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2012年3月 2日 (金)

WEC,LM24:アウディ クアトロ システムがサーキットにカムバック (アウディジャパン)

2012/03/02
モータースポーツ プレスリリースNo.02


  新型Audi R18 e-tronクアトロが、ミュンヘンでワールドプレミア
  ルマン24時間レースに、4輪駆動ディーゼルハイブリッドマシンで参戦
  ハイブリッド技術採用には、アウディの超軽量技術が貢献

(C)AUDI AG.

アウディAGが、またもやモータースポーツシーンに新技術を投入します。今年のルマン24時間レースにアウディが投入するマシンは、高燃費TDIエンジンにハイブリッドシステムを融合した世界初のLMP1マシンとなります。完全に新しくなったそのプロトタイプマシンには、クアトロシステムが再び採用されています。

来る6月16-17日に開催されるルマン24時間レース(フランス)での総合優勝獲得を目指し、5月5日のスパ フランコルシャン6時間耐久レース(ベルギー)でレースデビューを飾る新型マシンの名前はAudi R18 e-tron クアトロです。アウディは、すでに将来の市販車への使用を睨んでe-tronクアトロとしてテストが重ねられている魅力的な方法で2つの技術を融合させました。

これはアドバンテージに実績のあるクアトロシステムとエレクトロニックドライブのポテンシャルを融合させた、新世代の4輪駆動システムです。新方式は、片方のアクスルを従来型エンジンで駆動し、もう片方のアクスルをモーターで駆動させるという方法です。

「アウディは、市販車に反映する技術との連携を常に意識しながら、出場するレースのカテゴリーやチャンピオンシップを選択しており、ひいてはアウディのお客様に優れた技術を提供し続けています。クアトロシステム、TFSIエンジン、TDIエンジンの3種は、モータースポーツがいかに市販車向け技術の開発と強い連携を持っているかを示す顕著な例です。これらとほぼ同じ流れが、e-tronクアトロにも存在します。我々は、このまったく新しい技術が市販車に採用されるのに先立って、サーキットで実証実験するのです」と、アウディ モータースポーツの責任者Dr. ウォルフガング ウルリッヒはコメントしています。彼は2月29日にミュンヘン空港のアウディ トレーニングセンターで行われたAudi R18 e-tronクアトロのワールドプレミアの際に、自らステアリングを握ってほぼ無音で走るマシンを運転して登場しました。

Audi R18 e-tronクアトロのフロントアクスルには、減速中に動力を回生するシステムが搭載されています。この動力は電力に形を変えてフライホイール蓄電池に供給され、120km/h以上での加速時の動力として使用されます。このシステムは、フロントアクスル部分に作用しています。一方、375kW(510hp)を発揮するV6 TDIの出力は、トランスミッションを介してリアアクスルに供給されます。これらのシステムがお互いに支え合うことで、e-tronクアトロの新しいドライブを創り出しています。

アウディジャパン・プレスリリース

プロジェクトの始まりは2010年2月

モータースポーツ向けe-tronクアトロの開発プロジェクトは、2010年2月に始まりました。その開始からわずか18ヶ月で基本部分の開発を終わらせ、最初のテスト走行を迎えています。「モータースポーツシーンのみならず市販車にも登場していない新技術を具現するには、18ヶ月という期間は非常に短いものでした。このチャレンジは、非常に大きなものでした」と、アウディ スポーツの技術責任者Dr. マーティン ミュルメイヤーはコメントしています。

アウディ スポーツは、Audi R18 e-tron クアトロと並行してAudi R18 ultraの開発も進めています。と言うのも、アウディは今年のルマン24時間レースには2つのアプローチで望むことにしており、さらには誕生したばかりのFIA世界耐久選手権(WEC)にハイブリッドシステムを搭載しない2012年型Audi R18 ultraで参戦するからです。ハイブリッドシステム装着車とそうでない車両で、車両の基本部分はまったく同じです。

「アウディが誕生させたTDIエンジンは、今でも世界でもっとも燃費効率が良いエンジンです。我々は、TDIエンジンのさらなる発展性を確信しています。アウディが市販車への転用を前提にモータースポーツシーンにハイブリッドシステムを導入すると同時に、従来方式のエンジン開発も続けているのは、そういう理由があるからです」と、Dr. ウルリッヒはコメントしています。

革新的なトランスミッション

R18 e-tron クアトロの双子の兄弟はR18 ultra”と名付けられました。これはアウディ スポーツ史上もっとも軽量なルマン向けプロトタイプマシンです。将来ハイブリッドシステムを搭載することを視野に入れ、2011年に総合優勝を獲得したR18 TDIは、最大限に軽量化することを狙って開発されていました。その狙いを実現するために、多くの新技術が開発されましたが、そのひとつが新型ギアボックスです。カーボンファイバー製のハウジングが、R18および耐久レース用に新しく開発されました。

「新型R18 ultraは、昨年のルマン優勝車から格段に進化しています。初期段階でも、ドライバーからのインプレッションは好評です。R18 ultraの軽量技術がなかったら、我々はハイブリッドシステムの搭載を具現出来ず、R18 e-tron クワトロを生み出せなかったかも知れません」とDr. ウルリッヒはコメントしています。

ルマン24時間レースには、R18 e-tron quattroとR18 ultraを2台ずつ投入

6月16-17日に開催されるルマン24時間レースにアウディは、2台のR18 e-tron クアトロquattroと2台のR18 ultraを出場させます。2台のハイブリッドカーは、昨年の優勝トリオであるマルセル ファスラー(スイス)、アンドレ ロッテラー(ドイツ)、ブノワ トレルイエ(フランス)組と、3人合計で13回のルマン優勝を誇るリナルド カペロ(イタリア)、トム クリステンセン(デンマーク)、アラン マクニッシュ(イギリス)組が担当します。チームに新加入のロイック デュバル(フランス)、ティモ ベルンハルト(ドイツ)、ロメイン デュマス(フランス)組とマルコ ボナノミ(イタリア)、オリバー ジャービス(イギリス)、マイク ロッケンフェラー組が、R18 ultraを担当します。

アウディ スポーツ チーム ヨーストは、5月5日にスパ フランコルシャンで開催される世界選手権大会に、ルマン本番とまったく同じ体制で出場します。このレースは、本番に向けてのリハーサルとして位置づけていますが、同日開催のDTMに出場するマイク ロッケンフェラーだけは欠席します。

アウディは、ルマン24時間が終了した後には、R18 e-tron quattroとR18 ultraでFIA世界耐久選手権(WEC)への出場計画を持っています。アンドレ ロッテラーとアラン マクニッシュの名前が候補として挙がっています。

3月17日にセブリング(アメリカ)で開催される世界選手権開幕戦に、アウディ スポーツ チーム ヨーストは昨年モデルのR18 TDIで出場します。出場ドライバーは、マルセル ファスラー/アンドレ ロッテラー/ブノワ トレルイエ組、リナルド カペロ/トム クリステンセン/アラン マクニッシュ組、そしてティモ ベルンハルト/ロメイン デュマス/ロイック デュバル組です。

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