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2013年9月17日 (火)

NASCAR:“チェイス”開幕戦でマット・ケンゼスとカイル・ブッシュが1-2フィニッシュ! トヨタは週末のシカゴ完全制覇

2013年9月17日
トヨタ自動車(株)モータースポーツ部 

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第27戦 Geico 400


開催日:9月15日

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“チェイス”開幕戦を制したマット・ケンゼス 

 9月15日(日)、米国中部イリノイ州ジョリエットのシカゴランド・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第27戦「Geico 400」が開催された。
 いよいよ終盤の10戦でチャンピオンを決定する“チェイス”がスタートした。
 前戦リッチモンドで7位フィニッシュし、ワイルドカードでの“チェイス”権を獲得していたマーティン・トゥルークス・Jr.だったが、所属するマイケル・ウォルトリップ・レーシング(MWR)を含む数チームがレースの順位を意図的に操作したとして、レース後、MWRの3台には50ポイントマイナスのペナルティが科された。これにより、クリント・ボウヤーの“チェイス”入りは変わらなかったものの、トゥルークス・Jr.は“チェイス”入りを逃すこととなってしまった。

 この結果、トヨタ勢は、マット・ケンゼス、カイル・ブッシュ、クリント・ボウヤーの3名が“チェイス”で2013年のチャンピオン目指し戦うこととなった。
 週末の金・土・日の3日間でトラック・シリーズ、ネイションワイド・シリーズ、カップ・シリーズの3戦が全て行われる“トリプルヘッダー”開催のシカゴランド。金・土のトラック・シリーズ戦とネイションワイド・シリーズ戦ではKy.ブッシュが勝利を挙げており、2010年にブリストルでKy.ブッシュが成し遂げた、前人未踏の同一週末3カテゴリー完全制覇の再現なるかに注目が集まった。

トヨタモータースポーツニュース

 13日(金)、併催のトラック・シリーズ、ネイションワイド・シリーズの練習走行や予選も行われる忙しいスケジュールの中で、午後4時10分からカップ・シリーズの予選が行われ、マット・ケンゼスが10番手、Ky.ブッシュが12番手、AJ.アルメンディンガーが13番手、トゥルークス・Jr.が14番手で続き、11台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。

 スタートは降雨により、予定よりも1時間半ほど遅れ、午後2時39分に1.5マイルオーバルを267周(400.5マイル:約640km)して競われる決勝レースのグリーンフラッグが振り下ろされた。
 序盤、10番手スタートのケンゼスがハンドリングに苦しみ、これをKy.ブッシュがパス。30周目に予定されていたコンペティション・コーションで2本タイヤ交換作戦を採ったKy.ブッシュとケンゼスは一気に順位を上げ、それぞれ2位、4位で再スタートを切った。
 Ky.ブッシュが2位で首位を追っていたが、50周を過ぎるとケンゼスがペースアップ。2位まで順位を上げたところでグリーンピットが始まり、全車がピット作業を終えた時点で、ケンゼスが首位に立った。

 ケンゼスは後続に3秒以上もの大差をつけ独走態勢となったが、90周を過ぎたあたりから雨が降り始め、109周目にはこの雨に足を取られたコール・ウィットがスピン。イエローコーションが出されたが、そのまま赤旗でレースは中断となった。
 予定周回の半分を消化していなかったため、レースは成立とならず、雨が止み、再開されるのを待つことに。断続的な雨に赤旗中断は長引き、なんと5時間10分もの中断の後、完全に日が落ちたサーキットで、レースが再開された。
 再開と同時のイエローコーションで全車ピットへ。ここでも2本交換作戦を採ったケンゼスが首位をキープ。Ky.ブッシュも3位へと2つポジションを上げた。

 長い中断の間に路面温度は大きく下がり、路面のラバーも洗い流された、全く異なるコンディションで再スタートとなったが、ケンゼスは首位を守り、一回のイエローコーションを経た後には、Ky.ブッシュがこれに続く2位へと浮上した。
 147周目にこの日4度目のイエローコーションが出されると上位勢はピットに向かい、2本交換と4本交換組が入れ替わる形に。ブライアン・ヴィッカーズが4位、トゥルークス・Jr.が7位、ボウヤーが8位。Ky.ブッシュとケンゼスは11、12位へと後退。
 しかし、その後イエローコーションが多発する中で、着実に順位を上げていったKy.ブッシュは、172周目にこの日2度目となる首位浮上。ケンゼスも200周目にはKy.ブッシュに続く2位へ。
 レースが残り50周ほどとなった215周過ぎから各車グリーン下での最後の給油ピットへ。全車がピット作業を終えた時点で、再びKy.ブッシュが首位、ケンゼスが2位につけた。

 しかし、その後2度にわたってイエローコーションが発生。各車、最後の逆転へ向けピットへ向かうか、ポジションを守るためにコース上に残るか難しい判断の終盤戦となったが、首位を争うKy.ブッシュとケンゼスはコース上に残る選択をし、残り23周で再スタート。
 最前列アウトサイドを選択したKy.ブッシュに対し、イン側のケンゼスが好ダッシュで先行。再スタート直後こそ、後続の追い上げを受けたKy.ブッシュだったが、その後は徐々に後続を引き離して行き、“トヨタ カムリ”同士の首位争いに。
 週末完全制覇へ向け、懸命にケンゼスを追ったKy.ブッシュだったが、ケンゼスが逃げ切り、今季最多の6勝目、“チェイス”開幕戦勝利を飾った。ケンゼスは最多リードラップボーナスも獲得し、ランキングでも2位のKy.ブッシュに8ポイント差の首位をキープすることとなった。

 Ky.ブッシュは惜しくも2位。“トヨタ カムリ”は1-2フィニッシュを果たし、また、この週末のシカゴ戦をトヨタ勢が完全制覇することとなった。また、Ky.ブッシュはランキングでもケンゼスに続く2位に浮上した。
 “チェイス”を争うトヨタ3人目のドライバー、ボウヤーはハンドリングに苦しみながらも9位フィニッシュ。ランキングは9位につけている。
 降雨によるスタート延期と赤旗中断もあり、午後1時過ぎにスタートが切られる予定であったレースが終了したのは午後11時。天候に翻弄されたレースは、のべ10時間に及び、深夜に幕を閉じた。

 次戦第28戦は9月22日(日)、米国北東部ニューハンプシャー州ロードンのニューハンプシャー・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー マット・ケンゼス:
「シカゴでの勝利をずっと待ち望んでいた。私はここから車で僅か数時間の、ウィスコンシンで育った。これまで何度も勝利寸前までは来ながら勝てなかっただけに、ついにここで勝てて感無量だ。我々は暑く、滑りやすいコンディションに合わせてきていたので、レースが伸びて、涼しいコンディションでどうなるのか心配だった。しかし、それは杞憂だった。先週ここで行ったテストの成果と、クルーチーフの素晴らしい判断、ピットクルーの働きで、我々の“トヨタ カムリ”は夜でも本当に速かった」

ドライバー カイル・ブッシュ:
「最後はスライドしてしまい、どうすることも出来なかった。好調にレースを戦うことが出来たが、ちょっとコーションが多すぎた。我々の“トヨタ カムリ”は本当に速かったが、最後の再スタートでの後続からのプッシュが足りなかった。しかし、チームにとっては素晴らしい夜であり、良い“チェイス”のスタートが切れたと思う」 

第27戦 Geico 400 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 10 20 マット・ケンゼス トヨタ カムリ 267
2 12 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 267
3 17 29 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 267
9 24 15 クリント・ボウヤー トヨタ カムリ 267
18 14 56 マーティン・トゥルークス・Jr. トヨタ カムリ 267
21 13 47 AJ.アルメンディンガー トヨタ カムリ 267
24 37 93 トラヴィス・クヴァピル トヨタ カムリ 266
31 42 87 ジョー・ネメチェク トヨタ カムリ 266
33 22 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 247
36 33 83 デイビッド・ロイティマン トヨタ カムリ 195
38 25 55 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 161
39 28 30 コール・ウィット トヨタ カムリ 151

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 マット・ケンゼス トヨタ 2063
2 カイル・ブッシュ トヨタ 2055
3 ジミー・ジョンソン シボレー 2052
9 クリント・ボウヤー トヨタ 2035
17 マーティン・トゥルークス・Jr. トヨタ 717
27 デニー・ハムリン トヨタ 496
31 トラヴィス・クヴァピル トヨタ 372
32 デイビッド・ストレミー トヨタ 362
33 デイビッド・ロイティマン トヨタ 361
36 ボビー・ラボンテ トヨタ 343
39 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 102
45 アレックス・ケネディ トヨタ 21
49 ブライアン・ケゼロウスキー トヨタ 9
50 トミー・ドリッシ トヨタ 8
52 ジェイソン・リフラー トヨタ 1

マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 シボレー 184
2 トヨタ 179
3 フォード 143

NASCAR NATIONWIDE SERIES
第26戦 Dollar General 300


開催日:9月14日

カイル・ブッシュがポール・トゥ・ウィンの圧勝で今季10勝目!

13nascar29_2ポール・トゥ・ウィンの圧勝で今季10勝目を挙げたカイル・ブッシュ 

 9月14日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第26戦「Dollar General 300」がシカゴランド・スピードウェイで開催された。
 シカゴでの同シリーズ戦では、カイル・ブッシュが過去2勝、2位2回という好成績を残している。

 14日(土)決勝を前に、午前11時5分から予選が行われ、Ky.ブッシュが今季8度目となるポールポジションを獲得。パーカー・クリガーマンが5番手、エリオット・サドラーが7番手、アレックス・ボウマンが8番手、ブライアン・ヴィッカーズが10番手。今大会が、NASCARトップ3カテゴリー通算で900戦目の出場となる50歳のベテラン、ケニー・ウォレスが11番手につけ、15台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。

 好天の下、午後2時53分に1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのKy.ブッシュは首位をキープし、後続を引き離していった。
 2位との差が2秒以上に広がった24周目、周回遅れとなっていたジョー・ネメチェクがスローダウン。この日初めてのイエローコーションが出された。
 このピットで、ほとんどの車両がピットインし、タイヤを4本交換したのに対し、数台が2本交換作戦を採りポジションアップ。Ky.ブッシュは5位に後退。同じ4本交換ながら好ピットに助けられたヴィッカーズが4位へと順位を上げた。
 再スタートが切られると、3列目5位につけていたKy.ブッシュが猛烈なダッシュを見せ、一気にポジションアップ。僅か2周で首位の座を奪還してみせた。

 その後は80周近くに渡ってイエローコーションが出ず、グリーンピットを挟んでの周回が続いたが、Ky.ブッシュは首位を快走。一時は2位に7秒もの大差をつけての独走状態となった。
 107周目にコース上の異物によりイエローコーションが出され、このマージンは帳消しとなったが、再スタート後もKy.ブッシュは首位をキープ。再び後続との差を広げていった。
 まもなくグリーン下で最後のピットタイミングになるかと思われた159周目、11位を走行していたサドラーが、ピットへ向かおうとスローダウンしたところに、周回遅れのブレット・バトラーが追突しクラッシュ。バトラーの車両は大破し、サドラーもピットでの修復を余儀なくされてしまった。
 これで各車最後のピットへ。Ky.ブッシュは首位を守り、ケンゼスが5位、ヴィッカーズが6位で再スタート。その直後から、終盤戦は3度にわたるイエローコーションが出される波乱の展開となったが、Ky.ブッシュは度重なる再スタートでも首位の座を譲ることなく、最後は2位に1.6秒の大差をつけトップチェッカー。ポール・トゥ・ウィンの圧勝で今季10勝目を挙げた。

 Ky.ブッシュは200周中195周で首位を走行し、1.5マイルオーバルでの、シリーズ最多リードラップ記録を27年ぶりに更新した。また、今大会でKy.ブッシュが達成した19回目のポール・トゥ・ウィンはシリーズ最多記録であり、彼にとってネイションワイド・シリーズの“トヨタ カムリ”での50勝目という記念すべき勝利となった。

 次戦第27戦は9月21日(土)、米国中東部ケンタッキー州スパルタのケンタッキー・スピードウェイで行われる。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「今日の我々の“トヨタ カムリ”は驚くべき速さだった。コーション時に2本タイヤ交換の車両がいたため首位の座を譲ることになったが、あれがなければ200周全てリードラップを獲得できただろう。レースを支配し、楽しむことが出来た。スポンサー、トヨタ、そしてチームのおかげだ。今年はシーズンを通してクルーチーフをはじめとするチームスタッフが素晴らしい仕事をしてくれている。ファンにも大変感謝している。3レースのうち2つで勝てて興奮している。明日も同じように戦えることを望んでいる」 

第26戦 Dollar General 300 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 1 54 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 200
2 3 22 ジョーイ・ロガーノ フォード 200
3 4 12 サム・ホーニッシュ・Jr. フォード 200
6 10 20 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 200
7 18 18 マット・ケンゼス トヨタ カムリ 200
8 5 77 パーカー・クリガーマン トヨタ カムリ 200
11 8 99 アレックス・ボウマン トヨタ カムリ 200
17 11 29 ケニー・ウォレス トヨタ カムリ 200
19 7 11 エリオット・サドラー トヨタ カムリ 199
21 27 44 チャド・ハッケンブラート トヨタ カムリ 198
23 35 19 マイク・ブリス トヨタ カムリ 198
25 25 14 エリック・マクルーア トヨタ カムリ 198
30 23 87 ジョー・ネメチェク トヨタ カムリ 186
34 32 24 ブレット・バトラー トヨタ カムリ 146
35 31 52 ジョーイ・ゲイス トヨタ カムリ 46
38 28 00 ブレイク・コッホ トヨタ カムリ 7
40 40 10 ジェフ・グリーン トヨタ カムリ 3

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 サム・ホーニッシュ・Jr. フォード 921
2 オースティン・ディロン シボレー 904
3 リーガン・スミス シボレー 885
4 エリオット・サドラー トヨタ 877
5 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 865
10 パーカー・クリガーマン トヨタ 768
11 アレックス・ボウマン トヨタ 700
13 マイク・ブリス トヨタ 646
19 エリック・マクルーア トヨタ 399
20 ジョー・ネメチェク トヨタ 388
22 コール・ウィット トヨタ 303
24 ブレイク・コッホ トヨタ 270
30 ジェフ・グリーン トヨタ 208
34 ハル・マーティン トヨタ 177
36 ケニー・ウォレス トヨタ 155
38 ジェイソン・ホワイト トヨタ 138
42 ケン・バトラー トヨタ 82
45 ドリュー・ヘリング トヨタ 80
47 トニー・レインズ トヨタ 76
51 オーウェン・ケリー トヨタ 62
53 ケニー・ハブル トヨタ 54
59 ターナー・ベリーヒル トヨタ 37
63 ブレット・バトラー トヨタ 29
67 デレック・ホワイト トヨタ 27
68 ブラッド・ティーグ トヨタ 27
73 ライアン・エリス トヨタ 19
78 トラヴィス・ソーター トヨタ 14
83 デイビッド・グリーン トヨタ 6

マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 トヨタ 175
1 フォード 175
3 シボレー 144
4 ダッジ 36
 

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第16戦 EnjoyIllinois.com 225


開催日:9月13日

接戦を制しカイル・ブッシュが今季4勝

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今季4勝目のウィニングランで“バーンナウト”を披露するカイル・ブッシュ(#51)

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第16戦「EnjoyIllinois.com 225」が9月13日(金)にシカゴランド・スピードウェイで開催された。
 カイル・ブッシュは今季の同シリーズ戦に7戦出場し3勝。クラッシュした第4戦を除く6レースで全て3位以上のフィニッシュを果たし、全レースでラップリードを獲得している。また、シカゴでは過去3戦中2勝。残る1戦も5位フィニッシュと強さを誇っている。

 カップ、ネイションワイドとのトリプルヘッダーとなった今大会のシカゴは忙しいスケジュールとなり、トラック・シリーズの走行は全て13日(金)に行われた。午前中2回の練習走行を経て、午後3時5分から予選が行われ、ジョーイ・コールターが6番手、カイル・ブッシュが7番手、マット・クラフトンが8番手で続き、10台の“トヨタ タンドラ”が決勝へと進んだ。

 完全に日が落ち、カクテルライトにコースが照らされた午後7時50分、2014年型“トヨタ タンドラ”ペースカーの先導によるフォーメーションラップから、1.5マイルオーバルを150周(225マイル:約360km)して競われる決勝レースがスタート。首位の車両が逃げる一方で、クラフトン、Ky.ブッシュらの2位グループは序盤から抜きつ抜かれつの激しい上位争いを展開した。
 13周目、他車のスピンによりイエローコーション。首位の車両がコース上に残ったが、Ky.ブッシュらはピットへと向かい、タイヤ交換の戦略もチーム毎に分かれた。コールターはピットへ入らず、4位に浮上したが、再スタート後アンダーステア症状に見舞われポジションダウン。

 このピットで若干順位を落としたKy.ブッシュだったが、その後着実にポジションを戻していき、48周目にこの日2度目のイエローコーションが出されたときには3位。ピットで一つ順位を上げると、同じカップ・シリーズのトップドライバーであるブラッド・ケゼロウスキー(フォード)と最前列に並んでの再スタート。
 イン側から好ダッシュで首位に立ったKy.ブッシュだったが、ケゼロウスキーも離れず、2台はサイド・バイ・サイドでの激しい首位争いを展開。一歩も引かない2台は並んだまま周回を重ねて行った。
 イエローコーションが多発した中盤戦を経て、残り50周になろうかというところで、トップ10をにらむ位置に着けていたティモシー・ペターズが後続から接触され激しくクラッシュ。シリーズランキング上位を争うペターズは、ここで惜しくもレースを終えることとなった。

 このピット作業で、ケゼロウスキーを逆転したKY.ブッシュだったが、最前列に並んでの再スタートは変わらず、2台は再び激しいトップ争い。再スタートで先行したケゼロウスキーにぴたりと付けるKy.ブッシュは、121周目に一旦前に出るが、すぐに抜き返され、ケゼロウスキーのチームメイトであるライアン・ブレイニー(フォード)も含めた三つ巴の争いに。
 しかし、諦めないKy.ブッシュは126周目にケゼロウスキーを捕らえ、サイド・バイ・サイドのバトルの末に首位を奪取した。
 終盤は40周以上にわたってイエローコーションが出ず、この日ロングランで好調だったKy.ブッシュが一時は2位に1秒の差を付け、独走態勢に入るかと思われたが、残り10周を切ると、ケゼロウスキーが再び猛追。2台はテール・トゥ・ノーズのまま、ファイナルラップまで息詰まる首位争いを続けたが、Ky.ブッシュが逃げ切り、トップでチェッカー。今季4勝目、シカゴでのトラック・シリーズ戦で3勝目を挙げた。
 4位にランキング首位のクラフトン。クラフトンはランキング2位との差を4ポイント広げることとなった。

 次戦第17戦は9月28日(土)に米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイで開催される。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「我々の“トヨタ タンドラ”は好調だった。ショートランではそれほどではなかったが、ロングランでは本当に素晴らしい速さを持っていた。練習走行でいくつかの改良を試み、それが上手く行き、楽しいレースだった。この後参戦する予定の数戦でも、同じように上手く行くことを願っている。ハードに働いてくれたチームにとっても素晴らしい結果だ」 

第16戦 EnjoyIllinois.com 225 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 7 51 カイル・ブッシュ トヨタ タンドラ 150
2 11 19 ブラッド・ケゼロウスキー フォード 150
3 15 29 ライアン・ブレイニー フォード 150
4 8 88 マット・クラフトン トヨタ タンドラ 150
6 16 7 ジョン・ウェス・タウンリー トヨタ タンドラ 150
10 14 98 ジョニー・ソーター トヨタ タンドラ 150
11 13 54 ダレル・ウォレス・Jr. トヨタ タンドラ 150
14 23 77 ジャーマン・キロガ トヨタ タンドラ 150
20 22 81 ケニー・ウォレス トヨタ タンドラ 149
23 6 18 ジョーイ・コールター トヨタ タンドラ 148
26 32 07 ジミー・ウェラー3世 トヨタ タンドラ 136
27 18 17 ティモシー・ペターズ トヨタ タンドラ 99

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 マット・クラフトン トヨタ 609
2 ジェイムズ・ブッシャー シボレー 568
3 タイ・ディロン シボレー 550
7 ティモシー・ペターズ トヨタ 512
8 ジョニー・ソーター トヨタ 499
9 ダレル・ウォレス・Jr. トヨタ 498
13 ジョーイ・コールター トヨタ 457
14 ジャーマン・キロガ トヨタ 453
15 ジョン・ウェス・タウンリー トヨタ 446
27 デイビッド・スター トヨタ 200
29 エリック・ジョーンズ トヨタ 147
35 チャド・ハッケンブラート トヨタ 89
37 クリス・クックラム トヨタ 67
38 ブレット・モフィット トヨタ 57
41 ジミー・ウェラー3世 トヨタ 47
44 CJ.フェイソン トヨタ 39
48 トレーシー・ハインズ トヨタ 31
52 フランク・キンメル トヨタ 23
59 スコット・ブルンキスト トヨタ 19
62 グラント・ギャロウェイ トヨタ 17
69 タイラー・レディック トヨタ 14
71 クリス・フォンテイン トヨタ 10
72 ネイト・モンテイス トヨタ 9
74 リッキー・アーゴット トヨタ 8

マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 トヨタ 112
2 シボレー 109
3 フォード 83
4 RAM 42

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