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2014年5月27日 (火)

INDY:第98回インディ500でHondaエンジンとともにライアン・ハンターレイが優勝 (ホンダ)

ライアン・ハンター-レイ (C)Honda Motor Co Ltd. 拡大します

May 25 2014, RACE
Indianapolis 500

佐藤琢磨は一時5番手まで浮上するも、終盤にアクシデントの影響を受けて19位フィニッシュ

2014年5月25日(日)・決勝  
会場:インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(全長2.5マイル)  
天候:快晴  気温:24~27℃

見事に晴れわたった青空の下、第98回目の開催を迎えたインディアナポリス500マイルレースのスタートが切られました。全長2.5マイルのオーバルコースを取り囲む巨大なグランドスタンドは埋め尽くされ、インフィールドにも大勢のファンが陣取っていました。伝統のレースを好天下で楽しもうと集まった大観衆が見守る中、200周のレースは始まりました。

スタートから149周にもわたってアクシデントが一度も起こらず、レースはグリーンフラッグ下でハイスピードで展開していきました。インディカー・シリーズの競争の激しさはインディ500においても全く変わることなく、だれも集団から抜け出すことができない緊迫した戦いが速いペースで進んでいきました。

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Honda V6ツインターボエンジンで走るライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)は、19番手スタートから10周でトップ10までポジションを上げ、レースが折り返し点を迎える前にトップ争いへと加わりました。そして、最後はインディ500で優勝3回を誇るエリオ・カストロネベス(シボレー)との一騎打ちを繰り広げました。

ゴールが目前に迫った192周目にトップグループの1台が単独でアクシデントを起こし、レースはそのままイエローフラッグでゴールとなる可能性がありましたが、赤旗中断となりました。グリーンフラッグ下で最後まで全力を振り絞った優勝争いが行われるのを期待してのことでした。

In140525003h

赤旗が出されたときにトップを走っていたハンターレイは、10分あまりの中断のあとに再開されたレースでも力強く走り、インディ500制覇に向けた強い意欲を見せ続け、抜きつ抜かれつの凄まじいバトルに勝利し、子どものときからの夢であるインディ500での優勝を初めて達成。伝統に従ってビクトリーレーンでミルクを飲む栄誉に浴しました。

Andretti Autosportにとって3回目のインディ500制覇は、Hondaにとっては2012年のダリオ・フランキッティ以来となるインディ500での通算10勝目(過去の9勝は2004、2005、2006、2007、2008、2009、2010、2011、2012年)となりました。

なお、マルコ・アンドレッティ(Andretti Autosport)が3位、昨年ルーキーながら2位フィニッシュしたカルロス・ムニョス(Andretti Autosport)は4位でゴールし、カート・ブッシュ(Andretti Autosport)はルーキー最上位の6位でチェッカーフラッグを受けました。Hondaドライバーは、4人が200周の長いレースでトップ6でのフィニッシュを果たしました。

ホンダモータースポーツリリース

In140525005h

佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は23番グリッドからスタートし、1回目のピットストップまでに15番手までポジションを上げたのですが、レース中盤はマシンのハンドリングが悪化して後退を余儀なくされました。佐藤とチームは粘り強くセッティング変更を重ね、レース終盤に入ってからスピードを取り戻しました。次々と先行するマシンをオーバーテイクしていった佐藤は、175周目に9番手まで順位を上げていました。そして、176周目のリスタートで一気に5番手にジャンプアップし、上位フィニッシュを目指しました。ところが、不運にも、このリスタートの前に起きたアクシデントでまき散らされた破片がマシンの右側に突き刺さり、佐藤のマシンはゴールを前にしてストレートではスピードが伸びず、コーナリングが不安定になっており、19位でのゴールとなりました。

次戦はミシガン州に舞台を移してデトロイトのベル・アイルに作られるストリートコースでの開催です。来週末、シリーズ第6戦と第7戦がダブルヘッダーで行われます。

コメント
ライアン・ハンターレイ(優勝)
「夢が叶いました。まだ信じられません。チームが僕に最高のマシンを授けてくれたからこそ、勝つことができました。この勝利を誇りと感じます。ゴール前にはライバルとの最高のバトルを演じることができました。私は限界ギリギリのところで戦っていましたから、ファンの皆さんにも大いに楽しんでもらえたことと思います。ゴール前のバトルでは両方のストレートで思いきりインにラインをとって走りましたが、あれは今日のレースで突然始まった戦い方で、あんなラインでは走ったことが全くありませんでした。練習したことのないラインを使ってのバトルになっていたのです。私たちは予選順位がよくなかったのですが、決勝では優勝を争えるポジションまで上がっていくことができました。Hondaは強力なエンジンを作ってくれました。この1カ月間、私たちのエンジンはパワフルであり続けました。子どもの頃からの夢が叶って、本当に感激しています。インディ500は、私がまだおむつをしている頃からテレビの前の床に座って見ていたものなのです。レースがグリーンでのフィニッシュになったことも良かったと思います。私たちはハードに、そしてクリーンに戦い、エキサイティングなフィニッシュを迎えました。そのようなレースで私たちが優勝できたことを、本当に喜んでいます」

佐藤琢磨(19位)
「スタートはスムーズに切ることができ、私たちのマシンがなかなかいいセットアップになっていることが感じられました。最初のピットストップを行う前まで、私は30周で12番手にまでポジションを上げていくことができました。ピットで私たちはトラフィック内でのハンドリングをよくするべく、セッティング変更をしたのですが、少々欲張り過ぎだったのか、調整のし過ぎになっていました。マシンは希望していたのとは反対のオーバーステアに変わり、そこからの2スティントではポジションを下げていく結果となりました。しかし、レースが折り返し点を越えたあと、私たちはマシンをスタート時とほぼ同じセッティングに戻し、順位ばん回を目指しました。スピードの戻ってきたマシンによって、私たちは再びトップ12に復帰しました。それにしても、今年は大変長い間イエローフラッグが出ないままでレースが続いていましたね。私のキャリアの中では最も長い149周もグリーンの状態が続きました。非常に残念だったのは、スコット・ディクソン(シボレー)のアクシデントで飛び散ったマシンのカーボンファイバー製の破片が、私たちのマシンに刺さってしまったことです。右サイドポッドの下側にそれは突き刺さり、リスタートでは5番手まで順位を上げたのですが、その破片によってダウンフォースが大幅に減り、スピードも大きく落ちてしまいました。仕方なくピットインして破片の除去、穴の補修、そしてタイヤ交換を行いました。その先はもうばん回するための時間が残されておらず、結果は19位となりました。ミスなくピット作業を行ってくれていたクルーたちのためにも、もっと上位でフィニッシュしたかったですね。それでも、今日のレースで私たちは、チームとして価値ある経験を積むこととなりました。厳しい一日ではありましたが、いい一日ともなっていたと思います」

アート・セントシアー|HPD社長
「ファンタスティックな日になりました。信じられないようなゴールシーンでした。ファンの皆さんも大いに楽しんでくれたものと思います。優勝という結果を手にするために、HPD全体が、今日だけでなく、もう何カ月も前からハードワークを続けてきました。その努力はすばらしく、それは今日の勝利という成果につながりました。これはHPDだけの勝利ではなく、Hondaで働く人々すべてがつかんだものです。今シーズンの戦いにおいては、今日私たちは3連勝を記録しました。先月のバーバー・モータースポーツ・パークでの優勝、そして2週間前のグランプリ・オブ・インディアナポリスでも私たちは優勝しています。私たちは今、勢いに乗っています。来週のデトロイトはダブルヘッダーですから、連勝記録を4、そして5へと伸ばせることを楽しみにしています」

決勝リザルト
順位 No. ドライバー エンジン 周回数 タイム/差
1 28 ライアン・ハンターレイ Honda 200 2:40'48.2305
2 3 H.カストロネベス シボレー 200 +0.0600
3 25 マルコ・アンドレッティ Honda 200 +0.3171
4 34 カルロス・ムニョス Honda 200 +0.7795
5 2 J.P.モントーヤ シボレー 200 +1.3233
6 26 カート・ブッシュ Honda 200 +2.2666
7 11 S.ブルデー シボレー 200 +2.6576
8 12 W.パワー シボレー 200 +2.8507
9 22 S.カラム シボレー 200 +3.2848
10 21 J.R.ヒルデブランド シボレー 200 +3.4704
 
11 16 オリオール・セルビア Honda 200 +4.1077
12 77 シモン・パジェノー Honda 200 +4.5677
13 68 アレックス・タグリアーニ Honda 200 +7.6179
14 5 ジャック・ヴィルヌーヴ Honda 200 +8.1770
17 18 カルロス・ウエルタス Honda 200 +12.1541
19 14 佐藤琢磨 Honda 200 +13.7950
20 98 ジャック・ホークスワース Honda 200 +13.8391
21 7 ミハイル・アレシン Honda 198 +2Laps
22 19 ジャスティン・ウィルソン Honda 198 +2Laps
23 41 マーティン・プロウマン Honda 196 +4Laps
24 63 ピッパ・マン Honda 193 +7Laps
28 27 ジェームズ・ヒンチクリフ Honda 175 +25Laps
30 67 ジョセフ・ニューガーデン Honda 156 +44Laps
33 15 グレアム・レイホール Honda 44 +156Laps

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