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2012年6月24日 (日)

INDY:スコット・ディクソンが終盤をリードしながらも、周回遅れのパスに手間取り、4位フィニッシュ 粘りの走りで完走を果たした佐藤琢磨は12位

June 23 2012, RACE
Iowa Corn Indy 250

   
2012年6月23日・決勝  
会場:アイオワ・スピードウェイ  
天候:曇り  気温:20~21℃


IZODインディカー・シリーズ第9戦は、北米大陸の中央に近いアイオワ州デ・モイン郊外の小さなオーバルコース、全長0.894マイルのアイオワ・スピードウェイで、ナイトレースとして開催されました。

予定のスタート時刻の3時間ほど前から強い雨が降り、翌日へのレース延期さえ心配されましたが、雨は止んで、路面の乾燥も短時間で完了。予定より約1時間遅れの夜10時前から、250周のレースを行うことができました。

バンクの最大傾斜が14度と大きいアイオワ・スピードウェイでは、インディカーならではのハイスピードバトルが繰り広げられました。ダウンフォースの量を少なく設定するルールが功を奏し、タイヤの消耗が激しく、ドライバーたちは持てるテクニックを総動員しての戦いを繰り広げました。そして、その長く激しいバトルを制したのはライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)でした。250周のレースも終盤の238周目にトップに立った彼は、そのままゴールまで逃げ切りました。

Hondaエンジン勢は、ポールポジションスタートのダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)のマシンが、スタート前のフォーメーションラップ中にメカニカルトラブルを起こして、無念のリタイアを喫してしまいました。しかし、チームメートで8番手からスタートしたスコット・ディクソンが、絶妙のピットタイミングも味方につけ、レース終盤の182周目にトップに立ちました。

序盤はハンドリングに苦しんでいたディクソンでしたが、トップに躍り出るやハイペースを保ち続け、ゴールに向けて着々とラップを重ねていきました。ところが、もうレースが残り15周を切った時点で周回遅れのマシンに進路を阻まれることになりました。その一瞬の隙をつかれ、ハンターレイにトップの座を奪われました。そしてゴール目前の248周目、女性ルーキー・ドライバーのキャサリン・レッグ(Dragon Racing)がアクシデントを起こしてフルコースコーションが出され、イエローフラッグのままレースはゴールを迎えました。結局、ディクソンは4位でゴールしました。

この夜のレースでは、ルーキーのシモン・パジェノー(Schmidt Hamilton Motorsports)が目覚ましい走りを見せました。25番グリッドからのスタートながら、数々のバトルを戦い抜いて5位でフィニッシュしてみせました。彼はルーキーポイントでライバルたちを大きく引き離すトップを保っています。

佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、23番グリッドからのスタートでした。最後尾に近いポジションからの戦いとあって、徐々に、しかし着実にポジションを上げていくレースを戦いました。スタート直前の雨で、思いのほか低くなった気温、高い湿度と、プラクティスまでとはまったく異なるコンディションとなり、慎重に戦うことになりましたが、連続リタイアの悪い流れを断ち切るためには、苦しいハンドリングのマシンであってもゴールまで走りきる必要がありました。この日の佐藤はその任務遂行に向かって邁進し、12位でフィニッシュラインを切りました。

ホンダモータースポーツリリース

コメント
スコット・ディクソン(4位)

「レース序盤は、マシンのハンドリングがアンダーステアで、苦戦していました。そのフィーリングをピットにうまく伝えられなかったということでしょう、私はアンダーステアを消すまでに時間がかかってしまいました。そしてレース終盤、私のマシンはコースのイン側を走るしかなくなっていました。アウト側にラインを取ると、アンダーステアが出てしまう状況に陥ったからです。そしてトップを走行中に、周回遅れの2台に接近しましたが、彼らをスムーズにパスできず、混乱した中で順位を下げました。あのままトップを走り続け、レースに勝てていたかどうかはわかりません。しかし我々にとって、とても残念な一日となったことは確かです」

佐藤琢磨(12位)
「とても厳しいレースでした。自分たちとしてはハードに戦いました。難しい週末となっていましたが、レースではクルーたちがすばらしいピット作業を行ってくれました。アイオワでの我々には、スピードが不足していました。スピードをつけるべく努力をし、マシンを向上させることはできていたのですが、今日のレースは本当にハードなものになっていました。なんとかギリギリのところで、コース上にマシンを保っているような状態でした。こんなに厳しいレースは経験したことがありません。そう感じたくらいでした。次はトロント。ストリートレース、ロードレースがここからは続きますので、それらを戦い抜くことを楽しみにしています」

ロジャー・グリフィス | HPDテクニカル・ディレクター
「作戦のよさもあって、スコット・ディクソンがレースの後半になってからトップに立ちました。そこからの彼は、スピードに乗っていて、優勝に向かって走り続けていました。しかし、無線でピットとのコミュニケーションにトラブルが出ていたドライバーが彼の前に立ちふさがり、スピードを下げたところをライバル勢にパスされる結果となりました。ポールポジションを獲得していたダリオ・フランキッティが、フォーメーションラップ中にエンジンにトラブルを出したという点でも、非常に悔しいレースとなりました。今晩のレースですばらしかったのは、ルーキーのシモン・パジェノーの戦いぶりです。彼にとってバンクの急なショートオーバルでは初めての戦いでしたが、トップグループで戦う速さを見せ、ゴールまで走りきりました。これで5週連続のレースが終了しました。1週間のインターバルがありますから、クルーたちは少しの休息を取ることができるでしょう。私たちも気分をリフレッシュしてトロントでのレースに臨みます」

決勝
順位 No. ドライバー チーム エンジン タイム/差
1 28 R.ハンターレイ Andretti Autosport シボレー 1:43:39.3031
2 26 M.アンドレッティ Andretti Autosport シボレー +0.1103
3 11 T.カナーン KV Racing Technology シボレー +2.7245
4 9 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing Honda +3.0075
5 77 シモン・パジェノー Schmidt Hamilton Motorsports Honda +3.8468
6 3 H.カストロネベス Team Penske シボレー +5.3061
7 8 R.バリチェロ KV Racing Technology シボレー +5.9890
8 20 E.カーペンター Ed Carpenter Racing シボレー +6.9856
9 38 グレアム・レイホール Chip Ganassi Racing Honda +7.1607
10 18 ジャスティン・ウィルソン Dale Coyne Racing Honda +1Lap
11 83 チャーリー・キンボール Chip Ganassi Racing Honda +2Laps
12 15 佐藤琢磨 Rahal Letterman Lanigan Racing Honda +3Laps
13 19 ジェームズ・ジェイクス Dale Coyne Racing Honda +5Laps
16 98 アレックス・タグリアーニ Bryan Herta Autosport Honda DNF
19 67 ジョセフ・ニューガーデン Sarah Fisher Hartman Racing Honda DNF
20 14 マイク・コンウェイ A.J. Foyt Enterprises Honda DNF
25 10 ダリオ・フランキッティ Chip Ganassi Racing Honda DNF

ポイントスタンディング
ドライバー
順位 ドライバー チーム 総合ポイント
1 W.パワー Team Penske 286
2 R.ハンターレイ Andretti Autosport 283
3 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing 271
4 H.カストロネベス Team Penske 261
5 J.ヒンチクリフ Andretti Autosport 256
6 シモン・パジェノー Schmidt/Hamilton Motorsports 246
7 T.カナーン KV Racing Technology 235
8 ダリオ・フランキッティ Chip Ganassi Racing 216
9 R.ブリスコー Team Penske 205
10 グレアム・レイホール Chip Ganassi Racing 193
11 ジャスティン・ウィルソン Dale Coyne Racing 188
12 O.セルビア Panther DRR Racing 185
13 M.アンドレッティ Andretti Autosport 173
14 J.R.ヒルデブランド Panther Racing 173
15 R.バリチェロ KV Racing Technology 164
16 チャーリー・キンボール Chip Ganassi Racing 164
17 E.J.ヴィソ KV Racing Technology 160
18 佐藤琢磨 Rahal Letterman Lanigan Racing 154
19 E.カーペンター Ed Carpenter Racing 151
20 アレックス・タグリアーニ Bryan Herta Autosport 142
21 ジェームズ・ジェイクス Dale Coyne Racing 138
22 マイク・コンウェイ A.J. Foyt Racing 137
23 ジョセフ・ニューガーデン Sarah Fisher Hartman Racing 126
24 S.デ・シルベストロ HVM Racing 111
25 K.レッグ Dragon Racing 103
26 S.ブルデー Dragon Racing 86
27 A.ベアトリス Andretti/Conquest Racing  28
28 タウンゼント・ベル Schmidt Hamilton Racing 26
29 ミシェル・ジョルダイン Rahal Letterman Lanigan 16
30 S.サーベドラ Andretti Autosport 14
31 J.アレジ Fan Force United 13
32 ブライアン・クラウソン Sarah Fisher Hartman Racing 13
33 ウェイド・カニンガム A.J. Foyt Racing 13

マニュファクチャラー(エンジン)
順位 マシン 総合ポイント
1 シボレー 72
2 Honda 63
3 ロータス 36

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