DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第10ステージ」(日野自動車)
2号車がSS9位のシングルフィニッシュ
1号車も元気にチリの最終行程を終える
1号車:菅原義正/杉浦博之 (C)Hino Motors, Ltd
1月11日 イキケ~アリカ
移動区間(リエゾン):317 競技区間(SS):377 合計:694 (km)
10日、アントファガスタ~イキケの行程で到着の遅れていた日野チームスガワラの1号車菅原義正/杉浦博之組は午後11時すぎ、SS総合52位/排気量10リットル未満クラス10位で無事イキケのビバークに到着した。SS中に1本パンクを喫した1号車は最後のCP5を通過したところで日没を迎え、安全のためペースダウン。小さなミスコースもあって到着時間は遅くなったが人員に問題はなく、車両もラジエターファンとラジエターの接触によるラジエターからの水漏れとファンの破損があったものの修復され、勇躍11日の競技に臨んだ。
11日はチリでの最終ステージとなるイキケ~アリカ。イキケ周辺で377kmのSSが設定された。路面は堅いグラベルやフェシュフェシュが多いが途中20kmほど砂丘の区間もあり、難関となった。
このステージを18番手でスタートした日野レンジャー(輸出名:HINO 500 Series)の2号車は大健闘。砂丘を巧みにクリアして直後のチェックポイントを8番手で通過。その後1台に先行されたものの総合9位/排気量10リットル未満クラストップでゴールした。大型車のライバルを相手に排気量10リットル未満クラスの車両がシングルフィニッシュを果たしたことは一つの快挙と言えるだろう。累積順位で2号車に続く同クラス2位につけるJ・エルフリンク組(メルセデス・ベンツ・アクサー)はこの日のSSを2号車から40分58秒遅れの同クラス2位で終えており、累積順位の排気量10リットル未満クラスにおける2号車のリードは3時間52秒23秒にまで拡大。2号車は累積順位の総合でも12位と上位につけ、所期の目標に向けて確実に歩みを進めている格好だ。
一方、1号車も落ち着いた走りを見せ、42番手スタートから得意の砂丘越えを経て35位に躍進。そのまま総合33位でSSを無事に走り終え、現地時間11時の本稿作成時点ではアリカのビバークに向けて移動中と思われる(クラス順位、累積順位等は不詳)。
明日12日はいよいよ最後の通過国ペルーへ入国。アリカ~アレキパ間のペルー側で432kmの競技が行われる。なお、同区間では2輪部門が距離も異なる別のルートを辿る予定だったが、先週降った雨の影響で使えなくなり、4輪と同じルートに変更された。
菅原照仁/今日は予定通り砂丘区間でポジションを上げることが出来ました。砂丘はいつも使っているところで、それほど難しい設定ではありませんでした。その後のガタガタ道は埃が酷く、リスキーなところでしたね。
鈴木誠一/今日の砂丘のGPSで通過を義務つけているウェイポイントの設定は難しくありませんでした。すり鉢状の砂丘はトラックには厳しく、転倒しないよう気をつけてラインを採っていきます。車体は右前輪がスローパンクしたのと、今日もリアボディの門口にクラックが入った程度です。
日野自動車プレスリリース
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(*は排気量10リットル未満クラスの順位)
※順位はレポート執筆後に更新(修正)されることがありますので、ご了承ください。
※26位以下の順位表は、現在主催者の発表待ちです。
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