DAKAR:ペルー最後の難関を無事にクリア 2号車が排気量10リットル未満クラス首位のリードを拡大、トラブルから復調した1号車が16台抜きの快走を見せる (日野自動車)
アレキパのビバークに到着し、整備を受ける日野レンジャー (C)Hino Motors, Ltd
ダカールラリー2013 レースレポート「第4ステージ」
8日のステージはナスカ~アレキパ。初日から続くペルーの砂漠ステージもこの日が最後となるが、その内容はこれまでで最も厳しいものだった。288kmのSSは砂丘が中心で、標高0m近くから2000m超まで激しいアップダウンを伴うもの。とりわけ序盤部分は難易度が高く、多くの車両がスタックを喫した。
この競技区間で日野チームスガワラの2台の日野レンジャー(輸出名HINO 500 SERIES)は持ち前の走破性の高さを発揮した。2号車菅原照仁/杉浦博之組は大排気量の大型車勢に分け入る総合24位・排気量10リットル未満クラス首位でクリア。前日のSSではタイロッドのトラブルで遅れた1号車も本来の調子を取り戻し、スタートから16台抜きの総合29位・クラス3位という快走を見せた。この結果により累計順位で2号車は総合22位でクラストップのリードを拡大。1号車も総合32位・クラス5位と健闘している。累積順位の排気量10リットル未満クラス2位につけるのは同クラスのベテラン、J・エルフリンク/M・デ・グルート組(メルセデス・ベンツ・アクサー)で、日野チームは同選手の推移も意識しながらクラス優勝とトラック部門の総合上位入賞という目標を目指すことになる。
この日はSSゴールからアレキパのビバークまで429kmの移動区間があるため、現地時間午後6時時点で日野レンジャーは未着。標高約2000mの山間地にあるアレキパのビバークでは日野メカニックたちが到着を待ちわびている。9日はアレキパ周辺で172kmのSSを行ったあとリエゾンで国境を越えてチリのアリカを目指す。
菅原義正/南米の砂丘は回り込むと楽に越えられるものが少なくなく、上手く抜けてくることができました。昨日トラブルがあったのでクルマも心配でしたが、全く問題ありませんでした。
羽村勝美/ナビゲーションはトラックが行く頃にはいっぱい筋がついていたりして結構難しかったです。でも砂丘を上手く越えられてほっとしています。
浦辺満広/1号車は昨晩タイロッドと左右のセンターボルトを交換しました。新しい部分はやはり心配がありますね。今夜は2台揃って無事に帰ってきてくれると思います。
※順位はレポート執筆後に更新(修正)されることがありますので、ご了承ください。
日野自動車プレスリリース
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