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2011年5月23日 (月)

INDY:ホンダモータースポーツリリース”予選2日目の最速はポール・トレイシー、続いてダニカ・パトリック”

予選2日目の最速はポール・トレイシー、続いてダニカ・パトリック
100周年レースのスターティング・グリッドが決定

(C)INDY Media 拡大します

朝から蒸し暑さに包まれたインディアナポリス・モーター・スピードウェイで、記念すべきインディ500の100周年レースに出場する33人のドライバーを決定する予選が今日も行われた。

予選2日目はバンプデイと呼ばれ、イス取り合戦のように33個のグリッドをめぐる戦いが繰り広げられる。ポールデイには33個のうちの24個のグリッドが埋められたが、そのうちで決勝への進出が約束されているのはトップの9台だけ。バンプデイの戦いは、ポールデイで10番から24番までのグリッドを手に入れたドライバーたちも含めたグリッド争奪戦なのだ。

雨による2度の中断もありながら、午後3時前に33個のグリッドが埋められると、インディ500特有のバンプアウト合戦が始まった。数々のドラマを生んだ末、夕方の6時過ぎに33個のグリッドはすべて埋められた。

予選2日目の最速ランナーとなる平均時速224.939マイルをマークして25番グリッドを手に入れたのは、昨年まさかの予選落ちを喫したベテランのポール・トレイシー(Dreyer & Reinbold Racing)だった。女性ドライバーのダニカ・パトリック(Andretti Autosport)は、雨のために予選2日目はアタックができず、今年のインディ500出場をあきらめなければならない可能性にさらされた。しかし、天気が好転してアタックするチャンスを与えられると、224.861マイルの見事な走りで26番グリッドを確保した。

今年のバンプデイ一番のドラマは、最後の最後に待っていた。マルコ・アンドレッティ(Andretti Autosport)がアレックス・ロイド(Dale Coyne Racing)によってバンプアウトされたのは、予選終了間近の5時55分。次にアタックしたのはルーキーのジェイムス・ジェイクス(Dale Coyne Racing)だったが、彼は予選通過の可能性を持つスピードを2周続けて記録できず、アタックを中止。それによってアンドレッティは残り1分でコースインすることを許された。このアタックを成功させなければ決勝進出はできない。大きくプレッシャーがのしかかる状況で三世代目ドライバーは秘めた実力を発揮、224.628マイルというすばらしいスピードで28番グリッドを獲得、決勝レースへの出場権をつかんだ。しかし、それは同時に、彼のチームメートであるライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)をバンプアウトするということでもあった。

今日、最初のアタッカーとしてコースインしたブラジル出身女性ドライバーのアナ・ベアトリス(Dreyer & Reinbold Racing)は、予選終了が告げられた時には最も遅いスピード保持者となっていた。彼女は33番グリッドでギリギリの予選通過を達成した。

女性ドライバーは、イギリス出身ルーキーのピッパ・マン(Conquest Racing)も32番手と、エントリーした4人全員が決勝進出を果たした。ルーキーはそのマンを含めた5人が出場を決めた。そして、優勝経験を持つドライバーも5人が5月29日開催の100周年レースへと出場する。

コメント
ポール・トレイシー(25番手)

「予選通過はチームのためにもとてもうれしい。計測3周目に雨が降り出し、コーナーの出口でマシンが滑った。それでも4ラップを走りきり、決勝進出を決めたかった。なんとか天気がもってくれ、アタック中断にはならずに済んだ。インディアナポリスではほんの小さなコンディションの変化、セッティングのズレでスピードが大きく変わってくる。昨日予選を通過できなかったことで、ひどくストレスを感じていた。インディはそういうレースなんだ。すばらしい働きで決勝進出を決めさせてくれたチームに感謝したい」

ダニカ・パトリック(26番手)
「今日どうして大きくスピードアップできたのか、その原因は完全にはわかっていません。インディアナポリス・モーター・スピードウェイというのは本当に不思議なコースで、ドライバーに自信がなかったり、神経質になっていたりすると、速く走れないものなのかもしれない。きっとそうだと思う。自分がアタックをしようというところで強い雨が降ってきた時は、なにもかもが悪い方向に進んでいる、今年はもう出場できない運命なのかも、と考えたほどでした。とてもエキサイティングな一日だった」

ライアン・ブリスコー(27番手)
「昨日までのTカーは、プライマリーカーと同じだけのスピードが出せなかったが、今日はマシンがすばらしいと感じることができたし、セッティングもよかった。そして、コースコンディションもよかった。僕が走った時には風も弱まっていたぐらいだった。決勝レースはこのTカーで走る。プラクティス初日に走らせた時に好感触が得られているので、レースでもいい走りが可能だと思う」

ロジャー・グリフィス|HPD テクニカル・ディレクター
「今年もバンプデイは劇的だった。雨で2度も中断し、スピードウェイは必死の乾燥作業を行って予選を2度とも再開させた。それによって最後まで激しいグリッド獲得合戦が続いた。ファンはおおいに楽しめたことと思うが、ドライバーやチームメンバーたちにとっては神経をすり減らすような戦いであった。ダニカ・パトリックはオーバルでのスピードを改めて実証し、マルコ・アンドレッティは最後の最後、風の強いコンディションだったが、持てる力をすべて出しきって大きくスピードアップを果たした。Andretti Autosportにとっては悲喜こもごもの一日でもあった。2人のドライバーを決勝へと押し進めたが、2人は決勝進出を果たせなかったのだ。インディ500の予選は本当に難しい。それを今年は改めて感じさせられた。マルコ・アンドレッティのように、持てる力の全てを投じなければグリッドは手にできない。出場ドライバーたちのこのような激しい戦いを支えるために、我々はトラブルフリーのエンジンを今年も供給することができた。それを実現するためにハードワークをこなしたスタッフに感謝する」

予選リザルト
順位 No. ドライバー チーム C/E/T 平均速度(mph)
1 77 アレックス・タグリアーニ Sam Schmidt Motorsports D/H/F 227.472
2 9 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing D/H/F 227.340
3 2 オリオール・セルビア Newman Haas Racing D/H/F 227.168
4 99 タウンゼント・ベル Sam Schmidt Motorsports D/H/F 226.887
5 12 ウィル・パワー Team Penske D/H/F 226.773
6 98 ダン・ウェルドン Bryan Herta Autosport with Curb/Agajanian D/H/F 226.490
7 44 バディ・ライス Panther Racing D/H/F 225.786
8 67 エド・カーペンター Sarah Fisher Racing D/H/F 225.121
9 10 ダリオ・フランキッティ Chip Ganassi Racing D/H/F 226.379
10 5 佐藤琢磨 KV Racing Technology-Lotus D/H/F 225.736
11 14 ヴィットール・メイラ A.J. Foyt Enterprises D/H/F 225.590
12 4 J.R.ヒルデブランド Panther Racing D/H/F 225.579
13 06  ジェームズ・ヒンチクリフ Newman Haas Racing D/H/F 225.572
14 30 ベルトラン・バゲット Rahal Letterman Lanigan D/H/F 225.285
15 11 デイビー・ハミルトン Dreyer & Reinbold Racing D/H/F 225.250
16 3 エリオ・カストロネベス Team Penske D/H/F 225.216
17 43 ジョン・アンドレッティ Richard Petty/Andretti Autosport D/H/F 224.981
18 59 E.J.ヴィソ KV Racing Technology-Lotus D/H/F 224.732
19 41 ブルーノ・ジュンケイラ A.J.Foyt Enterprises D/H/F 224.691
20 22 ジャスティン・ウィルソン Dreyer & Reinbold Racing D/H/F 224.511
21 88  ジェイ・ハワード Sam Schmidt-RLL Racing D/H/F 224.483
22 07 トーマス・シェクター KV Racing Technology-SH Racing D/H/F 224.433
23 82 トニー・カナーン KV Racing Technology-Lotus D/H/F 224.417
24 78T シモーナ・デ・シルベストロ HVM Racing D/H/F 224.392
25 23 ポール・トレイシー Dreyer & Reinbold Racing D/H/F 224.939
26 7 ダニカ・パトリック Andretti Autosport D/H/F 224.861
27 6T ライアン・ブリスコー Team Penske D/H/F 224.639
28 26 マルコ・アンドレッティ Andretti Autosport D/H/F 224.628
29 83 チャーリー・キンボール Chip Ganassi Racing D/H/F 224.499
30 38 グラハム・レイホール Chip Ganassi Racing D/H/F 224.380
31 19 アレックス・ロイド Dale Coyne Racing D/H/F 223.957
32 36 ピッパ・マン Conquest Racing D/H/F 223.936
33 24 アナ・ベアトリス Dreyer & Reinbold Racing D/H/F 223.879

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