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2013年10月21日 (月)

INDY:スコット・ディクソンが5位フィニッシュで3度目のシリーズチャンピオンに輝く (ホンダ)

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佐藤琢磨は最後尾スタートから12番手まで順位を上げたものの、無念のリタイア

October 19 2013, RACE
MAVTV 500 
2013年10月19日(土)・決勝  
会場:フォンタナ・オートクラブスピードウェイ  
天候:快晴  気温:19~28℃

今年もインディカー・シリーズの最終戦がカリフォルニア州フォンタナで開催されました。戦いの舞台は、シリーズ屈指の高速オーバルコースであるオートクラブスピードウェイです。一周2マイルと長いコース全長、そして最大14度と大きな傾斜がつけられたバンクという要素がそろい、インディカーはハイスピードで接近戦を演じることになります。

10月でも日中の気温が30℃に達することが珍しくないフォンタナでは、サーキットに集まったファンが500マイルの長距離レースを快適に観戦でき、ドライバーやクルーたちにも大きな肉体的負担がかからぬようにと、過ごしやすいコンディションに変わる夕方にレースのスタートが切られます。そして、日が完全に落ちたあとには、照明を浴びながらのハイスピードバトルが繰り広げられるのです。

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今年のレースもハイスピードの熱い戦いとなりました。レース中にトップに立ったドライバーは11人に上り、彼らの間で28回もトップの座が入れ替わりました。

一触即発の凄まじさをみなぎらせたレースは、周回を重ねていく中でサバイバルへと様相を変えていきました。砂やタイヤかす、アクシデントで散らばったマシンの破片がラジエターを覆い、多くのマシンのエンジンがオーバーヒートを起こしました。

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最終的にトップと同一周回で走るマシンは5台にまで減少しました。ポイントリーダーのスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は17番手スタートから徐々にポジションを上げていきました。特に、2回目のピットストップがすばらしく、一気にトップ10へと食い込んだディクソンは、さらにスピードアップして195周目にはトップに躍り出ました。

ホンダモータースポーツリリース

ところが、レースが終盤に入ってからラジエター表面を異物が覆ったため、エンジンがオーバーヒート気味になり、ポジションダウンを承知でピットに入って、異物を除去する必要が生まれました。そこからのディクソンは慎重にマシンを走らせ、5位でゴール。ポイントランキングで2位につけていたライバルは、1周遅れの6位でゴールするのが精一杯で、ディクソンは2003年と08年に続く、3度目のシリーズチャンピオンに輝きました。

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佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、プラクティスでのアクシデントによって予選に出走できず、最後尾の25番グリッドからスタートしました。レースは250周、500マイルもの長さがあるため、佐藤は燃費セーブにも十分に気を配りながら着実にポジションを上げていく戦いを目指しました。

得意のスタートで素早く5つのポジションアップを果たし、20番手に順位を上げた佐藤は、1回目のピットストップを終えたあとに周回遅れに陥りましたが、71周目に出されたフルコースコーションを利用してリードラップに返り咲きました。そのあとも1つずつ順位を上げていく戦いを展開した佐藤でしたが、ほかの多くのマシンと同様にエンジンのオーバーヒートに悩まされ、144周を終えたところでピットにマシンを滑り込ませ、リタイアとなりました。

ディクソンが2013年シーズンのチャンピオンとなり、12年にルーキー・オブ・ザイヤーとなってランキング5位に食い込んだシモン・パジェノー(Schmidt Hamiton Motosports)はランキング3位で今シーズンを終えました。ジャスティン・ウィルソン(Dale Coyne Racing)もランキング6位という結果を残し、トリスタン・ボーティエ(Schmidt Peterson Motorsports)はルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝きました。

コメント

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スコット・ディクソン(5位、2013年シリーズチャンピオン)
「レース序盤のマシンはハンドリングがベストではなく、苦しい戦いを強いられました。しかし、ピットストップの際にセッティングを変更することで、マシンのパフォーマンスを向上させることができました。レースが終盤に入ってからは、オーバーヒートのトラブルも発生しましたが、チームが的確な対応をしてくれたことでゴールまで走りきることができました。作戦でもピットストップでもチームが考え得る最高の仕事をしてくれました。チームの総合力によってタイトルを獲得できたと思います。シーズン半ばには、今年はチャンピオンの可能性はないと考えていましたから、今でも自分が3度目のチャンピオンになれたことが信じられません。タイトル獲得を本当にうれしく思います。多くの人々に感謝しなければなりません」

佐藤琢磨(17位)
「ラジエターを異物が覆ったことによるエンジンのオーバーヒートにより、リタイアとなりました。とても残念な結果です。プラクティスでアクシデントがありましたが、クルーたちがマシンを完ぺきに仕上げてくれました。彼らはレース中のピット作業でもすばらしい仕事ぶりを発揮してくれ、着々とポジションを上げていくことができました。それだけに、今日のレースは最後まで走りきりたかったんです。今年はロングビーチで優勝を飾ることができ、ファンタスティックなシーズンでした。苦戦が続いた時期もありましたが、ヒューストンでポールポジションを獲得し、私たちがスピードを取り戻したことと、チームが高い力を備えていることを証明しました。ハードワークを続けてくれたチームに感謝したいと思います」

アート・セント・シアー|HPD 社長
「とてもエキサイティングなレースで今シーズンは幕を閉じました。私たちは今シーズン中にインディカーでの200勝目を喜ぶことができましたが、ほろ苦さも味わいました。スコット・ディクソンの3度目のタイトル獲得をたたえたいと思います。Hondaはこれで15度目のドライバーズタイトル獲得を達成しました。全Hondaチーム、そしてHPD関係者にも、シーズンを通してみせ続けたすばらしい仕事ぶりに対し、おめでとうと言いたい気持ちです。私たちはすでに2014年シーズンのスタートに目を向け、明日からまた全力を注いでいきます」

決勝
順位 No. ドライバー チーム エンジン タイム/差
1 12 W.パワー Team Penske シボレー 3:13:42.8699
2 20 E.カーペンター Ed Carpenter Racing シボレー +1.4883
3 11 T.カナーン KV Racing Technology シボレー +1.8615
4 27 J.ヒンチクリフ Andretti Autosport シボレー +3.0395
5 9 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing Honda +15.8759
6 3 H.カストロネベス Team Penske シボレー +1Lap
7 25 M.アンドレッティ Andretti Autosport シボレー +2Laps
8 78 S.デ・シルベストロ KV Racing Technology シボレー +3Laps
9 1 R.ハンターレイ Andretti Autosport シボレー +8Laps
10 83 チャーリー・キンボール Chip Ganassi Racing Honda DNF
 
11 98 J.R.ヒルデブランド Barracuda Racing/Bryan Herta Honda DNF
13 77 シモン・パジェノー Schmidt Hamilton Motorsports Honda DNF
14 10 アレックス・タグリアーニ Barracuda Racing/Bryan Herta Honda DNF
15 15 グレアム・レイホール Rahal Letterman Lanigan Racing Honda DNF
17 14 佐藤琢磨 A.J. Foyt Racing Honda DNF
18 19 ジャスティン・ウィルソン Dale Coyne Racing Honda DNF
20 67 ジョセフ・ニューガーデン Sarah Fisher Hartman Racing Honda DNF
21 55 トリスタン・ボーティエ Schmidt Peterson Motorsports Honda DNF
22 16 ジェームズ・ジェイクス Rahal Letterman Lanigan Racing Honda DNF
25 18 ピッパ・マン Dale Coyne Racing Honda DNF

ポイントスタンディング
ドライバー
順位 ドライバー チーム 総合ポイント
1 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing 577
2 H.カストロネベス Team Penske 550
3 シモン・パジェノー Schmidt Hamilton Motorsports 508
4 W.パワー Team Penske 498
5 M.アンドレッティ Andretti Autosport 484
6 ジャスティン・ウィルソン Dale Coyne Racing 472
7 R.ハンターレイ Andretti Autosport 469
8 J.ヒンチクリフ Andretti Autosport 449
9 チャーリー・キンボール Chip Ganassi Racing 427
10 ダリオ・フランキッティ Chip Ganassi Racing 418
 
14 ジョセフ・ニューガーデン Sarah Fisher Hartman Racing 348
17 佐藤琢磨 A.J. Foyt Racing 322
18 グレアム・レイホール Rahal Letterman Lanigan Racing 319
19 ジェームズ・ジェイクス Rahal Letterman Lanigan Racing 294
20 トリスタン・ボーティエ Schmidt Peterson Motorsports 266
23 マイク・コンウェイ Dale Coyne Racing 185
24 アレックス・タグリアーニ Barracuda Racing/Bryan Herta 180
25 J.R.ヒルデブランド Barracuda Racing/Bryan Herta 112
29 アナ・ベアトリス Dale Coyne Racing 72
30 ルカ・フィリッピ Barracuda Racing/Bryan Herta 53
31 ピッパ・マン Dale Coyne Racing 34
32 ジェームス・デイビソン Dale Coyne Racing 27
33 ステファン・ウィルソン Dale Coyne Racing 14
34 コナー・デイリー A.J. Foyt Racing 11
36 ルーカス・ルアー Sarah Fisher Hartman Racing 8
37 キャサリン・レッグ Schmidt Peterson Motorsports 8

マニュファクチャラー(エンジン)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 シボレー 144
2 Honda 141

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