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2014年4月29日 (火)

INDY:ライアン・ハンターレイがHondaエンジンとともに今季初勝利。マルコ・アンドレッティが2位フィニッシュし、Hondaは1-2フィニッシュを達成。佐藤琢磨は13位

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April 27 2014, RACE
Honda Indy Grand Prix of Alabama

2014年4月27日(日)・決勝  
会場:バーバー・モータースポーツパーク  
天候:曇り  気温:17~18℃

アラバマ州バーミンガム郊外に2003年に完成したバーバー・モータースポーツパークは、2010年からインディカーレースを開催しており、Hondaインディ・グランプリ・オブ・アラバマは今年で5回目を迎えました。

アラバマの人々の間にも浸透してきている春のインディカー・イベントは、今年は金曜と土曜が好天に恵まれたものの、決勝日は正午過ぎに大雨が降り、レースは予定の午後2時過ぎから2時間半ほど遅れてスタートが切られました。

雨が上がるのをサーキットで待ち続けた熱心なファンたちは、そのかいあって23人のインディカー・ドライバーたちがテクニックをフルに発揮して戦った激しいバトルを楽しみました。

短時間ながら強く降った雨のため、スタート時の路面コンディションは午前中のプラクティスとは完全に異なるものになっていました。全長2.3マイルに17個のコーナーを持つバーバー・モータースポーツパークは、とてもテクニカルなコースで、プラクティスや予選と大きく異なる路面コンディションとなったことは、ドライビングを非常に難しいものにしていました。

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予選3番手からスタートしたハンターレイは、チームメートのジェームズ・ヒンチクリフを3周目のリスタートでパス。トップを走っていたマシンがコースオフしたことにより、16周目にトップに立ちました。そこからの彼は難しいコンディションをものともせずに豪快な走りでトップを守り続け、大きなリードを築き上げました。

ホンダモータースポーツリリース

路面が乾いてソフトスリックタイヤに履き替えたあと、ハンターレイの速さはライバル勢を完全に圧倒。危なげない走りで悠々とトップを守り続けていました。

90周で争われるはずだったレースは、雨によるスケジュールの遅れ、そしてウエットタイヤ使用のレースとなったために、スタートから2時間が経過した時点の周回数でゴールとなる、タイムレースに変更されました。そして、トップが66周目を走っている間にルーキーのミハイル・アレシン(Schmidt Peterson Motorsports)がクラッシュ。その時点で残り時間が6分しかなかったため、コースの清掃中に、フルコースコーションのまま69周でゴールとなりました。

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2位でゴールしたのは、予選9番手だったマルコ・アンドレッティ(Andretti Autosport)でした。アンドレッティはソフトスリックに換えてからの走りが目覚ましく、26周目のリスタートで8番手から3つのポジションアップを果たし、レース終盤には強豪たちとのバトルを次々制して2位に浮上。彼らのチーム、そしてHondaエンジンは1-2フィニッシュを達成しました。

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佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は予選14番手からスタート。ウエットコンディションを得意とする佐藤が上位へと進出していく姿が期待されましたが、スタート1周目にアクシデントを回避しようとしてスピンして最後尾まで後退しました。しかし、その後のレースでは佐藤らしいアグレッシブな走りを難しい路面でもみせ続け、一つずつ順位をばん回して、13位まで追い上げてゴールしました。

コメント
ライアン・ハンターレイ(優勝)
「スタート前の雨、ウエットコンディションでのスタートと、本当に難しいレースでした。周回を重ね、中盤戦からはソフトタイヤでの戦いになりました。まだ路面が完全に乾いていない状況でのスリック装着でしたから、コースアウトしないよう走るだけでも大変でした。しかし、トップに立ってからは後続に差をつけることができました。チームが最高のマシンを私に与えてくれたからです。彼らにはいくら感謝をしてもしきれないほどです。ロングビーチで悔しい思いをしたので、早く次のレースを戦いたいと考えていました。今日のマシンはまるで夢のような速さを備えていました。Hondaエンジン搭載マシンで、Hondaインディ・グランプリ・オブ・アラバマのビクトリーレーンに乗り入れることができるなんて、こんなにうれしいことはありません。本当ならロングビーチでも私たちは最高の結果が得られていたはずでした。それは残念ながら逃しましたが、今日アラバマで私たちは勝利をつかみました」

佐藤琢磨(13位)
「厳しく、忙しいレースでした。スタート直後、“キンク”と呼ばれるエリアで2台のマシンがハーフスピンし、後続が次々とブレーキを踏みました。私も前車との接触を避けるためにブレーキングしたかったのですが、ちょうどコーナーの真ん中に達したところだったためにブレーキを踏めず、スピンしました。あそこで周回遅れにならなかったのは幸いでした。しかし、レース中盤のリスタートで今度はライアン・ブリスコーとサイド・バイ・サイドでヘアピンコーナーに進入し、接触して今日2度目のスピンを喫してしまいました。レース終盤はいいペースを保って走り続け、2台をパスしたのですが、そこで時間切れでした。厳しいレースでしたが、マシンをゴールまで運ぶことができたことをうれしく感じています。次戦はインディアナポリスでのロードレースです。F1時代と少し違ったレイアウトになっているコースですが、とても楽しみにしています。次のレースではぜひとも好結果を残したいと思います」

マーク・クロフォード|HPD インディカー・エンジン・プロジェクト LPL
「1-2フィニッシュはすばらしい結果です。今シーズンの私たちは、開幕戦からプラクティス、予選でいいパフォーマンスをみせ続けながら、レースで勝つことができずにいました。しかし、今日はこれまでに私たちがみせてきていたHondaエンジンの持つスピードによって、勝利を手に入れることとなりました。大雨のあとのレースは、絶好のコンディションからは程遠いものでしたが、気温や湿度に合わせたプログラムを使い、Hondaエンジンは非常に高い性能を発揮していたと思います。ライアン・ハンターレイ、マルコ・アンドレッティ、そしてAndretti Autosportが戦った見事なレース、彼らのつかんだすばらしいリザルトに対し、おめでとうと言いたいですね。今日のライアンは悠々と勝ったように見えていましたが、決して簡単に手にできた勝利ではありません。さあ、次はインディアナポリスです。この調子でさらに2勝を挙げたいところです。初開催のグランプリ・オブ・インディアナポリスと、そしてもちろんインディ500での勝利を、私たちは目指します」

決勝リザルト
順位 No. ドライバー エンジン 周回数 タイム/差
1 28 ライアン・ハンターレイ Honda 69 1:40'43.3337
2 25 マルコ・アンドレッティ Honda 69 +1.0364
3 9 S.ディクソン シボレー 69 +1.4286
4 77 シモン・パジェノー Honda 69 +2.4350
5 12 W.パワー シボレー 69 +3.1559
6 19 ジャスティン・ウィルソン Honda 69 +3.7009
7 27 ジェームズ・ヒンチクリフ Honda 69 +4.6538
8 67 ジョセフ・ニューガーデン Honda 69 +5.3417
9 10 T.カナーン シボレー 69 +6.2513
10 83 C.キンボール シボレー 69 +6.8371
 
12 98 ジャック・ホークスワース Honda 69 +8.5257
13 14 佐藤琢磨 Honda 69 +9.6750
16 18 カルロス・ウエルタス Honda 69 +12.8894
17 15 グレアム・レイホール Honda 69 +13.7182
20 16 オリオール・セルビア Honda 68 +1Lap
22 7 ミハイル・アレシン Honda 63 DNF
23 34 カルロス・ムニョス Honda 29 DNF

ポイントスタンディング
ドライバー  順位 No. ドライバー エンジン 総合ポイント
1 12 W.パワー シボレー 125
2 28 ライアン・ハンターレイ Honda 107
3 77 シモン・パジェノー Honda 92
4 9 S.ディクソン シボレー 87
5 20 M.コンウェイ シボレー 82
6 25 マルコ・アンドレッティ Honda 73
7 19 ジャスティン・ウィルソン Honda 67
8 3 H.カストロネベス シボレー 66
9 10 T.カナーン シボレー 62
10 67 ジョセフ・ニューガーデン Honda 58
 
12 34 カルロス・ムニョス Honda 55
14 7 ミハイル・アレシン Honda 54
15 14 佐藤琢磨 Honda 53
18 27 ジェームズ・ヒンチクリフ Honda 46
19 18 カルロス・ウエルタス Honda 46
20 15 グレアム・レイホール Honda 46
21 98 ジャック・ホークスワース Honda 42
23 16 オリオール・セルビア Honda 36

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