INDY:バリチェロ、KVレーシングからインディカーシリーズへのフル参戦が決定
T.カナーン & R.バリチェッロ (C)KVRT 拡大します
3月1日、インディカーシリーズのKVレーシング・テクノロジー(KVRT)はチーム3台目のドライバーとして、昨年までウイリアムズF1チームのレギュラードライバーだったルーベンス・バリチェッロ(ブラジル:39歳)とフルシーズン参戦契約を結んだことを発表した。
F1で通算322戦に出場、11勝と68回の表彰台を記録しているバリチェッロは、今年1993年以来続いたF1でのシートを失い、昨年まで佐藤 琢磨が所属したKVRTとともに新天地での活躍の場を選択した。バリチェッロはKVRTの8号車、BMC Embrase - KVレーシングテクノロジー・ダララ・シボレーをドライブする。KVRTでは、先日EJ.ビソと3シーズン目となる契約を結び、今回バリチェッロとともに同じブラジル人ドライバーのトニー・カナーンとも2シーズンの契約延長を発表している。
「わたしは天にも昇る気持ちだよ」とバリチェッロ。「最初セブリングでテストするために行ったときは、正直あまり期待していなかったんだ。しかし、それは本格的なテストだったよ。わたしはトラックを走り素晴らしい感触を得ることが出来た。そして、すぐにこのレースをしてみたいと思ったんだ。わたしはスポーツを愛し、スピードを愛している。テストではまるでホームにいるような気分だったよ。わたしは新人としてシリーズに加わることになるが、シーズンが進むに連れて進歩していくと思う。チームには昨年カナーンが加わりレベルアップした。今年はチームがさらに高いレベルへ上るために貢献したいと思っている。わたしはとても満足しているし、笑顔でこの挑戦を受けるつもりだ」
1月末の3日間のセブリングテスト以来バリチェッロは数回にわたってKVRTでのテストを重ねている。先週末のシアーズポイントのテストでは、トップのウィル・パワー(ペンスキー・シボレー)から0.9秒差のベストタイムを出している。インディカーシリーズは、来週セブリングで合同テストを行いバリチェッロも参加することになっている。シリーズではバリチェッロをシーズンではルーキー扱いとしない方針。ただし、インディ500マイルレースだけはバリチェッロも例外なくルーキーとされ、インディ500ウィナーのアリー・ルイエンダイクのコーチの下、5月にはルーキー・オリエンテーション・プログラム(ROP)を受けることになる。これについてバリチェロは「ルーキーとされるのは、若返ったような気がするね」と応えている。
インディカーシリーズは3月25日にセントピータースバーグで開幕、4月29日の第4戦ではバリチェッロやカナーンらの地元ブラジル、サンパウロ市街地でのレースが開催される。
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