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2013年5月 6日 (月)

WTCC:レース1でHonda Civic WTCCが2-3位表彰台を獲得

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地元ファンの声援に応えたゼングー・モータースポーツのミケリス選手が2位
カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チームのタルクィーニ選手が3位

2013年5月5日(日)・決勝
会場:ハンガロリンク(4.381km)  
天候:晴れ  
気温:レース1/23℃、レース2/25℃  
コースコンディション:ドライ

晴天に恵まれたハンガロリンクには、ハンガリー出身で予選2番手となったZengõ Motorsportのノルベルト・ミケリス選手を応援する多くのファンが詰めかけ、スタンドを埋め尽くしました。午前8時45分から行われたウォームアップセッションでは、ミケリス選手が駆るHonda Civic WTCCがトップタイムをマークし、ファンの期待はさらに高まりました。
午後0時35分にスタートが切られたレース1は、2番手スタートのミケリス選手、3番手スタートのCastrol Honda World Touring Car Teamのガブリエーレ・タルクィーニ選手がオープニングラップでもポジションをキープし、トップを目指し追撃態勢に入ります。しかし、4番手からスタートしたティアゴ・モンテイロ選手(Castrol Honda World Touring Car Team)は、スタート直後のターン2で後続車と接触し、ポジションを大きく落としました。そのあと2周目に、接触時のマシントラブルが原因でコースアウトしリタイアとなりました。

トップを追うミケリス選手はその差を詰めながら、後続を引き離していきます。トップに迫るミケリス選手には、スタンドから大声援が送られます。しかし、プッシュし続けるもののパスするには至らず、僅差の2位で12周のレースをフィニッシュしました。

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タルクィーニ選手は、ペースが上がらず、前を行く2台からは引き離されましたが、安定したドライビングで後続のアタックを抑えます。そして、3位のポジションを守りきり、チェッカーフラッグを受けました。レース1で、Honda Civic WTCCは2-3位の表彰台を獲得しました。

ホンダモータースポーツリリース

レース2はリバースグリッドのルールにより、ミケリス選手は8番手、タルクィーニ選手は7番手からのスタートとなります。モンテイロ選手はレース1でダメージを受けたマシンの修復をギリギリまで行い、ピットスタートとなりました。

午後2時50分にレース2がスタンディングスタートによって始まりました。好スタートを切ったタルクィーニ選手でしたが、スタート直後のターン3で他車と接触。スピンしたあと、タイヤバリアにクラッシュし、そのままリタイアとなりました。タルクィーニ選手はこの激しいクラッシュにより、検査のために病院へ向かいました。

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このアクシデントで、4周にわたってセーフティカーが導入され、レース周回は14周となりました。レースが再開された5周目開始時点で、ミケリス選手は11番手とポジションを落としていましたが、レース再開後すぐに9番手、6周目には8番手とポジションを上げました。そのあとも上位進出を目指して激しくプッシュしますが、ポジションは変わらず8位でレースを終えました。最後尾からのレースとなったモンテイロ選手も、上位を目指しポジションを一つずつ上げ、14周のチェッカーフラッグを13位で受けました。

シリーズポイントはタルクィーニ選手が114ポイントでランキング2位。モンテイロ選手とミケリス選手はともに48ポイントで10位と11位になっています。Hondaはマニュファクチャラーズポイントを332に伸ばし、1位をキープしています。

コメント
ノルベルト・ミケリス選手(2位/8位)

「レース1では完ぺきにタイヤを管理できました。レースが終わるまで、競争力のあるスピードを保てることは分かっていました。残念ながらトップの選手がいいスタートを切ったので、スタート直後にトップを奪うことはできませんでしたが、2位はゼングー・モータースポーツにとってすばらしい結果です。私の目標は表彰台に立つことでしたが、実現できてうれしく思います。優勝ができなくてファンに申し訳ありませんが、表彰台もいい結果ですし、Hondaと私自身のシリーズポイント争いのために、さらにポイントを加算することができました」

ガブリエーレ・タルクィーニ選手(3位/リタイア)
「まだ開発途中の新しいHonda Civic WTCCで、また表彰台に立ててうれしく思います。全体的なパフォーマンスはよかったのですが、ペースは上がりませんでした。レースの大半は、後続からポジションを守ることに費やしましたが、それからも最後は抜け出すことができました」(レース1終了後のコメント)

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ティアゴ・モンテイロ選手(リタイア/13位)
「レース1では、混み合ったスタートの中、最初の方のコーナーで接触がありました。なんとかマシンを立て直すことができましたが、ステアリングとブレーキにダメージを受けたようで、マシンのコントロールを失い、タイヤバリアをよけることができませんでした。チームがマシンを修復してくれたおかげで、レース2に出走できました。集団の真ん中でHonda Civic WTCCを走らせ、激しいトラフィックの中での挙動を学ぶことができたのは、いい経験になったと思います。小さなすき間を縫うような走りで、少しでも多くポイントを取り、表彰台を狙うために争わなければなりませんでした。WTCCの激しい戦いを甘く見てはいけません。マシン、チーム、ドライバーのすべてが、少しでもいい結果を狙って、最高のレベルで戦うレースです」

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「エンジンのパフォーマンスは3台とも同じでした。今日は長いホームストレートを含むセクター1のスピードを上げるため、ターボチャージャーのセッティングを向上させました。その結果、昨日よりタイムがよくなったと思います」

決勝
レース1
順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差

1 12 Y.ミュラー シボレー 12  23:17.125
2 5 ノルベルト・ミケリス Honda 12 +0.617
3 3 ガブリエーレ・タルクィーニ Honda 12 +12.670
4 1 R.ハフ セアト 12 +13.573
5 25 M.ベンナーニ BMW 12 +13.861
6 15 T.コロネル BMW 12 +14.133
 
RT 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 1 DNF

レース2
順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差

1 1 R.ハフ セアト 14  29:35.871 
2 25 M.ベンナーニ BMW 14  +0.426
3 9 A.マクドウォル シボレー 14  +4.043
4 14 J.ナッシュ シボレー 14  +4.465
5 12 Y.ミュラー シボレー 14  +4.783
6 15 T.コロネル BMW 14  +5.490
 
8 5 ノルベルト・ミケリス Honda 14  +7.232
13 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 14  +14.886
RT 3 ガブリエーレ・タルクィーニ Honda 0 DNF

ポイントスタンディング
ドライバー
順位 ドライバー マシン 総合ポイント
1 Y.ミュラー シボレー 160
2 ガブリエーレ・タルクィーニ Honda 114
3 R.ハフ セアト 68
4 T.チルトン シボレー 67
5 J.ナッシュ シボレー 65
6 T.コロネル BMW 64
 
10 ノルベルト・ミケリス Honda 48
11 ティアゴ・モンテイロ Honda 48

マニュファクチャラー
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 Honda 332
2 ラーダ 179

写真(C)Honda Motor Co Ltd.

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