスタ~コピアポ
競技区間(SS):508km  移動区間(リエゾン):268km

20110110_2 2号車菅原照仁/鈴木誠一組 (C)Hino Motors, Ltd

後半戦の山場は続く。10日の行程はチリのアントファガスタからコピアポで、 268kmの移動区間で南下したあとアタカマ砂漠の中心部を舞台に508kmの競技区間(SS)が設定された。距離が長い上にアップダウンが激しく標高はおよそ2000mから 200mまで変位、砂丘も4箇所にわたって用意され、埃の酷い丘陵を行くオフピストなど路面が多彩に変化するステージであった。

日野レンジャー2台でトラック部門の市販車部門に参戦している日野チームスガワラはこのSSを的確な走りでクリア。この日18番手スタートの2号車菅原照仁/鈴木誠一組はCP(チェックポイント)2を16位で抜けると難易度の高い砂丘をクレバーにクリアしてCP4で9位にポジションアップ。その後も順調に走り続けてSS総合10位/市販車部門1位/排気量10リットル以下1位でゴールした。一方、1号車菅原義正/杉浦博之組はとりわけ慎重な走りを心がけ、13番手スタートからCP2で28位に後退。しかしCP5までに10リットル以下クラスの2位を争っているJ・エルフリンク組(メルセデス・ベンツ・アクサー)をパスして11位に浮上すると同16位/市販車部門3位/10リットル以下2位で無事SSを終了した。

この結果によりトラック部門の累計順位で2号車が総合11位/市販車部門2位/10リットル以下クラス1位を堅持する一方、1号車は総合13位/市販車3位/10リットル以下2位にポジションを上げ、10リットル以下クラスのワン・ツー体制を再び確立した。

11日はここコピアポのビバークを基点に235kmのループ状コースで競技が行われる。距離は短いものの難易度の高い砂丘越えが何箇所も設定されており、今大会最大の山場となりそうだ。ビバークでは日野メカニックたちが未明まで点検整備を行って万全の体制を整えていた。

菅原義正/今日はとりわけ慎重にクルマを大事に走ることを心がけました。明るいうちに帰るのが目標だったのですが、ギリギリで日没となりましたね。おかげでノートラブル、ノーパンク、ノースタックで難しいSSを終えることが出来ました。明日(11 日)も難関が続きますが一歩一歩気をつけて進んでいきます。

杉浦博之/キツイ一日でした。ナビゲーションも砂丘もエスケープできないところが多く、トラックには大変。さすがに疲れましたが明日も気合で頑張ります。

菅原照仁/砂丘といっても大きな砂の山は登りが急でトラックはまっすぐ登れないところやキャンバーで転倒しそうになる危ない場面もありました。でも、丁寧な走りを心がけてクルマにダメージなく抜けてこられました。長くて疲れましたが、上手くいった一日ですね。

鈴木誠一/日中は暑くて負荷の掛かる上りでは水温が100℃を越えることがありました。下りで冷ます感じで上りのアクセルを緩めるほどではなかったです。ミッションやエンジンオイルの温度も高めで、今年対策したもののフィアンバラに行くときがちょっと心配です。

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DAKAR:TLCプレスリリース”ラリーは最大の難所コピアポへ、1号車がSS総合17位で市販車部門トップタイム 2号車は未着ながら着実に走行中"

ラリーは最大の難所コピアポへ
1号車がSS総合17位で市販車部門トップタイム 2号車は未着ながら着実に走行中

1101116 未着ながら着実に走行中の2号車 (C)TLC

DAY10  第8ステージ アントファガスタ > コピアポ( 走行距離: 776 km)

10日の行程はチリのアントファガスタからコピアポ。268kmの移動区間で南下したあとアタカマ砂漠の中心部を舞台に508kmの競技区間(SS)が設定された。距離が長い上に標高はおよそ2000mから200mまで変位し、砂丘も4箇所にわたって登場。埃の酷い丘陵を行くオフピストなど多彩な路面が用意されていた。

このロングステージをTLCの2台のトヨタ・ランドクルーザー200は高い集中力を保ってアタック。1号車三橋淳/A・ゲネック組は中盤の難易度の高い砂丘を無事にクリアし、途中パンクやスタック、あるいはルートファインディングでタイムロスを喫しながらもSS総合17位/市販車部門1位の好成績でゴールした。この結果により1号車は累計順位で総合13位(市販車部門1位)へとさらにポジションを上げることとなった。

一方、2号車寺田昌弘/田中幸佑(トヨタ車体社員)組は同じく中盤の砂丘通過にやや時間を要し、着実な走行を続けたものの終盤に日没となってペースダウン。このため、現地時間21時18分にSSゴールまで残り56kmのCP(チェックポイント)6を46位で通過したあと、22時40分時点でゴールには到着していない。同時点でゴールした4輪車は(この日スタートを切った)87台中僅か33台と多くの車両がまだコース上に残っている状況である。夜になって気温も冷え込んできたコピアポのビバークでTLCは1号車の点検整備を進めるとともに森達人監督以下全員が2号車の到着を心待ちにしているところだ。

なお、明日11日はコピアポを基点としたループ状のルートで235kmのSSが行われる。前半は10日の終盤部分を逆走する形。距離は短いが砂丘越えがふんだんに用意され、再び大きな難関となりそうだ。

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DAKAR:ステージ8結果速報

■アルアティア、ステージ8優勝で逆転総合トップに
  フォルクスワーゲン総合1-2-3位

Nasser Al-Attiyah/Timo Gottschalk (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

ステージ8:1月10日 アントガスファ~コピアポ 競技区間(SS):508km 移動区間(リエゾン):268km

ダカールラリー・ステージ8は、アントガスファから昨年鉱山の落盤事故からの救出劇で一躍有名になったコピアポへのルート。競技区間は508kmと今大会これまで最長の距離で、砂丘と乾いた川底の厳しいステージ。

ここを制したのは前日に続いてナッサー・アルアティア(フォルクスワーゲン)で、 2位のカルロス・サインツに6分36秒差をつけて総合でもトップに躍り出た。サインツはステージ終盤までリードしていたものの、ラスト5kmほどのところで2度砂丘でスタックしてタイムロス。3位にはジニエル・ド・ビリエ、4位にマーク・ミラーとフォルクスワーゲンがステージのトップ4を占めた。

前日まで総合3位のステファン・ペテランセル(BMW X3)はこの日もパンクに悩まされ、さらにエンジンのオーバーヒートでスローダウン、ステージ6位、総合でもド・ビリエに抜かれて4位へと後退した。ステージ5位にはナニ・ロマ(日産オーバードライブ)が入った。

日本時間午前7時の時点では、ゴールしているのはオート部門、トラック部門とも上位のマシンのみとなっている。

(C)ASO. 拡大します

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DAKAR:パリダカ日本事務局”2011/01/08 TimeLine 休息日 アリカ"

2011/01/08 TimeLine 休息日 アリカ

20110108_m(C)ASO.

18:34 チリ大統領がビバーク地訪問
昨年3月からチリの大統領になったセバスチァン・ペニェラが、今朝、アリカのビバーク地を訪問、長い時間、競技者らと共に過ごした。大会総監督エチエンヌ・ラヴーニュの案内で、まずチーム・フォルクスワーゲンを訪問、チームのスタッフやドライバーらと挨拶した。その後、他のチームやまだレースを続けているチリの競技者らと言葉を交わした。
また、ビバークの中の様々な設備にも関心を示し、とりわけ、主催者のコミュニケーション送信システムに興味深く質問していた。ラヴーニュがお礼のスピーチをすると、大統領はこれからも、こうした価値あるレースを応援していきたいと返礼を交わした。
その後、大会監督ラヴーニュは住居支援などを行っている現地のボランティア団体“アン・テコ・パラ・ミ・パイス”に157,000US$の小切手を寄贈した。2009年より続けている同団体への寄贈により、既に450棟の住居を住む家の無い家庭に供与している。

18:29 ルーベン・ファリアのタイム修正
昨夜、ルーベン・ファリア(モトNo.11)が、給油の際に既定の時間15分を待たずに再スタートし、ペナルティが科されてSS優勝が取り消しになった旨発表したが、その後、さらにミスを発見し、修正になった。チェック・ポイントのオフィシャルがタイムをミスし、4分早く(昨夜発表した数字では9分47秒)再スタートさせてしまっていた。ファリアはこれにより、タイム修正は4分ということになった。トップのエルダー・ロドリゲスから3分11秒差で、SS3位ということになる。総合タイムでは、5位、総合トップのマルク・コーマと33分54秒差。

16:33 第7ステージの修正
南米でのダカール・ラリーは年々レベル・アップし、ペルソナル・ダカール・アルゼンチン・チリ2011は一段と難度の高いレースとなり、これから始まる大会の後半は、さらに難しいステージが競技者を待っている。休息日前2日間の非常に難しいステージで、アリカのビバークに辿りつけない競技者が続出した。主催者は第7ステージアリカ→アントファガスタの後半SSをキャンセルすることにした。SS272,68kmの後、次のビバークまでリエゾンということになる。
当大会ではいくつかのステージでダブルSSの日を設定するとのコンセプションだったが、2つのうちの1つが短縮されたとしても難度の高さはそのまま維持され、競技者には充実したレースが約束される。

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2011年1月10日 (月)

Grand-Am:デイトナテストタイム (1月9日)

■ライアン・ダルジール、 デイトナプロトの非公式コースレコードでトップタイム

No8 News_detail Starworks Motorsport - Ford Riley / Ryan Dalziel  (C)Grand-Am

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DTM:ドーンボス、メルセデスと2011年シリーズについて交渉中

Dtm11010702ロバート・ドーンボス (C)bobbydracing.com

元F1ドライバーのロバート・ドーンボスは、2011年ドイツツーリングカー選手権(DTM)参戦を目指してメルセデスと交渉中であることを明らかにした。

gpupdate.net.のインタビューに答えたドーンボスは、すでに2、3回シュツッツガルトを訪れてメルセデスと会談し、現在のところ交渉が順調であるとしている。DTMが自分の将来について非常に素晴らしいルートであると考えているという。

2005年ミナルディ・チームからF1GPへ参戦したドーンボスは、その後スーパーリーグフォーミュラやインディカーシリーズにも出場。しかし、両シリーズとも難しいシーズンであったとして、DTMのような長期間に渡り活発なシリーズへ白紙の状態で参戦することを望んでいるとしている。

DTMからは2010年シリーズチャンピオンのポール・ディ・レスタが、フォースインディアF1チームのレギュラードライバーの有力候補といわれており、それが実現すればDTMメルセデスのシートがひとつ空くことになる。

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DAKAR:TLCプレスリリース”後半戦初日の難ステージを着実にクリア 1号車が再び市販車部門首位のリードを拡大”

後半戦初日の難ステージを着実にクリア 1号車が再び市販車部門首位のリードを拡大

1101101_2 アントファガスタのビバークに到着してシャロワチーフメカニックに報告する三橋ドライバー(TLC)

DAY09  第7ステージ アリカ > アントファガスタ( 走行距離: 819 km)

9日、2011年ダカールラリーは後半戦に入り、チリ北端のアリカからアントファガスタ間で競技を行った。この日のSSは当初273kmの前半部分を終えたあと151kmのニュートラル区間を走り、そこから207kmの後半部分を行うという2部構成で予定されていたが、主催者は後半部分をキャンセル。前半部分終了後移動区間でアントファガスタへ至るように変更した。残った前半部分は7日のイキケ~アリカ間のコースを逆に行く格好で、同じ道の部分もある。延々と続く埃の酷いピストやナビゲーションの難しい分岐、大きな砂丘越えなど難関続きの一日となった。

同ステージでTLCのトヨタ・ランドクルーザー200の1号車三橋淳/A・ゲネック組は手堅い走りで健闘。1本パンクをしたもののそれ以外は殆どロスタイムなしに見事SS総合18位/市販車部門1位の高順位でゴールした。また、2号車寺田昌弘/田中幸佑(トヨタ車体社員)組は前半の砂丘の入り口でのミスコースや砂丘でのスタックなどで約1時間のタイムロスを喫したが落ち着いた走りでリカバー。無事総合46位/市販車部門5位(ディーゼルクラス5位)でSSを終了した。

この結果により1号車は累計順位総合14位とさらに一つポジションを上げ、市販車部門では2位のG・モニエ組(トヨタ・ランドクルーザー)との差を8時間5分22秒に拡大した。また、2号車も同じく総合38位・市販車部門5位/ディーゼルクラス5位と順調なペースを保っている。

明日10日はアタカマ砂漠の中心地コピアポへ向けて508kmのロングSSが行われる。途中3箇所の砂丘を通過するなど難易度の高さが予想され、一つ失敗すると大きく差がつくステージとなりそうだ。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース”後半戦初日は厳しいスタートに 2号車は痛恨のミスコース、1号車は10リットル以下クラス3位に後退する”

後半戦初日は厳しいスタートに 2号車は痛恨のミスコース、1号車は10リットル以下クラス3位に後退する

20110109_3 2号車菅原照仁/鈴木誠一組 (C)Hino Motors, Ltd

ダカールラリー2011、「第7ステージ」
1月9日、アリカ~アントファガスタ
競技区間(SS):273km 移動区間(リエゾン):不明

9日、2011年ダカールラリーは後半戦に突入。チリ北端の町アリカから一路南下しアントファガスタまでの行程で競技を行った。この日のSSはアタカマ砂漠北部を舞台に273kmの前半部分を終えたあと151kmのニュートラル区間を走り、そこから207kmの後半部分を行うという合計611km(2輪部門は631km)が予定されていたが、主催者は後半部分をキャンセル。前半部分終了後移動区間でアントファガスタへ至るルートに変更した。残った前半部分は7日のイキケ~アリカ間のコースを逆に行くもので、全く同じ部分もある。延々と続く埃の酷いピストやフェシュフェシュ、大きな砂丘越えなど難関続きの一日となった。

日野レンジャー2台でトラック部門の市販車部門に参戦している日野チームスガワラはこのSSで1号車菅原義正/杉浦博之組が途中トラックには狭い谷間のピストやナビゲーションの難しさに苦労しながらもSS総合13位/市販車部門3位/排気量10リットル以下2位でゴール。一方、2号車菅原照仁/鈴木誠一組はCP(チェックポイント)1~2 間の砂丘の入り口でミスコースを喫し、約40分ほどタイムロス。その後終盤の砂丘の頂上で軽いスタックをしたものの素早いリカバリーによって同18位/市販車部門5位 /10リットル以下3位で無事SSを終了した。しかし、市販車部門/排気量10リットル以下クラスの首位を争うオランダのJ・エルフリンク(メルセデス・ベンツ・アクサー)組が1号車よりも23分08秒速い総合9位で同SSを終えたことにより累積順位で1 号車を逆転。2号車のトラック総合11位/市販車部門2位/10リットル以下クラス首位の座はゆるがないものの1号車は総合14位/市販車4位/10リットル以下3位に順位を下げる結果となった。

明日10日はアタカマ砂漠の中心地コピアポへ向けて508kmのロングSSが行われる。小型軽量な日野レンジャーの特性を活かし、再び砂丘が待ち受ける難関ステージで挽回を図るべく、アントファガスタのビバークでクルーとメカニックは意欲を漲らせていた。

菅原義正/砂丘越えは直っすぐ登らず迂回したりして無事にクリア。しかし下りたときに右側のヘッドライトを路面にぶつけたり、右側前輪がトーアウトしたりと不運続きでした。エルフリンクさんに抜かれはしましたが、明日からの砂丘ステージでなんとか挽回したいと思います。

杉浦博之/砂丘の上り下りをしている間にナビのパネルに額をぶつけてしまいました。大したことはありません。ピストのワダチが幾重にもなっていてナビゲーションは本当に難しかったです。

菅原照仁/砂丘の手前でカップ(方位)にあわせて入るところが分からず、同じところを3回回ったりしてタイムロスしました。最後は砂丘の頂上で亀の子になりましたが、一緒に埋まっていた4輪車を掘り出すのを手伝い、先に出せたそのクルマに牽引してもらって短時間で脱出。ともあれ難しい一日でした。

鈴木誠一/砂丘の難易度は思ったほどではありませんでしたが、7日や6日に走ったワダチが残っていたりしてナビゲーションはやっかいでした。車両は大きな問題はありませんが、エアコンブロアモーターのノイズが酷く、車内の会話が遮られるほどでした。

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DAKAR:ダカールラリー ステージ7結果

■大会後半戦がスタート、ステージ7はアルアティアが優勝。総合トップのサインツに肉薄
  シシェリのミニはレストデイのテストで大クラッシュ、無念のリタイヤ

Nasser Al-Attiyah/Timo Gottschalk (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

Cartevignette(C)ASO

ステージ7:1月9日 アリカ~アントファガスタ 競技区間(SS):273km 移動区間(リエゾン):不明

1月9日、ダカールラリー後半戦がスタート。ステージ7ではナッサー・アルアティア(フォルクスワーゲン・トゥアレグ)が今大会2回目のステージウィン。2位カルロス・サインツ、3位ジニエル・ド・ビリエとフォルクスワーゲンの1-2-3となった。この結果アルアティアは総合でトップのサインツに1分22秒差まで迫り、昨年同様この2人の対決の様相となってきた。ステファン・ペテランセル(BMW X3)はまたしてもパンクでタイムロスしてステージ3位、総合でトップとの差が21分以上に広がっている。

ステージ7は611kmと今大会最長の競技区間の予定だった。しかし、多くのエントラントがステージ6で遅れをとり、前日の休息日にようやくビバーク地にたどりつく状況だったため主催者は競技区間を273kmに短縮、競技区間は太平洋に面したリオロアでゴールとなった。

Guerlain Chicherit (C)X-Raid 拡大します

初参戦で注目されたX-Raidチームのゲラン・シシェリ(ミニ・カントリーマン)は、休息日に許されている短距離のテスト走行でマシンが縦に回転する大クラッシュを起こし、時間とパーツの不足からチームはマシンの修復をあきらめ、後半戦を前に無念のリタイヤとなった。シシェリも頭部に怪我を負ったものの、メディカルセンターでの検査の結果入院の必要はないとされた。
X-Raidチームはアルゼンチンドライバーの最高位だったオーランド・テラノバ組の309号車もステージ7でクラッシュ、リタイヤとなり、2日間で2台のマシンを失ってしまった。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース”チリ北端のアリカで中間休息日”

チリ北端のアリカで中間休息日
入念な点検整備を施し、後半戦へ準備万端


1月8日、アリカ(中間休息日)

20110108_1

アリカのビバークで点検整備を受ける日野レンジャー (C)Hino Motors, Ltd

8日、2011年ダカールラリーはチリ北端の町アリカで中間休息日を迎えた。日野チームスガワラの日野レンジャーはトラック部門累計順位で2号車菅原照仁/鈴木誠一組が総合11位/市販車部門2位/排気量10リットル以下クラス1位、1号車菅原義正/杉浦博之組が総合13位/市販車3位/10リットル以下2位につけて前半戦を終了。明日9 日からの後半戦には再びアタカマ砂漠やアントファガスタ周辺の「白い砂漠」など12 日までの4ステージで難易度の高い砂丘が待ち受けるだけにこの休息日を使って車両を完全にリフレッシュし、後半戦でさらなる上位を目指したい考えだ。日野自動車ならびに全国販社から選抜された5名のメカニックたちは早朝から作業に取り掛かり、予定されていた定期交換部品の取替えのほか、砂丘ステージでいためた外装品の補修などを精力的に行った。また、昼過ぎには隣国ボリビアから日野自動車のディストリビューター関係者や報道陣がチームを激励や取材に訪れ、ビバークは賑やかな雰囲気に包まれた。

なお、明日アリカ~アントファガスタ間の行程では再びアタカマ砂漠を舞台に競技が行われるが、主催者は2パートで設定されていたSSの後半部分252kmをキャンセル。 SS距離は前半部分の273kmのみとされたが、砂丘ステージは前半部分に集まっており、後半のスピード区間がなくなったことは日野レンジャーにとっては有利とも言える。作業を終えたチームクルーとメカニックは改めて気持ちを引き締めていた。

菅原義正/昨日は砂丘の頂点でスタックを喫し、外装をいためてしまいました。ともあれ順位は良いところにいますし、これから正念場となる後半戦を気を抜かずに走りきりたいと思います。

杉浦博之/ナビゲーションはだんだん慣れてきました。これから難しい砂丘が多いと聞いていますので、ポジションを上げるチャンスにするべく頑張ります。

菅原照仁/明日からの4ステージがかなり厳しいと思います。今回のテーマにしている「丁寧に速く走ること」は簡単ではありませんが、きっちりクリアして結果につなげたいと思います。ともあれ今のところ2台とも順調なのは確かです。

鈴木誠一/後半戦はパワー勝負ではないステージで日野レンジャーの機動性や我々の経験を生かして大型のライバル勢と戦いたいですね。現在はボディもシャシーも良い状態にあります。

門馬孝之/ブレーキライニングの摩耗など幾つか課題はありますが、大きな問題点はなく休息日の整備を終えました。ここまでで(初参戦の)メカニックたちも馴染んでくれましたし、若干疲れてはいますが元気で頑張っています。全体としては車両への負荷が前回よりも高めに感じています。

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DAKAR:TLCプレスリリース”後半戦へ準備万端 中間休息日に入念な車両整備を実施”

後半戦へ準備万端 中間休息日に入念な車両整備を実施

DAY08  休息日 アリカ1月8日(土)2011年ダカールラリーは8日、チリ北端の町アリカで中間休息日を迎えた。前半戦最大の難関となった7日、TLCのトヨタ・ランドクルーザー200がアリカのビバークに到着したのは1号車が8時すぎ、2号車が10時半頃であった。厳しい砂丘を越えてきた2台はそれぞれバンパーや下回りに若干のダメージを受けていたが、休息日には各部の点検はもちろんあらかじめプログラムされていたユニットの定期交換を実施。徹底的なオーバーホールにより車両は新車同様にリフレッシュされた。

1101091 アリカのビバークで休息日の整備点検を受けるTLCのランドクルーザー200 (C)TLC

明日アリカ~アントファガスタ間の行程では再びアタカマ砂漠を舞台に競技が行われるが、2パートで設定されていたSSの後半部分がキャンセルされることになった。しかし、そのあと12日アルゼンチンのチレシトまでの4日間は砂丘越えなど大会の山場とも言うべき難易度の高いステージが予想されており、気が抜けない。夕方7時頃作業を終えたチームメンバーたちは改めて気持ちを引き締めていた。

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DAKAR:パリダカ日本事務局”日本人勢のすばらしい活躍”

20110108_m (C)ASO.

今大会最大の難関とされていた休息日前の2つのステージでは、チーム・ランドクルーザー・トヨタオートボディの三橋&ゲネック(No.336)、寺田&田中(No.340)、日野チームスガワラの照仁&鈴木(No.526)、義正&杉浦がすばらしい走りを見せてくれた。

それぞれがすごいリザルトで言葉が出ない!こんなすばらしいニュースをなぜNHKでやらないのだろう? (多分、多くの日本人がこの成績の価値を知らないだけなのかもしれません)。

ひとつひとつ見てみると、オート部門では第6ステージのSS、三橋&ゲネック(No.336)がSS21位、総合で16位。市販車が改造車にここまで食い込むとは!

しかも、市販車無改造部門では1位、2位のジェラール・モニエール(仏、No415)に6時間14分11秒という、三橋が途中昼寝でもしない限り追い越せないようなタイム差をつけてしまっている。

休息日でこれほどのタイム差をつけたのは、モトのリシャール・サンク(かつて次席に5時間以上の差をつけたことがあった)以来ではないか?

 三橋らはエコ燃料部門でも1位。

そして、ダカール・ラリーの本格的なドライバーとしては初めての寺田もよく健闘。彼は1997年にドリーム・チャレンジャーの1台として初めてダカール・ラリーに参加、その後片山右京などのナビをしたこともある彼だが、オフィシャル・ドライバーとしては今回チーム・ランドクルーザー・トヨタオートボディが初めて(のはず。要確認)。昨日第6ステージではSS31位、総合でも40位とめざましい活躍ぶりだ。

一方、カミヨン部門でも、菅原父子が大型カミヨンが台頭する中、果敢に奮闘している。なんと、照仁&鈴木(No.526)がSS10位、総合で11位、父義正&杉浦(No.513)もSS11位、総合13位。リザルトを見ると、周りじゅう大型車ばかり。当然、市販車部門2位/10 リットル以下クラスで、1位、2位を独占している。

第6ステージのインタビューを見ると、トップライダー、トップドライバーが全員口をそろえて、「ものすごくハード、とても難しかった、キツーイSSだった」と言っている中、本当にすばらしい日本人たちの成果でした。

ダカール・ラリー主催者のホーム・ページでは、サマリーを書いている記者が例年にもまして、トップ4台だけしか目を向けていないような内容。今年は、市販者無改造部門も、レディス部門も、カミヨンの市販車部門2位/10 リットル以下クラスのことも話題にしてくれない。読者のみなさんも歯がゆい思いで読まれていることと思います。しかし、これを日本語に訳してお伝えするのも私達日本事務局の役目、がまんして最後までお付き合いください。

速報、インタビューにわずかながら、競技者たちの苦労ぶりが伺えます。

ダカールラリー日本事務局

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2011年1月 9日 (日)

Grand-Am:デイトナテストタイム(1月8日)

■デイトナテスト2日目は、マイケルシャーク・レーシングのAJ.アルメンディンガーがトップタイム

No6 (C)Grand-Am

AJ.アルメンディンガー(C)nascarmedia  拡大します

(C)nascarmedia  拡大します

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WTCC:コロネル、2011年はロアル・モータースポーツからBMWで参戦

Wtcc11010801_3 (C)WTCC

1月8日、イタリアのロアル・モータースポーツは、2011年の世界ツーリングカー選手権(WTCC)のドライバーとしてトム・コロネル(41歳:オランダ)を起用することを発表した。
コロネルは新S2000規定に沿った1.6リッター・ターボエンジンのBMW 320Tcで今年のWTCCにフル参戦する。スポンサーにはこれまでコロネルを支援してきたマグレガー社がつく。

ロアル・モータースポーツは、2005年から2009年までWTCCに参戦しこれまでBMWにより7勝を挙げているチームで、2年ぶりのシリーズへの復帰となる。チームを率いるロベルト・ラバーリャは、かつてBMWによりドイツツーリングカー選手権(DTM)にも参戦していた。ラバーリアは「BMWモータースポーツによって開発される技術パッケージには可能性がある。それはカスターマーチームに高い水準の結果をもたらすと思っている。トム・コロネルのような速くて、豊富な経験を持つドライバーは、チームの成績を上げるために貢献してくれる」とその豊富を語る。

これまでWTCCでは一貫してセアトをドライブしてきたコロネルは、2001年から2004年のオランダ・ツーリングカー選手権ではBMWで参戦した経験を持っている。コロネルはチームに期待を込めていう「わたしはまるでイタリアの宝くじで大当たりしたような気分だ。ロアルMSとともに、そして特にロベルト・ラバーリャと働くことはとてもすばらしい。90年代前半には彼と戦った間柄だからね。これは優勝できるチームになるよ」

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DAKAR:ダカールラリー前半戦総合結果

Carlos Sainz/Lucas Cruz (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

アリカのビバーク地を訪れたピニェラ・チリ大統領 (C)ASO. 拡大します

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2011年1月 8日 (土)

DAKAR:パリダカ日本事務局”ファリア優勝ならずロドリゲスへ。サインツ逃切”

ルーベン・ファリア4度目のSS優勝ならず、SS優勝はエルダー・ロドリゲスへ。カルロス・サインツ逃げ切る。

第6ステージ : イキケ→アリカ
全車     :リエゾン  265km  SS 456 km

Cartevignette (C)ASO.

 

オート部門ではステファン・ペテランセルが連続パンクで大きくタイム・ロス、カルロス・サインツと総合タイムで15分も開けられてしまった。カミヨン部門ではアレス・ロプライスがSS優勝、カマズの連続優勝24回をストップした。

ファリアはダカール・ラリーに出場以来、毎年1度ステージ優勝している。今大会最初のステージをトップでSSをゴールしたものの、ペナルティを科されてSS優勝を逃してしまった。シリル・デプレのアシスト、ファリアは今朝7番目のスタート、デプレの“天使のガードマン”役を全うしようと猛ダッシュ。CP1をトップ・タイムで通過していた同国人エルダー・ロドリゲスに追い付き、追い越した。そしてデプレとファリアのデュオのゴール、結果、タイムは本日SSの最速となった。SS2位はロドリゲス、50秒差だった。

ところが、夜中、オフィシャルによるタイム確認の際、ファリアがSSの燃料補給の時に、停止時間が義務の15分に達していなかったことが発覚した。ファリアはタイム・ペナルティを受け、それによりSS2番目にゴールしたエルダー・ロドリゲスが第6ステージのSS優勝者となった。
一方、2009年大会で12位を収めたツェ・ヘリオ・ロドリゲス、転倒して鎖骨などを骨折、リタイアとなった。
総合順位では、シリル・デプレがタイムを縮め、マルク・コーマとの差8分48秒となった。大会前半が終わってあまり大きくないタイム差に、リーダー、マルク・コーマは心穏やかではない。休息日の後始まる、密度が濃く砂丘の多いアリカ以降のステージに想いを馳せる。

ポディウムをとれるかどうか、同じく穏やかでないのはチャレコことフランシスコ・ロペス。相変わらず3位だが、後続のエルダー・ロドリゲス(総合4位)にわずか5分差しかない。かつて、ダヴィッド・キャストゥが休息日前に次席に5時間ものタイム差をあけたことがあったが、優勝候補者らの熾烈な戦いはともあれ、明日は休み。

クワッド部門、アレジャンドロ・パトロネッリは休息日前アリカまでのSSをきっちりと制し、総合順位もトップになった。しかし総合2位のトーマス・マフェイとは16分31秒差、ペナルティの修正の後、順位がひっくり返る可能性もあり得る。アレジャンドロは今日のSS中、速度制限地帯に入る時に充分スピードダウンしていなかった。今日の仕事の成果を覆すくらいのペナルティが科される可能性がある。

今日の長いSS、数々の不運に見舞われたX3のステファン・ペテランセル、明日の休息日はレース後半に向けてモラルの立て直しになりそうだ。今日SS半ばまで、サインツに1分15分の差をつけ、幸先良い一日になるか思われていた。ところが半ば過ぎ悪夢が始まる。砂丘の中でナビゲーション・ミス、数分失い、その上、4度もパンクでストップするはめに。結果カルロス・サインツに12分25分も遅れてSSゴールとなった。
ステファン・ペテランセルがVW勢をゆさぶらない日は、SSの上位がブルーで占められる。通算21回SS優勝を飾ったカルロス・サインツの後にはナセル・アルアティヤ、9秒差、ジニエリ・ド・ヴィリエ(3位)、マーク・ミラー(4位)と続き、1,2,3,4位をフォルクスワーゲン勢が押さえた。

カミヨン部門では、Tatraのアレス・ロプライスがステージ優勝という歴史的なエピソードで、休息日前の大会前半最後のステージの幕を閉じた。SS後半、総合トップにいたフィルダウス・カビロフ(Kamaz)を追い上げ、3分55秒の差でゴールした。これで、2009年のコッピアポ以来24回連続してSS優勝を続けてきたKamazの連勝がストップとなった。そして、アレス・ロプライスのステージ優勝は2007年のタンバクンダのステージ以来、今回で2度目のステージ優勝。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース”アリカへのSSで10リットル以下クラス・ワン・ツーフィニッシュ”

アリカへのSSで10リットル以下クラス・ワン・ツーフィニッシュ
難関の砂丘ステージをクリアして前半戦を終了

20110107_1 1号車菅原義正/杉浦博之組 (C)Hino Motors, Ltd

1月7日、イキケ~アリカ
競技区間(SS):456km 移動区間(リエゾン):265km

7日の行程は前半戦最終日となるチリのイキケ~アリカ。部分的に6日と同エリアを使いながらアタカマ砂漠北部で456kmのSSを行った。初の本格的砂漠ステージとなった6日の行程では多くの参加者がSS内で夜を明かし、7日の朝7時までにイキケにゴールしたトラックは38台。9台ほどが未着あるいはリタイアとなった。これに対し主催者は同行程のマキシマムタイム(最大許容時間)を1時間延長。午後1時までにイキケのロードセクションスタートに来ればスタートを切れるという措置を発表した。この日のSSの舞台はアタカマ砂漠の北部地域。イキケから一旦南下したあとUターンして東寄りのルートで北上するというものだ。砂丘やフェシュフェシュなど砂がふんだんに用意された難易度の高いステージであった。

この砂丘ステージで日野チームスガワラの2台の日野レンジャーは持ち前の軽量コンパクトな車体を活かして健闘。9番手スタートの2号車菅原照仁/鈴木誠一組はCP (チェックポイント)1、2を快調に8番手で通過。その後10番手に後退するもそのままのペースを保つと見事大型の改造車に分け入る総合10位/市販車部門1位/排気量10 リットル以下クラスの1位でゴールした。また、15番手スタートの1号車菅原義正/杉浦博之組も終盤のCP4で12番手にポジションを上げ、そのまま総合12位/市販車部門3 位/10リットル以下クラス2位でフィニッシュ。日野レンジャーは前半戦最大の難関とされた同ステージで排気量10リットル以下クラスのワン・ツーフィニッシュを達成した。また、この結果により累計順位では2号車がトラック総合11位/市販車部門2位/10 リットル以下クラス1位、1号車が同じく総合13位/市販車部門3位/10リットル以下2位で前半戦を折り返すこととなった(順位は何れも暫定)。

アリカは今大会中最も北に位置し、北にはペルー、東にはボリビアとの国境が控えるチリ北端の町である。明日8日は当地で大会中唯一の中間休息日を迎えるが、海岸近くに設営されたビバークでは後半戦に向けて車両をリフレッシュさせるべく、日野自動車ならびに全国の販売会社から選抜された5名のメカニックたちが深夜まで作業を行っていた。

菅原照仁/それほど無理をせずに走ったものの久しぶりにキツイ一日でした。砂丘は思ったよりも少なかったものの大きくて難しい。あとは酷いガタガタ道で、いたって順調にゴールできました。

鈴木誠一/水温は全く上がらず問題なし。ナビゲーションは砂丘の中でGPSのウェイポイントを拾いながら行くのは難しい。(ポイントを)拾うまで砂丘の中を走り回ったりしました。

※順位表は、現在主催者の発表待ちです。明日(8日)の中間休息日のレポートにてお知らせします

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DAKAR:TLCプレスリリース”SS市販車部門ワン・ツーで前半戦を終了 明日は今大会北端のアリカで中間休息日 ”

SS市販車部門ワン・ツーで前半戦を終了 明日は今大会北端のアリカで中間休息日

1101084_2 丁寧かつ果敢な走りをする1号車 (C)TLC

DAY07  第6ステージ イキケ > アリカ( 走行距離: 721 km)

7日は前半戦の最終日、チリのイキケ~アリカ間で456kmの競技が行われた。今大会初の本格的砂漠ステージとなった6日の行程では7日朝までにイキケに到着した競技車は86台。37台が未着のままラリーは7日の行程に突入した。これに対して主催者は6日のSSのマキシマムタイム(最大許容時間)を1時間延長。午後1時までに7日の行程のロードセクションのスタートに来れば競技を続行可能とする措置が採られた。7日のSSの舞台となったのはアタカマ砂漠の北部地域。イキケから一旦南下したあとUターンし、6日よりも東寄りのルートで北上するというものだ。高い砂丘やフェシュフェシュなど砂がふんだんに用意された難易度の高いステージであった。 

このステージをTLCの2台のトヨタ・ランドクルーザー200は再び堅実な走りでアタック。17番手スタートを切った1号車は序盤の砂丘でスタックを喫し、約20分のタイムロスを喫し、CP(チェックポイント)1までに32位に後退。しかしそこから丁寧かつ果敢な走りでプッシュを続け、改造車部門勢に分け入る総合21位/市販車部門1位でゴールした。 

ビバークでフェシュフェシュの埃を落とすメカニックたちまた、2号車も順調に総合31位/市販車部門2位で無事SSを終了。TLCは難関の前半戦最終ステージで見事市販車部門ワン・ツーフィニッシュを果たすとともに累計順位で1号車が総合16位/市販車部門1位、2号車が29位/同部門4位/ディーゼルクラス4位(暫定)という高順位で前半戦を折り返すこととなった。明日8日は今大会中最も北に位置するアリカで中間休息日を迎える。チームは車両を完璧に整備して後半戦に臨むべく、深夜まで作業を続けていた。

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Grand-Am:デイトナテストタイム (1月7日)

■デイトナテスト初日は、チップガナッシ01号車がトップタイム

No.01 Chip Ganassi Racing with Felix Sabates / BMW Riley (C)nascarmedia  拡大します

Rx8 Fl45 (C)Grand-Am

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NASCAR:バドワイザー・シュートアウトの出場資格ドライバーを発表

2010 Budweiser Shootout (C)nascarmedia 拡大します

1月7日、NASCARは今年2月12日に開催される第33回バドワイザー・シュートアウトの出場資格ドライバーを下記のように発表した。 

 

・2010年NASCARスプリント・カップのチェイス進出の12人のドライバー
・過去のNASCARスプリント・カップシリーズチャンピオン
・過去のバドワイザー・シュートアウト優勝者
・過去のデイトナ500とコークゼロ400 Powered By コカ・コーラ優勝者
・2001年~2010年のNASCARスプリント・カップシリーズ新人王ドライバー


上記に該当するドライバーは以下の通り。

■2010 Chase for the NASCAR Sprint Cup Drivers
 Jimmie Johnson
 Denny Hamlin
 Kevin Harvick
 Carl Edwards
 Matt Kenseth
 Greg Biffle
 Tony Stewart
 Kyle Busch
 Jeff Gordon
 Clint Bowyer
 Kurt Busch
 Jeff Burton

■Others (criteria in parentheses)
 John Andretti (Coke Zero 400)
 Geoff Bodine (Daytona 500, Budweiser Shootout)
 Kevin Conway (Series rookie of the year)
 Derrike Cope (Daytona 500)
 Dale Earnhardt Jr. (Daytona 500, Coke Zero 400, Budweiser Shootout)
 Bill Elliott (Series champion, Daytona 500, Coke Zero 400, Budweiser Shootout)
 Kasey Kahne (Series rookie of the year)
 Bobby Labonte (Series champion)
 Terry Labonte (Series champion, Budweiser Shootout)
 Joey Logano (Series rookie of the year)
 Sterling Marlin (Daytona 500, Coke Zero 400)
 Mark Martin (Budweiser Shootout)
 Jamie McMurray (Daytona 500, Coke Zero 400, Series rookie of the year)
 Juan Pablo Montoya (Series rookie of the year)
 Ryan Newman (Daytona 500, Series rookie of the year)
 Ken Schrader (Budweiser Shootout)
 Regan Smith (Series rookie of the year)
 Michael Waltrip (Daytona 500, Coke Zero 400)

バドワイザー・シュートアウトはデイトナ500マイルの前哨戦として、ノンタイトル戦ながら新舗装となったデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでの初レースとなる。レースは昨年と同様各75ラップ(187.5マイル)の2パートレースで、各レースはイエローフラッグにより25ラップと50ラップに区切られる。この間10分のピットストップではタイヤ交換や燃料補給と通常のシャーシ調整など、スプリントカップ戦と同様の作業が許される。全ての作業はピットロードまたはガレージで行わなければならない。サスペンションスプリング、ショックアブソーバー、リアエンド部分の交換は許されない。予選グリッドは前日に抽選により決定される。

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DAKAR:ダカールラリー ステージ6結果

■サインツ、ステージ6優勝、フォルクスワーゲン1-2-3-4独占
  大会前半戦が終了

Carlos Sainz/Lucas Cruz (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

ステージ6:1月7日 イキケ~アリカ 競技区間(SS):456km 移動区間(リエゾン):265km
 
 

ダカールラリーステージ6はアタカマ砂漠に入り、今大会でも2番目に長いSS:456km(オート部門)の高速バトル。このステージもカルロス・サインツが4回目の優勝を飾った。2位にはサインツから僅か9秒差でナッサー・アルアティアがつけ、3位ジニエル・ド・ビリエ、4位マーク・ミラーとフォルクスワーゲン・トゥアレグがトップ4を独占した。

ステファン・ペテランセル(BMW X3)はステージをリードする場面もあったが、前日同様パンクに見舞われトップから12分以上遅れの5位となった。この日のステージで大会の前半戦が終了。総合ではサインツとアルアティアが2分42秒差でフォルクスワーゲンの1-2、3位ペテランセルはトップとの差が14分51秒に広がっている。日本勢は順位が判明しているところでは三橋 淳組(トヨタ・ランドクルーザー)が総合16位、トラック部門の菅原 照仁組が総合11位につけている。

明日はアリカでつかの間の休息日となる。

(C)ASO. 拡大します

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DAKAR:パリダカ日本事務局”ゴンカルヴェスに追い越されたロペス、冴えていたペテランセル”

ゴンカルヴェスに追い越されたロペス、冴えていたペテランセル

Cartevignette (C)ASO.

2011/1/6 (木)
第5ステージ : カラマ→イキケ
全車     :リエゾン  36km  SS 423 km

今日はペルソナル・ダカール・アルゼンチン・チリ2011の最初の本格的な砂丘ステージ。大会の第5ステージを制したのは、ポルトガル人パウロ・ゴンカルヴェス。今日のSSもチリ人ロペスが制するかと予想されていたが、今朝4番目にスタートしたゴンカルヴェスに追い越されてしまった。ゴンカルヴェスは、途中、転倒していたオリヴィエ・パンの介護にストップし、タイムを失っていた分、終了後オフィシャルから修正された。彼にとってダカール・ラリー初めてのステージ優勝。
オート部門でもBMWが今大会初めてのステージ優勝、ステファン・ペテランセルは通算56回目のステージ優勝。総合順位ではカルロス・サインツが相変わらずトップ。
カミヨン部門では、昨日までのチャギンと交代して、カビロフがトップに。

フランシスコ・ロペスはダカール・ラリーがチリを通過するようになって、自国のステージで優勝するのが常だ。昨年は、ナビゲーション・ミスでその栄誉を逃してしまったが、今回は、まちがいなく優勝すると誰もが思った。勾配が32%もあるというイキケの有名な大下りの麓で待つチリの熱い応援者に、華々しくトップ・ゴールのファンファーレを鳴らしたのだから。ゴールを競っていたフランス・ヴェルホーヴェンは、ゴール手前2kmのところで転び、2位になってしまった。ところが、このステージ優勝は、3番目にゴールしたゴンカルヴェスだった。ダカール・ラリーでBMWのオートバイが優勝するのは、リシャール・サンクト(1999,2000年に総合優勝)以来のこと。

その他、イキケまでのステージでいろいろな事故が多発し、トップ10のライダーが大きく上下した一日だった。Km218をトップ・タイムで通過したオリヴィエ・パンが、km231で転倒、手首を骨折してメディカル・ヘリコプターに救助された。マルク・コーマはkm80で転倒、その上、ゴンカルヴェスと同様オリヴィエ・パンを介護してロペスから13分遅れでゴールすることになった。コーマのタイムはオフィシャルから修正があり、総合順位トップの座をキープした。 総合2位のシリル・デプレに10分14秒のタイム差をつけている。一方、タイトル保持者、シリル・デプレはスタート時のルールをミスして10分のペナルティが科された。総合3位はフランシスコ・ロペス、トップとの差、18分32秒。 本日のステージ優勝者、パウロ・ゴンカルヴェスは総合4位、トップと21分42秒の差。

クワッド部門ではアレジャンドロ・パトロネッリが再び総合1位に躍り出た。弟マルコス・パトロネッリが先日リタイアし、今日はステージ優勝、それによって総合順位もトップに挙がった。同じアルゼンチン人トーマス・マフェイは、SS、総合順位共に2位、総合で1分27秒差。

オート部門では、砂丘を得意とするステファン・ペテランセルに軍配が上がった。ライバルのサインツとアルアティヤがナビゲーション・ミスしている間に、ペテランセルは長いスピードコースを単独爆走、SS中ごろで2分45秒もの差をつけた。ところが、砂丘ステージの最後で、ステファン・ペテランセルはパンク、再び追い越される。結局ステファン・ペテランセルが再び追い抜くのはゴールからあまり離れていない最後のCP、そのまま走り抜いて、ナセル・アルアティヤに1分24秒、カルロス・サインツに3分15秒の差でゴールした。2011年大会、初めてのTeam X-Raidの BMW X3の
ステージ制覇となった。
総合順位ではサインツはがトップをキープ、総合2位のステファン・ペテランセルに2分26秒の差。3位はナセル・アルアティヤ、2分33秒差。

一方、SS4位につけたジニエリ・ド・ヴィリエ、他のドライバーとタイムを拡げて、優勝候補の手中に入って来た。ゲラン・シッシェリは1日目の車両のトラブルで、優勝戦を離脱してしまっているが、今日もkm137でワダチにはまって動けなくなった。チーム・メイトのレアル・ドス・サントスに砂の中から引き揚げてもらったが、その後も苦労続きで、ゴールした時には既にトップとの差30分以上も離れていた。
総合順位ではBMWのペテランセルとクリストフ・ホロヴィッツが2位、5位とクルマのパフォーマンスを充分示す位置にいるが、5位のホロヴィッツは既に、トップのサインツと47分もの差をつけられている。6位のオーランド・テラノヴァは今日も総合6位、サインツと約1時間のタイム差。

カミヨン部門では、チャギンが昨日のバースディパーティで二日酔いなのか、今日は冴えない。SSはチーム・メイトのフィルダウス・カビロフに20分ものタイムを取られてしまった。今日のSS優勝者フィルダウス・カビロフは2005年、2009年の2度の総合優勝している。彼は、総合でもトップに立ち、ウラジミール・チャギンに13分、3位のアレス・ロプライスに25分の差となった。

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2011年1月 7日 (金)

DAKAR:日野自動車プレスリリース”本格的砂丘ステージで排気量10Lクラスをワン・ツーフィニッシュ”

本格的砂丘ステージで排気量10Lクラスをワン・ツーフィニッシュ
日野レンジャーの優れた機動性を生かして難関をクリア

20110106_1_2 1号車菅原義正/杉浦博之組 (C)Hino Motors, Ltd

ダカールラリー2011、「第5ステージ」
1月6日、カラマ~イキケ
競技区間(SS):423km 移動区間(リエゾン):36km

6日はチリのカラマ~イキケ。チリに入った5日からは道を外れてオフロードを走るオフピスト区間が登場。さらにこの日からは4輪部門とトラック部門が混走でスタートし、砂丘も通過するなど、本来のダカールらしいステージとなってきた。5日までは4輪部門のあとからスタートを切っていたため、これによりトラックがSSを走る時間帯が大幅に早まることになる。

423kmのSSはカラマ付近の標高3300m地点をスタートし、山を下りながら石混じりのバンピーな路面を行くもの。途中にはフカフカの砂地(フェシュフェシュ)があり、最後は2010年大会と同じ砂丘に入り、標高1000mから海岸のビバークまで僅か2.3kmで一気に下ってビバークの東側にゴールするという度胸試しのような区間が設定されていた。

トラック部門市販車クラスに2台の日野レンジャーで参戦している日野チームスガワラはこのステージで軽量コンパクトな車体の機動性を生かして躍進。2号車菅原照仁/鈴木誠一組が大型勢に分け入るトラック部門のSS総合9位/市販車クラス1位/10リットル以下1位を獲得。菅原義正/杉浦博之組の1号車も同じく総合15位/市販車3位/10リットル以下2位と健闘し、今大会で初のSSワン・ツーフィニッシュを達成した。累計順位については原稿製作時点では未着車両が多いため、あくまで暫定だが、2号車は累計順位でトラック総合の13位/市販車部門2位/10リットル以下クラスの首位に浮上、1号車も総合19位/市販車部門4位/10 リットル以下の2番手にポジションを上げる可能性が出てきた。

明日7日はイキケからペルー国境付近まで北上してアリカへと至る。休息日を控えた前半戦の最終日だけに難易度の高い設定が予想されており、イキケのビバークで日野自動車ならびに全国の販売会社から選抜された5名のメカニックたちは入念な点検整備を行っていた。

菅原義正/今日の砂丘も落ち着いて走れました。やはり軽量でパワーのある日野レンジャーはこうした砂のステージで強さを発揮してくれます。溝の浅いタイプのタイヤをチョイスしていることも奏功したと思います。ともあれ明日は難関なのでペースを抑えてでも確実にゴールする所存です。

杉浦博之/GPSのウェイポイントを通過しないとペナルティの対象なのですが、砂漠の中でラインを合わせて走るのは難しかった。おかげでポイントは全てクリア。砂丘での菅原ドライバーの走りは本当に慣れていて安心感がありました。

菅原照仁/(砂丘に入った)今日が我々にとってはスタートのようなもの。いつも通りのペースでミスなく頑張ってきました。バンピーで埃が酷いのには閉口しましたが、砂はイメージ通りで厳しくありませんでした。ポジションが大きく上がったのはライバルのミスコースが多かったのも一因と思います。

鈴木誠一/GPSのウェイポイント通過と認められるポイントの半径距離が3kmから800m に狭められたため、ナビは大変でした。標高の高いところで負荷の高い区間もありましたが、電動ファンを使ったら水温は思ったほど上がらず、安心しました。

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DAKAR:TLCプレスリリース”いよいよメインステージに突入、イキケで健闘 1号車は圧倒的な高順位、2号車も無事にアタカマステージをクリア”

いよいよメインステージに突入、イキケで健闘 1号車は圧倒的な高順位、2号車も無事にアタカマステージをクリア

1101073

バイオディーゼル燃料の給油を受ける1号車 (C)TLC

DAY06  第5ステージ カラマ > イキケ( 走行距離: 459 km)

ダカールラリー2011は6日、チリのカラマ~イキケ間で423kmのSS(競技)を行った。チリに入ると道を外れてオフロードを走るオフピスト区間が登場。この日からは4輪部門とカミオン(トラック)部門が混走でスタートし、砂丘も通過するなど、本来のダカールらしいステージとなってきた。

SSはカラマ付近の標高3300m地点をスタートし、山を下りながら柔らかい砂地のフェシュフェシュや石混じりの堅い路面を行く。最後には2010年大会時と同じ砂丘に入り標高1000mから海岸のビバークまで2.3kmの下り坂を一気に下るというものであった。

このステージをTLCの2台のトヨタ・ランドクルーザー200は持ち前のパフォーマンスを発揮して健闘。1号車は24番手スタートからCP(チェックポイント)1までに15位に浮上。終盤の砂丘越えで空気圧を下げた関係で1本のタイヤがホイールから外れてしまい、修復に時間を要したもののSS総合17位という驚異的な高い順位でゴール。この日までの累積順位でも総合18位で市販車部門首位の座を堅持した。一方2号車は途中ミスコースやスタックで若干のタイムロスを喫しながらもSS総合43位/市販車部門5位で明るいうちに無事ビバークに到着。これにより累計順位は総合46位市販車部門7位にポジションを上げる結果となった。

明日7日は前半戦最終ステージとなるイキケ~アリカ。6日と同じエリアを使い、休息日前のSSだけに難易度の高い設定が予想される。チームは夜遅くまで入念な整備点検を行うとともに、過日の燃料系トラブルの対策が確認されたことから、明日7日からバイオディーゼル燃料の使用を再開する。

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DAKAR:ダカールラリー ステージ5結果

■ペテランセル今大会初のステージウィン、総合2位を奪還

Stephane Peterhansel (C)ASO. 拡大します

ステージ5:1月6日 カラマ~イキケ 競技区間(SS):423km 移動区間(リエゾン):36km

ダカールラリー・ステージ5。いよいよチリでの戦いとなったステージは山岳地帯から海岸へと向かうロングSS423kmのルート。ここを制したのはBMW X3のステファン・ペテランセル。今大会初のステージウィンとなった。

総合トップのカルロス・サインツとナッサー・アルアティアのフォルクスワーゲン2台はいずれもナビゲーションミスでロスタイム。ペテランセルは2位のアルアティに1分24秒、3位サインツに3分15秒差をつけ、総合ではトップのサインツとの差を2分26秒差まで縮めて2位に返り咲いた。総合3位のアルアティアはトップと2分33秒差、トップ3が4位以下との差を広げつつある。

(C)ASO. 拡大します

三橋 淳はこの日も快調な走りでステージ17位、市販車クラスではトップ独走状態にある。日野の2台も好調で菅原 義正組がステージ9位、総合13位、菅原 義正組がステージ15位、総合19位に順位を上げている。

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DAKAR:パリダカ日本事務局”マルク・コーマ、僅差でステージ優勝、カルロス・サインツ、20回目。"

マルク・コーマ、僅差でステージ優勝、カルロス・サインツ、20回目。

Cartevignette (C)ASO.

2011/1/5 (水)
第4ステージ : サン・サルヴァドル・デ・ジュジュイ→カラマ
全車     :リエゾン  554km  SS 207 km

ペルソナル・ダカール・アルゼンチン・チリ2011はいよいよチリに入った。マルク・コーマとシリル・デプレが激しいバトルを繰り広げる中、カタルーニャのコーマがアドバンテージをとって第4ステージのSSをゴールした。カルロス・サインツは通算20回目のSS優勝、しかし、ライバルのアルアティヤ、ペテランセルが僅差で迫り、タイトル・キープを阻む。毎年のことながら、今日のバースディをウラジミール・チャギンは優勝でお祝い、本大会3度目のSS優勝。

デプレもコーマも根っからのサスペンス信望者ではない。だからブエノス・アイレスのスタート以来、彼らはまったく計算しつくして走っているわけではないが、まるで計算されたようにほとんど同タイムのバトルを繰り広げている。
今朝、競技者は、標高4,800mもの高所まで上り、アンデスのコルディエール峠を越え、SSをスタートした。コースをオープンするトップ走者は、全くワダチもない所を走らなければならず、今大会で最もデリケートなコースだ。モトのトップ走者、マルク・コーマはナビゲーションが得意なライダーとして過去多くのステージで彼の才能ぶりを示してきたが、それにオートバイの巧みなテクニックと併せて今日もスリリングな走りをみせた。彼は、序盤の200kmをシリル・デプレに引き離された(Km81で32秒の差)ものの、その後は追い上げ、カラマのゴールでシリル・デプレに16秒差でゴールした。ここまでの1,220kmものコースで、なんと二人の総合タイムの差は2秒。

この二人に続いたのは、地元チャレコことフランシスコ・ロペス(アプリリア)。 彼が初めてダカール・ラリーに参加した時のように、なんとか故国にトップでゴールしたかったに違いないが、SSのスタートは11番目、至難の業。結局、マルク・コーマに遅れること2分5秒、3位でゴールした。
一方、徐々に頭角を示し、トップグループ入りしつつあるオリヴィエ・パン、昨日と同じSS4位でゴール、トップとの差、6分20秒だった。しかし、第2ステージで12分のペナルティを科されており、総合タイムで12位と後退。現在総合3位は、フランシスコ・ロペス、トップと20分あまりの差。

クワッド部門は相変わらずアルゼンチン勢が圧倒している。昨年の優勝者マルコス・パトロネッリは結局、第3ステージでレースを離れ、彼の兄のアレジャンドロ・パトロネッリに勝負を託した。今日SSを制したのは新人トーマス・マフェイ、昨日に続いてSS2連勝だ。しかし、夜になってトーマス・マフェイが1分のペナルティを科され、総合順位は交代、トップはセバスチャン・ハルンペン(yamaha)、続いてアレジャンドロ・パトロネッリ、12秒差、3位はトーマス・マフェイ、トップとの差1分12秒。

熾烈なトップ争いはモトだけではない、オート部門でもサイド・バイ・サイドの激しいデッドヒートを繰り広げた。今のところ、優勢なのはレース・トゥアレグ勢、ナセル・アルアティヤが昨日に続いてSSをトップ・タイムでゴール、チーム・メイトのカルロス・サインツにわずか25秒の差だった。今日の砂丘のコースでは、約束通りステファン・ペテランセルがその力を示し、km81ではカルロス・サインツに15分もの差をつけて通過した。しかし、後半、チームX-Raidのステファン・ペテランセルはタイヤのパンクで2,3分タイム・ロスしてしまう。これさえなければ、今日のトップ・タイムがとれた所だったが、SS優勝はマタドールこと、カルロス・サインツに。彼は今日で通算20回目のSS優勝、ステファン・ペテランセルの持つ22回SS優勝に近づく。

オート部門総合順位は、サインツ、アルアティヤ、ド・ヴィリエとVWで占めたいところだが、ステファン・ペテランセルがトップとの差4分19秒で3位に食い込む。ジニエリ・ド・ヴィリエは、トップとの差、16分57秒で総合4位。
2009年に4位を抑えたロビー・ゴードンは、残念ながら今年はそれがかなわない。リエゾン走行中、パソ・デ・ヤマを越えた所で、大きなメカ・トラブルの為ストップ、SSをスタートすることができなかった。ゴードンがダカール・ラリーでリタイアするのは2006年以来。
既に総合タイムでカルロス・サインツに1時間以上のマーク・ミラー、今日は奮闘して6位でゴール、オーランド・テラノヴァやゲラン・シッシェリを抑えた。ゲラン・シッシェリも1日目、空冷トラブルで大きく遅れをとったが、少しずつ、本来の力量を取り戻しているようだ。

カミヨン部門では、今年もまたウラジミール・チャギンのバースディをSS優勝で祝う。2日連続、今大会3度目のステージ優勝だ。Kamazはダカール・ラリー100%を続ける。ウラジミール・チャギンに続くチーム・メイトのフィルダウス・カビロフはわずか2分差。宿敵アレス・ロプライス(Tatra)はゴール間際でパンクしながら3位でゴールした。総合タイムでは、フィルダウス・カビロフはトップのウラジミール・チャギンに8分41秒差、3位のアレス・ロプライス、12分36秒差。

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2011年1月 6日 (木)

DAKAR:日野自動車プレスリリース”ダカールラリーの主戦場、チリに到着”

ダカールラリーの主戦場、チリに到着
手堅い走りでアンデス越えの高地ステージをクリア

ダカールラリー2011、「第4ステージ」
1月5日、サン・サルバドール・フユイ~カラマ
競技区間(SS):207km 移動区間(リエゾン):554km

20110105_3 2号車菅原照仁/鈴木誠一組 (C)Hino Motors, Ltd

4日、アルゼンチンの前半戦最終ステージとなるサン・サルバドール・フユイへの行程を無事に走り終えた日野チームスガワラの2台の日野レンジャーは5日、554kmの移動区間で国境を越えてチリに入国。この日のビバーク地カラマまで207kmのSSに臨んだ。

4日のステージでは2号車菅原照仁/鈴木誠一組がスタートから約100kmを過ぎたところで不慮のスタック。若干のタイムロスを喫したものの後から来た1号車菅原義正/杉浦博之組のアシストを得て無事脱出した。その後1号車に先行した2号車は総合29位/ 市販車クラス6位/排気量10リットル以下クラス3位でゴール。総合28位/市販車クラス5位/10リットル以下2位でSSを終えた1号車とともに244kmの移動区間に入ったが、一般道の渋滞に巻き込まれて時間を要し、フユイへの到着は午後10時すぎとなった。明けて5日はアンデス越えの長い移動区間の途中で国境を越えたあと207kmのSSへ。路面は石混じりのグラベルで、今大会で初めてオフピスト(道から外れてなにもないところを走ること)区間も出てきてダカールラリーの主戦場に入ったことを感じさせる。また、SSスタート地点の標高は約3400mと高く、激しいアップダウンの末に約 2400mのカラマのビバーク付近にゴールするという高地での戦いとなった。

20111105_4 カラマのビバークに到着した菅原義正と照仁 (C)Hino Motors, Ltd

このステージで2号車はトラック部門のSS総合30位/市販車クラス7位/排気量10 リットル以下クラス2位と健闘。1号車も同じく総合32位/市販車8位/10リットル以下3位と、ともに日野レンジャーが得意とする砂地のステージを迎えて序々に調子を上げつつある。この結果により2号車は累計順位でトラック総合の22位/市販車部門5位/10 リットル以下クラスの2位、1号車も総合28位/市販車7位/10リットル以下3位につけ、これからの競技の山場でいっそうの順位浮上をうかがう体制だ。

国境越えの関係でアシスタント部隊は全競技者のあとから出発するよう義務付けられていたため、ビバークへの到着は夕方8時前となったが、5人の日野メカニックたちは疲れも見せずに整備場所の準備に取り掛かった。

菅原義正/4日はまたコースアウトしたりクラッシュしたトラックを複数見かけました。序盤戦のコースがトラックにとってリスクが高いことの証でもあると思いますが、我々はしごく順調です。今日(5日)はフカフカのフェシュフェシュがいっぱいあったり、山の中のガタガタ道だったり、まあ厳しいところでした。私は高地(低酸素)も全然平気なのでこれからの山場で頑張るつもりです。

杉浦博之/2日に競技が始まって最初はペースを抑えていましたが、序々に調子を上げてきた感じ。ナビゲーションを含めてここまで問題はありません。

菅原照仁/4日はなんでもないようなところにずっぽり埋まってしまい、出られずにいるところに1号車が来てくれて助かりました。今日(5日)は大型のライバルの速さを改めて感じる場面が多かったのですが、前半戦の最終日(7日)には難しいステージが控えているのでチャンスと思っています。

鈴木誠一/ブレーキシューの摩耗が早いのが気になっていたのですが、4日からは大丈夫そう。リアのスタビライザー径を太いものに交換したり、ブレーキの前後バランス調整装置をキャンセルするなど、細かい変更によってクルマのセッティングは仕上がってきました。

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DAKAR:TLCプレスリリース”ダカールラリーの主戦場、チリに到着 2台揃って快調にアンデス越えのステージをクリア”

ダカールラリーの主戦場、チリに到着 2台揃って快調にアンデス越えのステージをクリア

1101061_2 カラマのビバークに到着した1号車 (C)TLC

DAY05  第4ステージ サン・サルヴァドール > カラマ( 走行距離: 761 km)

5日は554km長い移動区間の途中で国境を越えたあと207kmのSSへ。路面は石混じりのグラベルで、今大会で初めてオフピスト(道から外れてなにもないところを走ること)となりいよいよダカールラリーの主戦場に入ったことを感じさせる。SSスタート地点の標高は約3400mと高く、激しいアップダウンの末に約2400mのカラマのビバーク付近にゴールするなど最初のチリステージはさっそく高地での戦いとなった。

4日のステージでTLCの2台に発生した燃料系トラブルはメカニックが車両を点検した結果、原因は給油中に燃料タンクに異物が入ってしまったことと判定された。しかし、確実な対策が出来なかったことからチームはやむなく一時的にバイオディーゼル燃料の使用中止を決定。この日は通常の軽油燃料でステージに臨んだ。

1号車は序盤から快調な流れに乗って快走。改造車部門勢に分け入るSS総合24番手で市販車部門のトップでゴール。この日までの累計順位でも総合29位で市販車部門2位のM・ホンダ(三菱パジェロ)に対するリードを50分30秒に拡大した。また、2号車も昨日のトラブルが嘘のような順調な走りを見せ、ナビゲーションもミスなくまとまってSS総合42位、市販車部門3位で競技を終えた。この結果2号車は累計順位で総合59位・市販車部門8位につけ、順調な進捗をアピールした。
国境越えの関係でアシスタント部隊は全競技者のあとから出発するよう義務付けられていたため、カミオンのビバークへの到着は夜半となったが、先にアシスタンスカーでカラマに着いたメカニックたちは疲れも見せずに整備点検の準備作業に取り掛かった。

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IRL:ファイアストン、来年以降のIRLへのタイヤ供給を再検討か

Firestone Tyre (C)IRL 拡大します

1月5日、インディカーシリーズ(IRL)に独占的にタイヤを供給しているファイアストン(ブリヂストン・アメリカ)は声明を発表。2011年シーズンについては引き続きIRLとの連携を継続することを明らかにした。

ただしブランドメッセージを伝える最も効果的な方法を求めてすべてのプログラムは常にチェックされているとして、来シーズン以降のIRLへのタイヤ供給については含みを持たせている。さらにインディカーとインディアナポリス・モータースピードウェイとの取引関係については秘密であり、いかなるコメントも出さず、モータースポーツとの連携についていかなる推測にも対応することはないとしている。

ファイアストンの親会社である日本のブリヂストンは、周知の通り昨シーズン限りでF1グランプリへのタイヤ供給を終了している。

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ALMS:サイトスポーツ、2011年はアストンマーチンのLMP1で参戦

(C)ALMS 拡大します
(C)Yoshinori Ohnishi 拡大します

1月5日、アメリカンルマンシリーズ(ALMS)のマスクルミルク・チームサイトスポーツは、2011年のALMSにアストンマーチンの2010年型LMP1マシンで参戦することを発表した。

サイトスポーツは、過去2年間ポルシェRSスパイダーでシリーズに出場、ハイクロフトなどアキュラ勢の強力なライバルとして3勝を挙げている。
ALMSの主催者であるIMSAは2010年までのLMP1についても、性能調整をした上で2011年シリーズへの参戦を認めたため今回のパートナーシップが実現した。

2009年にルマンシリーズ(LMS)にデビューしたアストンマーチンLMP1は、その年のシリーズチャンピオンを獲得。2010年にはALMSのセブリング12時間とロングビーチに出場、セブリングでは総合3位、ロングビーチではポールポジションからスタートしトップと僅差の2位となっている。

サイトスポーツでは、アストンマーチン・レーシング(AMR)からエンジニアの支援を受け、チームドライバーのグレッグ・ピケットとクラウス・グラフに加えてAMRドライバーの加入も予定されている。

テキーラ・パトロンがスポンサーとなるALMSは、2月9日と10日にはセブリングでウインターテストが行われ、3月19日にセブリング12時間レースでシリーズが開幕する。

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DAKAR:ダカールラリー ステージ4結果

■サインツ、今年3度目通算20回目のステージウィン
  チリのアンデス山脈越えで、ロビー・ゴードンがリタイヤ

Carlos Sainz/Lucas Cruz (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

ステージ4:1月5日 サンサルバドル~カラマ 競技区間(SS):207km 移動区間(リエゾン):554km

(C)ASO. 拡大します

■ステージ4速報

18:15
本日のSSゴールにカミヨン3台がゴール。今日は、ロシアのウラジミール・チャギン(Kamaz)が最初から俄然トップを走り抜き、SSを制した。本大会4度目、通算59回目のステージ優勝。SSの2位は、フィルダウス・カビロフ、2分18秒差、3位はチェコのアレス・ロプライス(Tatra)が5分59秒差。総合順位もウラジミール・チャギンがトップ、続いて8分41秒差でフィルダウス・カビロフ、3位が12分36秒差でアレス・ロプライス。

18:00
オート303 - ロビー・ゴードンがリタイア。
本日第4ステージのリエゾンのkm514でドライブ。シャフトを折ってストップ。アシスタントを待っていたが、会うことができないうちに、40km先のSSのスタートがクローズしてしまった。従って、ロビー・ゴードンはリタイアを余儀なくされる。

17:35
カミヨン500 ? km146をカミヨン3台が通過、相変わらずウラジミール・チャギンが爆走中。チーム・メイトのフィルダウス・カビロフに1分49秒、ライバルのアレス・ロプライス(Tatra)に4分41秒と一段とタイム差を広げた。

16:50
カミヨン500 ? 本日のSSのCP1 (km 81)をカミヨン5台が通過、ロシアのウラジミール・チャギン(Kamaz)がトップ。続いてフィルダウス・カビロフ、1分9秒差、チェコのアレス・ロプライス(Tatra)が3分4秒差。

16:45
オート336 -三橋、独走を続ける
三橋が本日のSSをゴールした。スクラッチ・タイムで24位、そして市販車無改造部門(T2)でトップ。これで4つのステージで、カテゴリー連続優勝を重ね、クラス優勝のタイトル保持者としてのパフォーマンスを充分に見せつける。総合タイムではなんと、続く競技者に1時間13秒もの差をつけている。

16:35
カミヨン500 ? SSのkm28をカミヨン10台が通過。現在ウラジミール・チャギンがトップ・タイム。チームメイト、フィルダウス・カビロフが27秒差、チェコのアレス・ロプライス(Tatra)が1分9秒差。

16:15
クワッド250 ? 昨日、大きな転倒事故で膝を痛めたマルコス・パトロネッリ、レースの継続を断念した。この後、現在総合2位にいる兄アレジャンドロ・パトロネッリのアシストとしてラリーを続ける。

15:50
カミヨン500 - 15時46分、カミヨン部門がSSをスタート、第1走者は第3ステージのリーダー、ウラジミール・チャギン(Kamas)。続くのは2分後にフィルダウス・カビロフ(Kamaz)。

15:45
オート300 ? SSのゴールをオート3台が通過。カルロス・サインツがナセル・アルアティヤと50秒差、ステファン・ペテランセルと1分20秒差でゴールし、本日のSS優勝。カルロス・サインツはこれで今大会3度目のSS優勝、通算20回目のSS優勝。総合タイムではナセル・アルアティヤに4分24秒差でサインツがトップ。

15:35
オート303 ?ロビー・ゴードンがリエゾンkm514でストップしたまま。エンジントラブル、またはサスペンションのトライアングルを壊したかでアシスタンスを待っている模様。

15:15
オート301 ? SSのkm146を5台通過。トップは相変わらずステファン・ペテランセル(BMW)。カルロス・サインツ(VW)は55秒、ナセル・アルアティヤ(VW)が1分05秒差で続く。

14:55
クワッド280 ? 本日のSSゴールをクワッド5台が通過。暫定トップはアルゼンチンのトーマス・マフェイ、2日連続SS優勝。アレジャンドロ・パトロネッリに2分54秒、セバスチャン・ハルンペン(yamaha)に4分23秒差だった。総合でもトーマス・マフェイがトップに躍り出て、続くアレジャンドロ・パトロネッリとは1分54秒差。

パリダカ日本事務局

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DAKAR:パリダカ日本事務局”マルク・コーマ、ナセル・アルアティヤがトップに迫る"

Cartevignette (C)ASO.

2011/01/04 Summary
第3ステージ : サン・ミゲル→サン・サルヴァドル・デ・ジュジュイ
モト&クワッド :リエゾン  231 km  SS 521 km
オート      :リエゾン  231 km  SS 500 km
カミヨン     :リエゾン  408 km  SS 226 km

521kmという今日の長いSS、マルク・コーマは通算12度目のSS優勝を果たした。リーダー、シリル・デプレとの差はごくわずか。一方、パウロ・ゴンカルヴェスとオリヴィエ・パンはすばらしいパフォーマンスを見せた。カルロス・サインツは相変わらずオート部門の総合トップをキープしているが、今日のSSはナセル・アルアティヤに譲り、ほんのわずかタイムが縮まった。Kamazのウラジミール・チャギンは58回目の総合優勝、再び総合トップに躍り出る。

昨日までとは打って変わって、SSの走行距離が長くなり、ダカール・ラリーの競技者は新しい次元に入ってきた。路面も昨日までの道路上のコースからオフロードのナビゲーションコースとなり、より緻密な技術が求められるステージになった。ここまできっちりライバルに気分的な差をつけていたシリル・デプレは、SS序盤、ナビゲーション・ミスでタイム・ロスしてしまった。113km、デプレはCP1をトップで通過したパウロに4分もの差をつけられた。そして、コースのオープン役はマルク・コーマに交代。第1走者をし慣れているコーマは効果的な走りでその役をこなし、サン・サルヴァドル・デ・ジュジュイのゴールにトップで到着、通算12回目のSS優勝となった。しかし、総合タイムは以前としてシリル・デプレがトップ、わずか14秒の差だ。

今日の序盤のナビゲーションコースで恩恵を受けたのはマルク・コーマばかりではない。パウロ・ゴンカルヴェスもトップと3分36秒と大きく順位を上げた。総合4位。さらにもっと顕著なランク・アップを果たしたのがオリヴィエ・パン(Yamaha)で、SS4位につけ、総合でも11位から6位に上昇した。

クワッド部門では、アルゼンチン勢が再び勢力を取り戻し、本日のトップ走者ジョセフ・マセチェックが大きく後退した。521kmのレースを制したのは、アルゼンチン人トーマス・マフェイ。続いて、セバスチャン・ハルンペン、アレジャンドロ・パトロネッリと1,2,3をアルゼンチンが抑えた。総合タイムでも、セバスチャン・ハルンペン、アレジャンドロ・パトロネッリ、マフェイの順でわずか1分以内の熾烈な争い。

オート部門では、新しいリーダーがSSを制した。ナセル・アルアティヤは誰よりも1分の重みを知っているドライバーだ。わずかなチャンスでもその一握りのタイムを何が何でも掴み取ろうとするかのように見える。今日のジュジュイまでのSSコースで、アルアティヤはサインツのすぐ後ろをスタート、埃の舞い上がる中を瞬く間に追い付いたが、とても追い越しは無理かと思われた。しかし、パワー不足でぼやいていたにもかかわらず、アルアティヤはSSをゴールした時、サインツより25秒速かった。これで通算9度目のSS優勝。

ステファン・ペテランセルはBMW X3にも関わらず、がむしゃらにチャンスを捕まえるアルアティヤに譲った。しかし、今日はトップのアルアティヤとわずか59秒差、総合タイムでもトップと4分19秒の差。ペテランセルの後ろには、ジニエリ・ド・ヴィリエが相変わらず総合4位(カルロス・サインツと16分57秒差)をキープし、X-Raidのパフォーマンスをきちんと示す。しかし、今日のSSで4位になったホロヴィッツとは総合タイムでわずか5分の差。

一方、カミヨン部門、再びウラジミール・チャギンが奮発し、チームメイトのフィルダウス・カビロフに6分45秒もの差をつけてゴールした。そして総合順位でも2位のカビロフに6分23秒の差。しかし、宿敵フランシスコ・ロペスもきっちりついてきている、トップと6分37秒しか差がない。少し離れて、Manのフランツ・エシュタール、総合4位はチャギンと35分の差。

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2011年1月 5日 (水)

DAKAR:日野自動車プレスリリース”前半のアルゼンチンステージを終了”

前半のアルゼンチンステージを終了
明日からはラリーの山場となるチリへ入国

20110104_1 1号車菅原義正/杉浦博之組 (C)Hino Motors, Ltd

ダカールラリー2011、「第3ステージ」
1月4日、サン・ミゲル・トゥクマン~サン・サルバドール・フユイ
競技区間(SS):226km 移動区間(リエゾン):408km

再び雨によるスリップでクラッシュ車両の続出した3日の行程を無事に終えた日野チームスガワラは2号車が累計順位の排気量10リットル以下首位に浮上、1号車も3位と順調にポジションを上げつつある。3日夜10時頃サン・ミゲル・トゥクマンのビバークに到着した2台は揃ってリアスタビライザーのセッティング変更、ブレーキ調整などを中心に点検整備を受け、4日、サン・サルバドール・フユイへの行程に備えた。

前半戦のアルゼンチンステージ最終日となるフユイへのSSはアンデスの山麓をかすめながら北上するもの。2輪、4輪部門は途中にニュートラルゾーンを挟む前後2パートで構成されるが、トラック部門は安全上の理由から後半部分の競技は行われず、移動区間でビバークへと向かう設定とされた。このためSS距離は226kmと短めだが、前半パートは標高1800m地点からスタートすると序盤は砂地を走り、2700mに及ぶ山越えでゴールするという南米のダカールらしい内容。さらにSS終了後は標高3378mの山を越えてフユイに至る合計634kmのステージであった。

このSSで日野チームスガワラの2台の日野レンジャーは本来の機動性の高さを活かして健闘。1号車菅原義正/杉浦博之組が手堅くトラック部門のSS総合28位/市販車クラス5位/排気量10リットル以下2位で、序盤まもなく1号車の後ろにつけた2号車菅原照仁/鈴木誠一組がSS総合29位/市販車クラス6位/排気量10リットル以下クラス3位でゴールして無事に行程を終えた。

この結果により2号車は累計順位でトラック総合の19位/市販車部門5位/10リットル以下2位、1号車も総合27位/市販車7位/10リットル以下3位につけることになった。本稿締め切りの午後10時時点で2台はフユイのビバークに到着していないが、5名の日野メカニックたちは明日からのチリステージに向けて入念な点検整備を行うべく待機している。

門馬孝之/今日は2台が一緒に走ってきたようです。トラックは移動区間が長いので時間が掛かかっているのでは。トラブルなどの連絡は入っていませんので、大丈夫だと思います。

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DAKAR:TLCプレスリリース”2台揃って燃料系トラブルに見舞われるも修復 1号車は市販車部門首位のポジションをキープする”

2台揃って燃料系トラブルに見舞われるも修復 1号車は市販車部門首位のポジションをキープする

1101051_2 フユイに無事到着して一息つく三橋ドライバー (C)TLC

DAY04  第3ステージ サン・ミゲル > サン・サルヴァドール( 走行距離: 731 km)

4日、2011年ダカールラリーは前半戦最後のアルゼンチンステージ、サン・ミゲル・デ・トゥクマン~サン・サルバドール・デュ・フユイ間で500kmのSSを行った。この日のステージはアンデスの山麓を行くもので、途中舗装路のニュートラル区間171kmを挟んで前後2つのパートに分かれる。前半部分のスタート地点は標高1800mの山中にあり柔らかい砂地が50kmに亘って続く。その後山越えで標高2700mほどの高地を通過し、ニュートラルゾーンでは標高3378mの山を越えるなど、南米で行われるダカールラリーらしい内容となってきた。

このSSを2台のトヨタ・ランドクルーザー200は順調にスタート。1号車三橋淳/A・ゲネック組は序盤のフェシュフェシュで先行車をパスしながら快走したが、間もなく燃料系のトラブルに見舞われてペースダウン。ニュートラル区間の途中で修理を試みた結果復調してSS総合32位/市販車部門2位でゴールした。2号車寺田昌弘/田中幸佑組も同様のトラブルに見舞われたが、修復の結果SS総合85位/市販車部門14位でフィニッシュし、無事にフユイのビバークに到着した。この結果により、この日までの累計順位で1号車は総合30位で市販車部門首位の座をキープ。2号車も同じく総合67位で市販車部門12位のポジションを得ている。
フユイの空港近くに位置するビバークは標高900mほど。遠くにアンデスを望む景色はいよいよラリーが山場に差し掛かったことを感じさせる。チームは点検整備はもちろんトラブル原因の解明を徹底的に行い、明日からのチリでの山場ステージに向けて万全の体制を整えている。

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Grand-Am:モントーヤ、フランキッティ、ディクソン、デイトナ24時間レースに出場

Daytona (C)Grand-Am

1月4日、チップ・ガナッシレーシングwithフェリックス・サバティスは、今月27日に開幕する第49回デイトナ24時間レースのドライバーラインナップを発表。
チームの01号車には、スコット・プルーイット、メモ・ロハス、ジョーイ・ハンドにグレアム・レイホール、02号車にはファン・モントーヤ、ジェイミー・マクマリーのNASCARドライバーにダリオ・フランキッティとスコット・ディクソンのインディカードライバーという豪華な組み合わせとなった。

2006年から2008年まで史上初のデイトナ3連覇を成し遂げたチップ・ガナッシだが、過去2年はいずれもポルシェエンジンを積んだプルモスとアクション・エクスプレスに優勝をさらわれている。

デイトナでは今週7日から9日までグランダムシリーズのテストが行われる。

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DAKAR:ダカールラリー ステージ3結果

■アルアティア、ステージ3優勝
  フォルクスワーゲンが総合1-2位に


Nasser Al-Attiyah/Timo Gottschalk (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

1月4日 サンミゲル~サンサルバドル 競技区間(SS):500km移動区間(リエゾン):231km

ダカールラリー、ステージ3はサンミゲルからサンサルバドルまで競技区間231kmのルートで争われ、ナッサー・アルアティア(フォルクスワーゲン・トゥアレグ)が、今大会初のステージウィンを飾った。2位には25秒差でカルロス・サインツが入り、総合ではフォルクスワーゲンの1-2体制となった。トップのサインツとアルアティアとは総合で3分34秒差。

ステファン・ペテランセル(BMW X3)は、このステージはトップから59秒差の3位、総合では3位に落ちたもののトップからは4分19秒差につけている。前日転倒してマシンを大破させ50分以上のタイムロスを喫したマーク・ミラー(フォルクスワーゲン・トゥアレグ)は、チームクルー総がかりでの修復作業が実りステージ6位、総合でも12位に上がった。グラン・シシェリ(ミニ)は、ステージ9位、総合で14位となった。この結果、総合ではフォルクスワーゲン勢が1,2,4,12位、X-Raid勢が3,5,6,7,13,14位の2大ワークスに、8位ギレーム・スピネリの三菱(レーシング・ランサー)と9位のナニ・ロマから11位まで日産勢(ナバラ)3台が割って入る状況となっている。

(C)ASO. 拡大します

(C)X-Raid 拡大します

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2011年1月 4日 (火)

DAKAR:日野自動車プレスリリース”我慢の山間コースを手堅くクリア”

我慢の山間コースを手堅くクリア
2号車がSS総合29位で累計総合19位に浮上

20110103_32号車菅原照仁/鈴木誠一組 (C)Hino Motors, Ltd

2011年01月04日
ダカールラリー2011、「第2ステージ」
1月3日、コルドバ~サン・ミゲル・デ・タクマン
競技区間(SS):324km 移動区間(リエゾン):440km

最初の競技区間が設定された前日の2日の行程を2号車がカミオン部門21位/市販車部門5位/排気量10リットル以下クラス2位、1号車も同じく43位/市販車15位/10リットル以 下7位(初日なので累計順位も同じ)と順調なスタートを切った日野チームスガワラの2台の日野レンジャーは3日、コルドバ~サン・ミゲル・デ・タクマンの行程に臨んだ。コ ルドバから北上する途上に設けられた324kmのSSはダカールラリーとしては初めて走るエリアで、丘陵地帯を行くグラベル路面の一本道。再び強い雨に見舞われて路面は非常に 滑りやすくなり参加者を苦しめた。前日と同じく大半は山間部のワインディングを行くもので道幅も狭く、追い越しは難しいなど、トラックにとっては引き続き我慢のステー ジとなった。なお、この日も2輪部門は13km地点と198km地点の2箇所でショートカットするような形で別のルートを採るためSS距離は24kmほど短く設定されていた。

このSSを日野チームスガワラの2台の日野レンジャーは果敢かつ慎重にクリア。1号車菅原義正/杉浦博之組が手堅く、SSでトラック部門総合34位/市販車クラス10位でゴー ルする一方、好調なペースを保った2号車菅原照仁/鈴木誠一組はSSで総合29位/市販車クラス8位と改造車クラス勢に分け入る順位で気を吐いた。この結果によりこの日までの 累積順位は1号車がトラックビバークの部門総合34位/市販車クラス11位、2号車は同部門総合19位/クラス4位とポジションアップに成功した。SS終了後に326kmの移動区間を走 るため、本稿締め切りの現地時間午後9時時点では2台ともタクマンには到着していないが、トラブルはない模様。競馬場の一角に設けられたビバーク地で5人の日野メカニック たちが到着を待ちわびていた。

門馬孝之/今回はメカニックの選考がきちんと出来たことと、9月から車両製作を一緒に行ってきたおかげで我々メカニックのチームワークはばっちり。末次さんと山王さ んの2人を号車担当とするなど配置もやりやすい体制になっています。これからが本番なので気を引き締めて行きたいと思います。

山本昌良/1月2月は南米で一番暑い季節です。でも日本と違って夜は冷え込むので体調管理は重要になります。作業は全員できっちり進めており、今のところは順調です。

橋場弘/2日の夜はドライバーから指摘を受けた2号車の左右フロントハブを組みなおしたほかは通常の点検整備のみ。自分が2004年に派遣されたアフリカと違って昼間の暑 さはすごいですね。

山王隆史/砂の上での作業ははじめてですが、安全第一でしっかりやりたいと思います。作業の準備などスムーズに出来るようになってきましたが、今のところはトラブル もないし、これからが本番だと思っています。

末次健一/普段の業務で出張修理に赴くこともありますが、まあ砂の上というのはないですね。まだ始まったばかりですが、暑さは厳しい。でも作業をする夜は冷えてくる んで問題はありません。

トラック部門 SS順位
順位 No. ドライバー メーカー タイム
総合 * **
1 502 KABIROV (RUS) KAMAZ 3:50:46
2 504 LOPRAIS (CZE) TATRA 3:52:06
3 507 ECHTER (DEU) MAN 3:55:55
4 508 DE AZEVEDO (BRA) TATRA 3:56:02
5 500 CHAGIN (RUS) KAMAZ 3:57:00
12 1 538 BELLINA (ITA) GINAF 4:12:47
14 2 528 BEHRINGER (DEU) MAN 4:14:00
22 3 1 534 PIANA (FRA) MERCEDES 4:36:52
23 4 517 JUVANTENY (ESP) MAN 4:37:25
25 5 530 SCHOO (NLD) GINAF 4:37:59
26 6 2 516 ELFRINK (NLD) MERCEDES BENZ 4:38:51
27 7 541 BEZEMER (BEL) MAN 4:39:00
29 8 3 526 Teru SUGAWARA (JPN) HINO 4:40:31
32 9 535 VAN LANKVELD (NLD) DAF 4:41:58
34 10 4 513 Yoshi SUGAWARA (JPN) HINO 4:46:40
トラック部門 総合順位
順位 No. ドライバー メーカー タイム
総合 * **
1 502 KABIROV (RUS) KAMAZ 6:41:00
2 504 LOPRAIS (CZE) TATRA 6:41:09
3 500 CHAGIN (RUS) KAMAZ 6:41:22
4 508 DE AZEVEDO (BRA) TATRA 6:50:59
5 507 ECHTER (DEU) MAN 6:55:21
11 1 528 BEHRINGER (DEU) MAN 7:17:29
13 2 538 BELLINA (ITA) GINAF 7:30:19
15 3 530 SCHOO (NLD) GINAF 7:54:12
19 4 1 526 Teru SUGAWARA (JPN) HINO 8:01:37
21 5 535 VAN LANKVELD (NLD) DAF 8:09:43
23 6 517 JUVANTENY (ESP) MAN 8:11:06
27 7 2 516 ELFRINK (NLD) MERCEDES BENZ 8:17:20
28 8 541 BEZEMER (BEL) MAN 8:21:08
30 9 514 OLIVERAS (ESP) MERCEDES BENZ 8:24:33
33 10 557 VAN GINKEL (NLD) GINAF 8:31:29
34 11 3 513 Yoshi SUGAWARA (JPN) HINO 8:35:24

* :市販者クラスの順位 **:排気量10リットル以下クラスの順位
※順位はレポート執筆後に更新(修正)されることがありますので、ご了承ください。

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DAKAR:TLCプレスリリース”再び雨に見舞われた山岳路ステージ 1号車が順調に市販車部門首位をキープ ”

再び雨に見舞われた山岳路ステージ 1号車が順調に市販車部門首位をキープ

DAY03  第2ステージ コルドバ > サン・ミゲル( 走行距離: 764 km)

1101041 チームを訪ねてきたナッサー・アルアティアと談笑する三橋ドライバー、ゲネックナビゲーター (C)TLC

2011年ダカールラリー3日目はアルゼンチンのコルドバ~サン・ミゲル・デ・トゥクマン。この日もグラベル路の山間コースで、引き続き悪天候に見舞われたがTLCの1号車三橋淳/A・ゲネック組は市販車部門首位のポジションを堅持し、2号車寺田昌弘/田中幸佑組も無事ゴールした。この日のSS距離はコルドバの北にある丘陵地帯を舞台に4輪車/カミオンは324km、前日と同じく2箇所のショートカットを設けた2輪車は300kmであった。路面は引き続き堅いグラベルだが、強い雨のためところどころ非常に滑りやすい上に視界も悪くクラッシュする車両も見られた。

このSSを2台のトヨタ・ランドクルーザー200は慎重かつ果敢に走行し、1号車三橋淳/A・ゲネック組は中盤で1本パンクを喫しながらもSS総合26位/市販車部門1位、2号車寺田昌弘/田中幸佑組もSS総合42位/市販車部門4位ディーゼルクラス3位で無事ゴール。この結果、この日までの累計順位で1号車は総合26位で手堅く市販車部門首位をキープ。2号車も同じく総合40位で市販車部門3位・ディーゼルクラス2位につけた。タクマンのビバークは市郊外の競馬場。砂地のトラック上がチームの整備スペースとなった。SSを終えた後には326kmの移動区間があったが同地には1号車が6時すぎ、2号車も6時半頃と明るいうちに到着。待ちわびていたメカニックたちが早速点検整備に取り掛かった。

1101043

リスキーな雨の山岳路を無事走りきった2台のランドクルーザー200 (C)TLC

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DAKAR:ダカールラリー ステージ2結果

■サインツ、ステージ2でも優勝、総合2位のペテランセルとの差を広げる
  シェシェリのミニはステージ7位、総合23位に浮上

Carlos Sainz/Lucas Cruz (C)ASO. 拡大します

1月3日 コルドバ~サンミゲル 競技区間(SS):324km 移動区間(リエゾン):440km

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2011年1月 3日 (月)

DAKAR:パリダカ日本事務局”ファリアが大健闘、サインツ予想通り”

ファリアが大健闘、サインツ予想通り

S1 (C)ASO.

2011年1月2日(日)
第1ステージ :ヴィクトリア→コルドバ
モト&クワッド :リエゾン 566km、SS192km  オート&カミヨン:リエゾン 566km、SS222km

ポルトガル人ライダー、ルーベン・ファリアがダカール・ラリーで2度目のステージ優勝。最初のSS優勝は2001年、南米にステージを移してからは2010年大会に総合14位だった。ファリアのペルソナル・ダカール・アルゼンチン・チリ2011はKTMワークスの3台を抑え、SS優勝で始まった。オート部門はカルロス・サインツがステファン・ペテランセルとナセル・アルアティヤを僅差で抑えてSSを制す。ロビー・ゴードン、ナニ・ローマ、ゲラン・シッシェリはイマイチの結果。カミヨン部門では、ゼラルダス・デ・ローイがリタイアという驚きのニュース。ウラジミール・チャギンが57回目のSS優勝。

前回の2010年ダカール・ラリーはシリル・デプレが総合優勝、彼のアシストのルーベン・ファリアがブエノス・アイレスまでの最後のステージ優勝という感動的な締めくくりで幕を閉じた。そして、1年もたたない今大会、ルーベン・ファリアは同じ、デプレのアシストと言う使命で参戦しているが、絶対的な使命感のもと効果的なサポートぶりをみせた。11番目にスタートしたファリアは、リーダーのデプレにより近くでサポートすべく、前を走る4人のライダーを追い越し、ゴールにデプレとデュオでゴール、結果本日のベストタイムとなった。

本日のオープン・ステージ(最初のスタート)はマルク・コーマ、SSゴールはファリアとわずか1分15秒差、シリル・デプレとは46秒差だった。マルク・コーマのアシスト、今年初めてチームメイトとして参加したホアン・ペドレーロはSS4位、早くもデプレXコーマの熾烈なバトルが始まった。

今年新しい450ccで参加したKTMワークスチームは、充分にそのパフォーマンスを見せつけ、総合4位まで抑え、続いて5位パウロ・ゴンカルヴェスBMW,6位ジョナ・ストリートYamaha,7位フランシスコ・ロペスApliliaと続く。

クワッド部門では話題の多い一日。タイトル保持者マルコス・パトロネッリは早くも本日のステージでスタートに2時間も遅れた。本来、失格となるところ、例外的にスタートを認められたが、重いペナルティが科せられることとなった。しかし、彼の再び優勝への夢は、11月の大けがから始まっている。兄のアレジャンドロ・パトロネッリ(総合5位)が打倒ジョセフ・マセチェックの使命を果たせるかどうか?ジョセフ・マセチェックは本日のSS優勝、そして優勝候補の一人ラファル・ソニケは転倒してケガをし、レースを離れた。
オート部門ではカルロス・サインツがレース・トゥアレグIIIでSSをトップ・スタート。前大会、シルク・ウエィ・ラリーで優勝し、今回の優勝への懸念は微塵もない。ライバルの南アメリカ人を猛スピードでアタック、ワイパーが壊れ視界が最悪の中、ステファン・ペテランセルの追い上げをついに許さず、ゴールまで逃げ切った。SSゴールでは、ステファン・ペテランセルに1分31秒差。3位のナセル・アルアティヤはトップと2分16秒差、昨年の第1ステージで彼がSS優勝した時とほぼ同タイム(2分12秒差)だった。
しかし、後続部隊も手をこまねいているわけではない。マーク・ミラー(VW),ジニエリ・ド・ヴィリエ(VW)、ホロウウィッツ(BMX X-Raid)らも僅差でゴール、チャンスを狙う。ロビー・ゴードンは10数分のタイム差をつけられた。一方ホアン・ナニ・ローマ(日産ピックアップ)はアンチ・フォッグの故障がハンディキャップ、トップから17分遅れでゴールとなった。かつてのモトの総合優勝者は、これでオート総合優勝への夢は遠のいたかにみえる。Mini Countrymanでデビューしたゲラン・シッシェリも今日はイマイチ、空冷システムのトラブルでSS中何度もストップする羽目になり、サインツに1時間近いタイム差を付けられる。
大波乱はカミヨン部門でさらに顕著。オランダ人ウルフェルト・ファン・ジンケル(Wulfert Van Ginkel)が高速道路で転倒、SSのスタート台に立つことができなかった。2009年シルク・ウエィ・ラリーで大けがをした、ゼラルダス・デ・ローイは1年ぶりでダカール・ラリーに復帰となり、今日はその第1日目のSS。72km地点で、彼のカミヨンが大きくジャンプ、背骨を痛めてリタイアを余儀なくされた。KAMAZはこれにより、アレス・ロプライスに優勝の夢を託すことになる。ウラジミール・チャギンとフィルダウス・カビロフは予想通りSS1位、2位。ウラジミール・チャギンはこれで通算57度目のSS優勝。

パリダカ日本事務局

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DAKAR:TLCプレスリリース”第1SSを市販車部門1位3位で無事にクリア”

第1SSを市販車部門1位3位で無事にクリア
コルドバへの行程で2011年ダカールラリーの本格的な競技がスタート

1101031 (C)TLC

初日を快調に終えて笑顔の三橋ドライバー

 

DAY02  第1ステージ ヴィクトリア > コルドバ( 走行距離: 778 km)

2日の行程はヴィクトリア~コルドバ。ステージ後半に222kmのSSが設定され、いよいよ2011年ダカールラリーの本格的な競技がスタートした。この日のSSの路面は堅いグラベル路で大半はツイスティな山間部を行くものだった。昨年のコースとほぼ同じで、基本的に一本道。ミスコースのリスクは高くないが、途中から降り出した雨で路面が滑りやすく、コースアウトする車両が相次ぐなど気の抜けないステージとなった。なお、2輪は86km地点と178km地点の2箇所でショートカットするような形で別のルートを採り、SS距離は30km短くなっている。 

このSSを2台のトヨタ・ランドクルーザー200は慎重に走行し、1号車三橋淳/A・ゲネック組がSS総合25位/市販車部門1位、2号車寺田昌弘/田中幸佑組もSS総合40位/市販車部門3位で無事ゴールした。まだ日の高い5時半すぎにビバークに到着した2台はダメージもなく、クルーの表情も明るい。まだまだほんの序盤戦とはいえ、チームにとっては順調な滑り出しとなった。アルゼンチン第二の都市であるコルドバのビバークは郊外の複合スポーツ施設。昼時は好天で厳しい暑さだったが、夕方4時すぎには激しいスコールが降るなど夏らしい天候。メカニックたちはバイオディーゼル燃料の補給のあと点検整備に余念がなかった。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース”ツイスティな山間コースを無事にクリア”

ツイスティな山間コースを無事にクリア
2011年ダカールラリーの本格的な競技がスタート

20110102_4 (C)Hino Motors, Ltd

夜9時頃コルドバのビバークに到着した日野レンジャー

 

2011年01月03日
1月2日 ヴィクトリア~コルドバ
競技区間(SS):222km 移動区間(リエゾン):566km

2日の行程はヴィクトリア~コルドバ。ステージ後半に設定された222kmのSSでいよいよ2011年ダカールラリーの本格的な競技がスタートした。この日のSSは昨年のコルドバに向かったコースと殆ど同じで堅いグラベル路面の一本道。大半はツイスティな山間部を行くもので道幅も狭く、追い越しは難しい。ミスコースのリスクは高くないが、途中から降り出した雨で路面は滑りやすく、コースアウトする車両が相次ぐなどおよそカミオンには向かないステージであった。なお、2輪は86km地点と178km地点の2箇所でショートカットするような形で別のルートを採り、SS距離は30km短くなっている。

このSSを日野チームスガワラの2台の日野レンジャーは慎重にクリア。ことさらペースを抑えた1号車菅原義正/杉浦博之組はトラック部門総合で42位、2号車菅原照仁/鈴木誠一組は同部門総合21位で無事ゴールした。すっかり日の暮れた9時すぎにビバークに到着した2台はダメージもなく、チームにとっては初日として予定通りの結果である。

菅原義正/あぶないステージで意識的にペースを落として足慣らしをしてきました。杉浦ナビとのコンビもばっちりで全く問題ないです。それにしてもトップの人たちが大勢止まっているのを見ました。

菅原照仁/出来ることをやってきた感じです。雨は上がっていましたが中盤はとくにぬかるみが酷くて…。コースはおそらく去年と殆ど同じだと思います。ブレーキとエンジンの改良のおかげでとても気持ちよく走れています。

鈴木誠一/クルマは全く問題なし。ブレーキシューを効きの良いものに換えたのは効果が大きいようですね。ナビゲーションも問題ありませんが、指示が細かかったです。

トラック部門 SS順位
順位 No. ドライバー メーカー タイム
1 500 CHAGIN (RUS) KAMAZ 2:44:22
2 504 LOPRAIS (CZE) TATRA 2:49:03
3 502 KABIROV (RUS) KAMAZ 2:50:14
4 512 NIKOLAEV (RUS) KAMAZ 2:53:38
5 508 DE AZEVEDO (BRA) TATRA 2:54:57
21 526 Teru SUGAWARA (JPN) HINO 3:21:06
42 513 Yoshi SUGAWARA (JPN) HINO 3:48:44

 (括弧内は排気量10リットル以下クラスの順位)
※順位はレポート執筆後に更新(修正)されることがありますので、ご了承ください

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DAKAR:ダカールラリー ステージ1結果

■サインツ、ステージ1優勝、2位ペテランセル
  ミニ・オール4は77位と出遅れる

Carlos Sainz (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

1月2日 ヴィクトリア~コルドバ競技区間(SS):222km 移動区間(リエゾン):566km

1月2日、ダカールラリーのステージ1が行われ、四輪部門では昨年の覇者カルロス・サインツ(フォルクスワーゲン・トゥアレグ)が2時間18分32秒でオープニングステージを制した。2位にはステファン・ペテランセル(BMW X3)が1分31秒差で続いた。

ステージは途中雨に見舞われ難しいコンディションとなったが、サインツは全てのコントロールポイントをトップで通過した。フォルクスワーゲン勢は4台すべてがトップ5に入ったが、X-Raidチームはグラン・シェシェリがドライブする初参戦のミニ・オール4が冷却系やブレーキトラブルで大幅にタイムロス、77位でゴールした。

日本勢では鈴木ヒロアキ組(いすず)が19位、三橋 淳組の(トヨタ・ランドクルーザー)が25位、寺田 昌弘組(トヨタ・ランドクルーザー)が40位。トラック部門では菅原 照仁組(日野レンジャー)が21位、菅原 義正組(日野レンジャー)が42位となった。

Stephane Peterhansel (C)X-Raid 拡大します

Nasser Al-Attiyah/Timo Gottschalk (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

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DAKAR:パリダカ日本事務局”万感の想いでスタート”

万感の想いでスタート

Cartevignette (C)ASO.

 

2011年1月1日(土)
第1ステージ :ブエノス・アイレス→ヴィクトリア
リエゾン 377km

競技者全員407台が勢ぞろいして、壮大なスタート・セレモニーをした後、ダカール・ラリー競技者はヴィクトリアに向かって377kmのリエゾンに走りだした。ペルソナル・ダカール・アルゼンチン・チリ2011の本格的な競技は明日から始まる。

賭けた重みは充分あった。去年一年この為に準備してきたのだから。控え目な大晦日を祝った407台の競技者たちが、2011年元旦、念頭にあるのはただ一つ : ダカール・ラリーにかけた夢を実現すること。午前中、競技者全員が集合したブリーフィングで、大会総監督エチエンヌ・ラヴィニュが、重厚な雰囲気の中、目的を達成する為に、それぞれが全力投球が必要だという征服者の精神について語った。観衆へのプレゼンのセレモニーで競技者らはかなりのエネルギーを消費してしまう。2009年から7月9日アベニューのオベリスクの下で行われておりスタート・セレモニーは大成功しているように見える。集まった数十万人の観衆の応援を受けて感動しない競技者はいない。

第1ステージ、競技のオードブルのようなこの最初の一日の終わり、競技者は377kmのリオ・パラナ岸を通ってヴィクトリアに向かう。ここで最初のビバーク。明日はゼッケンNo1.マルク・コーマが4 :20、最初のSSをスタート、コルドバに向かう。

パリダカ日本事務局

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2011年1月 2日 (日)

DAKAR:TLCプレスリリース”2011年ダカールラリーがスタート TLCの2台は元気にブエノスアイレスを出発”

2011年ダカールラリーがスタート TLCの2台は元気にブエノスアイレスを出発

DAY01  スタートセレモニー 
ブエノス・アイレス > ヴィクトリア( 走行距離: 377 km)

1101024

観客に手を振りながらポディアムを降りる1号車三橋ドライバー (C)TLC

1月1日、ブエノスアイレス市内でダカールラリー2011のスタートセレモニーが行われ、15日間約9500kmの戦いの火蓋が切られた。会場となったのは7月9日通りの中央に位置する独立記念広場。09年以来恒例となっている白い尖塔オベリスコの前に大きなポディアムが据え付けられ、好天のもと会場周辺や沿道には数十万人とも言われる大観衆が詰め掛けた。南半球のアルゼンチンは今が夏の盛りでこの日も気温は30℃超。前回を上回る酷暑の中で、厳しい戦いを予想させた。
オベリコをバックにスタートを切る2号車車検を終えてスターティングリストに名を連ねたのは4輪140台、2輪170台、クアド(4輪バイク)30台、カミオン(トラック)67台の合計407台。各部門とも前回大会より参加台数を増やし(2010年大会のスタート台数は361台)、全車がポディアム(スタート台)を通過するのに6時間を要するなどダカールラリー人気の高まりを感じさせた。なお、TLCが参戦する市販車部門への参加は17台、うちディーゼルクラス車両は15台である。例年市販車部門の首位を争ってきたR・シャボが今回は2輪駆動のバギーで出場。新型トヨタ・ランドクルーザー・プラドで市販車部門に参戦予定だった X・フォッジは車検の結果、改造車部門へ移行することになったが、新たにベルギーのチームがトヨタ・ランドクルーザー200で参加するなど、戦況は予断を許さない状況だ。

TLCの2台のランドクルーザー200は夕方の午後6時すぎにポディアムに到着した。壇上に上がったそれぞれのクルーは激励に駆けつけたトヨタ車体網岡卓二取締役社長、ランクル200を生産している吉原工場長の藤井正明常務執行役員と固い握手。森監督とともに寄せ書きの入った社旗を掲げながら歓声に応えたあと、元気にランプを駆け下りて行った。初日の行程はブエノスアイレスの北北西に位置するヴィクトリアまで。334kmの移動区間のみ。参加者にとっては文字通りの足慣らしだが沿道にも多数の観客が押し寄せるなど気は抜けない。競技は2日、コルドバへの行程に設定された222kmのSSからスタートする。

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DAKAR:日野自動車プレスリリース”2台の日野レンジャーが元気にスタート”

ダカールラリー2011、「第1ステージ(スタートセレモニー)」

2台の日野レンジャーが元気にスタート
ブエノスアイレス市内で2011年大会のセレモニースタートが切られる

20110101_41ポディウム脇をスタートする2号車 (C)Hino Motors, Ltd

1月1日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでダカールラリー2011アルゼンチン~チリのスタートが切られた。スタートセレモニーの会場となったのは世界で最も幅の広 い道路と称される7月9日通りの中央にある独立記念広場。09年、10年と同じく尖塔オベリスクの前に大きなポディアムが据え付けられ、好天で気温30℃を超える暑さの中、30 万人とも言われる大観衆が詰め掛けた。車検に合格してこの日のスタートラインに並んだのは2輪170台、4輪バイク(クアド)30台、4輪140台、トラック(カミオン)67台の合 計407台。昨年に比べて各部門とも台数を増やしており、トラック部門も11台増加するなど、大会の盛況ぶりを印象づけた。このためスタートを切るだけで実に6時間を要する 大イベントとなり、午後3時すぎに最初の2輪競技者がポディアム(スタート台)を降りたあと、日野チームスガワラの2台の日野レンジャーが登場したのは7時半頃であった。 排気量10リットル以下クラスの先頭を切って1号車菅原義正/杉浦博之組、1号車菅原照仁/鈴木誠一組がポディアム脇に停まり、常連の強豪チームと紹介されると大きな歓声 が上がる。主催者とがっちり握手を交わしたクルーは日野の社旗を振るメカニックたちに手を振りながら元気に出発していった。いよいよ16日間総延長9458km(うち競技区間 SS4457km)のダカールラリーの始まりである。なお、この日は最初のビバーク地、同市北北西の町ヴィクトリアまで377km のリエゾン(移動区間)のみ。競技は2日からで、コ ルドバへの行程に222kmのSS(競技区間)が設定されている。

菅原義正/明けましておめでとうございます。いよいよスタートを迎えて今回はどんなコースになるかとわくわくしています。目標はまず絶対にリタイアしないこと。前回 のトラブルは不運ではありますが、経験値だけでなく初心に戻って戦い、さらに良い成績に結びつけたい。ともあれ初日はちょうど良い足慣らし。様子を見ながら確実に行き ます。

杉浦博之/今回ナビゲーターを務めさせて頂くことになり、とうとう夢の舞台に立ったという気持ちです。緊張はしていますが、ナビとして冷静に仕事をこなし、確実に完 走して排気量10リットル以下のトップを目指します。

菅原照仁/今大会では全体を通じて丁寧な走りを心がけ、車両に負担を掛けず、ペースを落とさずに走ることに集中しようと考えています。中盤には難しい砂丘もあるよう ですが、そのような走りでとまらずコンスタントに行けば大型の改造クラス上位勢についていける手ごたえもあります。

鈴木誠一/今回2号車は160kgに及ぶ軽量化に成功したほか、2台ともエンジン出力や冷却系の見直しなどを行い、確実にポテンシャルは上がったと思います。これで南米の 厳しい砂丘をどのように走れるか楽しみ。まずは毎日を確実にこなして行きたいと思います。

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DAKAR:2011年ダカールラリーが開幕

 (C)Volkswagen Motorspot 拡大します

1月1日、今年で第33回目の大会となる2011年ダカールラリーが開幕した。1日目は競技区間はなく、アルゼンチン、ブエノスアイレスから競技スタート地点のビクトリアまでの377kmのリエゾン(移動区間)のみの『セレモニー・スタート』。

この日沿道には100万人を超える観衆が各クラス合計407台のスタートの見物に集まった。明日から15日間、総距離約9,600km、全13の過酷なステージが待ち受けている。

南米でのダカールラリー3連覇を目指すフォルクスワーゲン・モータースポーツ代表のクリス・ニッセン:「ブエノスアイレスでのセレモニー・スタートは、いつも鳥肌が立つ経験だ。すべての参加者に向けられる大観衆の声援に送られ、ステージが開始する。いま『ザ・ダカール』の最初のステージがスタートしたのだ。われわれはこれからの過酷な2週間を、レース・トゥアレグだけでなくチーム一丸となって毎日その能力を証明しなければならない」

2011年ダカールラリーは、1月2日、ビクトリアからコルドバまでの788km(内競技区間222km)で競技がスタートする。

 (C)X-Raid 拡大します

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DAKAR:パリダカ日本事務局デイリーニュース”誰が優勝をものにするか?”

2011速報, ステージの要約
2010/12/31 Summary 誰が優勝をものにするか?

Aso1(C)ASO.

明日1月1日、ブエノス・アイレスのオベリスクの基に設置されたポディウムで、ペルソナル・ダカール・アルゼンチン・チリ2011のスタートセレモニーが行われる。407台の競技車がスタート。そこから競技者はヴィクトリアに向かい、最初のビバークを過ごす。今日はルーラル展示場周辺に、明日のスタートを待つ観衆がシード選手や優勝候補の車両を見に集まった。

競技車がそろった。明日から、未踏のコースを含む9,000kmへの戦いが始まる。この中でタイトルをつかむことができるのはほんの一握り、それが誰かわかるのはまだまだ先のことだ。

モト部門の競技者は170名、昨年まで大型マシーンが承認されていたが、今年はシード選手もすべて450ccのマシーンになった。この新しい規則は、大型マシーンで上位を占めてきたシード選手の地位を大いに揺るがすに違いない。

過去5年の総合優勝のタイトルを手にしたシリル・デプレとマルク・コーマにとっても、向う2週間にわたるレースは大きなチャレンジ。「どれほど価値があるものか良く分かっている。だが、自分が本当に欲しい物も判っている。自分はモトの世界チャンピョンなのだから」とダヴィッド・キャストゥ。キャストゥは今年シェルコで参戦、メダル獲得に向ける熱意をあらわにする。「自分の周りには優勝を狙うたくさんのライバルがいる。」チリのリーダー、アプリリアで参加のフランシスコ・ロペスを見かけ、「彼らもそのライバルだ。」と車検会場の中で、既に白熱の精神的戦いが始まっている。

クワッド部門の参加者は30台、アルゼンチン人の目は前大会のヒーロー、アレジャンドロ・パトロネッリとマルコス・パトロネッリ兄弟に注がれる。過去5回の優勝者ジョセフ・マセチェックも二人の人気ぶりに影に薄いようだ。

オート部門では、チームX-Raidの美しく輝くブルーの車両のコンボイが大きく眼を引いた。ゲラン・シッシェリの乗る、ミニ・カントリーマンは今大会のサプライズ、たくさんのカメラマンからフラッシュを浴びていた。チームメイトのステファン・ペテランセルのBMW X3も打倒フォルクスワーゲン・レース・トァレグのミッションを果たすべくチューンアップされ、人々から熱い注目が注がれる。

一方、フォルクスワーゲンチームのカルロス・サインツ、「タイトルをキープしたい」と昨年の総合優勝者は語る。ライバルBMWばかりでなく、2010年の最大の敵、チームメイトのナセル・アルアティヤも今年も彼の宿敵、「だんだん自信がでてきた。本当に勝つよ」とアルアティヤ。

パリダカ日本事務局

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DAKAR:パリダカ日本事務局デイリーニュース”2010/12/31 DailyNews 人検・車検”

2011速報, ステージニュース
20102010/12/31 DailyNews 人検・車検

Aso2(C)ASO.

30日朝8時以来、ルーラル展示会場では出入りがひっきりなしに続いている。オート、モト、クワッド、カミヨンと交代で車検を受けているからだ。ここでは車両ばかりでなく、ヘルメットや搭載機器の作動や音のチェックなど非常に入念な検査が入る。

プライベーター・エントラントはまず書類審査(通称人検と呼ばれる)から始まる。パスポート、ライセンス、免許証、エントリーフィの支払い、保険・・・・etc。書類審査が終わると次は車検、(正式名称はテクニカル検査)だ。指定された時間に車両を検査官に提示する。

車両の最初のチェックは”安全“基準を満たしているかどうか。検査官は消火器(オート&カミヨン)、緊急用発煙筒やバリーズ、懐中電灯やライターなどの安全装備をきちんと搭載しているかどうか、ひとつひとつ点検シートにチェックマークを記載していく。

次のコーナーでは、ヘルメットのチェックと車両に記載された競技者名と血液型の確認。今年は新たにオート&カミヨン部門でHansシステムのハーネスの装備が義務付けられた。モト部門は音のチェック(100デシベル以下)、オート&カミヨンは重量の計量やシートが安全基準に達しているかなどの検査もある。

そして、次はスティッカー・スペースの確認。競技者が各自のスポンサーなどのスティッカーを貼って、主催者の義務付けるスティッカーが貼れない場合には、エントリー金額が変わったりする。

パリダカ日本事務局

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DAKAR:TLCプレスリリース”ブエノスアイレス市内で車検を終え、競技車はパルクフェルメへ"

ブエノスアイレス市内で車検を終え、競技車はパルクフェルメへ

1101012(C)TLC

検査を終えてパルクフェルメへ向かう2号車

12月30日、TLCはブエノスアイレス市内で2011年ダカールラリーの車両検査と人員の事務手続きを行った。会場となったのは09年大会からおなじみの展示会場「ラ・ルーラル」。馬や家畜の品評会が行われることで知られ、南米に舞台を移したダカールラリーでは例年屋内の展示場が車検会場となるほか、ゴールセレモニーも屋外の会場を使って行われている。
TLCを含むヨーロッパからの参加者はフランス、ルアーブルでの船積み前に実質的な車両検査を行っているため、当地ではヘルメットやレーシングスーツなどFIA指定品の使用が義務付けられている装備品類のチェックと車両の状態確認が中心。
このため作業はスムーズに進み、朝8時半に書類手続きをスタートさせたTLCは11時すぎまでに全てのチェックを終えた。 
検査を終えてパルクフェルメへ向かう2号車車両は同施設脇の道路を封鎖して設けられた車両保管場(パルクフェルメ)に収められ、1日のスタートを待つことになる。
車検に臨んだクルーのうち、1号車の三橋/ゲネック組は旧知の選手や関係者も多く、2号車の寺田ドライバーともどもリラックスした雰囲気。
一方、ダカールラリー初出場となる2号車の田中ナビゲーターは森監督やフィリップ・シャロワチーフメカニックの指示のもと緊張の面持ちで作業を進めていた。

森達人監督ことのほかスムーズに終了しました。今回チームはここまでなんのトラブルなくきており本番もこのまま走りきりたい。2台体制を最後まで保って完走、目標である市販車部門6連覇を達成して全員で喜びあいたいと思っています。

1号車ドライバー&ナビ
■三橋淳ドライバー
ここ(車検会場)に来ると、ああ2011年大会が始まるんだなという実感が沸いてきます。市販車部門のライバルにとって我々は間違いなく一つの目標であり、今回何台かのニューカーも参加してくるようですが、気持ちを引き締めて頑張ります。

■アラン・ゲネックナビゲーター
ルアーブルで基本的に検査は終えているのでここではリラックスしていられます。いよいよ1日からラリーが始まりますが、毎日自信を持って戦う所存です。

2号車ドライバー&ナビ
■寺田ドライバー
自分にとって2年ぶりのダカールですが、華やかな雰囲気の車検会場に入るとやはり緊張します。車検が終わってほっとすると同時に次は本番のスタート。田中ナビとともに落ち着いてベストを尽くす覚悟です。

■田中ナビゲーター
予備検査を終えているので心配はしていませんでしたが、やはり会場では緊張しました。これでスタートに立てる準備が全て整い、いよいよだなという気持ちです。

■松本識裕メカニック
車検での作業段取りを話し合う松本、阪本メカニックルアーブルでの車検にも同行していましたので、心配はなく、最終的なチェックを受けた感じです。もう本番ということで緊張のせいか夜よく眠れないのですが、もしかしたら時差のためかも知れません。阪本歓喜メカニック初めて車検会場に来てスケールの大きさはさすがダカールだと思いました。TLCのメカニックとして6月から車両製作に加わり、ここまで準備を進めて来ましたが、思えばあっと言う間の半年でした。

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2011年1月 1日 (土)

DAKAR:日野自動車プレスリリース”車検を無事終了し、スタートに準備万端”

2010年12月31日

12月30日 車両検査を無事通過
車検を無事終了し、スタートに準備万端
2台の日野レンジャーはパルクフェルメで1日のスタートを待つ

20101230_1(C)Hino Motors, Ltd.

車検を終え、本番に準備万端の日野チームスガワラ

日野自動車のダカールラリー参戦20年の節目となる2011年大会に向け、日野チームスガワラは30日にブエノスアイレス市内の展示会場「ラ・ルーラル」で2011年ダカールラリーの車両検査と人員の事務手続きを行った。ヨーロッパから参加するチームの多くがルアーブルでの船積み前に予備の車両検査を受けているため、当地で車検に臨む車両は日本から直接船便でアルゼンチンに送られた日野レンジャーのほかは南米勢など。数はさほど多くなく、比較的ゆったりとしたペースで作業は進められた。車両本体のチェックやカーナンバー/主催者スポンサーステッカーの貼り付けのほかヘルメットやレーシングスーツなどFIA指定品の使用が義務付けられている装備品のチェックなど作業は粛々と進捗。2台とも問題点は全くなく、1時間半ほどで無事に終了した。車両はラ・ルーラル脇のパルクフェルメに収められ、これで約1年をかけて行ってきた準備作業は全て終了。いよいよ1日のスタートを待つばかりである。4人のクルーと日野自動車ならびに販社から派遣された5人のメカニックは前回以上に過酷と噂される今大会に向けて改めて気持ちを引き締めていた。

菅原義正/例年以上にスムーズに検査が終了し、ほっとしました。今大会では自分の69歳が最年長だそうですが、一足早く10日に南米入りして体調も完璧。今は(自分にとって)28回目となるダカールラリーのスタートが待ち遠しいです。

杉浦博之/これまでスタッフの一員として現場に来ていましたが、今回ナビゲーターという立場に変わったことで同じ車検場でも緊張を感じます。08年と今年のモンゴルラリーで菅原義正ドライバーのナビゲーターを務めさせて頂いた経験はありますが、ダカールは初めて。プレッシャーとともにメカニックのひとたちなど周囲の人たちに選手として支えられていることを感じます。

菅原照仁/車検はスムーズでした。いよいよスタートですが日野自動車にとって参戦20年目の節目となる今回はまた(車両公認の有効期限の関係で)現在の競技車が市販車部門から参戦する最後の年となります。しっかり気持ちを引き締め、結果につなげたいと考えています。

鈴木誠一/問題点はまったくなかったものの、車検はやっぱり落ち着かないですね。カーナンバーの準備ができていなかったりと色々ありました。あとはもう(本番を)やるだけですね。

門馬孝之/少々手間もかかりましたが、無事に車検を終えて安心しました。今回は5人のメカニックでチームをしっかりサポート。必ず2台揃ってゴールして(1号車リタイアで悔しい思いをした)前回のリベンジを果たしたいと思っています。

山本昌良/これで本番に向けた準備は終了。自分はエクアドルに駐在経験があり、当地の雰囲気には慣れているつもりですが、ラリーという環境は初めて。戸惑いもありますが、頑張ります。

橋場弘/いつもながら車検は不安な気持ちで落ち着きません。無事に終わってほっとしました。自分は04年以来2回目の参加ですが、南米は初めて。ヨーロッパ~アフリカとは全く雰囲気が違いますし、ライバルのトラックも大きく進歩している。ここにきて油断出来ないと改めて思いました。

山王隆史/車検をクリアしてあとはスタートですね。自分の性格はマイペースな方なんですが、みんなの緊張が伝わってきて気持ちが高まっています。これを持続させながら最後まで頑張りたいと思います。

末次健一/準備はばっちり。20日にアルゼンチンに入って暑さもありますが、それより本番に向けた緊張感の方が上。もう万全の体制です。

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