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2014年5月 7日 (水)

NASCAR:超高速オーバルタラデガで“トヨタ カムリ”が両レース制覇! (トヨタ)

2014年5月6日
(株)トヨタモーターセールス&マーケティング モータースポーツオフィス
 

5月3日(土)と4日(日)、NASCARはシリーズ最長を誇る超高速オーバル、タラデガ・スーパースピードウェイで開催。スプリント・カップ・シリーズではデニー・ハムリンが今季初勝利を挙げ、トヨタドライバー2人目の“チェイス”入りへ向け大きく前進した。ネイションワイド・シリーズでもエリオット・サドラーが今季初勝利を挙げ、“トヨタ カムリ”はタラデガを完全制覇することとなった。

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第10戦 Aaron's 499


開催日:5月4日

デニー・ハムリンが今季初勝利!
トヨタ2人目の“チェイス”入りへと前進
 

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今季初勝利を挙げ“チェイス”に一歩近づいたデニー・ハムリン 

 5月4日(日)、米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第10戦「Aaron's 499」が開催された。
 1周2.66マイル(約4.3km)のタラデガはNASCARが開催されるオーバルでは最長を誇る。開幕戦デイトナと同様に、「リストリクター・プレート」と呼ばれる吸気量を制限するパーツを取り付け、馬力と最高速度を制限するが、それでも最高速度は320km/hを優に超える。このため、超高速走行での空気抵抗を低減する「ドラフティング」というテクニックが重要となり、長く連なった隊列での接近戦が展開される。
 ハイスピードでの超接近戦となるだけに、わずかな挙動の乱れから、多くの台数を巻き込む多重クラッシュ「ビッグ・ワン」が発生することも多い。
 カップ・シリーズ戦が年に2戦開催されるタラデガでは、トヨタは2008年に2勝を挙げているが、以来未勝利が続いており、6年ぶりの勝利を目指しレースに臨んだ。

 2日(金)の練習走行を経て、3日(土)午後12時10分から予選開始。開幕戦デイトナは独自の予選フォーマットが採用されるため、ドラフティングが有効なリストリクター・プレート・レースでのグループ走行方式の予選は今回が初めてとなる。
 トヨタ勢はあまり予選でタイムを伸ばすことが出来ず、ブライアン・ヴィッカーズが18番手、Ky.ブッシュが19番手、マット・ケンゼスが21番手。クリント・ボウヤー27番手、スポット参戦のマイケル・ウォルトリップが28番手、デニー・ハムリンは34番手と後方からのスタート。9台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。
 なお、Ky.ブッシュは金曜日の練習走行後にエンジンを交換、ウォルトリップは予選後に規定外の調整を行ったため、共に後方グリッドへと後退してのスタートとなる。

トヨタモータースポーツニュース

 4日(日)午後12時20分、2.66マイルオーバルを188周(500.08マイル:約800km)して競われる決勝レースがスタートした。
 後方スタートのトヨタ勢ではあったが、各車徐々に順位を上げて行くと、ピットでの素早い作業にも助けられ、2度目のイエローコーションからの再スタートが切られた54周目過ぎには、Ky.ブッシュとケンゼス、ハムリンの3台が連なって上位争いに加わった。
 その後もタラデガならではの、2列、3列の長い隊列による、めまぐるしく順位が入れ替わるレースが展開された。
 137周目、この日最初の「ビッグ・ワン」が発生。3列のバトルの中で、中央列上位の車両がコントロールを失ってスピンを喫し、後続が次々に巻き込まれた。このスピン車両のすぐ後ろにいたケンゼスは避けきれずクラッシュ。すぐイン側にいたKy.ブッシュもわずかに接触され、車体右側に軽いダメージを負ってしまった。
 これにより出されたコーションでKy.ブッシュは何とか修復作業を終え、同一周回最後尾付近の34位で復帰。一方ケンゼスはダメージが大きく、修復に長い時間を要することとなり、上位争いからは完全に脱落してしまった。
 レースは残り46周で再スタート。修復なったKy.ブッシュはすぐに上位争いへと復帰。また、28番手スタートから前半戦は下位を走行していたボウヤーと、チームメイトのヴィッカーズもポジションを上げ、トップ10圏内へと浮上した。
 175周目にはこの日2度目の「ビッグ・ワン」が発生したが、トヨタ勢はこれに巻き込まれることなく、上位をキープ。183周目にもクラッシュが発生し、レースは最後の2周での勝負となった。
 ハムリンがトップ、ボウヤー6位、ヴィッカーズ7位、Ky.ブッシュが8位で再スタート。イン側先頭のハムリンが首位を逃げ、これに続くイン側の隊列がアウト側の列をやや引き離してファイナルラップへ。その直後、最終コーナーを立ち上がった後方グループで多重クラッシュが発生しイエローコーション。トップがファイナルラップに入ってからのイエローコーションのため、レースの順位はその場で凍結となり、ハムリンの今季初勝利が決まった。
 ボウヤーが3位、ヴィッカーズが4位フィニッシュ。Ky.ブッシュは12位に終わったが、ランキング上位勢がレースで下位に沈んだこともあり、ランキングではひとつ順位を上げ、首位と4ポイント差、2位のケンゼスと1ポイント差の3位へと浮上した。
 ハムリンはこれまでスーパースピードウェイでは、デイトナでの予選レースなどエキシビションレースでしか勝利を挙げておらず、今大会はハムリンにとって、ポイントレースとして初のスーパースピードウェイ制覇となった。
 今季の“チェイス”システムではポイントよりも優勝回数に大きなウェイトが置かれているため、1勝を挙げた時点で“チェイス”入りの可能性はかなり高まる。トヨタ勢では第5戦で勝利を挙げたKy.ブッシュに続き、ハムリンが2人目の“チェイス”入りへと大きく前進した。

 次戦第11戦は5月10日(土)、米国中西部カンザス州カンザスシティのカンザス・スピードウェイで行われる。

ドライバー デニー・ハムリン:
「“チェイス”入りは関係なく、とにかくレースでの勝利が欲しかったので、ヴィクトリーレーンに戻ることが出来て良かった。私はどちらかというとショートオーバルが得意なドライバーであり、スーパースピードウェイではエキシビションレース以外で勝ったことがなかったので、シリーズ戦で勝てたのは本当に嬉しい。スーパースピードウェイでは特にポジションが重要だが、いつものようにクルーが素晴らしい仕事をしてくれて、ピットのたびに順位を挙げることが出来た。チームクルーの助け無しでは為し得なかった勝利だ。スポンサーやトヨタ、そしてファンにも感謝したい。タラデガでは数え切れないほどレースを戦ってきたが、今日の観客はこれまでになく多いように感じられる」 

第10戦 Aaron's 499 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 34 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 188
2 35 16 グレッグ・ビッフル フォード 188
3 27 15 クリント・ボウヤー トヨタ カムリ 188
4 18 55 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 188
12 19 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 188
21 31 26 コール・ウィット トヨタ カムリ 188
25 28 66 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 188
28 33 23 アレックス・ボウマン トヨタ カムリ 187
31 24 83 ライアン・トゥルークス トヨタ カムリ 182
37 21 20 マット・ケンゼス トヨタ カムリ 171

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 ジェフ・ゴードン シボレー 347
2 マット・ケンゼス トヨタ 344
3 カイル・ブッシュ トヨタ 343
10 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 297
12 デニー・ハムリン トヨタ 292
18 クリント・ボウヤー トヨタ 261
32 アレックス・ボウマン トヨタ 132
34 コール・ウィット トヨタ 131
37 ライアン・トゥルークス トヨタ 77
39 パーカー・クリガーマン トヨタ 54
44 ジェフ・バートン トヨタ 27
45 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 23
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 シボレー 442
2 フォード 433
3 トヨタ 409

NASCAR NATIONWIDE SERIES
第9戦 Aaron's 312


開催日:5月3日

エリオット・サドラーが“トヨタ カムリ”での初勝利を挙げる

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今季初勝利を挙げたエリオット・サドラー 

 5月3日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第9戦「Aaron's 312」がタラデガ・スーパースピードウェイで開催された。
 今大会は、今季ここまでの8戦全てでトップ4フィニッシュを果たしているカイル・ブッシュに代わり、今季初のネイションワイド・シリーズ戦出場となる元インディカーチャンピオン、サム・ホーニッシュ・Jr.が54号車の“トヨタ カムリ”をドライブする。

 1日(木)の練習走行を経て、2日(金)午後5時40分より予選が行われた。開幕戦デイトナでの予選は雨で短縮終了したため、ネイションワイド・シリーズでも、リストリクター・プレート・レースでのグループ走行予選は初となる。
 この予選では、ホーニッシュ・Jr.が自身シリーズ通算6度目となるポールポジションを獲得。エリオット・サドラーが2番手、キャンピング・ワールド・トラック・シリーズのレギュラードライバーで、今大会スポット参戦のダレル・ウォレス・Jr.が3番手で続き、“トヨタ カムリ”が予選トップ3を独占。11台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。

 3日(土)快晴に恵まれたタラデガで、午後2時26分、2.66マイルオーバルを117周(311.22マイル:約500km)して競われる決勝レースがスタートした。序盤、サドラー、ホーニッシュ・Jr.、ウォレス・Jr.の3台は連なって3-4-5位を走行。
 28周目にコース上の異物でこの日初のイエローコーションが出されると、全車ピットへ。サドラーは2位でピットアウト。ホーニッシュ・Jr.は7位、ウォレス・Jr.は12位で再スタートとなった。
 再スタートしてすぐにサドラーが首位に浮上。3列のバトルとなり、イン側先頭をサドラーが抑える中、中央ラインの先頭に浮上したジェイムズ・ブッシャーが44周目にバランスを崩しスピン。避けきれなかった後続がこれに突っ込み、多重クラッシュとなった。この中にはウォレス・Jr.も含まれており、ブッシャーと共に長時間の修復を余儀なくされてしまった。
 62周目にも10台が絡む「ビッグ・ワン」が発生。サドラーら“トヨタ カムリ”勢は幸運にも巻き込まれることなくレースを続行。
 99周目にエリック・マクルーアがタイヤパンクによりスピンを喫しイエローコーション。ここで給油を行えば最後まで走り切れる周回となり、全車ピットへ向かったが、上位勢の多くが車両がタイヤを交換しなかったのに対し、サドラーは2本交換で10位に後退。かわって、ベテランのデイビッド・スターとマイク・ブリスがトップ10圏内での上位争いを繰り広げた。
 107周目にもクラッシュでイエローコーションとなったが、上位勢はピットインせず。残り6周での再スタート。イン側先頭のスターが出遅れ、サドラーがこれをかわして首位に浮上したが、その直後、このサドラーとサイド・バイ・サイドになった車両がわずかに接触してバランスを崩し、スピン。これを避けようとした後続が大混乱となり、この日7度目のイエローコーションとなった。
 クラッシュで出火した車両があったため、レースは赤旗中断に。9分間ほどの中断のあとレースは再開され、サドラーを先頭に、残り3周での再スタートが切られた。
 サドラーはイン側先頭のポジションを守ったが、アウト側隊列も一歩も引かず、2つの隊列はほぼ並んだままファイナルラップへ。
 第3ターンから第4ターンにかけてイン側のサドラーが1車身ほど前に出ると、フィニッシュラインまでわずかに左に曲がりながらの最後のストレートでは、首位のサドラーに後続が3ワイド、4ワイドと広がって一斉に襲いかかる形となった。
 しかし、この猛追からわずか0.124秒差で逃げ切ったサドラーがトップでチェッカー。自身にとって54戦ぶり、トヨタ移籍後2年目にして初の勝利を挙げた。
 今季シリーズ初レースのホーニッシュ・Jr.は5位、ベテランのジョ-・ネメチェクが6位、スターが9位とスーパースピードウェイらしくベテラン勢の健闘も光った。
 今大会の結果、サドラーはドライバーズランキングで首位とわずか1ポイント差の2位へと浮上した。

 次戦第10戦は5月18日(日)、米国中部アイオワ州ニュートンのアイオワ・スピードウェイで行われる。

ドライバー エリオット・サドラー:
「最後はイン側のラインを取り、確実にそのラインを守らなくてはならなかったが、その後勝利への道が開けた。昨年はそれが上手く行かず、残念な結果に終わってしまった。何よりも、チームと共にヴィクトリーレーンに上がれたことが嬉しい。チームはずっと素晴らしい仕事をしてくれているが、昨年私はそれに報いることが出来なかった。第7戦ダーリントンで勝利まであと一つというところまで行き、やっとここで勝利を挙げ、チームやスポンサーに報いることが出来た。最高の気分だ」 

第9戦 Aaron's 312 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 2 11 エリオット・サドラー トヨタ カムリ 117
2 8 60 クリス・ブッシャー フォード 117
3 32 7 リーガン・スミス シボレー 117
5 1 54 サム・ホーニッシュ・Jr. トヨタ カムリ 117
6 38 87 ジョー・ネメチェク トヨタ カムリ 117
9 16 44 デイビッド・スター トヨタ カムリ 117
12 19 19 マイク・ブリス トヨタ カムリ 117
13 15 25 ジョン・ウェス・タウンリー トヨタ カムリ 117
17 18 14 エリック・マクルーア トヨタ カムリ 117
29 9 99 ジェイムズ・ブッシャー トヨタ カムリ 86
31 3 20 ダレル・ウォレス・Jr. トヨタ カムリ 74
38 25 91 ジェフ・グリーン トヨタ カムリ 4
40 14 10 ブレイク・コッホ トヨタ カムリ 1

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 チェイス・エリオット シボレー 339
2 エリオット・サドラー トヨタ 338
3 リーガン・スミス シボレー 336
8 ジェイムズ・ブッシャー トヨタ 244
11 マイク・ブリス トヨタ 225
16 エリック・マクルーア トヨタ 168
21 デイビッド・スター トヨタ 114
25 ブレイク・コッホ トヨタ 95
34 サム・ホーニッシュ・Jr. トヨタ 39
36 ウィル・キンメル3世 トヨタ 33
37 ルーベン・ガルシア・メテオス トヨタ 30
38 ダニエル・サレス トヨタ 25
39 ジェイソン・ホワイト トヨタ 25
40 ジェフ・グリーン トヨタ 25
43 スコット・レガセイ・Jr. トヨタ 18
45 ライアン・エリス トヨタ 16
48 ケリー・アドミラール トヨタ 9
49 マット・カーター トヨタ 8
50 ハリソン・ローズ トヨタ 5
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 シボレー 406
2 トヨタ 397
3 フォード 370
4 ダッジ 245

※結果及びポイントは暫定 

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