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2013年11月19日 (火)

WTCC:レース1でモンテイロ選手が2位、ミケリス選手が4位に (ホンダ)

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タルクィーニ選手はランキング2位で2013年シーズンを締めくくる

2013年11月17日(日)・決勝  
会場:ギア・サーキット(6.120km)  
天候:晴れ
気温:レース1/21℃、レース2/23℃  
コースコンディション:ドライ

11月17日(日)、世界ツーリングカー選手権(WTCC)最終戦、マカオラウンドの決勝レースが行われました。朝のウォームアップセッションで、Castrol Honda World Touring Car Teamのガブリエーレ・タルクィーニ選手のマシンにエンジントラブルが発生し、エンジン交換を余儀なくされます。マカオでのレース1は午前11時からのスタートという、早いスケジュールのため、交換作業が完了しなかったタルクィーニ選手は、レース1に出走できませんでした。

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午前11時15分からのレース1では、Castrol Honda World Touring Car Teamのティアゴ・モンテイロ選手が2番手、Zeng? Motorsportのノルベルト・ミケリス選手は、タルクィーニ選手が欠場のためポジションが繰り上がり、4番手からのスタートとなりました。各車、クリーンなスタートでオープニングラップを終え、モンテイロ選手、ミケリス選手ともにそのポジションを守り、2番手、4番手でレースが進みます。後続車から激しいプッシュを受けながらも、モンテイロ選手は安定した走行で2番手のポジションを死守し、9周のレースをアクシデントなく終え、2位表彰台を獲得しました。ミケリス選手も4番手をキープし、チェッカーフラッグを受けました。

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午後0時20分に開始されたレース2では、リバースグリッドによりミケリス選手が6番手、モンテイロ選手が8番手からのスタートとなりました。タルクィーニ選手は、エンジン交換のためグリッドダウンのペナルティーが科せられ、修復に時間がかかったため、ピットからのスタートを選択しました。

こうして、スタンディングスタートが切られましたが、直後の1コーナーで、多重クラッシュが発生。コース上を複数のマシンがふさいだために赤旗中断となりました。この多重クラッシュにより、ミケリス選手はマシンに大きなダメージを負い、残念ながらリタイアとなりました。そして、およそ30分間の中断のあとにローリングスタートでレースは再開されました。再スタートが切られた直後、7番手争いを展開していたモンテイロ選手は他車と接触し、サスペンションにダメージを受けてピットに戻りました。ダメージは思いのほか大きく、モンテイロ選手はそのままリタイアとなりました。レース2は2度の赤旗中断が発生する、マカオらしい波乱の展開となりましたが、タルクィーニ選手は最後尾から追い上げをみせ、ポイント圏内の9位でチェッカーフラッグを受けました。

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なおレース後、上位選手にペナルティーが科せられたため、タルクィーニ選手は8位へと繰り上がりました。

今大会で2013年シーズンが終了し、Honda Civic WTCCは全12大会24戦中4勝を挙げ、11大会で表彰台を獲得するという結果を残しました。ドライバーズランキングでは、タルクィーニ選手が242ポイントで2位、ミケリス選手が185ポイントで6位、モンテイロ選手が164ポイントで8位となりました。マニュファクチャラーズランキングでは、Hondaは1017ポイントとし、シリーズタイトルを獲得しました。

ホンダモータースポーツリリース

コメント
ティアゴ・モンテイロ選手(2位/リタイア)
「レース1で2位になることができて本当にうれしいです。レース中ずっと、厳しい戦いでした。とても難しいマカオのコースで、あれだけの接戦になると、ほんの小さなミスも許されません。スピードを保つとともに、常に後続車がどこにいるかを確認しながら走らなければなりませんでした。そして、昨年より1つ順位を上げることができたことは、私にとっても、チームにとっても成長の証だと思います。レース2では、最初の大きなクラッシュは逃れましたが、再スタートの直後、競り合いの中でほかのマシンと接触し、サスペンションを壊してしまいました。調子がよかっただけに残念ですが、これがマカオでのレースの難しさです」
ガブリエーレ・タルクィーニ選手(未出走/8位)
「2列目からのスタートで優勝も狙えるポジションでしたので、レース1にはどうしても出たかったです。しかし、レース2において、大波乱の中でポイントを獲得できたのは貴重なことでした。今年は非常に実りのある一年でしたし、Honda Civic WTCCの戦闘力もかなり高くなりました。2014年はレギュレーションが大きく変わり、新しい時代が幕を開けます。私にとっても、チームにとっても新たな挑戦が待っています」
堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「ウォームアップセッションで、タルクィーニ選手のマシンにミスファイアの症状が出ました。初めは点火系のトラブルだと思ったのですが、原因は燃料系にあり、結局エンジン交換を選択しました。原因の究明とエンジンの交換に時間がかかり、レース1の出走はあきらめざるを得ませんでした。レース1ではモンテイロ選手とミケリス選手が確実な走行でポジションを守りきり、結果を残すことができて満足いく結果でしたが、レース2は残念な結果となってしまいました。マカオらしいレースと言えるかもしれませんが、モンテイロ選手は自身もマシンも調子がよかっただけに残念です。タルクィーニ選手は、最後尾から8位までポジションを上げてポイントを獲得し、ランキング2位を確定させました。これは、このレースの目標の一つでしたので、達成できてよかったと思います。2013年シーズンはこれで終わりましたが、すでに来年の新しいマシン、エンジンの開発が進められています。今年の成果をもとに、さらに戦闘力のあるHonda Civic WTCCをお見せできるようがんばります」

決勝
レース1
順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
1 12 Y.ミュラー シボレー 9 22:54.522 
2 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 9  +1.265
3 1 R.ハフ セアト 9  +1.592
4 5 ノルベルト・ミケリス Honda 9  +5.147
5 9 A.マクドウォル シボレー 9  +7.096
6 14 J.ナッシュ シボレー 9  +7.632

レース2
順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
1 1 R.ハフ セアト 11 1:23:32.152 
2 74 P.オリオラ シボレー 11  +0.723
3 15 T.コロネル BMW 11  +1.173
4 14 J.ナッシュ シボレー 11  +2.909
5 9 A.マクドウォル シボレー 11  +3.428
6 12 Y.ミュラー シボレー 11  +4.642
 
8 3 ガブリエーレ・タルクィーニ Honda 11  +30.963
RT 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 3 DNF
RT 5 ノルベルト・ミケリス Honda 0 DNF

ポイントスタンディング
ドライバー
順位 ドライバー マシン 総合ポイント
1 Y.ミュラー シボレー 431
2 ガブリエーレ・タルクィーニ Honda 242
3 J.ナッシュ シボレー 226
4 R.ハフ セアト 215
5 T.チルトン シボレー 213
6 ノルベルト・ミケリス Honda 185
 
8 ティアゴ・モンテイロ Honda 164

マニュファクチャラー
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 Honda 1017

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