« 2011年12月 | トップページ | 2012年2月 »

2012年1月

2012年1月31日 (火)

Grand-AM:史上最激戦のGTクラスでポルシェが1-2-3フィニッシュ

(C)Porsche Japan KK. 拡大します

プレスインフォメーション 2012年1月31日    
デイトナ24時間、米国

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)は、デイトナで開催された24時間レースにおいて、今年も強さを見せつけました。米国フロリダ州で行われ激戦となった第50回を迎えた記念すべきロングディスタンス・クラシックレースで、ポルシェは、アウディ、BMW、コルベットおよびフェラーリといった強豪を退け、GTクラスにおいて1位~3位を独占したのです。

勝利を手にしたのは、マグナスレーシングのポルシェ911 GT3カップを駆るポルシェのワークスドライバー、リヒャルト・リーツ(オーストリア)、アメリカ人ドライバーのアンディ・ラリーおよびジョン・ポッターです。記録的な入場者数となったデイトナ・インターナショナル・スピードウェイの観客の前でスリリングな終盤を展開した末、リーツは同僚のワークスドライバーであるウォルフ・ヘンツラーを9.412秒差で抑えてチェッカーフラッグを受けました。昨年の勝者であるドイツ人のヘンツラーは、TRGレーシングのポルシェ911 GT3カップをエロエン・ブリークモラン(オランダ)、マルク・ゴーセンス(ベルギー)、スペンサー・パンペリー(米国)およびスティーブン・ベルトー(米国)とともにドライブしました。3位に入賞したのは、ポルシェのワークスドライバーであるマルク・リーブ(ドイツ)と、アメリカ人ドライバー、ハーレー・ヘイウッド、リー・キーンおよびアンドリュー・デイヴィスで、彼等はデイトナで常勝しているブルモス・レーシングが投入した伝説のスターティングナンバー59を掲げたポルシェ911 GT3カップで参戦しました。

ポルシェジャパンKK.・プレスリリース

続きを読む "Grand-AM:史上最激戦のGTクラスでポルシェが1-2-3フィニッシュ"

| | トラックバック (0)

INDY:バリチェッロ、セブリングでインディカーを初テスト

(C)INDYCAR Media拡大します

元ウイリアムズF1ドライバー、ルーベンス・バリチェッロは1月30日、セブリング・インターナショナルスピードウェイで、今シーズンからインディカーシリーズで使用されるダララDW12のテストを行った。

2週間前、今シーズンのウイリアムズF1チームがブルーノ・セナをレギュラードライバーとして起用することを発表。この時点で今シーズンのバリチェッロのF1シートは無くなった。そのすぐ後、KVレーシングのジミー・バッサーがバリチェッロに声をかけて今回のテストが実現した。

この日の朝、バリチェッロは同じブラジル出身のトニー・カナーンとともにKVレーシング・テクノロジーのNo.5マシンを走らせた。F1出走332回、11勝を挙げ、68回の表彰台、14回のポールポジションを記録しているバリチェロにとっては、インディカーマシンのドライブはこれが初めてのものだった。

テスト後「ジミーのマシンをどこも壊さなくて良かったよ」とジョークを飛ばすバリチェロ。「エンジンサウンドは印象的だったね」とシボレーの2.2リッター・V6ターボエンジンについても語る。

この日のテストには、ロータス・エンジンの開発マシンを担当するオリオール・セルビア、アンドレッティ・オートスポーツのライアン・ハンター-レイとジェームス・ヒンチクリフ、パンサー・レーシングのJR.ヒルデブランドにチーム・ペンスキーの3台、ライアン・ブリスコ、エリオ・カストロネペス、ウィル・パワーも参加した。

明日31日には、先日デイトナ24時間レースで優勝したジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)、AJ.フォイト・レーシングのマイク・コンウェイ、グラハム・レイホール、スコット・ディクソン、チャーリー・キンボールのチップガナッシの3台がテストを行う

(C)INDYCAR 拡大します

| | トラックバック (2)

2012年1月30日 (月)

Grand-Am:Rd.1デイトナ24時間 レース結果

■マイケルシャーク・レーシング、9回目の挑戦でデイトナ24時間初制覇
 ライリー・フォード上位独占、コルベットDPのデビューレースは苦戦

Michael Shank Racing (C)Grand-Am 拡大します

(C)Grand-Am 拡大します

続きを読む "Grand-Am:Rd.1デイトナ24時間 レース結果"

| | トラックバック (0)

2012年1月29日 (日)

Grand-Am:Rd.1デイトナ24時間 12時間目途中経過

■スターワークス8号車、トップで折り返す

(C)Grand-Am 拡大します

続きを読む "Grand-Am:Rd.1デイトナ24時間 12時間目途中経過"

| | トラックバック (0)

Grand-Am:Rd.1デイトナ24時間 6時間目途中経過

■レースは4分の1を経過、ナイトセッションに入る

(C)Grand-Am 拡大します

続きを読む "Grand-Am:Rd.1デイトナ24時間 6時間目途中経過"

| | トラックバック (0)

Grand-Am:Rd.1デイトナ24時間レースがスタート

■デイトナ24時間レース序盤は、トップ3がコンマ5秒差の接戦

(C)Grand-Am 拡大します

続きを読む "Grand-Am:Rd.1デイトナ24時間レースがスタート"

| | トラックバック (0)

2012年1月28日 (土)

Grand-Am:Rd.1デイトナ24時間レース プラクティス3-5回目結果

(C)Grand-Am 拡大します

続きを読む "Grand-Am:Rd.1デイトナ24時間レース プラクティス3-5回目結果"

| | トラックバック (0)

Auto GP:2012年Auto GPカレンダー

(C)Auto GP 拡大します

■2012年Auto GPカレンダー

Rd. Date Race Country
1 03月11日 モンツァ イタリア
2 04月01日 バレンシア スペイン
3 04月15日 マラケシュ モロッコ
4 05月06日 ハンガロリンク ハンガリー
5 06月03日 エストリル ポルトガル
6 07月22日 クリティバ ブラジル
7 09月23日 インフィネオン アメリカ

| | トラックバック (0)

GP3:ピレリ、2012年チャンピオンのGP2へのステップアップに20万ユーロの賞金を提供

(C)GP3 Series Media Service 拡大します

1月27日、GP3シリーズは今シーズンのシリーズチャンピオンにピレリから200,000ユーロの賞金が提供されることを発表した。ただし、これには新チャンピオンが来シーズンGP2へとステップアップすることが条件となっている。

また、シリーズでは今年のチャンピオンに2012年から2013年のGP2オフシーズンテストの機会を与えることも明らかにしている。

2009年以来GP2シリーズの独占タイヤサプライヤーとなっているピレリは、2010年のGP3創設以来シリーズにタイヤを供給してきた。これによりピレリは若手ドライバーを育成し、最終的に昨年から独占供給を開始したF1へのステップアップを一貫して後援する体制を整えることになる。

| | トラックバック (0)

WEC,LM24:TOYOTA TS030 HYBRID 3日間にわたる初回フル走行テストで2,000kmを走破

2012年1月27日(金) フランス・ポール・リカール発

(C)TMG 拡大します

TOYOTA Racingは、FIA世界耐久選手権(WEC)にLMP1クラスで参戦する“TOYOTA TS030 HYBRID”にとって初となるフルテストを成功裡に終了した。
第1回目のテストは、1月24日(火)のWEC参戦発表に続き、25日(水)から27日(金)の3日間、ポール・リカール・サーキット(南フランス・マルセイユ近郊、1周5.791km)で行われたもので、今月初旬に同サーキットで今回のテストに先駆け、システム機能の確認を目的に3日間行ったロールアウトに続く本格的なテストの開始である。

24日(火)の参戦発表会ではミストラル(地中海特有の季節風)が吹いたものの、テスト初日の25日(水)は穏やかな快晴。その後、週末にかけて天気は下り坂であったが、TOYOTA RacingとTOYOTA TS030 HYBRIDは順調にテストプログラムを消化し、データ収集と共に確かな手ごたえを得た。

ドライバーは、アレックス・ブルツ、中嶋一貴、ニコラス・ラピエールの3人が、THS-R(TOYOTA HYBRID System-Racing)のパワートレインを持つTOYOTA TS030 HYBRIDのテストを担当。先のロールアウトで、システムチェックや基本的なセッティング解析は終わっているため、これを踏まえたテストプログラムが組まれた。

今回のテストでは、特にロングスティント(長時間走行)でのTHS-Rを含めた駆動系の確認を含め、空力やメカニカルセットアップの最適化に向けた第一段階として、多くのテストメニューをこなした。さらに、ミシュランタイヤの初評価も行った。

これらのテストを順調にこなしたTOYOTA TS030 HYBRIDは3日間の合計で2,000km余りを走破し、満足のいくパフォーマンスと信頼性を見せた。なお、次回のテストは、2月中旬に予定されている。

木下美明 チーム代表:
今回のテスト結果には満足している。テストは順調に進み、我々の耐久レース復帰初年度に向けての準備に役立つ非常にたくさんのデータが得られた。ハイブリッドという革新的な技術をモータースポーツに持ち込む際には、もちろん多くのチャレンジが必要であるが、チームの取り組みとその結果に大いに勇気付けられ、感銘を受けている。

パスカル・バセロン テクニカルディレクター:
総走行距離という点では、ほんの少し予定に届かなかったが、ポール・リカールでの時間を非常に有効に活用できた。現段階では、我々のパートナーであるミシュランと共に、TOYOTA TS030 HYBRIDに必要とされるタイヤ開発の方向性をまず見極めることが重要であり、今回のテストでは他の性能開発と並行で進められた。また、パッケージ性能の限界をドライバーが見極めようとするにつれ、ペースはどんどん上がっている。彼らの指摘に基づいて、開発のピッチは明らかに加速しており、我々のサーキットオペレーションも大いに捗っている。TOYOTA Racingの開発陣にとっては、とてもエキサイティングなものとなった。

アレックス・ブルツ:
言うまでもないが、再びこのTOYOTA TS030 HYBRIDををドライブすることができて嬉しい。我々は継続的に評価、改良を行っており、この3日間の結果に満足している。チームの頑張りで、ロールアウトの時点から大きく進歩している。今回のテストでは、私はセットアップと操安性、トラクションコントロールを受け持った。タイヤ評価については始めたばかりだ。もちろん私はTOYOTA TS030 HYBRIDを運転できるチャンスを楽しんでいるし、テストをこなせばこなすほど、改良は進んでいく。それは間違いない。しかし、私は完璧主義者なので、細部に至るまで完璧を期するべく、ハードワークをこなしていく覚悟だ。

ニコラス・ラピエール:
テストは上手く行った。私はロングスティントランを受け持ち、多くの周回を重ねられたたことで、TOYOTA TS030 HYBRIDにより馴染むことができ、満足している。私がドライブする時は安定した好天が続いたので、セッティングの変更に対してTOYOTA TS030 HYBRIDがどう反応するかを理解できた。ミシュランタイヤも、第一印象は良く、総じて、周回を重ねるごとに良い感触を得ている。また、ハイブリッドシステムの最適化についても、正しい方向に進化している。我々全員が、TOYOTA TS030 HYBRIDについて理解を深めるごとに、改良に向けてやるべきこともわかって来ている。

中嶋 一貴:
TMGのシミュレーターでバーチャルな走行体験は何度かこなして来たが、ついに実車のTOYOTA TS030 HYBRIDをテストすることができ、非常にエキサイティングだった。クルマは大変ポテンシャルが高く、開発の初期段階にもかかわらずドライバーに自信を持たせてくれたという点が印象的だ。ハイブリッドシステムは非常に興味深い。それはとても自然で、使用時には明確な駆動アシストを感じさせる。我々はテストプログラムの満足いくスタートを切ったが、まだやるべきことはたくさんある。これから回を重ねて行くことになるだろうテストが今から楽しみだ。

(C)TMG 拡大します

トヨタモータースポーツニュース

| | トラックバック (1)

2012年1月27日 (金)

Grand-Am:Rd.1デイトナ 予選結果&プラクティス1、2回目結果

■デイトナ24時間レースが開幕
  スターワークスの8号車、マクニッシュ組のライリー・フォードがポールポジション獲得

Ryan Dalziel - Starworks Motorsport / Ford Riley (C)Grand-Am 拡大します

(C)Grand-Am 拡大します

続きを読む "Grand-Am:Rd.1デイトナ 予選結果&プラクティス1、2回目結果"

| | トラックバック (0)

GP3:モナコでのシリーズ初開催が決定

(C)GP2 Series Media Service 拡大します

1月26日、GP3シリーズは先に発表された2012年のカレンダーについて、ASNの承認待ちとなっていたモナコでの第2ラウンド開催が決定したことを発表した。シリーズ初開催となるモナコラウンドは5月24日に開幕する。

今年のGP3シリーズは5月11日にバルセロナで開幕、全8戦すべてヨーロッパで開催される。

*2012年GP3カレンダーはこちら

| | トラックバック (1)

2012年1月26日 (木)

Grand-Am:マツダスピードUSA、デイトナ24時間での24回目のクラス優勝を狙う

2012年デイトナ24時間レース・プレビュー

北米の大部分が寒さに凍える一方、マツダのチームは暖かい日差しのフロリダに到着した。この1月末から3月にかけて、デイトナビーチ、セブリング、セントピーターズバーグなどから多くの北米モータースポーツが開幕する。

グランダム
 今回で50周年を迎えるデイトナ24時間レースを初戦とし、2012Grand-Amシリーズが開幕する。マツダは24回目のクラス優勝を狙う。
 2008年、2010年とクラス優勝を二度獲得している#70 SpeedSouce マツダRX-8 GTの今年の勝算は五分五分。レギュラードライバーのシルバイン・トレンブレイ、ジョナサン・ボマリトに加え、元マツダドライバーのジェームス・ヒンチクリフ、マリノ・フランキッティがドライブする。
 デンプシーレーシングはRX-8 2台体制で臨み、前回の2011年レースで獲得した3位以上の表彰台を狙う。
 昨年より実力を上げてきたチーム・サーレンは、それぞれ赤、黄、黒、3台のRX-8 GTで参戦し、表彰台を狙う。
 デイトナに参戦するロータリー軍団に、有名なモータースポーツ一族の一つ、アンドレッティ家が加わった。ジョン・アンドレッティは、優勝経験者としてデイトナ24時間レース50周年記念の招待状を受け取った。ジョンは、彼の19才の息子ジャレット・アンドレッティとチームを組み、元スターマツダチャンピオンのテイラー・ハクオード、アンダース・クローンの二名とともに#36 イエロードラゴンモータースポーツRX-8 GTで参戦する。

コンチネンタルタイヤスポーツカーチャレンジ
マツダは、2011年コンチネンタルタイヤチャレンジSTクラスのディフェンディングシリーズチャンピオンとして、2012年の開幕戦でデイトナに参戦する。
 フリーダムオートスポーツとi-Motoは、それぞれ三台体制で参戦。フリーダムオートスポーツは#25、#26、#27の三台のMX-5。i-Motoは#30、#31、#32の三台のMazdaspeed 3。
 CJウィルソンレーシングは、#03 Mazdaspeed3と#04 Mazda MX-5の二台体制。今シーズから、モッズスペース、コントラクトコープ、フォルツァ4 / Xboxのスポンサーがついた。
 さらに、#44 Nixon Motorsports Mazdaspeed3、#66 ライリーレーシング マツダRX-8、#69パイレーツモータースポーツMazda RX-8が参戦する。

MZ Racing

| | トラックバック (0)

Grand-Am:開幕直前デイトナ24時間レースビデオ

      (C)Grand-Am

* 第50回デイトナ24時間レースのスケジュールとエントリーリストはこちら

| | トラックバック (0)

NASCAR:フォード、『よりストックカーらしく』、2013年用スプリントカップマシン・フュージョンを発表

2013 Forrd Fusion Sprintcupcar (C)Ford Racing 拡大します

1月24日、フォード社はNASCARメディアツアーで2013年のNASCARスプリントカップマシン、新型フュージョンを発表した。

ニューマシンは、最近発表された市販車の新型フュージョンのフォルムを忠実に再現しており、このスポーツにブランドアイデンティティを取り戻すための設計者の努力の成果であり、下記の3点についてデザイン上の重点が置かれた。

- 生産車のプロポーションを反映するためにレースカーのプロポーションを設定
- 車両の側面へのブランドとデザインのポイントを置く
- フォードの独特の表情で識別可能なフロントエンドグリル形状

フォードが新型市販車のデビューと同時にNASCARバージョンを発表するのは、これが3回目のことになる。最初は1968年に発表された洗練されたファストバックスタイルのフォード・トリノで、殿堂入りしたNASCARドライバー、デヴィッド・ピアソンにより1968年と1969年に2年連続チャンピオンを獲得している。2回目は2006年フォード・フュージョンのデビューとともにNASCARへ投入された。

フォードレーシング・ディレクターのジェイミー・アリソンはいう「われわれは新型フュージョンによってNASCARに『ストックカー』へと回帰する助けとなりたかったんだ。ファンはこのマシンを見てきっと笑顔で応援してくれるはずだよ。この一見ドライブウェイを走っている車のように見えるマシンは、このスポーツをよりよくしてくれる。なぜなら市販車とスポーツが自然に結びつけられることになるからだ」

新型フォード・フュージョンは、2013年のデイトナ500マイルレースへのデビューを目指して、2012年シーズンを通してテストが行われる。その開発はフォード社自身が行い、空力についてはバーニー・マーカスが率いるフォードのデザインセンターのスタッフが担当する。それはシーズン中、毎週レースに追われるフォードのレースチームの負担を減らすものでもある。

 (C)nascarmedia  拡大します

| | トラックバック (0)

BTCC:MGの名前がブリテッシュ・ツーリングカーレース選手権に復活

2012 MG6 GT (C)BTCC Media 拡大します

1月25日、MGモーターUK.は、2012年のダンロップMSAブリテッシュ・ツーリングカーレース選手権(BTCC)に新型MG6 GTで参戦することを発表した。ドライバーはボクゾールとシボレーでチャンピオンを獲得し、昨年はシボレーで活躍したジョンソン・プラトと、若手ドライバーのアンディ・ニートの2名。

現在、中国企業の傘下となっているMG社だが、5ドアのMG6 GTはイギリスで設計開発が行われ、MGにとっては16年ぶりのニューモデルとしてデビューする。レーシングバージョンは、BTCCで最も成功したコンストラクター、トリプルエイト・レースエンジニアリングがワークスの全面的な支援を受けて開発にあたる。

ニューマシンはBTCCのNext Generation Touring Car(NGT)規則に沿ったもので、シリーズ主催者のTOCAが供給する2リッター・ターボエンジンを搭載する。チーム名はMG KX Momentum Racingで、Tesco FuelsがMomentum 99 fuelブランドでメインスポンサーにenergy drink KXがサブスポンサーにつく。

2012 MG6 GT (C)BTCC Media  拡大します

BTCCで68勝を挙げているジョンソン・プラトは「すべてが真新しい英国チームに関係することは本当に刺激的なことだ。そして、MGの象徴的なネームがトラックが戻ってくることは本当に素晴らしい」と語る。

BTCCでのMGの勝利は、2006年コリン・ターキントン(ウエストサリー)によるMG ZS(この年2勝)が最後となっている。

| | トラックバック (0)

2012年1月25日 (水)

WEC,LM24,トヨタ、2012年は2台の『TS030』でルマンに復帰

【トヨタモータースポーツニュース】トヨタ、2012年のWEC参戦計画を発表

(C)Newspress 拡大します

2012年1月25日

トヨタ、2012年のWEC参戦計画を発表
第2戦スパ6時間でデビュー、ル・マン24時間には2台体制で参戦

トヨタは、1月25日からフランス・ポールリカールサーキットで、2012年FIA世界耐久選手権(World Endurance Championship; 以下WEC)に参戦するべくモータースポーツハイブリッドシステムを搭載した車両のテストを開始し、合わせて2012年参戦体制についても発表した。

トヨタのWEC参戦チームは、TOYOTA Motorsport GmbH(TMG)(ドイツ・ケルン市)を本拠とし、チーム名はTOYOTA Racing。参戦車の名称はTS030 HYBRIDとする。

TOYOTA Racingは、5月5日に開催されるFIA世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースで、TS030 HYBRID をデビューさせる。

また、TOYOTA Racingは、第3戦ル・マン24時間(6月16・17日:フランス・ル・マン市)では、2台のTS030 HYBRIDを出場させる予定。
なお、このほかのレースへの出場は、未定であるが今後決定しだい発表する。

TS030 HYBRIDのドライバー・ラインアップは、1台はアレックス・ブルツ(Alex Wurz:37歳 オーストリア)、ニコラス・ラピエール(Nicolas Lapierre:27歳 フランス)、中嶋一貴(27歳 日本)が決定しているが、もう1台のドライバー・ラインアップに関しては検討中。また、アンドレア・カルダレッリ(Andrea Caldarelli :21歳 イタリア)が、ジュニア・ドライバー*としてTOYOTA Racingに加入した。 *ジュニア・ドライバー:研修生的位置づけのドライバー

TS030 HYBRIDは、1990年代のル・マン24時間で表彰台フィニッシュを達成したTS010とTS020の名を引き継ぐモデルで、TSはTOYOTA Sportの頭文字を取ったものである。

トヨタは、ハイブリッド・システムを採用してのFIA世界耐久選手権出場を発表した世界初の自動車メーカーとなる。これは、世界で3百万台以上のハイブリッド車を販売したトヨタならではのパイオニア的アプローチといえる。

トヨタがTHS-R (TOYOTA Hybrid System - Racing)と呼ぶTS030 HYBRIDのパワートレインは、最高のパフォーマンスを発揮する設計で、最新の3.4リッターV8自然吸気ガソリン・エンジンに、日清紡ホールディングスと開発したキャパシタ(蓄電器)を備えるハイブリッド・システムを採用している。

TS030 HYBRIDの初回テストでは、アイシン・エィ・ダブリュ製フロント・モーターシステムとデンソー製リア・モーターシステムが、現行レギュレーションの下でどのようなメリットがあるかを評価する。
ちなみに、現在のレギュレーションは、ブレーキングゾーンの間で駆動アシストに使えるエネルギーを500kJまでに制限すると共に、エネルギーの回生は2輪のみからと限定している。

最新のカーボンファイバー製LMP1シャシーはTMGで開発・製造され、車両の組み上げもTMGが行った。また、今回のテストに先駆け、システム機能の確認を目的に、1月11~13日のフランス・ポール・リカールで行われたTS030 HYBRIDのロールアウトも、TMGが担当した。

TS030 HYBRIDは、このロールアウトで夜間走行を含む数百キロを走破し、テスト・プログラムの初期段階から高い信頼性とパフォーマンスを見せた。

ポール・リカールのロールアウトでは、アレックス・ブルツとニコラス・ラピエール、また、TOYOTA Racingが2台で出場するレースにおけるドライバー候補である石浦宏明(30歳)がTS030 HYBRIDの走行を担当した。

現在、TOYOTA Racing のオフィシャル・パートナーとしては、デンソー(DENSO)、善都(ZENT)に加え、アイシン精機(AISIN)、新日本製鐵(NIPPON STEEL)、日清紡ホールディングス(NISSHINBO)、タカタ(TAKATA)、豊田合成(TOYODA GOSEI) とミシュラン(MICHELIN)が予定されている。

木下美明 チーム代表
「もちろん、ル・マンでは優勝したいと思っている。優勝は、このレースに出場する誰もの夢だと思う。しかし、非常に強いライバルを相手に戦えるようになるには学び、成長しなければならないと現実的に考えており、今年の我々の目標は、THS-Rパワートレインを主としたTS030 HYBRIDの性能レベルを見せることだ。ハイブリッドはトヨタのコア技術であり、モータースポーツの舞台でこれを見せることは重要であり、ラップタイムと燃料効率の両方でパフォーマンスのアドバンテージを発揮できることを証明したいと思う。ここまでたどり着くことができたのは、TMGと日本のモータースポーツ部で設計、開発、TS030 HYBRIDの準備に関わった全員の努力のおかげだ。またサーキットに戻れることになり、全員がとても興奮している」

パスカル・バセロン テクニカルディレクター
「TS030 HYBRIDの2大特性は、空力とハイブリッド・システムだ。ハイブリッド・パワートレインに関するレギュレーションでは、ブレーキング時のエネルギー回生が認められているため、このエネルギーを回生及び保存して放出、コーナー出口のスピードを上げ、ラップタイムの向上に繋げることができる。どのような性能レベルにおいても、ハイブリッド・パワートレインはこれを少ない燃料で行う事ができるため、我々はこの非常に重要なテクノロジーを耐久レースで使えることを楽しみにしている。開発段階でもうひとつ重要なポイントとなったのは、空力効率だ。TMGの開発チームは風洞とシミュレーションソフトを用いて空力コンセプトの最適化に力を注いだ。ロールアウトの際のフィードバックも良好だったので、今後数週間の開発作業に期待が持てると思う」

村田久武 ハイブリッド・プロジェクト・リーダー
「トヨタのモータースポーツ用ハイブリッド・システムは、開発に取り組んで来たこの数年間で大きく進歩した。ル・マン24時間というモータースポーツにおける究極の試練の場に、この技術を持ち込む準備ができたと感じている。ハイブリッド・システムを採用するということは、標準的な動力源と比べればもちろん、異なるチャレンジである。しかし、デンソー、アイシン・エィ・ダブリュ、日清紡ホールディングスといったパートナーと共同で開発に取り組んで来たTHS-R技術も、TS030 HYBRID の総合コンセプトの一部。この技術を用いてブレーキングゾーンの間で最高500kJのエネルギー回生及び保存を行い、フロントまたはリヤのモーターを通してこのエネルギーを放出することによって、クルマの加速性能向上に繋げることができる。トヨタのハイブリッド技術はすでに24時間レース(2007年 十勝24時間)で勝利を収めているが、今回は最新のTHS-Rで世界のモータースポーツに挑戦する。技術的には非常に厳しい挑戦となるが、我々はこれに臨む準備ができている」

アレックス・ブルツ
「初めてTS030 HYBRIDを運転したが、クールの一言に尽きる。電力を使ってガレージを出るだけでも、とても未来的だった。クラッチを放すと内燃エンジンが作動し、古い友人が戻って来たような気がした。ソフトタイヤで走った時はかなりのダウンフォースを感じたので今後が楽しみだ。素晴らしく速いクルマになると思う。現時点でもとてもハッピーだが、私は分析してしまう性分なので、まだいろいろと作業が必要だとは思っている。メカニックやエンジニアの皆と一緒に仕事ができて嬉しい。TOYOTA Racingチームはとても国際的で仕事がしやすい。みんな非常にプロフェッショナルなので、とても居心地が良い。それは確かだ」

ニコラス・ラピエール
「ロールアウトの最初の印象は良かった。シャシーは本当に進んでいるし、ハイブリッド・システムの調子もとても良い。TS030 HYBRIDはステアリングに対する反応が良く、レスポンスが素早く効率的。基本的なダウンフォースレベルも高いので、ドライバーにとっては嬉しい。考え方が違うから、これまで乗ったクルマとは全く違う。ロールアウトは手応えがあったし、様々な点でクルマの可能性を感じることができた。まだ、やらなければならないことはたくさんあるが、力強いパッケージに仕上がっていると思う。白紙からのスタートで、エキサイティングな挑戦だ」

中嶋一貴
「TS030 HYBRIDの初走行が待ち遠しい。ロールアウトの際にアレックスやニコラスといろいろと話したが、大きな可能性を秘めたクルマであるのは明らかだ。TMGのドライビング・シミュレーターでは長い時間運転しているので、ヴァーチャルな世界の中ではクルマの事も分かっているし、ル・マンのコースのことも分かっている。やっと本物を運転する時が来た。自分にとっては素晴らしい挑戦だし、TOYOTA Racingと共にFIA世界耐久選手権に出場するのが本当に楽しみだ。ハイブリッド技術を携えてのル・マンへのカムバックはトヨタにとっては大きなチャレンジだと思うが、我々ドライバーにとっても大きなチャンスだと思うので、SUPER GTレースでの経験が活かせることを願っている。このプロジェクトに関わることができて最高だ。今シーズンは本当に頑張りたい」

トヨタ・モータースポーツニュース

(C)Newspress 拡大します

続きを読む "WEC,LM24,トヨタ、2012年は2台の『TS030』でルマンに復帰"

| | トラックバック (2)

WEC,LM24:カルダレッリがジュニア・ドライバーとしてTOYOTA Racingに加入

Tmslogo

2012年1月25日

アンドレア・カルダレッリが、2012年FIA世界耐久選手権に出場するTOYOTA Racingのジュニア・ドライバーに決定した。

現在21歳のアンドレア・カルダレッリは、トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)の元メンバーであり、フォーミュラ・ニッポンやF3への出場経験を持つ。

才能に恵まれたイタリア人の若手ドライバーとして有望視されており、TOYOTA Racingのジュニア・ドライバーとして未経験の耐久レースの場で経験を積むことが期待されている。

FIA世界耐久レース開催期間中、アンドレア・カルダレッリはサーキットを訪れてブリーフィングやテクニカル・ディスカッションに出席し、開発を支援する予定。

また、TOYOTA Motorsport GmbH(TMG)のドライビング・シミュレーター訓練にも参加し、LMP1カーやレースが開催されるサーキットを学ぶ。

アンドレア・カルダレッリ
「TOYOTA Racingにジュニア・ドライバーとして加入できることを本当に嬉しく思っている。多くの貴重な経験を積めることを期待している。2005年からレースに出場しているが、まだ21歳なので、学ばなければならない事はたくさんあるし、今回は自分のキャリアにとっての重要な1ステップ。TDPに何年かいたので、チームのメンバーの数人は知り合いであり、また一緒に仕事ができるので楽しみだ。このようなプロフェッショナルで経験豊富なチームの一員になれるのは、自分のような若手にとっては大きなメリットがあるし、耐久レースへの挑戦についても多くを学びたいと思っている」

アンドレア・カルダレッリ プロフィール
1990年2月14日 イタリア・ペルカーラ生まれ
身長 175cm
体重 70kg

経歴 2000-2003年 カート
2005年 フォーミュラ・アッズーラ: 4位
2006年 フォーミュラ・ルノー2.0イタリア: 14位
フォーミュラ・ルノー2.0アジアトロフィー
2007年 フォーミュラ・ルノー2.0ユーロカップ(プレマ・パワーチーム)
フォーミュラ・ルノー2.0イタリア(プレマ・パワーチーム)
トヨタ・ヤングドライバー・プログラム(TDP)
2008年 フォーミュラ・ルノー2.0ユーロカップ(SGフォーミュラ):3位
フォーミュラ・ルノー西ヨーロッパ選手権(SGフォーミュラ):3位
トヨタ・ヤングドライバー・プログラム(TDP)
2009年 フォーミュラ3ユーロシリーズ(SGフォーミュラ):14位
トヨタ・ヤングドライバー・プログラム(TDP)
パナソニック・トヨタレーシング ヤングドライバーテスト
2010年 イタリアF3選手権(プレマ・パワーチーム):3位
スクーデリア・フェラーリ ヤングドライバーテスト
2011年 フォーミュラ・ニッポン(Kondo Racing): 16位
GP2アジアシリーズ(オーシャン・レーシング・テクノロジー):21位
GP3シリーズ(テック1): 10位(4戦)
FIAインスティテュート・ヤングドライバー・エクセレンス・アカデミー

トヨタモータースポーツニュース

| | トラックバック (0)

2012年1月23日 (月)

Grand-Am:第50回デイトナ24時間レース・スケジュール/エントリーリスト

■タイムスケジュール

Rolex 24 At Daytona 2012  Preliminary Schedule  (1/12/12  subject to change)
Wednesday January 25
09:00 Rolex garage open to all competitors
12:30 MANDATORY DP Field Group Photograph at Pit In (cars only)
16:30 MANDATORY GT Field Group Photograph at Pit In (cars only)
18:00 Garages closed
Thursday January 26
07:00 Rolex & Continental Tire Challenge garages open
10:00 Opening of Speedweeks Ceremony at Start/Finish line in Pit lane
10:00 - 11:30 Practice  Rolex Series
11:45 - 12:30 Practice  Continental Tire Challenge
13:30 - 14:30 Practice  Rolex Series
14:45 - 15:30 Practice  Continental Tire Challenge
15:45 - 16:00 Qualifying Rolex Series Daytona Prototype
16:15 - 16:30 Qualifying Rolex Series GT
17:00 - 17:15 Qualifying  Continental Tire Challenge ST
17:30 - 17:45 Qualifying  Continental Tire Challenge GS
18:30 - 20:30 Practice  Rolex Series
21:30 Garages closed
Friday January 27
07:00 Garages open
09:00 - 09:45 Practice  Rolex Series
10:00 - 10:45 Final Practice  Continental Tire Challenge
11:00 - 12:00 Final Practice  Rolex Series
13:30 START  Continental Tire Challenge GRAND-AM 200 (2.5 Hour time limit)
19:30 Garages closed  All Continental Tire Challenge rigs must leave the garage area.
Saturday January 28
07:30 Garages open
09:00 Pit Road and Blue Garages Open
11:00 Rolex 24 Heritage Exhibition
14:15 Rolex Driver introductions (Drivers report to gate by Tech Garage)
14:15 Grid opens for the Rolex 24 At Daytona  ALL ENGINES OFF
15:00 Pre-race ceremonies/ All cars on the grid
15:00 Grid closes
15:30 START  50th Rolex 24 At Daytona
Sunday January 29
15:30 FINISH  50th Rolex 24 At Daytona
19:00 Garages closed
TIME CERTAIN SCHEDULE  All sessions to start and finish as shown

続きを読む "Grand-Am:第50回デイトナ24時間レース・スケジュール/エントリーリスト"

| | トラックバック (0)

2012年1月19日 (木)

WEC,LM24:プジョー、スポーツカーレースから撤退!

2009 Lemans 24h (C)Peugeot Media 拡大します

1月18日、プジョーは今年の世界耐久選手権(WEC)などのスポツカーレースからの即時撤退を発表した。今回の決定にはルマン24時間レースも含まれる。
撤退の理由としてプジョーはヨーロッパの厳しい経済状況をあげており、今後は市販車部門の売上アップに会社としてのリソースを集中するとしている。

2007年に14年ぶりに908HDi FAPでスポーツカーレースに復帰したプジョーは、最近の16レース中14レースで優勝。2010年から2年連続でインターナショナルルマンカップ(ILMC)タイトルを獲得。2009年にはルマン24時間レースでの総合優勝を飾っている。

プジョーは、スポーツカーレースに関わったすべての従業員の雇用を保障するため、他の部門への異動や特別な再教育のプログラムを実施するとしている。

プジョーの撤退により、今年のWECに出場するワークスはLMP1ではアウディとHPD(ホンダ)、TMG(トヨタ)、アストンマーチン?と、LMP2にエンジン供給するニッサンなどになる。ポルシェの復帰は2014年とまだ2年間待たなければならない。

| | トラックバック (2)

2012年1月18日 (水)

Grand-Am:Rd.1 デイトナ24時間レース・エントリーリスト (1月17日現在)

2011Daytona 24h (C)Grand-Am 拡大します

続きを読む "Grand-Am:Rd.1 デイトナ24時間レース・エントリーリスト (1月17日現在)"

| | トラックバック (0)

2012年1月16日 (月)

ダカールラリー2012 レースレポート「第14ステージ」 (日野自動車)

2号車が排気量10リットル未満クラス3連覇達成
1号車もクラス3位で揃ってリマにゴール

20120115_3ポディアムに到着した2号車 (C)Hino Motors, Ltd

1月15日 ピスコ~リマ
移動区間(リエゾン):254 競技区間(SS):29 合計:283 (km)

2012ダカールラリーは15日、ペルーのピスコ~リマ間で29kmの最終SSを行ったあと、リマ市内にフィニッシュ。プラサ・ド・アルマスに設けられたポディアムでセレモニーを行い、15日間の競技の幕を閉じた。日野レンジャー(輸出名:HINO 500 Series)の2台体制でトラック部門に参戦した日野チームスガワラは2号車菅原照仁/鈴木誠一組が総合9位/排気量10リットル1位、1号車菅原義正/鈴木誠一組が総合24位/同クラス3位の成績で2台揃ってゴール。チームは同クラス優勝と総合上位入賞という目標を達成した。排気量10リットル未満の中型車ながら大型のライバル勢に分け入るシングルフィニッシュを果たした菅原照仁は同クラス3連覇を達成し、今回で大会最多の連続30回出場となった菅原義正は通算24回目の完走という記録を打ち立てた。

南米が舞台となって4年目の今大会は初めてペルーまで足を伸ばし、アルゼンチンのマル・デル・プラタからペルーのリマまで15日間で全行程8336km(うち競技区間SS4120km)のコースが設定された。2号車に8年ぶりとなる新型レーシングトラックを投入し、1号車も改良を施して臨んだチームは1日に競技がスタートすると自らのペースを堅持しながら順位を浮上。3日には2号車が排気量10リットル未満クラス首位に立ち、1号車がその後方から続く体制を築いた。安定してクラストップを快走した2号車だったがペルーステージ初日の12日にはSS中にトランスファーのトラブルが発生し走行不能になる場面も。しかし後方から追いついた1号車が整備の許されているニュートラルゾーンまで牽引し、駆けつけた4人の日野メカニックがその場で交換作業を行って事なきを得るなど優れたチームワークを発揮しながらその後も順調に歩みを進めていった。終盤には難易度の高い砂丘が連続する中で総合順位を高めた2台は15日の最終SSを2号車が総合19位、1号車も総合30位で慎重にクリア。移動区間で歓喜のポディアムへと向かった。リマの旧市街にある広場に設けられたゴールセレモニーには多数の観客が訪れ、南米らしい賑やかな雰囲気に包まれた。2台の日野レンジャーがポディアムに到着すると日本から激励に駆けつけた白井芳夫日野自動車社長と2台のクルーはがっちり握手をかわし、壇上で観衆の声援に応えていた。

白井芳夫/菅原義正さんの30回連続出場は素晴らしい。今回の照仁さんの成績も快挙で、チームの頑張りを心から祝福します。リーマンショックの際には色々議論もあったが、やめずにダカールラリーの活動を続けることを決めて良かった。今後も続けて行きたいと思います。

菅原義正/序盤から投石を受けたり、後半では2号車を牽引したりと色々ドラマチックなこともありましたが、2台揃って完走出来てよかったです。自分にとっても30回の出場と24回目の完走はひとつの節目になりました。ありがとうございました。それにしてもペルーの人たちの熱狂ぶりにはびっくりですね。

杉浦博之/終盤は砂丘ステージを気持ちよく走れましたが、とりわけ前半は上手くいかないことがあり、ペースに波があって辛かったです。やっとゴール出来てほっとしました。

菅原照仁/総合9位の排気量10リットル未満クラス優勝は前回と同じ成績ですが、ライバルが速くなっている中で価値がある結果だと思います。トラブルが発生したときにチームワークがばっちり決まったのも良かった。メカニックさんたちに感謝しています。

鈴木誠一/新型レーシングトラックでダカールラリーを走ってみて、狙いが外れていなかったことを実感しました。ペルーの砂の感じは独特ですが、そこでもトラクションが良く掛かり、砂丘を楽に走れました。引き続き改良・開発を続けて行きたいです。

中野直也/今回はメカニックのまとめ役と同時に前回帯同した際に果たせなかった2台揃っての完走を目標にやってきましたが、実現出来て嬉しいです。疲れましたが、ゴールに来ると吹っ飛ぶ感じです。良かったことしか残らない。充実感で一杯です。

前田聖治/あっと言う間の2週間でした。大変でしたが、4人のチームワークが良く、上手くまとまって仕事が出来たのが良かったです。

稲葉勇哉/色々ありましたが、何とかここまで来ることが出来て嬉しいです。トランスファーが壊れたときはどうなるかと思いましたが、焦りながらも路上で交換。無事帰ってきてくれてほっとしました。

仲田昌宏/寝る時間が少なくて、自分の体はなんでこんなに言うことをきかないのかと思うほどでしたが、ここ(ポディアム)に来たら疲れは吹っ飛びました。このゴールの雰囲気は素晴らしいです。    

日野自動車プレスリリース

続きを読む "ダカールラリー2012 レースレポート「第14ステージ」 (日野自動車)"

| | トラックバック (0)

DAKAR:第14ステージ ピスコ > リマ( 走行距離 : 283 km )(TLC)

1号車が市販車部門2位でフィニッシュ
2012ダカールラリーがリマにゴール

Photo_120115_1ポディアムでトロフィーを掲げて手を振るTLC (C)TLC

 1月15日、2012ダカールラリーはペルーのリマにゴール。市内のプラサ・ド・アルマに設けられたポディアムでセレモニーを行い、15日間の競技の幕を閉じた。

 南米が舞台となって4年目の今大会は初めてペルーまで足を伸ばし、アルゼンチンのマル・デル・プラタからペルーのリマまで15日間で全行程8377km(うち競技区間SS4161km)にわたって開催された。トヨタ・ランドクルーザー200の2台体制で市販車部門に参戦したTLCは3日の行程で1号車三橋淳/A・ゲネック組がSSトップタイムを記録して同部門の首位に立ったが、翌4日のSS中に転倒を喫した2号車寺田昌弘/田中幸佑組が車両のダメージによりリタイア。その後1号車はサポートのない状況で部門首位の座を守る厳しい戦いとなった。

. 後半戦に入り難易度の高い砂丘で大会の山場を迎える中、1号車はミスコースや電気系トラブル、冷却ファンがラジエーターに接触して水漏れを起こすトラブルに相次いで見舞われる。さらに13日には再びラジエーターのトラブルが発生。修復した直後にスタックを喫し、ライバルチームの快走もあって市販車部門の2位に後退した。その後も最後まであきらめずに逆転を目指した1号車だったがすでに残りステージは僅か。15日にピスコ~リマ間で行われた29kmの最終SSを総合30位/市販車部門1位で走り終えた三橋/ゲネック組だったが惜しくも総合25位/市販車部門2位の成績でリマにゴールすることとなった。なお、同部門優勝はX・フォジ組(トヨタ・ランドクルーザー・プラド)が獲得した。

 リマの旧市街にある広場に設けられたゴールセレモニーには多数の観客が訪れ、南米らしい賑やかな雰囲気に。1号車がポディアムに上がると日本から激励に駆けつけた水嶋敏夫トヨタ車体会長、太田力チーム代表と三橋、ゲネックはがっちり握手。壇上で観衆の声援に応えながらチームは次回大会での雪辱を誓っていた。

トヨタオートボディ・プレスリリース

| | トラックバック (0)

DAKAR:2012/01/15 [サマリー] 第14ステージ

グランド・チャンピョン、デプレとペテランセル

ステファン・ペテランセル (C)ASO. 拡大します

1月15日 (日)  第14ステージ  ナスカ→ ピスコ
リエゾン : 254㎞ SS : 29㎞

大会最終ステージで優勝したのは、モト部門パルアンデルス・ウレヴァルスター、オート部門ロビー・ゴードン。そして総合優勝はフランス人シリル・デプレとステファン・ペテランセル。後者はオート部門で4度目、モト、オート併せて通算10度目の総合優勝となった。リマのデ・アルマス広場のポディウムで、ここまで戦い抜いた選手を百万人もの観衆の歓声を受けた。エントリーした競技者の内、本日ここで祝福を受けたのは :モト178台→97台、クワッド30台→20台、オート161台→78台、カミヨン74台→60台、 合計443台→249台。

どのステージでも、デモンストレーションし、シリル・デプレはついにアドバンテージをとった。マル・デル・プラタを出発して、ルート、ピスト、デューンなどの8300kmのコースで、マルク・コーマと53分23秒のタイム差で優勝した。彼の最強のライバルと2週間の熾烈なバトルの果ての、ダカール・ラリー4度目の総合優勝だった。

オフロード・オートバイレースのエリートの中で最大のライバルと再び対決。肉体的スタミナも大事だが、わずかなナビゲーションのミスが二人のドュエルに決着を付ける結果となる。早く走るだけでなく巧みなライディング、入念な戦略、KTMオートバイのメカニックを上手にコントロールする・・・など、二人のチャンピョンは、ダカール・ラリーで優勝旗を揚げる為、極度の互角な戦いから全ての点で勝ち取らなければならなかった。マルク・コーマにとって本当に落胆したのは、最終日の前日、これまで総合トップで彼がリードしてきたバイクのギアボックスが壊れ、新レギュレーションによりエンジン交換のペナルティ45分が追加になったことだった。これで、二人の勝敗は決着がついた。2週間におよぶ分単位のバトルの果ての決着だった。

シリル・デプレ、マルク・コーマと、優勝争いに対等な争いができるライダーが不在の中、総合3位になったのはエルダー・ロドリゲス、昨年に続いて2度目の総合3位だ。ポディウムに登ったものの、トップのシリル・デプレと1時間11分もの差があった。Yamaha YZFにとっても今回は次の大会へのステップというところで、ダヴィッド・キャストゥもオリヴィエ・パンも思ったような成績が得られず、論議がかもし出されることになるだろう。今大会、モト部門で、将来がもっぱらコーマの肩だけにかかってはいないことがわかるような、有望なカタルーニャの選手たちの活躍が目を引いた。ホアン・バレダは残念ながら総合優勝こそできなかったが、今大会総合11位、8回ものステージでトップ5入りしていた。また、将来楽しみなライダーとして、アレッサンドロ・ボトゥリ(Alessandro Boturri)、初参加にして総合8位、シリル・デプレとの差2h59'04。また新しいBordone-Ferrariチームのジョーディ・ヴィラドムスも総合4位につけた。このカタルーニャの選手たちに、フェミニン部門で優勝したライア・サンス(Laia Sanz)が.加わる。ノン・アシスタンス部門の優勝者はフランス人、ステファン・アマール(Stéphane Hamard)。

オート部門では、X-Raidチームがどこよりも強いクルマと最強のドライバーをしたててきたのでMini同士のタイトル争いになるかと予想されていた。結局、同チームは13ステ―ジのうち8回が4人ドライバーのいずれかがステージ優勝し、ペテランセルはステージ優勝3回。何より重要だったのは、チームが最後まで総合トップの座を維持したことだ。だから、ペテランセルとチーム・メイトの中でも最も経験豊富なローマとの間で優勝争いがあるのは驚くことではなかった。第3ステージ以降、総合トップに立ちながらも、ペテランセルは優勝の確約を最終日の前日まで待たなければならない。最終的に、ローマに41'56の差でペテランセルがオート部門4度目のタイトルを手にする。何よりも、ペテランセルが、モト・オート部門で通算10度目の総合優勝で、ダカール・ラリーでのレジェンドに新たなページを書きくわえた

一方、ロビー・ゴードンの活躍も大きくレースを沸かせた。チーム・メイトであり、前回優勝者ナセル・アルアティヤの運転の腕前に助けられ、また、クルマの驚くべきパフォーマンスによって、常にX-Raidチームとあい対しながら総合トップグループに位置し、今大会に刻印を残した。3度のステージ優勝をしながら、ロビー・ゴードンはトップと2h15以上もの差が出て、総合5位に終わった。

今大会のパフォーマンスで注目したいのは、目立たないながら、常に一定の順位に入り続けたジニエリ・ド・ヴィリエの業績だ。まだ開発途上のクルマの性能にもかかわらず、ド・ヴィリエは新型Toyotaの初参加からポディウムに近づいた。これは、彼に将来の確信と野心を与えることとなるだろう。

2輪駆動部門の優勝はバギーSMGのローナン・シャボ(Ronan Chabot)。最初から常時クラストップの位置に着いたまま、最後、クラス2位の南ア人、マーク・コルベット(Mark Corbett)に9時間以上の差をつけて優勝した。

プロダクション部門で優勝したのはスペイン人、ザビエル・フォッジ(Xavier Foj)。しかし繰り返すが、彼が最強のライバル、日本人三橋淳に59分の差を付けて、決定的なクラス優勝を手にするには、レースの最後まで待たなければならなかったことを忘れてはならない。

クワッド部門では、タイトル保持者、アレヒャンドロ・パトロネッリが連続2度目の総合優勝。コピアポのループステージで総合トップに立ち、その後、トップをキープした。弟マルコス・パトロネッリは第7ステージで、1時間20分ものタイム・ロスにより、優勝への夢を断ち切られた。しかしレースの圧倒的優勢は、ラス・フローレスから来た兄アレヒャンドだけでなく、大会を通して頑張ったもう一人のアルゼンチン人トーマス・マフェイも見逃せない。昨年総合7位。そして今回では第4、第5ステージでSS優勝、第9ステージまで秒単位の差で追いつめていた。ステージ優勝を数えてみるとどれくらい切迫していたレースだったか想像できる。トーマス・マフェイが4回(うち、1回はリマの最終ステージ)、一方、パトロネッリ兄弟はそれぞれ3回づつ。このアルゼンチンのトリオに続いて、総合4位、5位は、チリのイグナシオ・カサレ(Chilien Ignacio Casale)、ウルグアイ人セルジオ・ラフエンテ(Sergio afuente)、しかし6から8時間ものタイム差がある。一方フェミニン・クラスでイタリア系フランス人カメリア・リパロティ(Camélia Liparoti)が昨年9位に続き、今回10位についた。

カミヨン部門: ジェラルド・デ・ローイの初優勝、イタリアのメーカーIvecoの初優勝。オランダチームが優勝を手にする為に注ぎ込んだ手段・お金を見れば、マル・デル・プラタのスタート時から優勝のチケットはプログラムされていたかに見えていた。しかし、デ・ローイ息子の有利な立場が確証されるには第9ステージの、アレス・ロプライスが転倒してリタイアする時まで待たなければならなかった。リタイアした時、若いチェコ人ロプライスはデ・ローイと総合タイム15'39''の差しかなかった。ロプライスとのサイド・バイ・サイドの熾烈なバトルにかかわらず、デ・ローイは、今大会最多数の5回のステージ優勝、第4ステージから総合トップに居座り続けて、総合優勝を手にした。父ジャン・デ・ローイがパリ・ダカで優勝してから25年目、息子ジェラルドが、これまでの覇者Kamazの衰退と共に、ダカール・ラリー史に新しいページを書きくわえた。

Kamazチームのリニューアルがまだ充分実っていないことは、エドワルド・ニコラエフ(Eduard Nicolaev)が第4ステージで、非スポーツ者の態度と言う理由で失格になったことでもわかるように、クルーの交代の難しさを表している。しかしながら、今大会でアンドレイ・カルギノフ(Andrey Karginov)とアルチュール・アルダヴィシュス(Artur Ardavichus)らが初めてステージ優勝を果たしたことで、Kamazの実力をかいま見せてくれた。

カミヨン排気量10リットル未満クラスでは、日野チームスガワラの菅原照仁が今回もクラス優勝。彼はトップの常連だが、今回の総合9位は、性能が格段と向上した大型カミヨンの中にあって驚くべき記録。菅原義正は、クラス2位の成績とともに、最多数完走の記録をさらに伸ばした。

パリダカ日本事務局

続きを読む "DAKAR:2012/01/15 [サマリー] 第14ステージ"

| | トラックバック (0)

DAKAR:ステージ14結果 (1月15日)

■ステファン・ペテランセル(X-Raid MINI)、10度目のダカールラリー総合優勝を飾る
  三橋 淳(TLCトヨタ・ランドクルーザー)惜しくも市販車部門7連覇ならず

 

ステファン・ペテランセル (C)X-Raid 拡大します

2012年ダカールラリー最終14ステージは、オート部門ではロビー・ゴードン(ハマー)がステージウィンを飾った。前日までに総合首位の座を固めていたステファン・ペテランセル(X-Raid ミニ)は、この日29Kmの短い競技区間を無理せず10位でまとめ、大会通算10勝目(バイク6勝、オート4勝)と自身の持つダカールラリーの最多優勝記録を更新した。

日本勢は終盤まで市販車部門トップを走っていた三橋 淳(TLCトヨタ・ランドクルーザー)がX・フォジ組のトヨタ・ランドクルーザーに逆転され、惜しくも市販車部門7連覇はならなかったものの総合25位、市販車部門2位でゴールした。

トラック部門では菅原 照仁組の日野レンジャーが総合9位、10リッター未満のクラスでは2位以下に大差をつけて優勝を飾り、今年30回目の大会最多出場の菅原 義正組も総合24位、クラス3位となった。

続きを読む "DAKAR:ステージ14結果 (1月15日)"

| | トラックバック (0)

2012年1月15日 (日)

DAKAR:2012/01/04 [サマリー] 第13ステージ

一息ついたシリル・デプレとステファン・ペテランセル

Stage 13 (C)ASO. 拡大します

1月14日 (土)  第13ステージ  ナスカ→ ピスコ
リエゾン: 100 km SS: 275 km

ロドリゲスが今大会初めてのステージ優勝。だた、この第13SSで本当に勝利したのはデプレかもしれない。コーマのギア・ボックスが故障したことにより、12'38のタイム差をつけ、プレッシャーから解放された。リマのゴール前日の今日、総合タイムでデプレはコーマに11'03のアドバンテージとなった。オート部門では、トップ・グループが何かと大きなトラブルに見舞われた日。ローマが砂丘のすり鉢でスタックしたり、ゴードンが宙返りしたり・・・。非常に難しいコンデションの中、ステファン・ペテランセルが今日また際立った走りで、今大会3度目のステージ優勝を果たした。そして、総合タイムで、次席と42'57の差。

モト部門 :エルダー・ロドリゲスにとって名誉、シリル・デプレにとって勝利の日となった今日のステージ。SSを最初にスタートしたマルク・コーマはkm25でギア・ボックスが壊れ、コースのオープンができなくなってしまった。一方、4番目のスタートを上手く利用し、途中ストップしていたコーマにプレッシャーをかけながら、デプレは大きなパフォーマンスを披露した。デプレは前を走る3人のライダーを速やかに追い越し、ロドリゲスを従えて走る。デプレはプレッシャーをかけ、2速、3速が壊れたギアのコーマをアタック、ついにkm207でギアが壊れてしまう。ロドリゲスがその結果、今大会初めて、通算5度目のステージ優勝。デプレは47''の差で、ロドリゲスに優勝を贈ったが、その代わり、マルク・コーマと12'38の差を手に入れた。

明日29kmのSSが残るだけとなった現在、総合タイムでシリル・デプレがトップに返り咲いた。しかも、11'03の差で、総合優勝への最後のステージを余裕で走る可能性を手に入れた。コーマは今晩エンジンを交換して、45分のペナルティがかかることは一目瞭然。一方、本日のステージ優勝を果たしたロドリゲスは、これまで3位争いを繰り返してきたライバルのジョーディ・ヴィラドムスに29'45のタイム差をつけ、ポディウム3位はほぼ確定した。

オート部門 :ゴードンはやり過ぎ、ローマはスタック、ペテランセルは安泰の一日。SS序盤でマックスのアタックをかけて走っていたゴードンは、今日も彼のパフォーマンスを示したかった。しかし、あまりにその欲望が強すぎると、往々にして失敗する。それが今日の彼だった。km182で最初のミスで数分タイム・ロス。自尊心を傷つけられたゴードンは、一段とスピードを上げた。そこから22km先で、Hummerが砂丘から宙に舞い、頭から宙返りする。再び走り出すが、36分ものタイムをロスすることになる。
ローマもkm182の非常に難しいコーナーで、25分以上スタックする。チーム・メイトのレアル・ドス・サントスに牽引して、すり鉢からようやく抜け出すが、ゴールした時には、トップと22'57もの差ができてしまった。ペテランセルは、多くの経験を生かし、罠の多いコースを巧みに抜けて、非常に難しい状況の中、今日またSS優勝を手にした。モト・オート併せて通算59度目のステージ優勝。SS2位はジニエリ・ド・ヴィリエ(+8'29)、3位はチーム・メイトのロシア人レオニド・ノヴィツキー(+12'55)。
総合順位では、2位のホアン・ナニ・ローマに42'57、3位のジニエリ・ド・ヴィリエに1h15'09の差。4位はレオニド・ノヴィツキー、5位はロビー・ゴードン。ノヴィツキーとゴードンの差はわずか7'09。

クワッド部門ではパトロネッリ兄弟が、最後の大きなSSを上手にコントロールしたに違いないが、ライバルのトーマス・マフェイはそれ以上に手にしたものが大きかったのではなかろうか。トーマス・マフェイは今大会3度目のステージ優勝によって、彼の可能性を再認識させることとなった。一方、コピアポのステージで2度のステージ優勝を手にしたライダーセルジオ・ラ・フエンテが、本日SS2位でアルゼンチン勢に食い込んだ。
総合順位では、本日のマフェイの優勝は順位を交代させるまでにいたらず、アレヒャンドロ・パトロネッリ、マルコス・パトロネッリ、トーマス・マフェイの順番のまま。

カミヨン部門では、昨日大きく後退したロシアのアンドレイ・カルギノフが今大会2度目のステージ優勝を手にした。2位のブラジル人、アンドレ・デアゼベドに20'14の差、ハンス・スティシーに22'09の差。総合順位は依然変わらず、1位ジェラルド・デ・ローイ、2位ハンス・スティシー(+53'16)、3位アルチュール・アルダヴィシュス(+1h48'25,)。Kamazは一応ポディウムに1台入れることができそうだ

パリダカ日本事務局

| | トラックバック (0)

DAKAR:第13ステージ ナスカ > ピスコ( 走行距離 : 375 km )(TLC)

最後の本格的競技区間を30位/部門首位でフィニッシュ
明日15日ラリーはリマでフィナーレを迎える

Photo_120114_6冷静に抜け方を見据えながら砂丘を越える1号車 (TLC)

 1月14日、2011ダカールラリーはペルーのナスカ~ピスコ間で275kmの競技を行った。明日15日は29kmの短いSSを行ったあと移動区間でリマにゴールする予定で、順位を競うのは実質的にこの日が最後となる。舞台となったのは海岸近くの砂漠地帯で砂地のオフロードと砂丘が交互に出現。強い日差しとともにアフリカのモロッコやモーリタニアを彷彿とさせるような景観だった。TLCのトヨタ・ランドクルーザー200・1号車三橋淳/A・ゲネック組はこのSSを注意深く走破。前日のトラブルによる到着遅れからスタート順は64番手と後方だったが、多くの車両をパスして48位で途中のチェックポイントを通過。途中スタックもあったが冷静に抜け方を見据えながら砂丘を越え、SS総合30位/市販車部門1位でゴールして息を吐いた。

 今大会最後のビバークとなるピスコは砂漠地帯の中の丘陵にあり、砂丘の連なりに囲まれている。最終日のSSは短いがラリーはゴールするまで何が起きるか分からないだけに森達人監督のもとチームは改めて気持ちを引き締め、入念な点検整備を行っていた。

トヨタオートボディ・プレスリリース

| | トラックバック (0)

DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第13ステージ」(日野自動車)

最後の本格的SSを終えて2号車が総合9位に躍進
明日15日ラリーはリマでフィナーレを迎える

20120114_12号車:菅原照仁/鈴木誠一 (C)Hino Motors, Ltd

1月14日 ナスカ~ピスコ
移動区間(リエゾン):100 競技区間(SS):275 合計:375 (km)

14日の行程はペルーのナスカ~ピスコ。ナスカから約100kmのリエゾンのあと275kmの競技が行われた。明日15日の最終日は29kmの短いSSを行ったあと移動区間でリマにゴールする予定で、実質的な競技は14日が最後となる。舞台となったのは海岸近くの砂漠地帯で砂地のオフロードと砂丘が交互に現れる。SSゴールは砂漠の丘陵に設けられたピスコのビバーク付近で、強い日差しとともにアフリカ、モロッコやモーリタニアを彷彿とさせるような景観である。

前日、得意の砂丘ステージで排気量10リットル未満クラスのSSワン・ツー・フィニッシュを果たした日野チームスガワラの2台の日野レンジャーは引き続き快調にこのSSを走破。2号車菅原照仁/鈴木誠一組はトラック部門総合11位/クラス1位、1号車菅原義正/杉浦博之組も同じく総合15位/クラス3位で順調にゴールした。

この結果により累積順位では2号車は総合9位に躍進して同クラス1位、1号車も総合23位でクラス3位のポジションをより堅実なものに。チームは排気量10リットル未満クラスの優勝と菅原照仁の同クラス3連覇、そしてトラック部門総合の上位入賞という所期の目標に向けて着実な歩みを続けている。ただしゴールするまで何が起きるか分からないダカールラリーだけに油断は禁物。確実に最終ステージをクリアしてリマへ向かうべく、ピスコのビバークではチーム全員が改めて気持ちを集中させていた。

菅原義正/最後まで油断出来ないステージでした。風のせいか、中がえぐれている砂丘が多くて危ない。そんな難しい砂丘を5つほど越えてきました。厳しいと聞いてはいましたがこれほどとは。でも車両は今日も完璧でした。

杉浦博之/コマ図を見る限りはそれほどでもないと思っていましたが、今日の砂丘は厳しかった。まだ終わってはいませんが、今日のSSを終えて安堵した気持ちもあります。

菅原照仁/今日のコースはアフリカのようでしたね。小さい連なりの砂丘が何度も登場し、フェシュフェシュもいっぱい。大きなギャップがあったり、埃も酷かったです。順調にスタックもなく抜けてきました。こういうSSが続くと我々に有利なのですが。

鈴木誠一/いたるところでスタックしたり転倒しているトラックを見ました。砂丘は逃げ方を読めれば問題ありません。それにしても砂はさらさらのところが多かったですね。

日野自動車プレスリリース

続きを読む "DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第13ステージ」(日野自動車)"

| | トラックバック (0)

24hours:ドバイ24時間レース結果

■メルセデスSLS、1-2-3フィニッシュ
  JRMニッサンGT-Rは不発に終わる

Finish Podium20ceremony(C)24hours.com

819x40551 Overall20winners 819x1319 (C)24hours.com

Jrmgt31401large (C)JRM

レース結果はこちら

| | トラックバック (0)

NASCAR:デイトナテストタイム (1月14日)

■パックレース復活か

2012 NASCAR Preseason Thunder Day3 (C)nascarmedia 拡大します

 (C)nascarmedia  拡大します

続きを読む "NASCAR:デイトナテストタイム (1月14日)"

| | トラックバック (0)

DAKAR:ステージ13結果 (1月14日)

■勝負あったか、ペテランセルだめ押しのステージウィン
  明日の最終ステージは29kmのショートSS

 

ステファン・ペテランセル (C)ASO. 拡大します

続きを読む "DAKAR:ステージ13結果 (1月14日)"

| | トラックバック (0)

DAKAR:2012/01/13 [サマリー] 第12ステージ

ナスカのミステリー

ジニエリ・ド・ヴィリエ (C)ASO. 拡大します

1月13日 (金)  第12ステージ  アレキパ→ナスカ
モト&クワッド                 オート&カミヨン
リエゾン :259㎞               リエゾン : 412㎞
SS : 245 ㎞                 SS: 245㎞

本日の3番目のスタートというアドバンテージを最大限生かし、ローマは本日のSSを制した。今大会5度目、通算21度目のステージ優勝。ローマは宿敵デプレにSSで3'57のタイム差をつけ、これにより総合順位も1'35の差で逆転した。オート部門ではゴードンが奮起、今大会2度目のステージ優勝を手にした。ペテランセルは砂丘のすり鉢の中でスタックし、20分あまりタイム・ロスを喫する。が、その後猛然と挽回の走り、ゴールでローマに2'49だけのタイムしか譲らずに済んだ。ペテランセルは総合トップを維持、2位のローマと20分のタイム差。

マルク・コーマは予想どおり、昨日の作戦が功を奏した。SSを3番目にスタート、SSの197kmの間中、死力を尽くしてアタックし、最終的にSS優勝を手にした。今大会5度目、通算21度目のステージ優勝。

一方、第1走者というハンディキャップを負ったシリル・デプレは、コーマの策略を妨害すべくあらゆる手を尽くした。あらゆるリスクを負いながらも、デプレはSS後半の砂丘郡に入る前まで、なんとか30秒以内の差で抑えていた。しかし、柔らかく、罠に陥りやすい砂丘でトップを走りながら、少しずつタイムを失っていく。そして、最後、ライバルに3'57のタイム差をつけられた。

リマまで2日を残すだけとなった本日、SS順位は、トップのマルク・コーマに続いて、SS2位、ホアン・バレダ(+2'43)、SS3位ジョーディ・ヴィラドムス(+3'10)。

マルク・コーマは総合トップに返り咲き、シリル・デプレと総合タイム1'35の差。しかし、明日はデプレが4番目のスタートだ。今度は彼の戦略に軍配があがることになるかもしれない。

そして、総合3位の座を巡っても、相変わらず激しい順位争いが続いている。総合3位にいたエルダー・ロドリゲスは本日トップとの差7'31でSS7位、ライバルのジョーディ・ヴィラドムスは3'10でSS3位。総合ではエルダー・ロドリゲスが順位が上だが、二人の間のタイム差は26'45しかない。

オート部門 : ロビー・ゴードンは本日も華麗なショーを披露し、ステファン・ペテランセルを"不安“にさせた。昨日、クルマの故障で1h50ものタイムをロスし、ポディウムのイスが遠のいた。本日はSSを22番目にスタートし、最初から最後まで猛然とアタック、ゴールで爆弾を落とした。SS優勝、通算6度目だ。SS2位のレオニド・ノヴィツキーと15'18の差、3位のジニエリ・ド・ヴィリエと22'06の差。

SSを1,2番目にスタートしたステファン・ペテランセルとホアン・ナニ・ローマは、デューンの中でスタックし、大きなタイム・ロス。Km145のすり鉢状の穴を抜け出すのに、ペテランセルは20分近くかかってしまった。その後の50kmを、”今までのラリーでこれほどアタックしたことがない“と本人が言うほど、脱兎のごとく走り抜けた。最後ゴール直前で、チーム・メイトに追い付き、トップと2'49.差でゴール。一方ローマもkm155でスタックし、ペテランセルほどではないが、抜け出るのに大きな時間を要した。

総合順位では、最終日まで2日となった今日、ペテランセルはタイム・ロスをなんとか最小限に抑え、トップをキープした。2位のローマと20'00、3位はジニエリ・ド・ヴィリエ。そして、4位はロビー・ゴードン、ド・ヴィリエとの差は37'24だ。

クワッド部門:難度の非常に高い今日のコースにもかかわらず、パトロネッリ兄弟とトーマス・マフェイはいつも通り、他のライダーと大きく離れたまま、終日同じスタンスで走り続けた。結果、兄アレヒャンドロがSS優勝、そして弟マルコスが42秒差、トーマス・マフェイが13分54秒差でゴールした。

総合タイムでは、兄アレヒャンドロと2位の弟マルコスの差は1h19'18''、3位のトーマス・マフェイとは2h23'55''の差。

カミヨン部門:カルギノフは、24時間の間に、ダカール・ラリーの2つの局面に出会った、優勝と惨敗という。昨日アレキパでステージ優勝したカルギノフは、本日のナスカへの砂のピストで、国旗を降ろすことになってしまった。一方ジェラルド・デ・ローイは今大会5度目のSS優勝、総合順位でも不動のトップ。そもそも、SSでは4台のIvecoが1,2,3,4を押さえ、しかもハンス・スティシーとミキ・ヴィアシォンは2台ともトップと32秒の差でゴールしている。

総合順位では、トップのデ・ローイ、2位はハンス・スティシー(+56'30'')、3位はアルチュール・アルダヴィシュス(+1h39'43'')と、順位は前日のまま。カルギノフの後退の恩恵にあずかった、フランス人ジョセフ・アデュア(Iveco)は総合順位5位に上がり、Iveco4台がトップ5入りする望みが出てきた。

パリダカ日本事務局

| | トラックバック (0)

2012年1月14日 (土)

DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第12ステージ」(日野自動車)

終盤戦の難所で今大会初のワン・ツー・フィニッシュ
累積順位でも排気量10リットル未満クラス首位のリードを大幅拡大

20120113_52号車:菅原照仁/鈴木誠一 (C)Hino Motors, Ltd

1月13日 アレキパ~ナスカ
移動区間(リエゾン):412 競技区間(SS):245 合計:657 (km)

2台の日野レンジャー(輸出名:HINO 500 Series)で2012ダカールラリーのトラック部門に参戦している日野チームスガワラは、2号車菅原照仁/鈴木誠一組が12日のSS中に駆動系のトラブルに見舞われながらも1号車菅原義正/杉浦博之組や4人の日野メカニックによるアシスタンス部隊との巧みな連携で影響を最小限にとどめることに成功。明けて13日は終盤戦の山場の一つとされるアレキパ~ナスカ間の競技に臨んだ。245kmのSSはモロッコのような砂地の路面が続き数箇所に砂丘も登場。とりわけ標高1600mほどの高地で約30kmにわたって延々と連続する終盤部分の砂丘は難易度が高く、多くの参加者を苦しめた。

2号車はこの難コースを落ち着いて攻略。砂丘もノーミスでクリアすると大型車のライバル勢に分け入るSS総合10位/排気量10リットル未満クラス1位でゴール。1号車も車両へのストレスの小さいベテランらしい走りで総合13位/クラス2位で続き、同クラスに於ける今大会初のSSワン・ツー・フィニッシュを果たした。この結果により2号車は累計順位の総合11位でJ・エルフリンク組(メルセデス・ベンツ・アクサー)に対するクラス首位のリードを再び拡大。1号車も総合24位/クラス3位で、同クラス4位のT・スタム組(メルセデス・ベンツ・アクサー)とのタイム差を大きく広げた。

ナスカのビバークはまるでモーリタニアのような荒地に砂嵐が吹き荒れるアフリカ顔負けの過酷な環境。4人の日野メカニックたちはゴーグルを装着して点検整備にあたっていた。明日13日は最後のビバーク地となるピスコまでの間で275kmの競技が予定されている。

菅原義正/順位をかためるべく、今日はペースを上げて走りました。砂丘にはいろいろなクルマが埋まっていて修羅場のようでしたが、ナビゲーターと一緒にルートを見定めていつものように抜けてきました。砂は柔らかかったですね。

杉浦博之/久しぶりに本格的な砂丘の走りを堪能出来ました。ドライバーとのコンビネーションも上手く出来たかと思います。

菅原照仁/今日の砂丘は小さい山を上下しながらだんだん登っていくもの。すごく柔らかいところと固いところがあり、固いところを選んで抜けてきました。車両はノートラブルで、明日も難しい砂丘があればいいなと思っています。

鈴木誠一/アルゼンチンのような大きな砂山ではなく、ちゃんとした砂丘でした。心配した水温も問題なく、気持ちよく走ってきました。

日野自動車プレスリリース

続きを読む "DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第12ステージ」(日野自動車)"

| | トラックバック (0)

DAKAR:第12ステージ アレキパ > ナスカ( 走行距離 : 657 km )(TLC)

ナスカ砂丘でのスタックで無念の順位後退
チームは引き続き残る終盤2ステージに向けて全力を尽くす

Photo_120113_31号車の整備に取り掛かるTLC (C)TLC

 ペルーに入って2日目の行程はアレキパ~ナスカ。アレキパのビバークから海岸沿いを移動したあと245kmの競技が設定された。SSはモロッコのような砂地の路面がずっと続き砂丘も登場。とりわけ標高1600mほどの高地で約30kmにわたって連続する終盤の砂丘は難易度が高く、多くの参加者の到着が遅れることとなった。

 TLCの1号車三橋淳/A・ゲネック組はこのステージを引き続き慎重に走行したが、後半の砂丘を走行中にラジエーターからの冷却水漏れに気づいてストップ。現場で応急措置を講じて走りだしたがその後砂丘の中でスタックを喫し、脱出に時間を要して合計約2時間遅れのSS総合64位/市販車部門5位でゴールした。累積順位ではこの日のSSを同部門1位で終えたX・フォジ組(トヨタ・ランドクルーザー・プラド)の逆転を許し、1時間10分58秒差で総合24位/同部門の2位に後退することとなった。

. 午後6時半頃ナスカのビバークに到着した1号車は待機していたメカニックたちの手でさっそく入念な点検整備に取り掛かった。明日14日は最後のビバーク地ピスコに向けて275kmの競技が予定されている。

トヨタオートボディ・プレスリリース

| | トラックバック (0)

NASCA:デイトナテストタイム (1月13日)

2012 NASCAR Preseason Thunder Day2 (C)nascarmedia 拡大します

 (C)nascarmedia  拡大します

続きを読む "NASCA:デイトナテストタイム (1月13日)"

| | トラックバック (0)

DAKAR:ステージ12結果 (1月13日)

■ゴードン(ハマー)望みをつなぐステージウィン、ペテランセル(ミニ)砂丘でスタックも余裕の総合トップ
  三橋 淳(トヨタ・ランドクールーザー)、市販車トップの座から脱落

ロビー・ゴードン (C)ASO. 拡大します

続きを読む "DAKAR:ステージ12結果 (1月13日)"

| | トラックバック (0)

2012年1月13日 (金)

DAKAR:2012/01/12 [サマリー] 第11ステージ

一応、それぞれが優勝のイスに座った

ロビー・ゴードン (C)ASO. 拡大します

1月12日 (木)  第11ステージ  アリカ→アレキパ
モト&クワッド            オート                 カミヨン
リエゾン : 171 ㎞         リエゾン :  120㎞        リエゾン : 120 ㎞
SS :  538㎞             SS : 478㎞            SS : 432 ㎞

今日からペルーのステージが始まった。デプレが今大会4度目のステージ優勝。コーマに総合タイムで2'22の差。オート部門、最後までバトルを続けたかったロビー・ゴードンだが、メカトラブルにみまわれ、1時間50分ものタイム・ロス。総合タイムで余裕のトップになったペテランセル、25回目のダカール・ラリーステージ優勝だった。クワッド部門、アレヒャンドロの優勝、カミヨン部門のジェラルド・デ・ローイの優勝もほぼ確定か?

ダカール・ラリー史で27番目の通過国、ペルー、本日のアリカ→アレキパのステージで、SS優勝したのはシリル・デプレ。昨日より、総合タイムをほんのわずか拡げた。今朝、トップでスタートしたマルク・コーマの後ろを、終日ぴったり着いたまま走った。デプレは今日もきっちり自分の戦略をこなし、通算30度目のステージ優勝。

シリル・デプレは今日のSS優勝は必要だった。しかし、それよりコーマの戦略が印象的な一日だった。コーマは、SSをトップでスタートし、アレキパとナスカの砂丘の中の難しいSSはライバル、デプレにトップを渡した。理想的な位置! その傍ら、同国人のジェラルド・ファレス(Gerard Farres Guell)が478kmのSSを最初から最後までアタックして、SS2位になった。トップのデプレと1'39の差。明日、ファレスはコーマの前をスタートする。それによってコーマはデプレに“4分の挽回”が一段とし易くなるという、コーマ軍団の戦略だ。一方、コーマのアシスト、フランス人ジョニー・オーベール(Johnny Aubert)が、昨日ペドレロがリタイアし、順位が上がった。その彼が今日はSS4位、明日のスタートはコーマのすぐ後ろということになり、一段とコーマのサポートが固められた。

総合タイムでデプレはコーマと2'22
の差。総合3位はエルダー・ロドリゲス、km21でミスコースしタイム・ロス、結局ゴールにトップと7'44で到着した。総合タイムは4位のジョーディ・ヴィラドムスと16'06の差。

オート部門では、ロビー・ゴードンがポディウムのチャンスを失ってしまう大きな事件に見舞われた。ゴードンはSSパート1の最後で、シャフト・ドライブのジョイントが壊れ、リエゾンで交換したが1時間以上もタイム・ロス。さらに、SSパート2、ゴール手前でクラッチが壊れ、合計1時間50分も遅れることになった。激しいトップ争いから解放されたMINI軍団は余裕でゴール。そしてトップ争いは、今度はペテランセルとローマとの間でにわかに始まった。今日はペテランセルがステージ優勝、通算25度目で、彼の10度目の総合優勝に一歩近づいた。SS2位はホアン・ナニ・ローマ、3'44のタイム差、総合タイムは22'49の差。SS4位はリカルド・レアル・ドス・サントス(+8'56)。SS5位はジニエリ・ド・ヴィリエ(+9'28)、ロビー・ゴードンが後退したことで総合順位が浮上した。しかし、総合タイムはトップと1h11 もの差がある。

クワッド部門では、今日もパトロネッリ兄弟が1,2フィニッシュ、一段と優勝への可能性が大きくなった。第7ステージ以降、ステージ優勝を続けているアレヒャンドロ・パトロネッリが今日で通算10度目のステージ優勝を果たした。ライバルの同国人、トーマス・マフェイは今日は18'57のタイムを許し、総合タイムでは1h55'43もの差となった。総合タイムで、トップのアレヒャンドロ・パトロネッリと弟マルコスとの差は1h20。

カミヨン部門では、昨日に続いて、今日もKamazにSS優勝を明け渡すことになった。カザフスタンのアンドレイ・カルギノフが今大会初めてのSS優勝。SS2位のハンス・スティシーに3'03の差、SS3位はミキ・ヴィアシォン、5'02の差、SS4位がジェラルド・デ・ローイ、6'32の差。
総合順位では、トップがジェラルド・デ・ローイ、続いてチーム・メイトのハンス・スティシー(+55'58)、総合3位はアルチュール・アルダヴィシュス(+1h20'29)。SS初優勝のカルギノフは、今日のコースをオープンしながら走ったが、スタックも多く22分も失った。

パリダカ日本事務局

| | トラックバック (0)

24houers:ドバイ24時間レース 予選結果

■JRM ニッサンGT-R GT3がフェラーリ458台に続いて予選3番手

Pt1b1281_2 E20teeken8 (C)24hseries.com

Q1

*予選結果はこちら

E20teeken49(C)24hseries.com

| | トラックバック (0)

DAKAR:第11ステージ アリカ > アレキパ( 走行距離 : 598 km )(TLC)

ペルーステージ初日を手堅い走りでフィニッシュ
TLCは依然市販車部門首位のポジションをキープ

Photo_120112_5国境を越えてチリからペルーへ向かう1号車 (TLC)

 2012ダカールラリーもいよいよ終盤戦。12日には最後の通過国ペルーへ入国し、アリカ~アレキパ間で478kmの競技を行った。11日の行程でラジエターのトラブルに見舞われた1号車だが、車両はアリカのビバークで完全にリフレッシュされ、三橋淳/A・ゲネック組は気持ちも新たにダカールラリー初のペルーステージへと赴いた。この日の行程はまず移動区間で国境を越えてチリからペルーへ。海岸沿いのボカ・デル・リオから2パート方式のSSがスタートした。前半部分はすぐに山間地へ向かい埃の酷いフェシュフェシュ(パウダーサンド)のほか砂丘も登場。標高1800mまで登った195km地点で前半パートは終了し、舗装路のニュートラルゾーンで後半部分が始まる326km地点へと向かう。後半は再び標高1800m級の埃だらけの山間路を越えてアレキパ周辺にゴール。短い移動区間でビバークに至るというものだった。

 前日のトラブルによる遅れで51番手と後方からのスタートとなった1号車は埃の中でペースの遅い車両を抜きながら自分たちのペースを保つという困難な走行を余儀なくされたが、リスクを避けながら的確にポジションをアップ。砂の中に埋まっていた石で1本タイヤをパンクさせる場面はあったが、難易度の高い砂丘も落ち着いてクリアしてSS総合21位/市販車部門2位でゴールした。累積順位で1号車に続く市販車部門の2位につけるX・フォジ組(トヨタ・ランドクルーザー・プラド)が同部門の1位に入ったため両者のタイム差は1分14秒縮まったが、1号車は依然57分35秒ものリードを保って市販車部門首位の座を堅持している。

 大きな石がごろごろしている砂地の山間地にあるアレキパのビバーク地はモロッコ北部に雰囲気が似ている。この日は2輪部門はアシスタンス不在のマラソン行程とされ、別途海岸付近にビバークを設営しているため参加者の数はやや少ない。アリカから早々に移動してきたTLCのアシスタンス部隊は砂丘がふんだんに用意されている13日ナスカへの行程に向けて入念な点検整備を行っていた。

トヨタオートボディ・プレスリリース

| | トラックバック (0)

DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第11ステージ」(日野自動車)

2号車にトラブル発生もチームワークでリカバー
2台揃ってアレキパへ到着

20120113_41号車:菅原義正/杉浦博之 (C)Hino Motors, Ltd

1月12日 アリカ~アレキパ
移動区間(リエゾン):120 競技区間(SS):432 合計:552 (km)

12日、2012ダカールラリーは最後の通過国ペルーへ入国し、アリカ~アレキパ間で432kmの競技を行った。今大会もいよいよ終盤を迎え、残すはペルーでの4ステージのみ。リマに至る最終日のSSが僅か29kmと短く、直後にゴールセレモニーを予定していることを考えると実質的な競技はこの日を入れて実質あと3日である。砂丘をふんだんに用意したと主催者は説明しているが、当地でダカールラリーが行われるのは初めてだけに実際に走ってみないと難易度など分からない部分も多い。ともあれ日野レンジャー(輸出名:HINO 500 Series)の2台体制でトラック部門に参戦している日野チームスガワラにとってはこの3日間が排気量10リットル未満クラス優勝とトラック部門総合上位入賞という目標に向けた正念場となる。

11日の行程で大型車のライバルを相手にSS総合9位の好成績を挙げた2号車菅原照仁/鈴木誠一組、遅いスタート順で終盤日没を迎えながらも砂丘で健闘してSS総合33位/クラス6位につけた1号車菅原義正/杉浦博之組とも気持ちを引き締めて初のペルーステージに向かった。

この日の行程はまず移動区間で国境を越えてチリからペルーへ。海岸沿いのボカ・デル・リオから2パート方式のSSがスタートする。前半部分はすぐに山間地へ向かい埃の酷いフェシュフェシュ(パウダーサンド)が続く。トラック部門のルートはこの区間で4輪部門よりも46kmほど短く、短い砂丘の区間をショートカットする形となっていた。その後石混じりのグラベル路を標高1800mまで登った195km地点で前半パートは終了し、舗装路のニュートラルゾーンで後半部分が始まる326km地点へと向かう。後半は再び標高1800m級の埃だらけの山間路を越えてアレキパ周辺にゴール。再び移動区間でビバークに至るというものだった。

このSSを9番手で快調に走り出した2号車だったが序盤部分でトランスファーを石にヒットして破損。後から来た1号車に牽引されて前半部分を終え、サービスの許されているニュートラルゾーンに駆けつけたアシスタンス部隊がトランスファーを交換して再び戦列に復帰した。その後先行した1号車が総合25位/排気量10リットル未満クラス3位でSSをゴール。続いて2号車も総合30位/クラス4位で無事ゴールした。

同SSでは累積順位で同クラス2位につけるJ・エルフリンク組(メルセデス・ベンツ・アクサー)がクラス1位でゴールしたが、2号車は累積順位で総合12位のポジションを守るとともに依然エルフリンクに1時間44分56秒の差をつけてクラス首位の座を堅持。1号車も累積順位を総合23位とし、排気量10リットル未満クラス3位のポジションをキープした。

大きな石がごろごろしている茶色い砂地の山間地にあるアレキパのビバーク地はモロッコ北部のよう。この日は2輪部門はアシスタンス不在のマラソン行程とされ、別途海岸付近にビバークを設営しているため参加者の数はやや少ない。ニュートラルゾーンで整備を行ってきたため日野メカニックたちのビバーク到着は時すぎとなったが、疲れも見せず早速13日ナスカへの行程に向けて入念な点検整備に取り掛かった。

菅原義正/今日のコースはトラックにはとても危なかったです。2号車を牽引したり色々ありましたが、無事に着いてよかったです。

菅原照仁/SSの前半でトランスファーを石にヒットしたようで、オイルが漏れてニュートラルゾーンに入ったところで走れなくなりました。後から来た1号車に牽引してもらい、その後、アシスタンスルートとニュートラルゾーンのコースが同じ道だったのでアシスタンスにトランスファーを交換してもらい、事なきを得ました。レギュレーション上も問題ない作業で、上手く到着できて良かった。

日野自動車プレスリリース

| | トラックバック (0)

NASCA:デイトナテストがスタート

1月12日、デイトナ・インターナショナルスピードウェイでは、3日間の予定でプレシーズン・サンダーテストが開始された。

2012 NASCAR Preseason Thunder (C)nascarmedia 拡大します

この日のテストには、合計31台のマシンが参加。各チームとも、新規定の冷却システムやリアスポイラー、フューエルインジェクションなどを中心に精力的なテストを行った。午前中のセッションではジェフ・ゴードンが192.773mphの最高スピードを記録。午後にはドラフティングテストが行われ、カイル・ブッシュが、202.402mphを記録してこの日のトップとなった。

またスチュワートハースから、スプリントカップへスポット参戦するダニカ・パトリックは総合20番手のスピードを記録している。

NASCARは2パックによるドラフティングを制限する目的で、今シーズンから各マシン同士の無線通話を禁止する決定を下している。これによりドライバーは、スポッターなど無線以外の情報によってドラフティングパートナーを探すことになる。

 (C)nascarmedia  拡大します

続きを読む "NASCA:デイトナテストがスタート"

| | トラックバック (0)

GT3:ニスモ & JRモータースポーツ、ニッサンGT-R GT3を公開

NISSAN GT-R GT3 NISMO (C)JR Motorsports 拡大します

1月12日、ニッサン・モータースポーツインターナショナル(NISMO)は、JRモータースポーツと共同開発したニッサンGT-R GT3バージョンを公開した。

今シーズンのFIA-GT3規則に沿ったマシンは、3.8リッターV6ツインターボエンジンを搭載、6400rpmで530馬力の最高出力を発生する。パワーは6速トランスアクスルにより後輪を駆動、セミオートマチックのパドルシフトでコントロールされる。

カスタマー使用を考慮に入れて設計されたGT-R GT3は、ドライビィングのし易さが開発の重要なポイントになっている。信頼性のあるシャーシを持ち、サスペンションやドライバーのコントロールシステムは、広い範囲で簡単に調整できるよう作られている。

ニッサンGT-R GT3は、昨年FIA-GT1選手権でドライバーズタイトルを獲得したGT1マシンと共に、今週のオートスポーツ・インターナショナルで展示される。JRMはこのマシンを今週末に行われるドバイ24時間レースに出場させる。ドバイではミハエル・クルム、トーマス・キンバー-スミス、フランク・マイルー、アレックス・バンコムの4名のチャンピオン達がドライブする。

GT-R GT3のセールスとカスタマーサポートは、ヨーロッパ、ロシアと中東についてはJRMが、日本、アジア、北アメリカ、南アメリカとオセアニアはニスモが担当する。マシンは298,000ユーロ(32,000,000円)の値段がつけられている。

| | トラックバック (0)

DAKAR:ステージ11結果 (1月12日)

■ペテランセル勝負所でステージウィン、総合トップのリードを広げる
  ゴードン、砂丘でのトラブルで総合4位に後退

ステファン・ペテランセル (C)ASO. 拡大します  

続きを読む "DAKAR:ステージ11結果 (1月12日)"

| | トラックバック (0)

WEC:JRレーシング、世界耐久選手権のドライバーラインナップを発表

(C)JRM Racing 拡大します

1月12日、JRレーシングは今シーズンの世界耐久選手権(WEC)でHPD ARX-03aをドライブする3名のドライバーを発表した。昨年FIA-GT1選手権でJRレーシングの姉妹チームのSUMOPOWER GTで出場したデビッド・ブラバム、同シリーズのJRレ-シングドライバーのピーター・ダンブレックに、昨年ロータスからF1に出場したカルム・チャンドックが加わる。

ブラバムは2009年プジョーによるルマン24時間レースでの総合優勝を始め、日本のGT選手権やヨーロッパ(LMS)とアメリカのルマンシリーズ(ALMS)など20年に渡るスポーツカーと耐久レースの豊富な経験を持っている。HPDとはALMSでその開発初期からかかわっており、再びそのステアリングを握ることになった。

ダンブレックは過去2年間JRレーシングのGT1マシンをドライブしてきた。ルマン24時間レース、FIA-GT、DTM、日本のスーパーGTなどこちらもスポーツカーレースの経験豊富なドライバーである。チャンドックは昨年のロータスF1の他、イギリスF3、A1GP、GP2などで活躍。スポーツカーレースはこれが初めての挑戦になる。

HPDからは2月にマシンが届くことになっており、3月17日に行われるWECとALMSの開幕戦セブリング12時間レースに備えて、チームでは集中的なテストを行うことになっている。

| | トラックバック (0)

2012年1月12日 (木)

Formula E:ローラ・ドレイソン、EVレーシングカー『B12/69EV』を公開

Lola Drayson B12/69EV (C)Lola Group 拡大します

ローラ・グループとドレイソン・レーシングは、1月11日、フルエレクトリック・レーシングカーのローラB12/69EVを公開した。新EVレーサーは1月15日から開催されるオートスポーツ・インターナショナルで展示される。

2010年までアメリカンルマンシリーズ(ALMS)に参戦していたドレイソン・レーシングは、かねてから環境に配慮したグリーンレーシングを推進しており、モータースポーツの過酷な環境での電気自動車技術の可能性を試すためローラと共同でニューマシンをリリースした。

2013年からFIAはEVレーシングマシンによる、フォーミュラE世界選手権をスタートさせることになっており、ローラ・ドレイソンB12/69EVはそのプロトタイプとしての意味を持っている。マシンには誘導充電、複合バッテリー、可変式の空力デバイス、エネルギー回生などの新技術が盛り込まれている。電気モーターのパワーは850馬力以上に達し、EVレーシングマシンの最速ラップを目標としている。

フルEVのレーシングマシンは、昨年トヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)が、EV P001を発表している。

| | トラックバック (0)

DAKAR:2012/01/11 [サマリー] 第10ステージ

アリカの最速パイロットは、バレダとローマ

ロビー・ゴードン (C)ASO. 拡大します

1月11日 (水)  第10ステージ  イキケ→アリカ
リエゾン :  317㎞  SS :  377㎞  

Km35で足をケガしたにもかかわらず、本日第10ステージで存分に才能ぶりを発揮し、SSを制したバレダ。ダカール・ラリーで初めのステージ優勝。デプレはかろうじて総合順位、わずか21秒差で依然リーダーのイスをキープ。オート部門では、ローマがSS優勝、今大会3度目。ペテランセルはゴードンの失敗、ホロヴィッツのメカ・トラブルにより、総合4位から2位に浮上した。

今大会、モト部門でいきなり頭角を現した若いスペインライダー、ホアン・バレダ。3回のSSでトップ5に入り、彼のポテンシャルを見せていたが、今日ついに第10ステージでSS優勝した。痛みに耐えながらのゴールだった。彼はSSのkm35で足をケガし、それでも走り切って、速いだけではなく、トップライダーとしての資質もあることを示した。

SSゴールをバレダはマルク・コーマに1'32''の差、シリル・デプレに3'39''の差で通過した。これまで繰り広げていたコーマとデプレの激しい争いは本日も続いた。デプレはトップ走者なのでレースは不利、それをコーマが上手くコントロールした。結果、コーマが2'07''差でライバルに勝った。総合タイムではデプレがトップのまま、コーマとの差は21秒。

そして、二人の後方でも順位をめぐって戦いは続く。エルダー・ロドリゲスが本日SS4位、ジョーディ・ヴィラドムスがSS5位。ヴィラドムスは、同国人パウロ・ゴンサルヴェスが転倒したのを助け、タイムを落とし、総合タイムでロドリゲスとの差は32'56''となってしまった。ゴンサルヴェスはトップとの差19'23''でSSを終了し、総合7位に下がった。

オート部門ではロビー・ゴードンが失敗!トップでスタートしたゴードンとペテランセルはスタート直後からものすごいドュエルを始めた。二人は何度も走る順位が入れ替わった。しかし、ゴール手前、ゴードンがペテランセルを追い越した時、ギャップに突っ込んで、クルマのフロント左を激しくぶつけ、ペテランセルに勝利への道を譲ることになってしまった。その後ろを淡々とマイペースで走るホアン・ナニ・ローマ、二人のバトルをよそに、ベストタイムでゴール、本日のSS優勝となった。彼はダカール・ラリー通算5度目の優勝。

総合順位では、ローマはゴードンの失敗が恩恵をもたらし、総合順位2位に浮上した。総合トップのステファン・ペテランセルと19'05''、総合3位はロビー・ゴードン、19'51''差。昨日まで総合2位にいたクリストフ・ホロヴィッツはkm50でパワー・ステアリングの故障により後退した。

一方、ロビー・ゴードンに大きな問題が発生したことも伝えておこう。本日オートのオフィシャルからコミュニケが発表になった。内容は: 「第9ステージのゴール後、車検担当官はゼッケン303(ロビー・ゴードン)のクルマが、車両レギュレーション1P条、3P条に適合していないことを確認した。それにより、ゼッケン303はレースから除名となる。この失格の措置に対しロビー・ゴードンは上訴、現在上訴が保留のまま、ゼッケン303はレースを続行している。」

クワッド部門では、このところの毎日のレースとあまり変化はなかった。トップはパトロネッリ兄弟ではなかったが、3人のアルゼンチンの一人、トーマス・マフェイがトップ・タイムでSS優勝。弟マルコスがSS2位、12'56''の差、兄アレヒャンドロがSS3位13'26''の差。
総合順位でも、相変わらずアレヒャンドロ・パトロネッリがトップで弟マルコスと1時間20分近いタイム差が開いている。弟マルコスとマフェイはわずか17'17''の差で2位を争う。ただし、総合4位のイグナシオ・カサレは4h15'、セルジオ・ラフエンテは6h36'の差が開いているので、この後の大きな順位交代はなさそうだ。

カミヨン部門では、アルチュール・アルダヴィシュスが今大会初めてのステージ優勝。何よりもKamazのカミヨンの今大会初めての優勝だ。SS2位はチーム・メイトのアンドレイ・カルギノフ、2'18''差。ライバル、Ivecoチームのデ・ローイとスティシーの、SS序盤のナビゲーション・ミスが恩恵をもたらした。総合タイムではジェラルド・デ・ローイがリーダーをキープ、2位のハンス・スティシーに59'27''の差。アルチュール・アルダヴィシュスは2位にわずか4'50''縮めたにすぎなかった。

パリダカ日本事務局

| | トラックバック (0)

DAKAR:第10ステージ イキケ > アリカ( 走行距離 : 694 km )(TLC)

606kmのロングSSを再び市販車部門トップでクリア
明日は難関が予想されるチリの砂丘ステージへ

Photo_120111_1トラブルの影響を最小限にとどめ首位を堅持した1号車 (TLC)

 11日はチリの最終ステージ、イキケ~アリカ間で377kmの競技が行われた。SSのルートはイキケからいったん南下したあとループを描いて北上するもの。路面は再び堅いグラベルとフェシュフェシュ、そしてイキケの東側の砂丘も通過した。SS終了後はリエゾン(移動区間)でアリカへ。ここはペルー国境から数kmに位置する海岸沿いの町で、2011年大会時と同じ海岸近くにビバークが設営された。
 トヨタ・ランドクルーザー200で市販車部門に参戦しているTLCの1号車三橋淳/A・ゲネック組はこの日も手堅いペースで走行していたが砂丘区間の中にある台地で痛恨のミスコース。多くの車両がルートを見失って右往左往する中、元のコースに戻るのに約40分をロスしてしまった。その後砂丘を無事クリアして走行中に今度は水温が上昇。点検したところ破損したラジエーターから冷却水が漏れており、三橋とゲネックはその場でラジエーターを外し、漏れ止めの応急措置を行った。ここでも約1時間半のタイムロスを喫したが2人は気持ちを集中させて再び走り出し、SS総合51位、市販車部門5位でゴールした。

. この結果、SSを1位で終えたX・フォジ組(トヨタ・ランドクルーザー・プラド)に対しては44分14秒の遅れとなったが、累積順位で市販車部門首位の1号車は2位のフォジ組に依然58分49秒の差をつけてその座を堅持。冷静な対処によってトラブルの影響を最小限にとどめた格好だ。なお、1号車の累積順位は総合22位、フォジ組は25位となっている。

 アリカのビバークは海岸近くの砂浜で、どことなく寂しい雰囲気が国境の近いことを感じさせる。風は涼しいが日差しは強く、日中の気温は30℃近くまで上昇した。明日12日はいよいよ最後の通過国ペルーへ入国。アリカ~アレキパ間のペルー側で478km(2輪は534km、カミオンは432km)の競技が行われる。この行程では2輪と4輪は別個のルートを辿る予定だったが、先週の降雨の影響から2輪のルートが使えなくなり、4輪と同じルートを走ることが決まっている。

トヨタオートボディ・プレスリリース

| | トラックバック (0)

DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第10ステージ」(日野自動車)

2号車がSS9位のシングルフィニッシュ
1号車も元気にチリの最終行程を終える

20120111_11号車:菅原義正/杉浦博之 (C)Hino Motors, Ltd

1月11日 イキケ~アリカ
移動区間(リエゾン):317 競技区間(SS):377 合計:694 (km)

10日、アントファガスタ~イキケの行程で到着の遅れていた日野チームスガワラの1号車菅原義正/杉浦博之組は午後11時すぎ、SS総合52位/排気量10リットル未満クラス10位で無事イキケのビバークに到着した。SS中に1本パンクを喫した1号車は最後のCP5を通過したところで日没を迎え、安全のためペースダウン。小さなミスコースもあって到着時間は遅くなったが人員に問題はなく、車両もラジエターファンとラジエターの接触によるラジエターからの水漏れとファンの破損があったものの修復され、勇躍11日の競技に臨んだ。

11日はチリでの最終ステージとなるイキケ~アリカ。イキケ周辺で377kmのSSが設定された。路面は堅いグラベルやフェシュフェシュが多いが途中20kmほど砂丘の区間もあり、難関となった。

このステージを18番手でスタートした日野レンジャー(輸出名:HINO 500 Series)の2号車は大健闘。砂丘を巧みにクリアして直後のチェックポイントを8番手で通過。その後1台に先行されたものの総合9位/排気量10リットル未満クラストップでゴールした。大型車のライバルを相手に排気量10リットル未満クラスの車両がシングルフィニッシュを果たしたことは一つの快挙と言えるだろう。累積順位で2号車に続く同クラス2位につけるJ・エルフリンク組(メルセデス・ベンツ・アクサー)はこの日のSSを2号車から40分58秒遅れの同クラス2位で終えており、累積順位の排気量10リットル未満クラスにおける2号車のリードは3時間52秒23秒にまで拡大。2号車は累積順位の総合でも12位と上位につけ、所期の目標に向けて確実に歩みを進めている格好だ。

一方、1号車も落ち着いた走りを見せ、42番手スタートから得意の砂丘越えを経て35位に躍進。そのまま総合33位でSSを無事に走り終え、現地時間11時の本稿作成時点ではアリカのビバークに向けて移動中と思われる(クラス順位、累積順位等は不詳)。

明日12日はいよいよ最後の通過国ペルーへ入国。アリカ~アレキパ間のペルー側で432kmの競技が行われる。なお、同区間では2輪部門が距離も異なる別のルートを辿る予定だったが、先週降った雨の影響で使えなくなり、4輪と同じルートに変更された。

菅原照仁/今日は予定通り砂丘区間でポジションを上げることが出来ました。砂丘はいつも使っているところで、それほど難しい設定ではありませんでした。その後のガタガタ道は埃が酷く、リスキーなところでしたね。

鈴木誠一/今日の砂丘のGPSで通過を義務つけているウェイポイントの設定は難しくありませんでした。すり鉢状の砂丘はトラックには厳しく、転倒しないよう気をつけてラインを採っていきます。車体は右前輪がスローパンクしたのと、今日もリアボディの門口にクラックが入った程度です。   

日野自動車プレスリリース

続きを読む "DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第10ステージ」(日野自動車)"

| | トラックバック (0)

NASCAR:プレシーズン・サンダーテスト・スケジュール

Nascar(C)nascarmedia

NASCAR SPRINT CUP SERIES 2012 WINTER TESTING SCHEDULE
DAYTONA INTERNATIONAL SPEEDWAY
Thursday January 12TH
07:30 NSCS GARAGE OPENS
09:00 - 12:00 NSCS PRACTICE
13:00 - 17:00 NSCS PRACTICE-DRAFTING
18:00 NSCS GARAGE CLOSES
Friday January 13TH
07:30 NSCS GARAGE OPENS
09:00 - 12:00 NSCS PRACTICE-DRAFTING
13:00 - 17:00 NSCS PRACTICE-DRAFTING
18:00 NSCS GARAGE CLOSES
Saturday January 14TH
07:30 NSCS GARAGE OPENS
09:00 - 12:00 NSCS PRACTICE-DRAFTING
13:00 - 17:00 NSCS PRACTICE-DRAFTING
18:00 NSCS GARAGE CLOSES
Sunday January 15TH OPTIONAL- RAIN DATE
ALL TIMES ARE LISTED IN LOCAL / EASTERN TIME ZONE
11/20/11 DAB-12/01 TENTATIVE  SUBJECT TO CHANGE

Daytona_international_speedway_thum Daytona_course

Track Details
Completed : 1959
Distance : 2.5 miles
Shape : Tri-oval
Banking : 31° turns
3° straights
Frontstretch : 3,800 feet
Backstretch : 3,000 feet
Seating : 147,000

| | トラックバック (0)

DAKAR:ステージ10結果 (1月11日)

■砂丘のステージでミニが本領発揮、ロマがステージウィンで総合2位に浮上
 苦戦のゴードン(ハマー)に車両規則違反による失格宣告、チームの控訴によりラリーは続行

ナニ・ロマ (C)ASO. 拡大します  

続きを読む "DAKAR:ステージ10結果 (1月11日)"

| | トラックバック (0)

DAKAR:2012/01/10 [サマリー] 第9ステージ

OK 、イキケのゴールはオレンジ・カラー !

ナッサー・アルアティア (C)ASO. 拡大します

1月10日 (火)  第9ステージ  アントファガスタ→イキケ
リエゾン : 9㎞
SS :  556㎞→606KMに変更 、途中㎞344~㎞466は舗装道路のニュートラル(タイムをアカウントしない)区間を含む、SSパート1、SSパート2

昨日のSS優勝者マルク・コーマに3’54の差で、シリル・デプレが本日のSSを制した。今大会3度目のステージ優勝。総合順位でもコーマと2’28の差でトップに返り咲いた。オート部門では、ロビー・ゴードンが第5,6,7ステージでSS2位になった後、ついに本日SS優勝を果たした。SS2位のステファン・ペテランセルに1’38の差で、総合タイムも5’58に縮めた。ひとつ残念なのはチーム・メイトであり、タイトル保持者のナセル・アルアティヤのリタイア。カミヨン部門では総合2位にいたチェコのアレス・ロプライスがリタイアを余儀なくされた。

シリル・デプレが返り咲いた。第8ステージの泥の中の不運が今日は帳消しになったことだろう。本日7番目のスタート。SSは天候上の理由でコースが一部修正され、606kmになった。デプレはスタートするなり、猛然とアタックをかけた。Km12先のCP1から全部のチェック・ポイントをトップ・タイムで通過した。彼のスピード走行の才能を存分に見せつけた一日となり、これで今大会3度目、通算29度目のステージ優勝となった。何よりも、ライバル、コーマに総合タイム3’54の差を付ける事が出来た。コーマは、SSスタートが1番走者という不利にもかかわらず、最大限アタックしたが、それでも2’28の差をつけられてしまった。二人のデュエルはまだ終わりそうもない。特に昨夜、二人ともエンジンを交換したので、相変わらず戦略も二人はまったく平等。

ダカール・ラリー2度目の参加だというのに、コンスタントにトップ集団にいる驚くべきスペイン人ホアン・バレダ (Husqvarna)、本日はシリル・デプレと8’28差でSS3位に入った。続いてSS4位はポルトガル人、エルダー・ロドリゲス(+11’44″)、5位、パウロ・ゴンサルヴェス(+15’12″)。6位、パルアンデルス・ウレヴァルスター(+15’43″)。

オート部門ではアメリカ人ロビー・ゴードンがついに今大会初のステージ優勝を果たした。ペテランセルは終日ゴードンにぴったり着いて走っていたが、CP5を19”差でトップをとる。しかし最後イキケの下り坂まで80km、オレンジ・モンスターのスーパーパワーにはかなわず、再びゴードンに追い越され、1’38のタイム差でゴールとなった。ロビー・ゴードンは通算5度目のステージ優勝、総合タイムでステファン・ペテランセルに5’58の差となった。

オート部門もいよいよデュエルの風体になってきた。なぜなら、3位のホアン・ナニ・ローマは8分もタイムを開けられてしまっているからだ。ローマは、クリストフ・ホロヴィッツがSSゴール手前でひっくり返っている間に、追い越してタイムを縮めた。二人の総合タイムの差は、2’37と昨日の半分になった。
本日第9ステージは、何よりもナセル・アルアティヤのリタイアが衝撃的なニュースだった。エンジンのベルトとオルタネ―ターが故障し、何度もストップして修理を試みたようだが、km200でリタイアした。これで、ゴードンは一人でMini軍団と戦うことになる。

クワッド部門では、昨日までパトロネッリ兄弟とライバルたちが抜きつ抜かれつの戦いをしていたが、パトロネッリ兄弟のステージ優勝4日目、イキケのゴールで、二人は他に寄せ付けない大きなタイム差を築いた。兄弟は終日二人で走り、ゴールではトーマス・マフェイと44分もの差。そして総合順位でもパトロネッリ兄弟が1,2となり、総合3位のトーマス・マフェイとトップとのタイム差は1h50。そして、総合4位のカサレ、5位のラフエンテらとはトップと4h07、 6h17もの差がある。

カミヨン部門は、ロプライスのニュースが関係者を驚かせた。ロプライスは先の第8ステージ優勝し、今朝SSをトップでスタート、朝からジェラルド・デ・ローイと素晴らしいバトルを繰り広げていた。SS中間のニュートラル区間(タイムをカウントしない移動区間)で、事故に遭いリタイアとなった。ロプライス他2名のクルーはメディカル・ヘリに救助され、ビバークで手当てを受けたが命に別状はなさそうだ。

一番のライバルがいなくなり、IvecoチームはSSパート2を独走した。SSゴールはミキ・ヴィアシォンをトップに、ハンス・スティシー(20秒差)、ジェラルド・デ・ローイ(54秒差)と1,2,3フィニッシュ。ミキ・ヴィアシォンは今大会2度目のステージ優勝。

総合順位ではジェラルド・デ・ローイがトップ、総合2位のハンス・スティシーと47’32の差、3位のアルチュール・アルダヴィシュス(kamaz)と1h06’40の差。

パリダカ日本事務局

| | トラックバック (0)

2012年1月11日 (水)

DAKAR:606kmのロングSSを再び市販車部門トップでクリア、明日は難関が予想されるチリの砂丘ステージへ。 (TLC)

第9ステージ アントファガスタ > イキケ( 走行距離 : 565 km )

Photo_120110_1スタックはあったもののSSクラストップでゴールした三橋淳ドライバー (TLC).

 10日の行程はチリのアントファガスタ~イキケ。今大会最長606kmの競技区間がアンデス山麓の山岳地帯で行われた。SSは途中340km地点から466km地点までの舗装路のニュートラルゾーンをはさんで前後2つのパートに分かれる。前半部分は渓谷を縫う山間路にはじまりフェシュフェシュの埃が酷い枯れ川や標高2000m超の丘陵が延々と続く。直前の試走で道路工事が行われている場所と雨で橋が流されたところがみつかり、急遽ルート変更が施されたため、SS距離は当初の556kmから606kmに延長された。また、後半はグラベル路から次第に砂地に変わり、終盤には40kmほど砂丘が出現。最後は標高差数百mの砂丘を下って海岸沿いのイキケのビバーク前に至るという当地ではお馴染みのフィニッシュが用意されている。距離が長い上に砂丘の難易度は相応に高く、多くの車両の到着が遅れる山場となった。

. 市販車部門の7連覇という前人未到の記録に向けて歩みを進めるTLCの1号車三橋淳/A・ゲネック組はこの難所を落ち着いて走破。SS前半部での川渡りのあとセンターデフ、リアデフのロック機構が作動しなくなるトラブルに見舞われ、この影響もあって終盤の砂丘でスタックを喫したが、約10分程度で無事脱出。総合25位/市販車部門1位の好成績でゴールし、累積順位を総合22位とした。加えて累積順位で市販車部門2位につけるX・フォジ組(トヨタ・ランドクルーザープラド)が大きく遅れた結果、累積順位におけるフォジ組とのタイム差は1時間43分3秒にまで広がった。明日11日はチリでの最終ステージとなるイキケ~アリカ間で377kmの競技を予定。途中の砂丘区間は今大会中最も難易度が高いと予想されており、後半戦の山場となりそうだ。

トヨタオートボディ・プレスリリース

| | トラックバック (0)

DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第9ステージ」 (日野自動車)

チリ、イキケへの行程で今大会最長606kmのSSに臨む
2号車は排気量10リットル未満クラス首位を堅持し、総合11位に浮上・1号車は未着も走行中の模様

20120110_21号車:菅原義正/杉浦博之 (C)Hino Motors, Ltd

1月10日 アントファガスタ~イキケ
移動区間(リエゾン):不明 競技区間(SS):606 合計:不明 (km)

10日、ラリーはチリ国内を北上し、アントファガスタからイキケへ移動。アンデス山麓の山岳地帯で今大会最長606kmの競技区間が行われた。SSは途中340km地点から466km地点まで舗装路のニュートラルゾーンがあり、これを境に前後2つのパートに分かれて計時される。前半部分は渓谷を縫う山間路にはじまりフェシュフェシュの埃が酷い枯れ川や標高2000m超の丘陵が延々と続く。直前の試走で138.7km地点で道路工事が行われていることと216.36km地点で橋が流されているのがみつかり、ルートを変更したためSS距離は当初の556kmから606kmに延長された。また、後半はグラベル路から次第に砂地に変わり、終盤には40kmほど砂丘が出現。最後はジェットコースターのように標高差数百mの砂丘を下って海岸沿いのイキケのビバーク前に至る、当地ではお馴染みのフィニッシュが設定されていた。距離が長く、ペースを上げ過ぎると堅い路面で車両にダメージを与えやすいSSで、多くの車両の到着が遅れる結果となった。なお、この日のビバークには地元チリとボリビアの現地日野ディストリビューター関係者やユーザーの方々十数人が訪れ、チームを激励した。

2台の日野レンジャー(輸出名:HINO 500 Series)で参戦している日野チームスガワラはこの長丁場を自らのペースを保って走行。2号車菅原照仁/鈴木誠一組はSS総合18位/排気量10リットル未満クラス2位でゴール。同クラス1位を獲得したのは累積順位で同クラス2位につけるJ・エルフリンク組(メルセデス・ベンツ・アクサー)で6分16秒の差をつけられる結果となったが、2号車は累積順位では11位に浮上。エルフリンク組に依然3時間11分25秒の大差をつけて排気量10リットル未満クラスの首位を堅持した。
一方、1号車菅原義正/杉浦博之組も手堅い走りを続け、午後8時39分に総合52位で最後のチェックポイントを通過。午後10時30分時点でゴールはしていないが走行を続けている模様だ。イキケのビバークでは4人の日野メカニックたちが2号車の整備を行いながら1号車の到着を待っている。明日11日はチリでの最終ステージとなるイキケ~アリカ間で377kmの競技が予定されている。

菅原照仁/今日のような走行抵抗の大きなフェシュフェシュが連続するとパワー勝負になり、大型車のライバルとの差が大きくなります。また、ペースを上げ過ぎると車体へのストレスが大きくなりすぎるコースでした。明日の方が難しそうですね。

鈴木誠一/距離を測るテラトリップのセンサーが2つとも壊れてしまい、GPSの距離計を使ってナビゲーションをしてきました。通過を義務つけたGPSのウェイポイントの配置は難しいものではなく、ナビとしては楽なステージでしたね。   

日野自動車プレスリリース

続きを読む "DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第9ステージ」 (日野自動車)"

| | トラックバック (0)

NASCAR:2012年スプリントカップマシンの変更点

(C)nascarmedia 拡大します

NASCARスプリントカップは2月26日の第54回デイトナ500マイルレースに向けて、今週12日から3日間プレシーズン・サンダーテストが行われる。

2012年のスプリントカップマシンは昨年からいくつかの変更を受けている。主にデイトナやタラデガでの2~3台のマシンによるタンデム走行の制限を目的としたものだ。

主な変更点は次の通り。

* ラジエター容量は最大2ガロンに縮小。
* ラジエターのオーバーフロータンクは1/2ガロンに縮小。
* ラジエターのエアインテークは、フロントバンパーのより中央部分に移動。
* スプリングをよりソフト方向に変更。
* リアスポイラーのサイズを縮小。
* 29/32インチのリストラクタープレート(2011年デイトナのものより1/64インチ拡大)

デイトナでの3日間のテストでは、これらの技術的な変更がマシンに与える影響を確認するためのものでもある。

昨年のデイトナ500マイルレースで彗星のごとく初勝利を飾ったトレバー・ベインは、再びそのときのチーム、ウッド・ブラザーズで1994年と95年のスターリング・マーリン以来のデイトナ500での2連勝を狙う。その他、ヘンドリックへ移籍したケーシー・ケイン、クリント・ボウヤとマーク・マーチンが加入したマイケル・ウィルトリップ・レーシング、ペンスキー・レーシングに移籍したAJ.アルメンディンガー、ペンスキーからフェニックスへ移籍したカート・ブッシュなどドライバーの移動も多い。また、ダニカ・パトリックがネーションワイドへフル参戦、スプリントカップにもスポット参戦することも話題だ。
12日と13日のテスト後には、ファンとの交流イベントも予定されている。

| | トラックバック (0)

DAKAR:ステージ9結果 (1月10日)

■ゴードン(ハマー)大会初のステージウィン、総合首位のペテランセルに肉薄
  昨年の優勝者アルアティア(ハマー)がついにリタイヤ

ロビー・ゴードン (C)ASO. 拡大します

 

続きを読む "DAKAR:ステージ9結果 (1月10日)"

| | トラックバック (0)

2012年1月10日 (火)

DAKAR:2012/01/09 [サマリー] 第8ステージ

アントファガスタのSS、カタルーニャ人が制す

ステージ8 (C)ASO. 拡大します

1月9日 (月)  第8ステージ  コピアポ→アントファガスタ
リエゾン : 245㎞ SS : 477㎞

マルク・コーマは本日のSSでコースをオープンしながらも、シリル・デプレがハマった泥の中の罠を巧みにかわした。結果、SSを制し、通算20回目のステージ優勝。何より、コーマは総合順位でデプレに代わって01'26の差でトップに立った。オート部門でも同じカタルーニャ人、ホアン・ナニ・ローマ。SS2位のロビー・ゴードンとわずか5秒の差だ。総合順位では、トップがステファン・ペテランセル、2位のロビー・ゴードンに7'36の差。

今日の第8SSでは、デプレがコーマに20度目のステージ優勝をあげてしまった。だが、第1走者コーマにとって、477kmの第8SSのスタートはまずい滑り出しだった。最初の数kmでミスコース、1分ほどタイム・ロスする。しかしその後、km11で、レースの流れが変わった。コーマは泥で覆われたリオを上手く切り抜け、コースを走り続ける。一方のデプレは罠に落ちた。泥にはまって動けない。続いてきたパウロ・ゴンサルヴェスも同じ目に遭った。二人はここで全力を振り絞って、泥から這い出すが、10分あまりタイム・ロスしてしまう。こうして、コーマはこのチャンスをとらえて、猛然とゴールまでアタックを続ける。「ライバルが余裕でコースをオープン中」との情報を得た不運のデプレ、しかし、泥を抜け出たあとイマイチ調子が上がらないバイクで、ゴール手前スピードダウンを余儀なくされる。結果、コーマが通算20回目、今大会4度目のSS優勝となった。SS2位のルーベン・ファリアに7'00の差、エルダー・ロドリゲスに7'10の差で続いた。シリル・デプレはコーマと17'20"もの差をつけられてゴールした。

しかし、SSのゴール到着後、オフィシャルがライダー1部のタイム修正を行った。7台のライダーが通過した後、他の競技者が同様に泥の中で動けなくなるのを避けるべく、コースが修正になった。それに対し、7名のライダーのタイムを修正した。対象になったのは :コーマ、デプレ、ゴンサルヴェス、ロドリゲス、ファレス、ウレヴァルスター、キャストゥ。
これにより、総合タイムでは、コーマがデプレに1'26の差となった。総合3位はエルダー・ロドリゲス49'1"の差、4位はダヴィッド・キャストゥが上がって1h09'52"の差。5位はパウロ・ゴンサルヴェス、1h12'11"の差。

オート部門では、ロビー・ゴードンが本日はSS優勝を目指して、最大級のアタックをかけ、トップでゴールした。本日のSSトップと思いきや、8分後、ホアン・ナニ・ローマがゴールし、彼に優勝をさらわれてしまう。しかもたった5秒の差で。SS3位についたのはクリストフ・ホロヴィッツ、2'04の差。そして、SSゴール手前でパンクを喫したステファン・ペテランセルはSS4位、5'33の差だった。
今日のパフォーマンスでロビー・ゴードンは、ステファン・ペテランセルと総合タイムの差が7'36''になった。

第2週目最初のSSで不運に見舞われたナセル・アルアティヤ、CP1手前で2度もメカ・トラブルでストップしてしまう。後半猛ダッシュして、トップとの差8'09"でSS5位につけたが、総合タイムでは45'25の開きがある。

クワッド部門では、総合トップのアレヒャンドロ・パトロネッリが3つのCPをすべてトップで通過という、ほとんど独走した一日だった。最後ゴール手前の数kmで弟マルコスに追い越された。結果、兄が連続優勝、弟は38"差でSS2位。3位はトーマス・マフェイ、9'50"の差。4位はチリ人イグナシオ・カザレ(Ignacio
Casale)、19'03"の差。
総合順にでは、パトロネッリ兄がトップ、2位のマフェイに1h08'05"ものタイム差をつけている。そして弟マルコスも1h20'57"の差。

カミヨン部門では、前回、前々回のSSを2位に終わったチェコ人、アレス・ロプライスが今大会初めてのSS優勝、通算4度目。SS2位はIvecoのデ・ローイ、1'31"差。3位はミキ・ヴィアシォン、12'20"差、4位アルチュール・アルダヴィシュス(kamaz)、13'56"の差。5位、ハンス・スティシーは16'23"差。
総合順位ではデ・ローイがトップ、2位のロプライスに+15'39"、スティシー+48'06"、Kamazのアルダヴィシュスに+58'40"の差をつけている。

パリダカ日本事務局

| | トラックバック (0)

DAKR:2012ダカールラリーの後半戦がスタート、市販車部門SSトップタイムで市販車部門首位のリードを拡大。(TLC)

第8ステージ コピアポ > アントファガスタ( 走行距離 : 722 km )

Photo_120109_11号車は市販車部門首位のリードをさらに拡大 (TLC)

2012ダカールラリーは9日、後半戦に突入。チリのコピアポ~アントファガスタ間で477kmの競技を行った。この日の行程に出走した4輪車は113台。すでに48台が戦列を去っており、これから後半の山場に向けてさらに厳しい生き残り競争となりそうだ。トヨタ・ランドクルーザー200の2台体制で市販車部門に参戦しているTLCは前半の第4ステージで残念ながら2号車寺田昌弘/田中幸佑組がリタイアを喫したものの1号車三橋淳/A・ゲネック組は市販車部門の首位の座を堅持。2位に約23分の差をつけて前半戦を折り返し、前人未到の同部門7連覇という大きな目標に向けて歩みを進めている。

. この日のステージはアンデスの山麓部を北上するもので序盤には降雨の影響による泥沼があったほか、フェシュフェシュの連続する山越えでペースが上がらない。その後は比較的フラットな高速グラベル路となるが、終盤にも枯れ川の渓谷を行く区間が現れた。TLCの1号車は市販車部門2位のX・フォジ組(トヨタ・ランドクルーザー・プラド)の1分前にスタート。序盤は後方についていたフォジだが1号車はじわじわと引き離し、最後は6分15秒差をつけて総合25位、市販車部門のトップタイムでゴールした。この結果により累計順位を総合24位とした1号車はフォジ組に対するリードを29分16秒に拡大。市販車部門首位のリードをさらに拡大する結果となった。1号車は午後6時半すぎにアントファガスタ市郊外の海岸に設置されたビバークに到着。泥だらけの車体はメカニックによって洗車され、その後点検整備を受けた。明日10日はイキケに向けて今大会最長556kmの競技が行われる。

トヨタオートボディ・プレスリリース

| | トラックバック (0)

DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第8ステージ」(日野自動車)

ラリーはチリで後半戦に突入
グラベルステージを手堅くフィニッシュ

20120109_12号車:菅原照仁/鈴木誠一 (C)Hino Motors, Ltd

1月9日 コピアポ~アントファガスタ
移動区間(リエゾン):245 競技区間(SS):477 合計:722 (km)

9日、2012ダカールラリーの後半戦がスタート。チリのコピアポ~アントファガスタ間で477kmの競技を行った。この日のステージに出走したトラックは68台。マル・デル・プラタをスタートした74台の多くがまだ生き残っており、178台中55台がリタイアした2輪車や、30台中11台が去ったクアド(4輪バイク)、161台中48台が脱落した4輪車部門に比べると高い完走率を示している。ただし、後半戦はチリ北部ならびにペルー国内にふんだんな砂丘が用意されている模様で、トラック部門の戦いもこれからが正念場である。この日のSSはアンデスの山麓部を北上するもので序盤には前日の降雨の影響による泥沼があったほか、フェシュフェシュの連続する埃だらけの山越えでペースが上がらない。その後は比較的フラットなグラベルでハイスピードとなるが、終盤にも枯れ川の渓谷を行く区間が現れた。スタックのリスクは少ないが標高は1200m~3000mに及び、ハイパワーな大型車に比較的有利な内容となっていた。日野レンジャー(輸出名:HINO 500 Series)の2台体制でトラック部門の排気量10リットル未満クラスに参戦している日野チームスガワラはこのSSを自らのペースを保ちながら健闘。2号車菅原照仁/鈴木誠一組はトラック部門総合15位、クラス1位で累積順位の同クラス2位につけるJ・エルフリンク(メルセデス・ベンツ・アクサー)に31分11秒の差をつけた。また1号車菅原義正/杉浦博之組も同じく総合41位/クラス4位で手堅くゴールした。

この結果により2号車は累積順位をトラック部門総合14位とし、排気量10リットル未満クラス首位のポジションをキープ。1号車も同じく総合24位/クラス3位と高順位を保っている。

アントファガスタのビバーク地は例年と同じ市外の海岸沿い。大西洋岸に面したアルゼンチンのマル・デル・プラタをスタートしたラリーはこの日太平洋岸にたどり着いた格好だ。昨日の休息日も夜遅くまで終日整備作業に没頭していた日野メカニックたちも603kmのアシスタンスルートを通って無事到着。競技車が到着すると早速点検整備に取り掛かった。明日10日はイキケに向けて今大会最長556kmの競技が行われる。

菅原義正/今日は初めて高血圧の薬を飲んだのですが、その影響かSS中に何度も尿意を催してストップすることになりました。気持ちを切り替えて明日からの難所に臨みます。

杉浦博之/休息日明けで最初は体の調子が慣れない感じでした。今日のナビゲーションは問題なし。グラベル路はパワー勝負になるので早く我々の得意な砂丘に行きたいです。

菅原照仁/後半戦の初日なので様子を見ながら走りましたが、2号車は軽くてスピードに乗れる分ギャップも速度を緩めずに越えていけるなど、ポテンシャルの向上を改めて確認。今日は簡単でしたが、明日あさっての砂丘が山場になりそうです。

鈴木誠一/昨日ターボチャージャーのメインガスケットに漏れが発見されて交換してもらったのですが、今日もSSゴール後に見たらまだ若干の漏れがある様子。リアボディは門口部分がまた割れてしまいましたが大きな影響はありません。

日野自動車プレスリリース

続きを読む "DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第8ステージ」(日野自動車)"

| | トラックバック (0)

DAKAR:ステージ8結果 (1月9日)

■ロマ(ミニ)、今大会2度目のステージウィン
  ゴードン(ハマー)、ステージ2位で総合でも2位に上昇、ペテランセルがトップをキープ

ナニ・ロマ (C)ASO. 拡大します

続きを読む "DAKAR:ステージ8結果 (1月9日)"

| | トラックバック (0)

Grand-Am:デイトナテストタイム (1月8日)

(C)Grand-Am 拡大します

(C)nascarmedia 拡大します

続きを読む "Grand-Am:デイトナテストタイム (1月8日)"

| | トラックバック (0)

2012年1月 9日 (月)

DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「中間休息日」 (日野自動車)

コピアポで中間休息日を迎える
2台の日野レンジャーは後半戦に向けて準備万端

20120108_3激励に訪れたチリ日野の関係者と寄せ書きされた鯉のぼりを掲げて記念写真に収まる日野チームスガワラ (C)Hino Motors, Ltd

1月8日 休息日(チリ・コピアポ)

8日、2012ダカールラリーはチリのコピアポで中間休息日を迎えた。大西洋に面したアルゼンチンのマル・デル・プラタを1日にスタートした今大会は6日にチリへ入国。明日9日からの後半戦はチリ国内を北上してペルーに至り、15日に首都のリマへゴールする。アタカマ砂漠の北部やペルー国内には多くの砂丘ステージが設定されており、日野レンジャー(輸出名:HINO 500 SERIES)の2台体制で参戦している日野チームスガワラはこの休息日を利用して車両をリフレッシュ。後半戦に向け万全の体制を整えた。ラリーに帯同している4人の日野メカニックたちは昨晩車両が到着してから朝4時まで作業を続け、この日も再び終日作業に没頭。一方2台のナビゲーターはロードブックの予習などを行い、ドライバーはリラックスして英気を養った。現在の累積順位は2号車菅原照仁/鈴木誠一組がトラック部門総合13位/排気量10リットル未満クラス首位、1号車菅原義正/杉浦博之組も同じく総合22位/クラス3位と高位置につける。2台揃って完走し排気量10リットル未満クラスの優勝と総合での上位入賞という目標に向けて万全を尽くすべく、チームは集中力を高めていた。明日はチリのアントファガスタへ。477kmのSSが行われる。

菅原義正/車両も体調も快調です。70歳を迎えて一時は引退も考えましたが、他のスポーツでもっと高齢で頑張っていらっしゃる方の存在を知り、自分ももう少し頑張ろうと思い直した次第です。明日から後半戦。排気量10リットル未満クラスのワン・ツー体制をひとつの目標に頑張ります。

杉浦博之/いよいよ本格的な砂丘ステージに入るので、しっかり体調を整え、得意な砂丘でポジションを上げられるよう頑張ります。

菅原照仁/明日はモロッコみたいな石ころの多いコースでしょう。後半戦も引き続き他を意識せず、自分のペースを保つことに集中します。ライバル勢の戦力も予想通りですが、少しずつポテンシャルを高めているように感じます。

鈴木誠一/休息日の作業は例年に比べて溶接作業がやや多い感じです。主に2号車のリアボディですね。軽量化を最優先して壊れることはある程度予想していた部分です。それ以外は問題ありません。

日野自動車プレスリリース

| | トラックバック (0)

DAKAR:チリのコピアポで中間休息日を迎える。人員・車両とも完全にリフレッシュして後半戦へ。(TLC)

1月8日 休息日 コピアポ

Photo_120108_1 車両を完全にリフレッシュしたTLC (TLC)

 8日、2012ダカールラリーはチリのコピアポで中間休息日を迎えた。現在4輪部門総合23位で市販車部門の首位につけるTLCのトヨタ・ランドクルーザー200・1号車は昨晩ビバークに帰着後間もなく福岡トヨタから派遣されている2人のメカニックやチームのフランス人メカニックの手で点検整備を開始。前後サスペンション関係やクラッチ、ラジエターなど予定されていた定期交換部品の交換や全体の点検~補修を休息日の昼までに終了し、車両は完全にリフレッシュされた。

. 一方、三橋淳ドライバーとA・ゲネックナビゲーターは9日のステージの予習などのほかはリラックスして過ごすなどチームは後半戦に向けて万全の体制を整えた。明日9日からの後半戦はチリ国内を北上してペルーに至り、15日に首都のリマへゴールする。アタカマ砂漠の北部やペルー国内には多くの砂丘ステージが設定されており、今大会の山場となりそうだ。

 まず9日の行程はチリのコピアポ~アントファガスタ。245kmの移動区間のあとに477kmのロングSSが設定されている。

トヨタオートボディ・プレスリリース

| | トラックバック (0)

DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第7ステージ」 (日野自動車)

排気量10リットル未満クラス1・3位で前半戦を終了
明日はチリのコピアポで中間休息日を迎える


1月7日 コピアポ~コピアポ
移動区間(リエゾン):154 競技区間(SS):419 合計:573 (km)

20120107_12号車:菅原照仁/鈴木誠一 (C)Hino Motors, Ltd

2012ダカールラリーは前半戦最終日となる7日、チリのコピアポを基点とする時計周りのループ状コースで419kmの競技を行った。SSはビバークから移動区間で154km南下したところからスタート。海岸近くを143km北上して舗装路のニュートラルゾーンに至る第1パートと、舗装路を57km行ったところから再スタートし、ビバークの北東部を回り込んでビバーク近傍にフィニッシュする第2パートが設定された。後半パートには踏破の難しい大きな砂丘も現れ、大きな山場となったが、チーム日野スガワラの2台の日野レンジャー(輸出名:HINO 500 Series)は軽量コンパクトな車体を利して健闘を見せた。新型レーシングトラックの2号車菅原照仁/鈴木誠一組は終盤の難易度の高い砂丘も順調に越えてSS総合12位/排気量10リットル未満クラス1位でゴール。同クラス2位のJ・エルフリンク組(メルセデス・ベンツ・アクサー)が38分12秒差の2位となったことから、前半戦を終えての累計順位で2号車はトラック部門総合13位でクラス首位の座を堅持。2位のエルフリンクには2時間47分30秒もの差をつけることとなった。また、今大会で前人未到30回の連続出場記録を達成した菅原義正とナビゲーターを務める杉浦博之の1号車はギリギリ日没までに難所を越えてクラス3位で走破。同じく前半戦をクラス3位で折り返すこととなった(1号車は暫定順位)。
明日8日はここコピアポで中間休息日を迎える。車両、人員ともにリフレッシュして後半戦に備える戦略上も重要な一日で、4人の日野メカニックは7日の晩に車両がビバークに到着するとさっそく作業に取り掛かった。

菅原義正/1号車は昨年より約200kg軽くなったのですが、砂丘の上りでは1段高いギアが使えるくらいの差があります。序盤で堅さが気になったサスペンションもタイヤの内圧を低めに調整したらしっくり。今日も大変でしたが、なんとか日没までにゴール出来てほっとしました。

杉浦博之/久しぶりに本格的な砂丘で、ドライバーとの連携が上手く出来、気持ちよく走れました。ナビゲーションの難易度もけっこう高かったです。

菅原照仁/ステージ中殆どの場所の様子を把握していたので難しいところは迂回するなど、上手く出来ました。前半戦を終えてここまではトラブルもミスもなく、完璧なペースで来ていると思います。

鈴木誠一/SSの前半部分が終わったところでウェイストゲートからの配管から排気漏れが発生。応急措置をして走ってきました。通過を義務つけたGPSのウェイポイントは砂丘のうえにあったり、前半戦の中では一番難しいSSでした。

日野自動車プレスリリース

続きを読む "DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第7ステージ」 (日野自動車)"

| | トラックバック (0)

2012年1月 8日 (日)

Grand-Am:デイトナテストタイム (1月7日)

Gr3 Gr4 (C)Grand-Am

続きを読む "Grand-Am:デイトナテストタイム (1月7日)"

| | トラックバック (0)

DAKAR:前半戦の最終ステージを市販車部門トップタイムで終える。明日はチリのコピアポで中間休息日。 (TLC)

第7ステージ コピアポ > コピアポ( 走行距離 : 573 km )

Photo_120107_1 後半戦に向けた点検整備を開始したTLC (TLC)

2011ダカールラリーは前半戦の最終行程となる7日、チリのコピアポを基点としたループ状のコースで419kmの競技を行った。SSは途中に舗装路のニュートラルゾーンが設けられ、その前後を境として2つのパートに分かれるもの。大きな砂丘の上りなど、とりわけ後半パートの難易度が高く、前半戦最大の山場となった。

 TLCの1号車三橋淳/A・ゲネック組はこのステージを慎重にアタック。砂丘の上りは市販車部門の車両にとっては斜度が厳しく、登れるルートを探しながらの難しい走行となったが、順調に走破しながら進んでいった。終盤には砂丘の中でルートを探している間に他の車両と接触して不運にもパンクを喫し、砂の上での交換に時間を要したもののSS総合29位/市販車部門1位でゴール。

. この結果により累積順位は総合23位で市販車部門1位の座を堅持した。同部門2位のX・フォジ組はこの日のSSを1号車から約3分差の2位で終えたため、累積順位での1号車とのタイム差は23分1秒に広がった。

 明日8日はここコピアポで中間休息日を迎える。メカニックは多忙を極めるが、後半戦に向けて車両、人員ともにリフレッシュして仕切りなおす戦略上でも重要な一日である。午後7時半頃ビバークに1号車が到着すると1号車担当の福岡トヨタの派遣メカニック2人はもちろん、2号車を担当していたメカニックらも加わり、総勢6人が一斉に点検整備に取り掛かった。

トヨタオートボディ・プレスリリース

| | トラックバック (0)

DAKAR:2012/01/06 [サマリー] 第6ステージ'

キャンセル、全コースを全員でコンボイ移動。全行程841㎞がリエゾン

ロビー・ゴードン (C)ASO. 拡大します

1月6日 (金)  第6ステージ  フィアンバラ→コピアポ
リエゾン: 394㎞とSS : 247㎞ →

天気よ、ダカール・ラリーに味方してくれ
本日のレースがキャンセルになったとはいえ、競技者はアンデスのコルディエール峠をコンボイで越えなければならない。ライダーのトップグループがサン・フランシスコ峠の国境関門を通過した時は気温-8℃

南半球は夏、厳しい暑さの真っ最中だと言うのに、コースにある峠が吹雪の為にクローズされた。本日サン・フランシスコ峠を越えるコースでSSが予定されていたが、2,3日前から主催者のもとに悪天候の情報が寄せられていた。時が経つにつれ雨と雪とでますますコンデションが悪化し、SSコースでの実施が難しくなりそうだった。そして1月5日、チリ当局が主催者にサン・フランシスコ峠の国境関門をクローズする旨連絡してきた。ルートは標高4,700mまで登り、その後チリ側ではジグザグの下りになる。競技者やチーム・クルーにとってあまりに危険だというのでレースはキャンセルすることになった。午後決定が下され、21時のブリーフィングで競技者らに伝えられた。天気がダカール・ラリー一行に味方してくれることを祈りながら・・・。朝のコンボイのスタートは8時。

早朝からがっかりの天気だった。コンボイのトップが予定通りフィアンバラのビバークをスタートした。ラリーのロジスティックを賄うカミヨン数台があたりを照らし、ライダー達の明かり役となる。

トップ集団がコルディール峠を目差して出発する。オフィシャル・カーやメディカル・カーがスムーズな運行と安全の為に、コンボイの間に30分毎に配置された。最初のグループが国境関門のある峠に到着したのは10時ごろ。気温は-8℃。コルディエール峠は、大会監督エチエンヌ・ラヴィニュがオマージュをささげた、フランス人飛行士ギヨメが事故に遭いながら生き延びたところだ。

コンボイのコースは、悪天候の為、最初予定されていたコースから北側に大きく迂回、ディエゴ・デ・アルマグロ地方を通ってコピアポに向かうルートがとられ、予定されていた641kmより200kmあまり距離が長くなる。

明日はコピアポ→コピアポのループコース。最初154kmのリエゾンの後、SSスタート。SSは全車同じコース419kmで、最初のモトのスタートは9時55分予定。再び、ダカール・ラリーの歴史が始まる・・・。

パリダカ日本事務局

| | トラックバック (0)

DAKAR:ステージ7結果 (1月7日)

■アルアティア今大会2度目のステージウィン、ハマーがステージ1-2フィニッシュ
  ペテランセル(ミニ)の総合トップは変わらず、ゴードン(ハマー)が総合3位に浮上

ナッサー・アルアティア (C)ASO. 拡大します

続きを読む "DAKAR:ステージ7結果 (1月7日)"

| | トラックバック (0)

DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第6ステージ」 (日野自動車)

2012ダカールラリーがチリに到着
7日はアタカマ砂漠で前半戦最後の勝負へ

20120106_2 2号車:菅原照仁/鈴木誠一 (C)Hino Motors, Ltd

1月6日 フィアンバラ~コピアポ
移動区間(リエゾン):不明 競技区間(SS):- 合計:不明 (km)

2012ダカールラリーは6日、アルゼンチンのフィアンバラからアンデスを越えてチリへ入国。最初のビバーク地コピアポへ到着した。ただし、アンデス山中の標高4700mにあるパソ・デ・サン・フランシスコの国境が降雪によって閉鎖されたため、主催者は予定していた247kmの競技をキャンセル。ラリー関係者向けに特別に開放された同国境を通り、全て移動区間でコピアポへ向かった。トラック部門に2台の日野レンジャー(輸出名:HINO 500 Series)で参戦している日野チームスガワラも5時半すぎにビバークに到着。高地を通過してきたもののクルーは元気で、翌7日にコピアポ基点のループ状コースで行われる前半戦の最終ステージに向けた準備を行っていた。アタカマ砂漠が舞台となる同SSは2つのパートに分かれる合計419kmで、難易度の高い砂丘ステージが予想されている。

菅原義正/今日はゆっくり国境を越えてきました。みんなにとってSSがキャンセルになったのは良かったと思う。明日はまた気合を入れてアタカマ砂漠で頑張ります。

杉浦博之/国境越えは標高4700mで、軽い高山病に見舞われました。その後に用意されていたSSがキャンセルされたことは自分にとっては助かりました。明日は難しそうなのでしっかりロードブックを予習して臨みます。

菅原照仁/明日でもう前半戦が終わりかと思うと今日のキャンセルは残念。でも我々はやれるところでベストを尽くすだけです。明日のSSは後半に難所がありそうですね。

鈴木誠一/昨日も2号車はリアボディにクラックが見つかり、溶接で補修しました。基本的に昨晩整備してあるので、今日は点検のみ。ゆっくり休んで明日に備えます。

日野自動車プレスリリース

| | トラックバック (0)

DAKAR:アルゼンチン~チリ国境を660kmのリエゾンで移動、7日にはコピアポ基点のループコースで競技が行われる (TLC)

Photo_120106_1_2リエゾンでコピアポのビバークに到着した1号車 (TLC)

第6ステージ フィアンバラ > コピアポ( 走行距離 : 641 km )

 6日、アルゼンチンのフィアンバラからアンデスを越えてチリのコピアポへ至る行程は標高4700mにあるパソ・デ・サン・フランシスコの国境が雪で閉ざされたため、チリ側で予定していた競技がキャンセルされた。ラリーは全行程が移動区間となり、関係者向けに特別に開放された同国境を通って一路コピアポへと到着した。

 トヨタ・ランドクルーザー200で市販車部門に参戦しているTLCの1号車三橋淳/A・ゲネック組がフィアンバラのビバークを出発したのは午前9時半すぎ。660kmの移動でコピアポに到着したのは午後5時頃であった。2台のアシスタンスカーは間もなく着いたが、ペースの遅いカミオンの到着は夜半になる見込み。なお、競技キャンセルのため累計順位は変動がなく、市販車部門1位、総合25位となっている。翌7日には前半戦の最終ステージとしてコピアポを基点としたループ状コースで419kmの競技が予定されており、チームは明日に向けた点検作業を粛々と実施した。

トヨタオートボディ・プレスリリース

| | トラックバック (0)

2012年1月 7日 (土)

Grand-Am:デイトナテストタイム (1月6日)

20120106grandam 20120106grandam2 (C)Grand-Am

続きを読む "Grand-Am:デイトナテストタイム (1月6日)"

| | トラックバック (0)

DAKAR:ステージ6は悪天候のため中止

Stage 5 (C)ASO. 拡大します

2012年ダカールラリーは1月6日のステージ6について、現地の天候悪化のため競技区間(SS)を中止することを決定した。ステージ6はファインバラからコピアポまで、リエゾン394Km、SS247Kmの合計641Km(オート、トラッククラス)が行われる予定だった。

4日夜に降った大雨や雪のため5日のステージ5は約30マイル短縮されており、コピアポまでのルートも多くの区間でいまだその影響が残っている。積雪のためチリ政府は標高4,700mにあるパソ・デ・サンフランシスコの国境を5日夜に閉鎖した。ラリー主催者のASO.は、悪天候と出場者やサポート部隊の安全を保証するためステージ6の競技を中止したとしている。

ステージ5までに生き残った競技者とサポートは、オート、トラック、バイク、クワッドごとに集団を組んでアルゼンチンからチリへ国境を越え、2010年に鉱山の落盤事故と救出劇で一躍有名になったコピアポに向かうことになっている。

ステージ5までで、オート部門の総合トップはX-Raid ミニのステファン・ペテランセルを4分18秒差でチームメイトのクリストフ・ホロヴィッツが追っている。日本のTLC トヨタ・ランドクルーザーの三橋 淳組はオート部門総合25位、市販車部門でトップに立っている。またチーム・スガワラの日野レンジャーも2号車の菅原 照仁組がトラック部門総合16位、排気量10リッター未満のクラストップとなり順調にリードを広げ、1号車の菅原 義正組も総合25位、10リッター未満クラス4位につけている。

ステージ7は、コピアポからコピアポへ戻るループコース、リエゾン154Km、SS444Km、合計598Km(オート、トラッククラス)で行われる。

| | トラックバック (0)

2012年1月 6日 (金)

2012/01/05 [サマリー] 第5ステージ

デプレ、通算28回目のSS優勝。総合順位でもコーマにアドバンテージをとる。オート部門では、4台目のMini、クリストフ・ホロヴィッツがSS優勝、ダカール・ラリーで初めての優勝

(C)ASO. 拡大します

1月5日 (木)  第5ステージ  チレシト→フィアンバラ
モト&クワッド               オート&カミヨン
リエゾン : 151㎞             リエゾン : 246 ㎞
SS :  265km→185km            SS :  177㎞→153km

今日もシリル・デプレとマルク・コーマの熾烈なバトルが続く。そして、二人の突出した走りは他のライダーを寄せ付けない。前夜の雨でSSが短縮になり、それもデプレが本格的なフィアンバラのデューンで一息つくのを許す要因となった。彼は、185kmのSSで終日すぐ後ろを走っていたチーム・メイト、コーマに1'41''のタイム差をつけた。総合順位では、二人のタイム差は9'50''。しかし、何かあったら簡単に覆されるような差で、この先どうなるかはまだ誰にもわからない。

2人のタイムは、彼らの後続するライダーと、差が一段と大きくなり、毎日10分以上ずつ開いている。昨日、二人のKTMのチャンピョンと同等の走りをみせたフランス・ヴェルホーヴェンはSSゴールの手前50kmでメカ・トラブルでストップ。修理して再び走り出したが、目標のトップ5に入るには厳しいタイム。今のところエルダー・ロドリゲスが、コンスタントにトップ2人の近くを走っている。しかし、既に47分のタイム差。一方、昨日最悪の一日だったホアン・バレダ
(Husqvarna)は、今日は再びスクラッチ3位につけた。総合順位でも45位から一挙に35位に上がった。一方、若いスロバキア人、ステファン・ソヴィツコ(Stefan
Svitko)もシリル・デプレに13'05''の差で、SS4位につける会心のパフォーマンスを披露した。

オート部門、SS優勝悲願のクリストフ・ホロヴィッツにとっては、夢がかなった最高の一日。あやういところでSS優勝を取り逃がしてきた。サンタロサのステージではノヴィツキーに、そして、サンファンのステージではホアン・ナニ・ローマに持って行かれてしまった。フィアンバラのデューンをプレステージな勝利で収め、彼のコンスタントな上位入賞の腕前をきっちり示した。X-Raidチームは5台のうちの4台が交代でSSを制したことになる。

一方宿敵Hummerのロビー・ゴードンとナセル・アルアティヤも大きくMini軍団を揺さ振りにかかる。本日のSSは、ゴードンがホロヴィッツに1'01''の差でSS準優勝。総合順位でトップのペテランセルと13'32''で4位。

アルアティヤはSS中でトップ・タイムを取りながら、途中ラジエターホースが切れてしまって修理ストップ、SSで11位のゴール、総合でも8位に落ちた。なかなかファンをホッとさせてくれない。

昨日はSS2位になるめざましい走りを見せたオーランド・テラノヴァは、夜コ・ドライバーのアンディ・グライダーと激しい口論。テラノヴァが絶対に曲げず、強硬な態度を崩さない。「アンディは非礼な態度で、出て行ってしまった。あんな男、見たことない。気狂いだ。」とチーム・オーバードライブの監督ジャンマルク・フォルタンが語る。結果、ToyotaハイラックスNo.308は今朝、スタートしなかった。

一方、ジニエリ・ド・ヴィリエ、デューンの中で15分あまりタイム・ロスしたにもかかわらず、情勢の急変にクールに対応する二人。トップのペテランセルと21'01''差で総合5位に残ることができた。

クワッド部門では、アルゼンチンが3度目のSS優勝。2010年大会の優勝者、マルコス・パトロネッリが兄、アレヒャンドロ・パトロネッリを押さえて、2分差でゴールした。3位は4'08差でトーマス・マフェイ。ルカス・ボネット(Lucas
Bonetto)はなんとかトリオにくらいついていたが、26'41もの差をつけられてゴール。総合では、相変わらずトーマス・マフェイがトップ、続いて、35秒差でアレヒャンドロ・パトロネッリ、2'04''差でマルコス・パトロネッリ。

今日、最も熾烈なバトルを繰り広げていたのはカミヨン部門、とりわけジェラルド・デ・ローイとアレス・ロプライス。朝から激しく競い合っていたが、最後オランダ人に勝利の女神がほほ笑んだ。ジェラルド・デ・ローイは14''差でチェコのアレス・ロプライスを押さえ、今年3度目のSS優勝。二人の後ろは、ミキ・ヴィアシォン、とハンス・スティシーのIvecoチーム。現在のところ、ニコラエフとアルダヴィシュスのKamazチームを後ろに従えて走っている。

パリダカ日本事務局

| | トラックバック (0)

Grand-Am:デイトナテスト・エントリーリスト

Grandam (C)Grand-Am

続きを読む "Grand-Am:デイトナテスト・エントリーリスト"

| | トラックバック (0)

WTCC:フォードフォーカス ならし運転無事終了

Ford (C)WTCC

2012 年 1 月 4 日イギリスのエセックス郡ダントンにあるフォードのテク二カルセンターでは、クリスマス休暇前に新フォードフォーカスのならし運転が行われた。
2011年のイギリスツーリングカー選手権で2勝(インディペンデントチーム部門、ドライバーズ部門)したこの車両はチームAONによって製造された。今年はWTCCという新たなるチャレンジが待っている。
1.6Lターボエンジンとヨコハマタイヤをつけ、WTCCの規準を満たしたフォードフォーカス車は最初のならし運転を無事終了させた。今月末に行われるFIAのテク二カル検査の前には、ウィンドトンネルでのテスト、改良版サスペンションの部品テストも待っている。

2012年度のドライバーラインアップに関しても現在最終調整が行われており、近日中に正式な発表がある見通しだ。
チームAonの次回テストは一月末、イギリスで行われる。その後は二月上旬にスペインで更なるテストが予定されている。

ドライバーのトム・チルトン選手は「この新しい車の開発には目をみはるものがあります。2011年にはフォーカスで優勝しましたから、この車のことはよく分かっているのですが、ドライバーからするとWTCCで戦うということはまた違った、新たな挑戦でもあります。クリスマス前には初のならし運転がありました。新しいエンジンの動く音には何ともいえないワクワク感がありますね。エンジンの感触は最初からとてもよかったです。これからテストを重ねていって更によくなるでしょう。これから取り組むべき課題はたくさんありますが、新しい課題に取り組めるのはとても楽しいです。」と語った。

チーム代表のマイク・アール氏も「このテストに間に合わせるため、チームは一丸となって車の調整に取り組んできました。イギリスツーリングカー選手権に比べ、WTCCのほうが車両の基準が厳しいので何点か取り組むべき課題はあります。もちろん、タイヤとエンジンは全く違いますし。ならし運転はうまくいきました。一月のほとんどは、工場で車の調整にあたります。」と述べた。

WTCC公式日本語ホームページより転載

| | トラックバック (0)

DAKAR:2号車が無念のリタイアを喫する 1号車は順調にフィアンバラステージを終了(TLC)

第5ステージ チレシト > フィアンバラ( 走行距離 : 423 km )

Photo_120105_5市販車部門首位の座をキープする1号車 . (TLC)

 4日のSSを走行中に転倒したTLCの2号車寺田昌弘/田中幸佑組はその後総合105位で同SSをゴールし、夜23時すぎにチレシトのビバークに到着した。二人とも幸い怪我はなかったが車両はロールバーが折損するほどのダメージを受けており、チームは修復不能と判断。残念ながら5日の競技には出走せず、リタイアすることを決断した。今大会に前人未到の市販車部門7連覇という大きな目標を掲げ、トヨタ・ランドクルーザー200の2台体制で参戦していたTLCにとっては大きな痛手だが、チームは残る1号車に傾注し、目標の達成に向けて全員がベストを尽くすことを改めて確認した。

 累積順位で市販車部門首位の座をキープしている1号車三橋淳/A・ゲネック組は5日、アルゼンチンでの最終ステージとなるチレシト~フィアンバラ間のSSに臨んだ。フィアンバラ周辺の砂漠地帯を舞台とする同SSは2輪部門と4輪・カミオン部門のルートを別個に設定。2輪は265km、4輪・カミオン部門は177kmと距離は短いものの柔らかい大砂丘の厳しい上りや延々と続くパウダーサンドのフェシュフェシュなど難易度が高く、40℃を超える酷暑とあいまって車両、選手にとって厳しい1日となった。

1号車はこのSSを慎重に攻め、砂丘もスタックなしでクリアしたがゴール手前数キロで水温が上昇。無理をせず5分ほど止まってエンジンを冷ましてゴールに向かったため若干タイムをロスした。このため結果は市販車部門SSトップのX・フォジ(トヨタ・ランドクルーザープラド)に1分59秒差の同部門2位(総合順位は31位)となったが、この日までの累計順位ではフォジに20分弱の差をつけて同部門1位(総合順位は25位)のポジションを堅持している。周囲を山に囲まれたフィアンバラのビバークに到着した1号車は砂丘越えでフロントバンパーなどを変形させていたが、基幹部分には全く問題なし。明日6日はアンデスを越えてチリへと向かい、アタカマ砂漠の中心部コピアポ周辺で競技が行われる予定だったが、現地の天候不良のためSSはキャンセルされることに。全ての競技者はコピアポのビバークへの移動のみとなった。

トヨタオートボディ・プレスリリース

| | トラックバック (0)

DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第5ステージ」(日野自動車)

アルゼンチンステージのハイライト、フィアンバラを無事終了
2号車は排気量10リットル未満クラス首位を堅持し、1号車とともにチリステージへ
コピアポへのステージは天候不良のためキャンセル

20120105_11号車:菅原義正/杉浦博之 (C)Hino Motors, Ltd

1月5日 チレシト~フィアンバラ
移動区間(リエゾン):246 競技区間(SS):177 合計:423 (km)

1月5日、2012ダカールラリーはアルゼンチンステージの最終日、チレシト~フィアンバラ間で246kmの競技を行った。「白い砂漠」と称されるフィアンバラ砂漠は柔らかい砂地に登りのきつい大砂丘、パウダーサンドのフェシュフェシュなど難易度の高い路面に40℃を超える酷暑があいまってスタックやオーバーヒート車両が続出する過酷な内容。今回は2輪/4輪・トラックのコースが別個に設定され、2輪は265km、4輪・トラックは177kmと距離こそ短いが今大会の山場の一つとなった。

このSSを日野チームスガワラの日野レンジャー(輸出名:HINO 500 Series)2台は果敢に走破。累積順位で排気量10リットル未満クラスの首位を行く2号車菅原照仁/鈴木誠一はスタックやオーバーヒートの兆候によるスローダウンなしに順調に走りきり、総合18位/同クラス1位でゴールした。これにより累積順位を総合16位に高めるとともにクラストップのリードを拡大した。また、昨日チレシトへのSSをトラック部門総合45位/排気量10リットル未満クラス5番手でゴールし、累計順位を総合29位/クラス4位とした1号車菅原義正/杉浦博之組も手堅い走りを続けてSS28位/クラス3位で走破。累積順位を総合25位/同クラス4位とした。6日は移動区間でアンデス山中の国境を越えてチリへ入国。コピアポ周辺のアタカマ砂漠で競技が行われる予定だったが、現地の天候不良のためSSはキャンセルされることに。全ての競技者は移動区間でコピアポのビバークへ向かうことになった。

菅原義正/スタートから5日間立って競技面もラリーの生活にも慣れてきた感じです。今年のコースは通過を義務つけたGPSのウェイポイントの置き方がやさしくなっていて経験者には走りやすい。これからチリに入りますがしっかり確実に行きたいと思います。

杉浦博之/これでアルゼンチンのステージが終わりましたが、まだまだこれからが勝負。砂が多くなるチリに向けて頑張ります。

菅原照仁/車両はここまで気持ちが悪いくらい調子が良いです。ラリーの初心者が増えた影響なのか、思ったよりもコース設定が難しくないこともありますが、順調そのものです。こうなると物足りなく感じるほどですね。

鈴木誠一/2号車はリアボディのフレームに数箇所クラックが入り、溶接で対応していますが、軽さを追求した構造だけに強度的には少し厳しいのかも知れません。

日野自動車プレスリリース

続きを読む "DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第5ステージ」(日野自動車)"

| | トラックバック (0)

WEC,LM24:JRMレーシング、HPDマシンでLMP1へ参戦

JRM HPD ARX-03a (C)JRM Racing 拡大します

昨シーズン、FIA-GT1選手権でミハエル・クルムとルーカス・ルーハによりドライバーズタイトルを獲得したJRMレーシングは、今年の世界耐久選手権(WEC)のLMP1クラスへ参戦することになった。

FIA-GT1ではニッサンGT-Rを使用したJRMだったが、LMP1では一転してHPD ARX-03aによるエントリーとなった。現在までのところドライバーは未定だが、今月半ばまでには3名のドライバーを選出することになっている。

JRMグループのエグゼクティブディレクターであるジェームズ・ラムゼイ:「GTレースで最も高水準の成功を収めた後で、われわれは現在新たな挑戦を求めている。チームの次のステップとして、耐久イベントでレースをすることにした。開発の進んでいるパッケージを持ち、LMP1のガソリンエンジンマシンとして最も競争力のあるマシンとして、われわれはホンダを選んだ。GTレースでの成功を繰り返すために、われわれはデビューレースとなる3月17日のセブリング12時間の前に大規模なテストを計画している。ルマンについてはそのエントリーはエンデュランス委員会による選考を受けなければならないが、これはJRMにとっては2年間にGTレースに参戦して以来の最終的なゴールでもあった」

一方、ラムゼイは2010年から続くニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(NISMO)との良好な関係も継続していくことを明らかにしている。現在開発が進められているニッサンGT-R GT3は、来週オートスポーツ・インターナショナルで一般公開されることになっており、ヨーロッパ、ロシア、中東でのセールス面でもニッサンに協力していくことになる。スポンサーを集めることができれば今年のFIA-GT選手権へGT-R GT3での出場もあり得るとしており、JRMではテクニカルサポートと経験をカスタマーチームに提供する考えであるとしている。

| | トラックバック (0)

DAKAR:ステージ5結果 (1月5日)

■ホロヴィッツ(ミニ)、今大会初のステージウイン
  ペテランセル(ミニ)、総合トップを守る

クリストフ・ホロヴィッツ (C)ASO. 拡大します

続きを読む "DAKAR:ステージ5結果 (1月5日)"

| | トラックバック (1)

2012年1月 5日 (木)

2012/01/04 [サマリー] 第4ステージ

コーマ、ほんの僅かのタイム・アップ、ペテランセル、にわかに実力発揮

1月4日 (水)  第4ステージ  サンファン→チレシト
リエゾン : 424㎞ SS :  326 ㎞

(C)ASO. 拡大します

タイトル保持者、コーマが通算18回目のSS優勝。しかし、総合順位でトップになるにはもう少し待たなくてはならなさそう。シリル・デプレとのタイムに、2分あまり縮めただけで、まだ8’10”の差がある。一方オート部門、ステファン・ペテランセルが通算58回目のSS優勝。カミヨンはローイがSSを制し、Ivecoチームが1,2,3フィニッシュ。

世界一の美女も、彼女の持てるものしか他の人に与えられないと世に言われるが、マルク・コーマも同じ問題にぶつかると見える。総合順位トップの、デプレ打倒のミッションを果たそうとする時には特に。過去わずかな10分あまりのタイムを覆そうと何度トライしたことか。本日6番目のスタート、前を行くライダーらの巻き上げる砂埃をものともせず、137kmの間にロドリゲス、ゴンサルベス、ヴェルホーヴェンを追い越した。CP1で1’51”、CP2で3’49”、しかし最終的にSSゴールでタイムを縮めることができたのは2’02”。

二人のKTMオフィシャルのトップライダーの後方、他のライダー達はその力の差を見せつけられたかのよう。レース4日目にして既に30分あまりのタイム差ができてしまった。中ではフランス・ヴェルホーヴェンが今日は最も速く、途中電気系トラブルでストップ、タイム・ロスしたにもかかわらず、8’26”差で3位につけた。SS4位のエルダー・ロドリゲスはトップ2人の小さなミスで漁夫の利、総合順位が3番目についた。しかしそれでもトップと26’48”の差がある。Yamahaチームのリーダー、ダヴィッド・キャストゥはSS初番でナビゲーション・ミス。フランシスコ・ロペスも同じくナビゲーション・ミスで10分余りタイム・ロスした。

オート部門ではステファン・ペテランセルがSSを制し、パトロンの腕前を示した。チレシトのゴールで2番手の競技者に5’41”ものタイム差を付けた。チームX-Raid 以外では、ジニエリ・ド・ヴィリエが際立った働きをした。これまで、ダカール・ラリー8回エントリーしたうち、7回完走、すべてトップ7入りという、コンスタントな走りを見せている。そして、今大会では、2009年大会のように、できるだけミスをしない走りでポディウムを狙おうとしているようだ。ド・ヴィリエが初めて乗るToyotaのピックアップが、ポディウムへの約束を果たすのを見せてくれるかどうか。オーランド・テラノヴァも今日、同じToyotaのピックアップでSS2位につけている。

レース始まったばかりのHummerのイメージを覆すのに充分な今日の走り、ナセル・アルアティヤはkm137,km252のCP1,CP2でトップ・タイムで通過、Hummerのパフォーマンスを充分示した。しかし、km288でナセル・アルアティヤは泥の中にはまり、13分もタイム・ロスしてしまう。結果、ステファン・ペテランセルと総合タイムで30分以上の開きができてしまった。チーム・メイトのロビー・ゴードンは、スタートする時総合2位につけていたが、本日のSSで後退。一連のタイヤのパンクで、18分もタイム・ロスしてしまった。

クワッド部門では、アルゼンチン勢がトップ5のうちの4人を占め、大きな活躍を見せた一日だった。SS優勝はトーマス・マフェイ、2,3位をパトロネッリ兄弟が押さえ、5位に若いルカス・ボネットが入った。総合順位ではトーマス・マフェイがトップ、2位はアレヒャンドロ・パトロネッリ2’52”差、3位はマルコス・パトロネッリ、6’10”の差で。

カミヨン部門では、ジェラルド・デ・ローイが通算3度のSS優勝。SS2位はハンス・スティシー、1’30″差、SS3位ミキ・ヴィアシォン1’43″の差。1,2,3とIvecoチームの嬉しいゴールとなった。SS4位のアレス・ロプライスとは20分以上もの差が付いている。
一方総合順位ではアルダヴィシュスが依然としてトップのまま、総合2位のジェラルド・デ・ローイと28秒、総合3,4位のハンス・スティシー、ミキ・ヴィアシォンらとわずか1分50秒あまりのタイム差だ。

パリダカ日本事務局

| | トラックバック (0)

アンデス山麓コースで2号車にアクシデント発生、1号車は堅実な走りでステージを終え、市販車部門首位の座を守る。明日はアルゼンチンステージのハイライト、フィアンバラへ。

第4ステージ サン・ホアン > チレシト( 走行距離 : 750 km )

Photo_120104_2ステージ4道中にて転倒を喫するアクシデントに見舞われた2号車 (C)TLC

アンデス山麓の東側を北上してきたラリーは4日、サン・ユアン~チレシト間で326kmのSSを行った。この日のコースは堅い土が中心だが標高3400mに及ぶ高地を通過。フェシュフェシュ(柔らかいパウダーサンド)で一杯の枯れ川を何度も走り、道のない土漠を行くなど変化に富むものだった。3日の行程で累計順位の市販車部門首位に浮上したTLCの1号車三橋淳/A・ゲネック組は引き続き手堅い走りでSSをクリア。ゴール手前では目の前で転倒した二輪参加者を避けてスタックし、パンクを喫する不運もあったが、SS総合32位/市販車部門トップの成績で累計順位を総合28位/市販車部門1位とした。同部門2位につけるX・フォジ(トヨタ・ランドクルーザープラド)はSSを2番手でゴールしたものの1号車とのタイム差は20分以上に広がった。

2号車はステージ4道中にて転倒を喫するアクシデントに見舞われるものの何とか完走を果たし、市販車部門8位、同部門ディーゼルクラス8位、総合66位でゴールした。

しかし、転倒による車両のダメージが大きく、翌ステージ5のスタートを切ることが難しいと判断し、残念ながらリタイアとなった。

堅実な走りで市販車部門首位の座を守る1号車
. チレシトの飛行場に隣接したビバークは地面が乾いた土で埃っぽい。1号車が到着すると福岡トヨタから派遣されている阪本歓喜、丸山昭寿メカニックはフランス人メカとともにさっそく点検整備に取り掛かった。この日も車両のダメージは殆どなく、決められた点検メニューが中心だがアルゼンチンステージのハイライトとなる難所、フィアンバラへの行程を翌日に控えてメカニックたちはいつも以上に真剣な表情で作業に取り組んでいた。なお、主催者はフィアンバラへの行程についてSSスタート地点周辺で強い雨が降っているため4輪・カミオン部門のスタート地点を24kmずらし30分遅らせて行うと発表した。

トヨタオートボディ・プレスリリース

| | トラックバック (0)

DAKAR:2号車が排気量10リットル未満クラストップを堅持、明日はアルゼンチンステージの山場となるフィアンバラへ (日野自動車)

2012年01月05日 ダカールラリー2012 レースレポート「第4ステージ」

20120104_3_22号車:菅原照仁/鈴木誠一 (C)Hino Motors, Ltd

1月4日 サンフアン~チレシト
移動区間(リエゾン):424 競技区間(SS):326 合計:750 (km)

4日の行程はサン・フアン~チレシト。サン・フアンから移動区間で424km北上したあとチレシト周辺の山間部で326kmのSSを行った。この日のコースは堅い土が中心だが標高3,400mに及ぶ高地を通過。幾つもの枯れ川を渡り、道のない土漠を行く区間など、アルゼンチン北部らしいステージとなってきた。3日のSSをトラック部門の排気量10リットル未満クラストップの成績でゴールし、累計順位で同クラスの首位に立った日野チームスガワラの日野レンジャー(輸出名:HINO 500 Series)2号車菅原照仁/鈴木誠一組は引き続き手堅い走りでSSをクリア。SS総合19位/排気量10リットル未満クラストップの成績で累計順位を総合18位/クラス1位とした。また1号車菅原義正/杉浦博之組はSS総合45位/排気量10リットル未満クラス4位の成績で累計順位を総合29位/排気量4位とした。

チレシトの飛行場に隣接したビバークは地面が乾いた土で埃っぽい。日野プロフィアのアシスタンストラックとアシスタンスカーに分乗して移動している4人の日野メカニックたちは昼過ぎには到着し、準備万端整えて日野レンジャーの到着を待っている。
明日はいよいよ2012ダカールラリーアルゼンチンステージのハイライトとなるフィアンバラへの行程。枯れ川のフェシュフェシュのほか、傾斜のきつい大きな砂丘など走行抵抗が大きくスピードに乗れないステージは高い気温とともにオーバーヒートの原因となる。冷却性能の対策を施してラリーに臨んでいる日野レンジャーだが、メカニックたちはとりわけ入念な点検を行っていた。なお、主催者はフィアンバラへの行程についてSSスタート地点周辺で強い雨が降っているため4輪・トラック部門のスタート地点を24kmずらし、30分遅らせて行うと発表した。

中野直也/ラリーが始まり、新型レーシングトラックの2号車のポテンシャル向上が確認出来てまずはほっとしています。整備の内容で言うと下回りのヒットなどイレギュラーなことも往々にして起こりますが、4人で力を合わせてやっています。ここまで3日間でみんなの動きや流れも良くなってきたように思います。

前田聖治/現場の整備環境は想像していたよりも厳しいですね。地盤が軟らかいだけでなく、雨や突風が吹いたりしますし。我々も連日朝まで作業をしていますが、見ているとトラックのライバルチームもやっている。負けられないなと思います。

稲葉勇哉/2号車担当の自分としてはこのまま順調にポジションを上げていってもらえればというところです。自分のミスで下がることのないよう、出来る限りのことを精一杯やるしかないという気持ちです。現場は日中の暑さが厳しいですが、移動の車内では寝られています。

仲田昌宏/自分が担当している1号車も大きなトラブルなく順調です。先日フロントガラス交換とエアコンのガス漏れ修理が同日に発生したときはちょっと大変でしたが、基本的に毎日のダメージは少なくて、上手いんだなと感じます。ガラスやエアコンなど日常の業務では担当しないことも全て自分たちの手でやりますので良い勉強になります。

日野自動車プレスリリース

続きを読む "DAKAR:2号車が排気量10リットル未満クラストップを堅持、明日はアルゼンチンステージの山場となるフィアンバラへ (日野自動車)"

| | トラックバック (0)

Grand-Am:フィジケーラもデイトナ24時間レースに参戦

Ferrari 458 Itaria Grand-Am (C)Ferrari S.p.A. 拡大します

1月4日、リッシ・コンペティションは今年のデイトナ24時間レースに出場するフェラーリ458イタリア・グランダムのドライバーラインナップを発表。元フェラーリF1ドライバーのジャンカルロ・フィジケーラも初のデイトナへの出場が決まった。

チームは2台のフェラーリ458に、フィジケーラ、ジャンマリア・ブルーニ、トニ・ヴィランダー、ラファエル・マトス、アンドレア・ベルトリーニ、オリビエ・ベレッタと、経験豊富なドライバーを指名、デイトナでのGTクラス優勝を目指す。

今回のリッシ・コンペティションはアメリカン・カナディアン・レーシングとジョイントし、アメリカとカナダのフェラーリ・ディーラーが共同でチームを後援する。

フィジケーラとブルーニは、昨シーズン、インターナショナル・ルマンカップ(ILMC)のGTE Proクラス7戦中、プチルマンを含む3勝を挙げてドライバーとチームタイトルを獲得している。リッシのレギュラードライバーのヴィランダーは、昨年アメリカンルマンシリーズ(ALMS)ロードアメリカ戦で、フェラーリ458に北米レース初の勝利をもたらしている。

2011年にリッシに加わったインディライツ・チャンピオンのマトスは、2008年のデイトナでGTクラス優勝を経験しており、チームにとって貴重なリソースをもたらす。これにFIA-GT選手権で4回のチャンピオンを獲得しているベルトリーニと、ALMSで5回のGTS/GT1クラスチャンピオンとなっているベレッタとともに強力なチームが誕生した。

6名のドライバーは、今週のデイトナでのグランダムシリーズテストに参加する。

| | トラックバック (0)

DAKAR:ステージ4結果 (1月4日)

■ペテランセル(ミニ)、ステージ4ウィンで総合でもトップに立つ
  アルアティア(ハマー)脱落

S.PETERHANSEL (C)ASO. 拡大します

続きを読む "DAKAR:ステージ4結果 (1月4日)"

| | トラックバック (1)

2012年1月 4日 (水)

Grand-Am:マクニッシュ、ルーハ、カナーン、スターワークスMSからデイトナ24時間レースに出場

News_detailStarworks Motorsport (C)Grand-Am

2度のルマン24時間レース優勝者のアラン・マクニッシュ、昨年のFIA-GT1選手権ドライバーズチャンピオンのルーカス・ルーハ、インディカーシリーズの2004年チャンピオン、トニー・カナーンは、今月末に行われるグランダムシリーズ開幕戦デイトナ24時間レースへの出場が決まった。

マクニッシュたちはスターワークス・モータースポーツの2台のフォード・ライリーにより、今年50回目の記念大会となるデイトナ24時間レースに参戦する。ルマンウィナーのマクニッシュにとっては、これが初めてのデイトナ24時間レースへの出場となる。

スターワークスMSでは、マクニッシュ、ルーハにライアン・ダルジールなど5名のドライバーをチームの8号車に、カナーンはインディカーシリーズでのチームメイトのEJ.ビソとライバルのライアン・ハンター-レイなどが2号車に、こちらも5人体制でレースに臨む。

デイトナでは今週金曜日から2日間、デイトナ24時間レースに向けてのテストが行われスターワークスMSの2台も参加する。

| | トラックバック (0)

DAKAR:1号車がSSトップで市販車部門首位に浮上、2号車もSS2位で初のSSワン・ツーを記録(TLC)

第3ステージ サン・ラファエル > サン・ホアン( 走行距離 : 499 km )

Photo_120103_1サン・ユアンのビバークに到着してステージの様子を話し合う三橋、寺田ドライバー  (C)TLC.

 1月3日の行程はサン・ラファエル~サン・ユアン。アンデス山麓東側の山間部を巡り、標高は3000mに及ぶ。砂丘はないがグラベル(土)から岩場、川渡り、ワジ(枯れ川の底)など路面が多彩に変化する208kmのSSをサン・ユアン周辺で行った。なお、このSSは2輪と4輪/カミオン(トラック)のルートが別々に設定され、それぞれ距離も異なっていた。市販車部門前人未到の7連覇を目標に2台のトヨタ・ランドクルーザー200で参戦しているTLCはこの日も手堅く走行。

1号車三橋淳/A・ゲネック組はミスなくまとめてSS総合31位/市販車部門1位でゴールし、この日までの累計順位で総合30位にポジションを上げるとともに前日まで同部門首位だったX・フォジ(トヨタ・ランドクルーザー・プラド)を逆転。今大会で初めて市販車部門の首位に浮上した。また、2号車寺田昌弘/田中幸佑組も快調に走りきってSS総合33位/市販車部門2位に入り、今大会初のSSワン・ツーフィニッシュを飾る結果となった。サン・ユアンのビバークは岩山の中に作られたサーキット場。日中はうだるような猛暑だったがメカニックたちは明日のチレシトへの行程に向けて点検整備に余念がなかった。

トヨタオートボディ・プレスリリース

| | トラックバック (0)

DAKAR:2号車が排気量10リットル未満クラスの首位に浮上、1号車もノートラブルでSSを終了 (日野自動車)

ダカールラリー2012 レースレポート「第3ステージ」

20120103_7 2日のSS中に投石でフロントウィンドウを割られた1号車 (C)Hino Motors, Ltd

1月3日 サンラファエル~サンフアン
移動区間(リエゾン):291 競技区間(SS):208 合計:499 (km)

2日、アルゼンチンのサン・ラファエルへの行程で日野チームスガワラの日野レンジャー(輸出名:HINO 500 Series)は菅原照仁/鈴木誠一組2号車がトラック部門の累積順位で総合19位/排気量10リットル未満クラス2位、菅原義正/杉浦博之組1号車が総合29位/クラス4位のポジションを得た。2号車よりも約1時間遅れの午後10時半ころサン・ラファエルのビバークに到着した1号車はSSの前半で観客のいたずらによる投石を受けてフロントウィンドウを破損。菅原もガラスの破片で軽い怪我を負ったが車両とともにビバークで手当てを受け、問題なく3日のステージに臨んだ。
この日の行程はサン・ラファエル~サン・ユアン。アンデス山麓を巡る山間コースで川渡りや岩場など路面は多彩に変化し、標高3200m近くの場所も通過する南米らしいSSが約200kmに渡って設定された。ルート上の多くは一本道で埃が酷く、引き続き追い越しの難しいSSであった。
このSSを2号車は総合17位/排気量10リットル未満クラスの1位でフィニッシュ。この結果によりこの日までの累計順位で総合18位につけるとともに前日まで首位だったJ・エルフリンク(メルセデス・ベンツ・アクサー)を逆転してトップに浮上した。また、1号車も堅実に総合29位/クラス3位で走り切り、累計順位を総合28位/クラス4位とした。
4日は北上してチレシトへ。序盤のアルゼンチンステージのハイライトともいうべきフィアンバラ砂漠はもうすぐである。

菅原義正/昨日はSSの35km地点で投石を受けてフロントウィンドウを破損。破片で顔を切りましたがたいしたことはありません。エアコンも直りましたし、今日はすこぶる順調で無理せずに頑張ってきました。

杉浦博之/4輪車が埋まっていて迂回ルートを探したり、川の水が多かったりと色々ありましたが、トラブルなどはありませんでした。

菅原照仁/昨年よりも確実に車両のポテンシャルが高く、ペースが速い分ライバルに追いつきやすいです。ステージ自体は2010年と殆ど同じ。順位はまだまだ意識せず、確実に走ります。

鈴木誠一/一本道でところどころコーステープが張ってあったりしてミスコースはなし。ナビは広いところに出てからですね。

中野直也/昨日1号車はフロントウィンドウの交換とともにガスの漏れていたエアコンを修理しました。

日野自動車プレスリリース

続きを読む "DAKAR:2号車が排気量10リットル未満クラスの首位に浮上、1号車もノートラブルでSSを終了 (日野自動車)"

| | トラックバック (0)

DAKAR:2012/01/03 [サマリー] 第3ステージ'

(C)ASO. 拡大します

1月3日 (火)  第3ステージ  サンラファエル→サンファン
モト&クワッド                オート&カミヨン
リエゾン :  291㎞             リエゾン : 291 ㎞
SS : 270 ㎞                  SS :  208㎞

Dakar2010シリル・デプレは既にサンファンで総合トップにいた。そして今日のサンファンのステージでも、シリル・デプレが再び総合トップに。マルク・コーマがナビゲーション・ミスで貴重なタイムを失った。ホアン・ナニ・ローマはモトからオートに転向して3年目、通算15回目のSS優勝。チーム・メイトのホロヴィッツがSS2位、総合トップにつける。

シリル・デプレが本日のSSを制し、総合トップについた。バイクのパフォーマンスは同じ、チーム・メイトのマルク・コーマと長時間にわたってピンポンゲームを繰り広げていた。CP1ではシリル・デプレが20''、次のkm117のCP2ではマルク・コーマが14''とイニシアティブをとったが、km164の三叉路でドラマはおこった。北に向かうオート&カミヨンのコース、西に向かうモト&クワッドのコース、本日のSSは途中で、カテゴリー別に分かれるのだった。そして、マルク・コーマはそこでミス、北に向かってしまう。4kmほど行って気づきUターンするが、13分あまりをタイム・ロスしてしまう。SSゴールではデプレがトップで通過、通算27度目のSS優勝となった。総合順位では、マルク・コーマに10'12''の差。

SSで2位になったのは、フランス・ヴェルホーヴェン
(Sherco)。Shercoにとってはうれしい結果だが、トップとは
8'37''もの差。SS3位はパウロ・ゴンサルヴェス
(Husqvarna)、2位とわずか2秒差だ。冷静と自制がダカール・ラリーではポディウム争いのキィポイントとなるところ、ヤクブ・プリズィゴンスキー(Jakub
Przygonski:KTM)のアシスタント・カミヨンがkm68でエンジン故障してしまい、大きな痛手。一方、すさまじいスピードで走っていたクイン・コディがkm173で転倒、鎖骨を骨折してメディカル・ヘリにリタイアを言い渡された。

オート部門、小さなミスがわずかなタイム・ロスにつながり、順位の交代があった。ステファン・ペテランセルはKm41のCP1、km163のCP2をトップタイムで通過した。しかしゴール手前50kmで2度のパンク・ストップ。SSのゴールでついに、ホアン・ナニ・ローマに6'
の差を許してしまう。チーム・メイトのクリストフ・ホロヴィッツがローマに次いでSS2位、その上、総合1位に上がってMiniチームにとって嬉しい1日となった。

宿敵Hummerは、ロビー・ゴードンがSS5位に入り、総合タイムでホロヴィッツと54''差。MiniとHummerがポディウムの順位を競う中、Toyota Hiluxも充分対等なパフォーマンスがあるのを見せつけた。ダカール・ラリー2009の優勝者、ジニエリ・ド・ヴィリエがホロヴィッツと総合タイムでわずか54''の差。

クワッド部門では、アルゼンチン勢が期待通りの活躍をみせてくれた。パトロネッリ兄弟の兄、アレヒャンドロがSSをトップでゴール、弟マルコスに55''の差をつけた。その後、同国人パブロ・コペッティがゴール、アレヒャンドロ・パトロネッリのタイムを覆して、SS優勝となった。

ミキ・ヴィアシオン (C)ASO. 拡大します

カミヨン部門ではチーム・デロイが連続SS優勝を果たし、カミヨンのポテンシャルを示した。優勝したのは、今日はジェラルド・デ・ローイではなく、ミキ・ヴィアシォン。WRCの2度のワールド・チャンピョンは初めてSS優勝を果たした。一方宿敵、Kamazチームは、アルチュール・アルダヴィシュスがSS2位に入りこんだ。

パリダカ日本事務局

| | トラックバック (0)

DAKAR:ステージ3結果 (1月3日)

■ローマ(ミニ)ステージ3ウィン、ホロヴィッツ(ミニ)が総合トップに立つ
  三橋 淳(トヨタ・ランドクルーザー)、オート市販車部門でトップに浮上

ROMA JOAN (NANI) / PERIN MICHEL (C)ASO. 拡大します

続きを読む "DAKAR:ステージ3結果 (1月3日)"

| | トラックバック (1)

2012年1月 3日 (火)

DAKAR:1号車が再び不運なタイヤトラブルに見舞われながらも順位を挽回。 (TLC)

第2ステージ サンタ・ロサ・デ・ラ・パンパ > サン・ラファエル( 走行距離 : 777 km )

Photo_120102_1市販車部門2位に浮上した1号車 (C)TLC

2日、ラリーはアルゼンチンのサンタ・ロサ~サン・ラファエル間で290kmの競技を行った。まず487kmの移動区間でラ・パンパ州の西端へ向かい、そこからアンデス山麓を回り込むように設定されたSSがスタート。標高1000~2000mの山間部を辿ったあと、終盤20kmほどの砂丘も越えてメンドーサ州にあるサン・ラファエルの南側にゴールするというものだ。山越えの区間は基本的に一本道で埃も酷いため追い越しは難しい。また、砂丘もきつい上りがある難易度の高いものだった。前日のSSでパンクを喫してスタート順が遅くなったTLCの1号車三橋淳/A・ゲネック組は67番手スタートから途中のチェックポイントまでに35番手まで浮上。砂丘で再び不運なタイヤのリム落ちに見舞われたものの総合33位/市販車部門22位でゴールした。これによりこの日までの累積順位は総合38位/市販車部門2位となった。また、2号車寺田昌弘/田中幸佑組も健闘。スタックなしのSS36位/クラス3位で走り切り、累積順位を43位/3位としている。

現在市販車部門の首位はトヨタ・ランドクルーザープラドのX・フォジだがその差は約9分。今後のステージ数や内容を考えると無理をする必要は全くない状況だ。 サン・ラファエルのビバークは空港に隣接したサーキット。当地を訪れるのは2009年、2010年に続いて3回となる。ラリーカーが到着後、大きな雨雲が立ち込めたが幸い雨量は僅かでメカニックたちは点検整備に余念がなかった。明日はアンデス山麓を北上してサン・ユアンへ。サン・ユアン周辺に設定される270kmのSSは山岳コースで標高は3000m超に達する。

トヨタオートボディ・プレスリリース

| | トラックバック (0)

DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第2ステージ」 (日野自動車)

2台揃って順調にポジションアップ
2号車は排気量10リットル未満のクラストップに肉薄

201201022_32号車:菅原照仁/鈴木誠一 (C)Hino Motors, Ltd

1月2日 サンタローサ~サンラファエル
移動区間(リエゾン):486 競技区間(SS):295 合計:781 (km)

2012ダカールラリーは2日、アルゼンチンのサン・ラファエルへ。途中約20kmほどだが難易度の高い砂丘区間を含む295kmの競技を行った。サンタ・ロサから486kmの移動区間でラ・パンパ州の西端へ向かい、アンデス山麓を回り込むように北上してサン・ラファエルの手前に至るSSは過去に何度か通過したものでもある。山越えの区間は基本的に一本道で埃も酷いため追い越しは難しい。また、砂丘もきつい上りがある難易度の高いものだった。 この区間で日野チームスガワラの2台の日野レンジャー(輸出名:HINO 500 Series)は健闘。
26番手でスタートした2号車菅原照仁/鈴木誠一組は途中のチェックポイントを23位で通過、さらに終盤の砂丘をノーミスで走りきって18位でゴールした。この結果により2号車はこの日までの累積順位を総合21位/排気量10リットル未満クラスの2位とし、同クラス1位のJ・エルフリンク(メルセデス・ベンツ・アテーゴ)とのタイム差僅か28秒に迫った。また、慎重に砂丘を越えた1号車菅原義正/杉浦博之組もSSを総合29位/クラス4位で終え、累積順位を総合31位/クラス4位とした。
サン・ラファエルのビバークは空港に隣接したサーキット場。当地を訪れるのは2009年、2010年に続いて3回となる。日中は40℃超の猛暑だったが2号車が到着した夜9時半頃には日も暮れて過ごしやすくなり、待ち受けていた4人の日野メカニックがさっそく点検作業にとりかかった。1号車は未着だが、SSを終えて移動区間を問題なく走行中だ。明日はアンデス山麓を北上してサン・ユアンへ。サン・ユアン周辺に設定される270kmのSSは山岳コースで全体に標高は高く、標高3000m超の地点も通過する。

菅原照仁/砂丘は思ったより難しくありませんでしたが、その周辺のウォッシュボードがトラックには厳しかった。自分の新型車は先行する大型車にいつのまにか追いついてしまう感じで、ポテンシャルの高さを感じます。排気量10リットル未満のライバルとは僅差になりましたが、意識せずにペースを保っていきたいと思います。

鈴木誠一/ナビゲーションは全く問題なし。クルマもトラブルはありません。リエゾンの速度超過を厳しく取り締まるとのことでずっと105km/hで走っていますが、結構大変です。

中野直也/2号車は通常の点検とタイヤの切れのチェック、また各部の緩みのチェックを予定しています。1号車はまだ到着していませんが、投石にあってフロントウィンドウを割られたとのことで、交換を含めて対処したいと考えています。

日野自動車・プレスリリース

続きを読む "DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第2ステージ」 (日野自動車)"

| | トラックバック (0)

1月2日(月) 第2ステージ・サマリー サンタロサ→サンラファエル

コーマは本来の調子に、アルアティヤはバウンド

(C)ASO. 拡大します

モト&クワッド&カミヨン          オート
リエゾン :  486㎞            リエゾン : 486㎞
SS : 295 ㎞                SS :  290㎞

マルク・コーマが本日の第2SSを2番目にスタート、ライバルを押しのけて総合トップに挙がった。チーム・メイトのシリル・デプレに総合順位で2'52''の差。オート部門ではナセル・アルアティヤが華やかなショーを披露し、SS優勝。総合順位ではステファン・ペテランセルがトップ。

本日の295kmのSS、モトのトップグループのタイムは僅差の勝負。昨日SS2位のマルク・コーマはスタート直後で、先にスタートしたフランシスコ・ロペスを追い越し、終始コースをオープンして走り切った。

そして、チーム・メイトの宿敵シリル・デプレ、昨日は控えめに走ったので今朝のスタートは13番目。オリヴィエ・パンやパルアンデルス・ウレヴァルスター、クイン・コディを追い越し、CP1ではトップタイムで通過する。が、ゴール手前50kmの砂路面では、マルク・コーマが追い上げ、シリル・デプレに1'18''のアドバンテージをとってSSを終了。

総合順位では、マルク・コーマがフランシスコ・ロペスに2'30''の差でトップ、シリル・デプレと2'52''差。

昨日はハビエル・ピゾリト(Honda)が大活躍だったが、本日はホアン・バレダ(Husqvarna)が素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。カタルーニャのライダーは先のモロッコ・ラリーで2度のSS優勝、大先輩の後を追いかける。

オート部門でもリーダーの交代劇。昨日大きなトラブルに見舞われ劇的な一日を送ったナセル・アルアティヤ、今朝は38番目のスタートだった。タイトル保持者にとっては、昨日の疲れなどなんのその、優勝に向ける意欲のほうが勝るらしい。サンラファエルに向かう290kmのコースで17台を追い抜いた。中間のCP1で彼は12番目のタイム、後半でのすごい巻き返しだった。

アルアティヤの前を走るペテランセルとゴードン。チーム・メイトのHammerに乗るゴードンはCP1でペテランセルを押さえ、トップタイムで通過。しかし砂路面になると状況が代わり、ペテランセルがアドバンテージを取る。暫定SS優勝と思われたが、後から到着したアルアティヤが猛然と追い上げ、ペテランセルと54秒差でSSゴールを通過、本日のステージ優勝となった。Hummerは本日のSS、1位と3位という嬉しい結果。

クワッド部門ではセルジオ・ラ・フエンタ(ウルグアイ)が本日の295kmのSSをトップタイムで通過、昨日に続いて2度目のSS優勝。総合順位では、タイトル保持者のアレヒャンドロ・パトロネッリに6'34''、トーマス・マフェイに9'42''の差でトップをキープ。2009年、2010年のダブル・チャンピョンのマルコス・パトロネッリは9'48''で総合4位。総合5位には若いルーキー、ルカス・ボネット(Lucas Bonetto)が着いた。

カミヨン部門ではジェラルド・デ・ローイ(Iveco)がかつての絶好調の走りを思い出したか、SSを制した。2009年のSS優勝以来だ。そして本日のSSのポディウムにはチーム・メイトのミキ・ヴィアシォンが登る。しかしながら、デ・ローイはKamazチームの若いドライバーたちに注意を払うのを怠らない。ニコラエフはSS2位、マルデーブは4位につけているのだから。

パリダカ日本事務局

| | トラックバック (0)

DAKAR:ステージ2結果 (1月2日)

■ナセル・アルアティア(ハマー)、ステージウィンで総合6位に浮上、チームメイトのロビー・ゴードンも総合2位
  総合トップはステファン・ペテランセル(ミニ)

Stephane Peterhansel (C)X-Raid 拡大します

(C)ASO.

続きを読む "DAKAR:ステージ2結果 (1月2日)"

| | トラックバック (1)

2012年1月 2日 (月)

DAKAR:2011ダカールラリーがスタート、初日はアルゼンチンのサンタ・ロサへ(TLC)

第1ステージ マル・デル・プラタ > サンタ・ロサ・デ・ラ・パンパ( 走行距離 : 820 km )

Photo_120101_3 砂地を落ち着いて走破した2号車 (C)TLC

1月1日、2011ダカールラリーの競技がいよいよスタート。マル・デル・プラタの西方に位置するサンタ・ロサ・デ・ラ・パンパまで820kmの行程で57kmのSS(競技区間)を行った。このSSはマル・デル・プラタから約150km離れた海岸沿いをスタートするもので、路面は砂地が中心。途中には相応の難易度の砂丘もあり、参加者にとっては格好の足慣らしとなった。

TLCの2台のトヨタ・ランドクルーザー200はこの区間を若干のトラブルもあったものの落ち着いて走破した。2号車寺田昌弘/田中幸佑組がSS総合63位/市販車部門2位、砂丘の終盤で不運なパンクを喫した1号車三橋淳/A・ゲネック組も同じく67位/3位でフィニッシュ。その後約600kmの長いリエゾンでサンタ・ロサに到着した。マル・デル・プラタをスタートしたのは朝8時すぎ、到着は8時頃と、初日から酷暑の中での長丁場となった。1号車にとっては明日2日のスタート順が遅くなる(ペースの遅い車両が先行する格好となる)不利はあるもののロスしたタイム自体は僅少なため、クルーは気持ちを切り替えて翌日の準備を粛々と行った。明日サン・ラファエルへの行程はメンドーサ周辺の山間コースで終盤には過去に何度か通過した、難易度の高い「黒い砂丘」が現れる。

トヨタオートボディ・プレスリリース

| | トラックバック (0)

DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「第1ステージ」 (日野自動車)

ダカールラリー2012の競技がスタート
マル・デル・プラタ~サンタ・ロサ間にさっそく砂丘が登場

20120101_32号車:菅原照仁/鈴木誠一 (C)Hino Motors, Ltd

1月1日 マルデルプラタ~サンタローサ
移動区間(リエゾン):763 競技区間(SS):57 合計:820 (km)

1月1日、ダカールラリー2012はマル・デル・プラタ~サンタ・ロサ・デ・ラ・パンパ間で最初の競技を行った。SS(競技区間)はマル・デル・プラタから約150km離れた海岸沿いに57kmにわたって設定されたもので、路面は砂地が中心。途中には砂丘もあり、今大会の砂の多さを印象つけた。 2台の日野レンジャー(輸出名:HINO 500 Series)でトラック部門の改造車クラスに参戦している日野チームスガワラはこの区間を手堅く走破。2号車菅原照仁/鈴木誠一組がSS総合26位/排気量10リットル未満クラス2位、1号車菅原義正/杉浦博之組も同じく33位/4位でフィニッシュした。ポジションだけを見ればトラック部門の中団といったところだが、タイム差は僅少であり、全体の長丁場を考えればここでリスクを犯す必要は全くない。その後約600kmの長いリエゾンを走って2台がサンタ・ロサのビバークに到着したのは夜10時頃。この日の走行距離は800km超という長丁場だったが、乗員は元気でさっそく2日サン・ラファエルへの行程に向けてメカニックたちとサービス内容の確認を行っていた。
同地のビバーク会場は2009年、2010年時と同じオートキャンプ場。池のほとりにある草原というロケーションだが日中は日差しが厳しく気温も40度を超える。アシスタンストラックの日野プロフィアFUとアシスタンスカーに分乗して移動してきた日野メカニックたちは未明まで粛々と今大会最初の整備点検を行っていた。

菅原義正/短い砂丘もあり、初日の足慣らしには良かったと思います。足回りのセッティングを若干変更することにしました。リエゾンが長くてお腹がすきました。

杉浦博之/今日は最初のSSとしてはちょうど良かった感じです。細かいトラブルもありますが、全体としては順調です。

菅原照仁/海岸近くの砂は湿っていて重く、砂丘といってもパワフルな車両に有利なコースでした。我々としては全く順調です。

鈴木誠一/砂が重かったわりに水温も上がらないし、クルマはとても調子が良いです。砂丘は思ったより短かったですね。

日野自動車プレスリリース

| | トラックバック (0)

DAKAR:第1ステージ マル・デル・プラタ→サンタロサ

チャレコが第1SSを優勝で飾る、オート部門はMiniが1,2,3フィニッシュ

(C)ASO. 拡大します

1月1日 (日)  第1ステージ マル・デル・プラタ→ サンタロサ
リエゾン : 796 ㎞  SS : 60㎞ 
  

昨年、ケガでほとんどをリハビリに費やしたフランシスコ・ロペスがDakar2012の最初のSSを制した。同じアルゼンチン人ピゾリトが3位に入るという快挙をなしたが、一方でホルヘ・ボエロが転倒して亡くなると言う悲惨な出来事があった。一方、オート部門では、Miniがトリオでトップを制した。Hummerは、リエゾンで停車、大きなメカ・トラブルにみまわれている。カミヨン部門では2009年大会同様、ヴァンヴィリエが最初のSSを制した。

優勝候補の中でも一番優勝から遠いと予想されていたライダー、フランシスコ・ロペスが最初のSSを押さえ、きっちりダカール・ラリーにかける情熱を示した。昨年春、チュニジア・ラリーで転倒、骨折する大きなけがをし、ダカール・ラリー参加はほとんど不可能とみられていた。その後6回の手術を重ね、リハビリを重ねて、ファラオ・ラリーに参加できた。36位でゴール。その“チャレコ”が車検場でダカール・ラリーにスタートできるだけで嬉しいとコメントしていた。しかし、そのダカール・ラリー最初のSS、57kmと短いSSだが、彼はマルク・コーマを押さえてトップ・タイムをたたき出した。通算6度目のSS優勝、本大会第1ステージの総合1位。

2位のマルク・コーマに続いて、3位はアルゼンチン人、ハビエル・ピゾリト(Javier
Pizzolito)、620kmのリエゾンを終わると、盛大な歓声に包まれた。4位は奇跡的にエントリーできたクイン・コディ、30秒差。コディは、競技に使うバイクを間違えてリマに送ってしまい、かろうじてマル・デル・プラタに間に合った。5位は若いヤクブ・プリズィゴンスキー(Jakub Przygonski)、トップとの差49秒。シリル・デプレはトップと1分48秒の差だった。

オート部門でもちょっとしたサプライズ。短いSSなのでクルマのパフォーマンスを証明するものでもないが、好評なMiniが、1,2,3をとるという快挙。レオニド・ノヴィツキー(Leonid Novitskiy)が素晴らしい腕前を披露し、13番目でスタートして、ステファン・ペテランセルと同時にゴールした。彼はラリー・レイド2011のワールド・チャンピョン。そして、SS2位はノヴィツキーと5秒差でクリストフ・ホロヴィッツ(Krzysztof Holowzyc)、3位が9秒差でステファン・ペテランセル。4位はジニエリ・ド・ヴィリエ、初めてのToyota Hilux。

Hummerで初めてレースしたナセル・アルアティヤはかなり深刻なトラブル。SSは9'45''差でゴールし、腕前は大丈夫だが、問題はクルマ。SSのゴール手前km2でHummer H3がオイル・プレッシャーのトラブルで停車。ロビー・ゴードンの牽引に助けられゴールした。SS終了後、リエゾンをスタートして間もなく停車、ゴードンと共に修理にかかっている。

そして、サプライズはアルフィ・コックス、なんと、本日のSSが終わる前にリタイアとなってしまった。南アの元ライダーは、今回チームPawanoからVolvo XC60でエントリーしたが、車両から火が出た。コックスとコ・ドライバーは直ぐにクルマから逃げ出すことができたが、クルマは完全に燃えてリタイアとなってしまった。

クワッド部門では。本日のSSを制したのはウルグアイ人、セルジオ・ラ・フエンタ(Sergio La Fuente)。昨年総合14位に終わったので、本日の成果に嬉しさを隠しきれない。SS優勝はウルグアイ人で初めて。2位が54秒差でマルコス・パトロネッリ、3位が1'07差でアルゼンチン人、トーマス・マフェイ(Thomas Maffei)。

カミヨン部門では、期待されていたKamazチームがトップ4に一台も入っていないという、こちらもサプライズの一日。SS優勝を手にしたのは、マンのマルセル・ヴァンヴィリエ(Marcel Van Vliet)。2位はジェラルド・デ・ローイ、26秒差、3位はフランツ・エヒター56秒差。ミキ・ヴィアシォン(Miki Biasion) とハンス・スティシー(Hans Stacey)ら、トルコのイベコのカミヨンがトップ6位に3台も入り、大きなインパクトを与えた。

パリダカ日本事務局

| | トラックバック (0)

DAKAR:ステージ1結果 (1月1日)

■2012ダカールラリーがスタート、第1ステージはX-Raid ミニがトップ3独占
  日本勢も順調なスタート

MINI ALL 4 RACING (C)ASO. 拡大します

続きを読む "DAKAR:ステージ1結果 (1月1日)"

| | トラックバック (1)

DAKAR:ダカール・ラリー2012の競技者は443台 

Parcourscarte1 (C)ASO.

ダカール・ラリー2012、リマに向けてマル・デル・プラタをスタートする競技者は全部で443台。アルゼンチン、チリ、ペルーを走り抜ける8,300kmのコース。いよいよモト、クワッド、オート、カミヨンの4つの部門を競うレースの火蓋が切られる。

南米では真夏のまっさかり、いつもならこのマル・デル・プラタの海岸はバカンス客で溢れる。しかし今日は、かわいいギャルを求める野次馬の向きが少し違う。プラザ・コロンに仕立てられたポディウムで、スタートセレモニーが行われ、ダカール・ラリー2012の出場者が一人一人紹介されるのだ。いつもなら何十万人と言う観衆から、羨望のまなざしで大喝采を浴びるところだ。町中がお祭りムードの中、少し違うムードが。クワッドの7台が車検でパスできなかったのだ。ジョセフ・マチャセック(JosefMachacek)、ルカシュ・ラスカヴエツ(Lukasz
Laskawiec)、クリストフ・デクレール(Christophe
Declerck)、ラファウ・サノク (Rafal Sonik)
、アントワーヌ・ルコント(Antoine Leconte)、ノルベルト・カンガーニ(Norberto Cangani)、マシエス・アルビノウスキー(Maciej
Albinowski)の7名。車両が市販者からあまりに改造されすぎており、クワッド部門では「プロトタイプ」のクラスは無い。スタートは認められたものの、7人のクワッド競技者はリザルトに記載されない。パトロネッリ兄弟の優勝への道はこれまでになく開かれているかに見える。

一方モト部門でもスタートできないライダーがいる。アメリカ人Iain
Stevenson、Neil Scott-Thomas、Darryl Curtis 、Greg
Raafの4名、せっかくアメリカからやってきたにもかかわらず、彼らのバイクを積んだ船がデルタ・ドックに到着したのは12月31日で、車検に間にあわなかったのだ。最初の時間制限に間にあわなかった4人に書類手続きを行い、通関処理の優遇を図ったが、それでも最初のSSに間にあうかどうか?1月1日朝5時にバイクの検査をするという特別措置がとられることになっている。

リマの優勝を見据えた2人、シリル・デプレとマルク・コーマは、今年は同じチームで同じオレンジカラーに身を包む。二人ともリラックスムードで、これまでのレース前と少し雰囲気が違う。「俺たち二人、いつもより気楽な気分なんだ。こんな感じでスタートする方が全然良いね。」とデプレ。

オート部門では、ナセル・アルアティヤがかつてのライバル、ロビー・ゴードンといっしょにカタール色のハマーH3のコックピットにたたずむ。そして元チームメイト、ペテランセルを押さえることが、彼の連続優勝ということになるのだろう。なぜならペテランセルは10度目のタイトルを狙っているのだから。

パリダカ日本事務局

| | トラックバック (0)

DAKAR:スタートセレモニー (TLC)

マル・デル・プラタのポディアムでセレモニースタート
TLCは明1日からの競技に向けて準備万端

Photo_111231_1 観客の声援に応えながらポディアムへ進んだ1号車 (C)TLC

12月31日、2012ダカールラリーのスタートセレモニーがアルゼンチンの大西洋に面したマル・デル・プラタで行われた。海岸沿いのカジノに隣接したコロン広場の特設ポディアム(スタート台)で1台づつ紹介しながらスタートを切るというもので、今大会の参加者は2輪178台、4輪バイク(クアド)30台、4輪161台、カミオン(トラック)74台の合計443台。台数が多いためそれだけで5時間以上を要する一大イベントだ。この日はセレモニーだけで実際の競技が始まるのは翌1日からだが、参加者にとっては気持ちを引き締めて臨むラリーのスタートに他ならない。

.1号車三橋淳/A・ゲネック組が339番、2号車寺田昌弘/田中幸佑組が342番というカーナンバーを与えられたTLCのトヨタ・ランドクルーザー200は夕方日が傾きかけた7時頃ポディアムに登場。日本から駆けつけたトヨタ車体山岡副社長、立川執行役員とがっちり握手を交わし、社員の激励メッセージが一面に書かれた社旗とチーム旗を掲げたあと、大きな声援に送られながらゆっくりとラリーの第一歩を踏み出した。

1日には第一行程のマル・デル・プラタ~サンタ・ロサ・デ・ラ・パンパ間に設定された57kmのSS(競技区間)で最初の競技を実施。いきなり高低差の激しい砂丘が現れる模様で序盤から全く気の抜けない展開となりそうだ。

トヨタオートボディ、プレスリリース

| | トラックバック (0)

DAKAR:ダカールラリー2012 レースレポート「スタートセレモニー」(日野自動車)

12月29日 アルゼンチン・マルデルプラタ
スタートセレモニー

マル・デル・プラタでセレモニースタートを実施
菅原義正がポディアムで連続最多出場の表彰を受ける

20111231_5大会最多30回の連続出場を主催者に表彰された菅原義正 (C)Hino Motors, Ltd

ダカールラリー2012は12月31日、アルゼンチンのマル・デル・プラタでスタートセレモニーを行った。舞台は海岸沿いのコロン広場に設けられたポディアム(スタート台)で、車検に合格した2輪178台、クワッド(4輪バイク)30台、4輪161台、トラック74台の合計443台がカーナンバー順に一台づつ紹介されてスタートを切る。実際の競技が始まるのは翌1日ながら会場には数万人とも言われる大勢の観客がつめかけ、クロスカントリーラリーの世界最高峰イベントらしい賑わいとなっていた。午後3時20分に二輪部門から始まったセレモニーだが四輪を経てトラック部門が始まったのは夜8時すぎ。カーナンバー508番の菅原照仁/鈴木誠一組日野レンジャーに続いて登場した521番の菅原義正/杉浦博之組は選手紹介とともに菅原が30回の大会最多連続出場記録達成で主催者から表彰を受けた。記念の盾を受け取った菅原は「ありがとうございました」と挨拶。観客の歓声に手を振って応え、ポディアムを出発していった。1日には第一行程であるマル・デル・プラタ~サンタ・ロサ・デ・ラ・パンパ間に57kmのSS(競技区間)が設定されている。短縮されたとはいえ、高低差の激しい砂丘が待ち受ける模様で、初日から全く気の抜けない展開となりそうだ。

菅原義正/素晴らしい景観のポディアムにはびっくり。今回で30回の連続出場となりましたが、記録を目指したのではなくひとつひとつを積み重ねてきた結果であり、周囲に支えられて達成したものとして感謝しています。ありがとうございました。

杉浦博之/ここまで準備をしてきてやっと走り出せることを嬉しく思います。スタート前は慌しく、早く始まらないかと待ち遠しい気持ちです。

菅原照仁/ここまですこぶる順調にきているので競技が始まるのがとても楽しみです。とくに初日のSSは砂が深く、我々に有利に働くのではと期待しています。

鈴木誠一/明日はマル・デル・プラタから150kmリエゾンで移動して57kmのSS。短縮の噂もありましたが、結局訂正箇所は出たものの距離はそのままでした。そこからさらに620kmのリエゾンでサンタ・ロサのビバークを目指します。

日野自動車プレスリリース

| | トラックバック (0)

2012年1月 1日 (日)

DAKAR:ラリー直前レポート 12月30日 (TLC)

スタートを前につかの間の休息で英気を養う
ラリーは31日、マル・デル・プラタでのスタートセレモニーからいよいよ実戦へ

Photo_111230_3 (C)TLC
周りに惑わされず自らのペースを守れるかが勝負と意欲を漲らせる
1号車三橋ドライバー/ゲネックナビゲーター
(トヨタアルゼンチン、ザラテ工場にて)

昨日無事車検を終えたチームにとって今日はつかの間の休日となった。メンバーは思い思いのの休日を過ごした。
夜には壮行会も催され、山岡副社長をはじめとする会社トップより激励されたチームはあすのスタートセレモニーを皮切りにスタートする今大会を最高の結果で飾るために必勝を誓った。

明日以降のチームの戦いの様子はTVでも放映される予定である。

TV放送予定

TBS 『みのもんたの朝ズバッ!』

放送局 全国TBS系列(全国放送)
放送日 1月4日(水)~16(月)(土日を除く)の毎日
放送時間 6:30~6:45頃放送のスポーツコーナー
放送内容 毎日のレースハイライトとTLCの順位速報

J sports デイリーハイライト

放送局 J SPORTS (チャンネル/J SPORTS3) *1
放送日 1月2日(月)~16日(月)の毎日
放送時間 23:50~24:20
放送内容 毎日のレースハイライトとTLCの順位速報、
チーム紹介

*1 スカパー!、スカパーe2!、CATVでご視聴いただけます。

1号車_339_三橋・アラン組
2号車_342_寺田・田中組

トヨタ・オートボディ、プレスリリース

| | トラックバック (0)

« 2011年12月 | トップページ | 2012年2月 »